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活動記録/成績

●平成29年度埼玉県理科教育研究発表会優秀賞

部員からのメッセージ

 

活動の目標は、身近な自然に愛着を持つことから、自然への興味関心を持ち、最終的には環境問題にも意識を向けられるようになることです。そのため、普段の活動は、フィールドワークと動植物の飼育栽培を行っています。

フィールドワークでは学校周辺にでかけ、水生生物や昆虫、植栽などの観察、採集を行います。

生物室では、対象を手元に置いてじっくり観察・理解するために、採集または購入した様々な動植物を飼育栽培しています。植物は、種としての希少価値はないものの一風変わったものを種ないし苗から栽培し、文化祭等では販売もしました。動物は、なるべく分類が多岐にわたるよう、貝類、昆虫類、甲殻類、採集した淡水魚類、熱帯魚、国産両生類、外国産爬虫類などです。

かつて盛んであった個人研究は、現在部員少数につき休止状態でしたが、令和2年から再開予定です。

 

 

日誌

生物部

11月28日 授業みたいな部活

11月28日 授業みたいな部活(何回目?)

※もうしわけありません、今回、活動写真がありません!

 2学期期末考査期間直前の部活日。部員たちは担当生物の世話が終わると、全体活動が始まるまでのスキマ時間を活用して、即自習を始めます。…って、当たり前のようにスルーしてしまいそうですが、とりあえず良い傾向でしょうか。特に2年生でそのような習慣が見られ始めて少し経ちます。たしか前回、全体に連絡ができた時に、そのような2年生の様子をプラスで1年生に紹介したくて、本校の先輩から毎年聞かれる「暗記物は3年生になるまで残すな」というアドバイスを説明しました。それに反応してかどうか、今日はもう部活やるのどうしようかと思うくらい、全員やること(学習対象)が決まっていて、私が顧問になってからここまでというのは初めて、という状態です。

 まあ、部活は部活で意味のある時間にします。 

 

 たまたま、顧問の私は三十数年前、この母校で2年生の頃に、とあるきっかけから環境問題に興味を持ちました。その後、大学は学部こそ英語ですがゼミは「英語で自然について考える」ゼミをとり、環境問題への関心を深めました(余談ですが部活は高校大学と美術部でした)。就職活動で教員を目指したのも「生徒たちに環境について伝えたい」と考えたからでした。そのあたりはカミングアウト的な話がまだあるのですが、ここでは割愛します。

 さて環境問題と一口に言ってしまうと分野が大きすぎて、まとめる際の立ち位置もしっかりせねばなりませんが、今回、部活用に、人文科の授業で使ったネタを流用することにしました(私は今年度人文科の主任でもあります)。環境問題のどれかに特化して話してもいいのですが、やはりここは生物部といえどまだまだ基礎部分を確認したいです。2年生相手には似たような時間を経た記憶もありますが、それでも、再度「問題」以前の「本来」を再認識してほしいと考えました。普段何気ない瞬間に本来の環境そのものの「偉大さ」「存在自体の奇跡さ加減」「脆弱さ」に思いを馳せるための下地作りは、まだまだ必要です。

  

 「地球は、太陽系の中で、どのように惑星になったのか」

 「地球の地殻は、大気は、海は、いつ頃どうできたのか」

 「最初の生命の誕生する条件はいつ頃どう整ったのか」

 「酸素は何者がどう生み出してくれたのか」

 「オゾン層はいつ頃どういう経緯でできたのか」

 「私達生物はどういう経緯で進化し今こうしているのか」

 

 …つまりは我々が今現在、生命としてこの惑星に存在できる根本的な条件は、何のお陰でどのように整ったのか。そして私たちはどこから来たのか。こういった、ある意味「環境の下地に関する一般常識」とも呼べる知識を再確認します。

 そこで、同じ目的で今年度初めてワークシート化したネタが「地球カレンダー」です。ご興味のある方は是非検索してみてください。これは、地球の誕生から現在までの歴史・・・46億年と言われていますが、この46億年の間に起こった出来事を、1年間365日のカレンダーに換算して当てはめると、何月何日にそれが起こったかが分かる。つまり、長すぎて見当もつかない46億年そのままで理解するのではなく、長さの検討がつく12か月365日に直して出来事の間隔やタイミングを把握できる、そういうカレンダーです。

 実は昨年度の文化祭展示用に、A3判の紙2枚に365日を入れ込んだプリントは作ってありました(ブログの昨年度文化祭参照、ちらっと写っていたかと…)。これを、10月に人文科のSDGs関連授業用に、A4判1枚に1か月、全部で12枚、プラス12月31日のみを24時間に直したら何時何分に何があったのかで1枚、計13ページ∔表紙(両面印刷で枚数は半分)のワークシート束に仕立てました。カレンダーの中の出来事をある程度選択して、全消しか空欄を設けました。元旦から順番に、時折手描きで図を板書したり関連エピソードを挿入しながら話しました。ここでカレンダーを全て紹介するのもやりすぎですので、1件だけ取り上げます。

 ★マツバラン

 ご想像通り、11月から急に出来事が増えますが、6月まででも極めて重大な出来事はいくつもあります。ただ、変化の少ない時代で、出来事の間隔が実際の時間で言うと数億年単位なのです。

 1枚だけ画像を。 人文科授業に借りた「マツバラン」という植物です。

●11月27日!海の中ではすでに魚類までが進化し繁栄していましたが、この日より2億年ほど前…もとい、2週間ちかく前の11月144日からオゾン層が形成されはじめ、UV対策など色々と準備が整い、27日にようやく植物が上陸に向けて動き出します。まずは浅い海や河口に藻類が、そして次に湿地帯にコケ植物がじわじわと上陸!といっても、まだ湿った環境までです。もちろん動物はまだです!

●11月28日!植物が(はっきり)初上陸!

 この、今より4億年ちょっと前…もとい、「大晦日の現在から1か月と3日前」に初めて上陸した頃と、ほとんど姿を変えずに現在まで生き残っている「生きた化石」が「マツバラン」の仲間です。江戸時代には園芸品種もたくさんつくられましたので、入手もできます。一応、広義にシダ植物と分類されていますが、これはかなり大雑把な分け方です。動物でいいますと、「魚から私達哺乳までまとめた脊椎動物」と「エビ等の節足動物」だの「貝等の軟体動物」だのまで、ほとんどの動物をいっしょくたにしてしまうくらい適当な分け方です。記事内容がすでに活動報告を超えて「ブログネタレベル」になっていますが、あと少しだけ!古い植物の分類の入り口だけ!ちゃんとすると「古マツバラン門」「ヒカゲノカズラ門」「トクサ門(ツクシの本体のスギナがいるグループ)」「ハナヤスリ門」「シダ植物門」etc…となっております。このリストはだいたい歴史上も上陸した順、ないし進化してきたグループ順、ですので、一番に記載のマツバランは「コケより進化しているけど、コケを超える植物群全体の中では一番原始的な植物」であり体の構造もかなり変。土中部分を掘り出しても、まともなシダのようにはっきり根と呼べそうなものはなく、ウネウネと茎らしき構造が這いまわっているだけなのです。葉っぱもないし。11月28日の陸にはこんなヘンテコな草ばかりが繁茂し、12月3日に大森林が陸に発達するころの植物もまだほとんど「シダ植物門」まで。現在の森や草原とは、ぱっと見の印象もまったく異なる事でしょう。ツクシの化け物の大木が林立していたりとか、想像するとロマン以外のなにものでもありませんね!

