人文科ブログ
1月14日(火)人文科探究⑳
だいぶ間が空いてしまいました。
実は、年末の最後の人文科探究の日には、主任の私が中学校の出前授業にお呼ばれしておりまして、同時に活動中の画像確保手配を失念してしまいまして。
年末の活動内容を文字のみで簡単に紹介しますと、2年生は「論文作成」=「やってきた研究結果を文章化して、人文科で推奨している論展開の型通りに並べて「論文」の形にする」の完成版提出。提出先は授業担当のY先生と、個別指導担当の先生。1年生は、冬休みの課題である「論文目次作成」=「研究したい内容をサブタイトル化して、推奨する論展開の型通りに書いてみる+引用参考文献および引用したい部分のリストアップ」に向けて、やることの確認等...を済ませました。
2年生が提出した完成論文は、提出後どうなるのでしょうか。
学校設定科目「人文科探究」の項目別年間評価のうち、探究論文の評価は4人の教員が出すことになっています。最終的には4人分の評価を平均化して1つにして確定となるのですが、この4人は、当該クラスの担任、副担任、個別指導担当、そして主任。このうち、人文科に所属する担任・副担任と主任の私は、冬休み中に全員分の論文を読んで、先に論文の年間評価を出してしまいます。全員分のコピー原稿にも赤ペンを入れて、その3人分を3学期の最初の授業で返却します。生徒は、返却された3人分の原稿を見て、正味2回の残りの授業をメインに直せるところを直して、それこそ最もいい状態の本当の最終稿を、評価記入票とともに個別指導担当の先生に提出するのです。個別指導担当の先生方は、自分が1年間担当した担当生徒1名の「最も状態がよくなった」探究論文を、評価票にある基準を参考に評価するのです。
パターンとして主任が最も細かく厳しく評価し、次が授業担当のY教諭、次が担任のM教諭。個別指導の先生からは良い目の評価をいただいて、平均化するとちょうどよくなる仕組みです。
正直、担任、副担任と私は、冬休みは大変です。今回は私など年末は体調を崩してほとんど寝込んでいましたので、正月は家でずっとコレ。担任・副担任は1回きりですが、主任は毎年なんです~
さて、採点の結果ですが、やはり色々と課題はあります。…ただし。生徒の取り組みに不足を見るとき、すべからく指導する側にもそれは返ってきます。論文を採点しながら、不足のある作品には大変にヤキモキとしましたが、同時に「あああ、なんでもっとこの点、伝えられなかったかなぁ」「あの時!あのタイミングで!この言い方で/別の言い方で!」と、想いがいったりきたり。苛まれながらどうにか3連休中日に採点・評価を終えました。
毎年、この時期に思うことですが、このクラスももうあと数回で2年間頑張ってきた「人文科探究」の授業が全て終了してしまいます。せっかく人文科に入学してきた彼らに、我々は出会って、色々なことを伝えてきました。今!最後に!まだできることはある! ほんの少しでも多く得るものを得て、2年生は3年生になってほしい。そう願ってやみません。
返却時には、私が授業にお邪魔して、始めに全員共通で、プロジェクターで視覚的に必要なことを提示しながら、探究という行為と本校の人文科における探究について、まずはそもそものところから再理解を計り、次に具体的にまだ直せる項目を示しました。
極めて真剣に聞いていた彼らが印象的でした。この時間の後半、1年生のクラスにもお邪魔する予定でしたのに、時間のほとんどをここで使ってしまいました。できればこの時間の後半はPC室にて作業を始められればよかったのですが...ただ、余計なことは全くなかったどころか、伝えたりないことがあるくらいでした! 人文科の主任として、ここでお時間をもらえてよかったです。
画像はありませんが、1年生の教室にも5分ほどお邪魔して、1年後のこの時期を見据えて、最低限のコメントと連絡をしてきました。
11月19日(火)人文科探究⑰
11月19日(火)人文科探究⑰
今学期も、残すところ、この日を過ぎればあと2回!まさに大詰めです!
