人文科ブログ
11月19日(火)人文科探究⑰
11月19日(火)人文科探究⑰
今学期も、残すところ、この日を過ぎればあと2回!まさに大詰めです!
1年生 「個人研究テーマ面談・研究発展」
もう1回、同じように時間を使ったら、今学期最後は2回目のテーマセッションで終わりです。そこに向けて、各自活発に思考を深めていました。
広報する際の人文科探究の難点は、ぱっと見あまり楽しく見えないことでしょうか。実は、考えを深めるのって、強制されたりよっぽど疲れていたりでもない限り、楽しいものです。
担任、副担任、教育実習生で個人面談を進めていきます。いい感じです。
2年生 「論文執筆(一応)最終日」
泣いても笑っても、次回とその次の学期内最終回で、完成論文を担任に提出し、また個別指導担当の先生にも完成報告を終えることになっています。研究自体に厚みを持たせられなかった場合、紙面を埋めようとして関連情報をかき集める場合もあるのですが、本来の論展開にそぐうかどうかは大事ですし、また引用するならきちんとルールに乗っ取ってやらねばなりません。全体的になんとなくギュッとした雰囲気で取り組んでいました。
人文科探究は、うっかりすると「論文作成」が目的にみられてしまいますが、本来は、その過程自体が目的なのです。
「?」を「!」にする。そのために、「考える」「調べる」「情報と思考を組み立てて、発信する」。その結果を残すのに、形として論文という形態をとっているだけなのです。…が、そうはいっても、こうして最後を仕上げるのはカンタンというわけにはいきませんよね。みんな頑張って素敵な「思考の足跡」を残してください!
11月9日(土)人文科フェア!
11月9日(土)人文科フェア!
人文科フェア! 外向けの広報活動で、スタッフもボランティアですので、「人文科独自の行事」としてリストアップしない場合もあるのですが、意外に大行事です! 生徒スタッフは基本的に32人動員しますので。目的はもちろん「人文科を受検したい人の人数を増やす」ことにありますので、広報活動と言えば終わりはありませんが、物理的なイベントとなりますと、コレが終わりますと、残りは冬の「エンパワーメントプログラム」のみとなります。
11月9日(土)は、春日部東高校の第3回学校説明会の日。代休ありで、6時間の授業と並行して、5時間目くらいに体育館で学校説明会の「全体会」、6時間目に「授業公開」、そして放課後に「部活動体験」「個別相談」「人文科フェア」の3択となります。
例年のことで、かつ仕方のない状況なのですが、時間設定が3択であるためか、人文科フェアにお越しいただいたお客様の人数は、事前申し込みをいただいた組数よりだいぶ少なかったのですが、それでも多くの方にご参加いただきました。
今年は、ここ数年のスタイルを変更して、「4会場分散開催」から「1会場開催→後半は中学生は分散会場にて交流会」としました。その関係で、私も本会場に終始張り付きになり、ほかの先生方もそれぞれ監督に入る都合で、画像確保係を設けられませんでした。気を利かせた「I教諭」がなんとか撮影してくだすった画像にて様子を紹介します。
今年度の人文科フェアのメニューは次の通りでした。
【約1時間の中で】
★前半「生徒主体の説明・発表」
①(ここだけ主任より)人文科独自の学習と「人文科探究」について
②2年生による「探究プレゼンテーション」再現
③2年生による「オーストラリア海外研修報告」
④1年生による独自行事紹介
⑤3年生による独自行事紹介
★後半
「中学生は人文科在校生と分散会場にて交流会」
「保護者の皆様は本会場に残り主任から追加説明」プラス「3年生による総合型選抜入試プレゼンテーションの再現※」
※(単年度オプションで)B大学に合格したばかりの3年生にやってもらいました。
「質疑応答」
「個別相談」
※この場をお借りして「3年生による総合型選抜入試プレゼンテーションの再現」につきまして少々
このメニューは、例年はなかったのですが、わけがありまして今年度は人文科の同意を得て急遽加えました。
ちょうど今年度の人文科フェアの要項を考える時期に、人文科3年生のある女子から、「近々、総合型選抜でB大学を受験するので、その時にするプレゼンテーションをみてください」と依頼されました。こういった依頼は我々教員喜んで引き受けます。実際にやってもらったところ、「まんま探究じゃん!(心の声)」出来栄えがあまりに見事でしたので、その時は真剣に指摘すべき点を色々と整理して伝えたのですが、指導している間に「そうだ、人文科フェアの場でなんとか見せることはできないか」と思いついたのでした。指導後にお願いしてみたら、まんざらでもないお返事。やった!
ご存じのように、「総合型選抜」は、数年前に「センター試験」が「共通テスト」に替わった時に、「AO入試」からこの名称に変わりました。大元はアメリカの高偏差値大学の入試スタイルで、AアドミッションOオフィス、つまり「入試課」が、受験生1人につき厚さ(高さ?)数十センチもの書類資料を取り揃えて、家族構成から人物から何から何まで「本大学にふさわしいか」を検証するという入試スタイルからきてるそうですが、日本ではそこまでせず、ペーパーテストや高校の成績を重視するのではなく、実際に色々と受験生の人物をみる場を設けて合否を検討する形の入試です。ですので、大学により受験生に課されることも色々で、長時間の面接、面接でなく「面談」、小論文+面接、大学の講義を受けてそれをもとに発表させる、とか、課題を与えて資料をまとめさせて発表しに来させる、等々多岐にわたります。
折しも、新聞にも記載されましたが、今現在、国内の大学が「年内入試」の比率を増やしつつある、とのことです。職場内でも共有されました。年内入試とはつまり、かつてのAO入試と各種推薦入試、今でいう総合型選抜と学校推薦型選抜などのことですが、これらの比重が増えるという事は、つまりは大学が一般入試で合格させる人数がこれから減っていく、ということ。ある国立大学はいまから25年以内に、100%総合型選抜にする、とのことですし、別の私立大学は、そういう時代に「学力の担保」も必要と考えてか、推薦型にも学力試験を課すことを検討しているようです。とにかく、時代がまた動いていくようです。そして、新聞には高等学校の授業もこれに合わせてだんだんと「探究型」に変わっていくだろう、とありました。
今回、皆さまの前に出てもらったこの3年生女子は、B大学より「課題」を出され、それについて自分で仮説を立て、検討の視点や方法を考え、実際に脚を使ってカテゴリー別の多くの人々にアンケートやインタビューを実施して、見事なプレゼン資料を作ってきました。私が驚き、また喜んだのは、彼女が作ってきた1枚1枚のポスター(ここで言うポスターとは、美術の時間や夏休み課題で描く、例えば緑化「ポスター」のことではありません。自分が調べたり考えたりした論や情報などを、プレゼン(発表)のために分かりやすく小分けの書式にした資料のことで、一言で言えば「発表用の小道具資料」のことです)自体ももちろんですが、課題から仮説、論証のための調査とその結果の資料化、そして結論へ、という「論展開」がバッチリだったことと、彼女自身が自分の発表したい一連の論展開を完璧に頭に入れてあり、どの段階でどう質問しても間を空けず論理的に返答できたことです。まさに!まさに人文科探究の成果ここにあり!と言いたいプレゼンでした。高校生ですと資料に引っ張られて発表がよたるものですから。
春日部東高校は一般受験を推奨している学校ですし、私もこの学校に転勤してきて担任をもって、自身のキャリアで初めて「一般受験で希望する進路に向かって努力する体験の大切さ、人生における希少性、そして合否に関わらず自分の努力度と向き合い一喜一憂しながら自分の未来を方向付けていくことがとても感動的なことであること」を知りました。入試対策はややもすると詰込み型の学習になり、それは確かに望ましいことではありませんが、一方で人生の黎明期に一般受験によって体験できることが何ものにも代えがたい貴重な経験であることも、実感できたゆずれぬ事実です。いましばらくは、春日部東も、また多くの受験校と呼ばれる学校群も、一般受験対策を大切に進めていくことでしょう。
しかし、今後どんどん総合型選抜などの需要が高まっていくであろうことも容易に予想され、こうして実際に今年もこの方式で合格を決めた生徒がいるのです。実は数年前にも、AO入試に自分の探究の内容を使って、慶応大学に合格した生徒もいました。人文科の学習活動は、入試対策のものではありません。それがこのように入試にも大きく役立つのですから、それはいいことですよね!!!!
フェア自体の画像が少ないので…
廊下には、開場前に並ばれた方が飽きないようにと、ウェイティングラインに沿って学習活動がわかる資料を置きました。
画像はありませんが、ここ5年間の進路先データも180cm×90cmサイズでボードを作り掲示しました。
本会場(人文科で何かというと使うL.L.教室)入り口にて、生徒から「人文科紹介ブックレット」をお配りしました。
中学生の皆様、保護者の皆様からいただいたアンケートも全て集計しまして、全体としては大変よい評価をいただきました。ありがとうございました!また、年を追って少なくなりましたが逆に厳選されてくる「フェア参加後も残る疑問点」につきましては、その内容により場と方法を検討の上、ご対応させていただければと思います。直接お問い合わせいただければ最もシンプルに回答させていただけます。
フェア開催に協力してくれた生徒スタッフ「SS」の32名にも感謝します。彼らがいないと、できないのです。そして、東高のいいところ、人文科のいいところは、「しょうがねぇなぁ」「めんどくせぇ」という態度の生徒が1人もいないこと! 土曜日の!放課後に!よけいなお仕事をやっているのに、みんなにこやかに一所懸命やってくれました。こういうところは本当にありがたい!
しかも! SSはそれぞれの使用した交流会場教室を原状復帰して、最後に控室に集合して、記念撮影とアンケート記入を済ませたらお仕事終わりなのですが、フェア本会場L.L.教室の原状復帰のボランティアを追加でお願いしたら、ほとんどの人が来てくれました! 本会場はフェア後に個別相談が入るため、交流会場の片付け終了と時間が大きくずれることが予想されていましたので、大人でほそぼそ片づける覚悟で、始めからSSに片付けの分担をしてはいなかったのです。
大人数で、再配置しにくい長机と椅子を合理的に原状復帰するための指示をききながらあっという間にテキパキかたすところは、「ここをこそ中学生や保護者の皆様にお見せしたかった」と思ったくらいでした!
(念のため、オレンジ色のジャンバーは、人文科や東高の生徒団体のものではありません。PTAの備品を毎年お借りしております)
最後に、SSより受験生の皆様へ、振り返りシートに記述のあったメッセージを記載しますので、よろしければお読みください! 問題のあるコメントもみあたりませんでしたし、原則、本人の記述した通りに忠実にワープロ打ちしました。交流会場の部屋ごとにまとめますので、「あの時の、あの人のコメントかなぁ」などと思い出しながらみていただければ幸いです。
皆様、受検までの 残りの時間、健康に留意して、後悔なきよう、がんばってくださいね! そして受検会場で、入学式で、お待ちしております!
★303号室★
1年 今が頑張り時です! ここを乗り越えれば必ず楽しい高校生活がまっています!
1年 勉強がんばってください! 人文科で待っています!
1年 3年間クラス替えがないこと、人文科はどのようなことをするのか、授業は難しいかなど不安なことはたくさんだと思うけれど、入学したら不安は全部なくなると思います。ぜひ楽しい春東ライフを一緒に送りましょう!
1年 数学の問1、問2と、漢字、社会は歴史全般、英語は単語メイン、できるなら文法をサラッと復習、苦手なら理科は主要となる単語だけ覚える。社会と理科は1月まで、それ以降は国数英メイン。
1年 意外と入ってみたら楽しいです。
1年 普通科とは違う経験ができるので、自分自身にとってプラスになると思います。
2年 楽しめ!!
2年 人文科には独自の行事が沢山あります。人文科で待ってます!!
★305号室★
1年 将来、自分のやりたいことに活かせることを学ぶことができ、めっちゃいいです。
1年 少しでも気になっているなら、合格に向けて頑張ってください。
2年 今が一番大変な時期だと思うけど、自分を信じてがんばってください!! 応援しています!
2年 2次募集で入学したので、ほぼ何も分からない状態で人文科入った。不安ばかりだったが、今が一番楽しい。中学3年生、待ってます。
2年 勉強がんばってください
2年 勉強がんばれ
2年 高校生はみなさんを待ってます!
3年 「人文科」という名前を恐れないでください。
★2年9組★
1年 がんばってください。
1年 今日来てくれた皆様、ありがとうございました! 春日部東高校でまってます!!
1年 後悔なく、楽しい時間にして、がんばってください。
1年 受験の日が近づいてきて、本当に緊張しているとは思いますが、ぜひ、自分の将来を考えて、たくさん勉強して、高校受験に臨んでください! また会える日を、来年、楽しみにしております。
2年 受験大変だろうけど、がんばったらその分自分に帰ってくるのであきらめないでください!! 演劇部募集中! Xもやってるよー! Byはるあずま✸ (←これは春日部東高演劇部の団体名ですby主任)
2年 不安と感じているほど、勉強している証拠! 最後まであきらめずにがんばりましょう!
2年 一回きりの高校受験、本当に人文科で決めていいのか、と考えている人もいるかもしれないですが、少なくとも私は入ったことを後悔してはいません。後悔するもしないも未来のあなた次第です。自らの信じる道を進んでください。応援してます!
3年 僕も中3のころに説明会に参加しましたが、その時は偏差値がこの学校に届いていませんでした。ですが最後まで諦めずに勉強した結果、合格することができたので、最後まで諦めず自分を信じて頑張ってください。そして剣道部にも来てください。
★3年9組★
1年 今の時期、辛いと思いますが、がんばってください!!
1年 数ある高校の中でも個性が強めの高校なので、学校に飽きて行かなくなることはないと思う
2年 受験まであと少し、後悔しないためにも勉強頑張れ! たまには息抜きもしてください! (4月の)人文科交流会であえることを楽しみにしています!
2年 勉強が大変だと思うけど最後まで諦めずに頑張ってほしいです。入学をお待ちしています!!
2年 勉強頑張ってください
2年 油断せずがんばってください、できるだけ
2年 頑張れ
3年 人文科は、クラス替えもなく、和気あいあいとした空気が特徴です! 君も人文科ライフを謳歌しよう(?)
11月5日(火)12日(火)人文科探究⑮、⑯
2回分です。
11月5日(火)人文科探究⑮
1年生:個人研究テーマ面談・文献/資料収集 最終日
2年生:論文執筆/個人指導
例年通り、画像としては動きの少ない回が続きます。
1年生は次回が「セッション」ということで、これまでに面談等も経て自分の研究テーマの論展開ワークシートが出来上がった人から小規模にセッションめいた活動も始めていますね。教育実習生の方にも、面談をしていただいている様子。
(おっ、なつかしい「ブログ姫」(現在3年生)の再来か!?)
2年生は、毎年1人につき1人つく「個別指導担当」の先生の元へ、もっともっと通いなさいとの指導がありました。人にもよりますが、不足がある模様。きちんとアポイントメントをとって半定期的に指導者の下へ通う、という行為も、探究と並行して大切な体験です。
研究テーマが「論文」の形をとる段になると、やはり研究の不足点や加えたい考えなども出てきますので、時折こうして図書室へでかける人もいます(PC室と同じ階で、廊下を挟んでドアツードアで行けるのが便利!)。
11月12日(火)人文科探究⑯
1年生:個人テーマセッション①
2年生:論文執筆/個人指導
1年生は「個人テーマセッション」です。隣の空き教室も使って、班を組んで、順番に各自の研究の論展開を披露して、仲間に「不備」等を指摘してもらいます。
楽しく、真剣に、活発にやっておりました。
担任のT先生も時折混ざってセッション? 楽しそう!
