人文科ブログ

人文科ブログ

9月12日(火)人文科講演会

9月12日(火)人文科講演会

 

 コロナ禍にて1回は中止(講師の方は翌年へ延期)、2回は校内開催となりました、人文科全体行事の「人文科講演会」。今年は、校外会場によい場所を担当のH教諭にみつけていただき、完全復活第一弾としましてとてもよい形で終えられました。

 

 コロナ前は春日部イオンのイオンホールを2年(2回)ほど借りて実施しました。今後しばらくはここで…と考えていたところのコロナ禍。3年間、まさかのワクチン接種会場!とてもいい会場でしたし、学校から近いですし、この先会場予約をとれるようであれば戻ってもいいのですが、イオンホールはステージが無く、椅子はすべて自分たちで出し入れせねばなりません。一方、校内実施では人数と場所の関係でどうしてもリモートという形になってしまいます。移動が無いのは楽ですが、やはり「講演」という感じが弱まってしまいます。

 

 新会場は、「春日部中央公民館」。久しぶりでしたが、校外のちゃんとした講演会用の会場は、やはりいいものです。H教諭が部活動で体育館として時折借りていた場所で、壁面収納式観客席をコートに出せば、立派な会場に早変わり。いかにも「講演会」という雰囲気でやれます。会場準備も、客席に関してはフロア保護シートをL字に敷くだけでよく、大変使い勝手の良い会場でした!

 この日、1,2,3時間目は学校全体で「文化祭の片付け、閉祭行事、表彰」でした。4時間目から人文科生徒だけ動きが異なります。もっともそういう活動は年に何回も無いのですが…人文科生徒たちは現地集合で、多くの者が自転車。時間内に全員揃いました! 中には春日部駅から1駅だけ乗って八木崎駅で降りてきた生徒もいました。

 

校長先生から、講師の紹介です。

国境なき医師団から、助産師の髙橋先生がいらっしゃいました。

国境なき医師団は、その大きな主義としまして、一切どこの国や団体とも特別な関係を待たず、全て平等、全てフラットな相互関係の中で活動をされています。そのことを尊重させていただき、肖像を始め、あまり事細かに画像を掲載しないこととします。ただせっかくですので、髙橋先生(ご自分では先生ではない、とおっしゃりますが、圧倒的な経験値をお持ちの講演者ですから、「先生」で通させていただきます)の活動された国と、サブタイトルのあるポスターだけざっと紹介します。

 スーダン

 イエメン

 パキスタン

 ラオス

 ナイジェリア

 ヨルダン

 レバノン

 ケニア

 シリア

…なんだか、政治経済や人権等に疎くても、いかにも大変そうな国々に思えますが、この後、ご講演の中で凄まじい体験談をたっぷりご紹介いただきました!すごい方から、お話をうかがえたものです!職員は正に「役得」!

主な活動は「緊急医療援助」、そして意外と恐らく一般に認知されていない「証言活動」。なるほど!団体の活動として医療面で助けるのは当たり前でしょうが、世界各地のシビアな現場で、何が起きているのか、どんな状態なのか、それを知らなかった人々に知ってもらうこと。問題の解決に向かって、大きく2つの異なる側面から取り組んでいるのですね。

その上での「独立性、中立性、公平性」。

 

 

 

 髙橋先生のお話のされようは、資料画像を操りながら心地よい声で聴きやすい発音で小気味よく進められます。

 しかしてその内容の凄まじさ!すごい熱意で上記各国での体験をどんどん紹介されました。証言活動の一環でもあるのでしょう。

 紛争地、被災地、難民キャンプ、医療の届かぬへき地…困難というものや、それに直面した人の気持ちなどは、比較してどちらがより大変かとか、上下とかを考えるものでは無いとは思いますが、それでも、たとえ社会の影や裏で多様な困難を抱えていても、この日本は恵まれているのだな、と感じました。

 質疑応答では、3年生男子から「高校生の立場でも、こういった世界の状況に貢献できることはありますか?」という趣旨の質問がありました。

的確なご回答をいただきました。まずは知ること。その上で可能であれば、募金やボランティア。なにしろまず知ることですね。確かに!

 3年生の代表からお礼の言葉をお伝えし、拍手でお送りしました。

 髙橋先生!有難うございました!

 

おまけ。

全て解散/撤収後、職場に帰るべく駐輪所へ向かうと、敷地内の公園にまだ人文科の生徒が数人残っていました。

3年生の女子が、ジャングルジムにたかって??いました( ´艸`) 一緒に歩いていた担任のG教諭が早速おもむいて、放課後のひと時を過ごしていました。いいですね、こういう時間も!

ちなみに、私は敢えて近づかず、遠くから撮影したのですが、1人私に気が付いてピースしてしています!

お疲れ様でした!

 

 

 

 

 

 

0

9月8日(金)文化祭校内公開 人文科の様子

人文科独自の活動ではありませんが、

学校(全体)行事中の人文科の様子、ということで。

 

9月8日(金)文化祭校内公開 人文科の様子

 

★1年生「ポップコーン屋」

私はいつも、文化祭の様子を撮影する場合は初日の校内公開の日に回ります。

校内が比較的すいていて装飾など落ち着いて見て回れるのと、

自分が関わっている生物部の出展を生徒に任せて現場を離れるのに不安が少ないからです。

2階の生物室から出発してまずは1階の、授業をもっている3年生のある教室へ。

 

その後、同じ階段を戻って3階の1年9組へ。

この時↓、財布を持参しなかったので、

せっかく買ってくださいと声をかけてもらったのに買えませんでした…

全体的に大人しめでしたが、いい感じで楽しめているようでした。

 

★2年生「射的・フォトスポット」

ブログ姫のKさん、ナイス!いいタイミングで会えました!隣のIさんもポーズ!

