人文科ブログ
11月19日(火)人文科探究⑰
11月19日(火)人文科探究⑰
今学期も、残すところ、この日を過ぎればあと2回!まさに大詰めです!
1年生 「個人研究テーマ面談・研究発展」
もう1回、同じように時間を使ったら、今学期最後は2回目のテーマセッションで終わりです。そこに向けて、各自活発に思考を深めていました。
広報する際の人文科探究の難点は、ぱっと見あまり楽しく見えないことでしょうか。実は、考えを深めるのって、強制されたりよっぽど疲れていたりでもない限り、楽しいものです。
担任、副担任、教育実習生で個人面談を進めていきます。いい感じです。
2年生 「論文執筆(一応)最終日」
泣いても笑っても、次回とその次の学期内最終回で、完成論文を担任に提出し、また個別指導担当の先生にも完成報告を終えることになっています。研究自体に厚みを持たせられなかった場合、紙面を埋めようとして関連情報をかき集める場合もあるのですが、本来の論展開にそぐうかどうかは大事ですし、また引用するならきちんとルールに乗っ取ってやらねばなりません。全体的になんとなくギュッとした雰囲気で取り組んでいました。
人文科探究は、うっかりすると「論文作成」が目的にみられてしまいますが、本来は、その過程自体が目的なのです。
「?」を「!」にする。そのために、「考える」「調べる」「情報と思考を組み立てて、発信する」。その結果を残すのに、形として論文という形態をとっているだけなのです。…が、そうはいっても、こうして最後を仕上げるのはカンタンというわけにはいきませんよね。みんな頑張って素敵な「思考の足跡」を残してください!
11月9日(土)人文科フェア!
11月9日(土)人文科フェア!
人文科フェア! 外向けの広報活動で、スタッフもボランティアですので、「人文科独自の行事」としてリストアップしない場合もあるのですが、意外に大行事です! 生徒スタッフは基本的に32人動員しますので。目的はもちろん「人文科を受検したい人の人数を増やす」ことにありますので、広報活動と言えば終わりはありませんが、物理的なイベントとなりますと、コレが終わりますと、残りは冬の「エンパワーメントプログラム」のみとなります。
11月9日(土)は、春日部東高校の第3回学校説明会の日。代休ありで、6時間の授業と並行して、5時間目くらいに体育館で学校説明会の「全体会」、6時間目に「授業公開」、そして放課後に「部活動体験」「個別相談」「人文科フェア」の3択となります。
例年のことで、かつ仕方のない状況なのですが、時間設定が3択であるためか、人文科フェアにお越しいただいたお客様の人数は、事前申し込みをいただいた組数よりだいぶ少なかったのですが、それでも多くの方にご参加いただきました。
今年は、ここ数年のスタイルを変更して、「4会場分散開催」から「1会場開催→後半は中学生は分散会場にて交流会」としました。その関係で、私も本会場に終始張り付きになり、ほかの先生方もそれぞれ監督に入る都合で、画像確保係を設けられませんでした。気を利かせた「I教諭」がなんとか撮影してくだすった画像にて様子を紹介します。
今年度の人文科フェアのメニューは次の通りでした。
【約1時間の中で】
★前半「生徒主体の説明・発表」
①(ここだけ主任より)人文科独自の学習と「人文科探究」について
②2年生による「探究プレゼンテーション」再現
③2年生による「オーストラリア海外研修報告」
④1年生による独自行事紹介
⑤3年生による独自行事紹介
★後半
「中学生は人文科在校生と分散会場にて交流会」
「保護者の皆様は本会場に残り主任から追加説明」プラス「3年生による総合型選抜入試プレゼンテーションの再現※」
※(単年度オプションで)B大学に合格したばかりの3年生にやってもらいました。
「質疑応答」
「個別相談」
※この場をお借りして「3年生による総合型選抜入試プレゼンテーションの再現」につきまして少々
このメニューは、例年はなかったのですが、わけがありまして今年度は人文科の同意を得て急遽加えました。
ちょうど今年度の人文科フェアの要項を考える時期に、人文科3年生のある女子から、「近々、総合型選抜でB大学を受験するので、その時にするプレゼンテーションをみてください」と依頼されました。こういった依頼は我々教員喜んで引き受けます。実際にやってもらったところ、「まんま探究じゃん!(心の声)」出来栄えがあまりに見事でしたので、その時は真剣に指摘すべき点を色々と整理して伝えたのですが、指導している間に「そうだ、人文科フェアの場でなんとか見せることはできないか」と思いついたのでした。指導後にお願いしてみたら、まんざらでもないお返事。やった!
ご存じのように、「総合型選抜」は、数年前に「センター試験」が「共通テスト」に替わった時に、「AO入試」からこの名称に変わりました。大元はアメリカの高偏差値大学の入試スタイルで、AアドミッションOオフィス、つまり「入試課」が、受験生1人につき厚さ(高さ?)数十センチもの書類資料を取り揃えて、家族構成から人物から何から何まで「本大学にふさわしいか」を検証するという入試スタイルからきてるそうですが、日本ではそこまでせず、ペーパーテストや高校の成績を重視するのではなく、実際に色々と受験生の人物をみる場を設けて合否を検討する形の入試です。ですので、大学により受験生に課されることも色々で、長時間の面接、面接でなく「面談」、小論文+面接、大学の講義を受けてそれをもとに発表させる、とか、課題を与えて資料をまとめさせて発表しに来させる、等々多岐にわたります。
折しも、新聞にも記載されましたが、今現在、国内の大学が「年内入試」の比率を増やしつつある、とのことです。職場内でも共有されました。年内入試とはつまり、かつてのAO入試と各種推薦入試、今でいう総合型選抜と学校推薦型選抜などのことですが、これらの比重が増えるという事は、つまりは大学が一般入試で合格させる人数がこれから減っていく、ということ。ある国立大学はいまから25年以内に、100%総合型選抜にする、とのことですし、別の私立大学は、そういう時代に「学力の担保」も必要と考えてか、推薦型にも学力試験を課すことを検討しているようです。とにかく、時代がまた動いていくようです。そして、新聞には高等学校の授業もこれに合わせてだんだんと「探究型」に変わっていくだろう、とありました。
今回、皆さまの前に出てもらったこの3年生女子は、B大学より「課題」を出され、それについて自分で仮説を立て、検討の視点や方法を考え、実際に脚を使ってカテゴリー別の多くの人々にアンケートやインタビューを実施して、見事なプレゼン資料を作ってきました。私が驚き、また喜んだのは、彼女が作ってきた1枚1枚のポスター(ここで言うポスターとは、美術の時間や夏休み課題で描く、例えば緑化「ポスター」のことではありません。自分が調べたり考えたりした論や情報などを、プレゼン(発表)のために分かりやすく小分けの書式にした資料のことで、一言で言えば「発表用の小道具資料」のことです)自体ももちろんですが、課題から仮説、論証のための調査とその結果の資料化、そして結論へ、という「論展開」がバッチリだったことと、彼女自身が自分の発表したい一連の論展開を完璧に頭に入れてあり、どの段階でどう質問しても間を空けず論理的に返答できたことです。まさに!まさに人文科探究の成果ここにあり!と言いたいプレゼンでした。高校生ですと資料に引っ張られて発表がよたるものですから。
春日部東高校は一般受験を推奨している学校ですし、私もこの学校に転勤してきて担任をもって、自身のキャリアで初めて「一般受験で希望する進路に向かって努力する体験の大切さ、人生における希少性、そして合否に関わらず自分の努力度と向き合い一喜一憂しながら自分の未来を方向付けていくことがとても感動的なことであること」を知りました。入試対策はややもすると詰込み型の学習になり、それは確かに望ましいことではありませんが、一方で人生の黎明期に一般受験によって体験できることが何ものにも代えがたい貴重な経験であることも、実感できたゆずれぬ事実です。いましばらくは、春日部東も、また多くの受験校と呼ばれる学校群も、一般受験対策を大切に進めていくことでしょう。
しかし、今後どんどん総合型選抜などの需要が高まっていくであろうことも容易に予想され、こうして実際に今年もこの方式で合格を決めた生徒がいるのです。実は数年前にも、AO入試に自分の探究の内容を使って、慶応大学に合格した生徒もいました。人文科の学習活動は、入試対策のものではありません。それがこのように入試にも大きく役立つのですから、それはいいことですよね!!!!
フェア自体の画像が少ないので…
廊下には、開場前に並ばれた方が飽きないようにと、ウェイティングラインに沿って学習活動がわかる資料を置きました。
画像はありませんが、ここ5年間の進路先データも180cm×90cmサイズでボードを作り掲示しました。
本会場(人文科で何かというと使うL.L.教室)入り口にて、生徒から「人文科紹介ブックレット」をお配りしました。
中学生の皆様、保護者の皆様からいただいたアンケートも全て集計しまして、全体としては大変よい評価をいただきました。ありがとうございました!また、年を追って少なくなりましたが逆に厳選されてくる「フェア参加後も残る疑問点」につきましては、その内容により場と方法を検討の上、ご対応させていただければと思います。直接お問い合わせいただければ最もシンプルに回答させていただけます。
フェア開催に協力してくれた生徒スタッフ「SS」の32名にも感謝します。彼らがいないと、できないのです。そして、東高のいいところ、人文科のいいところは、「しょうがねぇなぁ」「めんどくせぇ」という態度の生徒が1人もいないこと! 土曜日の!放課後に!よけいなお仕事をやっているのに、みんなにこやかに一所懸命やってくれました。こういうところは本当にありがたい!
しかも! SSはそれぞれの使用した交流会場教室を原状復帰して、最後に控室に集合して、記念撮影とアンケート記入を済ませたらお仕事終わりなのですが、フェア本会場L.L.教室の原状復帰のボランティアを追加でお願いしたら、ほとんどの人が来てくれました! 本会場はフェア後に個別相談が入るため、交流会場の片付け終了と時間が大きくずれることが予想されていましたので、大人でほそぼそ片づける覚悟で、始めからSSに片付けの分担をしてはいなかったのです。
大人数で、再配置しにくい長机と椅子を合理的に原状復帰するための指示をききながらあっという間にテキパキかたすところは、「ここをこそ中学生や保護者の皆様にお見せしたかった」と思ったくらいでした!
(念のため、オレンジ色のジャンバーは、人文科や東高の生徒団体のものではありません。PTAの備品を毎年お借りしております)
最後に、SSより受験生の皆様へ、振り返りシートに記述のあったメッセージを記載しますので、よろしければお読みください! 問題のあるコメントもみあたりませんでしたし、原則、本人の記述した通りに忠実にワープロ打ちしました。交流会場の部屋ごとにまとめますので、「あの時の、あの人のコメントかなぁ」などと思い出しながらみていただければ幸いです。
皆様、受検までの 残りの時間、健康に留意して、後悔なきよう、がんばってくださいね! そして受検会場で、入学式で、お待ちしております!
★303号室★
1年 今が頑張り時です! ここを乗り越えれば必ず楽しい高校生活がまっています!
1年 勉強がんばってください! 人文科で待っています!
1年 3年間クラス替えがないこと、人文科はどのようなことをするのか、授業は難しいかなど不安なことはたくさんだと思うけれど、入学したら不安は全部なくなると思います。ぜひ楽しい春東ライフを一緒に送りましょう!
1年 数学の問1、問2と、漢字、社会は歴史全般、英語は単語メイン、できるなら文法をサラッと復習、苦手なら理科は主要となる単語だけ覚える。社会と理科は1月まで、それ以降は国数英メイン。
1年 意外と入ってみたら楽しいです。
1年 普通科とは違う経験ができるので、自分自身にとってプラスになると思います。
2年 楽しめ!!
2年 人文科には独自の行事が沢山あります。人文科で待ってます!!
★305号室★
1年 将来、自分のやりたいことに活かせることを学ぶことができ、めっちゃいいです。
1年 少しでも気になっているなら、合格に向けて頑張ってください。
2年 今が一番大変な時期だと思うけど、自分を信じてがんばってください!! 応援しています!
2年 2次募集で入学したので、ほぼ何も分からない状態で人文科入った。不安ばかりだったが、今が一番楽しい。中学3年生、待ってます。
2年 勉強がんばってください
2年 勉強がんばれ
2年 高校生はみなさんを待ってます!
3年 「人文科」という名前を恐れないでください。
★2年9組★
1年 がんばってください。
1年 今日来てくれた皆様、ありがとうございました! 春日部東高校でまってます!!
1年 後悔なく、楽しい時間にして、がんばってください。
1年 受験の日が近づいてきて、本当に緊張しているとは思いますが、ぜひ、自分の将来を考えて、たくさん勉強して、高校受験に臨んでください! また会える日を、来年、楽しみにしております。
2年 受験大変だろうけど、がんばったらその分自分に帰ってくるのであきらめないでください!! 演劇部募集中! Xもやってるよー! Byはるあずま✸ (←これは春日部東高演劇部の団体名ですby主任)
2年 不安と感じているほど、勉強している証拠! 最後まであきらめずにがんばりましょう!
2年 一回きりの高校受験、本当に人文科で決めていいのか、と考えている人もいるかもしれないですが、少なくとも私は入ったことを後悔してはいません。後悔するもしないも未来のあなた次第です。自らの信じる道を進んでください。応援してます!
3年 僕も中3のころに説明会に参加しましたが、その時は偏差値がこの学校に届いていませんでした。ですが最後まで諦めずに勉強した結果、合格することができたので、最後まで諦めず自分を信じて頑張ってください。そして剣道部にも来てください。
★3年9組★
1年 今の時期、辛いと思いますが、がんばってください!!
1年 数ある高校の中でも個性が強めの高校なので、学校に飽きて行かなくなることはないと思う
2年 受験まであと少し、後悔しないためにも勉強頑張れ! たまには息抜きもしてください! (4月の)人文科交流会であえることを楽しみにしています!
2年 勉強が大変だと思うけど最後まで諦めずに頑張ってほしいです。入学をお待ちしています!!
2年 勉強頑張ってください
2年 油断せずがんばってください、できるだけ
2年 頑張れ
3年 人文科は、クラス替えもなく、和気あいあいとした空気が特徴です! 君も人文科ライフを謳歌しよう(?)
11月5日(火)12日(火)人文科探究⑮、⑯
2回分です。
11月5日(火)人文科探究⑮
1年生:個人研究テーマ面談・文献/資料収集 最終日
2年生:論文執筆/個人指導
例年通り、画像としては動きの少ない回が続きます。
1年生は次回が「セッション」ということで、これまでに面談等も経て自分の研究テーマの論展開ワークシートが出来上がった人から小規模にセッションめいた活動も始めていますね。教育実習生の方にも、面談をしていただいている様子。
(おっ、なつかしい「ブログ姫」(現在3年生)の再来か!?)
2年生は、毎年1人につき1人つく「個別指導担当」の先生の元へ、もっともっと通いなさいとの指導がありました。人にもよりますが、不足がある模様。きちんとアポイントメントをとって半定期的に指導者の下へ通う、という行為も、探究と並行して大切な体験です。
研究テーマが「論文」の形をとる段になると、やはり研究の不足点や加えたい考えなども出てきますので、時折こうして図書室へでかける人もいます(PC室と同じ階で、廊下を挟んでドアツードアで行けるのが便利!)。
11月12日(火)人文科探究⑯
1年生:個人テーマセッション①
2年生:論文執筆/個人指導
1年生は「個人テーマセッション」です。隣の空き教室も使って、班を組んで、順番に各自の研究の論展開を披露して、仲間に「不備」等を指摘してもらいます。
楽しく、真剣に、活発にやっておりました。
担任のT先生も時折混ざってセッション? 楽しそう!
今日は副担任のITが(I先生のつもり。ITではありません)授業変更でこの場にいません。さみしい。
2年生は、いつもより動きが少なく、いつもより明らかに集中して、ほとんどの人が忙しそうにPCに向かっていました。それぞれの「精神世界における活発な活動」が、こうしてただ見るだけの者にも見えると楽しいのですが、実際は面談しないとなかなかわかりません。
前回、この場で彼らに主任から何点か連絡したのですが、その1つで、ネットや書籍から図、グラフ、あるいは文面等を借りてきて論文に盛り込む際は、必ず定められた書式で引用をしてほしいものです。さもないと、(論文集は売るわけではないし不特定多数に配布もしませんので、まず問題にはなりませんが)剽窃という犯罪になってしまいますからね。
どのみち、まもなく完成論文が提出されれば、担任、副担任、主任はそれぞれ冬休み中に全員の論文を点検して、論展開、書式、引用、誤字脱字と全分野にわたりチェックし、いったん「評価」も出しますので。
PC室から出て間もなくの階段の窓より。人文科も人文科探究も探究論文も夕暮れ時の空と何の関係もありませんが、瞬間的にしみるものがありました…1月前まで「夏日」とかいっていたのが、もうすぐ冬ですね。
10月8日(火)と29日(火)7限 人文科探究⑬、⑭
2回分です。
10月8日(火)7限人文科探究⑬
1年生:個人研究テーマ面談/文献・資料
2年生:論文執筆/個人指導
この日は、1年生の担任のT教諭が出張のため、前にサマースクールTGGのブログをアップしてくださった副担任のI教諭が、7時間目「人文科探究」の授業を代行しました。「人文科探究」は、本校独自の学校設定科目であり、分類教科が存在するわけでもありませんから、教員免許搭載教科と関係なく、担当になった者が授業を頑張ります。I教諭は私こと人文科主任と同じ「英語」の者ですが、なかなかどうして、ワカッてらっしゃる。この時期、この時間、何を目指して、何を達成すればいいのか…頼れます!
私も、いい時期ですので、主任の立場でちょこっとお話しました。
今年度の1年生は、試験的に例年より個人研究を深める時間を多くとりましたので、いつもよりだいぶ早く独自に調べたいこととその論展開が出来上がってきている生徒が多くいます。
そう、逆に、この時期から半年ほどをどう頑張るかで、来年度の2学期以降の大変さが大きく変わってくるのです。何かを注入するには、とても良い時期です!
各自、ずーっとiPad画面やワークシートとにらめっこですと、煮詰まりますし、ストレスもたまると思います。新たな資料を見つける必要性があるならば、迷わず動いた方がいいです。図書室へ体を動かしていく者も少なくありませんでした。
なにかいい資料、自分の仮説を正しいという「根拠」を支えてくれる「掘り出し物」、みつかるといいですね!
さて2年生は、大詰めの一歩手前です。PC室と教室に分かれて、論文原稿の完成を目指して頑張ります。
教室には「一通り出来上がった者」同士で、個別指導担当へ面談をお願いしにいく前に互いの論文を確認し合う者たち」と、「色々と大変でPC室でどんどん入力する前に済まさねばならないことがある者たち」が残りました。
PC室には、直したい部分、追加したい情報等、この時期特有の思いでワープロ作業がまだたくさんある人達が、画面と真剣に向き合っていました。
10月29日(火)7限 人文科探究⑭
1年生:2年生の海外研修報告
2年生:海外研修に行った人は報告会、行っていない人は論文執筆等
また海外研修ネタになりますが、正規の授業1コマ丸々、海外研修に関することで使うのは、これが最初で最後です。
火曜日の7時間目、人文科は1年生も2年生も学校設定科目「人文科探究」の授業ですが、普通科は数学だの国語だのと通常の科目の授業をやっています。よって、普通科からの海外研修参加者につきましては、普通科の授業を抜け出し、この人文科の報告会へ参加するよう強制はしにくいです。 調整の結果、1名が手続きを経てこの場に来てくれました!
団長ほか2名による、学校説明会用の報告プレゼンは、とてもよくまとまっていて理解しやすいのですが、1年生のほとんどが先日の「令和7年度海外研修参加者公募前家庭対象説明会」にてそれを聞いてしまっていますので、この場は少々趣向を変えてみました。
まずは、団長から挨拶と宣伝です。
次に、私が作ってアップした「ブログ」を利用して、「ブログを見ながらの内容紹介」をしてもらいました。前の週の後半に、各自、ブログの画像を利用して短時間で紹介する準備をしておくよう指示を出しておきましたが、如何せん時間がありませんでした。いつもより、2年生ちょっとたどたどしかったです。
報告のトップバッターは2班。入国からオペラハウス観光、現地校シャイヤークリスチャンスクールにおける最初の2日間までの紹介。
3班は水曜日のみ訪問したシドニー大学に関して。
4班は、シャイヤークリスチャンスクール最後の2日間から帰国まで。
シドニー大学でやったSDGs「水問題」プレゼンの再現は、5班。
1班もプレゼン係。現地校最終日に披露した日本の文化の紹介で、茶道についての発表でした。
最後に15分ほど、全体を班に分けて、各班に海外研修経験者が1人~2人付くようにして、座談会を行いました。
次年度に向けて、海外研修参加希望者を募る時期です。多くの応募を待ちたいと思います。
2024年度オーストラリア海外研修報告7【英語について】
2024年度オーストラリア海外研修報告⑦【英語について】
ブログ掲載予定
① 8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで (済)
② 8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半 (済)
③ 8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議 (済)
④ 8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン (済)
③⑤ 8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで (済)
⑥ 引率弥次喜多ヤママツ珍道中 (全6回になってしまいました 済)
❶食事 (済)(1回目)
❷モーテル・ホテル (済)(2回目)
❸通勤道中
1)バス事情 (済)(2回目・3回目)
2)ゴミ関連 (済)(3回目)
3)新聞配達 (済)(3回目)
4)交通関係 (済)(3回目)
❹スーツケースパッキング (済)(4回目)
❺現金 (済)(4回目)
❻土曜日 (済)(5、6回目)
⑦ 英語について ← 今回はここ! やっと最終回です!
8月上旬に行ってきましたオーストラリア海外研修、その報告の人文科としてのラストです。もう11月です。すみません。
最後は、英語について何点か。
引率2名の担当教科ですが、Y教諭は国語科、そして私人文科主任は英語科です。Y教諭も英語はかなりならしたものですので、それぞれ研修中に思うところはいっぱいありました。
まずは、オモシロい?お話から。
1.これで君もオージーイングリッシュスピーカー!? 豪州なまり特集!
わたし、研修期間中の日中はもちろんですが、毎日やどに戻ってからは、寝るまで基本的にTVをつけっぱなしにしていました。番組は特に選ばず、電源を入れてやっていた番組を見ていたのですが、聞こえてくる英語はイギリス英語が基本なことはよくわかりました。その中に、面白い発音がところどころ聞こえてくるのです。予備知識で、そうなる理由は知ってはいましたが、実際に生で聞くと、おお!これがそれか!と納得が行き、面白かったです。少々、クイズ形式で。
次の、発音を「カタカナ」で表した単語、英語でなんという単語だったか、わかりますか?
1.短いものから
① ユゥカァイ
② オゥカァイ
③ ダィズ
④ ラィス
⑤ タィボゥ
⑥ スタィト
⑦ プラィス
⑧ チャィンジ
答えは、次の通り。
① UK
② OK
③ days
④ race
⑤ table
⑥ state
⑦ place
⑧ change
2.少し長めの単語
⑨ ァマイズィン
⑩ アィティーンス
⑪ ウェンズダィ
⑫ カンヴァサィシュン
答え
⑨ amazing
⑩ 18th
⑪ Wednesday
⑫ conversation
3.2語合体したもの、2語の表現、2語・3語の熟語等
⑬ タィブラィク
⑭ アィチアンアー
⑮ アィボゥトゥ
⑯ エヴリィダイ
⑰ ガィムアイヴァ
⑱ キャリィアワィ
⑲ ブラィンマッソゥ
⑳ オリンピック ガィムズ
㉑ プラィチェスヒヤ
㉒ レッツタィカルック
㉓ ニュゥサウスワイョズ
答え
⑬ tie-break
⑭ H&R
⑮ able to
⑯ every day
⑰ game over
⑱ carry away
⑲ brain muscle
⑳ Olympic Games
㉑ play chess here
㉒ Let’s take a look.
㉓ New South Wales
いかがでしょうか? これらは、実際に自分で耳にしてしおりにメモして帰ってきた、活きた実例ですので、愛着も湧きます。
種明かしは、こうです。
オーストラリアでは、特に英語の「エィ」という発音が「アィ」に変わってしまうのです。よって、dayも「ディ」ではなく「ダィ」になります。
もともと知っていた例としまして、「よう、元気か」の Good day mate. を、グッデイ、メイトではなく「ゲダィ、マィト」というのがありました。残念ながら、この挨拶は期間中に意外と耳にしませんでした。
こうなると、「エィ」→「アィ」変換を耳で補足できると楽しくて、夕方から寝るまで、テレビはつけっぱなしでした。
2.英語話者たちの日本人に対するのちょっとした誤解で生じる停滞
春日部東高校の生徒たち、英語がある程度得意な生徒もいますが、意外と苦手とする生徒もいます。実は、けっこういます。でも、得意なはずの生徒も、本物の会話が始まると、培った英語力を発揮できずにフラストレーションがたまる場面がよく見受けられました。
その理由の1つは、Y教諭もしみじみコメントしていましたが、「このこたち、視覚情報(読み上げ対象の文字や文面等)がないと、とたんに分からなくなるな」と。そうなんですよね、私は英語の教員ですから、反省する部分が多々あるのですが、少なくとも英語の授業において生徒たちが普段「音」から情報を色々と判断しなくなってしまっている可能性があります。
もう1つは、そこから派生することでもあるのでしょうが、例えれば「UFOキャッチャーを前にして、見れば遊び方は分かる。クレーンで商品を掴み上げて、穴に落とせばいいんでしょう、と。ところが、いざ『やってみよう』となった時に、アレ?操作ボタンが見つからない/押し方が分からない」という状況。
現地校シャイヤークリスチャンスクールで受けた午前中の授業は、現地校の授業ではなく、ホームステイや短期留学等の斡旋業者「VSオセアニア」さん派遣の講師によるものでした。もちろん、全て英語のみで行われます。そして、配られたテキストも同じ業者さんによるものでした。
さてこのテキストの内容、記載されている語彙、文章や指示、どこをとっても普段の日本での授業で扱っているものと比べて、難しいどころか、簡単でした。当然、授業中に講師からされる説明も、分かるものばかり。ところが、記述でも口頭でも今からやるアクティビティに向け、いざ「指示の最後の一言」が出て、さあ動き始め!という場面で、皆ぴたっと止まってしまうのです。
よく状況を解析してみると、なんということはない、テキストに記載のない、やり始める直前の指示の一言が、聞きとれていないようなのです。
Write it down. Make it in sentence. Make pairs. 例えばこんなレベルです。講師の方は、途中、気を付けて、反応も観察して、注意深く説明を済ませて、目の前の生徒たちも表情や眼の光が「理解できている」ことを示していますので、この「最後の一言」に油断があったかもしれません。
今回、午前中の授業もできるだけ効果的な時間になって欲しいと思い、途中から割り切って、たまには引率として「介入」してみました。本来、こういった語学系の校外の研修なり体験なりは、外国人の方が講師をやってくださっている場合は特に、引率は引いたところにいるべきもの。こちらに助けを求められる、という状況は、生徒が英語で自分でコミュニケーションをとって理解して前に進まねば、というモチベーションを阻害しかねません。私もそれはそれで非常に避けたいことなものですから、本当にどうしても必要な一瞬、必要な生徒に、最低限の一言を、適切な声量で、スッと伝えるようにして、また一方では授業後に講師の方にこちらの気が付く範囲の生徒の状況をレポートもしました。
3.作文力の不足と、練習の必要性
いやぁ、色々と思い知らされました! 引率にとりましても、得るものがたくさんあった研修でした。「英作文力」これは、恥ずかしながら、長い間の反省点かつ懸案ですし、かと言って簡単に授業にどかんと混ぜ込むのも難しいことでもあります。
本題の生徒の英作文力の前に、つまらない話ですが、高等学校の例えば英語の授業では、扱う教科書をもとに年間で原則5回(実力テスト的なものを範囲に加えれば8回)の定期テストにあてる範囲を決めて、それぞれのスパンにある授業回数を元に、教材のどの部分をどのくらい扱うか、を同じ授業を持つ担当達の間で検討して、それに基いて授業を展開していきます。
はやい話が、各自勝手な教材をメインにせず、こと評価に関わる実施内容は共通した教材からのみ、そしてその科目をとっている生徒に共通した評価を意識して、ある程度授業内容を縛り合って進めることになります。逆に言えば、個人の考えや持ち味は、評価の共通性を損なうレベルでは授業に挿入し兼ねます。
大きな変更は、その科目をとっている生徒への公平性・共通性を実現するために、次年度に向けて前年度からするべきですが、今度は次年度の担当者が前年度では確定していない、ということも関係してきます。それまでなかった「変わったこと」はやりにくいのです。
そんなこんなで、英作文に極めて特化した授業を、効果が出るまで継続してやる、というのは、やれたら嬉しいですが、難しい。結局、通常の授業で扱う項目や時間の中に、あれこれ工夫してなんとかそういう時間をつくってやるしかありません。私が気が付き、よく注意したり生徒の作文活動の際に伝えていることは、次の通りです。
① 日本語には「助詞」という「単語の尻につける便利な数文字」がある。
② そのため、日本語は「単語主義」となっている。
③ 助詞があるおかげ/せいで、「単語」を文中のどこにもってきても、正しく助詞をつければ、相手に意味がただしく伝わるので、「語順」に意識がいかないし、そうすると「主語」が無くても相手に伝えたいことが伝わるし、単語も「品詞に関係なく」助詞のついていない状態で覚えてしまう。
例)「ライオンは肉を好む。」=「ライオンは好む、肉を。」=「肉を好む、ライオンは。」=「好む、肉を、ライオンは。」=「肉をライオンは好む。」=「好む、ライオンは肉を。」 …先に単語を言って、あとから考えながら助詞をつけられるのも、大きいですね。
こんな調子なので、「ライオンは」でも「ライオンを」でも、ライオンはライオン。「肉は」でも「肉を」でも、肉は肉、となってしまいます。その延長線で、「熱い」も「熱く」も「熱さ」も「熱する」も、皆同じ「熱」になってしまう。「~い」と「~く」の違いで、×になっても、理由もわからない。「何が違うんだ、コマケーナ―!イミワカンない!同じじゃん」…いや、同じじゃないから!