 

 生物部のブログで、私のとりとめもない文章しかないのも寂しいと、唯一の実例を取り上げましたが、最後に今回の内容のしめくくり部分を記載して閉じます。

 12月31日午後11時37分・・・現生人類ホモ・サピエンス登場

 12月31日午後11時58分52秒・・・農耕牧畜開始(1万年前)

 12月31日午後11時59分46秒・・・キリスト降誕

 12月31日午後11時59分56秒・・・ルネッサンス

 12月31日午後11時59分58秒・・・産業革命

 12月31日午後11時59分59秒・・・20世紀が始まり終わる

 

…私達人類は今、地球の歴史上何度もあった寒冷化と温暖化の繰り返しとも違う、生物の歴史だけで考えてもかつて何度となくあった大絶滅のどれとも違う形で、「秒」で地球を暖め、最速で種の絶滅を進めて、破壊しているというわけです(白亜紀後期恐竜大絶滅すら、1種の減少開始から絶滅までの所要時間は、平均で1000年かかった、という説もあります)。46億年かけて整ったものを、です!生物として言えば39億年かけて、複数回の巨大隕石激突すら乗り越えて、白亜紀終焉とその後の氷河期から今に至る安定期だけで言っても1億年近くかけて整った生態系を、です!!SDGs!待ったなしです!本当は世界のすべての国と地域で一丸となって取り組むべきです。争っている場合ではないはず!

 

 それでも、こんな状況でも、人間は人間でしかありません。強制では、すぐにひずみが蔓延することでしょう。データ的な知識や理論だけで運動を起こそうとしても同じだと思います。長良川の河口堰のエピソード等は本当にまざまざと色々なことを教えてくれますね。現物を知りもしない人は平気で自然を破壊しますが、また逆にそういう人が自然を守ろうとしても、説得力に欠けることでしょう。正しいはずの方向性でも、うまく進めない。だからこそ、身の回りの動植物やそれらが生きる自然、環境に興味を持ち、興味が愛着へと変わったならば、自分のこととして動けるはず…これが実は生物部の活動目的の根本です。

 

 

 

 

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11月21日(月) 雑多な時間

11月21日(月) 雑多な時間

 今回は、本来はミーティングになるはずでした。少々サプライズ的要素があるものですから、ここでは議題は明かしませんが、これが物凄く短時間で話し合いが終わってしまいましたので、

「単語テストでミスったとかなんとか言っていると、寒い時期は部活の時間に英語の授業をやるぞ!」

「やったぁ」

「いやいや、やったぁじゃなくて」

などと冗談を交わしながら、雑用的なメニューとなりました。全員でなく分散して、

①(部長)生徒会への提出ものの処理

②(自由研究で水草「コウホネ」をやることに決まっている部員)4階ベランダに1年程置いていたセメント船の撤去…栽培していたコウホネがあろうことか枯れてしまい、さらにこのベランダは今年度から学校説明会の校舎内案内ツアーでお客様間が通ることになり、どのみち次回説明会の前にまた移動することになるので、現在置き続けるメリットがなくなりましたので…。

③(残りの部員)数週間前に作り始めた「飼育動物のラベル:世話担当名入り」が、なんだかんだ未完成なのでその完成と設置

④(主に女子)このあと紹介します新規飼育対象生物と既存の大き目な生物の、名前をしめすポップ作り

ということでして、ばらばらっと取り掛かり。

 

 まずは飼育動物ラベルを完成させると、部長は部長の仕事へ。

 コウホネの入れ物(セメント船と表現しましたが、本来は土木工事用品で、プラスチック製で長方形の武骨なタライです。セメントの粉と砂と水を合わせてこねてモルタルをつくったり、砂利を混ぜてこねてコンクリートを作るためのものです)は、撤去するにまず水を除去する必要があり、(申し訳ない、担当部員たち!今思えば、水槽掃除用のサイフォンで排水溝に水だけ流すという手があった!!)3人でバケツをもって行きました。残りの2年生男子は結局それを手伝いに行きました。大変だったようです。水もわざわざバケツで生物室まで運んで、魚捕り網で濾して捨てていました(エラい!)。

 1年生は、絵心があるので結局みんなポップ作りへ。そこに作業を終えた2年生も加わって、なんだか当初のイメージと違ったのですが、「今日の部活はポップ作り」みたいなことになってしまいました。

 

 今日たまたま事情があって2年生女子のFさんが先に帰ったので、1人になったハイセンスの1年生Kさんのところに2年生男子数人が合流。イグアナのポップを担当するKさんの考えを邪魔しないか見ていたら、なんだかちゃんと交流しているので、安心しました。

 

 1年生プラス2年生1人チーム。文化祭で入り口の白板装飾を手掛けた絵がうまい2人が、これはポップと言うより絵画!を描き始めました。先ほどのイグアナのポップはA4版サイズでも困りませんが、「アズマヒキガエル」は水槽に貼りたい感じですから、「大きくてもA5版くらいがいいんだけど…」もうかなり描き込んでいるので仕方なし、貼るのは壁?窓?グッピーはポップ要る?小さいよ?まさか全ての飼育動物のポップを作る気になっていたりして。

美術部出身の顧問です。ポップと絵画の違いをちょこっとアドバイスしました。

アズマヒキガエルはデッサン調から和風のポップに変身することでしょう。

 

6時で解散しますので、未完成ですが、一部披露します。

グリーンイグアナの「アスパラちゃん」は、おお!?黒板をモチーフにしたのか!流石!

まずはiPadでデザインし、紙へ。1年生男子L君による…コレは??この後、初紹介します!

 

新規飼育生物紹介!