↓OさんとKさん。見た目地味なコーナーですが、射的自体はよくできていました。

私もやってみてくださいということでやらせてもらいました。

輪ゴム鉄砲はかなりしっかりした作りで、さらにKさん!射的の名人かも。

 

 

 

 

3年生「キッキングスナイパー」

このクラスは昨年度「人文科探鉱」で人間モグラタタキをやったクラスでしたね。

装飾は写真写りは地味ですが、ストラックアウトの会場はしっかり作られていました。

3年生ですね。

 

こういったブログのような不特定多数の方々に向けた発信というものは、シビアなものだと思います。

であればこそ、あまり不必要に擁護せず 素直に感想を述べれば、

全体的に装飾は少々弱かったと言わざるを得ないでしょう。

しかしそれで終わってしまっては(第一次批評で終わってしまっては)、

教育の現場としましてはよろしくない。

個人的にでもちゃんと検証したいですね。

 

春日部東高校の文化祭は、特にHRの出展は生徒主体です。

それは大切なことですし、今後もそれでいいとは思います。

ただ、明らかに「文化祭」という特別活動における様々なノウハウが

生徒からだけでなく我々教職員からも失われつつあるとも感じます。

任せて、3回のチャンスで、成長も見込んで、やれる範囲でやってもらい、

それである程度のレベルを見込める状態が永く続いたことと思われます。

それが、

 ・企画段階~話し合う力、調整力

 ・様々な材料等の入手力

 ・作業の設定、整理、分担力

 ・工作その物をする能力

 ・それらを学校独自の決まりの中でやりきる要領

…そういったものが、じりじりと弱まっている気がします。

同時に我々がうまく糸を引いて、反省対象も含め、

各学年に適切なレベルで成功体験をさせる力も…です。

 

そこに重なって、コロナ禍の大打撃もあったでしょう。

しかも、今回は県内でも文化祭のタイミングでコロナの集団感染が相次ぎ、

教室の飾りつけにも「全ての窓とドアを開け放てる状態を保つ」等の

従来は無かった規制が加わり、

いわゆる文化祭的な装飾はやりにくかろう、とも思いました。

 

一切合切、全部ひっくるめて、しかし今回の文化祭は、

成功であったかと思います。

楽しそうでしたし、学ぶべきことも学べた模様です。

 

大きく、面白いトピックだと思います。

また考えていきたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0

9月5日(火)人文科探究 1年生「ネタ帳ラベリング」2年生「論文の構造を再確認」

9月5日(火)人文科探究 

1年生「ネタ帳ラベリング」

1年生の2学期1回目は「ネタ帳ラベリング」です。

夏休み中の宿題であった「ネタ帳作り」。

今日はその中身を整理します。

 

…の前に、12日(火)の「人文科講演会」の予習を先にします。

 

来週の人文科講演会には、「国境なき医師団」から

助産師の方が講師としていらっしゃいます。

そのお話をスムーズに聞けるよう、また理解を深められるよう、

あらかじめ「国境なき医師団」の紹介冊子をいただいております。

授業中に漫画を読んでいるみたいですが、「国境なき医師団」です!

 

ここから、ネタ帳のシーンです。

今回、私は2年生の授業を引き受けましたので、様子は直接見られておりません。

担任のY教諭曰く

「まだ頭の中を整理できていない者が多そう。

何度かやる中でくっきりでてきてほしい」との事です。

今学期末には論文の骨組みを考えるまでいきます。ガンバレ!

 

2年生「論文の構造を再確認」

2年生は、2年間の「人文科探究」の大詰めです。

1学期にポスター発表も済ませ、ある意味この時期が、

研究してきた内容を論文の型に落とし込む際、

不備を大きく改善するチャンスでもあります。

 

1つの疑問(課題)に対して、1つの独自の仮説。

この仮説を「正しい」と証明するための、2つ(できれば3つ)の根拠。

できれば2つ(3つ)の異なる視点から考えた結果の根拠であってほしい。

 

なにしろ論文の型にあてはめて適当な作文をするのではなく、

あくまで「多角的視点」で「論理的」に、

身の回りの何気ない疑問について「考えること」が目的です。

そういう意味ではちょうど1年前(上記1年生が今シーズンやること)が

実は探究の本質に最も近づく時期なのです…

 

2年生は久しぶりに主任(わたし)の授業です。

※ちなみに人文科講演会の予習は、担任の先生が

ご自分の通常の授業の時間を割いて済ませておいてくだすったので、

ここで私は今回の内容に集中することができました。

3年生につきましては人文科探究の時間はもうありませんので、タイミングは担任に一任してあります。

 

撮影を副担任のM教諭に依頼しておいて、いつどう撮影されたかほとんど自覚がありませんでしたが…

 

必要な説明をしっかり済ませて、その後、

2年生の夏の宿題として提出された「論文の下書き」を1人ずつ返しました。

ぱっと見気が付いたことをアドバイスしながら返却し終えるとチャイム!