④つまり、「語順」という意識も、「品詞」という意識も、なくなってしまう。
会話でも記述でも、何か作文をする都合になると、普段、会話でも主語を言わない(主語が不要な)場合が多いので、つい「目的語」から始めてしまい、そうなるとそれを文頭に続きを言おうとするものだから、2語目以降の構造がめちゃくちゃになってしまう。
例)I am interested in music. と言いたいのに、Music,(と言ってしまうから)ahh,uhh,like?I? みたいになってしまう。
⑤英語は、真逆です。
「文には主語と動詞が絶対に必要(書いてない場合は無いのではなく理由があって省略)」
「英語は語順で意図を伝える」
例) Lions loves meat. ≠ Meat loves lions. Loves meat lion. 非文(意味とれず) Meat lion loves. 非文 以下、同じ
「各品詞すら、文中で使っていい位置にルールがある」
例) 正:My dog is very big. 誤:Dog my is big very. 誤:Very my dog is big. 誤:Dog is very big my.
⑥英語においては、作文をするなら、
・とにかくまず「動作主は誰/何になる?」または「誰/何についての話?」
・次に、「その動作主がする動作は、何?」または「誰/何について、どんな説明をしたい?」
…少々、キリがなくなりそうですので、ここまでにします。
続きにご興味のある方、説明会等に訪問、あるいは入学してくだされば、ここ東高または授業でお会いしましょう!
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥ 【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❻】
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥
【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❻】
ブログ掲載予定
① 8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで (済)
② 8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半 (済)
③ 8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議 (済)
④ 8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン (済)
⑤ 8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで (済)
⑥ 引率弥次喜多ヤママツ珍道中 ← 今回はここの6回目。
❶食事 (済)(1回目)
❷モーテル・ホテル (済)(2回目)
❸通勤道中
1)バス事情 (済)(2回目・3回目)
2)ゴミ関連 (済)(3回目)
3)新聞配達 (済)(3回目)
4)交通関係 (済)(3回目)
❹スーツケースパッキング (済)(4回目)
❺現金 (済)(4回目)
❻土曜日 ← 6回目はここの後半★
⑦ 英語について
❻土曜日 後半
ここから読まれる方は、いきなりなんだかわかりませんよね。「ヤママツ珍道中」を5回もやっておいて、しかも4回目以降はほぼ「マツ珍道中」状態でナンですが、これは、春日部東高校人文科主催の「オーストラリア海外研修」を引率したY教諭とわたくし人文科主任:松本による旅の裏レポートです。
ここは春日部東高校人文科のブログですから、上記①~⑤の生徒たちの様子が報告のメインです。しかしせっかく時間も労力もかけて行ってきた旅です。研修中、引率には引率の過ごした時間がありますし、生徒には見えない部分も仕事のうちです。海外出張なら毎日自宅には帰れませんから、休憩時間やプライベートも否応なく含めてザックリと仕事アワーに含まれます。そうした時間帯の情報も、一緒に行った生徒たちには後で楽しんでもらえるかもしれませんし、この業務を次回遂行する後続(もちろんまた私がやる可能性もありますが)にとりまして、参考になれば、とも思います。
と、思い付きで格好はつけてみましたが、私個人の過ごし方はちょっと特殊かもしれませんね。しかし、ヤマさんにブログを依頼するのは、余計な業務を増やすことになり、やはり気が引けます。私の「半自然紀行」、ご容赦ください。
いよいよ、海岸植生へ
B地点から内陸へ
砂丘のいちばん高いところ辺りから、内陸の行き先を臨んで。何が生えている? なにかいる? いや楽しみ!
↓ 遠くまで見えるうちに、見渡しました。どんな植物が生えているかは、生物部のブログでレポートします(いつになることやら)。
望遠で、Kの方角を撮影。民家だか別荘だか分かりませんが、デケェ。でもビバリーヒルズなどと比較すると建築物は密に並んでいますね。航空写真でもよく分かります。
↓ くだったところから、海側の砂丘を振り返って。
C地点
高低差でいうといちばん低い辺りの左側、藪が続く途中にぽっかり、入り口と開けた空間がありました。
入っちゃいますよね~なにかいないかウロウロしちゃいますよね~。ただし、この先は、どうやら先ほど見えた公園のようです。もとのルートに戻ります。
D地点の十字路
砂丘の底にある砂道の十字路、D地点まできました。んーどっちへ行こう?
「つもり」は右折して北西の方角(次の画像)、
グリーンヒルズの砂丘の内側、恐らく大昔からそれ程人類が手を付けていない環境が続く方角なのですが、人里からどんどん離れる…。グー〇ルマップを見ながら、ちょっと悩みました。人通りはほぼゼロ。こんなところで万が一、暴漢に襲われたり毒蛇に噛まれたりしたら、エライことに。色々な出会いは結果的にこの後の時間にありましたので、この段階では不安から、直進しても左折しても(左折の方角はこんな感じ、遠くに公園と家がみえます↓)、
距離は縮まるけれど同じような環境を見られそう、と考えもしました。が! せっかく、一生に1回かもしれないチャンスです。しかも仕事で訪れて10日間中たった1日の休日、ここオーストラリアの原野で、もうちょっとウィルダネスをエンジョイしたい! 足跡はたくさんあり、それらがみんな悪人のもののはずはないか。決めた、頑張ってF地点まで行って、そこからH地点に出て人里に近づこう!左折だ!
E地点、本日の出会い(鳥以外)3!
水曜日のシドニー大学、木曜日・金曜日とシャイヤークリスチャンスクールで、そしてこの日「土曜日」の朝からクロヌラビーチにかけて、ターゲットの1つである爬虫類(トカゲ)に遭遇しましたが、全て同じ種類(ガーデンスキンク)でした。……左右の海岸植生の様子、快晴で温かい日差し……、この環境なら、なにかしら新たな種類の動物はいないものか。
F地点まで行く途中の右側です。何かがちらっと動いた気が!
こういう時の、私の目はスゴイのです。そっと近づいて、倒木の枝の上や草葉の周辺をよ~く見ると…いた! いました! おおおお! 新しい種類との出会い! とっても小さく(といってもボリュームはガーデンスキンクの何倍もありますが)、まだ幼体です。
風貌から何科のトカゲかは確信できます(爬虫類、特にトカゲに詳しいワタシ)が、世界の動物図鑑に載るようなメジャーな種ではありませんので、細かな種名は分かりません。帰国後、ネットでオーストラリアの爬虫類サイト(もちろん英語)をいくつか調べましたら、「ジャッキードラゴン」と呼んでいるらしい。和名は恐らくついていないかと。細かな話は、例によって生物部のブログにて。
G地点、本日の出会い4(またジャッキードラゴン)
いやぁハッピー! 見たことのない野生種の生物との出会いは、私にとりまして、たまらないです。F地点を左折して、海側ではなく内陸側にもう1列南北に伸びる砂丘を再び登り始めます。航空写真にてご確認ください。海側砂丘と比べて、砂にだいぶ土や小石が混ざり始め、いくぶん歩きやすかったですが、足裏はイタイ(まだ裸足)。H地点までの上り坂道のちょうど中ほどです。左の藪に気配が! のぞくと、すぐに見つかりました! 今度はアダルト個体! オスっぽい!
しばらく撮影し、ふと「これ、捕まえられるかな。」
警戒心や素早さもいれた「捕獲難易度」、経験則で、日本のカナヘビ(茶色くて細長い最も普通のトカゲ)を1、ニホントカゲ(山地以外でめっきり見かけなくなった、幼体の尾が青い、すべすべのトカゲ)を2、アメリカの砂漠にいたトカゲたちを3とすると、コレ3?? …まあ、やってみましょう!
リュックを少し離してそっと置き、ワンアクションで右手でキャッチできるように右腕を鎌のように「構えて」、その上半身の体勢のまま、ターゲットにじりじりと接近します。んー、なんだかこのこ、警戒していない? これはイケルかも。……(接近)。……(接近)。……(集中)セッ! おお! 捕まえられました!
やったぁ! 人生で、オーストラリア初!南半球初!野生動物捕獲体験!
このこ、色々な角度で撮影し、全身くまなく観察したら(ごめんよ~)、もとの藪にリリース。想像以上に慌てて逃げ出しません。少しは逃げますが、やはり警戒心は高くないようです。50cmくらい藪に入ったら、佇んでいます。いい環境なんですね。現地の人々も、きっと追い回したりしないのでしょう。
H地点、本日の出会い5(またまたジャッキードラゴン)
海から見て内陸側の砂丘をてっぺんまで登ったところがH地点。朝、急遽わかせたルートイメージでは、ここは右折して、北西方向にある大きな内湾の海岸にでるはずでしたが、体力消耗度と時間の感覚とで、それは諦めました。
こちらの方が、海側の砂丘より高い? ここから「公園」に向かってゆるやかに下る道は、砂利道。裸足は諦めて、靴を履きました。また、時間ですが、恐らく正午か昼過ぎくらい。昼食はいつのまにかとっくに意識外。サザランドモーテルに帰るまでに、必要な食事を摂ればいいや。
靴を履いて歩きやすくなったところで、後半戦イクカ! 一応ここは丁字路なのですが、道の反対側にある倒木が気になります。
よくみると!わあ!またいた!
ここでも撮影をエンジョイ!
済んだら、↓ このような感じの道を、左右の植物も楽しみながら、マイペースで歩いていきます。この国の2大代表樹木、ユーカリの仲間と、ゴールデンワトル(黄色い花のアカシアの仲間)が多いですね。
人間は2,3人ほどすれ違いました。こちらと同じような無防備な格好で、ノーリードで犬の散歩をしていたご老人は、逆方向へ速足で。やっぱり安全なのかな。季節もあるし、毒蛇は大丈夫か。この後はしばらく、公園裏口になるK地点まで、めぼしい出会いはありませんでした。
途中、先ほどの砂丘間の底の十字路、D地点に戻れるを道を、少しだけ下って、寄り道しました。ビーチ名?地名の標識があります。
先ほどの犬のご老人、私がいろいろエンジョイしている間に戻ってきて、さっさと通り過ぎて遠くへ。
おっ、遠くに、あの公園が見えてきました。
K地点、本日の出会い6(また3ジャッキードラゴン)
K地点が見えてきました。ウィルダネス感は減りますが、土地勘も無い異国の地ですので、少し懐かしい感じ。
デケェ家々の1つを勝手に撮影。やっぱり民家でしょうか。ネットの塔はトランポリン?2階のテラスが羨ましい!
K地点に到着! いい景色! 画像はここから公園の北端、砂丘、太平洋を臨んで。
写真手前中央の大きな石に、
いたぁ!
しかも色味の違う個体2匹! 体の特徴は両方オスに見えます。意外にも仲がいいなぁ。縄張り意識が薄そう。それともオスメスペア?
色々なバージョンの写真を撮り、最後に「イイカンジ」で1枚。何かのポスターに使いたい!
(それにしても、我ながらよく歩いたな…一番奥の、砂丘の向こうの海際を右奥方向から左奥方向へずーっときて、砂丘を超えて森の中をここまで来たか…)
本格的な海岸植生を離れる
KLMNOとたどります。
野生の動植物探しの旅で、K地点から いきなり芝生の中央に入るのはもったいないです。
L地点に向かう途中で1枚。芝生の範囲は、↓ こんな感じです。
冬ですし、めぼしい動物はみられないでしょう。ですので、L地点までたどったルートはこの公園の北端、グリーンヒルズ緑地帯?と芝生の境目です。
L地点からK地点を振り返って。緩やかな斜面の下の方、森との境目に沿って右下方面へ歩き、そこからここまできました。
K地点を望遠で。バイバイジャッキー!といっても名称がわかったのは帰国後ですが。
L地点からM地点に向かう途中の風景。これは ↓ L地点方面を振り返って。
確か、もういつのまにか正午過ぎで、なんだか風も少し冷たくなってきました。途中で、朝の服装に戻りました。
この公園(ドン・ルーカス保護区?)の南端に近づきました。海側の境目には、砂丘との間に細く海岸植生が続きます。ちょっと期待できそう。
M地点に近づきました。次の画像は、私が撮影したものではないのですが、あとから入手して黄色い円をつけました。
M地点、本日の出会い7(また4ジャッキードラゴン)
ここは、人通りも自転車なども、頻繁に通りかかりました。わたし、また「なにやら藪を撮影したがる変な東洋人」。
ありゃあ、いたいたいた! また会えた!しかもこんな、道端で!
電灯柱を含めて柱が4本見えますが、その間にジャッキードラゴンが4匹くらいいたと思います。ここのドラゴンたち、人通りにはほとんど無関心。陽光を浴びながら、時折、人間ではなく互いに意識しながら、ポジショニングチェンジしていました。ボッテリと大きいオスが多かったです。
O地点、本日の出会い8(また5ジャッキードラゴン、これで最後!)
んー楽しい楽しい! 満足感が上がるなか、公園を抜け、帰路に就く感じ。
次の写真(これも帰国後に入手した画像ですが)で大きい円の辺りがO地点です。
位置的には、ちょうどワンダ・ビーチの陸側です。
当日の様子。この藪の中に、いました。
ここまでで合計6か所で、全部で10匹以上のジャッキードラゴンに会えました。
「鳥」に関しては金曜日までですでにかなり充実して いましたし、この土曜日にも、午前中、浜辺で2、3種類撮影しています。でも「トカゲ」は、貴重感が違います。シドニーの気候的にも、イメージでは完全に「冬眠中」でしたし、しかもこんなに立派なキャラにしっかり会えて、大満足です。
復路、ドン・ルーカス保護区からミッチェルロードに入り、左手に砂丘と海岸植生を見ながら、ノース・クロヌラ・ビーチが終わる辺りまで、南下します。
本日の出会い9(またガーデンスキンク)
上の航空写真の、大きい方の黄色い円の辺りです。柵の向こうの海岸植生の藪に、いい感じの木の切り株があり、その幹にこの朝見かけたガーデンスキンクがいました!やっぱりどこにでもいるんだ!
もう、出会いナンバリングを分けませんが、この付近は以下のような環境が続いていましたので、もう数か所でこのこたちに会えました。まとめて「出会い9」ということで。
「(海岸)砂丘、脆弱な環境」
途中で見つけた案内板です。その場で全て読みました。まあ、詳細を日本語で解説するとしましたら、生物部ブログで、ですかね。
これも忘れぬうちに紹介させてください。「シャワー」です。実はすでに、よく見るとここまでの写真の中にも数回は写り込んでいますが、結構頻繁にありました。ただ、利用している人を見かけませんでして、私、自分で手でも洗おうと水を出そうとしたのですが、その結果を思い出せません。うまく水を出せなかった気もしますし、シャワーを利用する目的がなかったので、水を出せるまであれこれチャレンジしなかったような気も…。とにかく、蛇口をひねればハイ水、というほど単純ではなかった記憶です。
上に掲載した航空写真で、復路はミッチェルロードからプリンスストリートに入る形で、黄色いスプレー表示をしてしまいましたが、写真と記憶とをもう一度よく確認すると、エルエラ・ビーチが終わり、ノース・クロヌラ・ビーチが始まるあたりで、再び海に出ていますね。といっても、往路の砂浜に近い低い所ではなく、コンクリート護岸のてっぺんですが。「前半」で掲載した写真より、砂浜がなくなっています。やっぱり午前中は干潮だったようです。
復路はこうして海岸を再度エンジョイしつつ、植物メインで撮影しながら帰りました。
ロック・プールも水没しかかっています。
岩礁地帯を抜けて、またクロヌラ・ビーチまで戻り、ビーチ・パーク・アベニューへ。
↓ Dポイントでは、朝同様、夕方もまたミニミニトカゲ「ガーデンスキンク」が見られました。もうすっかり珍しくないので、無理に人目をはばかりながら撮影はしなかったと思います。
クロヌラ駅に向かう手前、朝はスルーした左手の公園に寄ってみました。そうしましたら、もうないかと思っていたうれしい出会いが!
本日の出会い10 フェンススキンク
上の航空写真で、黄色い点線のビーチ・パーク・アベニューから、C地点を見たのが、この写真です(天候が違いますね。この写真も自前でなく後から入手した画像です)。
C地点は、「ヤシの木」になります。このヤシの木の幹に、新たな種類のトカゲがいました!
カワイイ! これも小さくて小さくて、素早くて、ガーデンスキンクとの区別も難しいですが、ずっと見慣れたガーデン君たちとは、鼻先が細くて、はっきりした白線が2本あって、違います。帰国後に調べましたら、フェンス・スキンクとのこと。
こんな、陸の孤島、芝生の中に屹立するヤシの木の幹に、トカゲが棲んでいるとは! 幹には、ところどころに外敵から身を隠せそうな隙間がありました。また、上部の大きな葉が茂っている範囲まで登れば、そこはそこでけっこうな世界ですよね。いやぁロマンチック!
この公園は、味を占めてこの後色々とうろついたのですが、時間もあってか、もう何も見つけられませんでした。
さらば海!
それにしましても、本当によく歩いたものです。航空写真で、海岸を歩いた距離を線路に重ねて計算すると、GからDすぎまで、つまりクロヌラ駅から出発してキラウィー駅まであと2駅、くらいの距離を歩いたようです。ワタシ、歩くのキライですので。
我ながら、自分だけでする旅としては、いい旅でした! クロヌラ駅に入り、電車に乗り、キラウィー駅へ。
我がキラウィー駅まで帰ってきましたぞ。10日間中、この日のみ利用しただけですが、懐かしい!
この時点で、なんだか夕方な感じですが、まだ2時台でした。
そうだ、昼食(昼夜飯になるか?)を食べよう! 気持ちは充実していても、体は悲鳴を上げています。駅を出て右折、行き慣れたサウス・ビレッジへ。
Cのキラウィー駅から大通りを北上し、右折、FからH、道を渡ってGのサウスビレッジへ。
キラウィー駅から出て間もなくの店舗列の中に、ペットショップがありました。興味に魅かれ入店。とっても小さい店で、生き物は、確か…ハムスターとインコと金魚、あと犬か猫がわずかにいた気がしますが、もう記憶が薄れています。そんな中、ちょっとだけ面白かったのが、「ナナフシ」。鳥かごのような虫かごに数匹入っていました。これ、探せばいるのかな?
モール到着。「もう、最後だし、今日くらいは奮発していいものを食べよう!」そう覚悟してモールに入りましたが、食事の回で紹介した通り、うーん、単に金額が高い、ということでなく、食べられるものとかかる費用をどうしても見てしまいます。さすがにまたハンバーガーはいやだ。何かないか。結局、まるで予定外だったタイ料理屋さんへ。
なんとかいう肉料理と、ココアだったかコーヒーだったか。
注文前の予定では、20㌦ちょっとだったのですが、テーブルで注文時にライスを勧められ、ココナッツライスをつけてもらったら、結局30㌦超え。日本円に直して4000円近くかかりました。まいっか。量も味も普通に充実していました。ごちそうさまでした。
帰りがけに、キラウィー駅をパチリ。お世話様!
さて、土曜日はこれで終わり? 実はもう1ネタあります!
Cのキラウィー駅から、帰りは朝寄ったポラードパークとは線路を挟んで反対側を抜けました。なにやら施設の駐車場のようでしたが、森っぽくなっていて、植栽など撮影しつつプレジデント・アベニューへ出て、右折(地図では左方向)、プリンセス・ハイウェイまで戻り、信号を渡り左折、Aのサザランドモーテルまで戻る途中のこと。
この地図 ↓ の、右上の円の地点でのことです。
航空写真 ↓ の方が分かりやすいですね。
D地点で、線路の上を渡りながら線路の方を見た時。Cで囲ったあたりの電線に、もしやという鳥が。しかも2羽?!
この研修期間で何度か紹介もあり、シャイヤークリスチャンスクールではアンディ先生が校庭で聞こえてきた愉快な「声」を「これがそうだ」と教えてくれた「ワライカワセミ」らしきものが!
この日最後の出会い ワライカワセミ!
こうなりますと、しつこいですよ私は。Dからでは、私の望遠カメラでも、ろくなものではありませんので、Gのサザランドモーテル前まできて右折、オルドゲート・ストリートを1ブロック行って右折。途中、家並みをぬって望遠で撮影しつつ、
(よく家や樹木の隙間からねらえたものだ)
Bまで移動。線路際は民家で、ターゲットの下までは近づけませんでしたが、見える範囲の電線上に、いました! 移動の甲斐あって、Dからよりはよっぽど近い! 肉眼でも特徴的な形がわかります! ワライカワセミだ! 現地名「クッカバラ」、カワセミの仲間です。ホエザルのような、なんともマネしようのない、面白い声で鳴きます。
この2羽、数枚撮影したところで線路際の電線上から飛び立ってしまい、ああ、と思っていたらB地点からすぐの電線上に再度降りてくれました。近い! これはチャンスとばかり、たくさん撮影!
この10日間で、鳥だけで14種類も撮影できましたが、キャラでいいますとこれは大物です! ワライカワセミは、テキスト含め、メディア露出度が高い! しかも意外と見かけませんでしたので! やった!
「マツ」の土曜日は、このようにして終わりました。いい1日でした!
この後、モーテルに帰って、すでにレポートしました「スーツケースパッキング」もして、ぐっすり寝ました。
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥ 【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❺】
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥
【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❺】
ブログ掲載予定
① 8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで (済)
② 8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半 (済)
③ 8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議 (済)
④ 8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン (済)
⑤ 8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで (済)
⑥ 引率弥次喜多ヤママツ珍道中 ← 今回はここの5回目。
❶食事 (済)(1回目)
❷モーテル・ホテル (済)(2回目)
❸通勤道中
1)バス事情 (済)(2回目・3回目)
2)ゴミ関連 (済)(3回目)
3)新聞配達 (済)(3回目)
4)交通関係 (済)(3回目)
❹スーツケースパッキング (済)(4回目)
❺現金 (済)(4回目)
❻土曜日 ← 5回目はここの前半★
⑦ 英語について
もう、ヤママツ珍道中いいながら、完全に「マツ珍道中」です。土曜日はヤマさんの自由を尊重し、確か1度も会わなかったと思います。「ヤマ珍道中」は、もしも実現するなら、文化的な内容になることでしょう。彼はどこかの日に、夜に1時間かけて電車でオペラハウスにオペラを見に行ったはずですしね。
❻土曜日 前半
8月は10日、現地7日目。生徒は終日ホストファミリーと水入らずで過ごします。我々引率も実質「丸1日自由時間」になる土曜日。当初の予定通り「引率弥次喜多ヤママツ珍道中」に含めますが、ブログ更新のおしごとは一応わたくし人文科主任の「マツ」がやっております都合から、「マツ」だけの道中レポートとさせていただきます。
出国前のイメージでは、しかも出国する遥か手前の「引率が決定したころ」からの予想で、何しろこのあたりはもうひどく疲労困憊しているはず。「そんな機動力低低の状態で、相方ヤマさんに、くたびれたオッサンのお守りをさせてしまっては申し訳なさすぎる。気遣い無用で自由に過ごしていただこう。自分は恐らくベッドに張り付いて1日寝ているだろう、それもよし。」とすら考えていました。やってもせいぜい、ここサザランドモーテルにある「プール」にて、トドのごとく日光浴でもして過ごすか。南半球で人生最初で最後の??日光浴もいいじゃないか。
ところが、実際に迎えた土曜日の朝、本当に疲労困憊はしていましたが、意外と朝寝坊もせずに早めに目が覚めて、いつもの「前日の夕方差し入れ」のオートミール朝食(食事の回をご参照のこと)をいただき、「さて実際どうするか」と一考。グーグ〇マップを改めて見てみると、んん?? ここサザランドモーテルって、キラウィー駅からほんの5,6駅で、海に出られるじゃん(そんなことも、この朝まで把握していなかったヒロウコンパイ度)!
地図をご覧ください。
Aが、我々がずっとお世話になったサザランドモーテルがある場所。
キラウィー駅とはB地点にある、モーテルから見てサザランド駅とは反対側にある駅です。現地入り初日夜に、ヤマさんとこのキラウィー駅のちょい向こうにあるモールまで食材買い出しと食事に行きました。その後も、モールへはキラウィー駅前を通って、単独で数回行きましたので、この異国の地で少し親近感がわいている駅になります。
そのキラウィー駅から右(東に)5駅目、赤い丸で囲ったD地点が終点のクロヌラ駅です。ちなみに、青い太線で囲ってある範囲が(海にはみ出た地名表記も含めてしまっていますが)、実際に私が行ってうろついた場所です。
航空写真も見て、行くかどうか検討します。この日は終日単独行動ですし、私の場合、目的は「自然を楽しむ」ことになります。ですので航空写真は重要です。縮尺も色々変えて、そこにある自然を検証するのです。
おおお! ちょっと色めき立ちました。キラウィーから電車に乗って、この航空写真にふった地点記号G、終点の「クロヌラ駅」で降りたとして、どのくらい歩いて何があるか。クロヌラ駅のすぐ左にも小さな入江?がありますし、植物もありそう。でも右の太平洋側の浜に出ると、北に向かってしばらく砂浜が続き、その先には「海岸植生」を楽しめそうな土地があります。また、頑張れれば、囲ったHの範囲の北のはずれ(Hが人差し指を立てた人の手のような形ですが、その人差し指の先っちょ)から左上に出られれば、大きな内湾で海岸ぎりぎりまで砂浜無しで植生があるようで、かなり特別な自然環境がみられるかも。
珍しく、ほぼ即決でした。「よし、せっかくだから、行こうじゃないか!」早速、頭古回転で、必要かつ最低限度の荷物をセットして、出かけました!