今日は副担任のITが(I先生のつもり。ITではありません)授業変更でこの場にいません。さみしい。
2年生は、いつもより動きが少なく、いつもより明らかに集中して、ほとんどの人が忙しそうにPCに向かっていました。それぞれの「精神世界における活発な活動」が、こうしてただ見るだけの者にも見えると楽しいのですが、実際は面談しないとなかなかわかりません。
前回、この場で彼らに主任から何点か連絡したのですが、その1つで、ネットや書籍から図、グラフ、あるいは文面等を借りてきて論文に盛り込む際は、必ず定められた書式で引用をしてほしいものです。さもないと、(論文集は売るわけではないし不特定多数に配布もしませんので、まず問題にはなりませんが)剽窃という犯罪になってしまいますからね。
どのみち、まもなく完成論文が提出されれば、担任、副担任、主任はそれぞれ冬休み中に全員の論文を点検して、論展開、書式、引用、誤字脱字と全分野にわたりチェックし、いったん「評価」も出しますので。
PC室から出て間もなくの階段の窓より。人文科も人文科探究も探究論文も夕暮れ時の空と何の関係もありませんが、瞬間的にしみるものがありました…1月前まで「夏日」とかいっていたのが、もうすぐ冬ですね。
10月8日(火)と29日(火)7限 人文科探究⑬、⑭
2回分です。
10月8日(火)7限人文科探究⑬
1年生:個人研究テーマ面談/文献・資料
2年生:論文執筆/個人指導
この日は、1年生の担任のT教諭が出張のため、前にサマースクールTGGのブログをアップしてくださった副担任のI教諭が、7時間目「人文科探究」の授業を代行しました。「人文科探究」は、本校独自の学校設定科目であり、分類教科が存在するわけでもありませんから、教員免許搭載教科と関係なく、担当になった者が授業を頑張ります。I教諭は私こと人文科主任と同じ「英語」の者ですが、なかなかどうして、ワカッてらっしゃる。この時期、この時間、何を目指して、何を達成すればいいのか…頼れます!
私も、いい時期ですので、主任の立場でちょこっとお話しました。
今年度の1年生は、試験的に例年より個人研究を深める時間を多くとりましたので、いつもよりだいぶ早く独自に調べたいこととその論展開が出来上がってきている生徒が多くいます。
そう、逆に、この時期から半年ほどをどう頑張るかで、来年度の2学期以降の大変さが大きく変わってくるのです。何かを注入するには、とても良い時期です!
各自、ずーっとiPad画面やワークシートとにらめっこですと、煮詰まりますし、ストレスもたまると思います。新たな資料を見つける必要性があるならば、迷わず動いた方がいいです。図書室へ体を動かしていく者も少なくありませんでした。
なにかいい資料、自分の仮説を正しいという「根拠」を支えてくれる「掘り出し物」、みつかるといいですね!
さて2年生は、大詰めの一歩手前です。PC室と教室に分かれて、論文原稿の完成を目指して頑張ります。
教室には「一通り出来上がった者」同士で、個別指導担当へ面談をお願いしにいく前に互いの論文を確認し合う者たち」と、「色々と大変でPC室でどんどん入力する前に済まさねばならないことがある者たち」が残りました。
PC室には、直したい部分、追加したい情報等、この時期特有の思いでワープロ作業がまだたくさんある人達が、画面と真剣に向き合っていました。
10月29日(火)7限 人文科探究⑭
1年生:2年生の海外研修報告
2年生:海外研修に行った人は報告会、行っていない人は論文執筆等
また海外研修ネタになりますが、正規の授業1コマ丸々、海外研修に関することで使うのは、これが最初で最後です。
火曜日の7時間目、人文科は1年生も2年生も学校設定科目「人文科探究」の授業ですが、普通科は数学だの国語だのと通常の科目の授業をやっています。よって、普通科からの海外研修参加者につきましては、普通科の授業を抜け出し、この人文科の報告会へ参加するよう強制はしにくいです。 調整の結果、1名が手続きを経てこの場に来てくれました!
団長ほか2名による、学校説明会用の報告プレゼンは、とてもよくまとまっていて理解しやすいのですが、1年生のほとんどが先日の「令和7年度海外研修参加者公募前家庭対象説明会」にてそれを聞いてしまっていますので、この場は少々趣向を変えてみました。
まずは、団長から挨拶と宣伝です。
次に、私が作ってアップした「ブログ」を利用して、「ブログを見ながらの内容紹介」をしてもらいました。前の週の後半に、各自、ブログの画像を利用して短時間で紹介する準備をしておくよう指示を出しておきましたが、如何せん時間がありませんでした。いつもより、2年生ちょっとたどたどしかったです。
報告のトップバッターは2班。入国からオペラハウス観光、現地校シャイヤークリスチャンスクールにおける最初の2日間までの紹介。
3班は水曜日のみ訪問したシドニー大学に関して。
4班は、シャイヤークリスチャンスクール最後の2日間から帰国まで。
シドニー大学でやったSDGs「水問題」プレゼンの再現は、5班。
1班もプレゼン係。現地校最終日に披露した日本の文化の紹介で、茶道についての発表でした。
最後に15分ほど、全体を班に分けて、各班に海外研修経験者が1人~2人付くようにして、座談会を行いました。
次年度に向けて、海外研修参加希望者を募る時期です。多くの応募を待ちたいと思います。
2024年度オーストラリア海外研修報告7【英語について】
2024年度オーストラリア海外研修報告⑦【英語について】
ブログ掲載予定
① 8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで (済)
② 8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半 (済)
③ 8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議 (済)
④ 8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン (済)
③⑤ 8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで (済)
⑥ 引率弥次喜多ヤママツ珍道中 (全6回になってしまいました 済)
❶食事 (済)(1回目)
❷モーテル・ホテル (済)(2回目)
❸通勤道中
1)バス事情 (済)(2回目・3回目)
2)ゴミ関連 (済)(3回目)
3)新聞配達 (済)(3回目)
4)交通関係 (済)(3回目)
❹スーツケースパッキング (済)(4回目)
❺現金 (済)(4回目)
❻土曜日 (済)(5、6回目)
⑦ 英語について ← 今回はここ! やっと最終回です!
8月上旬に行ってきましたオーストラリア海外研修、その報告の人文科としてのラストです。もう11月です。すみません。
最後は、英語について何点か。
引率2名の担当教科ですが、Y教諭は国語科、そして私人文科主任は英語科です。Y教諭も英語はかなりならしたものですので、それぞれ研修中に思うところはいっぱいありました。
まずは、オモシロい?お話から。
1.これで君もオージーイングリッシュスピーカー!? 豪州なまり特集!
わたし、研修期間中の日中はもちろんですが、毎日やどに戻ってからは、寝るまで基本的にTVをつけっぱなしにしていました。番組は特に選ばず、電源を入れてやっていた番組を見ていたのですが、聞こえてくる英語はイギリス英語が基本なことはよくわかりました。その中に、面白い発音がところどころ聞こえてくるのです。予備知識で、そうなる理由は知ってはいましたが、実際に生で聞くと、おお!これがそれか!と納得が行き、面白かったです。少々、クイズ形式で。
次の、発音を「カタカナ」で表した単語、英語でなんという単語だったか、わかりますか?
1.短いものから
① ユゥカァイ
② オゥカァイ
③ ダィズ
④ ラィス
⑤ タィボゥ
⑥ スタィト
⑦ プラィス
⑧ チャィンジ
答えは、次の通り。
① UK
② OK
③ days
④ race
⑤ table
⑥ state
⑦ place
⑧ change
2.少し長めの単語
⑨ ァマイズィン
⑩ アィティーンス
⑪ ウェンズダィ
⑫ カンヴァサィシュン
答え
⑨ amazing
⑩ 18th
⑪ Wednesday
⑫ conversation
3.2語合体したもの、2語の表現、2語・3語の熟語等
⑬ タィブラィク
⑭ アィチアンアー
⑮ アィボゥトゥ
⑯ エヴリィダイ
⑰ ガィムアイヴァ
⑱ キャリィアワィ
⑲ ブラィンマッソゥ
⑳ オリンピック ガィムズ
㉑ プラィチェスヒヤ
㉒ レッツタィカルック
㉓ ニュゥサウスワイョズ
答え
⑬ tie-break
⑭ H&R
⑮ able to
⑯ every day
⑰ game over
⑱ carry away
⑲ brain muscle
⑳ Olympic Games
㉑ play chess here
㉒ Let’s take a look.
㉓ New South Wales
いかがでしょうか? これらは、実際に自分で耳にしてしおりにメモして帰ってきた、活きた実例ですので、愛着も湧きます。
種明かしは、こうです。
オーストラリアでは、特に英語の「エィ」という発音が「アィ」に変わってしまうのです。よって、dayも「ディ」ではなく「ダィ」になります。
もともと知っていた例としまして、「よう、元気か」の Good day mate. を、グッデイ、メイトではなく「ゲダィ、マィト」というのがありました。残念ながら、この挨拶は期間中に意外と耳にしませんでした。
こうなると、「エィ」→「アィ」変換を耳で補足できると楽しくて、夕方から寝るまで、テレビはつけっぱなしでした。
2.英語話者たちの日本人に対するのちょっとした誤解で生じる停滞
春日部東高校の生徒たち、英語がある程度得意な生徒もいますが、意外と苦手とする生徒もいます。実は、けっこういます。でも、得意なはずの生徒も、本物の会話が始まると、培った英語力を発揮できずにフラストレーションがたまる場面がよく見受けられました。
その理由の1つは、Y教諭もしみじみコメントしていましたが、「このこたち、視覚情報(読み上げ対象の文字や文面等)がないと、とたんに分からなくなるな」と。そうなんですよね、私は英語の教員ですから、反省する部分が多々あるのですが、少なくとも英語の授業において生徒たちが普段「音」から情報を色々と判断しなくなってしまっている可能性があります。
もう1つは、そこから派生することでもあるのでしょうが、例えれば「UFOキャッチャーを前にして、見れば遊び方は分かる。クレーンで商品を掴み上げて、穴に落とせばいいんでしょう、と。ところが、いざ『やってみよう』となった時に、アレ?操作ボタンが見つからない/押し方が分からない」という状況。
現地校シャイヤークリスチャンスクールで受けた午前中の授業は、現地校の授業ではなく、ホームステイや短期留学等の斡旋業者「VSオセアニア」さん派遣の講師によるものでした。もちろん、全て英語のみで行われます。そして、配られたテキストも同じ業者さんによるものでした。
さてこのテキストの内容、記載されている語彙、文章や指示、どこをとっても普段の日本での授業で扱っているものと比べて、難しいどころか、簡単でした。当然、授業中に講師からされる説明も、分かるものばかり。ところが、記述でも口頭でも今からやるアクティビティに向け、いざ「指示の最後の一言」が出て、さあ動き始め!という場面で、皆ぴたっと止まってしまうのです。
よく状況を解析してみると、なんということはない、テキストに記載のない、やり始める直前の指示の一言が、聞きとれていないようなのです。
Write it down. Make it in sentence. Make pairs. 例えばこんなレベルです。講師の方は、途中、気を付けて、反応も観察して、注意深く説明を済ませて、目の前の生徒たちも表情や眼の光が「理解できている」ことを示していますので、この「最後の一言」に油断があったかもしれません。
今回、午前中の授業もできるだけ効果的な時間になって欲しいと思い、途中から割り切って、たまには引率として「介入」してみました。本来、こういった語学系の校外の研修なり体験なりは、外国人の方が講師をやってくださっている場合は特に、引率は引いたところにいるべきもの。こちらに助けを求められる、という状況は、生徒が英語で自分でコミュニケーションをとって理解して前に進まねば、というモチベーションを阻害しかねません。私もそれはそれで非常に避けたいことなものですから、本当にどうしても必要な一瞬、必要な生徒に、最低限の一言を、適切な声量で、スッと伝えるようにして、また一方では授業後に講師の方にこちらの気が付く範囲の生徒の状況をレポートもしました。
3.作文力の不足と、練習の必要性
いやぁ、色々と思い知らされました! 引率にとりましても、得るものがたくさんあった研修でした。「英作文力」これは、恥ずかしながら、長い間の反省点かつ懸案ですし、かと言って簡単に授業にどかんと混ぜ込むのも難しいことでもあります。
本題の生徒の英作文力の前に、つまらない話ですが、高等学校の例えば英語の授業では、扱う教科書をもとに年間で原則5回(実力テスト的なものを範囲に加えれば8回)の定期テストにあてる範囲を決めて、それぞれのスパンにある授業回数を元に、教材のどの部分をどのくらい扱うか、を同じ授業を持つ担当達の間で検討して、それに基いて授業を展開していきます。
はやい話が、各自勝手な教材をメインにせず、こと評価に関わる実施内容は共通した教材からのみ、そしてその科目をとっている生徒に共通した評価を意識して、ある程度授業内容を縛り合って進めることになります。逆に言えば、個人の考えや持ち味は、評価の共通性を損なうレベルでは授業に挿入し兼ねます。
大きな変更は、その科目をとっている生徒への公平性・共通性を実現するために、次年度に向けて前年度からするべきですが、今度は次年度の担当者が前年度では確定していない、ということも関係してきます。それまでなかった「変わったこと」はやりにくいのです。
そんなこんなで、英作文に極めて特化した授業を、効果が出るまで継続してやる、というのは、やれたら嬉しいですが、難しい。結局、通常の授業で扱う項目や時間の中に、あれこれ工夫してなんとかそういう時間をつくってやるしかありません。私が気が付き、よく注意したり生徒の作文活動の際に伝えていることは、次の通りです。
① 日本語には「助詞」という「単語の尻につける便利な数文字」がある。
② そのため、日本語は「単語主義」となっている。
③ 助詞があるおかげ/せいで、「単語」を文中のどこにもってきても、正しく助詞をつければ、相手に意味がただしく伝わるので、「語順」に意識がいかないし、そうすると「主語」が無くても相手に伝えたいことが伝わるし、単語も「品詞に関係なく」助詞のついていない状態で覚えてしまう。
例)「ライオンは肉を好む。」=「ライオンは好む、肉を。」=「肉を好む、ライオンは。」=「好む、肉を、ライオンは。」=「肉をライオンは好む。」=「好む、ライオンは肉を。」 …先に単語を言って、あとから考えながら助詞をつけられるのも、大きいですね。
こんな調子なので、「ライオンは」でも「ライオンを」でも、ライオンはライオン。「肉は」でも「肉を」でも、肉は肉、となってしまいます。その延長線で、「熱い」も「熱く」も「熱さ」も「熱する」も、皆同じ「熱」になってしまう。「~い」と「~く」の違いで、×になっても、理由もわからない。「何が違うんだ、コマケーナ―!イミワカンない!同じじゃん」…いや、同じじゃないから!
④つまり、「語順」という意識も、「品詞」という意識も、なくなってしまう。
会話でも記述でも、何か作文をする都合になると、普段、会話でも主語を言わない(主語が不要な)場合が多いので、つい「目的語」から始めてしまい、そうなるとそれを文頭に続きを言おうとするものだから、2語目以降の構造がめちゃくちゃになってしまう。
例)I am interested in music. と言いたいのに、Music,(と言ってしまうから)ahh,uhh,like?I? みたいになってしまう。
⑤英語は、真逆です。
「文には主語と動詞が絶対に必要(書いてない場合は無いのではなく理由があって省略)」
「英語は語順で意図を伝える」
例) Lions loves meat. ≠ Meat loves lions. Loves meat lion. 非文(意味とれず) Meat lion loves. 非文 以下、同じ
「各品詞すら、文中で使っていい位置にルールがある」
例) 正:My dog is very big. 誤:Dog my is big very. 誤:Very my dog is big. 誤:Dog is very big my.
⑥英語においては、作文をするなら、
・とにかくまず「動作主は誰/何になる?」または「誰/何についての話?」
・次に、「その動作主がする動作は、何?」または「誰/何について、どんな説明をしたい?」
…少々、キリがなくなりそうですので、ここまでにします。
続きにご興味のある方、説明会等に訪問、あるいは入学してくだされば、ここ東高または授業でお会いしましょう!