さあ、とりあえずこの後は文化祭です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0

8月25日(金)1年生サマースクール (後半)

8月25日(金)1年生サマースクール @Tokyo Global Gateway(後半)

お昼休みから解散までを、後半とさせていただきます。

お昼のアクテビティは、まだコロナ前の本当のランチプログラムに復活はしていません。

 

★ランチプログラム

昼食を食べた後は、昨年と同様、画像で、TGGのエージェントたちが

クイズ形式で視聴者に自分の出身国を当てさせるゲームです。

クイズは難しいヒント3つと簡単なヒント3つで、最後に答え合わせをします。

4~5人分の出身国紹介となりましたでしょうか。

 

★午後「先にエアポートゾーン」班の様子

午後は、全体5班を3班と2班に分け、エアポートゾーンの体験と、演劇の体験に分かれました。

まずは先にエアポートゾーンを体験することになった2班の様子から。

このコーナーは、非常にリアルに作り込んであり、

それはすなわち見学者がさらに入り込みにくいエリアということになります。

具体的な活動の中身は無理に探らないことにしました。

パスポートもありますし、IMMIGRATION(入国管理)コーナーや

お土産ショップコーナーもありますので、

空港→機内→空港と入出国の流れを一通り体験するのでしょう。

 

★午後 「先に演劇をしよう」班の様子

こちらは3班。内容は恐らく昨年同様、最後には

「1人しか渡れない橋」の真ん中で人と鉢合せ、

自分の都合の深刻度を言い合って相手を退かせる寸劇をやる時間でしょう。

この時間はアップの活動まで見守りました。

 

ここのまとめ役は、ドイツ人の方??でしょうか、英語の感じが。

それにしても、ここは各アクテビティのメカニズムを細かく把握していて、

適切な説明と資料が用意されています。

懐かしい!二人組で、赤線を挟んで向き合って立ち、互いに物まねをやり、

相棒がそれを当てられたら1っ歩ずつ後退していき、いかに早く互いに後退しきれるか。

昨年のあのアップです。

これもやってた!輪になって歩いたり小走りしたりしながら、

指示があった瞬間にゼスチャーで指示されたテーマを体現するアップ。

 

「演劇」「DRAMA」というものは、欧米では授業、つまり「科目」として学校で学びます。

体を使っての意思の体現、あるいは発声、発表の組み方など、発信に関する考え方や重要度に違いを感じます。

 

さて我々引率団はこのあたりでいったん休憩に。

 

★午後2コマ目「後からエアポートゾーン」班の様子

つまり直前の演劇をやっている 生徒たちの、エアポートゾーンでの様子です。

先にの班と時間をずらして、人でなく内容を網羅してみました。

エアポートゾーンは空港だけでなくレストランの体験もできるようです。

 

 

 

 ★午後2コマ目「後から演劇」班の様子

こちらは、「橋で鉢合せ&相手を退かせる」の様子が撮れました。

ちなみにまとめ役は「オウキイドウキイ」先生でした!

1回で引くな、粘れ、という指示でしたが、粘り切れない人もいます。

屁理屈の応酬になると楽しい寸劇なのです。 

 

 

 

さあお疲れさまでした。これで今日のアクテビティは一通り終わりです。

ちなみに今更ですが、こちらで勝手に分かりやすく「アクテビティ」という表現を使って

ブログ紹介をしましたが、TGGでは各授業を「セッション」と呼んでいます。

あらためて、全「セッション」が終わりました。

 

 ★振り返り

終わった終わった、さあ帰る、とはなりません。

今年の振り返りの様子は班ごとにかなり多様で(UNOが始まったり)、

反省というよりクールダウン的な様子の班が目立ちました。ま、それはそれで…

 

さあこれで本当にサマースクールも終了です。

 

★解散まで

寂しいですが、エージェントとは2階でお別れです。

引率団は先に1Fに降り、生徒を迎えます。

 

ロビーの反対側で、最後は集合写真を撮影する予定。

同じタイミングで終わる他校(高校とは限りません)と重ならないよう、順番待ち。

その間に最後の話や連絡も済ませました。

 

人文科1年生、お疲れ様でした~!いかがでしたかね~???

この「非日常」体験を、いかにして日常に反映させられるか。

是非、良き体験として今後の糧としてくださいな。

あと、気を付けて帰ってください!!家に帰るまでが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0

8月25日(金)1年生サマースクール (前半)

8月25日(金)1年生サマースクール @Tokyo Global Gateway 前半紹介

 

 今年度もお世話になりました、TGGことTokyo Global Gateway(東京グローバルゲイトウェイ)。

今回は引率5名でのり込んで?来ました(引率扱いでないと入館できない)!

1年9組担任+副担任、教頭先生、1学年主任、そして人文科主任の私。

東京湾のど真ん中、青海はダイバーシティプラザの隣、ユニ〇ーンガ〇ダムの近くです。

ゆりかもめのテレコムセンター駅下車、歩いて直ぐのTIME24ビルの、1階の一部と2階、3階がTGGとなります。

 

主任の私は駅の改札外で誘導、副担任のM教諭は途中の辻で誘導、担任は現地で点呼です。

 

学年主任のI教諭は、リベロで駅とTGGを移動しながら集合を見守りました。

彼は実は3~4年前、人文科の副担任でした。

当時、本校人文科が初めてサマースクールの体験先をTGGに変更した際、

前主任よりTGGとの折衝を任されたのですが、

せっかく実現できるよう頑張ったのにコロナのせいで実現を見ず人文科を出ました。

今日は「1学年主任」として来ておりますが、気持ちは一入でしょう。

 

駅で通りかかる生徒の人数に不安を覚えましたが、結果的には数名が集合時刻にちょっと間に合わず…くらいで、トラブルなく有意義な1日を過ごすことができました(遅れた者は私の出番はなく担任がちゃんと話をしておりました)。

 

さあ、入場です!2階にはどんな世界が待っているかな(担任と私は知っている)?