キラウィー駅へ
ちょっと期待を抱いて、この期間に何度か使ったルートにて、キラウィー駅へ。
・この地図の左下のA、サザランドモーテルを出発し、プリンセスハイウェイを徒歩で北へ向かい、
・途中、線路の上を渡り、大きな☆の交差点を右折、プレジデントアベニューに入ります。
・プレジデントアベニューにて再度線路の上を渡り、次の☆から線路沿いに斜めにショートカット。
・Bは「ポラード公園」という直角三角形型の緑地ですが、ここで、この日初めての「楽しみ」が。
航空写真ですとこんな感じの土地です。
(細かい生物報告は、以前に予告しました通り、生物部のブログにて写真付きで紹介します(いつになるやら)。ここでは最低限で進めます。)
↓ ポラード公園の外周、直角三角形の長辺にあたるところの歩道は、両側に色々な(maybe)在来種の植物が豊富に生えており、誰に気兼ねすることなく(とは言え実は通行人にチョットだけ気兼ねしましたが)、草花をカメラに収めながら歩きました。「藪や雑草を撮影する変な東洋人」デス。中央の黄色い円辺りが一番色々撮ったあたり。
そして右の円の辺りまで来ると、おおおお! ガーデンスキンクという小さなトカゲが、朝日の当たるユーカリの木の幹に! やったー、冬なのに! トカゲという動物のほとんどの種は、変温動物につき、体温が活動に適した温度になるまで、日光浴をするのです。晴れた日の朝方は、隠れ家もありつつ日光があたる開けたスポットが狙い目なのです。
※このトカゲ、実は水曜日のシドニー大学で初めて見つけて、翌木曜日にシャイヤークリスチャンスクールでも見つけていたので、「初」ではないのですが、やっぱりうれしい! 仕事中でなくフリータイムですし! これは朝から幸先がいい! ここシドニーは、冬は確かに最低気温1桁まで下がるものの、凍ることはほとんどなく、逆に日中は20℃くらいにもなります。これではトカゲたちも「冬眠」はしないかも。
さあ、まだ割と朝早くです。この子たちをさらに探したり撮影したり、誰とも一言もしゃべらず好きなことをしたい時間だけできる、珠玉の時間! ポラード公園の端っこをじっくり楽しんだあと、キラウィー駅へ。
キラウィー駅はこんな感じの駅です(この画像は、「やっぱり記念に残そう」と帰りがけに撮ったものですが。そういえば、南半球につき、太陽の角度が逆?)。線路がある地面は、この下、かなり深いところになります。
改札?です。 ……えっ? えーと? どーーしたらいいのかな??? たまたま利用客も居ないので、一瞬わからぬ。
よく見ると、柱にタッチパネルのような、あの「バス内」でもオパールカードを押し付けたやつのようなものがあります。これに、ぴってやるのか?
ご覧の様に、駅入り口のどこにも、人の動線を遮るような構造がありません。面食らいました。えっ通っていいの? この土曜旅はプライベートにつき、旅行業者さん貸し出しの職務用オパールカードを使うのは遠慮して、自分のクレジットカードをかざすと、ちゃんと反応します。これでいいんだ…? しかしこれ、ピッとやらずに通過したら、その後どういうことになるのだろう? 無賃乗車で捕まる? 捕まるにしてもどのタイミングでどうやって? 防犯カメラ?? んーむ、どうやら、ここシドニー郊外は思いのほかマナー水準の高い(ゴミ以外)、安全な土地柄の様です。
一応、路線図も(これはちゃんと行きがけに)撮りました。
路線図の右下の右端が、目的地のクロヌラ駅で、右下のトの字部分の交点がサザランド駅です。学校があったバーデンリッジ周辺は線路がありませんので、この路線図でいうと下部中央の崩れたM型スペースの中頃ということになります。
ホームや乗る電車の様子です。
電車は、「2階建て」でした! もちろん2階へ行きました。
プチ事件が2つ
ちょこっとガラのよろしくない制服姿の女子高生?が2人で乗り込んできて、友人が隣にいる間は例によってf〇〇〇を連発し、片方が先に降りると残った女子は今度は両足を隣の座席の上へ投げだしてスマホを見始めました。うむむ。お行儀が。
途中の駅で、かなり大きな電動車いす?…歩けない方や自立歩行困難なお年寄りが公道を乗ってもいいゆっくりでしか走らない乗り物(でもデカい!)にのったご老人?が、乗り込んできました。見れば、車両内の出入り口付近にはそのためのスペースがあるのです。そして彼、自力で180度回転して「クルマ」の向きを入ってきた方向へ向けて、しばらくそのまま待機。いよいよ終点クロヌラ駅に着きました。そうしましたら!! この「クルマ」、ドアが両方向に開くと、出口からただただ真っすぐ出ていきます。外には係員も待ち受けていました。そして、一切ハンドルを切ることなく、ホームを横切るのですが、その先にはすぐ柵があります。なんと直進で激突する範囲の柵がちょうど専用の門になっていて(つまりそうなるように電車がピンポイントで位置を合わせて停車して)、係が開けたのか、柵がクルマの進行に合わせて開きます。この人、結局「一切曲がらず」電車内から駅の外の公道まで出て行きました! すぐに閉まる柵というか門。なんだかスゴイ!
クロヌラ駅到着
クロヌラ駅です。無事到着。
海へ
航空写真であった、駅の西側の入江ではなく、東の砂浜へ。次の地図の中央に水平に走る細い通路「ビーチ・パーク・アベニュー」を歩いて浜へ出ます。アベニューの入り口は、写真では左側の建物が工事中につき、物凄く狭く見えますが、信号機の左奥がアベニューです。
航空写真 ↓ で、私の動線を黄色い点線で示してみました。駅前の公園では帰りがけに「楽しみ」がありましたが、後半のレポートで紹介します。Dの範囲では、行きも帰りも「楽しみ」がありました。
またまた、ちびトカゲ「ガーデンスキンク」です!
次の画像は「私が当日撮影したものではない」のですが、このアベニューの右側に続く植え込みに、何匹もいました!
↓ ほら、カワイイ! 中央でピンボケの葉に1匹隠れていますが、2匹写っていますよ!
もう分かってきた! このこたち、ダンゴムシレベルで、この土地ではかなりどこにでもいるんだ! へぇー!
観光地化された浜~砂浜~砂丘植生の緑地へ
ビーチに出てからは、砂丘の緑地に行くまでの道中、細かくはユニークな植物やカワイイ鳥などいましたが、「土曜日」レポートで細かくお出しするほどのものではありませんでしたので、歩いたルート説明を中心に進めます。
↓ 航空写真で、私が歩いたルートを黄色いスプレーで表してみました。PCでアプリを使ってマウスで実線を引こうとしたのですが、どうしてもすぐにブレてしまいまして。
駅から直接東(写真で右方向)へ出た浜、曲がったナスのような緑地の右の浜を中心に「く」の字範囲が「クロヌラ・ビーチ」、その上の、海までまっすぐ来る大通りの終点の先から北へ続く砂浜が「ノース・クロヌラ・ビーチ」です。
クロヌラ・ビーチは、上の写真の奥のホテルのような白い施設前の小さな砂浜以外は、岩礁です。
建築物があるエリアと海岸とを仕切るように、遊歩道がずっと続きます。また、波打ち際と建築物のあるエリアには、かなりの高低差があります。私がこの日歩いた範囲の海岸線は、この条件はずっと同じで、岩礁地帯を抜けて砂浜の範囲に入ってからもずっと、浜から上の道路や建物は、2階建て~3階建てくらいの高い砂丘に遮られて、ほとんど見えませんでした。
まだ「朝」で、気温は十分に上がっていませんでしたが、遊歩道はランニングやウォーキングをする人々でにぎわっていました。その何割か、特に女性の多くは、上半身水着、下半身レギンス?といういで立ちです。私はこの段階ではまだ上着を着たまま、リュックを背負った状態。
1つのゴールとして海岸植生が見られる地点を目指して、北へ歩を進めます。クロヌラ・ビーチの北の岩礁に、プールの様に岩を長方形に削った大きな水たまりが見えました。興味を引きます。
近づいてみると、「プール」って書いてあるし。天然海水プールですね。SDカード型のものと長方形のものとあり、よく見るとその間に浅く小さな水たまりがあり、そこは「子ども用」とありました。
クロヌラ・ロック・プール。イイねぇ!
指示看板を上から確認。
色々禁止で、いいのは、「繋がれた犬、ちゃんと人工に作られた通路のみ」。
このあたりは「パトロールされていません。一番近いライフガードはあっち250M。」
「海岸の環境(ここでは岩礁)は、レクをやるにはリスキー。気を付けて。」…全面禁止はしないんだ。
Blue Ringed Octopus. ヒョッ、ヒョウモンダコじゃん! アッブナ! えっさっきのプールにも、来るかもしれないのかな? 子どもは、大丈夫なのかな? サンゴ礁などある、温かい海の海岸に多い猛毒の小さなタコです。美麗種につき、熱帯魚屋さんの海水魚コーナーでもたまに販売されています。
波は優しく、潮もまあまあ干潮? 海辺の生物を狙いに、プールサイドも歩いてみます。プールにきれいな魚でもいないかナ。残念ながら、カニもヤドカリも貝類も、思いのほかみられませんでした。と、そこへプール利用客が。また治安の話ですが、やっぱり治安はイイと思いました! プールに入りたい人は、遊歩道から平らな岩場へ数段の階段を降りたら、階段脇にリュック等をポイと置いて、衣類を脱いでぽいぽいぽいとリュックにおっかぶせ、スパーンと水へ。えっ、家の鍵とか、カード類とか、現金とか、近所から来たにしても、まさか何も入っていないわけではあるまいに。
私も見ていて、入りたくなってしまいました。こちらはとんでもない貴重品をかかえていますので、荷物をどうするかは考えなければ…などと、水温を確かめようと手を水に入れると、「冷たっ!」無理無理無理。
人数は少ないですが、後方に遠ざかったクロヌラ・ビーチ中央あたりでも、朝っぱらから水着の女子達が何人か海に入っています。いや、寒いって! さすが現地の方々。真冬の朝でも海水浴!
海へは入らん。ならば先へ歩きます。ノース・クロヌラ・ビーチまで来ました。ここから、遊歩道は砂丘のてっぺんに出て、単に道路の脇の歩道になりますので、私は砂浜へ降りました。青い円で囲ったところです。前に「ゴミ関係」の特集で紹介したポイントです。
ここから砂浜を歩き始めてすぐに感じたのが、砂が深い! 何が違うのか、一歩一歩進むのに、想定以上に体力を消耗します。この調子では長続きしないな…。
次の地図の下半分で、海岸と街を隔てる緑地帯(かなり急こう配な土手)が、かくッと曲がっている辺りまでがノース・クロヌラ・ビーチでした。その範囲までは、砂丘斜面の護岸なのでしょう、大きなコンクリートのブロックが並ばって斜面を形成し、一番低い所は水平のスペースが砂浜に並行して通路状に続いていたので、次のエルエラ・ビーチまではそこを歩いて体力温存。途中で、気温も少し上がってきましたので、ワタクシもビーチにふさわしい格好に着替えて、南半球の紫外線を浴びてビタミンD?を合成することにしました。
この地図で、黄色いスプレーで表示したルートが2本見えますが、海側が私が歩いた「往路」、内陸側が「復路」です。往路で、エルエラ・ビーチに入ってからは、もう護岸構造も無く砂浜しかありませんでしたので、仕方なく、靴を脱いで(想定済み)よ~く砂を落としてビニール袋に入れてリュックに入れ、裸足で砂に足を差し込みながらしばらく歩きました。しんどいな。
この地図のちょうど上の端あたりから北が、また別名のビーチになりますが、そこまでいく手前のどこかで、いったん休憩しました。太陽の角度がまだ浅いので、平らな砂浜で寝そべると、寒そうでした。体に当たる太陽光線の角度を大きくすべく、急こう配で立ち上がる砂丘へよじ登り、注意深くタオルを広げ、転げ落ちないようにそっと寝転がりました。
この「初ねっころびスポット」は撮影し損ねましたが、離れてから望遠で雰囲気だけでもと思って撮ったのが次の画像です。柵のところまでよじ登って寝ました。
はじめの休憩場所は、いまいち正確な位置が思い出せませんが、なにしろ砂丘はずっとこんな感じ ↑ ↓ でした。登った上に道路や街並みがありました。復路は砂丘を超えた向こう側を行きました。
やはり場所が悪くて、この後さらに、もっと休憩しやすい場所を探して北へ少し移動し、砂丘を登ったところでくぼんで風よけになりつつ日差しと地面が良い感じのところをみつけ、本格的に休憩。この場所は「柵」の内側でしたので、柵が写らないように、海側の南東方向、北東方向、そして内陸側をぱちり ↓ 。
場所替え後の休憩も終えて、出発。次のワンダ・ビーチに入る前に、興味のままにちょっと砂丘の植生を観察しに立ち寄りました。日本の砂浜に生える植物と似ているものが数種あり、それも面白かったです。
エルエラ・ビーチを抜けて、ワンダ・ビーチへ入りました。
次の航空写真に写っている砂浜のちょうど下半分が、ワンダ・ビーチ。上半分がグリーンヒルズ・ビーチとのこと。
私のたどった道ですが、ちょいちょい寄り道が加わります。そろそろ同じような砂浜に飽きてきていたものですから、まずAからいったん陸に上がってみました。AからLの手前まで、航空写真ですと平らで「すぐ」に見えますが、とんでもない。距離もあり、かなり登りにくい砂の山道?をえっちら登り、向こう側に少し下り、Lの記号がふってある手前、つまり公園の芝生の手前まで行きました。次の画像は、そこから見えた風景です。
標識によれば、ここ(もちろん写真に見える公園側でなく、海側のハナシ)から「グリーンヒルズ・ビーチ」。
見渡しても、ここから先は広大な人工の公園ですし、その場でスマホで〇ーグルマップを見ても、もともとの目的である「自然!」を堪能できる環境は、もう少し先(北)です。
ちょっと考えてから、いったんA地点に戻りました。A地点に戻る砂丘の下り道は、もう「歩く」というより「ズゾァー」っていう感じでした。
戻ったA地点からは、上の地図でアルファベット順にB C D E F G H I J K L M Nと歩を進めました。そして、その記号地点のほとんどにナイスな出会いがありました!
ここからは砂浜を離れます。
また長くなりすぎると、勝手にこだわったところで容量不足で尻切れトンボになることがわかりましたので、キリよくここでいったん区切ります。
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥ 【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❹】
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥
【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❹】
ブログ掲載予定
① 8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで (済)
② 8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半 (済)
③ 8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議 (済)
④ 8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン (済)
⑤ 8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで (済)
⑥ 引率弥次喜多ヤママツ珍道中 ← 今回はここの4回目。
❶食事 (済)(1回目)
❷モーテル・ホテル (済)(2回目)
❸通勤道中
1)バス事情 (済)(2回目・3回目)
2)ゴミ関連 (済)(3回目)
3)新聞配達 (済)(3回目)
4)交通関係 (済)(3回目)
❹スーツケースパッキング ← 4回目はここから「❺現金」まで★
❺現金
❻土曜日
⑦ 英語について
ヤママツ珍道中と言いつつ、ブログ担当の私が一人で文面を考えてしまっています。ヤマさんも、同じ現場、同じ空間、時間により隣の部屋…にいたのですがね。さみしいかもしれませんが、業務分担の都合で、申し訳ありません。
❹スーツケースパッキング
最も周辺の話題で恐縮ですが、海外旅行の1要素でもあります。生徒たちも、事前に色々と指導もしましたが、誰もしくじる(空港でトラブる)ことなく、うまくパッキングして往路も復路も無事に旅を終えていました。ここでは、私の工夫を紹介しようと思います。
まずはスーツケースにつきまして、昔のしおりや旅行取扱業者さんのアドバイスに「ファスナーとじでないもの」とありました。訪問国の治安によりますが、その辺りが不安な国だと空港等で荷物の積み下ろしの際に悪い係がナイフで布部分を裂いて開けてしまうので、という防犯上の理由です。大宮の方に「バチンバチン」式の安いスーツケースはなかろうか、と探しに行ったのですが、今はほとんどがファスナータイプで、そうではないものを新品で購入するとなると、かなりの高額になります。見た目と価格とで「よしコレ!」とならず、結局、今回は年老いた両親を頼りました。私の両親はかつてかなり盛んに海外へ旅行に行っていたものですから。それで、母が使用していた(女性もの??お構いなし!)古いものを借りて、旅に出ました。
JALですと、スーツケースは1人2個までで、それぞれ23kg未満であれば、飛行機のお腹に積んでもらえます。2個は、いくらOKでも多すぎかなぁ。私はスーツケース1つ、手荷物はリュックを1つ、あともう1つ、手荷物扱いにならずに済むサイズの「体に下げられる小さめのハンドバッグレベルのカバン」で臨みました。iいただいたアドバイス通り、帰りの重量増加と、手荷物にしなければいけないもの、スーツケースに入れなければいけないもの等、色々計算して、3種類の入れ物に振り分けて、往路は持っていきました。
帰り、お土産が荷物に加わりますので、当然、日本に持ち帰りたい荷物全体のカサも重量も増します。
現地7日目の夜。つまり土曜日の夜。
我々引率にとりましても、翌日朝は、サザランドをあとにします。自力でバーデンリッジのシャイヤークリスチャンスクールまで行き、そこから借上バスに乗ってシドニーまで移動するわけですから、パッキングのメインは、前日夜のココになります。
サザランドモーテルの自室にて。まずはベッドを利用して、合理的に入れられるように、全ての荷物を陳列して把握できるようにしました。
次の写真で、奥側は8割9割がお土産です。
衣類も、着る分以外は入れねばなりません。
貴重品の類。
スーツケースが、持ち主の見ていないところでどう扱われるか。やはり国や航空会社にもよるでしょうが、瞬間的には「ぶん投げられる」ことも想定します。また、スーツケースが最も長い時間を過ごす体勢は? 飛行機のお腹の中で、積み荷がランダムに積み上げられていたら、重量バランス等の問題で危険極まりないと思います。しかしキャスターを地につけている状態だと、転がって移動してしまうリスクもあります。「恐らく、キャスターではない、長辺に接地ポイントが4か所ついている側が下にくる状態でぎっちり並べて置かれ、なんらかの形で動かぬよう固定されるだろう」と考えました。それをもとに入れ方を考えていきます!
パッキング第1段階。まずは「片側をお土産メイン」で埋めてみました。奥側が「予想接地側」です。無用な隙間は極力つくらぬようにします。角が丸いので、それによってできる空間はクッション代わりにズボン等を大きく春巻き状にたたんで詰めました。箱状の物は、箱の強度と重さも考えつつ、大きいものから順番に、重みがかかってくるであろう奥側(スーツケースが立てられた場合の底側)に配置。細かい箱は、投げられても衝撃で位置が変わらないようにパズルしながら、長時間は重みを受けないであろう側にうまく入れ込みました。
↓ 中仕切りをセットすれば、片側が完了します。
反対側は衣類メインで。
まず、お土産側にうまく入れられなかったお土産の処理。でっぱり等の互いの干渉や周囲との干渉で破損の危険性があるものたち。フックの付いた壁掛けは、ワイシャツで丁寧にぐるぐる巻きに。さらに、巻きがほぐれないよう、ビニール袋に小分けに入れます。
ブーメラン( ↓ 左上。こんな殺傷能力ゼロのお土産の木片でも武器扱いにされて空港で取り上げられないよう、手荷物には入れずスーツケースへ。)は、向きをきれいにそろえて隙間なく重ねて、ビニール袋に入れて、その状態できつく袋のあまり部分を巻きつけます。
残りの衣類を、バスやフライト中の「振動の継続」でだんだんずれてケース内で偏って無用の隙間を作らぬよう、分類してビニール袋に小分けにして入れます。奥側が長時間接地面になるでしょうが、実はキャスターは次の写真で左側になりますので、そちら側に2袋を詰めて、中央列はお土産をくるんだ衣類、そして最も重さを受けないはずの右側(キャスターで転がしている時は持ち手のすぐ下)に、「あまりシワシワになってほしくないサマージャケット(セミフォーマルなものとして持参)」をきれいに畳んで入れました。
中仕切りとの間に隙間が少しできそうで不安でしたので、↓意図的にとっておいた残りの衣類を入れます。平らに畳めるズボンがメインですが、スーツケース断面の四角形めいっぱいに広げて重ねるか、個々に畳んで薄いクッションを複数作って並べて埋めるか迷った挙句、後者でいきました。
このあとケースを閉じて完成!安心して眠れる!
現地8日目の夜。メトロホテルマーロウシドニーにて、今回初めて見たのですが、ロビーに「スーツケースの重量を計れる」計りがあるのです! 観光客用になりますでしょうか。これは助かる&便利! 生徒たちも私たちも利用しました。いざ空港に向かう直前に計る生徒もいましたが、私は最終日にスーツケース重量が増える予定も無かったので、前日の夕方、ロビーから自室に上がる前に済ませました。20kgくらいだった記憶です。まだ数kgの余裕がある、Yeah ! ちなみにオーバーすると、空港で安くない追加料金を求められるそう。
帰宅後、自宅のリビングでスーツケースを開けてみました。閉じた時と全く同じ状態! キター!Yeah !
❺現金
まずは紙幣についてあらためて。
初回でもレポートしましたが、なんとポリマー(プラスチックシート)製なんですね。しかもちょっと調べましたら、耐久性は植物繊維の紙幣よりも3倍くらいいいそうで。写真で紙幣を押さえている小銭は、このポリマー製紙幣が「紙製」紙幣の様に「折れ曲がり」をすぐに治せないので、撮影しやすいように重しにしました。
写真は50ドル紙幣と10ドル紙幣の透かし部分を、しおりの「私の氏名」部分に重ねて置いてみたものです。(私の氏名はあちこちでオープンになっていますので、まいっか。)ご覧の通り、透かし部分は透明なビニールシート状態です。50を超えて初めてこういった紙幣が世界にあることを知りました。面白いので、帰国後も紙幣は1枚そのままとってあります。おもちゃみたいでカワイイ !
次の写真は、換金時にはあった100ドル紙幣こそすでに使ってしまったものの、色々と残っているうちに、と額で順番に並べてみたものです。
紙幣のすぐ下の、一番小さくて薄い小銭がなんと2㌦コイン!
あの…、いくらの小銭にどんな金属を用い(ニッケルだ銅だアルミだ、と)、どんなサイズにするかって、その金属の価値と使用量で決まるのかと思っていたのですが、見た目、1㌦コインは同じ材質で、ちょっと大きいのです。そして一番大きいカクカクのが50㌣、以下20㌣、10㌣、5㌣となります。何しろ大きさや厚みのバラバラ感がたまりません。
そして、お気づきでしょうか。あれ、1㌣コインは? 使い切ってしまったんですか? ノンノン。何とコレもカルチャーショック、こちら(あちら?)オーストラリアでは、値段の計算上、5㌣未満の端数は切り上げか切り捨てするそうで ! まあああ、始めからそうだとか、慣れれば、これはこれでイイかもしれませんが、「大雑把なんだなぁ~」。個人的には細かな計算は嫌いですし苦手ですので、この事情は便利というより、あまり関係ありませんでした。だってお店では、ピッタリか超える額を出して、お釣りがあるようなら、ただただ受け取るまででしたので(アブナイ。ヨイコハマネヲシナイ)!
もう一つ、実は渡航前に取扱旅行業者さんはじめ、色々なところで「オーストラリアはすっかりカード社会になっていて、現金ではどうにもならない場面が多い」と聞かされていました。引率の立場もあり、不測の事態を含めてぬかりのないように、我々ヤママツペアはクレジットカードと現金の両方を用意して現地入りしました。確かに、ビザの申請からして電子申請(ETASと言います)、空港でも税関の人と“Purpose of your visit?” “Sightseeing!”というやり取りすらなく、ゲートでパスポートを機械に押し付けて読み取りだの、顔認証だのと、すっかりデジタル化。「こりゃあ、この調子だとせっかく用意した現金、使う場面があるのかな?」と覚悟して行ったのですが、蓋を開けてみますと、逆でした!
現地入り初日の動物園でのお土産コーナーに始まり、その日の夕方に初入店したスーパーも、その後入ったハンバーガーショップも、全て「現金OK」でした。もちろん、スーパーなどのレジがたくさんある店舗では、カード払いレジが圧倒的に多くて現金OKなところは端っこの1か所か2か所くらいなのですが。一応、見た目で区別がつかない店舗では“Can I pay in cash?”等を言ってから支払いに入りましたが。
個人的には現金が好きなので、私の場合、羽田で日本円で5万円分をオーストラリア㌦に換金して持ち込みました。帰国時に手元に残っていた現金は日本円でだいたい数千円でした。これらは換金せずにお土産的に持っています。
公共交通機関に関しましては、平日の出退勤時には旅行取扱業者さんにレンタルしたオパールカードを使用し、プライベートタイムの移動はクレジットカードを使いました。クレジットカードはそのままスイカ的に使えました。よって、本当に現金しかない場合の現金を使える発券機があるかないかは、確認しませんでした。土曜日のところで話題にいしますが、そもそも改札の形状が、チケットを受け付ける感じじゃなく…。
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❸】
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥
【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❸】
ブログ掲載予定
① 8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで (済)
② 8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半 (済)
③ 8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議 (済)
④ 8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン (済)
⑤ 8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで (済)
⑥ 引率弥次喜多ヤママツ珍道中 ← 今回はここの3回目。
❶食事 (済)(1回目)
❷モーテル・ホテル (済)(2回目)
❸通勤道中
1)バス事情 ← 3回目はここの途中から4)交通関係まで★
2)ゴミ関連
3)新聞配達
4)交通関係
❹スーツケースパッキング
❺現金
❻土曜日
⑦ 英語について
聞いてください、聞いてください! 愚痴です!
★読みたくない方は跳ばせるように、ここから次の★マークまでが愚痴です
…この、ホームページのブログを作るアプリって、ひどいんですよ!
実は、「珍道中」の回は、❶「食事」と❷~❻「モーテル~土曜日」の2回でアップしようと思っていたのです。それで、前回の【珍道中!❷】をアップする寸前までに、❷~❻の中で、自分にとって作業しやすい❸の2)、3)、4)を先にコツコツ完成させ、❹❺も必要な画像を先に張り付けるところまでは済ませてあったのです。(❻は、やっぱり別にしようかな…。)ところが、覚悟を決めて❷の「ホテル・モーテル」を打ち込み、さらに頑張って❸の通勤道中の1)「バス事情」を打ち込み始めて、完成間もなく、というところで気が付いたのですが、先に終えていた後ろの❸2)3)4)と❹❺が、消えているじゃないですか!! …こんなの文では皆様が読んでもイメージ湧きませんよね!? でもでも分かって欲しいので、これでいかがでしょうか?
❷モーテル・ホテル ここをあとから打ったために、先に完成させた下の方が消えた?!
❸通勤道中
1)バス事情 同じくここをあとから打ったために、先に完成させた下の方が消えた?!
2)ゴミ関連 先に完成させてあったのに、消えた!
3)新聞配達 先に完成させてあったのに、消えた!
4)交通関係 先に完成させてあったのに、消えた!
❹スーツケースパッキング 使用予定画像だけ貼り付けてあったのに、消えた!
❺現金 使用予定画像だけ貼り付けてあったのに、消えた!
なにが酷いって、「そんなに長いブログを作る方が悪い」と言えばそれはそうですが、せめて「限界を超えたのでこれ以上入力できませんよ」的なことを知らせてくれてもいいと思いませんか??? 今回、初めて知りました、というか多分そうなのだろうと。限度は明確な条件ではよく分かりませんが(文字数だの画像だの重さだの)、長い物を作る時は先にお尻を作るのは危険なのか!
さらに、今回の件だけなら自分で反省して終わってもいいのですが、このアプリ、ちゃんと「一時保存」を押しても、そこまで作った分が削除されるというプチ事故が時折あるのです。これはみんな困っています。間違って「削除」してしまったならまだしも、なじぇ「保存」して「削除される」の???? 保存して消えるなら、あとどうすればいいの??? 私なんかもう驚きもせず淡々と粛々と、消えた内容を覚えている内にやり直します。みんな、コレをやっちまうと、「超コマメ保存」や「ワードに先に作文してからコピペ」などの対応策をやり始めるのですが、悪魔が現れるのはだいたい油断した頃ばかりです!
まだあるんですよ! これも4年くらい前に発見したのですが、汗を絵文字(青い水滴が3粒のやつ)にしてここに打ち、保存をすると、汗から後ろのデータが文字も画像も全て削除されます。怖くてしばらく気を付けていたので、何かの間違いだったかもと思って、先日作りかけのブログの最後の部分にこの絵文字を打って、その後に適当に文字を打って保存してみたら、やっぱり削除されます。まったく、なんなんだ!!