1年生 「個人研究テーマ面談・研究発展」
もう1回、同じように時間を使ったら、今学期最後は2回目のテーマセッションで終わりです。そこに向けて、各自活発に思考を深めていました。
広報する際の人文科探究の難点は、ぱっと見あまり楽しく見えないことでしょうか。実は、考えを深めるのって、強制されたりよっぽど疲れていたりでもない限り、楽しいものです。
担任、副担任、教育実習生で個人面談を進めていきます。いい感じです。
2年生 「論文執筆(一応)最終日」
泣いても笑っても、次回とその次の学期内最終回で、完成論文を担任に提出し、また個別指導担当の先生にも完成報告を終えることになっています。研究自体に厚みを持たせられなかった場合、紙面を埋めようとして関連情報をかき集める場合もあるのですが、本来の論展開にそぐうかどうかは大事ですし、また引用するならきちんとルールに乗っ取ってやらねばなりません。全体的になんとなくギュッとした雰囲気で取り組んでいました。
人文科探究は、うっかりすると「論文作成」が目的にみられてしまいますが、本来は、その過程自体が目的なのです。
「?」を「!」にする。そのために、「考える」「調べる」「情報と思考を組み立てて、発信する」。その結果を残すのに、形として論文という形態をとっているだけなのです。…が、そうはいっても、こうして最後を仕上げるのはカンタンというわけにはいきませんよね。みんな頑張って素敵な「思考の足跡」を残してください!
11月9日(土)人文科フェア!
11月9日(土)人文科フェア!
人文科フェア! 外向けの広報活動で、スタッフもボランティアですので、「人文科独自の行事」としてリストアップしない場合もあるのですが、意外に大行事です! 生徒スタッフは基本的に32人動員しますので。目的はもちろん「人文科を受検したい人の人数を増やす」ことにありますので、広報活動と言えば終わりはありませんが、物理的なイベントとなりますと、コレが終わりますと、残りは冬の「エンパワーメントプログラム」のみとなります。
11月9日(土)は、春日部東高校の第3回学校説明会の日。代休ありで、6時間の授業と並行して、5時間目くらいに体育館で学校説明会の「全体会」、6時間目に「授業公開」、そして放課後に「部活動体験」「個別相談」「人文科フェア」の3択となります。
例年のことで、かつ仕方のない状況なのですが、時間設定が3択であるためか、人文科フェアにお越しいただいたお客様の人数は、事前申し込みをいただいた組数よりだいぶ少なかったのですが、それでも多くの方にご参加いただきました。
今年は、ここ数年のスタイルを変更して、「4会場分散開催」から「1会場開催→後半は中学生は分散会場にて交流会」としました。その関係で、私も本会場に終始張り付きになり、ほかの先生方もそれぞれ監督に入る都合で、画像確保係を設けられませんでした。気を利かせた「I教諭」がなんとか撮影してくだすった画像にて様子を紹介します。
今年度の人文科フェアのメニューは次の通りでした。
【約1時間の中で】
★前半「生徒主体の説明・発表」
①(ここだけ主任より)人文科独自の学習と「人文科探究」について
②2年生による「探究プレゼンテーション」再現
③2年生による「オーストラリア海外研修報告」
④1年生による独自行事紹介
⑤3年生による独自行事紹介
★後半
「中学生は人文科在校生と分散会場にて交流会」
「保護者の皆様は本会場に残り主任から追加説明」プラス「3年生による総合型選抜入試プレゼンテーションの再現※」
※(単年度オプションで)B大学に合格したばかりの3年生にやってもらいました。
「質疑応答」
「個別相談」
※この場をお借りして「3年生による総合型選抜入試プレゼンテーションの再現」につきまして少々
このメニューは、例年はなかったのですが、わけがありまして今年度は人文科の同意を得て急遽加えました。
ちょうど今年度の人文科フェアの要項を考える時期に、人文科3年生のある女子から、「近々、総合型選抜でB大学を受験するので、その時にするプレゼンテーションをみてください」と依頼されました。こういった依頼は我々教員喜んで引き受けます。実際にやってもらったところ、「まんま探究じゃん!(心の声)」出来栄えがあまりに見事でしたので、その時は真剣に指摘すべき点を色々と整理して伝えたのですが、指導している間に「そうだ、人文科フェアの場でなんとか見せることはできないか」と思いついたのでした。指導後にお願いしてみたら、まんざらでもないお返事。やった!