 

まずは、受け入れ部分を仕切るお姉さんにしたがい、

今日1日お世話になるエージェントと顔合わせ、

そしてチームビルディングです。

この時間に、午後のアクティビティで使用する本物そっくりのパスポートも配布されました。

そう、今年は、昨年度体験できなかった「エアポートゾーン」での活動もできるようお願いしておきましたので。

この場ではエージェントを含め班員同士打ち解けるべく、なにやらダンスを披露し合っていましたでしょうか?

さあ、班ごとに1時間目に向けて移動です。

午前中は全員同じ部屋での活動となりますが、あくまで活動は班単位になりますので、移動もエージェントが旗を持ち、自分の班を誘導します。

 

一応ここで裏話的解説をいれさせていただきますが、

こういった語学研修におきまして、引率の介入はご法度です。

 

本校生徒はこれまで見て来たなかでは、

こういった場でエージェントの英語を理解できなかった場合に引率に助けは求めてきませんが、

聞き取れない、分からない、という場面も含めて体験となりますので、

我々もつとめて生徒に話しかけないように気を付けます。

 

撮影も、動画は希望があれば各校1名で申請の上撮影ポイント指定、となります。

静止画は活動の邪魔をしないように、とのことですが、

各現場ではエージェントたちが割と快く招き入れてくれるので、撮りやすかったです。

 

我々は、1日朝から夕方まで立ったまま全てのアクティビティを見尽くすのも大変ですので、

各授業のだいたいの流れと雰囲気を掴め、ほしい画像も撮影できたら、1階の休憩スペースで休憩も入れます。

 

ちなみにエージェントたちは国際色豊かで、白人の方々は全体の2割くらいでしょうか。

世界の様々な場所からここへ集っているようです。

8人に1人ついてくれる形ですので、今回5班、5名のエージェントたちにお世話になりました。

また、各班ではなく、1日全4コマのアクティビティそれぞれに全体進行役で1人ずつまとめ役が付きます。

全体訳が全体進行を司り、各班のエージェントが班員たちがスムーズにアクテビティに移れるよううまくリードします。

 

 ★1時間目 SDGs 地球の17の目標を考えよう

 1コマ目のまとめ役もユーモアたっぷりの方でした。

まず始めに、「分かりました」「OK」という反応を全員一緒に

「オゥ・キィ、ドウ・キィ」と言えと。わざわざ練習しました。

このあとみんな、何か投げかけられて「分かりましたか?」となるたびに、

全員で「オウキイドウキイ」という事になります。

 

ちょっとまじめに検証してみますと、

皆で声に出して「分かりました」という発信をしなければならない、という状況は、

その前に「人任せにせずしっかり理解しなければ」という意識が働くことになる気がします。

さりげなく考えられているようですね。

 

 先週、夏が空けて文化祭前の週のどこかで、放課後どこからともなく

「オーキー、ドーキー!」と元気な男子の声が聞こえてきました。

「あー、サマースクール帰りの人文科1年生だろうな」と思いました。

 

 

 この時間は、SDGs17項目の紹介と、各班で1つ選んで何ができるか考え、

最後は班ごとに発表していく時間です。

奥の教諭が若き学年主任I教諭です。

彼はこの時間、フル見学していました。

確かに、ティームティーチングや発話誘導の面などで、学ぶものは多かったです。

 

 

 

★2時間目 スピーチのテクニックを身につけよう

2時間目はスピーチの時間。始まって間もなく分かりましたが、

昨年度のこの時間と同じ材料を使ってのアクテビティでした。

「タコウォッチ」という腕時計を商品として売り込むための

広告プレゼンテーションを考えて、班員で係分担して発表します。

5班を更に4人または3人の班に分けて、班ごとに売り込み方を考えて、

最後はテレビのCMのようなプレゼンを競い合います。

この部屋は、どうぞと言われてもすこーし入りにくかったです。

 

右奥の壁際でマイクを持っている女性がここのまとめ役です。

分かりやすい説明が続きます。英語ですが、この時間のスケジュールをご覧ください。

 

 

 

 

 

このあたりから最後の発表の様子です。

各班、動きが2タイプ撮れれば並べてみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

1コマ目ではまだ大人しかった人たちも、この時間のアクテビティでだいぶ発信力が増してきました。

 

さあ、お昼休みです!

 

 

 

 

 

 

 

0

7月25日(火)~7月28日(金)人文科2学年国内語学研修

7月25日(火)~7月28日(金)人文科2学年国内語学研修!

 コロナ禍を経て、ようやく!