またこんな余計な文面を打つから、全体の要領を喰うじゃないか、ですって? そうです! 分かっております! しかしながら、ブログ作成って、教員の業務の中では中心ではなく周辺業務だと思うのです。ところが社会が変わり、公立高校と言えど広報が重要になり、学校の部署ごとのブログなんぞ、ほんの10年前ならやっている方が珍しかったのに、今や、やって当たり前? 他の通常業務の合間に頑張ってやっているのです。でもやるからには、自分なりに「これがベスト」というこだわりでやっていますので(人のモチベーションはエゴです、エゴは大事!)、今回のようなヤラレ方をすると、愚痴くらい言いたくなるのです。
★ここまで
❸通勤道中
1)バス事情 続き
「制服と学校格差」
こうして朝は毎回ほぼシャイヤーの生徒たちをバスで観察し、火曜木曜金曜の帰りはシャイヤーのとなりの学校のロータリーを出発する路線バスで、この学校の生徒や、さらに途中で乗ってくるいくつかの学校の生徒の様子を観察することになりました。
バスに乗っていてまず気が付いたのが、オーストラリアの学校はみーんな制服!ということ。シャイヤーが制服だったのは、たまたまとか私立だからというわけじゃないんだ…実は今回の海外研修の服装を設定するにあたり、参加者ご家庭からもお問い合わせがあり、終始私服にするかどうかちょっと検討をしました。過去のしおりを参照して「学校としての正式訪問にあたるので制服」ということでしたので踏襲したのですが、そもそもオーストラリアは「生徒」はことごとく制服を着ていました。学校にいる間は私服の方がかえって違和感が。そういえば以前、どこかテレビか何かで、オーストラリアはいつ頃からか制服制度をよしとして取り入れた、というようなことを聞いた覚えがあります。
しかも! 日本と同じような現象を目にしました 。帰りのバス停の学校や途中で乗ってくる学校は、どうも偏差値的に?あるいは学校のガラ?が明らかに違うのです。制服を様々に「着崩し」しているではないですか。スカートを短くしたり、シャツを出したり、ネクタイやリボンをぶら下げたり。ではなぜこれらの学校が偏差値が低かろうとかガラが悪かろうとか、言ってしまえるのか。見た目で人を判断していいのか。これらの生徒たちがバスに乗り込んできたとたん、聞こえてくる話のガラの悪さにも唖然としました 。会話のセリフの何割かを占めるのでは?と思うくらい、ひっきりなしにf〇〇〇だのf〇〇〇ingだのと、いけないコトバが飛び交います。あまりの空気の変化に、思わず首を回してバス内全体を確認してしまうくらいでした。個々の生徒たちの人格を否定するわけではありません。実際に、床にいた昆虫を逃がしてやろうという女子生徒や、我々東洋のオジサンたちに席を譲ってくれる小さな生徒とかいましたからね。ただ、どうしても「育ち」というものは平素の言動に反映されることもあるのかな、と。だってシャイヤーでは校内でもバス内でも、あらっと思うほどの着崩しやいけないコトバの連呼はありませんでしたから。いやぁ…。
「トラブル!?」
「地図A」
地図Aで、灰色表示の太い道路が、大きな川(ウォロノーラ川)を渡るところをご覧ください。Dのサザランド駅まで帰るのにシャイヤーのロータリーを出発するベストバスに乗れないで、A地点バス停からバスを利用すると、ちょっと路線に変化があり、この川のところでいったん大通りから外れて、谷を降りて川べりのバス停までいくことになります。次の写真で、大きな橋の上が大通り、下に見えている欄干が、谷を降りてからさらに川を渡って対岸のバス停までいく、川面に近い位置の橋です。
あれは確か、火曜日の帰りだったと思います。バスが川に差し掛かるいくつか前のバス停から、かなり大柄で若い坊主の白人のお兄さんが乗ってきました。様子が変なのはすぐに分かりました。近くにいる中学生?くらいの生徒に、f〇〇〇を織り交ぜて雰囲気の悪い感じでゴニョゴニョと罵っている様子。どかんと座ると頭を抱えてゴニョゴニョ。うーん、だいじょうぶかなぁ? そして、こういう時に限って?バスがウォロノーラ川へ下る谷の道の中腹で、あわや事故!という感じで急ブレーキをかけました。標識との距離を見誤った模様。すかさずこの怪しい兄貴がドライバーのところへ襲い掛かり、すごい声量でf〇〇〇、f〇〇〇と罵声を浴びせます! ドライバーさん、相手半分にちょっとバックしてバスを立て直そうとしますが、絡みがシツコイ! ドライバーさん、怒りも恐怖もあまり見せず頑張りました。手こそ出ませんでしたが、そこからしばらくはこの男、席に戻って頭を抱えたり立ったりf〇〇〇等わめいたり、激しいのなんの! 流石にうるさい中高生軍団も静まり返っていました。この男、サザランド駅からいくつか手前のバス停で降りて行きましたが、彼女にでもフラれたのでしょうかね…いやびっくりしたぁ! 降りた後、生徒たちも何事もなかったかのように騒がず、降りたところで警察が捕まえるわけでもないのは、もしかして常連か??
2)ゴミ関連
シドニーは街自体が非常に美しい作りで、勝手な思い込みと違い、また乾燥しているような見た目とちがい、気候も割としっとりしていて、いい街でした!…ゴミ以外は。
正直、公道に散在するゴミの多さには驚きました。特に現地入り8日目に、メトロホテルから生徒がシドニー市内班別行動に出発する前に、生徒たちに全般的なマナー指導をするのに、この件に関しましては思わずフォローを入れました。
「みんな気がついている通り、あるいはこちらにコメントしてくる人も居たけど、シャイヤーでも、街中でも、落ちているゴミが多いよね! マナーにも色々な分野があるけど、これに関しては我々は我々のマナーを守ろう」と。
落ちているゴミの分類は、確かに人為的なゴミも多いのです。学校に多く見かけたのが、食材ゴミ。リンゴの芯や食べかけはけっこう見かけました。それらを野鳥が狙って、種類も羽数もたくさん来るのですが、餌付けしているつもりは皆目見られず。うむむ。
冗談みたいですが、バナナの皮も、よく見かけました。これはモーテルの植え込みにあったもの。
私達がシドニーで出会った人々は、ことごとくに「良い人」ばかりでした。みんさん、思いのほかホスピタリティーがあり、明るく優しく親切。犯罪対策で、油断しないよう出国前に色々と厳しいことを話してきたのに、拍子抜けするくらい感じのいい方々ばかりでした。当然、彼らの立ち居振る舞い、言動も、マナー教育に裏打ちされたものを感じたのですが、ゴミだけは…。これも、文化の違いなのでしょうか。マナーにも優先順位があって、ゴミや清掃は順位が高くない??
もう一つ、ゴミの内訳の多くを占めていたのが、「園芸関連」のゴミです。つまり、街路樹や庭木由来の「落ち葉」だけでなく「小枝」の類が多かったです。シドニー周辺はもともと広大なユーカリの大森林であったことが推察されます。ユーカリは冬に一斉に葉を落とす落葉広葉樹ではありませんが、街に「残されて??」いるユーカリはみな大木で、確かにあれらが常時落とし続ける落ち葉や小枝を片付けるのは大変かもしれません。しかし気になるのは「古そうな」落ち葉や小枝です。「掃いても掃いても落ちて来る」のではなく、「ずっと落ち続けているけど、あまり掃かない」という感じ。民家の庭先はどこもとてもきれいで、園芸自体はどの家も頑張っている感じでした(ガーデナーにやってもらっている可能性もあります)。よって、家の敷地内の掃除は頑張るけど、「家の前の道路まで常に掃除しておく」習慣は、なさそうです。
ただ、ゴミ関連のインフラは、がっちり整っている模様でした。
次の画像は、ある日、出勤途中のサザランド駅でバス待ち中に見かけた「清掃車」です。車両前部の大きなディスクブラシで、路面のゴミを「ル〇バ」のように回収していきます。個人的にアメリカでもよく見かけました。
家庭からのゴミを回収するのに、日本の様に自治体でゴミ袋を指定したり、ゴミ収集場を設けてそこにゴミを持参するのではなく、「ゴミ箱」自体を指定しているようでした。民家も集合住宅も(恐らく店舗も)ことごとく同じデザインの、モスグリーン色の本体に黄色/緑/赤の蓋がついた、大きなキャスター付きのものです。
集合住宅の場合は専用の小屋が道路端にあり、中にこれがぎっしり入っていました。
個人的に現地入り7日目の土曜日の自由時間に訪れたクロヌラ海岸の砂浜にもありました。(これ、回収車は砂の上をくるのかな?スタックしそう)
こんなところでですが、蓋を撮影してみました。赤いものは「通常ゴミ」専用のようです。
白枠の上から「熱い灰や液体は不可」
「ゴミのみ」
「レジ袋」「包装」「サランラップや軟質プラ」
「割れた瀬戸物やガラスもの」「おしめ」「服・布」
「リサイクル資源不可」「車バッテリー不可」
「建材不可」「化学薬品不可」
少なくともサザランド周辺~クロヌラ海岸までは、このゴミ箱シリーズでした。
もう一つ、使用者が不特定多数となる公共のゴミ箱は、中央のデザインだけバリエーションがあるこのタイプでした。
サザランド駅前のものは、キバタン(白いオウムの仲間)がとさかを広げたところをシンボルにしていました。
ある朝、サザランド駅まで歩いて向かう途中、ラッキーなことに「ゴミ収集車がごみを収集するところ」を撮影することに成功! 興味はあったので、実際にどういうふうに回収するのか、ワクワクしながら見ていますと、予想外! トラックの脇からロボットアームがにゅっと出て、狙った1箱をガッとつかみ、
グーンと持ち上げ、高い所からガコガコンとゴミを落とし、
もとの位置にバーンと戻します!
回収が終わって戻されたゴミ箱は、蓋が開いて、空になったことが分かる、という仕組みのようです。
また、このトラックも、この後何個かやっていましたが、時折うまく戻せないことがあり、ゴミ箱が倒れてしまうのですが、お構いなしでした。
このトラックは黄色いゴミ箱ばかりエモノにしていましたので、ゴミの種類によって収集トラックが別なのでしょう。
我々ヤママツペアは、日曜の夕方に現地入りして日曜の朝まで同じ街にいましたので、その間に路上にゴミ箱がずらっと並んだのがこの収集車を見かけた1日だけでしたので、多分、週1回の回収なのでしょう。
3)新聞配達
新聞配達は、アメリカの郊外と同じ方式のようでした。すなわち、配達車から配達先へ、「投げる」のです。「投げつける」わけではありませんよ、回転しながら飛んできてバシーンなどというわけではなく、ぽーいという感じでしょう。配達シーンは見られませんでしたが、新聞束が家主に回収される前の状態をカメラに収められました。ドライブウェイ(アメリカでは、各民家のガレージ(車庫)から公道までのアスファルトまたはコンクリ舗装の通路を「ドライブウェイ」と言っていました)か、その脇にある芝生あたりが「落としどころ」ですね。映画ではドアに当てられるシーンを見たことがある気もしますが、商売ですし、仕事ですから、植え込みの中に投げるなど、家主が困るようなマネはするはずもなく。
生徒たちもステイ先で見ているといいのですが。
4)交通関係
ここでは、バス事情以外について気ままにレポートします。また電車につきましては「土曜日」の回に回します。
始めに路上で気が付いたことから。オーストラリアは日本と同じ(イギリスと同じ、という方が正確ですね)、車両は左側通行なので、もしも国際免許を取って外国で自動車を運転するなら、ここシドニーでならどうにかなりそうな気がします。
「ラウンドアバウト」
これは、実現する広い土地があればこそではありますが、優れた仕組みだと思います。
交差点の中央に、大きな丸い島を設けます。ここに差し掛かる車は全て「外に向かって急にカーブして回り込まないと(つまり減速しないと)通過できません。信号無しで、左折車、右折車だけでなく直進車までも減速させ、差し掛かった他車に注意しながら進ませる、というもの。
日本で私が覚えがあるのは、埼玉県内では確か羽生市に一か所あったかと思います。
シドニー郊外にはたくさんありました。次の写真で、全体の形状をご覧ください。
交差点の中央に円があります。この写真では街路樹が植えられています。
また、四方に伸びる道路には楔形の中央分離帯が設けられています。ラウンドアバウトを示す標識も立っています。
楔形の中央分離帯には1か所切れ込みが設けられており、そこが「横断歩道」らしいです。よくみると道路の向こうとこちらの歩道の切れ込みと位置を合わせてあります。
ちなみに、ラウンドアバウトの無いもっと大きな通りにあるちゃんとした横断歩道は、こんな感じです。
上記ラウンドアバウト画像は次の地図のH地点です。Pが我々が宿泊したサザランドモーテルで、BC間がサザランド駅です。
この地図の範囲だけで他に、Dのすぐ下と少し上、Hから1ブロック北、Cから右にすぐにもありますね。
次の写真は、シャイヤークリスチャンスクールから坂を上ったところ、バス停のすぐ近くのラウンドアバウトです。
奥の坂を下るとシャイヤークリスチャンスクールがあります。
全体像です。かなり広めに作ってあるように見えます。
小さいですが、3mないくらいの楔形中央分離帯がちゃんとあり、ご丁寧に歩道部分のカットも施してありまあす。
このラウンドアバウトは、次の地図のA地点のものです。Bがシャイヤークリスチャンスクール。Mが宿泊場所。
「信号」
自動車向けのものではなく、歩行者用のもののことで。
ガイドブックにもありましたが、オーストラリアでは、道路は自動車のためのインフラであり、歩行者優先という意識はないようです。実際に過ごしてみて、なるほどと思いました。
これは、歩行者用の押しボタンです。普段、交差点ではこの機械からピィ、ピィ…と定期的に音声が流れています。ボタンを押して、自動車の方が黄色・赤と止められて、歩行者が歩き出せるようになる時になると、突然「ピィヨ、トトトトトトトトトト」という、まるでカルガモの親子が急いで道を横切るところをイメージさせるような、変な音が出るのです。「小走りで急いで渡れ」と言わんばかりです。そして、実際にこれが鳴っている時間が短い!すごく短い!歩いたら渡り切れません!
次の歩道の写真をご覧ください。
写真だと距離感が伸びますが、ここは片側2車線以上の道幅ですし、実際に結構な距離でもあります。試しに歩いて渡ってみました。すると、中央分離帯の少し先くらいまでしか到達できません。トトトが終わるとまもなく車側が青信号になりますので、安全に渡り切るにはどうしたって小走りするしかないのです。これ、体に不自由のある方々には、優しくないのでは?
しかも、押しボタンを押さないと信号が変わらないのか、というと、どうもそれがそうでもなさそうな交差点もありました。なんとなく、ボタンがあるのでとりあえずボタンを押すのですが、ヤマさんと2人でどこかで「あれ? 押さなくても青になりますね」などという会話をしました。まあ、どっちでもいっか…。渡りたいなら、押せばいいんだから。
「標識」
半分、英語のお話ですね。言語の感覚の違いがけっこうでるものだなと感じましたので。
せっかくですので地図付きで。Pが我ら引率ヤママツペアがお世話になったサザランドモーテル、BC間がサザランド駅です。
●「一時停止」
これはJ地点のすぐ南、モーテルのあるオルドゲートストリートとグレンコーストリートの交差点にあったものです。
直訳は「道をゆずれ」。STOP AND GOじゃないんですね。厳密にはゆずればいいだけなのか、一時停止してから進行するのかは、分かりません。分からないうちが面白い。
●「進入禁止」または「一方通行」?
こちらは毎朝利用したB地点のバス停ロータリー出口のものです。
日本語では、「否定」は文末の「。」の直前で「ない」とする…つまり動詞あるいは文を否定するしかありませんが、英語はこうしてnotではなくnoを使うことで名詞に直で否定をかけられるのです。Do not enter.と命令文でやらずにNO ENTRY。標識で何かを禁止する時にとても便利な言語特徴だと思います。まあ、日本語でも「ダメ」の2文字で行く方法もありますが。
●高さ制限3.6m
これは、写真はH/I間で撮影しましたが、これはJ地点にある線路の高架線下をくぐって通過したい車両向けの標識になります。
LOW CLEARANCE 3.6m。clear(クリア)が、よくアクション映画等で「障壁はない/排除した」という意味ででてくる言葉。それに名詞化の接尾辞をつけてクリアランス。クリアランスセールなどと言いますね。商品を無しにする、つまり売り尽くしセール。標識に戻りまして、「障害なく通過できる高さが、低いですよ、3.6mですよ」という意図が伝わってきます。ていうか3.6mって、結構高いですよね!?そりゃあ、空に比べたら低いですが…。
「路面電車」
なんとか1枚だけ撮影しておきました。トラムというようです。シドニー中心地には張り巡らされているようでした。バスも電車もコレも、スイカのような「オパールカード」で一様に利用できます。しかも土曜だかはサービスデーで最大7,8ドルくらいでどれも乗り放題らしい。うーんでも疲れて利用しませんでした。
ちなみに撮影ポイントは次の地図のD地点から、方角的には公園内のFG方面を向いて。
地図上部の半分切れている円Aが、研修日程最後、現地入り8日目に宿泊したメトロホテル。
次の地図は、縮尺はちょっと違いますが、上の地図の「すぐ上/北」にくるものです。シドニーの中心地です。少なくともこの半島はトラムがかなり網羅している模様。
ご参考までに、上の地図は次の地図のシドニーというカタカナ表記の「ドニ」の2文字の裏あたりです。
「電車」
電車につきましては、「土曜」のコーナーに回します。
「その他」
これは、現地入り9日目の日曜日、バーデンリッジはシャイヤークリスチャンスクール前にて生徒がホストファミリーとお別れした後、一路シドニー中心地に向かう途中で撮影したものです。日本の高速道路は有料ですが、これはアメリカにもよくある無料かつ高速を出してよいハイウェイ?的な道路だと思います。ちなみに手前の風景がこれですから↓。
要は、日本で言う高速道路を、自転車が車道にはみ出して、いえ車両として堂々と車線中央を、走っていいんだなぁ、と。
以上、交通関係でした~
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥ 【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❷】
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥
【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❷】
ブログ掲載予定
① 8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで (済)
② 8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半 (済)
③ 8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議 (済)
④ 8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン (済)
⑤ 8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで (済)
⑥ 引率弥次喜多ヤママツ珍道中 ← 今回はここの2回目。
❶食事 (済)
❷モーテル・ホテル ← 2回目はここから❸のバス事情の途中まで★
❸通勤道中
1)バス事情 ← ここの途中まで★
2)ゴミ関連
3)新聞配達
4)交通関係
❹スーツケースパッキング
❺現金
❻土曜日
⑦ 英語について
さあ、珍道中レポート2回目です!
タボウにつき過去はどんどん過去に押し流されていきますが、海外研修につきましては(いざ自分が主任と言う立場で携わってみますと)まあエンドレスな業務です。すでに次年度に向けた動きは始まっていますし(厳密には海外研修に行く前から)、その動きと完全に重なる状態で、2学期は夏に終わった令和6年度分の事後指導や事後処理がずーっとあるのです。予定では2学期末まで!それで、ただの思い出ではなく仕事の必要にかられて、あの海外研修期間中のことを時々思い出すことになるのですが、思い出せば出すほど「よくぞ問題なく終了できたな」と思うくらいの珍道中でした!(もちろん珍道中にしてしまった責任は、前回の食事事情のように、自分にもたくさんあるのですが)
❷モーテル・ホテル
まず、次の地図をご覧ください。
①右上の円「シドニー中心地」
●現地初日:オペラハウス周辺観光、シドニー動物園観光
●現地4日目:シドニー大学
●現地8日目:シドニー市内班別行動&全員ホテル宿泊
②下方の左の円「バーデンリッジ」
●現地2日目~6日目:シャイヤークリスチャンスクール登下校
③下方の右の円「サザランド」
●現地初日~7日目:引率「ヤママツ」モーテル宿泊
ということで、「モーテル」の舞台は「サザランド」という街です。
次の詳細地図の記号Pがモーテル所在地です。航空写真も一緒にご覧ください。
★「Sutherland Motel サザランドモーテル」
大きな道路「プリンセスハイウェイ」沿いにある、わりとひっそりしたモーテルです。
敷地は∠90∠60∠30の直角三角形を2つ並べたような、隙間利用したような敷地で、ハイウェイの勾配に合わせて入り口から宿泊棟に向かってわりと勾配があります。スーツケースは、えっちらおっちら。
閑静な住宅地で、周囲(徒歩10分圏内くらい)には、お店は分野に関わらず全くありません。自動販売機すらありません。モーテル内の自販が神の箱!?
オーナーさん?はインド人と思しき、とっても親切な方でした。お子様と奥様もいらっしゃるよう。
旅行取扱業者さんが全て手配してくだすっておりますので、私たちが宿泊するのに特段込み入った手続きはありません。宿泊初日夕方にちょろっとチェックインして、チェックアウトは「鍵を開けて、鍵は中に置いておいて」くらい。“Yeahp, make it simple!”ですって!
グーグ〇マップ上には「三ツ星ホテル」と出ますが、確かに、物凄く高級/快適/贅沢などというものではないにしても、小奇麗でなかなかに快適で好印象でした。
ただ、モーテルのそもののことではないのですが、ここは毎日の出勤先(シャイヤークリスチャンスクール)から遠い!その件は「バス」のコーナーで。
まず、施設入り口正面から。ハイウェイ側でなく、横道に入ってすぐです。写真の左はハイウェイ、電柱の右は民家です。ヤシの木の下に看板があるのですが、正面道路に対して直角を向いていますので、「ここがモーテルだ」という主張はとっても弱いです
入ってみましょう。左側の1階建ての建物がフロントです。宿泊棟は坂をくだった右奥。
オーナーさんの?ペット?
イヌノヨウナイキモノ。カワイイ。
敷地のくびれ部分。と、そこから振り返って。ずっと坂です。
宿泊棟正面右わきにあるプール。冬でも、言えば利用できそうでした。出国前にサイトでこちらの施設を調べた時は、「どうせ期間中には疲労困憊するだろうから、現地7日目の土曜日、引率も実質フリーの日は、ここで水着で終日日光浴でもしていようかな、と考えていましたが、実際に見てみると、サマーベッドもないし、ワタシがここで寝そべっていたら完全に動物園や水族館のオットセイ…いやセイウチのおりじゃないか…ということで、やめておきました。
プール前から、さらに奥、細長い宿泊棟の正面中央あたりまできました。
やっと宿泊棟画像。左半分と右半分。
左の外階段を上がって、2階の奥まった2室のうち右が「マツ」の部屋、黒いドアが中央に見えている部屋が「ヤマさん」の部屋。
我々の泊まった部屋のちょうど正面下方にある素敵なスペース。初日はここで2人で夕方ゆっくりするイメージもあったのですが、ここは喫煙所でした。翌日以降、宿泊者とおぼしきオジサマたちがとっかえひっかえ、たいてい単独でおタバコを吸われていたものですから、遠慮して結局1度も利用しませんでした。
室内紹介。ベッドは2人用ダブルベッド。いわゆる「部屋」は1つしかない間取り。
奥に、キッチンではないですがキッチン関連の設備備品があるスペースがありました。
上の写真の右上の白い戸棚を開けると、コーヒー、紅茶、砂糖、クッキー(ショートブレッド)、カトラリーが。毎日、帰ってくると補充されていました。
パン焼き機と電気ポット(お世話になった!)と、その下の冷蔵庫。
奥のコンセント自体のスイッチをonにしないと通電しません。ポット達の陰に隠れて奥まっていて、それに気が付くまでは両方とも壊れているのかと思いました。オーストラリアに対して勝手にアメリカンなイメージをもっていたのですが、宿内のこうした作りが意外とちまっとしていて、私の「腹」でもこれらを利用するのにかがむのがおっくうでしたので、これけっこう白人のおっきな方にはしんどいのでは??
冷蔵庫には牛乳などがいくつか入っていました。写真では自分で入れた翌日の朝食なども入っていますが。もともと入っていた飲み物を飲んでしまっても、追加料金はありませんでした。
バスルームです。ユニットバスではありませんが、典型的な「シャワールーム」です。左半分が2面ガラス仕切りのシャワースペースです。透明過ぎて分かりにくいですが、大きな一枚ガラスの仕切りです。
シャワーヘッドはホースなしのほぼ固定式で、浴びるには直立でヘッドの下に立つしかありません。使用後には壁に飛んだ泡を流したくて、洗面所のコップにお湯をついでパシャ―とやりました。
便器。小さいです! 意外! あと、蓋を開けると、便座も小さく平ら! これもイメージですが白人のおっきい人たちにとっては小さいのでは??
洗面関係。シャンプー2種類、リンス、ボディーソープ、そしてなんと。最後の夜に気が付いたのですが「食器洗い洗剤」が!
実は宿泊2日目くらいに、購入したパスタを盛ったお皿を洗いたくて、気は引けたのですが1つしかないシャワールームの洗面台で皿洗いを(普通の石鹸で)してしまったのですが、ここに始めからDISHWASH LIQUIDがあるということは、ここで炊事OKということじゃん
ちなみに、事前学習等で、「オーストラリアでは水が大変貴重で、ホームステイ先でもシャワールームに4分の砂時計が置いてあって、4分くらいでシャワーを済ませることもよくある」と聞いていたのですが、実際には、確かに無駄にはしないもののそこまで水の使用量に厳しくは無さそうでした。
最もよく見かけたスイッチとコンセント。スイッチは「onを表す表示(赤いマーク)」のある側の感覚が日本と逆かなと思いました。写真の状態でonなのです。いかがですか? 「O形」コンセントは、ㇵの字が通電用で、下の縦向きの穴はアース??必ず使うわけではありません。
コンセント自体のスイッチがある場合、それをonにしてから利用。分かるまでちょっと戸惑いました。写真の右側に刺さっているのは、黒いのが私が持参した「穴の形状を日本のモノに変換するアダプター」で、それに刺さっている白い箱は私の持参したクロムブックの充電器です。
最後に、お世話になったエアコン。ちょっち破損気味。コンセント板のスイッチにはクラックが。
日中は正直、事前の知識よりだいぶ寒くなかった(むしろ暖かかった)のですが、夜は凍らない程度に冷え込みましたし、恐らく建物自体の断熱もそこまで優れてはいないようで、確か毎日利用しました。
食事専用施設がないのですが、勝手なイメージの部分を割り切れば、いいところでした。ランドリーはあり、ヤマさんは利用していました。全体的にほぼ文句はありませんが、1点だけ、セキュリティ面で気になるところはありました。それにつきましては、世の中何があるか分かりませんので、詳細はここで申し上げません。
「METRO HOTEL MARLOW SYDNEY メトロホテル マーロウ シドニー」
ここも、グー〇ルマップには「三ツ星ホテル」と出ます。やっぱり、いいホテルでした。
支配人さん?従業員の方々?は、確かアジア系の方ばかりだった気がします。あちらのその辺の事情、国民のうちどういった人々がどういった業種に就くのか、というお話もどこかで伺いましたが、実際に街の店舗等で白人の方たちに対応していただく率が思いのほか高くなくて、興味深いです。
切れていますが、次の地図の上部、記号Aがメトロホテルです。
ホテルから上(北)へまっすぐ数キロいくとオペラハウスがあります。そういう立地です。
次の航空写真で、Aがホテル、BCの周囲を黄色くマーカーしてありますが、私「マツ」が現地最終日(日曜日)に移動した範囲。EFGHのある公園はうろうろしましたが、それ以外はなんと1ブロックぐるっと回っただけなのでした。Bの左の大通りには路面電車トラム、また右方向に1ブロック離れたところには電車の駅もあったのに…疲れ切っていましたので、電車やトラムの時刻や路線を調べて利用することはしませんでした。
ホテルマーロウの外観は、写真を撮り損ねました! 次の写真で黄色い矢印が指しているところに、わずかに覗いています。この画像は地図のD地点、ベルモア公園の角、ホテルから1ブロック離れた交差点から。
ホテル内の画像は、再掲ですが、帰国直前、生徒たちのいるもので。
フロントはカメラに収め損ねましたが、ロビーの様子です。3枚目をご覧ください。やっぱり坂道に建っている建物ですので、大地の勾配に合わせて、ロビー奥には階段があり、ちょっと高い1階?が奥へ続いています。
↑3枚目の写真の奥の階段を上がると、
「座れるところ」↓がありました。その奥には出入り口として今は使われていない小さな玄関がありますし、ここは簡易フロント的に使えなくもないスペースです。我々はこの場所を、到着時の待合、班別行動後の再集合点呼、夕食後の日誌確認に利用しました。
セキュリティの関係で、トイレを利用するにも、エレベーターを利用するにも、宿泊者がもつ部屋のカードキーが必用でした。カードキー自体は修学旅行先のホテル等で慣れていましたが、まさかエレベーターやトイレまでとは…ここでの状況は新鮮でした。
部屋に入ってみましょう。業者さんを通じたホテルの部屋の予約は、必要な部屋数の予約はできるのですが、誰が何号室、というのはその場にならないと分からないとのことで、当日分かったのですが全体が2つの階に分かれました。我々引率の部屋も、生徒のいる階に1室ずつ指定されました。
部屋の内側からドア付近をみて。
かつて修学旅行先で、生徒がカードキーを室内に忘れてうっかり廊下に出て、ドアが閉まって締め出されることを「インナーキー」といって、そうならないようにと注意をしたものですが、いつも自分がやりそうで
↑カードキーは入室したらまずカードポケットへ差し込みます。すると、ライトが赤く点灯し、これで室内に通電が。
部屋は基本的に2人部屋で、生徒も原則2人で宿泊します。我々の部屋も、シングルベッドが2つ。
生徒には、洋式ホテルで生徒がやりがちな「ベッドのどの層に体をいれればいいか分からず変な層に入って寝てしまう」ことがないように事前に説明しました。正解は「交換できるシーツの間」!