ご存じのように、「総合型選抜」は、数年前に「センター試験」が「共通テスト」に替わった時に、「AO入試」からこの名称に変わりました。大元はアメリカの高偏差値大学の入試スタイルで、AアドミッションOオフィス、つまり「入試課」が、受験生1人につき厚さ(高さ?)数十センチもの書類資料を取り揃えて、家族構成から人物から何から何まで「本大学にふさわしいか」を検証するという入試スタイルからきてるそうですが、日本ではそこまでせず、ペーパーテストや高校の成績を重視するのではなく、実際に色々と受験生の人物をみる場を設けて合否を検討する形の入試です。ですので、大学により受験生に課されることも色々で、長時間の面接、面接でなく「面談」、小論文+面接、大学の講義を受けてそれをもとに発表させる、とか、課題を与えて資料をまとめさせて発表しに来させる、等々多岐にわたります。
折しも、新聞にも記載されましたが、今現在、国内の大学が「年内入試」の比率を増やしつつある、とのことです。職場内でも共有されました。年内入試とはつまり、かつてのAO入試と各種推薦入試、今でいう総合型選抜と学校推薦型選抜などのことですが、これらの比重が増えるという事は、つまりは大学が一般入試で合格させる人数がこれから減っていく、ということ。ある国立大学はいまから25年以内に、100%総合型選抜にする、とのことですし、別の私立大学は、そういう時代に「学力の担保」も必要と考えてか、推薦型にも学力試験を課すことを検討しているようです。とにかく、時代がまた動いていくようです。そして、新聞には高等学校の授業もこれに合わせてだんだんと「探究型」に変わっていくだろう、とありました。
今回、皆さまの前に出てもらったこの3年生女子は、B大学より「課題」を出され、それについて自分で仮説を立て、検討の視点や方法を考え、実際に脚を使ってカテゴリー別の多くの人々にアンケートやインタビューを実施して、見事なプレゼン資料を作ってきました。私が驚き、また喜んだのは、彼女が作ってきた1枚1枚のポスター(ここで言うポスターとは、美術の時間や夏休み課題で描く、例えば緑化「ポスター」のことではありません。自分が調べたり考えたりした論や情報などを、プレゼン(発表)のために分かりやすく小分けの書式にした資料のことで、一言で言えば「発表用の小道具資料」のことです)自体ももちろんですが、課題から仮説、論証のための調査とその結果の資料化、そして結論へ、という「論展開」がバッチリだったことと、彼女自身が自分の発表したい一連の論展開を完璧に頭に入れてあり、どの段階でどう質問しても間を空けず論理的に返答できたことです。まさに!まさに人文科探究の成果ここにあり!と言いたいプレゼンでした。高校生ですと資料に引っ張られて発表がよたるものですから。
春日部東高校は一般受験を推奨している学校ですし、私もこの学校に転勤してきて担任をもって、自身のキャリアで初めて「一般受験で希望する進路に向かって努力する体験の大切さ、人生における希少性、そして合否に関わらず自分の努力度と向き合い一喜一憂しながら自分の未来を方向付けていくことがとても感動的なことであること」を知りました。入試対策はややもすると詰込み型の学習になり、それは確かに望ましいことではありませんが、一方で人生の黎明期に一般受験によって体験できることが何ものにも代えがたい貴重な経験であることも、実感できたゆずれぬ事実です。いましばらくは、春日部東も、また多くの受験校と呼ばれる学校群も、一般受験対策を大切に進めていくことでしょう。
しかし、今後どんどん総合型選抜などの需要が高まっていくであろうことも容易に予想され、こうして実際に今年もこの方式で合格を決めた生徒がいるのです。実は数年前にも、AO入試に自分の探究の内容を使って、慶応大学に合格した生徒もいました。人文科の学習活動は、入試対策のものではありません。それがこのように入試にも大きく役立つのですから、それはいいことですよね!!!!