 「海外研修」…にはできませんでしたが、国内語学研修という形で人文科の目玉行事の1つが再始動しました。1年次に参加者を募集、2年次に実施の自由参加の研修ですが、これがあるがゆえに本校人文科を志望した、という生徒もコロナ禍真っ最中にもいたのです。

 次年度に向けては、いよいよ海外研修復活を目指して、取り扱い業者の選定に向けてこの夏に各旅行業者へ企画案作成の依頼をする次第です。

 

 先に申し上げておきますと、今回、諸事情ありまして本校「生徒募集部主任」のM教諭がメインの引率をする運びとなり、M教諭が4日間、そこにもう1名と、私こと人文科主任とで2日間ずつ分け合って常時2名体制で引率してまいりました。

 本ブログ用の画像は(通常の人文科探究授業の様子などは特に)人文科内の撮影担当のM教諭か私で撮影をしておりましたが、今回は引率してくださった生徒募集部主任のM教諭が、なんと撮影からブログへのアップまで担当してくださり、大変に助かりました。ただし、現在その様子が見られる場所はこの人文科ブログではなく、トップページにお戻りいただいて「新着情報」の中にあります。いずれアーカイブされて保存場所が変わる場合にはまたお知らせします。ということでして、この場では画像はナシで、お伝えしたい関連事項のみとさせていただきます。

 

 さて今回の「人文科国内語学研修」ですが、結果としましては大成功、正直予想をはるかに上回る満足度でした!

 

●日数:3泊4日

●場所:ホテル日航成田(成田空港のすぐ近くの、海外から/への玄関口)

●語学研修部分担当業者:シェーン英会話スクール(外国人講師2名:イギリス・オーストラリア)

●研修ボリューム:中日は夜まで8コマ! 

 ※初日は出発のバスから講師が同乗しアイスブレイキング活動あり

 ※3日目は「成田空港でのフィールドワーク:外国人へ突撃インタビュー」あり

 

…昨年度たくさん検討を重ね、最終的に「国内」とし、今回の業者及び内容を選定した時は、「海外に行けないのに空港に出向いたり海外から出入りする人々と同じ空間で時間を過ごしたりすることが、生徒たちの気持ちの面でマイナスに作用したりはしないか」ということも懸念しました。しかし、付きっきりで見た様子も生徒たちの毎晩入力する日々の感想を見ても、そんなことはありませんでした。

 

 人前で外国語を話すという行為が苦手な者が多かろうこの日本の英会話スクールで働いている講師のお2方、流石でした! 常ににこやかに、常にソフトに、ちょうどいいユーモアを忘れず、生徒たちの自発的な発話や行動をじっくりと、かつ時間を浪費する形にならぬよう、一切怒らずに優しく待ったり促したりできる方たちでした。考えようによっては、朝から夜までしっかり考えられたメニューで8コマも授業を受けるわけですから、場合によると1週間のホームステイにも負けない言語活動ができたともいえるかもしれません。

 

 またホテル日航成田にいる客はほとんどが外国人で、特に朝食バイキング会場では自ずと外国人に取り囲まれることになります。聞こえてくる言語は、英語もちらほら、それ以外もちらほら。見た感じ、アメリカやヨーロッパからの方は少なく、アジア系の方々が多数でした。

 

 成田空港でのフィールドワーク「外国人に突撃インタビュー」は、素晴らしい活動でした! 事前に文字面だけみていた時には、内心ちょっとだけどうなるかと思いましたが、これはよかった!貴重な体験です!スタートは講師のお2人がアタリを付けてくださり、その後は各自で頑張って、「快く対応してくれそうな」外国人を見つけては1人最低5名のノルマ達成を頑張りました。当然、必ずしも快く「インタビューOK」となるわけではなく、断られることも貴重な体験です。頑張って英語で話しかけたら、日本語ペラペラだった、などというケースもいい経験です。

 驚いたのは引率の生徒募集部主任M教諭のコミュ力の高さ!彼女の教科は英語ではないのですが、関係ありません!生徒が外国人に話しかけるところにタイミング外さずすっと入って「ティーチャー、ティーチャー!ステューデント!ピクチャーOK??」とほがらかに話します!これは相手からしても「制服姿の日本の高校生?に話しかけられるこの状況はいったい何?」という疑問を短時間で解消できる好要素で、見ていると多くの場合、撮影も快く承諾してもらえていました。(同僚として、彼女に改めて感服しました。ソフト面からハード面まで、最終日のバス到着・解散まで、完璧な引率っぷりでした。同僚としてもなんだかはずかしいいくらいばっちりで、もし他県への宿泊研修生徒引率という業務に求められる内容や心構えをクモの巣グラフで評価するなら、最大の真6角形?8角形?いや円?じゃないかというくらいで、本当に助かったのです!)

 生徒たち何人かにインタビュー相手について尋ねたところ、面白かったのは狙ったわけではないのに3人連続スリランカ人でした、というケース。この日この時間、スリランカ便でも到着か出発かしたのでしょうか?

 

 最後に、講師お2人の「面白かった様子」をご紹介します!

 イギリス出身の方は中年くらいの男性でサイモン先生。オーストラリア出身の方は若い女性でジェス先生といいます。サイモン先生はほぼスキンヘッドにおひげ、ジェス先生は金髪長髪を後ろで縛っている…そんなお2人をご想像ください(よろしければ前述のトップページの新着情報部分にあるM教諭作成ブログシリーズでご覧ください)。

 授業の合間の休み時間中のこと。次の授業に向けて会場の端の机で2人並んで座って打ち合わせをしているようでした。部屋の反対側に座っている私がそんなお2人をふと見るともなしにみていると、ジェス先生が表情も変えず話ながらやおら目の前にあったテニスボール大の吸盤ボール(恐らくゲーム用に持ち込まれたグッズの1つ)を掴むと、それをサイモン先生のスキンの頭にポンと押し付けるではありませんか! しかし吸盤ボールはくっつかず、サイモン先生も一切その行為への反応もなく(!)、何事もなかったかのようにそのまま会話が続いておりました。目撃してしまった私がこのネタを隣にいたM教諭におすそ分けしますと、大爆笑! 翌日まで思い出し笑いしていました!