帰国日の朝、全部屋早朝4:30のモーニングコールを、旅行取扱業者現地支社のガイドMさんが申し込んでおいてくれました。
スイッチとコンセント盤はサザランドモーテルやシャイヤーと同じようなもの。
中央に刺さっているコードは、コンセント穴形状変換アダプター付き「レンタルWi-Fi」充電器です。
右端の黒いのが私持参のアダプター、白いキューブは私のスマホ用の充電器です。上からの黒いコードは壁のテレビ。
洗面所…いやバスルームです。ここはやはり典型的な感じでした。ドライヤーは据え付けがありました(私は生まれてこの方、ドライヤーなる道具を自分で使用したことがありませんので、いじらず仕舞いでしたが。)
洗面台脇のコンセント盤。今更、穴の形状をよく見ると、日本やアメリカと同じ型でも豪州の基本のO型(ㇵの字)でも刺せそうです。
この写真はまた、便座が薄いのが分かりやすい! 蓋の方が便座より小さく、またその下の便座の平ら感、伝わりますでしょうか?
シャワールームについても、やはり事前に生徒に、「浴びるときにシャワーカーテンをどうすればいいか」の説明をしておきました。正解は「湯船の内側に垂らす」! カーテンは目隠しだけではなく湯船の外のタイルが水浸しにならないように、シャワーからの水流を外へ出さず湯船内に流す用途もあるのです。
我々が実際にお世話になった宿泊施設の紹介は、以上です。
今回、とにかく引率が物理的に大変だったのが現地校までの毎朝毎夕の移動です。サザランドモーテルもメトロホテルも、そこ自体に大きな問題はありませんでした。メトロホテルは日程上も何の問題も無い立地でしたが、サザランドモーテルはシャイヤークリスチャンスクールまで、遠いのです。徒歩も含めるとグ〇グル先生が言うにも50分ちかくかかるのです。所要時間だけでなく「脚」のリスキーさから、せめてバス停にもっと近い所は無いのかと思いました。すると、サザランド駅周辺に、あるじゃないですか!
これは↓毎朝利用したサザランド駅西口バス停の道路を挟んで反対側にあった「ホテル」。いいじゃん、なぜコレにならなかった? バス停に近いだけでだいぶ楽になるぞ?? ちっこいけど。
もう1軒、こっちは東口ですが、よりいい感じのホテルが!ここでもいいじゃん!サザランドモーテルよりはだいぶ楽になるぞ!
…ここで、物知り「ヤマ」さん曰く、「これらは、1階部分を見てください、こちらによくある1階部分がバーになっている、ひと昔まえまで流行っていた場末の安い宿なのでは。今でも宿泊施設としても機能はしてるかもしれませんが、もしかすると治安面に問題があるとか、夜まで飲んでいる人達がにぎやかだとか、飲み潰れて泊まりたい人用とか、そんな事情があるかもしれませんよ!」だって!
むむー、よく見ると確かに1階はバーです。泊まれればなんでもいい、とまでは言えませんな。そうかー、じゃあやっぱり「三ツ星ホテル」レベル?の、我々の用途に合った宿泊場所を、となると、生徒の訪問校がシャイヤークリスチャンスクールになるならば、引率の宿泊はやっぱりサザランドモーテルになるのか…確かに、コロナ禍前の2020年に最後に当時の引率が泊ったのもサザランドモーテル(生徒の訪問校もシャイヤー)でした。シドニー近郊とは言え、けっこう田舎な感じですし、そもそも商売になる程度に宿泊したい人間がいない地域にそんな都合よく立派なホテル等は、ないんだろうなぁ~……。
❸通勤道中
1)バス事情
バス!バスバスバス!聞いてください皆様~!今回の海外研修、珍道中具合は全分野に渡りますが、引率がバスで現地校に毎朝毎夕赴かねばならなかったのが、最もリスキーで、実際にピンチもあった要素なのです!
まず先に、一般の皆様と我々教育公務員(公立高校の職員)の感覚に違いがあるかもしれない点について、先にご紹介しますね。
我々の業務の1つに、修学旅行の生徒引率があります。 修学旅行では、学年全員が全行程同じ動きでも、クラス別の移動が入っても、はたまた生徒が「民泊」になろうとも、我々引率が「脚」に困るシーンはまずありません。この辺り、もしかしますと「甘ったれるな」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、引率者の責任として、特に場面により生徒の安否に関わる場面もあり得る際に、責任者がその場に確実に想定時間内に集えることは重要です。ビジネスアポイントではなく、他人のご家庭からお預かりした未成年の集団の監督者として、合理的に、いなければならない場所に、確実にいられることを問われるのです。そりゃあ旅行業者さんも入札で契約を勝ち取るために企画案作成の段階で学校側が「ここどうなるの?」という部分がないように色々設定してくださることになります。
そのような、大きく見て公立高校教員として「通常の」感覚を、勝手にこの「海外研修」にも当てはめてしまっていました。5月、6月と、研修期間中の生徒の動き詳細が見えて来る中、引率の動きもはっきりしてきました。そこで、
「えっ?引率って宿泊先から毎日、現地校まで自力で移動なの?送迎は無いの?マジ?」
「えっ?引率の移動手段って、路線バスなの?マジ?」
そして、不安になって取扱業者さんに詳細情報を求めて、いただいた〇ーグル先生による経路情報を見て、
「えっ?所用時間、50分!?マジで?」
日本でならいざ知らず、こんな南半球の異国の土地で………。昔の経験ですが、アメリカではバスは絶対そもそも時間通りには来ない、正確さを当てにできる余地のない手段でした。大丈夫なのか…。
更に、経路情報の地図が縮尺が大きい状態では利用予定のバスのルートは1本に見えたのですが、ある時に地図を拡大してみると、あっげっ! 乗り換えあるじゃん! なに~~~、これ、本当に大丈夫なのか…
「初日のトラブル」
【地図A】サザランドモーテルからシャイヤークリスチャンスクールまで
まずは、移動経路全体について。地図AのM地点が、我らがサザランドモーテルです。(モーテル宿泊なのに車が無いという…くっ) そこから、ウ冠を逆にたどる形で、CやAを経由してB地点のシャイヤークリスチャンスクールまでバスで移動します。DE間がサザランド駅で、ここでバスを乗り換えねばならないことが出国前の段階で分かった形です。
【地図B】サザランドモーテルからサザランド駅まで
地図Bで、宿からまずはサザランド駅までのルートです。元々、宿があるP地点から、グーグ〇先生の言う通りに最寄りのバス停Lまで徒歩で移動し、そこからBC間にあるサザランド駅まで移動し、乗り換えるという予定でした。
現地入り初日(日)の夕方、シャイヤークリスチャンスクール前で生徒がホストファミリーに引き取られたあと、乗ってきた借上げバスでサザランドモーテルまで送っていただき、チェックインを済ませた後、夕食を食べに外出する際にまず翌日からの自力移動手段の確認におもむきました。とにもかくにもL地点のバス停に行ってみようと。
で、次の写真をご覧ください。えっバス停がないぞ!? 1枚目の茶色いカッコイイモニュメントは、バス停かと思いきや、ここがサザランドだというもの。そもそも、ヤママツ2人してスマホでグーグル〇ップを見ているのですが、ピンポイントでバス停を示す地点に立っても、そこには何もないのです。2枚目の写真の奥で、少し斜めになっている電柱の付近です。
電柱の付近をしばらく2人してああでもないこうでもないとうろついていると、バス関連の文字情報や絵情報をいくつか発見。電柱の高い所には青地に黄色でバスっぽいシンボルが。その下をよく見ると、バスゾーン、停まるな、と。さらに下方には、日に焼けて?消えかかったBUSの金属製標識?が。しかも標識の下の方は補強か何かで覆われているし。これは、分かりませんよ、知らない者には!
これでバス停なのか…確かに、旅行取扱業者さん曰く、タクシーを呼び止める感覚で利用するとのこと。時刻表もありません。時刻表がないと「時間通りには来ぬぞぃ」「そもそも来ないかもしれぬぞぃ」と言われているようで、不安しかありません。しかも、私のミスなのか、スマホのメール情報の中に、事前にいただいていた経路案内情報が見つからず、あらためて現場でグー〇ル先生に色々スベスベお尋ねすると、どうしても見覚えのある経路情報を再現できません。
できることは、不測の事態を想定して早く出発し、このバス停でバスを待ってみること。と言ってももともとかなり朝早いスケジュールでしたので、スマホで得られるバスの運行状況を見ても、早めるには限界があります。せいぜい1本。
翌日の朝。2でバス停で待っていると、おお!時間通りに来るではないですか! よかった! 当然乗ります。現地入り初日に現地ガイドMさんからいただいた、引率用の貸し出しオパールカードを使って、現地初めての路線バス乗車! 順調に動き出したかに見えました。
サザランド駅東口付近でドライバーさんにサンキュゥを言って降車し、徒歩で地図BのCの駅前交差点から駅を超える道を反対側に渡りました。ちなみにシドニーは中心地も校外も延々に続く丘陵地帯という感じで、平野っぽい土地が続くところがほとんどありません。このサザランド駅周辺も、線路は地面を少し掘ったところにあり、駅を横切って超える道路は周囲の地面より少し高い程度。西口に、ちゃんとしたバス用のロータリーとバス停があります。
西口バス停から駅舎方面を振り返って。自動車は我々と同じく駅を超える道路を渡ってきたものです。この画像ですと駅舎の左奥を右に回り込む形で橋が架かっていました。
バス停です。バス停はこうでなくっちゃ! しかし、後でよく見れば、Stand A、行き先にバーデンリッジと表示もありますが、初日の朝は、このバス停からうまくベストのバスに乗れませんでした。
狙ったつもりのバスに乗り、シャイヤークリスチャンスクールまで行きたいのだとドライバーさんに伝えたのですが、このバスだと途中でもう1回乗り換えることになると。おっ…不安要素が…
【地図A】再
地図AのC地点に「メナイショッピングセンター」というところがあります。ここで乗り換えろと。もう完全に予定外です。しかし言われた通りにするしかなく、いざ動き始めると、ドライバーさんが「メナイショッピングセンターのバス停は、センターの外と、中のロータリーと、両方あるんだけど、どっち?」と。いや、知らんて!やばいこのパターン! ドライバーさんが「シャイヤーにいくやつは、確か…中のバス停発だったと思う」と言うので、素直にセンターの駐車場奥のロータリーまでいったところで降りました。ちなみにバス停の名前は中も外も同じなの?? 運行の違い、あるんでしょ? テキトーだなぁ!?
降りたバス停で、かなり待ちました。ここのバス停では、完全に2人とも「見失って静かなパニック」でした。シャイヤーまで行きそうなバスは時刻表通りに来ず。しかも何本も。グーグ〇先生もなんだか良く分からず。勇気あるヤマさんが、乗る対象ではないバスが来た時に出口からちょっと乗り込んで、ドライバーさんに聞くも、要領を得ず。この現地校初日に向け、我々はさんざん調べものをした結果、生徒集合時間の10分前にあたる7:50にシャイヤー入りをする予定でしたが、時刻は7:50をとっくにまわっています。緊急連絡という事で、羽田空港でいただいた現地書式の日程表プリントに記載のあった現地コーディネーターのSさんにヤマさんが電話するも、なんと出ず!? いよいよ状況は最悪です。ヤマさんに言いました。
「こう何本も時間通りにバスが来ないなら、もうここからシャイヤーまで歩きましょう!」グ〇グル先生が言うにも、ここから徒歩で45分とでます。もともと、この急場で新たに乗ろうとしていたバスはシャイヤーの前まではいかず、少し離れたバス停から歩く設定でしたし。
「バスに確実性がないなら、今日のところはバスを諦めて今出れば、最初の授業が8:30からだから(初日なので本当はオリエンテーション等あるだろうけど、)15分くらいのヒガイで済ませられますよ! 8:00! 8:00にバスが来なければ、出発しましょう!」と。2人で覚悟を決めて、ほんの数分後にむかえたリミット。実際に8:00にもバスは来ず。
「くそっ! 歩き歩き! 行きましょう!」
こうして覚悟を決めて歩き始めて、メナイショッピングセンターの駐車場奥から道路まで出ようという時になんと! 乗りたいバスが来ました! なんんだヨオイ! 慌ててバス停まで走って戻ります! 50mくらい? でも乗り遅れると45分の競歩、なんとしても乗りたい! いや、オジサンもう走れないって!しぬー!
こうして、初日はなんとか8:30少し前に、しかもシャイヤー前まで来れました。当然、生徒は全員ステイ先ホストに送り届けられて全員集合済み、コーディネーターSさんは連絡が届いておらず困っていました。とりあえず挨拶もそこそこに、「海外研修報告②」の一日が始まりました。まったく、引率が初日にこちらで設定した集合時間に集合できないなんて、Shareにnanneizei!
この日の夕方は、朝の件があり、帰りのバスに不安を感じていましたので、うっかり「生徒が全員ホストファミリーに迎えに来てもらって無事下校したか」を見届けずに(Sさんにそのへんを結果的にお任せしてしまい)、学校ロータリーから出発する「ベストバス」に乗ってしまいました。それは結局この日だけしか乗れなかったのですが、帰りの道筋からヒントを得て、翌日から朝は確実に出勤できるようになりました!
「朝使うバス停と、朝乗るバス確定」
火曜日からは、モーテル近くのバス停からバスに乗ることをやめました。もう、宿からサザランド駅まで歩きます! 地図では近そうですが、坂道ですし、急がず風景を楽しみながら歩くと20分近くはかかりました。それでもいい、もう! 余裕をもって、6:50に宿を出ます。
↓もう分かりました。我らが乗るべき「バーデンリッジ961便」号!
分かってしまえば、よく見ればこのバス停には「シャイヤークリスチャンスクールの制服を着て、あるいは指定カバンを持った生徒」が山ほど集まてくるではないですか。これほどの安心要素がありますでしょうか! この生徒たちといるだけで、もう無事に出勤できた気分! 同じバスに乗ればOKっしょ!
それにしても、列にならないなぁ。本当に砂時計の砂のように乗り込んでいきます。そういう文化?
時刻表も写真に撮りました。時刻表最下段を撮った画像は、バス停ごとの注なのですが、バーデンリッジ961便は記号aなので左半分の最初に記載があるのに、うっかり右半分しか撮影していませんでした。でも興味深いので掲載します。「車椅子利用可」という情報がメインなんですね。
こうして、2日目以降、引率ヤママツペアは、朝は無事に海外研修メンバー中、4位か5位で早めに集合できるようになりました! 早めに送られて来る生徒を出迎える。こうでなくっちゃ!
「ダブルデッカー」
おおお!ダブルデッカー(2階建てバス)じゃん! えっこれも路線バス? 現地で2階建てバスを何と言うのか分かりませんが、たしかイギリスでは「ダブルデッカー」だったかと。それならばこの国でも同じか?? 生まれて初めて本物を見た気がします。これもスクールバスよろしく、シャイヤーっ子ではない生徒が大勢乗っていきました。メナイ経由のバンクスタウン行き960便。へぇ~。
「バス内の様子」「運転の激しさ」
バス内の様子は、日本と大差ありません。
「ドライバーに合図を送って!」という指示書きポスターがありました。冒頭で紹介したような「バス停かどうか知らないと分からないバス停」が、ルート中に散見されましたが、そうしたところから狙ったバスに乗るには、それこそ「タクシーを呼び止める」感じで合図するのでしょう。日本でも、しますね。それから降りたい場合に知らせるボタン。こちらでは窓枠ではなく、つかむ用の柱についていました。ヤマさんの右手のすぐ下です↓。また、運賃支払いはタッチパネル式で、山さんの右腕のすぐ下に見えています。現地の電車の駅の改札にあるものと似ています。
さてこのバスですが、ドライバーさんたちの運転は、ナカナカのジェットコースターっぷりです。ちょっとちょっと、未成年の命を大勢のっけているのに、とも思いますが、まるで「事故ってもヤラれるのは、車だろうが木だろうが、相手!」と言わんばかりにゴーッと突っ込んでいきます。漫画などで車両のエンジンが激しく回転している様を表す擬音に「ガオオオ」というものがありますが、正にあれです! 軍用の装甲車かい!? あとに紹介します交差点中央のラウンドアバウトなんか乗り上げちゃって、カーブ時には乗客が右に左にぎゅーんんと揺さぶられて、凄いのなんの!
「夕方乗るバスが決まるまで」
引率としましては、路線バス通勤は本当にリスキーで大変だったのですが、なんだかわがままな感じでバスを悪く言ってしまっていますでしょうか? 住めば都で、我々はこの状況からも学んだことや気が付いたことがたくさんあり、また置かれた状況は、こと現場に至ってはポジティブに受け止めて、楽しみもしました。
現地校2日目の夕方は、前日の反省から、ちゃんとコーディネーターSさんとともに引率生徒全員が無事に下校するのを見届けました。ただ、そうしますと、初日に乗った、学校のロータリーを出発する「ベストバス」961便には、乗れません!
前日乗ったこのバスには我々の生徒の「団長」さんが乗っていて、立場が逆ですがなんとなく心強かったです。また、団長さんの様子から、ホームステイ生徒の登下校は必ずしもホスト自家用車による送迎だけでなく、同じ学校に通うホストファミリーの子どもたちと一緒に路線バスを利用する場合もあるのだな、というホームステイ型研修のマイナー事情にも気が付けました。引率生徒が帰りに同じバスに乗る……1回だけの思い出です。
それはそれとして、我々はさてどうやって帰るか…ここは、もたもたググらず、素直にせっかく一緒にいるSさんに頼ります! たまたま彼女の帰宅経路もサザランド駅を利用する都合があり、ラッキー! 彼女、調べるのも早くて、パッと答えを見つけてくださいました~。ついていきまっす!!
ちょっと知図の縮尺が大きいですが、地図AのBで囲った範囲がシャイヤークリスチャンスクールの敷地で、火曜以降の退勤パターンですと、100m?200m?…ちょっと離れた坂の上のA地点のバス停まで移動する必要があります。確実に帰れること自体はありがたいのですが、えぇ~…行き先の坂の上を見上げて内心茫然。オジサンはもう、普段ならそこまでではないのですが、脚が棒のようで…歩き始めますが、Sさんもヤマさんもお若くてらっしゃる! 待って。
【地図A】再
これが↓、シャイヤークリスチャンスクールから坂を100m?200m?上がった丘の上にあるバス停です。(ヤマさんの後ろ、屋根の下にSさんが寄りかかっています。喧嘩中のカップルみたいですが、仲が悪いわけでは全然ありません。)
ここのバス停は、時刻表はありませんが、まだバス停っぽく、屋根はある、と。
しかしなんとこのバス停も、厳密には1回しか利用しませんでした。ここからほんの10m?20m?位のところに別のバス停があり、そちらは隣接する別の学校のロータリー内でもありました。次回以降、Sさん曰くそちらの方がよいということになりましたので…。
ついでに再掲しますが、水曜日の帰りはシドニー大学からの帰りが遅れて大変なことに(海外研修報告③ご参照)。かなり遅くなり、もはや利用できるバスは無く、Sさんが呼んだウーバー(個人タクシー的なもの)に便乗しました。まとめますと、我々のシャイヤーからの帰りは、同じバスに乗れたのは木曜金曜の2回だけなのでした。ま、引率としては全体解散後の自分達はある程度どうとでも…(無事に帰れりゃぁねぇ)
10月1日(火) 人文科探究⑫ 1年生「個人研究テーマ面談・文献/資料収集」 2年生「原稿査読会/個人指導/論文入力」
10月1日(火) 人文科探究⑫
1年生「個人研究テーマ面談・文献/資料収集」
2年生「原稿査読会/個人指導/論文入力」
光陰矢の如しとはよく言ったものです。夏が終わったと思いましたら、2学期がぎゅんぎゅん深まっていきます。
今年度、1年生は、ここ数年と少し変えて1学期から個人研究テーマを形にし始めています。年間の授業計画にある今日の内容はタイトルの通りですが、常に現状に合わせてマイナーチェンジやメジャーチェンジをしております。覗きに行きましたら、担任のT教諭の監督のもと、なんだか全体的に集中して各自の夏課題などを手元に作業をしていました。
タイトルに「面談」とありますが、1学期から随時やっているようでしたし、必要に応じて。今回は、資料収集でもなく、各自の世界で「深めている」感じでした。
T教諭に「なんだかすごい真剣にやっていますね」とコメントすると、「やっているフウです」ですって!…まあ、中には見た目通りは進んでいない生徒もいることでしょう。でも、先が楽しみな雰囲気でした。
2年生は、これまた全体が二手にわかれているとのことで、とりあえず夏明けの論文下書きの入力が終わっている者と、まだPC入力をしたい者と。今日は、担任のM教諭がPC室監督で、内容入力や書式等の調整が終わっていない者達の作業を見守り、副担任のY教諭が教室にて「相互の査読会」を監督していました。
この後、各自の個別指導担当の先生たちにもひとまず原稿を読んでいただき、論の展開が理解可能か、追加しうる情報や意見等はあり得るか、誤字脱字は無いか、見ていただくことになります。
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❶】
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥
【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❶】
ブログ掲載予定
① 8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで
② 8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半
③ 8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議
④ 8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン
⑤ 8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで
⑥ 引率弥次喜多ヤママツ珍道中 ← 今回はここ★…しかも長くなりそうですので、やっぱり分割します。
❶食事 ← ということでして、今回はここ★
❷モーテル・ホテル
❸通勤道中
1)バス事情
2)ゴミ関連
3)新聞配達
4)交通関係
❹スーツケースパッキング
❺現金
❻土曜日
⑦ 英語について
珍道中レポート!
ようやく!ようやくここまで来ました!怒涛のような通常業務に追われガス欠気味ですが、これ以上先延ばしにもできませぬ。
仕事とはいえ、我々引率も人間でゴザイマス。生きて、現場を過ごせば、1コマ1コマの時間を過ごせば、色々なことを思うのです!今回は、日程を追っての随筆のようなことをしてしまうと報告①~⑤をなぞってしまいそうですので、敢えてカテゴリー別に体験や感じたことなどを紹介させていただきます。
❶食事
食事!私としましては予想外に、これは苦しかった…!
一緒に引率したY教諭は、私よりだいぶ要領よく過ごしたようなのですが(ちなみに、現地では初日の夜以外はお互いに単独で過ごしました。若い方に、50代の動きの鈍いオジサンのお守りをさせてしまう事になりそうでしたので、私からなんとなくそうしましょうと。)、私は今回、要領が悪かった…!!
まずは、自力調達度と費用が高かったこと!
現地入り初日、動物園の観光中、昼食時に「手違いの判明」から始まりました。「朝食も自力調達です」…何ー!??出国前に、我々引率につきましては朝食だけモーテルで出て昼食と夕食は自力調達だと伺っていたのですが、その場で何度も書類を確認し、電話もした現地ガイドのMさん曰く「やっぱり素泊まりで契約されていますよ」と!
こうした手違いはアルアルなようにも聞いていましたので、驚きはしませんでしたが、ジワジワきました!なんんんだそうかぁぁ………しかしまだこの段階では「買い出しに行けばなんとかなるか」と考えていました。
夕方、この日の業務を終えて、期間中のほとんどをお世話になるサザランドモーテルに入り、部屋に荷物を置いて、早速2人で外食&買い出しにでかけました。モーテルは電車の2駅のちょうど中間地点で、どちらの駅に歩いてものんびり行けば20分近くかかりますが、モーテル所在地が住宅地で周囲に一切店舗がありませんでしたので、オーナーさんにも勧められたショッピングモールがある「キラウィー駅」周辺を目指して出かけました。
目指す現地スーパー大手「コールズ」に下調べで入り、なんとなく食材などの目星をつけてから、疲れましたしお腹もすきましたし、とりあえず食事を済ませよう、となりました。モール内にはレストランが多数あるはあるのですが、店舗前のメニューと費用と注文の煩雑そうな様子を見ると、「よしここで」とはなりません。とにかく高い!アメリカほどではないにしても、ごく普通の1人分の食事が日本円で2000円~3000円くらいします。その価値観で料理を見てしまうとなかなか手が出ません。結局、なんとお昼に動物園でいただいたハンバーガーセットとほとんど同じようなものをバーガーショップでいただく羽目に。お店の名誉のために、味とボリュームは満足!値段はまあまあOK、ちゃんと美味しかったです。このお店には、画像確保も兼ねて、後日1人で再度入りました。
ちなみにこれは動物園のバーガー(再掲)。
食事後にコールズに戻り、それぞれ思うところで食材を仕入れました。
私の場合、画像に残し損ねましたが「チーズ風味のパスタ(ペンネ)」の大パック(賞味期限近くの安売り)と、
ソフトクッキー得用パック(写真は日程後期、大分食べ進めた頃に撮影)
と、チョコパンのいっぱい入った袋と、翌日の昼食のサンドイッチパックを買いました。
ペンネは、これならハズレはあるまいと思って買ったのですが、いざいただいてみると、うーむ。好きなチーズ味なのに…いや、贅沢は言うまい!サイズのイメージは、バニラアイスクリームの家庭用大パックくらいです。朝夕に少しず…いえ、器にけっこう盛りつけて、つレンジで温めていただいて、月曜朝から確か水曜夕方くらいまでかかっていただきました。
クッキーはと言うと、妻にも驚かれたのですが、なんと食べ切れず日本に持ち帰りました。これはとても美味しくて喜んで食べ続けたのですが、1つが大きく厚いので、だんだんと重くなっていきまして…。そもそも「パン」のコーナーにありましたので、イギリス式にショートブレッドと呼ばれるものだったかもしれません。
私、実はかなり大食いで、しかも好き嫌いがなく、料理の様子が普段と変わってもまるで平気、楽しんで美味しくいただく感じで人生ここまできましたので、自分でもこの旅の食事の苦しさには驚きました。引率に向け、実は海外研修引率経験者の同僚の方から、2人ともインスタントの食材をいくつかいただいておりました。10日間のうち特にモーテル暮らしの7日間でうまく振り分けていただきましたが、美味しかった…有難かったです!
2人で歩いてモーテルに帰ると、オーナーさんに呼び止められ、「日本から指示があったので、朝食は出すよ」とのこと。2人とも、特にY教諭はかなりの量を購入した模様なのですが、まあ、ありがたいはありがたい。…ただ、モーテルには食堂はありません。また、はじめ、朝6:30頃には出発するような考えでいましたので、朝食をいただくならいただくで、どうなるのかなと。そのあたりをオーナーさんにお尋ねすると、「前日の夕方に、部屋に置いておくよ」とのこと。「明日の分は、もう置いてあるから。」部屋に戻り、置いてあったのがこちらです。
うーむ。
うーむ?
うーむ!
え?
左端の紙袋はカトラリー。手前中央の紙袋はラップされた生の食パン2枚。自分でパン焼き機で焼く用。右端の器にあるアンクルトビーズの紙袋は、初体験「オートミール」。考えたことがなかったのですが、オートってautoじゃなくてオーツ麦のオートだったんですね。砂糖が2パックとハチミツ1パックが添えられていました。後列は、左上がピーナツバター、普通のバター、ジャム。毎回少しずつ内訳を変えて4個~5個添えられていました。中央が牛乳パック。金属の蓋のビンはリンゴジュース。そしてバナナ。ちなみに冷やしておくべき牛乳やジュース等は、お盆ではなく冷蔵庫に入っていましたので、撮影用に置きました。
贅沢はモラルに反します。反しますが、毎日だいたいこんな感じ…?あくまで個人的な感じですが、少ない…あと、オートミールは牛乳でいただくわけですが、これならコーンフレークが…………
最終日まで並べてみます。
●2日目からホウレンソウとゆで卵2個と塩コショウのサラダが加わりました。
塩コショウはゆで卵をつんつんする用にしましたので、ほうれん草は1枚ずつ合間に口へ。味付け無しでも美味しかったです。
●この日だけコーンフレーク!よかった!リンゴは硬くて食べられませんでした(このオレが…くっ情けない!)