フェア自体の画像が少ないので…
廊下には、開場前に並ばれた方が飽きないようにと、ウェイティングラインに沿って学習活動がわかる資料を置きました。
画像はありませんが、ここ5年間の進路先データも180cm×90cmサイズでボードを作り掲示しました。
本会場(人文科で何かというと使うL.L.教室)入り口にて、生徒から「人文科紹介ブックレット」をお配りしました。
中学生の皆様、保護者の皆様からいただいたアンケートも全て集計しまして、全体としては大変よい評価をいただきました。ありがとうございました!また、年を追って少なくなりましたが逆に厳選されてくる「フェア参加後も残る疑問点」につきましては、その内容により場と方法を検討の上、ご対応させていただければと思います。直接お問い合わせいただければ最もシンプルに回答させていただけます。
フェア開催に協力してくれた生徒スタッフ「SS」の32名にも感謝します。彼らがいないと、できないのです。そして、東高のいいところ、人文科のいいところは、「しょうがねぇなぁ」「めんどくせぇ」という態度の生徒が1人もいないこと! 土曜日の!放課後に!よけいなお仕事をやっているのに、みんなにこやかに一所懸命やってくれました。こういうところは本当にありがたい!
しかも! SSはそれぞれの使用した交流会場教室を原状復帰して、最後に控室に集合して、記念撮影とアンケート記入を済ませたらお仕事終わりなのですが、フェア本会場L.L.教室の原状復帰のボランティアを追加でお願いしたら、ほとんどの人が来てくれました! 本会場はフェア後に個別相談が入るため、交流会場の片付け終了と時間が大きくずれることが予想されていましたので、大人でほそぼそ片づける覚悟で、始めからSSに片付けの分担をしてはいなかったのです。
大人数で、再配置しにくい長机と椅子を合理的に原状復帰するための指示をききながらあっという間にテキパキかたすところは、「ここをこそ中学生や保護者の皆様にお見せしたかった」と思ったくらいでした!
(念のため、オレンジ色のジャンバーは、人文科や東高の生徒団体のものではありません。PTAの備品を毎年お借りしております)
最後に、SSより受験生の皆様へ、振り返りシートに記述のあったメッセージを記載しますので、よろしければお読みください! 問題のあるコメントもみあたりませんでしたし、原則、本人の記述した通りに忠実にワープロ打ちしました。交流会場の部屋ごとにまとめますので、「あの時の、あの人のコメントかなぁ」などと思い出しながらみていただければ幸いです。
皆様、受検までの 残りの時間、健康に留意して、後悔なきよう、がんばってくださいね! そして受検会場で、入学式で、お待ちしております!
★303号室★
1年 今が頑張り時です! ここを乗り越えれば必ず楽しい高校生活がまっています!
1年 勉強がんばってください! 人文科で待っています!
1年 3年間クラス替えがないこと、人文科はどのようなことをするのか、授業は難しいかなど不安なことはたくさんだと思うけれど、入学したら不安は全部なくなると思います。ぜひ楽しい春東ライフを一緒に送りましょう!
1年 数学の問1、問2と、漢字、社会は歴史全般、英語は単語メイン、できるなら文法をサラッと復習、苦手なら理科は主要となる単語だけ覚える。社会と理科は1月まで、それ以降は国数英メイン。
1年 意外と入ってみたら楽しいです。
1年 普通科とは違う経験ができるので、自分自身にとってプラスになると思います。
2年 楽しめ!!
2年 人文科には独自の行事が沢山あります。人文科で待ってます!!
★305号室★
1年 将来、自分のやりたいことに活かせることを学ぶことができ、めっちゃいいです。
1年 少しでも気になっているなら、合格に向けて頑張ってください。
2年 今が一番大変な時期だと思うけど、自分を信じてがんばってください!! 応援しています!
2年 2次募集で入学したので、ほぼ何も分からない状態で人文科入った。不安ばかりだったが、今が一番楽しい。中学3年生、待ってます。
2年 勉強がんばってください
2年 勉強がんばれ
2年 高校生はみなさんを待ってます!
3年 「人文科」という名前を恐れないでください。
★2年9組★
1年 がんばってください。
1年 今日来てくれた皆様、ありがとうございました! 春日部東高校でまってます!!
1年 後悔なく、楽しい時間にして、がんばってください。
1年 受験の日が近づいてきて、本当に緊張しているとは思いますが、ぜひ、自分の将来を考えて、たくさん勉強して、高校受験に臨んでください! また会える日を、来年、楽しみにしております。
2年 受験大変だろうけど、がんばったらその分自分に帰ってくるのであきらめないでください!! 演劇部募集中! Xもやってるよー! Byはるあずま✸ (←これは春日部東高演劇部の団体名ですby主任)
2年 不安と感じているほど、勉強している証拠! 最後まであきらめずにがんばりましょう!