① メキシコサンショウウオ

 そうです、いわゆる「ウーパールーパー」です!文化祭明けからさんざん話し合って、やっとコレに決まりました!ブログをご覧いただいている皆様、大変おまたせしました!その割には普通!とはおっしゃらないでください。

 まず、実はこれ、本校校長の厚意にて導入となりました。昨年の夏前後、あの校舎改修工事の折、中庭に一時的に設置していたイグアナが当時栄養の偏りでクル病になっていて、それを知った校長が「もしもの時は、(代わりの生体を)買うぞ!」と。しかしその後、アスパラちゃんはもち直しました。その後も校長から「何か残せたら」と複数回厚意の声掛けをいただいておりましたので、有難く部員たちとキチンと検討を重ねて、このほど導入となりました。

 飼育を初めてしばらくは、新しい環境でちゃんと生きていきそうか様子を見ておりましたが、始めから元気いっぱいで餌食いも大変良く、いまや完全に安定してすでに成長も始まっていますので、こうしてお披露目する次第です!

 肝心のポップに載る「名前」は校長の名前がつく予定でしたが、生徒はひねりたいようで、まだ未定?

【豆知識】この手の生物に詳しい方には旧知の事実ですが、ごく簡単に紹介します。

・「ウーパールーパー」は商品名のようなもので、生物名ではない

・生物種としての名称は、和名「メキシコサンショウウオ」

・最大の特徴は見た目の原因「幼形成熟=ネオテニー」

 ※カエルで言うとオタマジャクシの形のまま成熟して繁殖を始めるような事態のこと

・「アホロートル」という呼称もあるが、これは実はメキシコサンショウウオだけでなく南北アメリカ大陸に生息する同属のサンショウウオたちのネオテニー個体を指す呼称

・「アホロートル」はアステカ語でwaterdogの意味だが、別属でネオテニーではないが成体でも外エラが残るサンショウウオの〇×Waterdogや「泥犬」〇×mudpuppyが数種類いたり、ネオテニーではなくただ単に変態していないだけの同属の幼生をwaterdogと言ったり、ぱっと見が似ていたらなんでもいいのか、もうこれら生物の一般での呼称はカオス状態?

・メキシコサンショウウオも、ホルモンをいじったり、何かの拍子にスイッチが入ると変態して通常のサンショウウオの姿になり、半陸生になる

・もともと両生類は再生能力が強く、イモリも腕くらいならちぎれても再生するが、ネオテニーであるメキシコサンショウウオはこの力が強く、なんと心臓を損傷しても再生できるそう(絶対指一本実験しませんよ!)

・今回導入した個体は、ボディがアルビノ(色素欠乏による白化)で、眼球だけ色素が残って赤くならず黒目の、一番かわいい?色のもの(本来、自然の状態はくすんだ灰色+褐色の地味なカラーリング)

 

②ジムナルカス(ジムナーカス)

 メキシコサンショウウオに決定するまでの話し合いの中で、大変に人気の高かった「ピラニア」と「ウナギ」。種類にもよりますが、ピラニアは大きなもので50cmにもなります。あの体形で50cmというと、ふろおけのような水槽に泳がせてあげたいですし、生餌を与えた場合の食べ方が、「かじり散らかす」感じになりますので、地獄絵図具合がかなりえぐいことに…。ウナギは、極めて丈夫で飼育自体は簡単なのですが、やはり1mくらいになるのと、以前のブログで書きもらした悪癖として「脱走癖」があります。水槽の上部をガチンガチンに閉じられるようにしないと、なのです。

 そこで!なんだかほとんどの部員がどうしても肉食魚を飼育したいようなので、代案としてこの「ジムナルカス」。実は最終的にはサイズも凶暴性も怪物クラス(一説には飼育可能淡水魚で最強)ですが、ピラニアやウナギよりは水槽飼育しやすい(経験済み)ことと、あとはこの姿・顔が!

 かなりの臆病者でもありますので、今回まだ全身の写真は撮れていません。

 ここに居ついてくれれば、と一緒に購入した焼き物の土管にまんまと入って休憩中、尾だけ出ているところを撮影。

 この魚、いずれ全身や顔も紹介したいと思いますが、言葉で説明しますと、

・ヒレが背ビレと小さめの胸ビレしかない/尾もヒレでなく本当に尾状

・主に背ビレをなみなみ動かして泳ぐ/この泳法で、振り返らずスイッと長距離バックできる!

・顔はもう、ムーミンと言いますか、ジュゴンと言いますか、完全にキャラ顔です

・歯も見えず、かわいい顔して、自分より小さな生き物をバクバクと…

 

 尾を下げ気味のところをほぼ真後ろから撮影。なみなみした背ビレと、ムーミン顔の斜め後ろからの丸みが見えます。

 今後のこの魚の話題をお楽しみに!

名前は当然「ジミー」…?

 

 

 

 

 

 

 

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10月31日 ミニ盆栽作り

あっと言う間でございます。

年齢も50を過ぎると、毎日短い針が動くのが見える思いでございます。

本ブログをご覧の皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

10月8日(土)「新規飼育対象生物」購入(週末に生物室に導入)

       ※導入して1か月経ちますが、ぼやぼやしているうちに水槽が汚れてしまいましたので、いい画像がまだ撮れていません。変な話ですが正体は画像とともに明かします!お楽しみに!

10月10日(月):スポーツの日(翌火曜日も中間考査1週間前で部活動停止だが生物世話のみ各自実施)

10月17日(月):中間考査当日で部活動全面停止(生物世話は顧問で)

10月24日(月):2年生修学旅行中につき、1年生だけで活動(昼食後、PM)

        ※天候がよくはなく、室内活動に

         ①2年生分の生物世話を手分けして実施

         ②中庭にある苗のうち冬に室内管理が必要なものの生物室への搬入

         ③「新規飼育対象生物」の世話の体験

         ④飼育生物カードの新作(1年生分の記名まで終了)

10月31日(月):ミニ盆栽作り

11月4日(金):学校説明会に向け部活公開準備(顧問は人文科主任につき人文科フェアの準備で顔を出せず)

11月5日(土):学校説明会にて部活公開(生徒は終日平常授業、5,6限授業公開、その後部活)

       (顧問は放課後人文科フェアがあり顔を出せず!お客様はゼロだったらしい)

11月7日(月):代休

 

という、このところの状況です。それでは貴重な??10月ネタです。

 

10月31日(月)ミニ盆栽作り

 実は「コケに興味がある、コケ関係をやりたい」という2年生が以前からいました(E君)。週末の学校説明会に出品するネタにもちょうどいい、とミニ盆栽作りをやることにしました。まずは通常通りの世話を終え、ひと段落したあと。

 