●この2枚は同じおぼん。オートミールに混ぜるレーズンがありましたgood。
●おっサラダにハムが!ハムがぁ!トマトも!ここまで来て今更、オートミールの紙袋に「一晩牛乳に漬けて冷やしておくと膨らんで美味しくなる、とありましたので試しました。うーん、少ーし粘り気が出た????
●最後。リンゴは…実はそのまま冷蔵庫に残してしまいました。
毎日妻に食事を出していただく有難さ。調理こそありませんが食べられるようにするところまで自力で全てやるわけですから、出発の1時間以上前に起床し、電気ポットでお湯を沸かしてコーヒーか紅茶をいれ、パンを焼き、ペンネがあるうちはペンネを温め、シリアル系の食材に牛乳をかけて、結局は1時間ちかくかけて毎朝朝食をいただきました。
サザランドモーテルにはありがたいことに!?自販機がありまして、そこにカップラーメンがありました。期間中、2個あったのですが私が1つ購入、もう1つはいつのまにか消えていました。
昼食については記録を残し損ねましたが、正直、ほとんどうまく対応できませんでした。サンドイッチならハズレはなかろうと2回?購入しましたが、どうしても日本のコンビニのサンドイッチが勝ってしまいます。予備的に買ったチョコパンのみで済ませたり、ほかに微妙なパンともお菓子ともつかないまあまあ美味しい「何か」のみで済ませたり。思い出すと辛くなります。
確か、木曜か金曜辺りにはもう思い切って外食に。「シャイヤークリスチャンスクールに出勤するためにバスに乗りに行くサザランド駅」周辺にもある程度食事をとれる環境はあったのですが、結局冒険せずキラウィー駅近くのモールにばかり行きました。
コールズのあるモールで、日本料理屋さんに入って、まさに牛丼的なメニューを見つけ、いただきました。美味しかった。ちょっと高かった。ついスキヤの牛丼と比べてしまう…
このお店ではなんと引率生徒がこちらを見つけて、挨拶に来てくれました。突然目の前に現れてちょっと驚きました。ホストファミリーと食事をした模様。
最終日(土曜日)だったか、同じモールの一角にあるタイ料理店にえーいと入っちゃいました。今日も?今日は?贅沢してやるぅ!
それでも、お店の前のメニューを見て、2000円台に収めようと考えてから入店。ところがいざ注文時に、狙った肉料理と飲み物以外に、ご飯も勧められ、ココナッツライスをつけたら、結局4000円近くに。美味しかった!美味しかったし、普通に満たされました。でもやっぱり高い~
ここからはもう残りの食事を時系列で。
8月11日(日)は現地の実質最終日、生徒はシドニー市内班別研修の日。朝、シャイヤークリスチャンスクール前でホストファミリーとお別れしてから、借上げバスに乗り、1時間足らずでメトロホテルマーロウシドニーに到着。チェックイン前にスーツケースだけ置かせていただいて、諸注意の後、生徒は出かけ、私たちも半分自由行動ということで外出。
Y教諭といただいた昼食のパイ。私は野菜パイ。美味しい!少ない!
ホテルに戻る前にちょっと寄った喫茶店といただいた飲み物。
ホテルの夕食。前半、パンと野菜スープ(薄味。素材の味)
山盛り肉ペンネ。見た目に反して薄味。あわや撮影前に食べきるところ。
残す生徒もいました。昼食を街で楽しんでこれた者も多かったようで…
夕食後にホテル側から配布された、翌日早朝の朝食または機内持ち込み用の、朝食ボックス。
朝4:30くらいに、うっかりマフィンを食べかけて、撮影したかったのを思い出しました。
マフィンとゆで卵とリンゴとジュース。リンゴは頑張ってかじりましたが、小さいのに硬くて、味も…なんと食べきれませんでした。(そんなこと、これまで本当に無かったのに…!!!!)
機内食(昼)。美味しい!美味しいって!!泣きそう~
機内食(夕方の軽食)。美味しい!美味しいって!!やっぱり美味しいいいい~
★まとめ★
…食事に関しては、本当に不本意ながら、大変に不満が残る旅にしてしまいました。引率の立場とは言え、異文化を体験しに行く覚悟が甘かったです。自分の「好き嫌いなく、何でもおいしく食べる」という性質も過信しました。疲れや自力調達や費用と言った別要素も絡むと、あっけなく本来と異なる自分が出て来るのか…また、生活上の要領というものも大切、もっとしっかりやれれば、もっと好印象にできただろうに…。
生徒たちは、全てのホストファミリーに同じレベルでホスピタリティーがあったはずはありませんが、話や感想をみるに、意外と多くの家庭でサービスよく美味しい食事をいただいてきた様子でした。その点は良かったです。
9月24日(火)人文科探究⑪ 1年生「SDGs関係」 2年生「探究論文入力作業2」
9月24日(火)人文科探究⑪
1年生「SDGs関係」
はっきりこう銘打った授業は、人文科探究授業が年間で全23回ある中、2回しかとれません。今回で終わりです。貴重な時間ですので、しっかりやりたい…と思ったところで、ちょっと機材トラブルでした。例年みせているビデオをPCとプロジェクターとで見せる際に、接続がうまくいかなくて、副担任のI教諭に助けていただきました。
SDGs関係の授業は、担任の先生に特に希望がなければ、主任の私がやらせてもらっています。1学期初回は「地球カレンダー」授業にて、この地球に生物が長期に安定して住める環境がどのようにして整ったのか、駆け足でさらいました。今回は、知る人ぞ知るアメリカのアル・ゴア元副大統領の映画「不都合な真実」を見せました。
実は、温暖化の研究、いえそれ以前の「大気中のCO2濃度と気温の関係」を調べるための観測や研究は、歴史が浅いのですが、ゴア氏は大学時代にそれを始めた教授に師事したことからこの問題に興味を持ちました。その後、政治家になってからも、8年間に及ぶアメリカ副大統領期間においても、大統領選にてブッシュ氏に極めて僅差で敗れ、政界の表舞台から退いた後も、自らも調査研究に携わり、地球温暖化の危機について国内外に精力的に、切実に訴え続けてきました。
一方、当時の人々の多くは、ブッシュ氏ご本人や陣営も、多くのメディアも、「地球温暖化など、ない!」「ゴアのプロパガンダだ!」「映画には根拠のない誇張が含まれる」という調子。イギリスでは教育関係者までもが「教育の場での『不都合な真実』の上映を禁止せよ!」と裁判を起こしたりしました。
はっきり申し上げて、この映画で予測されていた状況をはるかに超える状況を、今では普通にニュースで見かけます。ゲリラ豪雨や海水温の上昇による台風の凶暴化なども、とっくの昔に警告があったのです。ゴア氏は科学者の警告を真摯に受け止め、実に全うに世の中に訴えた稀有な政治家でした。当時の反対者たちは、今、世界各地で吹き荒れる異常気象を見て、どんなことを思うのでしょうか。「あの時はあの時で、行動は正しかった、仕方がなかった」などと臆面もなく述べるのでしょうか。SDGsが動き始めた時にも、過去を振り返ったでしょうか。その後、コロナ禍とロシア・ウクライナの戦争とで、SDGsが停滞を余儀なくされ、ホッとでもしているのでしょうか。
ここ数日、急に朝夕が涼しくなり、長期的に考えない人にとっては「通常に戻った」ように思えるかもしれませんが、一市民が肌に感じる天候とニュースで得る情報だけで考えても、ここ2年くらいで温暖化は急激に加速しているように思います。
この先が人生本番となる高校生には、その身のためにも、是非ともしっかり考えてほしいと願います。映画の中ではグリーンランドの惨状(当時でも十分に惨状)が出てきましたが、今はそこから20年くらい経ってしまっています。生徒には、グリーンランドが現在どんな感じになっているか各自で調べた上で、感想文を書いてもらうことにしました。
内容をどのくらい受け止めてもらえたか、どのくらい危機感や使命感を感じられたか、感想文を読むのが楽しみでもあります。
2年生「探究論文入力作業2」
画像がありませんが、後で様子はうかがいました。2学期は論文入力の日々になりますので、前回今回と皆苦労しつつワッと作業が始まった感じです。仕上げの季節。頑張ろう!
9月17日(火)人文科探究⑩ 1年生「夏課題の相互プレゼン」2年生「探究論文のPC入力始め」
9月17日(火)人文科探究⑩
1年生「夏課題の相互プレゼン」
2年生「探究論文のPC入力始め」
相変わらず動きが重く、申し訳ありません。海外研修の詳細報告(速報を修正した形ですので日付は8月上~中旬)も大事な部分はようやく終わりましたが、お楽しみ?の付録回や自然特集(部活から)はまだです。隙を見て上げていきたいと思います。
さて、夏休みが終わり、文化祭も人文科講演会も終わり、ようやく通常の授業の日々が始まりました。人文科探究の年間継続メニューの再開です。主任である私は、今回はまず1年生の教室に始めからお邪魔し、次に2年生の教室にお邪魔して、だいたい同じような内容の話をさせていただきました。
今年の1年生は試験的に例年より早く「個人の研究対象」を見定め始めてもらっています。よって、夏課題は「自分の研究対象に関連したネタの蓄積」でした。2年生はと言うと、例年通り順調に、これまで研究してきた内容を正式に論文の形にし始めます。実のところ、夏課題はiPadにて1学期にポスター発表した研究内容を論文の構成で文書化する内容でしたので、作業としましてはすでにいったん入力してあるデータをGoogleからウィンドウズのワードへ変換して、学校のPC室で編集できるようにして、まずはフォントや書式等を整える、というところから始まります。
それぞれ、時期としては本校人文科にて推奨している論文の型について、再度触れておくのによい時期です。次のような話をしました。
① 毎年、人文科の卒業生が「探究をやっていてよかった」と言うが、理由は大学での同級生に先んじて論文やレポート作成の指示を理解し動き始められるから
② 日本では残念ながら各種作文において「型」をあまりやり込まないので、作文の添削は点数化しにくいが、アメリカなどは型をしっかりやりこむので、採点も点数化しやすい。せっかくなので、学会に発表する際の学術論文のような型を体験してほしい
③ 人文科で推奨している型は、
❶自分で疑問に思ったことを言葉にする→「課題」
❷「課題」の答えを1つ、自分で考えてみる→「仮説」
❸「仮説」が正しいと主張できるよう、根拠をできれば3つ考える→「論証①②③」
❹「論証①②③」は、同じようなことを3つ※論ずるのではなく、視点を変える
(例:「人」について論ずるなら、「年齢から」「性別から」「居住地から」のように)
※論証が1つだと反論1つで折れる。2つなら少し強い。3つあるとかなり強い。
❺「論証①②③」が「自分で言っているだけ」にならぬよう、高校生としてできる主な事として「引用」する。つまり、すでに世の中に出ている書籍等のメディアから、自分の主張を支えられる材料を借りて根拠にする。借りた情報については、「剽窃」という犯罪にならぬよう、書式に従い明記すること。
❻最後に「ということで自分の「仮説:~~~」は正しい、と結ぶ→「結論」
…ということで、今日活動する際にちょっと念頭に置いておきましょう、と話しました。
2年生の様子
先に1年生にお邪魔したので、2年生はちょうどデータ変換が終わるところで、書式の指示が始まったくらいでした。
担副のお2人で全体を指導します。
1年生の様子
今回、担任のT教諭が出張のため、副担任のI教諭が手動で授業をされました。サマースクールに引き続き、このブログの1年生部分もI教諭にお願いしてみます。
任されました!
今回の人文科探求は夏休み課題のプレゼンを行いました。
少し嫌そうな表情をしている生徒も…(頑張ろう!)
3-5人班でチームを組み時間を計りながら行いました。3分で行いましたが話し始めると…“調べたまんま発表しても相手にはわからないだろうし”,“どう伝えたらわかりやすいかな”と色んなことを考えながらわかりやすく伝えようとするといくら時間があっても足りませんね!短い時間で簡潔にわかりやすく伝えるのって難しい!
そんな中で多くの生徒がプレゼンを聞いて質問をしていました。中には鋭い質問も。
こうやって話してみると充分だと思っていた内容ももっと掘り下げられることがわかり、論証の根拠もまだまだ穴があることに気づけましたね!
誰かに伝えてみると気づくことって意外とたくさん!(教員になってよりそれを感じるようになりましたね〜)
発表まで時間はまだまだあるので計画的に情報収集を行おう!
9月10日(火) 人文科講演会
9月10日(火) 人文科講演会
人文科の大きな行事がまた一つ無事に終わりました。毎年、文化祭片付けの日の午後に開催しております「人文科講演会」、国際的に活躍されている様々な業界の方を講師としてお招きして、貴重なお話を伺っております。
原則、近隣の大ホールがある施設にお邪魔して、現地解散というスタイルにて実施しております。コロナ禍中は校内実施、しかもリモート講演でした。今年は、昨年度久しぶりに外へ出てお借りした春日部中央公民館さんが改修工事中ですので、コロナ禍前に利用させていただいていたイオンモール春日部の3階、イオンホールにて実施しました。
講師の先生は、今年度も昨年度に引き続き「国境なき医師団」から、心理士のM.H.先生がいらっしゃいました。
埼玉県は上尾市のご出身との事で、高校時代のお話と相俟って生徒にも親近感がわいた事でしょう。自己紹介から医師団そのものの紹介、主な赴任地での体験談、心理士という仕事についてお話が進むうちに、内容がどんどん凄まじくなっていきます。「国境なき医師団」の方とのことで予想はしておりましたが、やはり。
ただ単に目にした惨状を言葉にされているわけではありません。医師団の使命の1つとの事ですが、世界で何が起こっているのか「伝えること」に重きがあります。紛争、災害、感染症、医療過疎。実際にどこでどのような現場があるのか。そこにいる人々はどのような思いをしているのか。人々が苦しんでいる問題の背景/原因は。医師団として、心理士として、どのような援助ができるのか、できたのか、できなかったか。
H先生がこれまでに活動された主な地域は、パレスチナ、スーダン、シエラレオネ。
鉄くず集めを生業にしていて、ある夕方、夢中になりすぎてうっかり進入を(もちろん敵対勢力から一方的に)禁じられたエリアに入ってしまい、それだけで射殺されてしまった小さな少年の母親が生きる希望を失って引きこもりになってしまい、その方を長期間ケアされた時のお話。
難民になり、生きる希望を失って、逆上して燃料を浴びてライターでまさに火をつけて死のうとしている方を「なだめてくれ」と頼まれて何時間もかけてケアされた時のお話。
結核の治療は人によっては完治に年単位でかかるが、最寄りの病院まで歩いて2時間、往復4時間もかかるようなエリアでは、患者は薬だけもらいに通院を続けられず、勝手に治癒したと判断して通院をやめ、結局再発し家族全体や村全体を感染させてしまう現実のお話。
「赤十字は声をあげにくい。国境なき医師団は、声をあげる。」
「国境より大切なことがあると考える。医療は、届ける。」
「独立性、中立性、公平性」
大声で話されているわけではありませんが、力のある言葉がどんどんでます。皆、メモを取りながら聞き入ります。
「カウンセリングで空腹が満たされることはない。カウンセリングが不足した医療品の代わりになることはない。でも、言葉の助けを求めている人は、助けることができる。」
「世界は、平和ではないんだ。」
「世界に目を向けて。」
「できることをやりましょう、募金することでもいいし、知ることでも、話すことでもいい。」
今回も、聞きごたえのある、かつ分かりやすいお話でした。 H先生のご希望で、講演自体は早めに1時間程度で終わりにし、質疑応答に十分時間を取ります。
今回とてもよかったのは、質疑応答に実にお多くの生徒が挙手をしてくれたことです。せっかく時間を設けても全員黙ったままでは空しいですから、ほぼ途切れず生徒側からH先生へ質問が出て、高校生ですから中にはフシギな質問やコメントもありましたが、活発でよい時間になりました。
司会の職員からも質問が。私も質問させていただきました。2回目の質問をする生徒も。
1問1問に丁寧に答えていただきました。
実は今回とても面白い偶然がありました。
2年生の英語コミュニケーションⅡという科目で、2学期中間考査までの範囲で、ちょうど今まさに授業でやり始める(た)Lesson7が国境なき医師団で働かれている看護師の方についてなのです。この教科書を前年度に選定したのも、このLessonを2学年の英語科がちょうどこの時期の範囲にあてたのも、人文科講演会とは何の関係もありませんでした。H先生のお話のネタになればとテキストを持参して該当箇所を見ていただきましたところ、なんと「ああ、知ってます知ってます、飲み友達です」ですって!!!!国境なき医師団も万単位の人々が従事なさっている集団、まさかそんなに都合よくお知り合いということはないと思いますが、とか言いながらお見せしたのですが、「いやあ、狭い世界なので」とのこと。
このお話も最後に出ましたので、特に2年生は盛り上がっていました。レッスンをやるモチベーションに追加してもらいたいですね。
最後は、全体の代表で3年生クラスのホームルーム委員(昨年度からブログでよく見かける…あるいは学校説明会で何度か見かけた生徒!)にお礼を述べてもらいました。
この後(講師退場)、校長先生と私でH先生をドアの外までお送りしお礼を述べてお別れしました。
生徒たちは、配布された感想用紙及びそこにあるQRコードからアクセスしiPadにてアンケート回答。今日の学校はこの場で解散です。
3年生…あっ懐かしい「ブログ姫」。
2年生の様子
1年生の様子
おまけ
会場撤去ですが、設営からして昔は全てこちらでやっていたのですが今回はご都合により始めから椅子をならべていただいてありましたし、片付けはあろうと思っていたのですが、解散直前で「次の団体が明日同じような形で使うのでこのままで」ですって!幸運!
TGGに行ってきました!
8月23日(金)人文科サマースクール @東京グローバルゲートウェイ(TGG)
主任は海外研修の振り返り等で忙しいため9組副担任がお送りいた します! 生徒と同じく4月からこの学校に来て分からないことばかり… そのため学校についても人文科についても一緒に学び続けています !頑張るぞー!!
そんなことはさておき今年度もお世話になりました、 TGGことTokyo Global Gateway(東京グローバルゲイトウェイ)。今回は引率3名で行ってきました!( 担任副担任は生徒同様初めて…)
1年9組担任、副担任、人文科主任。
ゆりかもめのテレコムセンター駅下車、 歩いて直ぐのTIME24ビルの、1階の一部と2階、 3階がTGGとなります。主任は目的地の道中で誘導、副担任は駅の改札前で誘導、 担任は現地で点呼です。
改札の前には迷わないように駅周りの地図があります。 しかし生徒の中には全く目もくれず、 右に曲がるところを知っているかのように左に曲がっていきました 。焦って走り呼び止める副担任。 初めての駅に不安を覚える生徒でしたが、 しっかり前準備をすれば問題ないはず!次に活かそう! 結果的には数名が集合時刻にちょっと間に合わず…。 しかし大きなトラブルなく有意義な1日を過ごすことができました 。
★1時間目 エアポートゾーンの様子
まるで本物かのような飛行機内。 今まで乗ったことのない生徒もいてワクワクドキドキしながら搭乗 。 ミッション形式で自分が欲しいものを英語で聞いてもらえるかどう かチャレンジ!薬や飲み物、 雑誌などが書いてあるそれぞれが違ったミッションカードを持ち要 求していました。 最初は上手く伝えることができなかったもののエージェントの方に 助けてもらったり、 隣のお友達が助けてくれたり欲しいものをもらうことができました 。中にはそれ以外の会話をできている人も⁉︎ その他にもレストランでの注文やスーベニアショップでお土産の買 い方やおすすめの聞き方を学び楽しそうに会話している様子が見ら れました。より実践的ですぐにでも使えそうな会話ができました!チーム名を決める時間もありました。中には『Tsukasen』 というチームも。一体どういう意味なのでしょうか…
★2時間目 スピーチのテクニックを身につけよう
Let's present our final pitch!
最初は「時計が好きか」「携帯を使うか」「 時計と携帯どっちの方が好きか」 といった簡単な会話から始めました。 その後本題であるプレゼンテーションに向けて、 2つのスピーチ例を提示していただきました。スピーチにおいて大事なことは①表情②声のトーン③ ジェスチャー④ アイコンタクトと教えていただきそれを基に生徒たちは発表してい ました。 誰がどこを言うかや最初はみんなで声を揃えて言うなどとそれぞれ に班に工夫がありました。
★ランチプログラム
昼食を食べた後は、昨年と同様、画像で、 TGGのエージェントたちがクイズ形式で視聴者に自分の出身国を当てさせるゲームです。クイズは難しいヒント3つと簡単なヒント3つで、 最後に答え合わせをします。4~5人分の出身国紹介となりましたでしょうか。
★3、4時間目 TGGで多文化理解、日本にいながら留学体験、 ニュース取材を体験しよう
午後の時間は部屋の大きさの影響もあり少し異なるスケジュールとなりました。行なったアクティビティごとに紹介します。
︎
●TGGで多文化理解
普段から使っているジェスチャーなども他国の人からしたら不快に 思うことがあると勉強になりました。トラブルを起こさないためにも多文化を学ぶことはとても大事! 言語だけでなく動きやジェスチャーなどにも気をつけないといけませんね!
︎
●日本にいながら留学体験
部屋の中にはオーストラリアの写真やグッズがたくさん!どんな国なのか、何が有名なのか学ぶことができました。
( 余談ですが私も大学の時にオーストラリアに少しばかり行った経験 があります。 空港に着いてから水を買おうとして日本円で400円したのは驚き でしたね〜)
さらにジェットコースターの模型を使って物理の実験のようなことをしました。どうすれば早く進むのか、どうすれば最後まで辿り着くのか。英語を学ぶのと同時に物理も学ぶことができ一石二鳥ですね!
︎●ニュース取材を体験しよう
ここでは他校のグループの中にポツンと1グループ混ざって行いま した。 英語だけでなく見ず知らずの高校生と一緒ということでとても緊張 している様子。 しかしそんなことも言ってられずグループごとに分かれて取材体験 ! それぞれが聞いたことを班に持ち帰りニュース原稿を作成しました 。 聞き取れなかった部分は各班のエージェントがサポートしてくださ いました。最後はみんなで声を揃えて発表! 全員で1つのニュースを作成することができました。
★振り返り
最後にエージェントの方と一緒に今日やったことを振り返りました 。1つ1つの内容が濃く午前中にやったことが遠い昔のよう。 しかししっかりと思い出して1日を振り返ることができました! 振り返りが終わり空いた時間には趣味や映画、 たわいもない話をもちろん英語で盛り上がっていました。
全ての工程が終了しエージェントとお別れの時間。 優しく丁寧に教えてくれたエージェントのおかげで充実した濃い1 日になりました。中には最後ハグしている生徒も!
最後にロビーに戻り全員で集合写真!
さてさていかがだったでしょうか?
ここで学んだことを学校や日常生活に繋げることが大事です!
みんなの今後の取り組みに期待!一緒に頑張ろう!
※帰り際にこんなものが…みなさんも見て帰ったかな?
2024年度オーストラリア海外研修報告⑤ 8月11日(日)12日
⑤ 8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで
ブログ掲載予定
① 8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで
② 8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半
③ 8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議
④ 8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン
⑤ 8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで ← 今回はここ★
⑥ 引率弥次喜多ヤママツ珍道中
⑦ 英語について
8月10日(土)
土曜日は、生徒達は終日ホストファミリーと水いらずで過ごしましたので、生徒達の様子を撮影した画像はありません。ただ、その後の様子から、この日を含めホームステイ経験全体が、とても貴重でキラキラした思い出になったようです。これ以上は、引率の勝手な視点で侵食しないでおきます。
8月11日(日)
全行程10日間のオーストラリア海外研修、特別で濃密な時間も、長かったようであっという間に、実質の最終日です。12日は日本に帰るためだけの1日になります。
引率の都合ですが、この日は日曜日なので、集合場所のシャイヤークリスチャンスクールに行けるバス:バーデンリッジ961便は、都合の良い時間にありません。さらに、引率がずっと泊まっていたサザランドモーテルをチェックアウトしますので、スーツケースも自力で運ばねば! 4日の夕方に来るときには、生徒と乗っていた借上げバスで、モーテルまで私達と一緒にスーツケースも運んでいただきましたが、この日は重くなったスーツケースを自分達でずっと運んでのシャイヤー集合となります。正直、それはキツイ…恥ずかしながら2人ともスーツケースのキャスターが少々傷んでおり、平らで滑らかなところを転がすにも具合が悪いのです。それを、ただでさえ20分くらいかけて坂道を下ったり上がったりしてたどり着いていたサザランド駅(正確には反対口のバス停)までの道をガラガラキュルキュル転がしていかねばならない…しかもあの凄まじい運転※のバス(珍道中の回で紹介できれば…)に一緒に乗せて、乗車中に安全確保もせねばならない…色々と非現実的です。
ここでまたY教諭に助けられます。7日(水)の帰りにコーディネーターSさんが利用した「ウーバー」を利用しようかと!それも大荷物が乗るような車種を指定する形で、前日のうちに手配してくださいました!有難うございます!本当に助かります!
7:30くらいに、無事モーテル前から出発でき、ものの15分くらいでシャイヤークリスチャンスクールに到着しました。
早朝の一仕事を終えて走り去っていくウーバーさん。便利で多分安全で、良い移動手段かもしれません。有難うございました!
かなり余裕をもって到着できましたので、1時間くらい待つことになりますが、おしゃべりしたり風景を楽しんだりして、生徒たちとホストファミリー達を待ちました。ほどなく、初日にお世話になった旅行取扱業者シドニー支店のガイドのMさんがバスに乗って再登場。再びお世話になります。打ち合わせ後、寒いのでバス内で待機をと勧めていただきましたが、私は敢えて現地の空気や風景をエンジョイすることにしました。
この日は、学校前の坂道を下った先に広がる谷間に霧?靄(もや)?がかかり、最終日と相俟って幻想的でした。
正門前のゴールデンワトル。オーストラリアのシンボル的な樹木です。
ゴシキセイガいいインコたちとも、間もなくお別れですね。
★8:45 ホストファミリー送迎にて現地校到着
だんだんと、ホストファミリーと生徒が集まり始めます。
最初に来た3人、ホストファミリーの男の子が別れたくなくて?この後もずっと下を向いて泣きそうです。印象的でした。
集合が集中する時間帯は、失礼の無い程度に短く会話をして、撮影してお礼を述べてから、次、まだのご家庭はどこ?という感じで慌ただしくて、最終的に全家庭とはお話しできませんでしたが、できるだけ多くのご家庭にご挨拶がてら話しかけ、写真を撮らせていただきました。
多くのステイ組みで、生徒たちはホストファミリーのfather, mother, sons and daugters それぞれと別れを惜しみ、特に女子達は、涙、涙の特別な時間となりましたね。心をたくさん通わせて、たくさん笑って、たくさん泣いて…まさに海外研修の醍醐味ここにあり!
★9:00 現地校出発
心もたくさん働かせますが、現実の方もあります。ガイドのMさんが「パスポートありますか(紛失していないか)?パスポートを私に見せてください」と指示して回ります。見せられた生徒からスーツケースをバスのお腹に入れてもらえます。当然と言えば当然なのですが、不安をよそに全員無くさず所持していました。
お別れの時が来ました。状況的に、コーディネーターSさんにしっかり最後のお礼をできなかったのが心残りです。生徒も全員バスに乗り、残るのは引率2名。ここでも、こちらサイドからホストファミリー団になにか挨拶等あるのか現場まで分かりませんでしたが、初日にはできませんでしたし、しますよね!当然!「場」は自分で作らねば、用意はされません。乗り込む寸前に、ご挨拶申し上げる雰囲気をぱっと作ってファミリー団皆様を見渡し、咄嗟に思いついた感謝の挨拶を述べました。Y教諭は便乗して軽くジョークをとばしてくださいました。サスガ。
我々も乗り込み、車窓から別れを惜しみます。皆、ファミリーが見える側はさかんに手を振ります。
↑ホスト兼シャイヤー事務職員で4日間全員がお世話になったDさんのご夫妻(左端2名)、有難うございました!