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥ 【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❻】
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥
【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❻】
ブログ掲載予定
① 8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで (済)
② 8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半 (済)
③ 8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議 (済)
④ 8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン (済)
⑤ 8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで (済)
⑥ 引率弥次喜多ヤママツ珍道中 ← 今回はここの6回目。
❶食事 (済)(1回目)
❷モーテル・ホテル (済)(2回目)
❸通勤道中
1)バス事情 (済)(2回目・3回目)
2)ゴミ関連 (済)(3回目)
3)新聞配達 (済)(3回目)
4)交通関係 (済)(3回目)
❹スーツケースパッキング (済)(4回目)
❺現金 (済)(4回目)
❻土曜日 ← 6回目はここの後半★
⑦ 英語について
❻土曜日 後半
ここから読まれる方は、いきなりなんだかわかりませんよね。「ヤママツ珍道中」を5回もやっておいて、しかも4回目以降はほぼ「マツ珍道中」状態でナンですが、これは、春日部東高校人文科主催の「オーストラリア海外研修」を引率したY教諭とわたくし人文科主任:松本による旅の裏レポートです。
ここは春日部東高校人文科のブログですから、上記①~⑤の生徒たちの様子が報告のメインです。しかしせっかく時間も労力もかけて行ってきた旅です。研修中、引率には引率の過ごした時間がありますし、生徒には見えない部分も仕事のうちです。海外出張なら毎日自宅には帰れませんから、休憩時間やプライベートも否応なく含めてザックリと仕事アワーに含まれます。そうした時間帯の情報も、一緒に行った生徒たちには後で楽しんでもらえるかもしれませんし、この業務を次回遂行する後続(もちろんまた私がやる可能性もありますが)にとりまして、参考になれば、とも思います。
と、思い付きで格好はつけてみましたが、私個人の過ごし方はちょっと特殊かもしれませんね。しかし、ヤマさんにブログを依頼するのは、余計な業務を増やすことになり、やはり気が引けます。私の「半自然紀行」、ご容赦ください。
いよいよ、海岸植生へ
B地点から内陸へ
砂丘のいちばん高いところ辺りから、内陸の行き先を臨んで。何が生えている? なにかいる? いや楽しみ!
↓ 遠くまで見えるうちに、見渡しました。どんな植物が生えているかは、生物部のブログでレポートします(いつになることやら)。
望遠で、Kの方角を撮影。民家だか別荘だか分かりませんが、デケェ。でもビバリーヒルズなどと比較すると建築物は密に並んでいますね。航空写真でもよく分かります。
↓ くだったところから、海側の砂丘を振り返って。
C地点
高低差でいうといちばん低い辺りの左側、藪が続く途中にぽっかり、入り口と開けた空間がありました。
入っちゃいますよね~なにかいないかウロウロしちゃいますよね~。ただし、この先は、どうやら先ほど見えた公園のようです。もとのルートに戻ります。
D地点の十字路
砂丘の底にある砂道の十字路、D地点まできました。んーどっちへ行こう?
「つもり」は右折して北西の方角(次の画像)、
グリーンヒルズの砂丘の内側、恐らく大昔からそれ程人類が手を付けていない環境が続く方角なのですが、人里からどんどん離れる…。グー〇ルマップを見ながら、ちょっと悩みました。人通りはほぼゼロ。こんなところで万が一、暴漢に襲われたり毒蛇に噛まれたりしたら、エライことに。色々な出会いは結果的にこの後の時間にありましたので、この段階では不安から、直進しても左折しても(左折の方角はこんな感じ、遠くに公園と家がみえます↓)、
距離は縮まるけれど同じような環境を見られそう、と考えもしました。が! せっかく、一生に1回かもしれないチャンスです。しかも仕事で訪れて10日間中たった1日の休日、ここオーストラリアの原野で、もうちょっとウィルダネスをエンジョイしたい! 足跡はたくさんあり、それらがみんな悪人のもののはずはないか。決めた、頑張ってF地点まで行って、そこからH地点に出て人里に近づこう!左折だ!
E地点、本日の出会い(鳥以外)3!
水曜日のシドニー大学、木曜日・金曜日とシャイヤークリスチャンスクールで、そしてこの日「土曜日」の朝からクロヌラビーチにかけて、ターゲットの1つである爬虫類(トカゲ)に遭遇しましたが、全て同じ種類(ガーデンスキンク)でした。……左右の海岸植生の様子、快晴で温かい日差し……、この環境なら、なにかしら新たな種類の動物はいないものか。
F地点まで行く途中の右側です。何かがちらっと動いた気が!
こういう時の、私の目はスゴイのです。そっと近づいて、倒木の枝の上や草葉の周辺をよ~く見ると…いた! いました! おおおお! 新しい種類との出会い! とっても小さく(といってもボリュームはガーデンスキンクの何倍もありますが)、まだ幼体です。
風貌から何科のトカゲかは確信できます(爬虫類、特にトカゲに詳しいワタシ)が、世界の動物図鑑に載るようなメジャーな種ではありませんので、細かな種名は分かりません。帰国後、ネットでオーストラリアの爬虫類サイト(もちろん英語)をいくつか調べましたら、「ジャッキードラゴン」と呼んでいるらしい。和名は恐らくついていないかと。細かな話は、例によって生物部のブログにて。
G地点、本日の出会い4(またジャッキードラゴン)
いやぁハッピー! 見たことのない野生種の生物との出会いは、私にとりまして、たまらないです。F地点を左折して、海側ではなく内陸側にもう1列南北に伸びる砂丘を再び登り始めます。航空写真にてご確認ください。海側砂丘と比べて、砂にだいぶ土や小石が混ざり始め、いくぶん歩きやすかったですが、足裏はイタイ(まだ裸足)。H地点までの上り坂道のちょうど中ほどです。左の藪に気配が! のぞくと、すぐに見つかりました! 今度はアダルト個体! オスっぽい!
しばらく撮影し、ふと「これ、捕まえられるかな。」
警戒心や素早さもいれた「捕獲難易度」、経験則で、日本のカナヘビ(茶色くて細長い最も普通のトカゲ)を1、ニホントカゲ(山地以外でめっきり見かけなくなった、幼体の尾が青い、すべすべのトカゲ)を2、アメリカの砂漠にいたトカゲたちを3とすると、コレ3?? …まあ、やってみましょう!
リュックを少し離してそっと置き、ワンアクションで右手でキャッチできるように右腕を鎌のように「構えて」、その上半身の体勢のまま、ターゲットにじりじりと接近します。んー、なんだかこのこ、警戒していない? これはイケルかも。……(接近)。……(接近)。……(集中)セッ! おお! 捕まえられました!
やったぁ! 人生で、オーストラリア初!南半球初!野生動物捕獲体験!
このこ、色々な角度で撮影し、全身くまなく観察したら(ごめんよ~)、もとの藪にリリース。想像以上に慌てて逃げ出しません。少しは逃げますが、やはり警戒心は高くないようです。50cmくらい藪に入ったら、佇んでいます。いい環境なんですね。現地の人々も、きっと追い回したりしないのでしょう。
H地点、本日の出会い5(またまたジャッキードラゴン)
海から見て内陸側の砂丘をてっぺんまで登ったところがH地点。朝、急遽わかせたルートイメージでは、ここは右折して、北西方向にある大きな内湾の海岸にでるはずでしたが、体力消耗度と時間の感覚とで、それは諦めました。
こちらの方が、海側の砂丘より高い? ここから「公園」に向かってゆるやかに下る道は、砂利道。裸足は諦めて、靴を履きました。また、時間ですが、恐らく正午か昼過ぎくらい。昼食はいつのまにかとっくに意識外。サザランドモーテルに帰るまでに、必要な食事を摂ればいいや。
靴を履いて歩きやすくなったところで、後半戦イクカ! 一応ここは丁字路なのですが、道の反対側にある倒木が気になります。
よくみると!わあ!またいた!
ここでも撮影をエンジョイ!
済んだら、↓ このような感じの道を、左右の植物も楽しみながら、マイペースで歩いていきます。この国の2大代表樹木、ユーカリの仲間と、ゴールデンワトル(黄色い花のアカシアの仲間)が多いですね。
人間は2,3人ほどすれ違いました。こちらと同じような無防備な格好で、ノーリードで犬の散歩をしていたご老人は、逆方向へ速足で。やっぱり安全なのかな。季節もあるし、毒蛇は大丈夫か。この後はしばらく、公園裏口になるK地点まで、めぼしい出会いはありませんでした。
途中、先ほどの砂丘間の底の十字路、D地点に戻れるを道を、少しだけ下って、寄り道しました。ビーチ名?地名の標識があります。
先ほどの犬のご老人、私がいろいろエンジョイしている間に戻ってきて、さっさと通り過ぎて遠くへ。
おっ、遠くに、あの公園が見えてきました。
K地点、本日の出会い6(また3ジャッキードラゴン)
K地点が見えてきました。ウィルダネス感は減りますが、土地勘も無い異国の地ですので、少し懐かしい感じ。
デケェ家々の1つを勝手に撮影。やっぱり民家でしょうか。ネットの塔はトランポリン?2階のテラスが羨ましい!
K地点に到着! いい景色! 画像はここから公園の北端、砂丘、太平洋を臨んで。
写真手前中央の大きな石に、
いたぁ!
しかも色味の違う個体2匹! 体の特徴は両方オスに見えます。意外にも仲がいいなぁ。縄張り意識が薄そう。それともオスメスペア?
色々なバージョンの写真を撮り、最後に「イイカンジ」で1枚。何かのポスターに使いたい!
(それにしても、我ながらよく歩いたな…一番奥の、砂丘の向こうの海際を右奥方向から左奥方向へずーっときて、砂丘を超えて森の中をここまで来たか…)
本格的な海岸植生を離れる
KLMNOとたどります。
野生の動植物探しの旅で、K地点から いきなり芝生の中央に入るのはもったいないです。
L地点に向かう途中で1枚。芝生の範囲は、↓ こんな感じです。
冬ですし、めぼしい動物はみられないでしょう。ですので、L地点までたどったルートはこの公園の北端、グリーンヒルズ緑地帯?と芝生の境目です。
L地点からK地点を振り返って。緩やかな斜面の下の方、森との境目に沿って右下方面へ歩き、そこからここまできました。
K地点を望遠で。バイバイジャッキー!といっても名称がわかったのは帰国後ですが。
L地点からM地点に向かう途中の風景。これは ↓ L地点方面を振り返って。
確か、もういつのまにか正午過ぎで、なんだか風も少し冷たくなってきました。途中で、朝の服装に戻りました。
この公園(ドン・ルーカス保護区?)の南端に近づきました。海側の境目には、砂丘との間に細く海岸植生が続きます。ちょっと期待できそう。
M地点に近づきました。次の画像は、私が撮影したものではないのですが、あとから入手して黄色い円をつけました。
M地点、本日の出会い7(また4ジャッキードラゴン)
ここは、人通りも自転車なども、頻繁に通りかかりました。わたし、また「なにやら藪を撮影したがる変な東洋人」。
ありゃあ、いたいたいた! また会えた!しかもこんな、道端で!
電灯柱を含めて柱が4本見えますが、その間にジャッキードラゴンが4匹くらいいたと思います。ここのドラゴンたち、人通りにはほとんど無関心。陽光を浴びながら、時折、人間ではなく互いに意識しながら、ポジショニングチェンジしていました。ボッテリと大きいオスが多かったです。
O地点、本日の出会い8(また5ジャッキードラゴン、これで最後!)
んー楽しい楽しい! 満足感が上がるなか、公園を抜け、帰路に就く感じ。
次の写真(これも帰国後に入手した画像ですが)で大きい円の辺りがO地点です。
位置的には、ちょうどワンダ・ビーチの陸側です。
当日の様子。この藪の中に、いました。
ここまでで合計6か所で、全部で10匹以上のジャッキードラゴンに会えました。
「鳥」に関しては金曜日までですでにかなり充実して いましたし、この土曜日にも、午前中、浜辺で2、3種類撮影しています。でも「トカゲ」は、貴重感が違います。シドニーの気候的にも、イメージでは完全に「冬眠中」でしたし、しかもこんなに立派なキャラにしっかり会えて、大満足です。
復路、ドン・ルーカス保護区からミッチェルロードに入り、左手に砂丘と海岸植生を見ながら、ノース・クロヌラ・ビーチが終わる辺りまで、南下します。
本日の出会い9(またガーデンスキンク)
上の航空写真の、大きい方の黄色い円の辺りです。柵の向こうの海岸植生の藪に、いい感じの木の切り株があり、その幹にこの朝見かけたガーデンスキンクがいました!やっぱりどこにでもいるんだ!
もう、出会いナンバリングを分けませんが、この付近は以下のような環境が続いていましたので、もう数か所でこのこたちに会えました。まとめて「出会い9」ということで。
「(海岸)砂丘、脆弱な環境」
途中で見つけた案内板です。その場で全て読みました。まあ、詳細を日本語で解説するとしましたら、生物部ブログで、ですかね。
これも忘れぬうちに紹介させてください。「シャワー」です。実はすでに、よく見るとここまでの写真の中にも数回は写り込んでいますが、結構頻繁にありました。ただ、利用している人を見かけませんでして、私、自分で手でも洗おうと水を出そうとしたのですが、その結果を思い出せません。うまく水を出せなかった気もしますし、シャワーを利用する目的がなかったので、水を出せるまであれこれチャレンジしなかったような気も…。とにかく、蛇口をひねればハイ水、というほど単純ではなかった記憶です。
上に掲載した航空写真で、復路はミッチェルロードからプリンスストリートに入る形で、黄色いスプレー表示をしてしまいましたが、写真と記憶とをもう一度よく確認すると、エルエラ・ビーチが終わり、ノース・クロヌラ・ビーチが始まるあたりで、再び海に出ていますね。といっても、往路の砂浜に近い低い所ではなく、コンクリート護岸のてっぺんですが。「前半」で掲載した写真より、砂浜がなくなっています。やっぱり午前中は干潮だったようです。
復路はこうして海岸を再度エンジョイしつつ、植物メインで撮影しながら帰りました。
ロック・プールも水没しかかっています。
岩礁地帯を抜けて、またクロヌラ・ビーチまで戻り、ビーチ・パーク・アベニューへ。
↓ Dポイントでは、朝同様、夕方もまたミニミニトカゲ「ガーデンスキンク」が見られました。もうすっかり珍しくないので、無理に人目をはばかりながら撮影はしなかったと思います。
クロヌラ駅に向かう手前、朝はスルーした左手の公園に寄ってみました。そうしましたら、もうないかと思っていたうれしい出会いが!
本日の出会い10 フェンススキンク
上の航空写真で、黄色い点線のビーチ・パーク・アベニューから、C地点を見たのが、この写真です(天候が違いますね。この写真も自前でなく後から入手した画像です)。
C地点は、「ヤシの木」になります。このヤシの木の幹に、新たな種類のトカゲがいました!
カワイイ! これも小さくて小さくて、素早くて、ガーデンスキンクとの区別も難しいですが、ずっと見慣れたガーデン君たちとは、鼻先が細くて、はっきりした白線が2本あって、違います。帰国後に調べましたら、フェンス・スキンクとのこと。
こんな、陸の孤島、芝生の中に屹立するヤシの木の幹に、トカゲが棲んでいるとは! 幹には、ところどころに外敵から身を隠せそうな隙間がありました。また、上部の大きな葉が茂っている範囲まで登れば、そこはそこでけっこうな世界ですよね。いやぁロマンチック!
この公園は、味を占めてこの後色々とうろついたのですが、時間もあってか、もう何も見つけられませんでした。
さらば海!
それにしましても、本当によく歩いたものです。航空写真で、海岸を歩いた距離を線路に重ねて計算すると、GからDすぎまで、つまりクロヌラ駅から出発してキラウィー駅まであと2駅、くらいの距離を歩いたようです。ワタシ、歩くのキライですので。
我ながら、自分だけでする旅としては、いい旅でした! クロヌラ駅に入り、電車に乗り、キラウィー駅へ。
我がキラウィー駅まで帰ってきましたぞ。10日間中、この日のみ利用しただけですが、懐かしい!
この時点で、なんだか夕方な感じですが、まだ2時台でした。
そうだ、昼食(昼夜飯になるか?)を食べよう! 気持ちは充実していても、体は悲鳴を上げています。駅を出て右折、行き慣れたサウス・ビレッジへ。
Cのキラウィー駅から大通りを北上し、右折、FからH、道を渡ってGのサウスビレッジへ。
キラウィー駅から出て間もなくの店舗列の中に、ペットショップがありました。興味に魅かれ入店。とっても小さい店で、生き物は、確か…ハムスターとインコと金魚、あと犬か猫がわずかにいた気がしますが、もう記憶が薄れています。そんな中、ちょっとだけ面白かったのが、「ナナフシ」。鳥かごのような虫かごに数匹入っていました。これ、探せばいるのかな?
モール到着。「もう、最後だし、今日くらいは奮発していいものを食べよう!」そう覚悟してモールに入りましたが、食事の回で紹介した通り、うーん、単に金額が高い、ということでなく、食べられるものとかかる費用をどうしても見てしまいます。さすがにまたハンバーガーはいやだ。何かないか。結局、まるで予定外だったタイ料理屋さんへ。
なんとかいう肉料理と、ココアだったかコーヒーだったか。
注文前の予定では、20㌦ちょっとだったのですが、テーブルで注文時にライスを勧められ、ココナッツライスをつけてもらったら、結局30㌦超え。日本円に直して4000円近くかかりました。まいっか。量も味も普通に充実していました。ごちそうさまでした。
帰りがけに、キラウィー駅をパチリ。お世話様!