・鉢代わりに餌用コオロギのプラパック

・赤玉土を底から深さ2cm程度敷く

・植え付け用土は前回の苗作成時の余り用土+新規黒土と赤玉のmix

・これまで管理してきた山野草苗から好きなものを選んでよし

・植え付けた後の用土表面装飾に、

 ①爬虫類飼育用で昔購入したバークの余り

 ②レイアウト用プラスチックアイス

 ③オカヤドカリ水槽のレイアウト用(目的の詳細は割愛)に昔購入した川砂利

 ④「自分でみつけてきた苔」

という指示を出しました。

 

 盆栽と言いましても、顧問に盆栽の専門知識があるわけではなく、数だけは無数に植物を鉢にも庭にも植え付けてきた経験値だけで、鉢植えが成立する最低限を応用しての実施です。芸術的な部分はキリがありませんので、生物部としましては、小さく小さく見た場合の地下世界、そこに広がるであろう根、給水で沁みる水、通気性、微生物などに気をやってほしいものです。

 そして苔です。すでに一作業以上終えた時間。

「これから各自で苔をとってきましょう。タイムリミットは暗くなる前。すぐそこの保健室前の庭、あるいは美術室前の庭。校外に出る場合は道路の両脇でギンゴケを狙いましょう。気を付けていってらっしゃい。」

 皆、植え付け用のパックをもって自分だけのコケを探しに行きました。その間、私は言いますと、良く思い出せません…確か3年生に受験の英語を聞かれて、部員が帰ってくるのを待ちながら補習していた気がします…。

 

 戻ってきて植え付け作業が始まると、我が可愛い生物部員たちですが今どきの高校生、あっちでこっちで珍道中な感じで容易ではありませんな。

「あーほら、なんで直接机の上に土を落とすの!新聞かなんか敷きなさい!」

「またこんなに下にまで土を落として!踏んで広げるからいったん中断して掃き掃除しなさい!」

「始めっからこんなに土を目いっぱい入れたら、苗にくっついてくる分の土が入らないよ!」

「赤玉を湿らせずに底に敷いてしまって。植木鉢じゃないからね!上から給水するのに、底に水がたまらないように赤玉が全てぴったり湿るだけの水やりをせねばならないよ?」

  なんのかんのと盛り上がって作業しています。ミニ盆栽は箱庭的な要素もあり、想像力を掻き立てられるものですね。

 

1年生三羽烏。

左からビワ、ビワ、シマトネリコ。コケやバーク、砂利にアイスと、レイアウトにそれぞれこだわりをもって作ってきました。

 2年生のまず2人。

 

レイアウトはかなり意図的に、色々考えて配置しています。いいですねぇ。 

左から、シマトネリコと、おっと!ムサシアブミで来ました!H君、一応確認の質問。

「先生コレ、このあとどうなりますか。」

「冬は地上部が枯れるけど、球根が生きていればまた来春芽を出すよ。」

「おっ。そうですか。」

「(週末の)学校説明会で(お客さまに)あげないの?」

「あげません!」…それもよし、是非球根植物の長きにわたる休眠中の管理と春の芽出しの喜びを体験してもらいましょう。顧問まで楽しみです。

2年生、次の3人。やっぱりそれぞれのこだわりが。

背景として学ランの人と代わってもらいました。

左からクヌギ、ナンテン、シマトネリコ。写真は小さく見にくいですが、これらも相当こだわって考えてレイアウトしています。甲乙つけがたいですが、個人的には右端のFさん作がいがいと好きです。

 ラスト1名、I君。個性が光ります。

選んだ苗はヤブソテツ。かなり大きくなるシダです。あと、本人に自覚なしでしたが、株のわきっちょにホトトギスも一緒に生えていました。

 欲を言えば、どうしても使いたいバークが横長過ぎて、レイアウトの実質半分を占めているので、コケが大人しくなりました。

このあと、いつものようにBBQテーブルに一定期間展示します。

 

 この数週間、忙殺されておりまして、ブログアップが滞っておりました。

 すでに学校説明会も終わっています。説明会の日の夕方の報告によれば

「生物部に見学に来た中学生/保護者の方はいなかった」

「となりの地学部には1組きた(おっ今までと逆!)」

「生徒会が6限後に学校中をまわったが、(申込時に4択であった全体会後の行き先…①人文科フェア②個別相談③部活見学④帰宅…で、結局は校舎内で活動している部活の見学を選んだ人がいなかったのか)校舎内には中学生や保護者は全然いなかったらしい」

とのことでした。

 確かに、高校選びを突き詰めていくなかで、部活を大きな要素にする時期は過ぎているのかもしれませんね。部員たちにはせっかくの準備が甲斐が小さくなって気の毒でしたが…

 

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文化祭後の様子

 お久しぶりでございます。文化祭が終わって4週間ほどたち、フル活動をする月曜日も3回あり、実はいつもと違い生物の世話のみの水曜日・金曜日も何回か部活をやっておりました。しかし、その間の写真がありません。「決めごと」「相談事」が多かったのです。

 ちなみに毎年これからどんどん暗くなるのが早くなり、放課後はフィールドワークに出かけにくくなってまいります。本ブログももしかしますと回数が減ってしまうかもしれません…室内で「写真の取れ高」が高い活動を考えねば…!?

 

1.世話する生物の担当替え

 夏前に入部してくれた2年生N君の正規担当生物をどうするかもありますし、ここで全体を入れ替えます。今回は「強制はしないが、積極的にまだ世話したことのない生物を担当してみよう」「前担当はサブに入りなさい」「そうすることで、新しい担当が前任に質問したり、前任であるサブが、不備に気がついたりアドバイスを思いついたりして、部内の交流が生まれることを期待します」と言いました。

 かくして、かなり入れ替わって、新鮮な気持ちで2学期本番です。ただ…なんとなんと、イグアナのアスパラちゃんを世話したい、という部員が出てきませんで、当面の間、顧問の私が世話をすることにしました…誰か出てこないかな…

 

2.自由研究

 この数年、この時期に声がけをすることですが、何か研究しないか?と。すると、懸案の「新種の可能性がある?水草について、その正体をつめる研究を、部全体でやるのはどうか」という意見がでました。うれしい提案でしたが、現実的に考えて「じゃあそうするか」と思いきるのは勇気がいります。不安材料は以下の通りです。

 ・これまで、個人個人の興味を尊重してきたこと

 ・個別の「個人研究の芽」が出る可能性への圧

 ・ターゲットの水草が生えている場所まで、自転車で片道20分以上(自転車のない部員もいます)