0

6月27日(火)「ポスター発表」2年生発表/1年生聴衆

 人文科探究の授業時間に扱う内容の中には、人文科としての特色を考えて、異文化やSDGs関連の時間もありますが、今回のこのポスター発表は、「人文科探究」ど真ん中の、本校人文科における探究活動最大のイベントになります。

 今回はいつもと趣向を変えて、本校のポスター発表を取り巻く状況を紹介する文面の合間に、本番の様子を一部ずつ挿入してみます。文面と写真の示す内容が直接合わないこともあると思いますので、そのおつもりでご覧ください。

 

6月27日(火) 「ポスター発表」2年生発表/1年生聴衆

 ★各部屋の準備の様子

 コロナ禍が、実情として…つまり「公の場の」「具体的な感染防止対策上の指示」の面で、だいぶ薄まってきました。ただ、コロナ禍の間に発展したリモート方式や会場の細分化等の中には、場面に応じて今後も活用できる方策もあります。

★発表の様子1

 ブログ内では繰り返しになるかと思いますが、本来の「ポスター発表」という発表の形式では、広めの会場内に多数の発表用ブースを設けて、統一のタイムテーブルのもと、ブース数だけいる発表者たちが同時に発表をします。聴衆はと言うと、興味のある発表があるブースに少人数ずつ集まって、発表者の発表を聞き、質疑応答タイムで質問や意見を述べるのです。これを繰り返します。

★発表の様子2

 

  昔は、本校でも学食を借り切って、そこに2年生と1年生が全員入って、本来のポスター発表形式で賑やかにやっておりました。その後、コロナ禍にて分散会場型になり、聴衆の1年生も出歩かず、割り振られた部屋の発表者たち数名の発表だけ聞く、という形になりました。同時に、発表自体もタブレットからプロジェクターを通じてスクリーンにポスター原稿を投映する形式に変わりました。

★発表の様子3

 

 今年度はある意味旧来の状態に戻すチャンスでもありましたが、担任のT教諭の意向もあり、合理的に考えて良い部分は残すことにしました。結果、コロナ禍バージョンで、会場数はこの時間に使用できる据え置きプロジェクターのある教室の数の5会場。それぞれ共通のタイムテーブルで発表する形式となりました。工夫として、プレ発表でもやっていたように、各班に司会を決めて、各部屋での進行をコントロールしていました。

★発表の様子4

 また例年、2年生1人につきお1人、1年間ついてくださる個別指導担当の先生方(職員集団のうち、3年生の担任と各部署の主任以外の担任・副担任ほぼ全員)にもお声がけをして、可能な限り発表本番をみていただいております。科目ですから評価もありますので、個別指導担当にも、ポスター発表を含めて年間の評価をいただくことになります。本番が都合付かない場合には事前または事後に、1対1で見ていただいております。

★発表の様子5

 コロナ禍と関係ありませんが、昔は人文科探究の時間だけが学校で唯一「7時間目」だったのですが、昨年度より教育課程が変わり、このポスター発表を実施している時間帯に1年生と2年生の普通科全クラスが授業をしていますので、単純に考えても個別指導担当の16人くらいは授業中、つまり担当している生徒の発表本番を見に来られない、ということになります。来年度には、授業中となる教員数はさらに9人増えますので、今後はこの辺りをどうするかが課題の1つです。

★発表の様子6

  さて、今年度の生徒たちの様子ですが、やはり2年生になると成長を見せてくれるもので、どの部屋でも立派に発表をしていました。1年生からも、内容について的確に隙を突く質問等が出ましたし、記入している感想はやがて発表者本人の手に渡ります。しっかりフィードバックして、夏休み中の課題「論文の下書き」につなげて欲しいと思います。

★質疑応答の様子

★おまけ!人文科ブログと言えばKさん!?健在です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0

6月21日(水)2年生「紙のポスター作り」

 昨年度は、事情によりポスター発表用の資料が電子版のみになってしまいましたが、やはりモノとして発表現場で負える役割と、手作業にも学ぶものが多いこととを考えまして、今年度は紙ポスター作製も実施しました。ただし、人文科や学校全体の日程的都合もあり、通常の火曜日7時間目「人文科探究」の時間では難しかったので、三者面談で午後が授業が無い期間中の放課後、特別にこの時間を設けました。

6月21日(水)2年生「紙のポスター作り」

 各班原則2名で、長机を2脚寄せてテーブルを作り、私物を置いたら前へ集合。まず主任の私から、この時間の作業について一通り例示しながら説明しました。

手順は次の通りです。

① この時間の流れの説明

② ポスター自体の作り方の説明

 1)自分のパワポポスター資料の裏面にナンバリング

 2)実物大見本を参考に、模造紙の方眼の左端に鉛筆で薄くナンバリング

 3)見本を参考に、A4版横のポスター10枚を順番に間違えず貼り付けるための位置ナンバリング

 4)見本を参考に、模造紙全体を「最終保管形態」に折りたたむ

 5)模造紙を開いて、正しい位置にA4ポスター資料を糊付け

 6)SDGsへの貢献について資料を10枚に含めていない者は、該当SDGsの付箋を添える

 

 説明が終わり、全員作業に入ります。

方眼を使って、薄くナンバリングしたら、見本品と同じように折って…

折れたら、原稿を配置してみて…

糊付けのイメージをしっかりもったら、1枚ずつ正確に張り付けていきます…

のってくれば、どんどん張り付けて…

張り付け終わった人から、「保管状態」にして提出し、片付けをして解散。

ポスター発表本番では、プロジェクターで資料を投映するすぐ脇に掲示しておく予定です。

 

ナンバリング、紙折り、糊付け…やはり、「工作」という行為は今の時代、どんどん減っているようで、ままならない生徒も見受けますが、だからこそ、これはこれで大切にしたい作業です。

 

さあ、来週本番!彼らの活躍を期待しています!