さて、土曜日はこれで終わり? 実はもう1ネタあります!
Cのキラウィー駅から、帰りは朝寄ったポラードパークとは線路を挟んで反対側を抜けました。なにやら施設の駐車場のようでしたが、森っぽくなっていて、植栽など撮影しつつプレジデント・アベニューへ出て、右折(地図では左方向)、プリンセス・ハイウェイまで戻り、信号を渡り左折、Aのサザランドモーテルまで戻る途中のこと。
この地図 ↓ の、右上の円の地点でのことです。
航空写真 ↓ の方が分かりやすいですね。
D地点で、線路の上を渡りながら線路の方を見た時。Cで囲ったあたりの電線に、もしやという鳥が。しかも2羽?!
この研修期間で何度か紹介もあり、シャイヤークリスチャンスクールではアンディ先生が校庭で聞こえてきた愉快な「声」を「これがそうだ」と教えてくれた「ワライカワセミ」らしきものが!
この日最後の出会い ワライカワセミ!
こうなりますと、しつこいですよ私は。Dからでは、私の望遠カメラでも、ろくなものではありませんので、Gのサザランドモーテル前まできて右折、オルドゲート・ストリートを1ブロック行って右折。途中、家並みをぬって望遠で撮影しつつ、
(よく家や樹木の隙間からねらえたものだ)
Bまで移動。線路際は民家で、ターゲットの下までは近づけませんでしたが、見える範囲の電線上に、いました! 移動の甲斐あって、Dからよりはよっぽど近い! 肉眼でも特徴的な形がわかります! ワライカワセミだ! 現地名「クッカバラ」、カワセミの仲間です。ホエザルのような、なんともマネしようのない、面白い声で鳴きます。
この2羽、数枚撮影したところで線路際の電線上から飛び立ってしまい、ああ、と思っていたらB地点からすぐの電線上に再度降りてくれました。近い! これはチャンスとばかり、たくさん撮影!
この10日間で、鳥だけで14種類も撮影できましたが、キャラでいいますとこれは大物です! ワライカワセミは、テキスト含め、メディア露出度が高い! しかも意外と見かけませんでしたので! やった!
「マツ」の土曜日は、このようにして終わりました。いい1日でした!
この後、モーテルに帰って、すでにレポートしました「スーツケースパッキング」もして、ぐっすり寝ました。
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥ 【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❺】
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥
【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❺】
ブログ掲載予定
① 8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで (済)
② 8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半 (済)
③ 8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議 (済)
④ 8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン (済)
⑤ 8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで (済)
⑥ 引率弥次喜多ヤママツ珍道中 ← 今回はここの5回目。
❶食事 (済)(1回目)
❷モーテル・ホテル (済)(2回目)
❸通勤道中
1)バス事情 (済)(2回目・3回目)
2)ゴミ関連 (済)(3回目)
3)新聞配達 (済)(3回目)
4)交通関係 (済)(3回目)
❹スーツケースパッキング (済)(4回目)
❺現金 (済)(4回目)
❻土曜日 ← 5回目はここの前半★
⑦ 英語について
もう、ヤママツ珍道中いいながら、完全に「マツ珍道中」です。土曜日はヤマさんの自由を尊重し、確か1度も会わなかったと思います。「ヤマ珍道中」は、もしも実現するなら、文化的な内容になることでしょう。彼はどこかの日に、夜に1時間かけて電車でオペラハウスにオペラを見に行ったはずですしね。
❻土曜日 前半
8月は10日、現地7日目。生徒は終日ホストファミリーと水入らずで過ごします。我々引率も実質「丸1日自由時間」になる土曜日。当初の予定通り「引率弥次喜多ヤママツ珍道中」に含めますが、ブログ更新のおしごとは一応わたくし人文科主任の「マツ」がやっております都合から、「マツ」だけの道中レポートとさせていただきます。
出国前のイメージでは、しかも出国する遥か手前の「引率が決定したころ」からの予想で、何しろこのあたりはもうひどく疲労困憊しているはず。「そんな機動力低低の状態で、相方ヤマさんに、くたびれたオッサンのお守りをさせてしまっては申し訳なさすぎる。気遣い無用で自由に過ごしていただこう。自分は恐らくベッドに張り付いて1日寝ているだろう、それもよし。」とすら考えていました。やってもせいぜい、ここサザランドモーテルにある「プール」にて、トドのごとく日光浴でもして過ごすか。南半球で人生最初で最後の??日光浴もいいじゃないか。
ところが、実際に迎えた土曜日の朝、本当に疲労困憊はしていましたが、意外と朝寝坊もせずに早めに目が覚めて、いつもの「前日の夕方差し入れ」のオートミール朝食(食事の回をご参照のこと)をいただき、「さて実際どうするか」と一考。グーグ〇マップを改めて見てみると、んん?? ここサザランドモーテルって、キラウィー駅からほんの5,6駅で、海に出られるじゃん(そんなことも、この朝まで把握していなかったヒロウコンパイ度)!
地図をご覧ください。
Aが、我々がずっとお世話になったサザランドモーテルがある場所。
キラウィー駅とはB地点にある、モーテルから見てサザランド駅とは反対側にある駅です。現地入り初日夜に、ヤマさんとこのキラウィー駅のちょい向こうにあるモールまで食材買い出しと食事に行きました。その後も、モールへはキラウィー駅前を通って、単独で数回行きましたので、この異国の地で少し親近感がわいている駅になります。
そのキラウィー駅から右(東に)5駅目、赤い丸で囲ったD地点が終点のクロヌラ駅です。ちなみに、青い太線で囲ってある範囲が(海にはみ出た地名表記も含めてしまっていますが)、実際に私が行ってうろついた場所です。
航空写真も見て、行くかどうか検討します。この日は終日単独行動ですし、私の場合、目的は「自然を楽しむ」ことになります。ですので航空写真は重要です。縮尺も色々変えて、そこにある自然を検証するのです。
おおお! ちょっと色めき立ちました。キラウィーから電車に乗って、この航空写真にふった地点記号G、終点の「クロヌラ駅」で降りたとして、どのくらい歩いて何があるか。クロヌラ駅のすぐ左にも小さな入江?がありますし、植物もありそう。でも右の太平洋側の浜に出ると、北に向かってしばらく砂浜が続き、その先には「海岸植生」を楽しめそうな土地があります。また、頑張れれば、囲ったHの範囲の北のはずれ(Hが人差し指を立てた人の手のような形ですが、その人差し指の先っちょ)から左上に出られれば、大きな内湾で海岸ぎりぎりまで砂浜無しで植生があるようで、かなり特別な自然環境がみられるかも。
珍しく、ほぼ即決でした。「よし、せっかくだから、行こうじゃないか!」早速、頭古回転で、必要かつ最低限度の荷物をセットして、出かけました!
キラウィー駅へ
ちょっと期待を抱いて、この期間に何度か使ったルートにて、キラウィー駅へ。
・この地図の左下のA、サザランドモーテルを出発し、プリンセスハイウェイを徒歩で北へ向かい、
・途中、線路の上を渡り、大きな☆の交差点を右折、プレジデントアベニューに入ります。
・プレジデントアベニューにて再度線路の上を渡り、次の☆から線路沿いに斜めにショートカット。
・Bは「ポラード公園」という直角三角形型の緑地ですが、ここで、この日初めての「楽しみ」が。
航空写真ですとこんな感じの土地です。
(細かい生物報告は、以前に予告しました通り、生物部のブログにて写真付きで紹介します(いつになるやら)。ここでは最低限で進めます。)
↓ ポラード公園の外周、直角三角形の長辺にあたるところの歩道は、両側に色々な(maybe)在来種の植物が豊富に生えており、誰に気兼ねすることなく(とは言え実は通行人にチョットだけ気兼ねしましたが)、草花をカメラに収めながら歩きました。「藪や雑草を撮影する変な東洋人」デス。中央の黄色い円辺りが一番色々撮ったあたり。
そして右の円の辺りまで来ると、おおおお! ガーデンスキンクという小さなトカゲが、朝日の当たるユーカリの木の幹に! やったー、冬なのに! トカゲという動物のほとんどの種は、変温動物につき、体温が活動に適した温度になるまで、日光浴をするのです。晴れた日の朝方は、隠れ家もありつつ日光があたる開けたスポットが狙い目なのです。
※このトカゲ、実は水曜日のシドニー大学で初めて見つけて、翌木曜日にシャイヤークリスチャンスクールでも見つけていたので、「初」ではないのですが、やっぱりうれしい! 仕事中でなくフリータイムですし! これは朝から幸先がいい! ここシドニーは、冬は確かに最低気温1桁まで下がるものの、凍ることはほとんどなく、逆に日中は20℃くらいにもなります。これではトカゲたちも「冬眠」はしないかも。
さあ、まだ割と朝早くです。この子たちをさらに探したり撮影したり、誰とも一言もしゃべらず好きなことをしたい時間だけできる、珠玉の時間! ポラード公園の端っこをじっくり楽しんだあと、キラウィー駅へ。
キラウィー駅はこんな感じの駅です(この画像は、「やっぱり記念に残そう」と帰りがけに撮ったものですが。そういえば、南半球につき、太陽の角度が逆?)。線路がある地面は、この下、かなり深いところになります。
改札?です。 ……えっ? えーと? どーーしたらいいのかな??? たまたま利用客も居ないので、一瞬わからぬ。
よく見ると、柱にタッチパネルのような、あの「バス内」でもオパールカードを押し付けたやつのようなものがあります。これに、ぴってやるのか?
ご覧の様に、駅入り口のどこにも、人の動線を遮るような構造がありません。面食らいました。えっ通っていいの? この土曜旅はプライベートにつき、旅行業者さん貸し出しの職務用オパールカードを使うのは遠慮して、自分のクレジットカードをかざすと、ちゃんと反応します。これでいいんだ…? しかしこれ、ピッとやらずに通過したら、その後どういうことになるのだろう? 無賃乗車で捕まる? 捕まるにしてもどのタイミングでどうやって? 防犯カメラ?? んーむ、どうやら、ここシドニー郊外は思いのほかマナー水準の高い(ゴミ以外)、安全な土地柄の様です。
一応、路線図も(これはちゃんと行きがけに)撮りました。
路線図の右下の右端が、目的地のクロヌラ駅で、右下のトの字部分の交点がサザランド駅です。学校があったバーデンリッジ周辺は線路がありませんので、この路線図でいうと下部中央の崩れたM型スペースの中頃ということになります。
ホームや乗る電車の様子です。
電車は、「2階建て」でした! もちろん2階へ行きました。
プチ事件が2つ
ちょこっとガラのよろしくない制服姿の女子高生?が2人で乗り込んできて、友人が隣にいる間は例によってf〇〇〇を連発し、片方が先に降りると残った女子は今度は両足を隣の座席の上へ投げだしてスマホを見始めました。うむむ。お行儀が。
途中の駅で、かなり大きな電動車いす?…歩けない方や自立歩行困難なお年寄りが公道を乗ってもいいゆっくりでしか走らない乗り物(でもデカい!)にのったご老人?が、乗り込んできました。見れば、車両内の出入り口付近にはそのためのスペースがあるのです。そして彼、自力で180度回転して「クルマ」の向きを入ってきた方向へ向けて、しばらくそのまま待機。いよいよ終点クロヌラ駅に着きました。そうしましたら!! この「クルマ」、ドアが両方向に開くと、出口からただただ真っすぐ出ていきます。外には係員も待ち受けていました。そして、一切ハンドルを切ることなく、ホームを横切るのですが、その先にはすぐ柵があります。なんと直進で激突する範囲の柵がちょうど専用の門になっていて(つまりそうなるように電車がピンポイントで位置を合わせて停車して)、係が開けたのか、柵がクルマの進行に合わせて開きます。この人、結局「一切曲がらず」電車内から駅の外の公道まで出て行きました! すぐに閉まる柵というか門。なんだかスゴイ!
クロヌラ駅到着
クロヌラ駅です。無事到着。
海へ
航空写真であった、駅の西側の入江ではなく、東の砂浜へ。次の地図の中央に水平に走る細い通路「ビーチ・パーク・アベニュー」を歩いて浜へ出ます。アベニューの入り口は、写真では左側の建物が工事中につき、物凄く狭く見えますが、信号機の左奥がアベニューです。
航空写真 ↓ で、私の動線を黄色い点線で示してみました。駅前の公園では帰りがけに「楽しみ」がありましたが、後半のレポートで紹介します。Dの範囲では、行きも帰りも「楽しみ」がありました。
またまた、ちびトカゲ「ガーデンスキンク」です!
次の画像は「私が当日撮影したものではない」のですが、このアベニューの右側に続く植え込みに、何匹もいました!
↓ ほら、カワイイ! 中央でピンボケの葉に1匹隠れていますが、2匹写っていますよ!
もう分かってきた! このこたち、ダンゴムシレベルで、この土地ではかなりどこにでもいるんだ! へぇー!
観光地化された浜~砂浜~砂丘植生の緑地へ
ビーチに出てからは、砂丘の緑地に行くまでの道中、細かくはユニークな植物やカワイイ鳥などいましたが、「土曜日」レポートで細かくお出しするほどのものではありませんでしたので、歩いたルート説明を中心に進めます。
↓ 航空写真で、私が歩いたルートを黄色いスプレーで表してみました。PCでアプリを使ってマウスで実線を引こうとしたのですが、どうしてもすぐにブレてしまいまして。
駅から直接東(写真で右方向)へ出た浜、曲がったナスのような緑地の右の浜を中心に「く」の字範囲が「クロヌラ・ビーチ」、その上の、海までまっすぐ来る大通りの終点の先から北へ続く砂浜が「ノース・クロヌラ・ビーチ」です。
クロヌラ・ビーチは、上の写真の奥のホテルのような白い施設前の小さな砂浜以外は、岩礁です。
建築物があるエリアと海岸とを仕切るように、遊歩道がずっと続きます。また、波打ち際と建築物のあるエリアには、かなりの高低差があります。私がこの日歩いた範囲の海岸線は、この条件はずっと同じで、岩礁地帯を抜けて砂浜の範囲に入ってからもずっと、浜から上の道路や建物は、2階建て~3階建てくらいの高い砂丘に遮られて、ほとんど見えませんでした。
まだ「朝」で、気温は十分に上がっていませんでしたが、遊歩道はランニングやウォーキングをする人々でにぎわっていました。その何割か、特に女性の多くは、上半身水着、下半身レギンス?といういで立ちです。私はこの段階ではまだ上着を着たまま、リュックを背負った状態。
1つのゴールとして海岸植生が見られる地点を目指して、北へ歩を進めます。クロヌラ・ビーチの北の岩礁に、プールの様に岩を長方形に削った大きな水たまりが見えました。興味を引きます。
近づいてみると、「プール」って書いてあるし。天然海水プールですね。SDカード型のものと長方形のものとあり、よく見るとその間に浅く小さな水たまりがあり、そこは「子ども用」とありました。
クロヌラ・ロック・プール。イイねぇ!
指示看板を上から確認。
色々禁止で、いいのは、「繋がれた犬、ちゃんと人工に作られた通路のみ」。
このあたりは「パトロールされていません。一番近いライフガードはあっち250M。」
「海岸の環境(ここでは岩礁)は、レクをやるにはリスキー。気を付けて。」…全面禁止はしないんだ。
Blue Ringed Octopus. ヒョッ、ヒョウモンダコじゃん! アッブナ! えっさっきのプールにも、来るかもしれないのかな? 子どもは、大丈夫なのかな? サンゴ礁などある、温かい海の海岸に多い猛毒の小さなタコです。美麗種につき、熱帯魚屋さんの海水魚コーナーでもたまに販売されています。
波は優しく、潮もまあまあ干潮? 海辺の生物を狙いに、プールサイドも歩いてみます。プールにきれいな魚でもいないかナ。残念ながら、カニもヤドカリも貝類も、思いのほかみられませんでした。と、そこへプール利用客が。また治安の話ですが、やっぱり治安はイイと思いました! プールに入りたい人は、遊歩道から平らな岩場へ数段の階段を降りたら、階段脇にリュック等をポイと置いて、衣類を脱いでぽいぽいぽいとリュックにおっかぶせ、スパーンと水へ。えっ、家の鍵とか、カード類とか、現金とか、近所から来たにしても、まさか何も入っていないわけではあるまいに。
私も見ていて、入りたくなってしまいました。こちらはとんでもない貴重品をかかえていますので、荷物をどうするかは考えなければ…などと、水温を確かめようと手を水に入れると、「冷たっ!」無理無理無理。
人数は少ないですが、後方に遠ざかったクロヌラ・ビーチ中央あたりでも、朝っぱらから水着の女子達が何人か海に入っています。いや、寒いって! さすが現地の方々。真冬の朝でも海水浴!