 ・ターゲットの「花」を通常種のものと比較したいが、花期と水深の関係で採取機会は少ない

 ・先行研究を通読し理解するのにはどうしても「興味」が必要

ということを考えまして、少し時間をとり、部員たちに考えてもらいました。その後、全体にあらためて意見を求めました。その際は「1人だけ違うことをやりたい、とか、それはやりたくない、という意見は尊重するから心配しないように。その旨、始めから全体に確認しておきます。」とフォローしました。いざ、決を採ってみますと、2年生のD君、I君、N君が名乗りをあげました。I君は1年前に別のH君と2人でこの研究を始めたものの、ほとんど進められなかったのですが持ち帰った苗の世話だけは続けた、という古株ですが、さて、どうなるでしょう。これから中間考査の試験期間にはいってしまいますが、とりあえず3人にはできることとして先行研究の方が運営しているサイトで予備知識を身につけておくようにいいました。

 

3.新しい飼育生物の導入

 実は少々伝手がありまして、何かを導入することになりそうです。では何がいいか、これは部員たちに聞かない手はありません!ざっくばらんに意見を募集しました。そこから何度も話し合い、調べ、決を採り、やっと決まりそうです。

①初期段階で出た希望

   ・ハムスター

   ・ウサギ

   ・ウズラ

   ・トカゲ系

   ・メキシコサンショウウオ(ウーパールーパー)

   ・アリゲーターガー

   ・ウナギ

   ・ピラニア

   ・コーカサスオオカブト

…どれも魅力的であり、メリットもデメリットもあります。デメリットと言いますか、不安材料を紹介しますと、哺乳類は可能な限り毎日世話をしないと匂うであろう事、ということは当番制似なるであろう事。鳥類は校舎内に置く場合、「鳥アレルギー」を持っている生徒がもしもいて反応を引き起こしてしまったら…という不安。ガーはもう特定外来生物ですし、化け物魚でプールのような水槽が必要、ピラニアは種類によりサイズや餌、何より生餌の場合、地獄絵図になるであろうこと。カブトムシは寿命が短く、累代飼育を目指したいこと、また糞を宙にスプレーするので飼育箱の中や周囲を汚すこと。トカゲ系につきましては、他意はありませんが、ペットで飼育しうる定番種を何種類か紹介しました。共通するのは「温度、湿度、紫外線」を種ごとに調節する必要がある事。

②次の段階の絞込

    ・ウナギ/ピラニア

    ・トカゲ系

    ・メキシコサンショウウオ

…肉食魚系はみんな欲しそうですので、何かしらを新規で導入する方向で話をしました。ただ、「ピラニアなら小型種がいいのでは」「人気のウナギは頑強で飼育そのものは非常に簡単だが水槽に一定以上の底面積を求めて来る事(生物室には90cm~120cm水槽を置く場所を設定するのは困難)」から、ある別種の熱帯魚を検討中です。お楽しみに!

 そうしますと、トカゲ系かメキシコサンショウウオなのですが、トカゲ系になった場合はヒョウモントカゲモドキかテグーが残りました。この3択で再度考えてもらいました。

③最終段階

 ヒョウモントカゲモドキは、価格はまあOKですが、夜行性であることと、ブリードものにつき温度と湿度を年間通じて管理することの大変さを考え、またテグーは逆に価格が少々高価になることを考え、旧選択肢「インドシナウォータードラゴン」を復活させました。これならば今のイグアナと同じケージで買い始められますので。

 以上のことをふくめ、1人足りない状態で採決すると、なんと同数で真っ二つに!仕方がないので、また週末をはさんで、採決時不在部員に同じように情報を伝えて意見を求めた結果!!メキシコサンショウウオを購入することになりそうです!!後追い報告をお楽しみに!

 

4.おまけ よくわからない魚が!

 9月28日(水)のことでした。朝の出勤時に、私は(4輪の免許も持っていますが)スクーター通勤をしておりますが、学校近くの信号待ちで違和感を感じました。すぐ脇に用水があるのですが、その水面がざわついている。柵や雑草の隙間からよく見てみると、多数の魚が鼻上げをしています。酸欠時に水面で口をパクパクすることです。その魚の姿に、違和感を覚えました。 

 「知らない魚?!」思わずスクーターのスタンドを立てて、一瞬数歩歩いてよく見に行ってしまいました。やはり「知らない魚!?」…この信号は実は国道16号線と細い農道との交差点にありまして、用水自体は16号をくぐり、反対側に10mほどの長さで突き出て池状になって終わります。同じ魚がいるであろうと、信号を渡って、今度はきちんと安全な場所にスクーターを駐輪して、しっかり様子を観察しました。同じ魚がたくさんいるのですが、やはり違和感は強まるばかり!

 これはキリがない、と、とりあえず出勤し、午前中の授業が開いている時間に写真撮影および採集しに来ました(学校からバイクで2分くらい?)。

 

  写真も撮り、またゆっくり観察して、この魚はなんだ、と言われればフナなのです。しかし違和感がぬぐえません。最初に見た時は「まさか巨大なタナゴか?」とも思いました。妙に体高があり、横から見た形が菱形をしているように見え、なおかつ何匹か鼻先から背中にかけて赤かったのです。しかし、見ればタナゴではありません。頭の形や体の横幅など、明らかにフナなのです。これまで、子どもの頃からさんざん見て来たのに…ある日突然、見慣れたはずのものが今更違って見えるヤツか…?

 

 魚に詳しい方々、いかがでしょうか?ヘラブナですか??

 

 職場に帰り、画像をよく見て、またネットでフナの画像を開いて横に並べて、違和感の正体が分かりました。「ヒレの面積が明らかに見慣れたフナより大きい!背びれと尾びれが通常のフナと違う気がする」

 

鼻が赤い個体がいるのも気になります。1枚だけ証拠写真。分かりにくいですが、中心のすぐ右上の個体がそのうちの1匹です。

 

 

 こちらはいかがでしょうか?意図せずコイの小さいのが1匹「しれっと」群れに混ざっているのが写り込みましたが。2次元ですと体高は分かりにくいですが、体高が高いヘラブナだとしても、ヒレ、長くありませんか??

 

このような感じでみんな鼻上げをしています。苦しそう。逆に、網で捕るのは簡単そう、と思って持参したのですが、無理でした。危険を察知すると一斉に「ちゃっ」と水中に退避しますので、網を水に入れる前から「こりゃあ無理だわ」と独り言。

 

んー、捕りたい!1匹でいいから!