 

0

6月13日(火)人文科探究⑧ 1年生「論文の型」 2年生「ポスター発表プレ」

6月13日(火)人文科探究⑧ 1年生「論文の型」 2年生「ポスター発表プレ」

 実は、主任の私はこの日この時間、「学校評価懇話会」に出席しておりまして、学習活動の様子は直接見ることができませんでした。担任のお話と撮影してもらった写真を見るに、今回も滞りなく実施できたようです。

 ついでに、先週の3年生キャリアガイダンスの裏番組も同様で、私は3年生の現場に張り付いていましたが、1年生は「ネタ帳作り」でこの日は新聞を中心に各自数枚をとじ込み、2年生はプレ発表に向けポスター(パワーポイント資料)作りをそれぞれ進めたようでした。

 

●1年生「論文の型」

 本校人文科の「人文科探究」の授業につきましては、原則は担任が授業をしますが、難しい回は主任が授業をする事もあります。我々高校教員の免許に「探究」があるわけではありません。私は「英語」です。1年生担任Y教諭は「国語」です。パターンとしまして、この学科の担任経験者が主任になります。その回の授業の、学習の目標・目的が、初めての人には難し目な場合には、主任が主導で授業を行い、担任や副担任は机間巡視等ティームティーチングをやりながら同時に研修、ということになります。

 「論文の型」につきましては、当初の予定では私が授業をするつもりでしたが、前述の事情になりましたので、Y教諭に主旨と展開案をお話して、資料もばっちり用意しておきました。Y教諭の持ち味も合わせて、目的はしっかり達成できたと思います。

 以下が授業の流れです。

 ① まず、入学して2か月以上経ったところで、あらためて「人文科探究」を学ぶとどんな良いことがあるのか、卒業生の声から何例か紹介する

  ・大学で、周囲の仲間が進め方が分からず困る中、「レポートの書き方が分かる」

  ・大学で「論文を見本で紹介される」「論文を褒められる」等々

 ② 先輩の完成論文を1本、見本として読み込む

  ・要改善点もある論文例を、注を入れた状態で印刷したもの

  ・同時にその論文の元となったポスター原稿も配布し、ポスターでいうどこが論文のどの部分になったのか意識してもらう

 ③ 今後、1年生が来年の論文完成まで、いつ頃どのようなワークシートを使いどのような順番で研究を進めて論文の形にしていくのか、を過去のある先輩の残した記入済み実物ワークシートを使ってなぞってみる

 ③+α その結果出来上がったその先輩の論文を読んでみる

 

 以上の流れをなぞり、いったいどうやって「論文」などという大それた感じに聞こえるものを先輩たちが作れたのか、少し謎解きになったのでは、と思います。また自分でもなんとかなりそうだという感覚ももってもらえたら幸いです。ここで「今」に再度戻り、なにしろ「ネタ帳作り」を進めましょう1年生!

 

 ●2年生「ポスター発表プレ」

 三者面談期間を挟んで、再来週はいよいよポスター発表本番です。ポスター発表は本校の位置づけではあくまでも論文完成への布石ではあるのですが、発信イベントとしましては最大のものです。この日は本番がうまくいくよう、かつ直しておきたい部分があるかどうかの確認も兼ねて、皆緊張気味で臨んだようですね。

 担任のT教諭の指導で、5班が4部屋に分かれ(この日の状況を考慮して本番は5部屋にするようです)、各班の班長の司会で発表会を進める形です。よって画像で前にいる生徒が投影されている資料の作り主とは限りません。

それぞれ、1人4分で自分の研究を発表して、その後質疑応答を経た後、聴衆は各発表の振り返りをし、また最後にはこの時間の感想を書きました。

 

 しみじみ、光陰矢の如し、を感じます。去年入学してきたばかりと思っていたら、もうポスター発表ですか…来週の本番、頑張りましょう2年生!しっかり聴衆をやりましょう1年生!授業が空いていて見学に来られる個別指導担当の先生方、よろしくお願いします!

 

 

 

 

 

 

0

6月6日(火)3年生キャリアガイダンス「卒業生の話を聞く」

 準備は大変ですが、人文科の行事は、どれも楽しみです。この日もまた1つ、楽しみな行事が無事に開催されました。

6月6日(火)3年生キャリアガイダンス「卒業生の話を聞く」

 人文科と言えど、学校設定科目「人文科探究」の授業は2年生までで終了です。現3年生までが旧教育課程で、学年全体で7時間目はありません。人文科の生徒も、3年生になると「人文科探究」はもう終了しており、普段は7時間目はないのですが、年に数回だけ「キャリアガイダンス」という枠組みで7時間目の時間を設けておりまして、その中の目玉がこの「卒業生の話を聞く」会です。

 今回は4名の大学1年生が依頼を快諾してくださり、この日揃って参上してくれました!