海へは入らん。ならば先へ歩きます。ノース・クロヌラ・ビーチまで来ました。ここから、遊歩道は砂丘のてっぺんに出て、単に道路の脇の歩道になりますので、私は砂浜へ降りました。青い円で囲ったところです。前に「ゴミ関係」の特集で紹介したポイントです。
ここから砂浜を歩き始めてすぐに感じたのが、砂が深い! 何が違うのか、一歩一歩進むのに、想定以上に体力を消耗します。この調子では長続きしないな…。
次の地図の下半分で、海岸と街を隔てる緑地帯(かなり急こう配な土手)が、かくッと曲がっている辺りまでがノース・クロヌラ・ビーチでした。その範囲までは、砂丘斜面の護岸なのでしょう、大きなコンクリートのブロックが並ばって斜面を形成し、一番低い所は水平のスペースが砂浜に並行して通路状に続いていたので、次のエルエラ・ビーチまではそこを歩いて体力温存。途中で、気温も少し上がってきましたので、ワタクシもビーチにふさわしい格好に着替えて、南半球の紫外線を浴びてビタミンD?を合成することにしました。
この地図で、黄色いスプレーで表示したルートが2本見えますが、海側が私が歩いた「往路」、内陸側が「復路」です。往路で、エルエラ・ビーチに入ってからは、もう護岸構造も無く砂浜しかありませんでしたので、仕方なく、靴を脱いで(想定済み)よ~く砂を落としてビニール袋に入れてリュックに入れ、裸足で砂に足を差し込みながらしばらく歩きました。しんどいな。
この地図のちょうど上の端あたりから北が、また別名のビーチになりますが、そこまでいく手前のどこかで、いったん休憩しました。太陽の角度がまだ浅いので、平らな砂浜で寝そべると、寒そうでした。体に当たる太陽光線の角度を大きくすべく、急こう配で立ち上がる砂丘へよじ登り、注意深くタオルを広げ、転げ落ちないようにそっと寝転がりました。
この「初ねっころびスポット」は撮影し損ねましたが、離れてから望遠で雰囲気だけでもと思って撮ったのが次の画像です。柵のところまでよじ登って寝ました。
はじめの休憩場所は、いまいち正確な位置が思い出せませんが、なにしろ砂丘はずっとこんな感じ ↑ ↓ でした。登った上に道路や街並みがありました。復路は砂丘を超えた向こう側を行きました。
やはり場所が悪くて、この後さらに、もっと休憩しやすい場所を探して北へ少し移動し、砂丘を登ったところでくぼんで風よけになりつつ日差しと地面が良い感じのところをみつけ、本格的に休憩。この場所は「柵」の内側でしたので、柵が写らないように、海側の南東方向、北東方向、そして内陸側をぱちり ↓ 。
場所替え後の休憩も終えて、出発。次のワンダ・ビーチに入る前に、興味のままにちょっと砂丘の植生を観察しに立ち寄りました。日本の砂浜に生える植物と似ているものが数種あり、それも面白かったです。
エルエラ・ビーチを抜けて、ワンダ・ビーチへ入りました。
次の航空写真に写っている砂浜のちょうど下半分が、ワンダ・ビーチ。上半分がグリーンヒルズ・ビーチとのこと。
私のたどった道ですが、ちょいちょい寄り道が加わります。そろそろ同じような砂浜に飽きてきていたものですから、まずAからいったん陸に上がってみました。AからLの手前まで、航空写真ですと平らで「すぐ」に見えますが、とんでもない。距離もあり、かなり登りにくい砂の山道?をえっちら登り、向こう側に少し下り、Lの記号がふってある手前、つまり公園の芝生の手前まで行きました。次の画像は、そこから見えた風景です。
標識によれば、ここ(もちろん写真に見える公園側でなく、海側のハナシ)から「グリーンヒルズ・ビーチ」。
見渡しても、ここから先は広大な人工の公園ですし、その場でスマホで〇ーグルマップを見ても、もともとの目的である「自然!」を堪能できる環境は、もう少し先(北)です。
ちょっと考えてから、いったんA地点に戻りました。A地点に戻る砂丘の下り道は、もう「歩く」というより「ズゾァー」っていう感じでした。
戻ったA地点からは、上の地図でアルファベット順にB C D E F G H I J K L M Nと歩を進めました。そして、その記号地点のほとんどにナイスな出会いがありました!
ここからは砂浜を離れます。
また長くなりすぎると、勝手にこだわったところで容量不足で尻切れトンボになることがわかりましたので、キリよくここでいったん区切ります。
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥ 【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❹】
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥
【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❹】
ブログ掲載予定
① 8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで (済)
② 8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半 (済)
③ 8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議 (済)
④ 8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン (済)
⑤ 8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで (済)
⑥ 引率弥次喜多ヤママツ珍道中 ← 今回はここの4回目。
❶食事 (済)(1回目)
❷モーテル・ホテル (済)(2回目)
❸通勤道中
1)バス事情 (済)(2回目・3回目)
2)ゴミ関連 (済)(3回目)
3)新聞配達 (済)(3回目)
4)交通関係 (済)(3回目)
❹スーツケースパッキング ← 4回目はここから「❺現金」まで★
❺現金
❻土曜日
⑦ 英語について
ヤママツ珍道中と言いつつ、ブログ担当の私が一人で文面を考えてしまっています。ヤマさんも、同じ現場、同じ空間、時間により隣の部屋…にいたのですがね。さみしいかもしれませんが、業務分担の都合で、申し訳ありません。
❹スーツケースパッキング
最も周辺の話題で恐縮ですが、海外旅行の1要素でもあります。生徒たちも、事前に色々と指導もしましたが、誰もしくじる(空港でトラブる)ことなく、うまくパッキングして往路も復路も無事に旅を終えていました。ここでは、私の工夫を紹介しようと思います。
まずはスーツケースにつきまして、昔のしおりや旅行取扱業者さんのアドバイスに「ファスナーとじでないもの」とありました。訪問国の治安によりますが、その辺りが不安な国だと空港等で荷物の積み下ろしの際に悪い係がナイフで布部分を裂いて開けてしまうので、という防犯上の理由です。大宮の方に「バチンバチン」式の安いスーツケースはなかろうか、と探しに行ったのですが、今はほとんどがファスナータイプで、そうではないものを新品で購入するとなると、かなりの高額になります。見た目と価格とで「よしコレ!」とならず、結局、今回は年老いた両親を頼りました。私の両親はかつてかなり盛んに海外へ旅行に行っていたものですから。それで、母が使用していた(女性もの??お構いなし!)古いものを借りて、旅に出ました。
JALですと、スーツケースは1人2個までで、それぞれ23kg未満であれば、飛行機のお腹に積んでもらえます。2個は、いくらOKでも多すぎかなぁ。私はスーツケース1つ、手荷物はリュックを1つ、あともう1つ、手荷物扱いにならずに済むサイズの「体に下げられる小さめのハンドバッグレベルのカバン」で臨みました。iいただいたアドバイス通り、帰りの重量増加と、手荷物にしなければいけないもの、スーツケースに入れなければいけないもの等、色々計算して、3種類の入れ物に振り分けて、往路は持っていきました。
帰り、お土産が荷物に加わりますので、当然、日本に持ち帰りたい荷物全体のカサも重量も増します。
現地7日目の夜。つまり土曜日の夜。
我々引率にとりましても、翌日朝は、サザランドをあとにします。自力でバーデンリッジのシャイヤークリスチャンスクールまで行き、そこから借上バスに乗ってシドニーまで移動するわけですから、パッキングのメインは、前日夜のココになります。
サザランドモーテルの自室にて。まずはベッドを利用して、合理的に入れられるように、全ての荷物を陳列して把握できるようにしました。
次の写真で、奥側は8割9割がお土産です。
衣類も、着る分以外は入れねばなりません。
貴重品の類。
スーツケースが、持ち主の見ていないところでどう扱われるか。やはり国や航空会社にもよるでしょうが、瞬間的には「ぶん投げられる」ことも想定します。また、スーツケースが最も長い時間を過ごす体勢は? 飛行機のお腹の中で、積み荷がランダムに積み上げられていたら、重量バランス等の問題で危険極まりないと思います。しかしキャスターを地につけている状態だと、転がって移動してしまうリスクもあります。「恐らく、キャスターではない、長辺に接地ポイントが4か所ついている側が下にくる状態でぎっちり並べて置かれ、なんらかの形で動かぬよう固定されるだろう」と考えました。それをもとに入れ方を考えていきます!
パッキング第1段階。まずは「片側をお土産メイン」で埋めてみました。奥側が「予想接地側」です。無用な隙間は極力つくらぬようにします。角が丸いので、それによってできる空間はクッション代わりにズボン等を大きく春巻き状にたたんで詰めました。箱状の物は、箱の強度と重さも考えつつ、大きいものから順番に、重みがかかってくるであろう奥側(スーツケースが立てられた場合の底側)に配置。細かい箱は、投げられても衝撃で位置が変わらないようにパズルしながら、長時間は重みを受けないであろう側にうまく入れ込みました。
↓ 中仕切りをセットすれば、片側が完了します。
反対側は衣類メインで。
まず、お土産側にうまく入れられなかったお土産の処理。でっぱり等の互いの干渉や周囲との干渉で破損の危険性があるものたち。フックの付いた壁掛けは、ワイシャツで丁寧にぐるぐる巻きに。さらに、巻きがほぐれないよう、ビニール袋に小分けに入れます。
ブーメラン( ↓ 左上。こんな殺傷能力ゼロのお土産の木片でも武器扱いにされて空港で取り上げられないよう、手荷物には入れずスーツケースへ。)は、向きをきれいにそろえて隙間なく重ねて、ビニール袋に入れて、その状態できつく袋のあまり部分を巻きつけます。
残りの衣類を、バスやフライト中の「振動の継続」でだんだんずれてケース内で偏って無用の隙間を作らぬよう、分類してビニール袋に小分けにして入れます。奥側が長時間接地面になるでしょうが、実はキャスターは次の写真で左側になりますので、そちら側に2袋を詰めて、中央列はお土産をくるんだ衣類、そして最も重さを受けないはずの右側(キャスターで転がしている時は持ち手のすぐ下)に、「あまりシワシワになってほしくないサマージャケット(セミフォーマルなものとして持参)」をきれいに畳んで入れました。
中仕切りとの間に隙間が少しできそうで不安でしたので、↓意図的にとっておいた残りの衣類を入れます。平らに畳めるズボンがメインですが、スーツケース断面の四角形めいっぱいに広げて重ねるか、個々に畳んで薄いクッションを複数作って並べて埋めるか迷った挙句、後者でいきました。
このあとケースを閉じて完成!安心して眠れる!
現地8日目の夜。メトロホテルマーロウシドニーにて、今回初めて見たのですが、ロビーに「スーツケースの重量を計れる」計りがあるのです! 観光客用になりますでしょうか。これは助かる&便利! 生徒たちも私たちも利用しました。いざ空港に向かう直前に計る生徒もいましたが、私は最終日にスーツケース重量が増える予定も無かったので、前日の夕方、ロビーから自室に上がる前に済ませました。20kgくらいだった記憶です。まだ数kgの余裕がある、Yeah ! ちなみにオーバーすると、空港で安くない追加料金を求められるそう。
帰宅後、自宅のリビングでスーツケースを開けてみました。閉じた時と全く同じ状態! キター!Yeah !
❺現金
まずは紙幣についてあらためて。
初回でもレポートしましたが、なんとポリマー(プラスチックシート)製なんですね。しかもちょっと調べましたら、耐久性は植物繊維の紙幣よりも3倍くらいいいそうで。写真で紙幣を押さえている小銭は、このポリマー製紙幣が「紙製」紙幣の様に「折れ曲がり」をすぐに治せないので、撮影しやすいように重しにしました。
写真は50ドル紙幣と10ドル紙幣の透かし部分を、しおりの「私の氏名」部分に重ねて置いてみたものです。(私の氏名はあちこちでオープンになっていますので、まいっか。)ご覧の通り、透かし部分は透明なビニールシート状態です。50を超えて初めてこういった紙幣が世界にあることを知りました。面白いので、帰国後も紙幣は1枚そのままとってあります。おもちゃみたいでカワイイ !
次の写真は、換金時にはあった100ドル紙幣こそすでに使ってしまったものの、色々と残っているうちに、と額で順番に並べてみたものです。
紙幣のすぐ下の、一番小さくて薄い小銭がなんと2㌦コイン!
あの…、いくらの小銭にどんな金属を用い(ニッケルだ銅だアルミだ、と)、どんなサイズにするかって、その金属の価値と使用量で決まるのかと思っていたのですが、見た目、1㌦コインは同じ材質で、ちょっと大きいのです。そして一番大きいカクカクのが50㌣、以下20㌣、10㌣、5㌣となります。何しろ大きさや厚みのバラバラ感がたまりません。
そして、お気づきでしょうか。あれ、1㌣コインは? 使い切ってしまったんですか? ノンノン。何とコレもカルチャーショック、こちら(あちら?)オーストラリアでは、値段の計算上、5㌣未満の端数は切り上げか切り捨てするそうで ! まあああ、始めからそうだとか、慣れれば、これはこれでイイかもしれませんが、「大雑把なんだなぁ~」。個人的には細かな計算は嫌いですし苦手ですので、この事情は便利というより、あまり関係ありませんでした。だってお店では、ピッタリか超える額を出して、お釣りがあるようなら、ただただ受け取るまででしたので(アブナイ。ヨイコハマネヲシナイ)!
もう一つ、実は渡航前に取扱旅行業者さんはじめ、色々なところで「オーストラリアはすっかりカード社会になっていて、現金ではどうにもならない場面が多い」と聞かされていました。引率の立場もあり、不測の事態を含めてぬかりのないように、我々ヤママツペアはクレジットカードと現金の両方を用意して現地入りしました。確かに、ビザの申請からして電子申請(ETASと言います)、空港でも税関の人と“Purpose of your visit?” “Sightseeing!”というやり取りすらなく、ゲートでパスポートを機械に押し付けて読み取りだの、顔認証だのと、すっかりデジタル化。「こりゃあ、この調子だとせっかく用意した現金、使う場面があるのかな?」と覚悟して行ったのですが、蓋を開けてみますと、逆でした!
現地入り初日の動物園でのお土産コーナーに始まり、その日の夕方に初入店したスーパーも、その後入ったハンバーガーショップも、全て「現金OK」でした。もちろん、スーパーなどのレジがたくさんある店舗では、カード払いレジが圧倒的に多くて現金OKなところは端っこの1か所か2か所くらいなのですが。一応、見た目で区別がつかない店舗では“Can I pay in cash?”等を言ってから支払いに入りましたが。
個人的には現金が好きなので、私の場合、羽田で日本円で5万円分をオーストラリア㌦に換金して持ち込みました。帰国時に手元に残っていた現金は日本円でだいたい数千円でした。これらは換金せずにお土産的に持っています。
公共交通機関に関しましては、平日の出退勤時には旅行取扱業者さんにレンタルしたオパールカードを使用し、プライベートタイムの移動はクレジットカードを使いました。クレジットカードはそのままスイカ的に使えました。よって、本当に現金しかない場合の現金を使える発券機があるかないかは、確認しませんでした。土曜日のところで話題にいしますが、そもそも改札の形状が、チケットを受け付ける感じじゃなく…。
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❸】
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥
【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❸】
ブログ掲載予定
① 8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで (済)
② 8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半 (済)
③ 8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議 (済)
④ 8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン (済)
⑤ 8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで (済)
⑥ 引率弥次喜多ヤママツ珍道中 ← 今回はここの3回目。
❶食事 (済)(1回目)
❷モーテル・ホテル (済)(2回目)
❸通勤道中
1)バス事情 ← 3回目はここの途中から4)交通関係まで★
2)ゴミ関連
3)新聞配達
4)交通関係
❹スーツケースパッキング
❺現金
❻土曜日
⑦ 英語について
聞いてください、聞いてください! 愚痴です!