 

…この日の夕方、画像を部員たちに見せて、「もし捕りに行くなら行ってもいいよ」と伝えてみましたが、前述の話し合いもしていますし、いい時間。普段生物の世話のみの曜日ですし、この日は誰も行きませんでした。

 

 その後なんと!翌日は同じようにいるのを朝見て出勤しましたが、2日後にぷっつり姿を消してしまいました。この場所ですが、用水のどんつきで、流れ込んでくる直線の護岸済の用水は長距離に水深が浅くなっており、移動した可能性は低いと思います。また、同じ場所に大量のアダルトサイズのコイとミシシッピアカミミガメもいるのですが、該当の魚たちは15cm前後で16号の両側合わせて百数十匹といったところ。サイズと匹数を考えると、それらに食われた可能性も低いかと。まさか、誰か魚に詳しい人が見つけて変わった種だと気が付いて、1匹残らず採集して持ち去った???そのレベルで、あれ以来いないのです。コイばかりになっています。鼻上げも激しくなっていて、いるなら水中にとどまり続けるはずもなく、少数なりとも鼻上げするのを見かけられるはずだし、うむむ。

おまけ。プールをエンジョイしているかのような亀2匹。気持ち良さそうです。

 浜辺で日光浴しているような亀3匹。気持ちよさそうです2。

 コイに交じってライギョもいました。去年見かけたあの個体か?迫力。

 

 

 

 

 

 

 

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9月9日(金)10日(土)文化祭

 いよいよ文化祭!久しぶりに本来の形に近い文化祭です。初日は在校生の保護者の方々、2日目は中学生とその保護者の方々、および3年生からチケットをもらえた人達が、外部からのお客様ということでいらっしゃいます。午前中だけの開催になりますので、初日の公開時間ピッタリに準備万端で始めたいものです。

 

9月9日(金)10日(土)文化祭

 

結果から申し上げますと、大盛況の大成功でした!!

 

(写真だけご覧になりたい方は、ちゃんとありますので、下方へとんでください!)

 

★まずは、部員たちの頑張りから喜びたいと思います。

 (ちょっとカタい話)本来、文化祭という特別活動は、授業や部活、その他の行事などの教育活動では学べないことがたくさん学べる貴重な機会です。ホームルームにおきましては、それこそ企画/準備段階から当日までどう指導するかは、かなり人によりますが、根底には自主性や協調性、調整力、リーダーシップなどを学んでほしい、ということがあるはずです。それを、自立感を重視して意図的に放任気味に見守るか、3年間3回という機会を計画的にとらえ、1年次はある程度手本を示すか…見た目の指導の形にはかなりバリエーションがあります。

 部活動の出展の場合は、生徒主体という原則は同じでも、HRと多少異なり、毎年連続して続いていく同じ集団としての伝統やら方法論やらがあるはずです。それこそ先輩が指導者となって後輩を導く…その背後には、数年~十数年と継続して見守る顧問の存在があります。また生徒募集の観点、そして新入部員確保につなげたい、という目的も同時に発生します。

 (つい思い出話)ここ春日部東高校の生物部におきましては、なかなかつらい時期がありました。以前も申し上げましたが、私が顧問になった令和元年度は3年生が1名、新入部員が1名(伝説のA君)でスタートしました。まもなく3年生が引退したいというので、それ以来、1年半はA君と2人きりでした。A君が入学/入部して半年後(コロナ禍の半年前)、従来通りの文化祭がありましたが、部員が1年生1名で部費も雀の涙だからといって「できることをやろう」程度の出展では、次年度の新入部員は望めないでしょう。生徒主体も何もありません、私が出展内容を全て決めて、直前の準備期間だけ引退した3年生も手伝いに来てくれて、かなり大々的な出展をしました。

 この時は、実際に聞こえてはきませんでしたが、「顧問が好きにやっている」「生徒主体でない出展を評価すべきではない」といった教職員たちの心の声が聞こえるような気がしていました。もちろん、単純に見物に来ては内容に喜んでくれる教職員も大勢いましたが、疑心暗鬼か…自分の中でも色々と整理がつかない部分があったのかもしれません。

  この年度の2月末にコロナ禍が勃発し、令和2年度は5月末まで休校、新入部員数はゼロ、そして文化祭は単純に中止。その後、2学期中間考査の後から、当時の1年生女子2名(BさんCさん)が茶道部と掛け持ちで入部してくれましたが、ろくな活動もできぬまま冬休みも3学期も春休みも部活動に活動制限が入り(でも今年度出展した苗はコダカラベンケイソウ以外ほとんどがこの時期に植え付けたものです…懐かしい!)、令和3年度へ。

 令和3年度は、新入部員が6名も入部してくれました。うち1名は演劇部と兼部、1名は生徒会本部と掛け持ちでしたが、本格的な部活動に向けては、上級生と併せて9名!十分です!実際、フィールドワークはじめ生物部らしい活動を再開したのですが、第4波だか5波だかで、文化祭は一般公開無し、HRの発表内容は事前作成の動画のみ、文化部は展示をごく短時間公開、生徒は出席番号奇数偶数で午前と午後に分かれての登校。こうなることは段階的に事前にきまりましたので、見越して出展内容は私が全て決めました(ご興味に応じ過去のブログをご参照ください)。

 さて今年度ですが、1年生新入部員は4名。3月末で前年度1年生が1名退部し、代わりに夏前に2年生が1名加わり、±0で2年生は6人。3年生のBさんCさんは6月まで活動して引退。個人研究こそなかなか始まらないものの、活動そのものはかなり軌道に乗ってきました。そして文化祭。個人研究でコンクール等に出場していない以上、文化祭が最大かつ最重要の発信機会となります。運動部でいうところの選手権大会くらい?…これを、本来の形である「生徒主体」でやれるだろうか。学校広報的な側面を考えても、公開に耐える…否、「広報レベル」で、やれるだろうか。今のこの部員たちであればきっとやれるだろう、と判断しまして、企画段階から任せてみました。もちろん、実情として許されること許されないことの見極め、時間がない中で不要な「無駄な失敗」に向かう落とし穴の見極め等、顧問の出番はありますので、タイミングを見て寄り添いました。

 企画段階から皆活発に意見を出し合い、検討の結果残ったアイディアが、「学校周辺で捕獲した魚の魚すくい」「競虫」「四葉のクローバー探し」「学校中心の巨大地図上に、フィールドワークポイントを示し、そこで捕獲した生物も展示する」の4つでした。これに、常設展として飼育栽培生物の展示と、毎年やることにしている(??)ペット&苗販売、を加え6分野で出展しました。この後、出展分野ごとに、彼らの事後の反省つきで、写真で成果を紹介しますので、是非ごらんください。夏前から文化祭までのほんの2か月程度で、1年生も2年生も急成長しました。自分たちで考え、判断し、試してみる。出展現場に臨んでも、より良い状態を考えて即時対応する。顧問のちょっとした指示やアドバイスの意図を酌んで行動に反映する。生徒が成長することは何より喜ばしく、私も非常に嬉しい限りでした。みんな、お疲れ様!!

 

 ★お客様としていらした在校生の保護者の皆様、中学生とその保護者様、その他、外からのお客様、生徒諸君、職員の皆様に、感謝します!