2年 一回きりの高校受験、本当に人文科で決めていいのか、と考えている人もいるかもしれないですが、少なくとも私は入ったことを後悔してはいません。後悔するもしないも未来のあなた次第です。自らの信じる道を進んでください。応援してます!
3年 僕も中3のころに説明会に参加しましたが、その時は偏差値がこの学校に届いていませんでした。ですが最後まで諦めずに勉強した結果、合格することができたので、最後まで諦めず自分を信じて頑張ってください。そして剣道部にも来てください。
★3年9組★
1年 今の時期、辛いと思いますが、がんばってください!!
1年 数ある高校の中でも個性が強めの高校なので、学校に飽きて行かなくなることはないと思う
2年 受験まであと少し、後悔しないためにも勉強頑張れ! たまには息抜きもしてください! (4月の)人文科交流会であえることを楽しみにしています!
2年 勉強が大変だと思うけど最後まで諦めずに頑張ってほしいです。入学をお待ちしています!!
2年 勉強頑張ってください
2年 油断せずがんばってください、できるだけ
2年 頑張れ
3年 人文科は、クラス替えもなく、和気あいあいとした空気が特徴です! 君も人文科ライフを謳歌しよう(?)
11月5日(火)12日(火)人文科探究⑮、⑯
2回分です。
11月5日(火)人文科探究⑮
1年生:個人研究テーマ面談・文献/資料収集 最終日
2年生:論文執筆/個人指導
例年通り、画像としては動きの少ない回が続きます。
1年生は次回が「セッション」ということで、これまでに面談等も経て自分の研究テーマの論展開ワークシートが出来上がった人から小規模にセッションめいた活動も始めていますね。教育実習生の方にも、面談をしていただいている様子。
(おっ、なつかしい「ブログ姫」(現在3年生)の再来か!?)
2年生は、毎年1人につき1人つく「個別指導担当」の先生の元へ、もっともっと通いなさいとの指導がありました。人にもよりますが、不足がある模様。きちんとアポイントメントをとって半定期的に指導者の下へ通う、という行為も、探究と並行して大切な体験です。
研究テーマが「論文」の形をとる段になると、やはり研究の不足点や加えたい考えなども出てきますので、時折こうして図書室へでかける人もいます(PC室と同じ階で、廊下を挟んでドアツードアで行けるのが便利!)。
11月12日(火)人文科探究⑯
1年生:個人テーマセッション①
2年生:論文執筆/個人指導
1年生は「個人テーマセッション」です。隣の空き教室も使って、班を組んで、順番に各自の研究の論展開を披露して、仲間に「不備」等を指摘してもらいます。
楽しく、真剣に、活発にやっておりました。
担任のT先生も時折混ざってセッション? 楽しそう!
今日は副担任のITが(I先生のつもり。ITではありません)授業変更でこの場にいません。さみしい。
2年生は、いつもより動きが少なく、いつもより明らかに集中して、ほとんどの人が忙しそうにPCに向かっていました。それぞれの「精神世界における活発な活動」が、こうしてただ見るだけの者にも見えると楽しいのですが、実際は面談しないとなかなかわかりません。
前回、この場で彼らに主任から何点か連絡したのですが、その1つで、ネットや書籍から図、グラフ、あるいは文面等を借りてきて論文に盛り込む際は、必ず定められた書式で引用をしてほしいものです。さもないと、(論文集は売るわけではないし不特定多数に配布もしませんので、まず問題にはなりませんが)剽窃という犯罪になってしまいますからね。
どのみち、まもなく完成論文が提出されれば、担任、副担任、主任はそれぞれ冬休み中に全員の論文を点検して、論展開、書式、引用、誤字脱字と全分野にわたりチェックし、いったん「評価」も出しますので。
PC室から出て間もなくの階段の窓より。人文科も人文科探究も探究論文も夕暮れ時の空と何の関係もありませんが、瞬間的にしみるものがありました…1月前まで「夏日」とかいっていたのが、もうすぐ冬ですね。
10月8日(火)と29日(火)7限 人文科探究⑬、⑭
2回分です。
10月8日(火)7限人文科探究⑬
1年生:個人研究テーマ面談/文献・資料
2年生:論文執筆/個人指導
この日は、1年生の担任のT教諭が出張のため、前にサマースクールTGGのブログをアップしてくださった副担任のI教諭が、7時間目「人文科探究」の授業を代行しました。「人文科探究」は、本校独自の学校設定科目であり、分類教科が存在するわけでもありませんから、教員免許搭載教科と関係なく、担当になった者が授業を頑張ります。I教諭は私こと人文科主任と同じ「英語」の者ですが、なかなかどうして、ワカッてらっしゃる。この時期、この時間、何を目指して、何を達成すればいいのか…頼れます!