★読みたくない方は跳ばせるように、ここから次の★マークまでが愚痴です
…この、ホームページのブログを作るアプリって、ひどいんですよ!
実は、「珍道中」の回は、❶「食事」と❷~❻「モーテル~土曜日」の2回でアップしようと思っていたのです。それで、前回の【珍道中!❷】をアップする寸前までに、❷~❻の中で、自分にとって作業しやすい❸の2)、3)、4)を先にコツコツ完成させ、❹❺も必要な画像を先に張り付けるところまでは済ませてあったのです。(❻は、やっぱり別にしようかな…。)ところが、覚悟を決めて❷の「ホテル・モーテル」を打ち込み、さらに頑張って❸の通勤道中の1)「バス事情」を打ち込み始めて、完成間もなく、というところで気が付いたのですが、先に終えていた後ろの❸2)3)4)と❹❺が、消えているじゃないですか!! …こんなの文では皆様が読んでもイメージ湧きませんよね!? でもでも分かって欲しいので、これでいかがでしょうか?
❷モーテル・ホテル ここをあとから打ったために、先に完成させた下の方が消えた?!
❸通勤道中
1)バス事情 同じくここをあとから打ったために、先に完成させた下の方が消えた?!
2)ゴミ関連 先に完成させてあったのに、消えた!
3)新聞配達 先に完成させてあったのに、消えた!
4)交通関係 先に完成させてあったのに、消えた!
❹スーツケースパッキング 使用予定画像だけ貼り付けてあったのに、消えた!
❺現金 使用予定画像だけ貼り付けてあったのに、消えた!
なにが酷いって、「そんなに長いブログを作る方が悪い」と言えばそれはそうですが、せめて「限界を超えたのでこれ以上入力できませんよ」的なことを知らせてくれてもいいと思いませんか??? 今回、初めて知りました、というか多分そうなのだろうと。限度は明確な条件ではよく分かりませんが(文字数だの画像だの重さだの)、長い物を作る時は先にお尻を作るのは危険なのか!
さらに、今回の件だけなら自分で反省して終わってもいいのですが、このアプリ、ちゃんと「一時保存」を押しても、そこまで作った分が削除されるというプチ事故が時折あるのです。これはみんな困っています。間違って「削除」してしまったならまだしも、なじぇ「保存」して「削除される」の???? 保存して消えるなら、あとどうすればいいの??? 私なんかもう驚きもせず淡々と粛々と、消えた内容を覚えている内にやり直します。みんな、コレをやっちまうと、「超コマメ保存」や「ワードに先に作文してからコピペ」などの対応策をやり始めるのですが、悪魔が現れるのはだいたい油断した頃ばかりです!
まだあるんですよ! これも4年くらい前に発見したのですが、汗を絵文字(青い水滴が3粒のやつ)にしてここに打ち、保存をすると、汗から後ろのデータが文字も画像も全て削除されます。怖くてしばらく気を付けていたので、何かの間違いだったかもと思って、先日作りかけのブログの最後の部分にこの絵文字を打って、その後に適当に文字を打って保存してみたら、やっぱり削除されます。まったく、なんなんだ!!
またこんな余計な文面を打つから、全体の要領を喰うじゃないか、ですって? そうです! 分かっております! しかしながら、ブログ作成って、教員の業務の中では中心ではなく周辺業務だと思うのです。ところが社会が変わり、公立高校と言えど広報が重要になり、学校の部署ごとのブログなんぞ、ほんの10年前ならやっている方が珍しかったのに、今や、やって当たり前? 他の通常業務の合間に頑張ってやっているのです。でもやるからには、自分なりに「これがベスト」というこだわりでやっていますので(人のモチベーションはエゴです、エゴは大事!)、今回のようなヤラレ方をすると、愚痴くらい言いたくなるのです。
★ここまで
❸通勤道中
1)バス事情 続き
「制服と学校格差」
こうして朝は毎回ほぼシャイヤーの生徒たちをバスで観察し、火曜木曜金曜の帰りはシャイヤーのとなりの学校のロータリーを出発する路線バスで、この学校の生徒や、さらに途中で乗ってくるいくつかの学校の生徒の様子を観察することになりました。
バスに乗っていてまず気が付いたのが、オーストラリアの学校はみーんな制服!ということ。シャイヤーが制服だったのは、たまたまとか私立だからというわけじゃないんだ…実は今回の海外研修の服装を設定するにあたり、参加者ご家庭からもお問い合わせがあり、終始私服にするかどうかちょっと検討をしました。過去のしおりを参照して「学校としての正式訪問にあたるので制服」ということでしたので踏襲したのですが、そもそもオーストラリアは「生徒」はことごとく制服を着ていました。学校にいる間は私服の方がかえって違和感が。そういえば以前、どこかテレビか何かで、オーストラリアはいつ頃からか制服制度をよしとして取り入れた、というようなことを聞いた覚えがあります。
しかも! 日本と同じような現象を目にしました 。帰りのバス停の学校や途中で乗ってくる学校は、どうも偏差値的に?あるいは学校のガラ?が明らかに違うのです。制服を様々に「着崩し」しているではないですか。スカートを短くしたり、シャツを出したり、ネクタイやリボンをぶら下げたり。ではなぜこれらの学校が偏差値が低かろうとかガラが悪かろうとか、言ってしまえるのか。見た目で人を判断していいのか。これらの生徒たちがバスに乗り込んできたとたん、聞こえてくる話のガラの悪さにも唖然としました 。会話のセリフの何割かを占めるのでは?と思うくらい、ひっきりなしにf〇〇〇だのf〇〇〇ingだのと、いけないコトバが飛び交います。あまりの空気の変化に、思わず首を回してバス内全体を確認してしまうくらいでした。個々の生徒たちの人格を否定するわけではありません。実際に、床にいた昆虫を逃がしてやろうという女子生徒や、我々東洋のオジサンたちに席を譲ってくれる小さな生徒とかいましたからね。ただ、どうしても「育ち」というものは平素の言動に反映されることもあるのかな、と。だってシャイヤーでは校内でもバス内でも、あらっと思うほどの着崩しやいけないコトバの連呼はありませんでしたから。いやぁ…。
「トラブル!?」
「地図A」
地図Aで、灰色表示の太い道路が、大きな川(ウォロノーラ川)を渡るところをご覧ください。Dのサザランド駅まで帰るのにシャイヤーのロータリーを出発するベストバスに乗れないで、A地点バス停からバスを利用すると、ちょっと路線に変化があり、この川のところでいったん大通りから外れて、谷を降りて川べりのバス停までいくことになります。次の写真で、大きな橋の上が大通り、下に見えている欄干が、谷を降りてからさらに川を渡って対岸のバス停までいく、川面に近い位置の橋です。
あれは確か、火曜日の帰りだったと思います。バスが川に差し掛かるいくつか前のバス停から、かなり大柄で若い坊主の白人のお兄さんが乗ってきました。様子が変なのはすぐに分かりました。近くにいる中学生?くらいの生徒に、f〇〇〇を織り交ぜて雰囲気の悪い感じでゴニョゴニョと罵っている様子。どかんと座ると頭を抱えてゴニョゴニョ。うーん、だいじょうぶかなぁ? そして、こういう時に限って?バスがウォロノーラ川へ下る谷の道の中腹で、あわや事故!という感じで急ブレーキをかけました。標識との距離を見誤った模様。すかさずこの怪しい兄貴がドライバーのところへ襲い掛かり、すごい声量でf〇〇〇、f〇〇〇と罵声を浴びせます! ドライバーさん、相手半分にちょっとバックしてバスを立て直そうとしますが、絡みがシツコイ! ドライバーさん、怒りも恐怖もあまり見せず頑張りました。手こそ出ませんでしたが、そこからしばらくはこの男、席に戻って頭を抱えたり立ったりf〇〇〇等わめいたり、激しいのなんの! 流石にうるさい中高生軍団も静まり返っていました。この男、サザランド駅からいくつか手前のバス停で降りて行きましたが、彼女にでもフラれたのでしょうかね…いやびっくりしたぁ! 降りた後、生徒たちも何事もなかったかのように騒がず、降りたところで警察が捕まえるわけでもないのは、もしかして常連か??
2)ゴミ関連
シドニーは街自体が非常に美しい作りで、勝手な思い込みと違い、また乾燥しているような見た目とちがい、気候も割としっとりしていて、いい街でした!…ゴミ以外は。
正直、公道に散在するゴミの多さには驚きました。特に現地入り8日目に、メトロホテルから生徒がシドニー市内班別行動に出発する前に、生徒たちに全般的なマナー指導をするのに、この件に関しましては思わずフォローを入れました。
「みんな気がついている通り、あるいはこちらにコメントしてくる人も居たけど、シャイヤーでも、街中でも、落ちているゴミが多いよね! マナーにも色々な分野があるけど、これに関しては我々は我々のマナーを守ろう」と。
落ちているゴミの分類は、確かに人為的なゴミも多いのです。学校に多く見かけたのが、食材ゴミ。リンゴの芯や食べかけはけっこう見かけました。それらを野鳥が狙って、種類も羽数もたくさん来るのですが、餌付けしているつもりは皆目見られず。うむむ。
冗談みたいですが、バナナの皮も、よく見かけました。これはモーテルの植え込みにあったもの。
私達がシドニーで出会った人々は、ことごとくに「良い人」ばかりでした。みんさん、思いのほかホスピタリティーがあり、明るく優しく親切。犯罪対策で、油断しないよう出国前に色々と厳しいことを話してきたのに、拍子抜けするくらい感じのいい方々ばかりでした。当然、彼らの立ち居振る舞い、言動も、マナー教育に裏打ちされたものを感じたのですが、ゴミだけは…。これも、文化の違いなのでしょうか。マナーにも優先順位があって、ゴミや清掃は順位が高くない??
もう一つ、ゴミの内訳の多くを占めていたのが、「園芸関連」のゴミです。つまり、街路樹や庭木由来の「落ち葉」だけでなく「小枝」の類が多かったです。シドニー周辺はもともと広大なユーカリの大森林であったことが推察されます。ユーカリは冬に一斉に葉を落とす落葉広葉樹ではありませんが、街に「残されて??」いるユーカリはみな大木で、確かにあれらが常時落とし続ける落ち葉や小枝を片付けるのは大変かもしれません。しかし気になるのは「古そうな」落ち葉や小枝です。「掃いても掃いても落ちて来る」のではなく、「ずっと落ち続けているけど、あまり掃かない」という感じ。民家の庭先はどこもとてもきれいで、園芸自体はどの家も頑張っている感じでした(ガーデナーにやってもらっている可能性もあります)。よって、家の敷地内の掃除は頑張るけど、「家の前の道路まで常に掃除しておく」習慣は、なさそうです。
ただ、ゴミ関連のインフラは、がっちり整っている模様でした。
次の画像は、ある日、出勤途中のサザランド駅でバス待ち中に見かけた「清掃車」です。車両前部の大きなディスクブラシで、路面のゴミを「ル〇バ」のように回収していきます。個人的にアメリカでもよく見かけました。
家庭からのゴミを回収するのに、日本の様に自治体でゴミ袋を指定したり、ゴミ収集場を設けてそこにゴミを持参するのではなく、「ゴミ箱」自体を指定しているようでした。民家も集合住宅も(恐らく店舗も)ことごとく同じデザインの、モスグリーン色の本体に黄色/緑/赤の蓋がついた、大きなキャスター付きのものです。
集合住宅の場合は専用の小屋が道路端にあり、中にこれがぎっしり入っていました。
個人的に現地入り7日目の土曜日の自由時間に訪れたクロヌラ海岸の砂浜にもありました。(これ、回収車は砂の上をくるのかな?スタックしそう)
こんなところでですが、蓋を撮影してみました。赤いものは「通常ゴミ」専用のようです。
白枠の上から「熱い灰や液体は不可」
「ゴミのみ」
「レジ袋」「包装」「サランラップや軟質プラ」
「割れた瀬戸物やガラスもの」「おしめ」「服・布」
「リサイクル資源不可」「車バッテリー不可」
「建材不可」「化学薬品不可」
少なくともサザランド周辺~クロヌラ海岸までは、このゴミ箱シリーズでした。
もう一つ、使用者が不特定多数となる公共のゴミ箱は、中央のデザインだけバリエーションがあるこのタイプでした。
サザランド駅前のものは、キバタン(白いオウムの仲間)がとさかを広げたところをシンボルにしていました。
ある朝、サザランド駅まで歩いて向かう途中、ラッキーなことに「ゴミ収集車がごみを収集するところ」を撮影することに成功! 興味はあったので、実際にどういうふうに回収するのか、ワクワクしながら見ていますと、予想外! トラックの脇からロボットアームがにゅっと出て、狙った1箱をガッとつかみ、
グーンと持ち上げ、高い所からガコガコンとゴミを落とし、
もとの位置にバーンと戻します!
回収が終わって戻されたゴミ箱は、蓋が開いて、空になったことが分かる、という仕組みのようです。
また、このトラックも、この後何個かやっていましたが、時折うまく戻せないことがあり、ゴミ箱が倒れてしまうのですが、お構いなしでした。
このトラックは黄色いゴミ箱ばかりエモノにしていましたので、ゴミの種類によって収集トラックが別なのでしょう。
我々ヤママツペアは、日曜の夕方に現地入りして日曜の朝まで同じ街にいましたので、その間に路上にゴミ箱がずらっと並んだのがこの収集車を見かけた1日だけでしたので、多分、週1回の回収なのでしょう。
3)新聞配達
新聞配達は、アメリカの郊外と同じ方式のようでした。すなわち、配達車から配達先へ、「投げる」のです。「投げつける」わけではありませんよ、回転しながら飛んできてバシーンなどというわけではなく、ぽーいという感じでしょう。配達シーンは見られませんでしたが、新聞束が家主に回収される前の状態をカメラに収められました。ドライブウェイ(アメリカでは、各民家のガレージ(車庫)から公道までのアスファルトまたはコンクリ舗装の通路を「ドライブウェイ」と言っていました)か、その脇にある芝生あたりが「落としどころ」ですね。映画ではドアに当てられるシーンを見たことがある気もしますが、商売ですし、仕事ですから、植え込みの中に投げるなど、家主が困るようなマネはするはずもなく。
生徒たちもステイ先で見ているといいのですが。
4)交通関係
ここでは、バス事情以外について気ままにレポートします。また電車につきましては「土曜日」の回に回します。
始めに路上で気が付いたことから。オーストラリアは日本と同じ(イギリスと同じ、という方が正確ですね)、車両は左側通行なので、もしも国際免許を取って外国で自動車を運転するなら、ここシドニーでならどうにかなりそうな気がします。
「ラウンドアバウト」
これは、実現する広い土地があればこそではありますが、優れた仕組みだと思います。
交差点の中央に、大きな丸い島を設けます。ここに差し掛かる車は全て「外に向かって急にカーブして回り込まないと(つまり減速しないと)通過できません。信号無しで、左折車、右折車だけでなく直進車までも減速させ、差し掛かった他車に注意しながら進ませる、というもの。
日本で私が覚えがあるのは、埼玉県内では確か羽生市に一か所あったかと思います。
シドニー郊外にはたくさんありました。次の写真で、全体の形状をご覧ください。
交差点の中央に円があります。この写真では街路樹が植えられています。
また、四方に伸びる道路には楔形の中央分離帯が設けられています。ラウンドアバウトを示す標識も立っています。
楔形の中央分離帯には1か所切れ込みが設けられており、そこが「横断歩道」らしいです。よくみると道路の向こうとこちらの歩道の切れ込みと位置を合わせてあります。
ちなみに、ラウンドアバウトの無いもっと大きな通りにあるちゃんとした横断歩道は、こんな感じです。
上記ラウンドアバウト画像は次の地図のH地点です。Pが我々が宿泊したサザランドモーテルで、BC間がサザランド駅です。
この地図の範囲だけで他に、Dのすぐ下と少し上、Hから1ブロック北、Cから右にすぐにもありますね。
次の写真は、シャイヤークリスチャンスクールから坂を上ったところ、バス停のすぐ近くのラウンドアバウトです。
奥の坂を下るとシャイヤークリスチャンスクールがあります。
全体像です。かなり広めに作ってあるように見えます。
小さいですが、3mないくらいの楔形中央分離帯がちゃんとあり、ご丁寧に歩道部分のカットも施してありまあす。
このラウンドアバウトは、次の地図のA地点のものです。Bがシャイヤークリスチャンスクール。Mが宿泊場所。
「信号」
自動車向けのものではなく、歩行者用のもののことで。
ガイドブックにもありましたが、オーストラリアでは、道路は自動車のためのインフラであり、歩行者優先という意識はないようです。実際に過ごしてみて、なるほどと思いました。
これは、歩行者用の押しボタンです。普段、交差点ではこの機械からピィ、ピィ…と定期的に音声が流れています。ボタンを押して、自動車の方が黄色・赤と止められて、歩行者が歩き出せるようになる時になると、突然「ピィヨ、トトトトトトトトトト」という、まるでカルガモの親子が急いで道を横切るところをイメージさせるような、変な音が出るのです。「小走りで急いで渡れ」と言わんばかりです。そして、実際にこれが鳴っている時間が短い!すごく短い!歩いたら渡り切れません!