  これまで(コロナ禍以前)全く意識も期待もしたことがありませんでしたが、13日の閉会行事におきまして寝耳に水?の部活動賞2位をいただきました。今回、嬉しいことに、投票は100%外からのご来場者によるweb投票でしたので、外向けの評判が良かったのだとまっすぐ受け止められます。確かに、顧問の私は現場常駐ではありませんでしたが、生物室にいる間だけでも想像を超える人数のお客様がいらしており、その多くが外からご来校いただいた方々でした。

  なんでも同じだと思いますが、努力やその成果に対して、目的に応じた反応があれば嬉しい。また努力の結果や過程を褒められれば嬉しい。単純によそ様からポジティブな反応があれば嬉しい。そういうものかなと思います。…文化祭で出展する。「お客様なんて来なくていい。」というケースは、実際には部員の性格により確かにあり得ることではあるのですが、通常は部活の参加は自由なところをわざわざ出展するくらいですし、お客様は多ければ多いほど嬉しいものです。今回、お客様の皆様方に、生物部一同、大きな歓びをいただきました。同時に、お客様対応や交流の中で貴重な体験をできたはずです。本当に感謝の気持ちでいっぱいです!ありがとうございました!

 また、顧問個人的には、在校生や中学生を併せましてその保護者の方々とたくさんお話ができて嬉しかったです。この業界にもほかの業種同様いろいろなキャラクターがおりまして、中には保護者の方対応は正直苦手、という人もいます。たまたま私は、この業界で働き始めて分かったのですが、保護者の方々とお話しするのは基本的に好きなタイプであるようです。出展会場におきましては、当然お客様方もそれぞれ様々なテイストをお持ちでしょうから、お店同様、誰かれ構わずしつこく話かけるわけには参りません。大人同士ですから、まずはご挨拶+一言…くらいで感触を得て、ご様子を見て話しかけさせていただきました。皆さま、温かい反応ばかりで、有難かったです!お相手くださり、ありがとうございました!また、「内心うっとうしかった」「続けて話しかけてもらえず客として寂しかった」という方がいらっしゃいましたら、この場をお借りしましてお詫び申し上げます。精進します。

 

 ★会場装飾

 白板の中段のデザインとイラストは1年生がやってくれました!妙に絵のうまい部員がいるゾ!?

  会場内に動線(順路)を作りたい、と、これも部員が考えました。入口出口の仕切りに虫網を立てるセンスの良さ!

入口から中の様子です。

呼び込みも、自主的に、かつお客様に圧を与えないように、また室内が人手不足にならないように、やってくれました。

 ●反省点

 お客様たちは必ずしもこちらで考えた順路では動いてくださらない、ということです。設定自体から再考すべきかもしれませんね。

 

★魚すくい

 

 最も盛り上がったコーナーでした。金魚すくいとは違います。魚はフィールドワークにて捕獲してきた学校周辺の淡水魚で、主にフナとモツゴ(関東名クチボソ)です。基本的に極めて敏捷ですので、和紙のP-ポイは使わず、観賞魚飼育用具の網を使って魚をすくいます。これが意外と困難!制限時間内にすくえた魚の種類と数でポイントを競います。すくった魚がもらえるわけでもないのですが、たいがいのお客様は、あまりの魚のすばしこさに半分むきになったり翻弄されたりして楽しまれました。

 

おっ!主担当部員N君の担任の先生も登場!

先生方、独り言状態で盛り上がったり、リベンジで2日間とも来たり、「ごめんねごめんね」と魚に謝りながら追い回したり。

いつの間にか自分たちで考えて、点数ひかえ表兼ランキング表も作って活用していました。

 動物虐待ではないかというお声も聞こえてきそうです。正直、それは否定できません。反省にもあがりました。ちなみに、初日は途中で1時間ほど魚を休ませ、2日目は魚を2グループに分け、ローテーションさせていました。

●反省点

・予想より大勢お客様がきた

・もっと早くから十分な数の魚を捕獲しておくべきだった

・店舗で購入した魚でもよいのでは(餌金魚等のこと)

・得点に応じ、何か景品があってもよかったのでは?

 

★競虫

何の虫で競争するかは、結局ギリギリになってしまいました。餌用で購入してあった「フタホシコオロギ」「ヨーロッパイエコオロギ」のうち、動きがより敏捷で多いヨーロッパイエコオロギと、顧問がよく行く店舗で売り切れていたのでたまたま自宅で管理していたものから持参した餌用外国産ゴキブリ「デュビア」。2日目にはほぼデュビアでレースしていたようです。

明るいところを嫌い、暗い所へ行きたがる習性を利用して走らせます。お客様には、ABCDEとコースがある中で、どのコースの虫がいち早くゴールラインを超えるか予想をしてもらいます。スタートまではパドック部分を箱で覆っておき、スタートと同時に箱をゴール側に移動します。

それにしても、よく工作しました。アドバイスとしまして、100円ショップ等で既存の細長く透明な、または断面がコの字型の長い物を何か買ってきてつなげるか、またはプラバンを切り貼りしてコースを作るか。プラバンの代替品として、ラミネートシートに何も挟まずラミネートすると切ったり折ったりできる薄さのプラバンになるよ、とは言いましたが、このパドック部分の作り(写真では分かりません、すみません)!!ここにも妙に立体工作が得意な部員がいるゾ!?

●反省点

・「虫」ということでかどうか、なかなかお客様がレースをしに来なかった。

・「虫」の決定と確保が遅かった。

・「虫」でなく、カナヘビなどのトカゲやカエルでもレースをしてみたかった。

・点数に応じ景品があってもよかったかもしれない

 

 ★四つ葉のクローバー探し

 多くのお客様は、「変異はよく出る株にはよく出るし、そうではない株にはほとんど一切出ない」といったことはご存じないので、こうしてよく出る株を準備してお待ちしていますと、皆さま「探しゲーム」を始める前に驚かれます。

 

コーナー全体の様子。ペアでここまで頑張った2年生のFお姉様は生徒会本部役員で2日間ともほとんどこちらへ来られず。Fさんが準備段階で注いできた労力を考えると、ここでの2日間の盛り上がりをゆっくり見せてあげたかった…生徒会本部役員と部活掛け持ちの辛いところです。お疲れ様…!その分、1年生Kさんがほぼ1人で頑張ってまわしました。