 今年は、人文科3年生のクラスの担任のアイディアで、「会場はL.L.教室1つ」「始めから先輩の人数の班を作り、先輩が各回10分で、各班を巡りながら同じ話を4回する」という形式で実施してみました。

 

  直前。皆さま、しっかり来てくれました。主任の私から挨拶をし、担任のG教諭が現3年生クラスの状況と、どういったお話をいただきたいかを伝えます。もちろん、事前に全員に話していただきたいことについては資料付きで伝達済みですが。今回の先輩たちは、何やらよくある「実物提示」以外に「配布用メモ書き」まで用意してくれている人もいるようです。

 

 さあ、いよいよ始まります。先輩方には先にL.L.教室の上座に移動してもらいました。

 

 しっかり号令をした後、主任の私から「先輩達は本行事への参加の大前提として大学の授業を休んできてくれている。そのことを忘れてはいけない」という趣旨の話をしました。実は現1年生担任のY教諭がスプリングセミナーでお話していたことでもあり、ここで使わせていただきました。そして「楽しく話をする雰囲気は大切。でも、時間を割いて共有する内容は、是非有意義なものに。先輩だからこそ聞ける話、先輩にしか聞けない話を是非。」と。

 そして、G教諭からは、この後の先輩から話すことや質疑応答のヒントとなるような、是非確認しておきましょう、という点が何点か出ました。

 

 先輩たちと、各班の様子です。16通りの組み合わせですが、1通りずつ掲載します。

 今年いらした校長先生(黒いジャケットの先生)も、人文科の取り組みを見にいらっしゃいました。

  先輩たちからは、単なる体験談にとどまらず、心構えや大学受験に関わる諸分野の実情、不測の事態の対処と気の持ちよう等、我々教員が通り一辺倒の進路アドバイスをしようと思ってもなかなか口をついて出てこない、独自で貴重な話が次々に語られ、本行事の価値を再確認する次第です。

 

 配布用の資料を自分で全員分用意して持参してくれた先輩が使った資料です。

サブタイトルだけ掲載しますと…

1.受験の流れについて

2.受験プラン

3.勉強計画について(アドバイス8点)

4.志望校について(アドバイス3点)

5.モチベーションの保ち方(アドバイス2点)

6.大学生活について(3点)

 となっておりました。特に3番の勉強計画につきましては、大変具体的で核心を突いたアドバイスが記載されていて、生徒たちにとりましてこの紙はしばらく重要な資料となるでしょう。

 また、先輩の1人が、実は昨年度に私が生徒対応した際に伝えた話を覚えていてくれて、この場でアドバイスとして紹介してくれたシーンもありまして、内心とても嬉しかったです。

 

 このクラスは「とても元気が良い」クラスで、中には普段落ち着かない感じ?の者もいるのですが、この場は思いのほか全員が集中して熱心に聞き入っていました。いい雰囲気です!よく撮れた真剣表情ショットをどうぞ。

 

 このクラスの担任のG教諭も、1つの班に定位置を決めて(講師の真横)、回ってくる先輩全員の話を熱心に聞き、また質問もしていました。また、講師の先輩方の旧担任のK教諭(奥でiPadを構えている人)もかけつけ、一人ずつ近くで話を聞いては嬉しそうに目を細めていました。分かります!私も1年前と先日のスプリングセミナーで、同じような表情になりましたから!この仕事の醍醐味の1つですね!

 

 最後は、予定外でしたがG教諭から旧担任K教諭へ「講師の先輩方について何か紹介コメントをいただけますか」といったお願いが。これはナイスなお願いでした。「うちのクラスの選りすぐりです」とあり、1人ずつ、在学中の過ごし方や進路に関する悩みなどを紐解いて、一通り話を聞いた3年生たちも最後に更に合点がいったようでした。

 

 間もなく終了です。クラスの代表からお礼の言葉です。立派に感謝を伝えました。

 

 主任からの終わりの挨拶ということで、私からは「良い雰囲気で話を聞けていた」旨、改めて「依頼を快諾し来て下さる先輩がいるからこそ開催できる行事」である旨、4名お願いして4名来てくださったわけではなく、背後にはもっと諸事情がある旨、そして「今は自分の進路にまっしぐらでいい。でも1年後に、誰かはこうして、後輩のために来て欲しい」旨。何も受かった大学の偏差値順という事ではなく、進路に向けた取り組み具合を中心に様々な条件で白羽の矢を立てる旨、この場を借りてまずは伝えさせていただきました。

  終了後、原則3年生たちは机と椅子を向きだけ直したら放課ですが、追加で個別に話を聞きたい者は例年同様残って個別相談OKです。やっぱり一定の人数は聞きたいようです。部活の先輩後輩の場合もありますね。

さあ、最後まで粘った3年生も去ったら、お楽しみタイム!

まずは旧担任のK教諭を囲んで集合写真撮影!そうこなくっちゃ!

そしてその後はやっぱり5人で積もる話に花が咲きます。他の卒業生の様子や噂を含め、和やかに交流を楽しんでいました。さらにその後はL.L.教室を後にし、職員室へ赴き、所縁の先生と話をするのも、卒業生にとりましても教員側にとりましてもこの行事の醍醐味の1つですから。

 卒業生の皆様、この度は誠に有難うございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0