次の歩道の写真をご覧ください。
写真だと距離感が伸びますが、ここは片側2車線以上の道幅ですし、実際に結構な距離でもあります。試しに歩いて渡ってみました。すると、中央分離帯の少し先くらいまでしか到達できません。トトトが終わるとまもなく車側が青信号になりますので、安全に渡り切るにはどうしたって小走りするしかないのです。これ、体に不自由のある方々には、優しくないのでは?
しかも、押しボタンを押さないと信号が変わらないのか、というと、どうもそれがそうでもなさそうな交差点もありました。なんとなく、ボタンがあるのでとりあえずボタンを押すのですが、ヤマさんと2人でどこかで「あれ? 押さなくても青になりますね」などという会話をしました。まあ、どっちでもいっか…。渡りたいなら、押せばいいんだから。
「標識」
半分、英語のお話ですね。言語の感覚の違いがけっこうでるものだなと感じましたので。
せっかくですので地図付きで。Pが我ら引率ヤママツペアがお世話になったサザランドモーテル、BC間がサザランド駅です。
●「一時停止」
これはJ地点のすぐ南、モーテルのあるオルドゲートストリートとグレンコーストリートの交差点にあったものです。
直訳は「道をゆずれ」。STOP AND GOじゃないんですね。厳密にはゆずればいいだけなのか、一時停止してから進行するのかは、分かりません。分からないうちが面白い。
●「進入禁止」または「一方通行」?
こちらは毎朝利用したB地点のバス停ロータリー出口のものです。
日本語では、「否定」は文末の「。」の直前で「ない」とする…つまり動詞あるいは文を否定するしかありませんが、英語はこうしてnotではなくnoを使うことで名詞に直で否定をかけられるのです。Do not enter.と命令文でやらずにNO ENTRY。標識で何かを禁止する時にとても便利な言語特徴だと思います。まあ、日本語でも「ダメ」の2文字で行く方法もありますが。
●高さ制限3.6m
これは、写真はH/I間で撮影しましたが、これはJ地点にある線路の高架線下をくぐって通過したい車両向けの標識になります。
LOW CLEARANCE 3.6m。clear(クリア)が、よくアクション映画等で「障壁はない/排除した」という意味ででてくる言葉。それに名詞化の接尾辞をつけてクリアランス。クリアランスセールなどと言いますね。商品を無しにする、つまり売り尽くしセール。標識に戻りまして、「障害なく通過できる高さが、低いですよ、3.6mですよ」という意図が伝わってきます。ていうか3.6mって、結構高いですよね!?そりゃあ、空に比べたら低いですが…。
「路面電車」
なんとか1枚だけ撮影しておきました。トラムというようです。シドニー中心地には張り巡らされているようでした。バスも電車もコレも、スイカのような「オパールカード」で一様に利用できます。しかも土曜だかはサービスデーで最大7,8ドルくらいでどれも乗り放題らしい。うーんでも疲れて利用しませんでした。
ちなみに撮影ポイントは次の地図のD地点から、方角的には公園内のFG方面を向いて。
地図上部の半分切れている円Aが、研修日程最後、現地入り8日目に宿泊したメトロホテル。
次の地図は、縮尺はちょっと違いますが、上の地図の「すぐ上/北」にくるものです。シドニーの中心地です。少なくともこの半島はトラムがかなり網羅している模様。
ご参考までに、上の地図は次の地図のシドニーというカタカナ表記の「ドニ」の2文字の裏あたりです。
「電車」
電車につきましては、「土曜」のコーナーに回します。
「その他」
これは、現地入り9日目の日曜日、バーデンリッジはシャイヤークリスチャンスクール前にて生徒がホストファミリーとお別れした後、一路シドニー中心地に向かう途中で撮影したものです。日本の高速道路は有料ですが、これはアメリカにもよくある無料かつ高速を出してよいハイウェイ?的な道路だと思います。ちなみに手前の風景がこれですから↓。
要は、日本で言う高速道路を、自転車が車道にはみ出して、いえ車両として堂々と車線中央を、走っていいんだなぁ、と。
以上、交通関係でした~
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥ 【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❷】
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥
【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❷】
ブログ掲載予定
① 8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで (済)
② 8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半 (済)
③ 8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議 (済)
④ 8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン (済)
⑤ 8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで (済)
⑥ 引率弥次喜多ヤママツ珍道中 ← 今回はここの2回目。
❶食事 (済)
❷モーテル・ホテル ← 2回目はここから❸のバス事情の途中まで★
❸通勤道中
1)バス事情 ← ここの途中まで★
2)ゴミ関連
3)新聞配達
4)交通関係
❹スーツケースパッキング
❺現金
❻土曜日
⑦ 英語について
さあ、珍道中レポート2回目です!
タボウにつき過去はどんどん過去に押し流されていきますが、海外研修につきましては(いざ自分が主任と言う立場で携わってみますと)まあエンドレスな業務です。すでに次年度に向けた動きは始まっていますし(厳密には海外研修に行く前から)、その動きと完全に重なる状態で、2学期は夏に終わった令和6年度分の事後指導や事後処理がずーっとあるのです。予定では2学期末まで!それで、ただの思い出ではなく仕事の必要にかられて、あの海外研修期間中のことを時々思い出すことになるのですが、思い出せば出すほど「よくぞ問題なく終了できたな」と思うくらいの珍道中でした!(もちろん珍道中にしてしまった責任は、前回の食事事情のように、自分にもたくさんあるのですが)
❷モーテル・ホテル
まず、次の地図をご覧ください。
①右上の円「シドニー中心地」
●現地初日:オペラハウス周辺観光、シドニー動物園観光
●現地4日目:シドニー大学
●現地8日目:シドニー市内班別行動&全員ホテル宿泊
②下方の左の円「バーデンリッジ」
●現地2日目~6日目:シャイヤークリスチャンスクール登下校
③下方の右の円「サザランド」
●現地初日~7日目:引率「ヤママツ」モーテル宿泊
ということで、「モーテル」の舞台は「サザランド」という街です。
次の詳細地図の記号Pがモーテル所在地です。航空写真も一緒にご覧ください。
★「Sutherland Motel サザランドモーテル」
大きな道路「プリンセスハイウェイ」沿いにある、わりとひっそりしたモーテルです。
敷地は∠90∠60∠30の直角三角形を2つ並べたような、隙間利用したような敷地で、ハイウェイの勾配に合わせて入り口から宿泊棟に向かってわりと勾配があります。スーツケースは、えっちらおっちら。
閑静な住宅地で、周囲(徒歩10分圏内くらい)には、お店は分野に関わらず全くありません。自動販売機すらありません。モーテル内の自販が神の箱!?
オーナーさん?はインド人と思しき、とっても親切な方でした。お子様と奥様もいらっしゃるよう。
旅行取扱業者さんが全て手配してくだすっておりますので、私たちが宿泊するのに特段込み入った手続きはありません。宿泊初日夕方にちょろっとチェックインして、チェックアウトは「鍵を開けて、鍵は中に置いておいて」くらい。“Yeahp, make it simple!”ですって!
グーグ〇マップ上には「三ツ星ホテル」と出ますが、確かに、物凄く高級/快適/贅沢などというものではないにしても、小奇麗でなかなかに快適で好印象でした。
ただ、モーテルのそもののことではないのですが、ここは毎日の出勤先(シャイヤークリスチャンスクール)から遠い!その件は「バス」のコーナーで。
まず、施設入り口正面から。ハイウェイ側でなく、横道に入ってすぐです。写真の左はハイウェイ、電柱の右は民家です。ヤシの木の下に看板があるのですが、正面道路に対して直角を向いていますので、「ここがモーテルだ」という主張はとっても弱いです
入ってみましょう。左側の1階建ての建物がフロントです。宿泊棟は坂をくだった右奥。
オーナーさんの?ペット?
イヌノヨウナイキモノ。カワイイ。
敷地のくびれ部分。と、そこから振り返って。ずっと坂です。
宿泊棟正面右わきにあるプール。冬でも、言えば利用できそうでした。出国前にサイトでこちらの施設を調べた時は、「どうせ期間中には疲労困憊するだろうから、現地7日目の土曜日、引率も実質フリーの日は、ここで水着で終日日光浴でもしていようかな、と考えていましたが、実際に見てみると、サマーベッドもないし、ワタシがここで寝そべっていたら完全に動物園や水族館のオットセイ…いやセイウチのおりじゃないか…ということで、やめておきました。
プール前から、さらに奥、細長い宿泊棟の正面中央あたりまできました。
やっと宿泊棟画像。左半分と右半分。
左の外階段を上がって、2階の奥まった2室のうち右が「マツ」の部屋、黒いドアが中央に見えている部屋が「ヤマさん」の部屋。
我々の泊まった部屋のちょうど正面下方にある素敵なスペース。初日はここで2人で夕方ゆっくりするイメージもあったのですが、ここは喫煙所でした。翌日以降、宿泊者とおぼしきオジサマたちがとっかえひっかえ、たいてい単独でおタバコを吸われていたものですから、遠慮して結局1度も利用しませんでした。
室内紹介。ベッドは2人用ダブルベッド。いわゆる「部屋」は1つしかない間取り。
奥に、キッチンではないですがキッチン関連の設備備品があるスペースがありました。
上の写真の右上の白い戸棚を開けると、コーヒー、紅茶、砂糖、クッキー(ショートブレッド)、カトラリーが。毎日、帰ってくると補充されていました。
パン焼き機と電気ポット(お世話になった!)と、その下の冷蔵庫。
奥のコンセント自体のスイッチをonにしないと通電しません。ポット達の陰に隠れて奥まっていて、それに気が付くまでは両方とも壊れているのかと思いました。オーストラリアに対して勝手にアメリカンなイメージをもっていたのですが、宿内のこうした作りが意外とちまっとしていて、私の「腹」でもこれらを利用するのにかがむのがおっくうでしたので、これけっこう白人のおっきな方にはしんどいのでは??
冷蔵庫には牛乳などがいくつか入っていました。写真では自分で入れた翌日の朝食なども入っていますが。もともと入っていた飲み物を飲んでしまっても、追加料金はありませんでした。
バスルームです。ユニットバスではありませんが、典型的な「シャワールーム」です。左半分が2面ガラス仕切りのシャワースペースです。透明過ぎて分かりにくいですが、大きな一枚ガラスの仕切りです。
シャワーヘッドはホースなしのほぼ固定式で、浴びるには直立でヘッドの下に立つしかありません。使用後には壁に飛んだ泡を流したくて、洗面所のコップにお湯をついでパシャ―とやりました。
便器。小さいです! 意外! あと、蓋を開けると、便座も小さく平ら! これもイメージですが白人のおっきい人たちにとっては小さいのでは??
洗面関係。シャンプー2種類、リンス、ボディーソープ、そしてなんと。最後の夜に気が付いたのですが「食器洗い洗剤」が!
実は宿泊2日目くらいに、購入したパスタを盛ったお皿を洗いたくて、気は引けたのですが1つしかないシャワールームの洗面台で皿洗いを(普通の石鹸で)してしまったのですが、ここに始めからDISHWASH LIQUIDがあるということは、ここで炊事OKということじゃん
ちなみに、事前学習等で、「オーストラリアでは水が大変貴重で、ホームステイ先でもシャワールームに4分の砂時計が置いてあって、4分くらいでシャワーを済ませることもよくある」と聞いていたのですが、実際には、確かに無駄にはしないもののそこまで水の使用量に厳しくは無さそうでした。
最もよく見かけたスイッチとコンセント。スイッチは「onを表す表示(赤いマーク)」のある側の感覚が日本と逆かなと思いました。写真の状態でonなのです。いかがですか? 「O形」コンセントは、ㇵの字が通電用で、下の縦向きの穴はアース??必ず使うわけではありません。
コンセント自体のスイッチがある場合、それをonにしてから利用。分かるまでちょっと戸惑いました。写真の右側に刺さっているのは、黒いのが私が持参した「穴の形状を日本のモノに変換するアダプター」で、それに刺さっている白い箱は私の持参したクロムブックの充電器です。
最後に、お世話になったエアコン。ちょっち破損気味。コンセント板のスイッチにはクラックが。
日中は正直、事前の知識よりだいぶ寒くなかった(むしろ暖かかった)のですが、夜は凍らない程度に冷え込みましたし、恐らく建物自体の断熱もそこまで優れてはいないようで、確か毎日利用しました。
食事専用施設がないのですが、勝手なイメージの部分を割り切れば、いいところでした。ランドリーはあり、ヤマさんは利用していました。全体的にほぼ文句はありませんが、1点だけ、セキュリティ面で気になるところはありました。それにつきましては、世の中何があるか分かりませんので、詳細はここで申し上げません。
「METRO HOTEL MARLOW SYDNEY メトロホテル マーロウ シドニー」
ここも、グー〇ルマップには「三ツ星ホテル」と出ます。やっぱり、いいホテルでした。
支配人さん?従業員の方々?は、確かアジア系の方ばかりだった気がします。あちらのその辺の事情、国民のうちどういった人々がどういった業種に就くのか、というお話もどこかで伺いましたが、実際に街の店舗等で白人の方たちに対応していただく率が思いのほか高くなくて、興味深いです。
切れていますが、次の地図の上部、記号Aがメトロホテルです。
ホテルから上(北)へまっすぐ数キロいくとオペラハウスがあります。そういう立地です。
次の航空写真で、Aがホテル、BCの周囲を黄色くマーカーしてありますが、私「マツ」が現地最終日(日曜日)に移動した範囲。EFGHのある公園はうろうろしましたが、それ以外はなんと1ブロックぐるっと回っただけなのでした。Bの左の大通りには路面電車トラム、また右方向に1ブロック離れたところには電車の駅もあったのに…疲れ切っていましたので、電車やトラムの時刻や路線を調べて利用することはしませんでした。
ホテルマーロウの外観は、写真を撮り損ねました! 次の写真で黄色い矢印が指しているところに、わずかに覗いています。この画像は地図のD地点、ベルモア公園の角、ホテルから1ブロック離れた交差点から。
ホテル内の画像は、再掲ですが、帰国直前、生徒たちのいるもので。
フロントはカメラに収め損ねましたが、ロビーの様子です。3枚目をご覧ください。やっぱり坂道に建っている建物ですので、大地の勾配に合わせて、ロビー奥には階段があり、ちょっと高い1階?が奥へ続いています。
↑3枚目の写真の奥の階段を上がると、
「座れるところ」↓がありました。その奥には出入り口として今は使われていない小さな玄関がありますし、ここは簡易フロント的に使えなくもないスペースです。我々はこの場所を、到着時の待合、班別行動後の再集合点呼、夕食後の日誌確認に利用しました。
セキュリティの関係で、トイレを利用するにも、エレベーターを利用するにも、宿泊者がもつ部屋のカードキーが必用でした。カードキー自体は修学旅行先のホテル等で慣れていましたが、まさかエレベーターやトイレまでとは…ここでの状況は新鮮でした。
部屋に入ってみましょう。業者さんを通じたホテルの部屋の予約は、必要な部屋数の予約はできるのですが、誰が何号室、というのはその場にならないと分からないとのことで、当日分かったのですが全体が2つの階に分かれました。我々引率の部屋も、生徒のいる階に1室ずつ指定されました。
部屋の内側からドア付近をみて。
かつて修学旅行先で、生徒がカードキーを室内に忘れてうっかり廊下に出て、ドアが閉まって締め出されることを「インナーキー」といって、そうならないようにと注意をしたものですが、いつも自分がやりそうで
↑カードキーは入室したらまずカードポケットへ差し込みます。すると、ライトが赤く点灯し、これで室内に通電が。
部屋は基本的に2人部屋で、生徒も原則2人で宿泊します。我々の部屋も、シングルベッドが2つ。
生徒には、洋式ホテルで生徒がやりがちな「ベッドのどの層に体をいれればいいか分からず変な層に入って寝てしまう」ことがないように事前に説明しました。正解は「交換できるシーツの間」!