お客様は始めは少なかったものの、だんだん増えました。こちらも随時改良され、制限時間内に見つけた四葉、五つ葉の数を競いながら、得点を争う形に。

ランキング表も作られました。リベンジというケースがあったか分かりませんが、先人の点数を見て頑張る、というお客様はかなりいらしたようですね。

変異葉の出やすいシロツメクサ株の確保は、顧問が一肌脱ぎました。実は少々ピンチでもありました。前回とってきた苗トレー4枚分の苗は、中庭植物担当のFさんが指示通りきっちり世話をしたのですが、原因不明のままほぼ全滅。1か月以上世話をしたのですが、枯れてしまったのです。そこで文化祭開催数日前に再び原産地に赴きますと、なんとなんと!ほとんど草刈りをされて、変異株どころかシロツメクサ自体が激減!それでもギリギリトレー3枚分の株を発見しました。

幸い、以前紹介した「小葉の柄の間隔があく」タイプと同じくらい珍しい?「4枚目の小葉が逆向きにつく」タイプの株を発見できました。この株の四葉はとても目立つので、「四葉探しゲーム」となると少々簡単になってしましますが。

●反省点

・四葉の株は、あまり早く取ってこないで出展ギリギリに取ってくるべきだった

・得点に応じて景品を設ければよかった

・(四葉をラミネートしてしおりにして、1枚10円で苗コーナーで売ることを思いついてやった部員が)もっと早くから準備して、押し花を完成させてからラミネートすべきだった

 

★地図

 これが出展実現まで最も大変だったコーナーです。しかし、学ぶことの多かった、失敗を含んだコーナーともなりました。

実は本来はこの地図の上、具体的にはフィールドワークポイントの上に捕獲生物を置く予定でした。ところが本番が迫る中、ポイントごとに生き物を小分けにして正確に配置することが困難と判断した様でした。何かの足しにと、フィールドワーク中や個人で撮影してあった生物の画像を数枚渡してあったのですが、追加でこれまでの活動中の写真を求められたので急遽プリントアウトして与えると、写真を地図周辺に配置して、ポイントから写真までひもを引っ張る、という形に変更となりました。つまり、捕れた生物自体の展示から、これまでフィールドワークした場所とその時の様子、捕れた生物の画像の展示に変わった形です。

それはそれでよいアイディアだとは思いましたが…そうこうしている間に、夏休み中はポイント/日付ごとに分けて管理していた魚たちも「魚すくい用」「販売用」「展示用」と分けられていく中でごちゃごちゃになり、否応なく地図上への配置は無しとなりました。

●反省点

・苦労のわりに、ゆっくり見てくださるお客様は少なかった

・それはやはり地図上に生き物がおらず、地味になってしまったからだろう

・どんなに細い水路でも一律で青マジック2本線で表したので、水路の太細が分からず、また道路のようにも見えてしまった

 

★展示

 形を変えた「常設展」です。机を横1列使って、普段部活で飼育管理している生物たちの一部を、窓際や中庭から移動して展示しました。これも部員のアイディアです。部員たちが班別の準備で余裕が無かったので、移動作業と配置だけ顧問で手伝いました。

本部活で定番の?アズマヒキガエルの展示。

普段いる窓際の水槽は、中でアイビーが繁茂してカエルが見にくくなっていますので、容器にカエルだけ入れてポンと展示。お客様の反応とご希望に応じ、おさわりアリです。詳しい方のために一応確認ですが、ヒキガエルには、粘膜につくとしみたり炎症をおこしたりする毒を滲ませる「耳腺」がありますが、通常よほど身の危険を感じさせるほどいじめなければ毒液は出しません。実際、私はこれまで捕獲時から世話までさんざん彼らをあつかってきましたが、この話は本当だろうかと思うくらい耳腺から毒の乳液がにじむのを見たことがありません。さらに触っていただく際は過ちが無いようによく見ておりました。私服でいらした中学生??の方が1人、「触っていいのコレ」「いいですよ」というやり取りが済むかどうかの瞬間にいきなりこのこをわしづかみにして友人に見せに4~5歩も移動した時にはちょっと焦りました!毒液はそのくらいではやはり出ませんが、生体へのストレスが…

●反省点

・部員からはとくにありませんでした。

・顧問としてはイレギュラー反応のお客様もいるんだなと認識を改めさせられました

 

★苗と生体の販売コーナー

 

ここも、セッティングで顧問が大きく助けたコーナーです。場所は部員が教卓と決めたので、ビニールシート敷き、販売苗の配置、掲示物の用意は私が代行しました。まあ、それくらいはよろしいでしょう…

売る生き物(魚やエビ、虫)の準備や配置、また苗やパックのラベル書きは部員が頑張りました。

当たり前??ですが、大人に人気のコーナーとなりました。苗はほとんどが1つ10円。2種類の植物(コダカラベンケイソウとシマトネリコ)については10円で最大4ポット買えます。動物もエビ20円、虫50円、ペア販売80円。今回、2日間で過去最高に売れました。お買い上げいただいた皆様、ありがとうございました!

激レア「花の色変わり」ツユクサ。これだけ例年通り売れません…時期的には種を取る段階ですので、売り方は40cmくらいの花付き枝を3束で10円、もし枝分かれが微妙な位置ならサービスして実質4~5枝になっても構わない、としておりましたが…まあ、色が違うだけの雑草と言えば雑草です。次年度は種からポットで育てて、時折トリミングして小ぶりにもっさりさせてみましょうか…

今シーズン、成長度NO.1かと思われる副部長E君。もともと賢い人でしたが、明らかに一皮剥けました。2日間、販売作業はほぼやってくれました。

 

 ●反省点

・メダカのオスメス判別を求められた。販売前にやっておけたらよかった。

・苗のラベルがお客様向きで、店員側から見えず、どの苗を所望されているのかわかりにくかった

・複数の苗を1袋に入れてお渡しする場合、ビニール袋の中でポットが安定するよう段ボール片を用意しておくべき

・苗について質問が出て、自分の知識と掲示物だけでは答えきれない場合があった

 

●その他、全体的な反省点

・お客様にもっと生き物について説明できるようになっておきたかった  等

 

 ということでして、全体的に大変実りの多い文化祭でした。

 代休明けの学校全体の動き(HRの片付け)と重ならないよう、文化祭2日目の午後にみんなで片付けをしましたが、そこでの様子も、代休明けの反省会でも、部員たちにも達成感や次年度へつなげたい感じが見て取れました。また顧問にとりましても、そういった部員の様子を始め、内外の保護者の方々に大変よくしていただいたこと、生き物に限らず、学校全体や人文科についてご質問いただいたこと、このブログを楽しみにされているというお話…本当に励みになりました!

 またこの1週間後に学校説明会にてミニ文化祭的な状況を作って中学生と保護者の皆様をお迎えした際にも、再度同じようなご対応をいただきまして(中には文化祭からつながったお話までいただいた方までいらして)、誠に有難うございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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