コーディネーターSさん(中央)、本当に大変お世話になりました!感謝します!忘れません!
さようなら!
バスは一路シドニー市街へ。疲れているというより、なんとなく物思いにふける感じの生徒が多い気がします。
★シドニー市内ホテル到着後、班別行動へ
※大きい荷物はホテルに預ける
シドニー中心地のメトロホテル/・マーロウ・シドニーに到着。時間的にチェックインはまだなのですが、先に場所をお借りして荷物だけ置いたら、市内の班別自主研修です。といっても、出かけて良い範囲はかなり狭いので、ちょっと安心です。
日中使う物品をしっかり手荷物に入れ、全員スーツケース保管場所を出て集合できたら、ガイドのMさんから諸注意と配布物です。
①オパールカード
スイカのようなカードで、公共交通機関限定。業者からのレンタルです。日曜日は乗り放題サービルがあり、それに間に合う金額分が入れてあるカードです。
②旅行前に予め班ごとに見学したいと決めた施設のチケット(旅行取扱業者さんで代行入手)
・シドニータワーアイ
・シーライフ(水族館)
③観光範囲となるエリアの地図
業者さんとして、提携しているので案内したい、免税店が作ったマップです。難しい内容ですが免税店や免税品を購入する要領についても説明がありました。
引率のほうからは、再度心構えの諸注意をしました。ここまでの日程で、皆特段大きな失敗も無く、どちらかというと想定以上にいい感じで過ごしてきて、自信×安心感×油断?からか、少々ふわふわしていましたので。「班の解体不可」とか「マナーを守る」とか、研修としてのルール順守も当然ですが、安全確保の面でも油断は禁物です。
「事前に聞かされてきたような危機感は感じなかったことでしょう。むしろ、安全じゃないかと言う印象を持ったのでは?ここまで出会ってきたオーストラリアの人たちは、みんないい人ばかりだった。でもね、そりゃあ周囲の人々が皆スリ、というわけではない。しかし、スリは居る!そして油断しているカモを狙っている!」
各班、気を引き締め直したところで、いざ出発。
今回、班別自主研修で行ってよい範囲を事前にある程度限定して、全班無理なくその範囲内を見学して回るのですが、そもそもこのホテルの位置がいいのです! このホテルから真っすぐ北、ベネロングポイント(岬)にオペラハウスがあり、その右に初日に最初にバスを降りたミセスマッコーリーズポイント、オペラハウスを挟んで反対側の少し離れた左にミラーズポイントがあります。これらを全て含んだ半島のような地理の、根元の中央にホテルがあるのです。ホテルから最も遠い許可範囲まで、徒歩でも2時間かからないくらいの距離です。そして、この範囲に見どころが十分すぎるほどありますので、生徒や班が個々に、範囲外のあっちに行きたい、こっちに行きたいとはなりません。電車の路線も路面電車(トラム)毛も十分に張り巡らされており、事前リサーチ不足の集団であっても安全に小規模に活動させるにはもってこいの土地でした。
「あまり早く戻ってきても、ホテルには入れないので、16:30より前には戻らないように。かといって絶対17:00より遅くならないように!」
さあ、いってらっしゃい、いってらっしゃい。夕方の再集合まで、生徒の画像はありません。
我々引率は、とりあえずこちらの名物の1つ、ミートパイを食べに出かけました。ホテルから歩いてほんの5分かそこらです。Y教諭が旅行情報誌?で見たり、派遣講師Aさんたちとも話題にしていたお店です。少し早いですが、お昼扱いの軽食を済ませようと。ところが、お店が変わってしまっていて、パイは売っているのですが、はじめ分からなくて通り過ぎてしまいました。店舗名が変わったのか、店舗が引っ越して別のパイ店が入ったのか分かりませんが、場所自体は目的地で合っていました。とにかくパイを食べようじゃないかと。私はベジタブルパイにしました。値段のわりに小さかったのですが、おいしかったです。
この後は、文化的なY教諭と、自然が好きなワタシ(なおかつ疲労困憊)とで、互いに縛り会うことなく自由に過ごしましょう、としました。我々がこうして出かけた後、ホテルのロビーにて待機してくださっているガイドのMさんは、今日は15:00までの契約です。私はホテルに14:30くらいに戻って、ロビーにMさんがいらっしゃるうちに生徒宿泊ルーム全室のカードキーを預かって、細かな確認事などしておこうと考え、特段大きな見学はせずにのんびり過ごして早めにホテルに戻ることにしました。
とりあえずパイ屋さんから最も近い「ベルモア公園」へ。なんとここもホテルから徒歩5分程度でした。都会のビルの谷間の、異次元のような公園で、ゴムの木が多かったのですが、いちいち樹木が巨大で…ここで、ベンチでぐったりしたり、鳥や植物などを撮影して回ったりしました。
ホテルに戻る前に、公園と対角線のブロックにある、感じのいい喫茶店に入ってみました。なんと、何を飲んだかもう忘れてしまいましたが、確かチャイかカプチーノのようなものだったかと。
ホテルに戻ると、ガイドのMさんがチェックインを済ませてくださっていました。ほどなくY教諭も戻り、Mさんのご助言通り、先に2人で自分の部屋の様子とエレベーターの様子を確認しましょう、となりました。「西洋のホテルのマナー」以外に、セキュリティの関係で、この後生徒達に色々と施設利用について説明する必要がありそうです。
私はロビーへ戻り、Mさんと15:00まで打ち合わせして、また明日の朝から空港までよろしくお願いします、とお別れをしました。
★16:30 生徒が班別行動から戻り始める
ある意味最も心配なアクテビティで、何か起こるとしたらここだろうとまで考えて覚悟をしておりましたが、全員時間内に無事に戻ってきました。晴れやかな表情が多かったです。
全班から、戻ると同時に貸し出されていたオパールカードを回収。これに私達引率が動物園の時点でお借りして1週間公務に使用したカード2枚を合わせて、明日返却です。
★17:00 全員集合 → スーツケースをもって部屋へ
この時の話の順番です。
①部屋の鍵を配布(カードキーでエレベーターや室外トイレの使用にも必要)
・エレベーター使用注意(「階」表現が英国式/カードキーを使う件)
・「鍵の室内置き忘れセルフ締め出し」に注意
・入室後にすること(宿泊人数分あるか備品数確認)
②西洋ホテルのマナーや利用法
・廊下は公道、服装や履物に注意
・大声、振動等
・ベッド、シャワーカーテン、石鹸(置かれ方にホテル側の意図が見えたので)
③夕食は18:00
・早すぎるとエレベーターが階で止まらない(セキュリティの都合)
・夕食に持参するもの
【 筆記用具、しおり、Eチケット、物品持ち込み申告書、名札(回収)、貴重品 】
④一時保管部屋からスーツケースを出す→解散
⑤エレベーターに乗る前に、ロビーのスーツケース重量測定用の計りでスーツケースの重さを計る
※飛行機に預けられる重量制限を超えていないか確認する…任意
★18:00 夕食
・貸し出していた人文科備品のネームタグを回収
・団長の掛け声※で「いただきます」 ※会場貸し切りでしたので
★最終ミーティング(食事会場にて)
①引率の宿泊部屋の連絡
②ホテルから外に出る外出はこれ以降もう無しで
③Eチケット(航空券発行証明予備)確認、パスポート確認
物品持ち込み申告書下書き用紙に記入を済ませておく
(この後部屋に持ち帰る翌朝の朝食セットとの兼ね合いが関係してくる)
④しおり
・訂正
・翌日に向けた注意点/備忘録の記載があるページの確認
・空港に向かう前日の荷造りについてのページの確認
・記載はないが、羽田で散る前に一応全員いったんまとまっての解散になる旨
⑤今夜、今から20:30まで、しおりの「日記」書き込みチェック
・ロビーにいるので、各部屋、記入を終えて持参すること
・その際、前日に指示した通り、iPadに配信してある事後意識調査の回答を用意するつもりで記入しておくと後々やりやすい
・事後学習につながる旨(解団式、報告集編集、後輩への授業内での報告/説明会、次年度分公募前の説明会 など
⑥日記が終わったら、必ず今夜中に荷造り98%済ませるように
モーニングコールに完全に頼らず目覚ましセット
⑦10:00消灯
・引率が階別に各部屋に点呼を取りに行くので全員顔を見せること
・ 「過ごし方」としてスマホはもったいないよ
・朝が早いからといって、寝ないのは無し(ガイドさんも強く推奨)
⑧明日は
4:30モーニングコール、起床、荷造り残り2%、部屋の整頓等
5:20ロビー集合
5:30バス乗車
⑨解散時に明日の朝食セットを配布
★20:30までに日記記入を終えて部屋ごとにロビー集合
男子を中心に?書き込みの甘い者がけっこういます。この場の指導に限界はあれど、この手の行為はここでやらねばもう気分が向かなくなるでしょうから、ここで1行でも書き残してほしいものです。
★22:00点呼・消灯
8月12日(月)
日程最終日。帰るのみの日です。
★4:30 モーニングコール 起床、食べられる者は朝食、チェックアウト準備
早朝、ガイドのMさんがバスに乗っていらっしゃいました。
★5:20 ロビー集合
なんとなんと!最後の最後、ここへ来て、半数以上がロビー集合に遅れるという大失敗!
実はこれ、けっこう落とし穴だと思います。普段、ある程度以上ちゃんと行動できてしまうタイプの人は、たまにやらかしてしまった時に、その事実の受け止め方や外に出す態度などがかえって鍛えられておらず、行為がうやむやになってしまいがちだと近年感じてきました。
ここは大切な機会、出発後のバスの中で、全体へ向けてしっかりと説諭をしました。
乗る前に、全員再度パスポート所持の確認。よかった、全員無くさず持っていました。
★5:30ホテル出発、空港へ
降りた後の流れの説明、免税品の説明、引率からのお説教。さらばシドニー。
★シドニー空港着、出国手続き
なんだか簡単に、スーツケースを預け、搭乗券ももらえました。全員の搭乗券を確認して、引率用の座席表に書き込んで配置を確認しました。
Mさんとお別れした後、私達引率が自力で生徒たちを正しいルートで目的地まで先導せねばなりません。
かなり長い距離を歩きました。その間の、これ見よがしの免税店群。私は個人的に興味はありませんでしたが、目を引かれる生徒もいました。「この辺りは搭乗口からかなり離れているのでは…わずかな自由時間にここまで来られるのも面倒だな…」
ようやく搭乗ゲート前に着きました。まだ早朝でしたので、待合の座席には人はまばら。とりあえず再集合の時間を決めたら、いったん解散。大多数がなにやら買い物にでかけました。
戻る頃には、同じ飛行機に乗る人々がかなり集合していました。私物を置きっぱなしにしてでかけてしまった生徒が複数。私の方で小さく固めておき直しておきました。
搭乗です。やっぱり少しだけ遅れました。乗ってみると、行き以上に飛行機の最後部。体調不良者用?空席以外は、東高で最後部を占めました。
★8:15 +ちょっと シドニー空港発
乗り込むと、まだ飛行機が動き出す前に、CAさんが引率にご挨拶にいらっしゃいました。複数の未成年の引率だとわざわざご挨拶があるのでしょうか。恐縮です。
ほとんどの者にとりましてまだ2回目の搭乗ですが、すっかり慣れた様子。エコノミーで快適とは言えませんが、それぞれ長時間の過ごし方に要領を得てきたようでした。
嗚呼、嗚呼…。機内食がとても美味しい…機内食なのに…
途中、CAさんが入国カードを配って歩いたのですが、見ると東高生は多くがもらい損ねています。CAさんを改めて呼んで、未入手の者に配っていただきました。まったく。
行きほどではありませんでしたが、やはりかなりbumpyなフライトでした。狭い座席に長時間はまっていると尻がいたくなるので、ベルトを緩めて腰を浮かせてひねります。…私だけかな? そういえば、搭乗が飛行機の首1か所のみでしたので、最後尾まで延々と機内を歩く際に、搭乗口近くに「ファーストクラス」が広がっていました。昔のイメージと大きく異なり、ネットカフェの個室の小さい版がたくさん並んでいる感じでした。1席いくらするのでしょう…。
17:05 羽田空港到着、入国審査
日本に、帰ってきました!
「また東高で最後にかたまって降りるから」とアナウンスするも、「体調不良席」を利用していたどこかの高校の先生から頼まれて、その学校より先に出ることになりました。
これは、第3ターミナルから隣のターミナルまで移動しているのでしょうか????飛行機から凄い距離移動しました。その大部分は「動く歩道」でしたが。
きりのいいところまできたら、全員集合を待ちながらいったんトイレタイム。
さあ、入国。行きと同じく 、同じ男子が顔認証されず連れていかれました。
スーツケースのターンテーブル。迷わず該当テーブルに来れました。まだこの場に来れていない人のものが、はっきり分かる状態で回ってきたら、助けて降ろしてあげましょう。
全員スーツケースを手にできたら、揃って最後のゲートへ。
★到着ロビーにて解散
帰りもやはり待ち人の人だかり。ちょっと気恥ずかしいですね。保護者の皆様も大勢いらっしゃる模様。とりあえず人々の動線を邪魔しないところへ集合し、手短に最後の挨拶。この研修を実現すべく面倒をみていただいた保護者の皆様へ感謝を忘れるべからず。
最後は、団長さんに「解散!」のかけ声をお願いしました。
小さなことは当然散在しましたが、引率の評価は
令和6年度オーストラリア海外研修、大成功!
みんな、本当によく頑張りました!
お疲れ様!家に帰るまでが海外研修だよ!
恐らく全ご家庭がお迎えにいらしていました。解散後、その半数くらいの保護者の皆様から、引率へご挨拶があり、お子様の旅の様子などお伝えしました。保護者の皆様、大変お世話になりました。
生徒と保護者の皆様がこの場から解散した後は、取扱業者様と簡単な研修直後の総括。今回の経験を次年度以降も様々に活かしたいと思います。
そして棒のような脚を引きずって、2人で大宮まで一緒に帰り、そこからロンリーに自宅まで頑張って帰りました。私は妻に駅まできてもらいました~。都合により明日から金曜AMまで出勤。早く寝るべし。
2024年度オーストラリア海外研修報告④ 8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半
④ 8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半
日本の文化についてプレゼン(金)
ブログ掲載予定
① 8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで
② 8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半
③ 8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議
④ 8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン ← 今回はここ★
⑤ 8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで
⑥ 引率弥次喜多ヤママツ珍道中
⑦ 英語について
8月7日(木)
現地5日目、となります。この日が最も予定通りに進みました。
★8:00 ホストファミリー送迎にて現地校到着
★8:20 英語研修プログラム
Shireで派遣講師Aさんの授業を受けるのも今日が3日目ですが、この現地校午前中プログラムにて、英語教員である私は、かなり突きつけられるものがありました。多くの生徒に見受けられることなのですが、「簡単な音が聞き取れない」「簡単な作文ができない」のです。日本の学校に戻り、授業を受ければ、それなりなものが、なぜ?…この辺りは「英語」の回にて詳しく述べたいと思います。
テキストp21 Australian Slang Exercise
p29 Conversation Questions
p31 Foods you might have tasted in Australia, what are they?
p32 Choose any 2 meals and create two sentences using 2 of the words listed below.
★10:50 バディ達とモーニングティータイム
★11:10 英語研修プログラム
テキストp10 What do you know about Sydney?
p12 What do you know about Australia?
p13 Capital Cities of Australian States & Territories.
★13:05 ホスト校生徒とランチタイム
★13:45 総合プログラム
午後、生徒がバディとともにそれぞれの教室で授業を受けている時、少し早めに下校生徒を見送るべく校舎入り口にきて談笑していると、シャイヤーの校長先生がいらっしゃいました。明日は法事があり、東高生のプレゼンをみたり最後の挨拶の場にいたりできないとのことで、お別れのご挨拶がてらいらっしゃったのです。しばらく、体感時間で15分程でしたでしょうか、色々な分野のお話を伺えて、良い時間でした。
★14:35 ホストファミリーお迎え
さあ、私たちも帰ります。火曜日に利用した丘の上のバス停から10m?20mくらいのところの、学校のロータリーのバス停の方がよい(正しい?)とのことで、この日はそちらへ。学校前で、当然その学校の生徒たちが乗ってくるのですが、やっぱりなんとなくシャイヤーの生徒たちの方が雰囲気が良さげです…。
サザランド駅で、Sさんにお礼を述べて、解散です。歩いてモーテルへ向かいました。
8月8日(金)現地校最終日
※この日だけで、朝言われた日程から五転六転しました! コーディネーターSさんすら知らされていなかったのですが、金曜日だけ少々時程が異なるらしいです。そこに、この日はホームステイ斡旋業者さんの計らいで昼食はピザを宅配していただくことになっていたのですが、そのピザの到着遅れの連絡が2回?入り、また午前中の授業の進み具合の微調整も入り、と、異なる方面の都合が集中してしまいました。
★8:00 ホストファミリー送迎にて現地校到着
★8:20 英語研修プログラム
p22 Australian Animals
p23 Animal Exercise
★10:50 バディ達とモーニングティータイム(リセス)
金曜日だけ月~木の時間割と多少異なるようで、午前中のティーブレイク(リセス)が早まり、こちらの授業中に(上記最後3枚の写真の瞬間に)バディが迎えにきました。しかもバディの学年はこの後何かの行事で校外へ出かけるらしく、ということは「ランチタイムや午後の授業や放課後」でなく、この「リセス」がバディとのお別れの時間になるということ。ちなみにSさんの渡されていたスケジュール表にはこのへんの事情が反映されていませんでした。おおざっぱですなぁ。
最後ですし、多めに撮影しましょうか。
★11:10 英語研修プログラム
p38 Holiday / Vacations
p39 My Postcard
戻ってきた生徒の何人かは、別れを惜しんで泣いておりました。短期間でそこまで感じられるのは、社交性の高さの賜物では?よきかなよきかな…
さあぼちぼち、午前後半の授業ですよ。先ほどの続きから。
この日は派遣講師A先生のサプライズも入り、授業は少し短めに終了。A先生が持ってきてくだすったケーキを皆でいただきます。皆で協力して切ったり配ったり。
★13:05 バディ達と →自分達で ランチタイム
ステイ斡旋業者さん(Sさんたちの派遣もと)の計らいで来る生徒用宅配ピザの到着遅れ連絡が何度か入り、時間調整に次ぐ調整。ピザの到着を待たずに私達皆でとりあえず教室を出ることに。昼食を摂る場所は構内どこでもフリーと言われ、だからといって非常識になり得ぬように、無難に芝生のグラウンドの端っこへ。
ランチはこの学校で初めて我々だけで集まって食べました。ちなみに引率やA先生、Sさんの分は含まれておりません。
通常の現地校の昼休みとも重なっております。ピザを待つ間、遊び始めてしまう生徒も。
そうこうしているうちにようやくピザが届きました!「とどいたぞう!集合ぅ!」
全員がピザと飲み物を手にしたら、いただきますの前にここで生徒たちからサプライズ。「あっちょっとこちらへお2人でお並びください。」
今週いっぱいお世話になりました、ステイ斡旋業者さん派遣のコーディネーターSさんと英語講師Aさんに、生徒からお礼とメッセージ贈呈です。
実は、「やりたかったのに勝手がわからず機会を逃す」ということだけないようにと、木曜日に団長さんにごく簡単に耳打ちしておいたのです(もし皆でお2人にお礼とか言うなら、少なくともA先生は金曜のお昼がラストチャンスだよ、程度)。あとは、何もなしでも、何かやるでも、彼らの自由意思です。どうやらちゃんと何か考えたようです。私達引率からしても内容はサプライズです。
団長さんが代表で自分で考えた英文にてお礼のご挨拶。立派なものです。
何かを贈呈しました。どうやら、全員で頑張ってメッセージを書き記したようです。そういえば昨日も今日も休み時間にコソコソ何かやっていたかもしれません。
ここで、お二人についてあらためて紹介させていただきます。
「Sさん」実はオーストラリア在住2か月というフレッシュな方です。日本の大手旅行会社(今回の取扱業者さんのライバル社にあたります)へのご勤務経験もおありとのことで、ご退職後ここオーストラリアで就職が決まり、今回のお仕事はその前に単発で申し込んだボランティアとのこと。斡旋業者さんもコロナ禍後、人手不足にあえいでいる模様。…こうした状況を考えますと、彼女の仕事っぷりは実に素晴らしく、本当に感謝します。生徒たちの事後意識調査でも、彼女の評価は満点でした!
「A先生」教員志望の学生さんで、過去にはシェフとバリスタのご経験がおありとのこと。教員になるため経験を積むべく、やはり今回のボランティアに応募されたとのこと。私たちの他にも生徒を抱えているようでした。お若いのに、1つ1つのアクティビティへの生徒の動機付けや、会話において相手の理解度を見ながら瞬時に微調整する力に長けており、安心して4日間生徒を預けられました。ちなみにこの日、この時間までいらっしゃるのはたまたまで、本来はAMで業務終了で退勤される予定を曲げて、この日は限界の1:45まで付き合ってくださいました。
さあ、お昼です!(と言いましても我々大人は自力確保ですから、私は前日に購入したお菓子とも総菜ともつかないパンらしきものを食べましたよ)
昼休み中にバディの一部が帰校したらしく、該当生徒が再度お別れしに走り寄る場面もありました。
集合写真も撮影。
★13:45 日本の文化プレゼンテーション
ああ、いよいよこの学校でやる最後の学習活動です。プレゼン会場として案内された図書室に入ります。
この写真…ここで日本とオーストラリアの環境の違いを紹介します。
今回、ブログ掲載の生徒たちの写真に、サングラスをかけた者が何度かいたかと思います。ここオーストラリアは紫外線が非常に強く、今回は現地が冬ではありますが一応海外研修のしおりの持ち物欄にサングラスを含めました。目の強くない人は目を守る必要があります。また、オーストラリアは国民が皮膚がんに罹患する率がとても高いのです。国としては国民を皮膚癌から守るため各種政策を設け、学校ではそのための方策を厳しく実施させている、といった記事をどこかで読みました。写真のタープのようなものも、恐らく児童がリセス中に日陰で過ごせるようにと設置されたもののはずです。
図書室に入りました。A先生が退勤する限度、およびプレゼン開始時刻の13:45まで、30分程度ありました。この貴重な機会に、可能な班だけA先生に最後の練習プレゼンを見ていただき、他班は班毎にそれぞれ準備。また、機材の接続はY教諭のお陰でとてもスムーズに済みました。なんだか日本で使っていたiPadを現地に持ち込んでそのまま現地で使えるなんて、時代ですね。昭和生まれのアナログおじさんからしますと、しみじみします。
A先生、ありがとうございました!頑張ります!
会場について新たに設定の要望がきました。人数的に、図書室の机の並びそのままだと座り切れないので、机はプレゼン用の1脚のみ残し畳んで寄せて、聴衆となる児童は半分は床に体育座り、残りは椅子だけ半円形にならべた後列に座る、とのことでした。ばたばたとセッティングします。また、児童の帰りのピックアップの関係で、終わりは時間厳守とのこと。いっきにプレッシャーが高まりました。
小学校3,4年生くらいに見える生徒さんたちが、大勢入ってきてそれぞれ座るところが決まって着席しました。さあ、貴重な時間、1秒も無駄にできません。…ん?とは言え、突然生徒が自分たちの班の準備した内容を発表し始めたら、子どもたちも困惑することでしょう。後方には幼年部担任?本来の授業担当?と思しき先生方もいらっしゃいます。「春日部東高校」「これから何を紹介するか」について、一言いれるべきでしょう!恥ずかしながら、色々なことを想定しつつも、現場にならないと分からないことが多く、ここでも急遽予定に入れ損ねていたことをすることに!
こんな時のために団長さんに「全体の自己紹介をする場面があったら、使って」と、「日本~春日部東高校まで」をごく簡単に紹介できる紙芝居を渡してありました。スムーズにしゃべれれば1分程度です。あのWASABIさんたちとオンラインでやり取りした際に私が使用したものの抜粋です。団長のAさんに「自己紹介の紙芝居、持ってる?」
「持ってます」…さすが!ステイ先のスーツケースの中ではなくここにあると。
「悪いんだけど、始めに自己紹介して!?」
「えっ…………わっ……かりました…」
「ごめんごめん!時間やばいもんね!自分の発表もあるし、俺がやる!貸して!」…ですよね。
躊躇する時間はありません。ブログで珍しく私の登場です。前に出て紙芝居開始!
Hello, everyone!
We are from Kasukabe East High School.
So, this is Japan. It is like boomerang.
On the center of the boomerang, there is Tokyo.
Right north to Tokyo, there is Saitama prefecture.
On the eastern edge of Saitama prefectrue, there is Kasukabe City.
So, our School is here.
It's a public highschool, and there are only high school students from 15-years old to 18-years old.
We are going to introduce Japanese culture!
生徒の1人が、「お疲れ様/大丈夫でした」(?)のエールを手振りでくれました。ありがとう!
さあ、みんなの出番だ、頑張れ!
1班:日本の祭りについて
2班:折り紙について
3班:茶道について
4班:知育菓子について
5班:寿司について
順番が後になればなるほど、時間厳守の縛りが効いてきます。各班少々急ぎ気味、しかして「伝えるべき情報が聴衆に伝わるか(それが肝心)」を忘れず、しっかり発表してくれました。全体の協力で、なんとか時間前に全班発表できました。よかった~!!!みんな、本当にお疲れ様でした!ありがとう!
まずは、帰りのピックアップがより遅れられない幼年部児童生徒さんたちが速やかに退場。東高生がチャンスを見て折り紙作品をあげていました。
最後にシャイヤー側から、ここでおいとまする私たちにご挨拶がありました。校長先生は前述のように法事とのことでご不在ですので、この日は幼年部校長?のようなお立場の女性からお褒めとお別れのご挨拶をいただきました。また、全員分のお土産の手提げ袋(校章入りペン/USB/アロマキャンドル、お菓子)をいただきました。
さて、こちらも図書室を原状復帰しつつ、ピックアップの時間や路線バスの時間がまずい生徒から解散です。
★14:35 ホストファミリーお迎え
この日は、Sさんと引率で図書室を最後まで原状復帰し、レセプションで退校の手続きを終えて校舎を出ると、もう生徒たちの姿はロータリーにありませんでした(記録画像1枚もなし)。
明日の土曜日は、生徒たちは終日ホストファミリーと過ごします。私たちも移動本部の性質/責任は付いて回りますが、しばし休憩できそうです。さあ、宿へ帰りましょう。Sさんとともに、例の丘の上のバス停へ。スムーズにサザランド駅まで帰れました。
日曜日の朝、Sさんにはもう1度お会いできますが、サザランド駅あたりでもう少しちゃんとお礼のご挨拶をしておくべきでした。日曜日の朝は結果的にバタついてしまう事になります。
Sさん、ご恩は忘れません。ありがとうございました…
2024年度オーストラリア海外研修報告③ 8月7日(水)シドニー大学訪問
③ 8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議
ブログ掲載予定
① 8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで
② 8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半
③ 8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議 ← 今回はここ★
④ 8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン
⑤ 8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで
⑥ 引率弥次喜多ヤママツ珍道中
⑦ 英語について
8月7日(水)
現地4日目、となります。今日は、シャイヤークリスチャンスクールには朝夕の集合だけお邪魔して、終日シドニー大学の方にお邪魔します。
4月くらいでしたかと思いますが、事前学習にて紹介させていただきました都合の再掲です。
★春日部東高校は、令和6年度ハイブリッド型国際交流事業推進校に指定されました
→ ハイブリッドという名称は、「オンライン交流」+「海外現地での対面での交流」を意味します
→ 交流の中身は、SDGs関連の研究協議(豪州の場合、水問題やゴミ問題が推奨されている)限定
→ 取扱業者さんのご調整により、本校の交流相手は「シドニー大学日本文化交流サークルWASABIの学生さん」と決定
一度だけでしたが、ZOOMにて4月下旬に実際にWASABIさんとオンラインでつながり、日本やオーストラリアについて、簡単な質問と回答のやり取りをしました。
再掲:下段左側が代表?のヘンリーさん。
そのWASABIさんたちに、会いに行くのです。
★08:00 ホストファミリー送迎にて現地校到着
引率は例のバス961便にて無事到着。コーディネーターSさん含め、だいたい5,6位くらいで集合できます。
★08:15 出発
ちょっと小さめのバスにて出発。
移動もただの移動にしてしまうともったいありません。シャイヤーあたりは近くに自然林もある郊外ですから、私は個人的にユーカリの森の様子をみたり、道路や民家の植栽を見たり、「シドニー周辺は延々に続く広大な丘陵地帯」説を裏付けるべく道中ずっと繰り返す高低差を実感したりして楽しんでおりましたが、生徒たちもそれぞれ楽しんでいたようです。特に市街地に入ってくると「あっ〇〇だっこっちにもあるんだぁ」と盛り上がっていました。
この塾さんは、実は私が1983~1986までアメリカのロダンゼルスに親の仕事の都合で滞在した時にも、やっていましたよ。世界規模ですね。
★9:00 シドニー大学に到着
日本文化サークルWasabiメンバーと対面
Google Mapsで見ると、シドニー大学敷地の脇に到着した模様。コーディネーターSさんがテキパキと連絡を取り合っております。バスを降りて、WASABIさん6名と合流。バスは大学構内までは入れないのか、入らないのか。大学の正面まで徒歩で移動していきます。シドニーは、ここに限らず、歩けば歩くだけ見るものいっぱいで楽しいです脚は辛いですが。
見えてまいりました~!