私も、いい時期ですので、主任の立場でちょこっとお話しました。
今年度の1年生は、試験的に例年より個人研究を深める時間を多くとりましたので、いつもよりだいぶ早く独自に調べたいこととその論展開が出来上がってきている生徒が多くいます。
そう、逆に、この時期から半年ほどをどう頑張るかで、来年度の2学期以降の大変さが大きく変わってくるのです。何かを注入するには、とても良い時期です!
各自、ずーっとiPad画面やワークシートとにらめっこですと、煮詰まりますし、ストレスもたまると思います。新たな資料を見つける必要性があるならば、迷わず動いた方がいいです。図書室へ体を動かしていく者も少なくありませんでした。
なにかいい資料、自分の仮説を正しいという「根拠」を支えてくれる「掘り出し物」、みつかるといいですね!
さて2年生は、大詰めの一歩手前です。PC室と教室に分かれて、論文原稿の完成を目指して頑張ります。
教室には「一通り出来上がった者」同士で、個別指導担当へ面談をお願いしにいく前に互いの論文を確認し合う者たち」と、「色々と大変でPC室でどんどん入力する前に済まさねばならないことがある者たち」が残りました。
PC室には、直したい部分、追加したい情報等、この時期特有の思いでワープロ作業がまだたくさんある人達が、画面と真剣に向き合っていました。
10月29日(火)7限 人文科探究⑭
1年生:2年生の海外研修報告
2年生:海外研修に行った人は報告会、行っていない人は論文執筆等
また海外研修ネタになりますが、正規の授業1コマ丸々、海外研修に関することで使うのは、これが最初で最後です。
火曜日の7時間目、人文科は1年生も2年生も学校設定科目「人文科探究」の授業ですが、普通科は数学だの国語だのと通常の科目の授業をやっています。よって、普通科からの海外研修参加者につきましては、普通科の授業を抜け出し、この人文科の報告会へ参加するよう強制はしにくいです。 調整の結果、1名が手続きを経てこの場に来てくれました!
団長ほか2名による、学校説明会用の報告プレゼンは、とてもよくまとまっていて理解しやすいのですが、1年生のほとんどが先日の「令和7年度海外研修参加者公募前家庭対象説明会」にてそれを聞いてしまっていますので、この場は少々趣向を変えてみました。
まずは、団長から挨拶と宣伝です。
次に、私が作ってアップした「ブログ」を利用して、「ブログを見ながらの内容紹介」をしてもらいました。前の週の後半に、各自、ブログの画像を利用して短時間で紹介する準備をしておくよう指示を出しておきましたが、如何せん時間がありませんでした。いつもより、2年生ちょっとたどたどしかったです。
報告のトップバッターは2班。入国からオペラハウス観光、現地校シャイヤークリスチャンスクールにおける最初の2日間までの紹介。
3班は水曜日のみ訪問したシドニー大学に関して。
4班は、シャイヤークリスチャンスクール最後の2日間から帰国まで。
シドニー大学でやったSDGs「水問題」プレゼンの再現は、5班。
1班もプレゼン係。現地校最終日に披露した日本の文化の紹介で、茶道についての発表でした。
最後に15分ほど、全体を班に分けて、各班に海外研修経験者が1人~2人付くようにして、座談会を行いました。
次年度に向けて、海外研修参加希望者を募る時期です。多くの応募を待ちたいと思います。