「おおお、すげぇ!」「は〇ー・ポッ〇ー!」
★キャンパスツアー・アクティビティ
集合写真を撮影した後、3班に分かれ、キャンパスツアーへ。WASABIさんは2名ずつ各班について案内。こちらは引率2名とコーディネーターとでそれぞれの班に1名ずつ付きました。
シドニー大学についても事前のリサーチがとても少なくて、勝手にこのハリ〇タ感満載の校舎がメインだと思い込んでいたのですが、どうやらこれは羅生門のような、正面玄関のシンボルビルディング的な印象に変わりました。ど真ん中から中に入ると、建物はロの字型のようで、中にも大きな芝生の広場がありました。この建造物自体、シドニー市街でもかなり歴史のあるものの1つらしいです。
私はHさんとBさんの率いる班にお邪魔することにしました。
いざ、構内へ。
中もこのような感じに芝生の広場が。
ロの字?構造を抜けます。これ以降は今となりましてはどこをどう通り抜けた時の画像か正確には記せませんので、Hさん班のたどったコースメインで順番に載せます。
この正面の建物の向こうには、学園都市が広がっておりました。近代的なデザインのビルとハリポ〇感のビルが混在していましたが、とにかく広大!郵便局等の公共施設や店舗も散在。しかも観光地化しているようで、明らかに大学生でも職員でもないような人々がかなり歩いていました。
HB班は、途中「誰でも自由に落書きをしてよい地下道」を通りました。Hさんが筆記用具も貸してくださり、生徒たちは遠慮気味に参上した証をちいさぁ~く記しておりました。
Y教諭のついた班の画像も。
キャンパスツアーのゴールは、市場?でした。広大な大学の目抜き通りとおぼしき広場に、水曜日だけ店が立つそうで、衣類からお土産からアクセサリーから書籍まで、様々なものが売られており、生徒たちもテンションが上がります!ここで3班が集合はしませんでしたがそれぞれ時間を調整して、研究協議をやる部屋に入れる時間を待ったかたちです。
ラーメンの屋台までありました。引率Y教諭が聞いてきたらしいのですが、お店のどなたかは川越出身だそうで。
このダンディーなオジサマは、小動物の写真の絵葉書を売っておりました。私も何枚か購入。明るくソフトで気さくなご紳士で、少し会話できましたが、ご自分で撮影した小動物の写真とお子様が撮影した小動物の写真を自作で絵葉書に仕立てて売られているとのこと。「素早く動く動物は、ワタシはもう撮影が追いつけないので、コレとコレ、あとはコレ!コレらは息子が撮影したんだよ~」
キャンパスツアー自体に、校舎内の「予約すれば自由に使える部屋」の使用開始時間まで時間をつぶす意味もあったかもしれませんが、観光地にもなりうる広大で美しい構内で、それもよし。実に楽しい時間でした。
さあ、いよいよ事前学習で準備したプレゼンをする部屋へ向かいます。
個人的にはまた途中の植栽を「おおお、コレは!」「おおお、なんじゃこりゃ!?」と楽しみつつ、嬉しい発見もありましたが、その辺りは前回予告した通り、生物部のブログでご紹介します。
さあ、見えてきました。奥のビルが目的地でした。
どうやら医学部ないし医学系のビルのようです。
★SDGs水問題研究協議
部屋に入ったあとは、先方WASABIさんたちに特に時間の使い方に計画があるわけではなかった感じでした。同時に入ったのが2つの班でしたので、最後の班が来るまでしばし待ち時間が。この研究協議…という表現も実際には少々大袈裟なのですが、「交流」自体、あくまでサークルの学生がメインで、大学側の職員の立ち合いはありませんでした。この隙に私の方から、この時間の下準備(全員にお菓子を配ったり、こちらの発表用の機器の調整)に忙しそうにしているHさんをつかまえて、手土産を贈呈しました。シャイヤーの管理職に贈呈したものと同じです。彼らは日本文化交流サークルですから、案の定とても喜んでくださいました。良かった!
見学を済ませた3班が揃い、プレゼンする準備ができたら、本番です。プレゼンの下準備には、実はかなり苦労がありました。そのあたりデジタルに強いY教諭がいてくださり、本当に助かったのですが、こちらで持ち込んだiPadを現地のプロジェクターに繋ぐための接続具が無かったのです。急遽、Hさんのメールアドレスに各班のポスターデータを送信し、HさんのPCを経由しての投映となりました。
発表順番は、取り扱う問題の大きさで大→小としてみました。いざ、プレゼン本番!
1番目:日本の水事情について
2番目:日本の水関連の環境問題について
3番目:関東地方~埼玉の水事情
4番目:春日部市の水事情
5番目:春日部東高校の水事情
各班、それぞれクイズを設けたり、大学生の質問の対応をしたりと、席に戻るまで緊張は解けませんが、準備してきたことを精一杯アウトプットしてきました。大学生たちもいかにも大学生らしく、つたないクイズの解答を考えるときも、6人で意見を出し合って、根拠や計算方法を確認し合って、1つの答えを代表が発表する等、質問した側の高校生にとりましても勉強になる時間でした。
生徒たちの研修中の大仕事が1つ、無事に終わりました。お疲れ様!
ビルを出て、トイレ組を待ちながら、WASABIさんと交流したり雰囲気を楽しんだり。
★大学内でWasabiメンバーとランチタイム
プレゼン後の昼食は、どこで食べるのでしょう。コーディネーターSさんによれば、「公園に移動するみたいです」とのこと。なんでも楽しみです、ついていきます。
朝、バスを降りて正面まで歩いてきたところをだいたい逆にたどり、…どうやらこの辺りから大学の敷地は出るような感じです。階段を下りて…
大きな公園に入ってきたようです。池を渡って中央へ。どこまでが大学だったのか、境目が分かりませんでしたが、後でここはビクトリア公園という公園だと分かりました。ここでWASABIさんたちとピクニックになりました。
昼食を楽しんだ後、あっという間に楽しいひとときも過ぎて、バスに戻る時間に。
ここでこの日初めてのハプニング。この、バスへの移動時間ギリギリに女子がトイレに行きたくなり、WASABIメンバーが1人トイレに連れて行ってくれたのですが、この2名がうまく合流できず、出発がかなり遅れてしまいました。これは、この日、後で響いてきます。
難しいもので、指示連絡系統について研究の余地あり、というところです。該当生徒は勝手に行動したわけではありませんし。今回の現場の状態を整理しますと、
我々引率
→(取扱業者)
→(ホームステイ等斡旋業者)
→ コーディネーターSさん
→ WASABIのHさん
→ トイレ引率したWASABIの女性
→ トイレに行きたかった生徒
…となります。まあ、引率の方で途中の人々を信頼し過ぎず「トイレの場所と距離と所要時間」「バスの出発時間とホストファミリーピックアップ或いは下校時の路線バスの関係で時間厳守な旨」「トイレ引率WASABIメンバー女子がバスの位置を分かっているか」等を積極的に確認すべきだった、ということになりましょうか。
大学にいる間のメニューはわりと大雑把なことも分かりましたので、帰国後に旅行取扱業者さんと総括した際には、相手が学生なこともあり、こちらで気を使い過ぎず時間設定やメニューについてコミットしてもよいのかもしれない、となりました。
★13:30× シドニー大学出発
バスに乗る際、なんとなく全員があちらお三方と握手する運びとなりました。
あれ、最後はY教諭も握手していますね。あちらさんとのお別れご挨拶、ありがとうございます。
トイレにいった女子組がなかなかもどらないので、間に合ううちにもう一度バスを降りてWASABIさんとお別れのハグなど。
よかった!無事にもどってきました!
これで、一日お相手していただいたシドニー大学日本文化交流サークルWASABIさんたちとお別れです。
このハプニングに重なり、帰りが渋滞で、各ホストが迎えに来る時間に大幅に遅れてシャイヤーに到着。
★14:35× ホストファミリーお迎え
帰宅や迎えとの合流に手間取る生徒が半数近く。迎えが見つからない、と自分で電話連絡をしたり、Sさんがホストに連絡を取ったり、おおわらわ。ホスト家庭により自家用車でピックアップではなく子どもと一緒にバス利用、という生徒もいました。
し、最後に残った男子4名のホスト2家庭は知り合いらしく、片方のホストがあらためてピックアップしに来てまとめて乗せていきました。
最後の4人、行っちゃった…Sさん、ありがとうございました!
そして残された我々3人。まるで映画やドラマのラストシーンの後を継続させられている感じですね。もはや、一昨日乗った新しい帰りバスすらない状況。ここで頼れるコーディネーターSさん!ウーバーなるサービスを利用して、3人無事にサザランド駅まで帰れました! ウーバーイーツと関連があるのかどうか知りませんが、予めインターネットで支払いもクレジットカードで登録しておき、あらためてピックアップ場所と時間と行き先を入れると、最寄りの個人タクシー的な一般人に連絡が行く模様。実はこの日のこの経験も、現地最終日、日曜日の朝に活きることになります。
2024年度オーストラリア海外研修報告② 8月5日(月)6日(火) 現地校体験 前半
② 8月5日(月)6日(火) 現地校体験 前半
ブログ掲載予定
① 8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで
② 8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半 ← 今回はここ★
③ 8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議
④ 8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン
⑤ 8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで
⑥ 引率弥次喜多ヤママツ珍道中
⑦ 英語について
8月5日(月)
現地2日目、となります。
★08:00 ホストファミリー送迎にて現地校到着
引率、自力の移動にしくじり
まず引率がバスに乗るのに大変な苦労をして、生徒の朝の集合の様子をカメラに収められませんでした!バス関係はもはやネタですので、弥次喜多もとい「ヤママツ珍道中の回」にてご紹介させていただきます。
我々引率は6:30にモーテルを出発し、7:50ほどにシャイヤー入りする予定でしたが、前日に2人で移動手段について色々研究するも残った不安が、想定外の形で的中。危うい綱を渡り、なんとか8:15分過ぎに現地校到着。現地のバス事情や、「とりあえず朝は体験校の生徒が多く乗るバス(忘れもしないBurdenridge961便)に乗ればいい」といった要領を事前に知っておけなかったのが痛かったです。東高生徒たちはまだギリギリ校舎入り口に集合していました。ホームステイ・現地学習活動斡旋業者さん派遣のコーディネーターSさんと、同じく授業担当講師のA先生のもと、全員無事に集合完了済。ばつが悪いこと!
受付!
受付作業や挨拶があるとは聞かされておりませんでしたが、訪問側責任者としてこれらが無いはずはないので覚悟はしておりました。が、やはりちょっと緊張します。案内人は、この段階では気がつきませんでしたが、昨日解散時に最後まで残っておられたホストのDさん。まず我々引率2名はDさんに連れられてレセプションへ。日本の学校の事務室にあたるところですね。そこで、ID発行マシンに氏名やtel.no等を入力すると、IDシールが発行され、口から出てきます。
これを服へ貼り付けて、構内を歩けることになります。その後、校長室へ移動し(ですよね)、私がメインで挨拶を申し上げ、手土産(春日部東口駅前の「ぷらっと春日部」さんで購入した地元特産の羽子板と、無料でいただいた春日部の観光パンフレット3種類)を、説明の上贈呈しました。校長先生のご年齢等存じ上げませんが、私も52ですからそんなにかわらないのではと思うのですが、あちらおそらく180cmを超える紳士につき、物腰は極めて丁寧なのですが物理的に見下ろされまして、つい大人と子供で会話しているかのようなビビリが芽生えますね。
生徒が主に過ごす場所
生徒は一足先に今週月火木金の午前中を過ごす、校舎2階にある教室へ案内されていました。私は個人的に親の仕事の都合でアメリカ在住経験がありますので、懐かしい雰囲気の教室です。職員室があると思われる棟の隣の校舎の2階。2階と言いましてもアメリカ西部の田舎と同様、「3階」はどこにもありませんが。この教室がある棟では、この週は何やら考査が行われており、一応気を付けて欲しいと言われました。授業中も休み時間も少し気を使いました。
引率が昼食を摂れる場所
引率2人とSさん(Aさんは基本AMのみ勤務になるのでノーカウント)が昼食を摂れる場所として、職員用のティールームを紹介されました。自由に使ってもよいカップやカトラリーと、フリーで飲めるミルク等を案内されました。食堂や購買はありませんでした。残念!昼食も自力調達確定です。
★08:20 英語研修プログラム
大人のほうのご対応を色々いただいた後、引率が教室へ合流すると、ひとまず派遣講師Aさんによる授業前のアイスブレイキングを受けておりました。
ほどなく先ほどの案内役で事務職かつホストの1人のDさんが来室、授業本番前にいったん全員連れて校内案内をしていただきました。
Shire Christian Schoolは、幼稚園生から高校生までが通う私立校です。主に幼年部ですが、教室によっては中まで入り、現地校生徒に軽く紹介され、手を振られたり振ったり、授業の成果をちょこっと披露してもらったりと、ここにいることの異邦人感をかなり小さくしていただきました。
戻ってきたら、授業本番です。
テキストp2 Greetings & Introductions
テキストp3 Introduce these people and their occupations Who am I? What is my occupation?
★10:50 モーニングティータイム
この学校では、午前中に授業を2コマほどやった後、モーニングティータイムという少し長めの休み時間があります。シンプルには「リセス=授業間の休憩時間」というそうです。生徒は全員教室外に出て、車座になってお菓子を食べたり、ボール遊びをしたりします。
私達にとりまして初めてのモーニングティータイム。授業が終わるとちゃんと外から声掛けがあり、生徒が教室を出ると、校舎階段下で現地校の職員が大勢の現地校生徒と我々を待ち構えており、バディと生徒の組み合わせを1組ずつ発表して初対面させました。組めたペアから交流しに解散です。
引率2名とコーディネーターの3人は、こちらの生徒とバディとの交流の様子を見て回り撮影タイム。黙って撮るのも時代柄まずいでしょうから、ガラでもなくニコニコ英語で皆に話しかけて、許可を得てから撮影しました。
★11:10 英語研修プログラム
朝の挨拶後に案内役のDさんに「今日はAMのティータイムの後に『集会』があるので、皆さんもそこに参加します」と言われ、てっきり自分たちを紹介する集会かと思い、引率として英語で自己紹介する心積もりを急遽しましたが、実際はキリスト教関連の説法集会でした。
ティータイムの終わりごろ、バディについていきそびれている生徒に「集会らしいからジムに急ぎなさい」と指示していったん教室に戻り、施錠して4人でジムに行きますと、生徒は全員着席済み。席は、アリーナ等の施設にあるような、普段は収納されて壁と化していますが引き出すとフロアを埋めながら斜面となる壁面収納型観客席(でかい!構内案内の写真でジムつまり体育館の写真に、収納状態が写っていますね!)。私達4人がまだその観客席の階段を上がっている最中に、校長先生から春日部東の紹介があり(春日部高校の校長になっていました)、軽く拍手もありましたが、この後正式に挨拶するかもしれないとも思いましたし、手など振ってよいものか、どう反応すればいいか分からず仕舞いでした。
車椅子に乗られたご年配のご婦人が「講師」のようで、まもなく講話が始まり、30分も経った頃に「ああ、これは我々は特段出番はないな」とホッとしつつ拍子抜け。講話は恥ずかしながら半分程度しか分かりませんでしたが、ご婦人のご両親がアボリジナル系で色々と大変な思いをされつつどのように考えて過ごしてこられたのか、というところからキリスト教の教義に結びつけるような内容であったかと思います。ここでも事前学習の不足を悔やみつつ、せめて事前に集会の講話のテーマでも教えていただいていれば、少しは生徒に集会中の時間の意義を増すよう還元できただろうに、と思いながらこの時間を終えました。
戻ったらまた授業です。
テキストp4 Feelings/accidents/illness
テキストp5 Host Family
★13:05 ホスト校生徒とランチタイム
昼休みです。生徒たちはまた階段下で先ほど初対面だったバディたちと2回目の合流をしてハッピーランチタイムへ!コーディネーターSさんと我々引率は、講師のAさんと軽く授業の反省等を打ち合わせして、Aさんは退勤。その後、朝教えていただいた職員用ティールームにて、(個人的には実に寂しいメニューの)昼食を摂りました。
実はこの日はまだ細かい連絡事項が相互に確認しきれておらず、お借りした教室は本当は午前中だけいられるはずだったようで、生徒は荷物をおいてランチにでかけてしまったので、急遽この日だけは帰りまで借りられることになりました。生徒の私物はこのままここで管理して、生徒は午後の現地校授業をバディと一緒に受けた後でここに荷物を取りに戻ってから下校になります。一通り過ごしてみて分かりましたが、生徒たちはそれぞれホストファミリーにピックアップの時間等お願いしてあり、初日のこの予定外パターンはかなり慌ただしいことになります。
ということは、明日以降、引率から生徒全体に統一で口頭で指示連絡をするならば、午前中の授業が終わった瞬間が毎日最後のチャンス、というこになります。それも初日にこの段階まできて分かりました。
昼食後、Sさんは午後いっぱいこの部屋で荷物番をしてくださるとのことで(事務処理等もあることでしょう)、お言葉に甘えて引率2名で生徒の様子を撮影して回りました…と言いたいところですが、東高生徒がなかなかみあたりません。皆、何処へ行った!?
この日、2人とも昼の生徒の様子をうまく確保できませんでしたので、かわりに?かわいい鳥たち。
【予告】引率の私が人文科主任かつ部活動顧問は生物部顧問ですので、海外研修中の自然関係ネタは、生物部のブログにて順次挙げていきます。そちらもお楽しみあれ!
自然が好きなワタシですが、今回、海外研修本番直前まで極めて余裕が無く、自分の興味本位のリサーチは一切なしでここシドニー近郊まできてしましました。後から色々分かったのですが、オーストラリアはオウムやインコの類をはじめ、鳥が豊富!昨日、オペラハウス周辺で見かけて動線的になかなか撮影できなかった鳥たちが、なんなら朝の駅までの道から、駅周辺から、誤って降り立ったバス停から、ここシャイヤーまで、ワンサといました!
白いのはキバタンというオウムで、現地名はコッカトゥー。サイズはカラスかそれ以上。日本の鳩よりどこにでもいました。緑色のはゴシキセイガイインコ、現地名はレインボウ・ロリキート。こちらは鳩と雀の中間くらいのサイズ。この2種をはじめ、学校でも街でもどこでも、何しろ鳥が豊富でした。そして、個人的にちょっと寂しかったのですが、学校でも街でも生徒も大人も、この豊かな鳥たちに全く一切なんの関心もなさそうに見えました。自然に興味のある人は、周囲にありふれた当たり前の種に対しても、それなりの視線を向けると思うのですが、鳥たちにも分かるのか、この二足歩行の大型動物はどうやら自分たちの脅威にはならないようだ、と、踏まれなければそれでいいやというくらい接近を許していました。
それにしましても、もし日本で誰かがスズメやハトやカラスに夢中でカメラを向けていたら、変ですよね!ワタシ、かなり変な東洋のオジサンだったかも…
もう一つおやっと思ったのが、ゴミの多さです。
シャイヤーでは、リセスとランチの後は、食材ゴミを狙って、多種多様な鳥たちが宴会状態に。しかし、生徒たちはそれを狙ってお弁当を捨てているわけではなさそうです。引率の宿からここまでの移動がバスであったことからおいおい見えてきたのですが、シャイヤーは私立のクリスチャンスクールであるからなのか、生徒の様子も学力も周辺の他校と比べてどうやらよさげなのですが、それでもゴミに関しては日本の学校の方が状況がいいように感じました。文化の違いで、マナー等でどこに重きを置くのかが異なるのか…これにつきましては、美しい街並みにも言えました。事前リサーチを否定すべきくらい街は安全で、人々は思いのほか親切で思いやりがあってホスピタリティーもあって(我々引率はバス内で何度か生徒に座席をゆずってもらいましたよ)、素晴らしい国にお邪魔したなと思うのですが、残念ながら、路上のゴミは少なくありませんでした。
★13:45 総合プログラム
午後の授業時は、生徒はバディと現地の授業を受けにばらけました。生徒の様子は見られないので、我々引率は休憩がてら少し校内散策をして、Sさんの待つ教室に戻りました。
★14:35 ホストファミリーお迎え
帰りにレセプションで、顔認証でビジターの訪問終了確認。IDシールは回収され、処分されます。事務のレイディたちににこやかに挨拶をして退校。翌日からは顔認証だけで受付もできました。
生徒はそれぞれの都合で、授業が終わり次第、走って教室に荷物を取りに戻り、走ってロータリーへ向かう者も。私たちがロータリーの見える場所まで来る頃には、もうあらかた東高生の姿は見えません。我々引率の帰りのバスは、「これだ!これに乗れば大丈夫!」という行きと同じ便(忘れもしないSutherland961便)がロータリーに入ってきたので、必死感からうっかり引率2人で生徒の列の最後尾に並んで乗って帰ってしまったのですが、コーディネーターSさんは残って、ステイ先ホストが生徒全員をちゃんとピックアップするのを見送り切ってくださいました。すみません、明日は私たちもそうしますね!
同じバスに、海外研修団長のAさんが乗っています(なぜかちょっと心強い)。…ホームステイ先の様々な都合で、必ずしも自家用車でピックアップというわけではないようです。バディではなくてもシャイヤーに通うバス通学のホスト家族がいれば、一緒に行動するようですね。他のパターンでは2ファミリー間で助け合って、かわりばんこにまとめてピックアップしたり、はたまた徒歩で通うケースも。そいうったことも、来て、見て、分かりました。
Sさんが業者から渡されたタイムテーブル。撮らせていただきました。金曜日にはこれすらアテにならなくなりますが…
8月6日(火)
現地3日目、となります。
昨日の昼解散前にギリギリ、「明日、万が一引率が朝の集合時間に来なければ、Sさんの点呼を受けたら、もう教室にきてしまいなさい。引率の責任でとる点呼は、教室で取ることにするから!」とホケンをかけておいたのですが、朝はもう大丈夫!サザランド駅までのバスは諦め、徒歩!サザランド駅からここまでは、バーデンリッジ961便!だってシャイヤーの校章をつけた様々な学年の生徒たちが大勢乗るバスですから!
★08:00 ホストファミリー送迎にて現地校到着
今日こそは!あさイチの様子も確保!
Dさんも、ステイ生徒を連れてのご出勤!
★08:20 英語研修プログラム
この辺りから火木金は画像上ワンパターンになりますので、特徴的なものを中心にピックアップしていきます。
テキストp8 Australian Meals
Breakfast, Morning tea, Lunch, Afternoon tea, Dinner, Supper
★10:50 モーニングティータイム
いた!あんなところに!
午前中のティーブレイク(リセス)の後、残りの午前授業に生徒が1人しか戻らないハプニング。
生徒を待つ?(時間内に戻るかも不明!)あいだに、教室を出たところから見える景色を撮影。
こちらは教室の裏手、敷地の柵の向こうの民家を臨んで。
こちらは逆方向、敷地内を臨んで。大きな木の辺りまでがグラウンドです。
ぽつりぽつりと生徒が帰ってきました。聞けばバディに誘われるまま、バディ各自の授業場所について行ってしまったそうで、20分くらいで全員戻りました。バディはそこまでしっかり「どう日本人訪問生を相手すればいいのか」指示を受けていない???私達日本人側は、せっかく朝一でSさんが板書してくだすったタイムテーブルを指して「時間でしっかり動くよう」再度指導しました。
★11:10 英語研修プログラム
テキストp19 Australian Slang words
p20 Australian Slang Conversation
★13:05 ホスト校生徒とランチタイム
★13:45 総合プログラム
ここでまたもやハプニング! 午後は、今度は男子2名ほどがバディに置いて行かれ、PMの授業体験に行き損ねました。コーディネーターSさんにもどうにもならず、校庭でSさんと会話しながら待機することに。まったく、バディぃ!あと、置いて行かれるなってぇ!
始め、まだランチタイムの最後の瞬間くらいでしたので、「昨日と同じ教室じゃないの?早くいってごらん!」と行かせるも、ああ~、戻ってきちゃいました…「今日は違うみたいで、分かりません」と。
こちらの学校は、HR単位ではなく、大学の様に生徒個人が毎時間教室を移動して授業を受けているはず。つまり何年何組にいけばいい、というものではありません。こちらにはバディの情報は無く、また、事務室や授業をやっていない先生方を巻き込んで大事にするわけにもいきません。Sさんにもどうにもなりませんので、
「もうじゃあ、一緒にいましょう! Sお姉さんとお話してもらっていなさい」
こういう経験もある意味貴重ですね。引率もいい勉強になりました。
★14:35 ホストファミリーお迎え
(今日は、撮影しつつ、全員見送るぞ~)
事務の方かつホストのDさんの連れて帰る女子2名は、Dさんが仕事がひけるまで、図書室利用を許されております。ほかは全員帰った模様。私たちも宿へ帰りましょう…といいましても、確か最後の写真↑に写っているバスが961便。写真でも分かりますが、バスの横に人垣が無いという事は、乗るべき生徒はもう乗ってしまっていると言う事。生徒を見送ると、時間的にこれにはもう乗れないのです。あ~あ…961便も見送ります。
義務かと言われれば、海外研修引率業務にマニュアルも無く、どこまでが引率の業務なのかは私たちの認識次第。非常事態に責任だけ取れる(それでも最初にことに当たるのは斡旋業者さんと旅行取扱業者さんですが)ように、本部携帯電話で取るべき連絡を取りつつシャイヤーにある程度の時間内にかけつけられるようにしておけば、いたずらに日本語を使いうる日本人引率は体験校に来ない、というパターンもありかもしれません。でも、私たちは毎日同じ教室で過ごし、最後は生徒を見送ることにしました。業務さえきちっと終えられれば、その後の自分たちのことはどうとでも。どうにかすっぺ、という感じですね。
ラッキーなのは、Sさんもここからはバスでのご退勤とのことで、しかもサザランド駅から電車に乗るとの事。我らがサザランド駅まで行けるバスが来る、学校前ではないが最寄りのバス停をGoogle先生に教えてもらい、案内してくださいました。よかったぁ…でも移動キツイ…シドニー周辺は延々に続く丘陵地帯で、シャイヤーは緩やかな斜面の中腹にあるにですが、棒のような足で斜面を丘の上までひいひい上がったところ(大袈裟に書きましたが実際は徒歩で5分かそこら)にあるバス停へ移動し、
どうにか宿の最寄のサザランド駅まで帰れました。Sさんとは駅でお別れ。ちなみに昨日判明しましたが、宿近くからサザランド駅まで行けるバスは「行きは時間が合わずetc」「帰りに関しては無い」のです。日本にいるうちに知らされていた移動の情報はシンプルに「モーテル最寄バス停からシャイヤーまでバスで50分くらい」だったのがリサーチの結果「サザランド駅バス停で乗り換えありで50分くらい」に変わり、結局、実際には毎日、朝も夕もサザランド駅からモーテルまでは片道徒歩20分くらいかけての往復です。
この日の帰りに新たに乗ったバスは、その後もう2回乗ることになるのですが、乗客のガラがあまり良くないし(シャイヤーの子達はタチがよかったなぁ)、この日はバス内でちょっと怖かったハプニングがありました…が、それにつきましては「珍道中」の回に紹介させていただきます。