帰国日の朝、全部屋早朝4:30のモーニングコールを、旅行取扱業者現地支社のガイドMさんが申し込んでおいてくれました。
スイッチとコンセント盤はサザランドモーテルやシャイヤーと同じようなもの。
中央に刺さっているコードは、コンセント穴形状変換アダプター付き「レンタルWi-Fi」充電器です。
右端の黒いのが私持参のアダプター、白いキューブは私のスマホ用の充電器です。上からの黒いコードは壁のテレビ。
洗面所…いやバスルームです。ここはやはり典型的な感じでした。ドライヤーは据え付けがありました(私は生まれてこの方、ドライヤーなる道具を自分で使用したことがありませんので、いじらず仕舞いでしたが。)
洗面台脇のコンセント盤。今更、穴の形状をよく見ると、日本やアメリカと同じ型でも豪州の基本のO型(ㇵの字)でも刺せそうです。
この写真はまた、便座が薄いのが分かりやすい! 蓋の方が便座より小さく、またその下の便座の平ら感、伝わりますでしょうか?
シャワールームについても、やはり事前に生徒に、「浴びるときにシャワーカーテンをどうすればいいか」の説明をしておきました。正解は「湯船の内側に垂らす」! カーテンは目隠しだけではなく湯船の外のタイルが水浸しにならないように、シャワーからの水流を外へ出さず湯船内に流す用途もあるのです。
我々が実際にお世話になった宿泊施設の紹介は、以上です。
今回、とにかく引率が物理的に大変だったのが現地校までの毎朝毎夕の移動です。サザランドモーテルもメトロホテルも、そこ自体に大きな問題はありませんでした。メトロホテルは日程上も何の問題も無い立地でしたが、サザランドモーテルはシャイヤークリスチャンスクールまで、遠いのです。徒歩も含めるとグ〇グル先生が言うにも50分ちかくかかるのです。所要時間だけでなく「脚」のリスキーさから、せめてバス停にもっと近い所は無いのかと思いました。すると、サザランド駅周辺に、あるじゃないですか!
これは↓毎朝利用したサザランド駅西口バス停の道路を挟んで反対側にあった「ホテル」。いいじゃん、なぜコレにならなかった? バス停に近いだけでだいぶ楽になるぞ?? ちっこいけど。
もう1軒、こっちは東口ですが、よりいい感じのホテルが!ここでもいいじゃん!サザランドモーテルよりはだいぶ楽になるぞ!
…ここで、物知り「ヤマ」さん曰く、「これらは、1階部分を見てください、こちらによくある1階部分がバーになっている、ひと昔まえまで流行っていた場末の安い宿なのでは。今でも宿泊施設としても機能はしてるかもしれませんが、もしかすると治安面に問題があるとか、夜まで飲んでいる人達がにぎやかだとか、飲み潰れて泊まりたい人用とか、そんな事情があるかもしれませんよ!」だって!
むむー、よく見ると確かに1階はバーです。泊まれればなんでもいい、とまでは言えませんな。そうかー、じゃあやっぱり「三ツ星ホテル」レベル?の、我々の用途に合った宿泊場所を、となると、生徒の訪問校がシャイヤークリスチャンスクールになるならば、引率の宿泊はやっぱりサザランドモーテルになるのか…確かに、コロナ禍前の2020年に最後に当時の引率が泊ったのもサザランドモーテル(生徒の訪問校もシャイヤー)でした。シドニー近郊とは言え、けっこう田舎な感じですし、そもそも商売になる程度に宿泊したい人間がいない地域にそんな都合よく立派なホテル等は、ないんだろうなぁ~……。
❸通勤道中
1)バス事情
バス!バスバスバス!聞いてください皆様~!今回の海外研修、珍道中具合は全分野に渡りますが、引率がバスで現地校に毎朝毎夕赴かねばならなかったのが、最もリスキーで、実際にピンチもあった要素なのです!
まず先に、一般の皆様と我々教育公務員(公立高校の職員)の感覚に違いがあるかもしれない点について、先にご紹介しますね。
我々の業務の1つに、修学旅行の生徒引率があります。 修学旅行では、学年全員が全行程同じ動きでも、クラス別の移動が入っても、はたまた生徒が「民泊」になろうとも、我々引率が「脚」に困るシーンはまずありません。この辺り、もしかしますと「甘ったれるな」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、引率者の責任として、特に場面により生徒の安否に関わる場面もあり得る際に、責任者がその場に確実に想定時間内に集えることは重要です。ビジネスアポイントではなく、他人のご家庭からお預かりした未成年の集団の監督者として、合理的に、いなければならない場所に、確実にいられることを問われるのです。そりゃあ旅行業者さんも入札で契約を勝ち取るために企画案作成の段階で学校側が「ここどうなるの?」という部分がないように色々設定してくださることになります。
そのような、大きく見て公立高校教員として「通常の」感覚を、勝手にこの「海外研修」にも当てはめてしまっていました。5月、6月と、研修期間中の生徒の動き詳細が見えて来る中、引率の動きもはっきりしてきました。そこで、
「えっ?引率って宿泊先から毎日、現地校まで自力で移動なの?送迎は無いの?マジ?」
「えっ?引率の移動手段って、路線バスなの?マジ?」
そして、不安になって取扱業者さんに詳細情報を求めて、いただいた〇ーグル先生による経路情報を見て、
「えっ?所用時間、50分!?マジで?」
日本でならいざ知らず、こんな南半球の異国の土地で………。昔の経験ですが、アメリカではバスは絶対そもそも時間通りには来ない、正確さを当てにできる余地のない手段でした。大丈夫なのか…。
更に、経路情報の地図が縮尺が大きい状態では利用予定のバスのルートは1本に見えたのですが、ある時に地図を拡大してみると、あっげっ! 乗り換えあるじゃん! なに~~~、これ、本当に大丈夫なのか…
「初日のトラブル」
【地図A】サザランドモーテルからシャイヤークリスチャンスクールまで
まずは、移動経路全体について。地図AのM地点が、我らがサザランドモーテルです。(モーテル宿泊なのに車が無いという…くっ) そこから、ウ冠を逆にたどる形で、CやAを経由してB地点のシャイヤークリスチャンスクールまでバスで移動します。DE間がサザランド駅で、ここでバスを乗り換えねばならないことが出国前の段階で分かった形です。
【地図B】サザランドモーテルからサザランド駅まで
地図Bで、宿からまずはサザランド駅までのルートです。元々、宿があるP地点から、グーグ〇先生の言う通りに最寄りのバス停Lまで徒歩で移動し、そこからBC間にあるサザランド駅まで移動し、乗り換えるという予定でした。
現地入り初日(日)の夕方、シャイヤークリスチャンスクール前で生徒がホストファミリーに引き取られたあと、乗ってきた借上げバスでサザランドモーテルまで送っていただき、チェックインを済ませた後、夕食を食べに外出する際にまず翌日からの自力移動手段の確認におもむきました。とにもかくにもL地点のバス停に行ってみようと。
で、次の写真をご覧ください。えっバス停がないぞ!? 1枚目の茶色いカッコイイモニュメントは、バス停かと思いきや、ここがサザランドだというもの。そもそも、ヤママツ2人してスマホでグーグル〇ップを見ているのですが、ピンポイントでバス停を示す地点に立っても、そこには何もないのです。2枚目の写真の奥で、少し斜めになっている電柱の付近です。
電柱の付近をしばらく2人してああでもないこうでもないとうろついていると、バス関連の文字情報や絵情報をいくつか発見。電柱の高い所には青地に黄色でバスっぽいシンボルが。その下をよく見ると、バスゾーン、停まるな、と。さらに下方には、日に焼けて?消えかかったBUSの金属製標識?が。しかも標識の下の方は補強か何かで覆われているし。これは、分かりませんよ、知らない者には!
これでバス停なのか…確かに、旅行取扱業者さん曰く、タクシーを呼び止める感覚で利用するとのこと。時刻表もありません。時刻表がないと「時間通りには来ぬぞぃ」「そもそも来ないかもしれぬぞぃ」と言われているようで、不安しかありません。しかも、私のミスなのか、スマホのメール情報の中に、事前にいただいていた経路案内情報が見つからず、あらためて現場でグー〇ル先生に色々スベスベお尋ねすると、どうしても見覚えのある経路情報を再現できません。
できることは、不測の事態を想定して早く出発し、このバス停でバスを待ってみること。と言ってももともとかなり朝早いスケジュールでしたので、スマホで得られるバスの運行状況を見ても、早めるには限界があります。せいぜい1本。
翌日の朝。2でバス停で待っていると、おお!時間通りに来るではないですか! よかった! 当然乗ります。現地入り初日に現地ガイドMさんからいただいた、引率用の貸し出しオパールカードを使って、現地初めての路線バス乗車! 順調に動き出したかに見えました。
サザランド駅東口付近でドライバーさんにサンキュゥを言って降車し、徒歩で地図BのCの駅前交差点から駅を超える道を反対側に渡りました。ちなみにシドニーは中心地も校外も延々に続く丘陵地帯という感じで、平野っぽい土地が続くところがほとんどありません。このサザランド駅周辺も、線路は地面を少し掘ったところにあり、駅を横切って超える道路は周囲の地面より少し高い程度。西口に、ちゃんとしたバス用のロータリーとバス停があります。
西口バス停から駅舎方面を振り返って。自動車は我々と同じく駅を超える道路を渡ってきたものです。この画像ですと駅舎の左奥を右に回り込む形で橋が架かっていました。
バス停です。バス停はこうでなくっちゃ! しかし、後でよく見れば、Stand A、行き先にバーデンリッジと表示もありますが、初日の朝は、このバス停からうまくベストのバスに乗れませんでした。
狙ったつもりのバスに乗り、シャイヤークリスチャンスクールまで行きたいのだとドライバーさんに伝えたのですが、このバスだと途中でもう1回乗り換えることになると。おっ…不安要素が…
【地図A】再
地図AのC地点に「メナイショッピングセンター」というところがあります。ここで乗り換えろと。もう完全に予定外です。しかし言われた通りにするしかなく、いざ動き始めると、ドライバーさんが「メナイショッピングセンターのバス停は、センターの外と、中のロータリーと、両方あるんだけど、どっち?」と。いや、知らんて!やばいこのパターン! ドライバーさんが「シャイヤーにいくやつは、確か…中のバス停発だったと思う」と言うので、素直にセンターの駐車場奥のロータリーまでいったところで降りました。ちなみにバス停の名前は中も外も同じなの?? 運行の違い、あるんでしょ? テキトーだなぁ!?
降りたバス停で、かなり待ちました。ここのバス停では、完全に2人とも「見失って静かなパニック」でした。シャイヤーまで行きそうなバスは時刻表通りに来ず。しかも何本も。グーグ〇先生もなんだか良く分からず。勇気あるヤマさんが、乗る対象ではないバスが来た時に出口からちょっと乗り込んで、ドライバーさんに聞くも、要領を得ず。この現地校初日に向け、我々はさんざん調べものをした結果、生徒集合時間の10分前にあたる7:50にシャイヤー入りをする予定でしたが、時刻は7:50をとっくにまわっています。緊急連絡という事で、羽田空港でいただいた現地書式の日程表プリントに記載のあった現地コーディネーターのSさんにヤマさんが電話するも、なんと出ず!? いよいよ状況は最悪です。ヤマさんに言いました。
「こう何本も時間通りにバスが来ないなら、もうここからシャイヤーまで歩きましょう!」グ〇グル先生が言うにも、ここから徒歩で45分とでます。もともと、この急場で新たに乗ろうとしていたバスはシャイヤーの前まではいかず、少し離れたバス停から歩く設定でしたし。
「バスに確実性がないなら、今日のところはバスを諦めて今出れば、最初の授業が8:30からだから(初日なので本当はオリエンテーション等あるだろうけど、)15分くらいのヒガイで済ませられますよ! 8:00! 8:00にバスが来なければ、出発しましょう!」と。2人で覚悟を決めて、ほんの数分後にむかえたリミット。実際に8:00にもバスは来ず。
「くそっ! 歩き歩き! 行きましょう!」
こうして覚悟を決めて歩き始めて、メナイショッピングセンターの駐車場奥から道路まで出ようという時になんと! 乗りたいバスが来ました! なんんだヨオイ! 慌ててバス停まで走って戻ります! 50mくらい? でも乗り遅れると45分の競歩、なんとしても乗りたい! いや、オジサンもう走れないって!しぬー!
こうして、初日はなんとか8:30少し前に、しかもシャイヤー前まで来れました。当然、生徒は全員ステイ先ホストに送り届けられて全員集合済み、コーディネーターSさんは連絡が届いておらず困っていました。とりあえず挨拶もそこそこに、「海外研修報告②」の一日が始まりました。まったく、引率が初日にこちらで設定した集合時間に集合できないなんて、Shareにnanneizei!
この日の夕方は、朝の件があり、帰りのバスに不安を感じていましたので、うっかり「生徒が全員ホストファミリーに迎えに来てもらって無事下校したか」を見届けずに(Sさんにそのへんを結果的にお任せしてしまい)、学校ロータリーから出発する「ベストバス」に乗ってしまいました。それは結局この日だけしか乗れなかったのですが、帰りの道筋からヒントを得て、翌日から朝は確実に出勤できるようになりました!
「朝使うバス停と、朝乗るバス確定」
火曜日からは、モーテル近くのバス停からバスに乗ることをやめました。もう、宿からサザランド駅まで歩きます! 地図では近そうですが、坂道ですし、急がず風景を楽しみながら歩くと20分近くはかかりました。それでもいい、もう! 余裕をもって、6:50に宿を出ます。
↓もう分かりました。我らが乗るべき「バーデンリッジ961便」号!
分かってしまえば、よく見ればこのバス停には「シャイヤークリスチャンスクールの制服を着て、あるいは指定カバンを持った生徒」が山ほど集まてくるではないですか。これほどの安心要素がありますでしょうか! この生徒たちといるだけで、もう無事に出勤できた気分! 同じバスに乗ればOKっしょ!
それにしても、列にならないなぁ。本当に砂時計の砂のように乗り込んでいきます。そういう文化?
時刻表も写真に撮りました。時刻表最下段を撮った画像は、バス停ごとの注なのですが、バーデンリッジ961便は記号aなので左半分の最初に記載があるのに、うっかり右半分しか撮影していませんでした。でも興味深いので掲載します。「車椅子利用可」という情報がメインなんですね。
こうして、2日目以降、引率ヤママツペアは、朝は無事に海外研修メンバー中、4位か5位で早めに集合できるようになりました! 早めに送られて来る生徒を出迎える。こうでなくっちゃ!
「ダブルデッカー」
おおお!ダブルデッカー(2階建てバス)じゃん! えっこれも路線バス? 現地で2階建てバスを何と言うのか分かりませんが、たしかイギリスでは「ダブルデッカー」だったかと。それならばこの国でも同じか?? 生まれて初めて本物を見た気がします。これもスクールバスよろしく、シャイヤーっ子ではない生徒が大勢乗っていきました。メナイ経由のバンクスタウン行き960便。へぇ~。
「バス内の様子」「運転の激しさ」
バス内の様子は、日本と大差ありません。
「ドライバーに合図を送って!」という指示書きポスターがありました。冒頭で紹介したような「バス停かどうか知らないと分からないバス停」が、ルート中に散見されましたが、そうしたところから狙ったバスに乗るには、それこそ「タクシーを呼び止める」感じで合図するのでしょう。日本でも、しますね。それから降りたい場合に知らせるボタン。こちらでは窓枠ではなく、つかむ用の柱についていました。ヤマさんの右手のすぐ下です↓。また、運賃支払いはタッチパネル式で、山さんの右腕のすぐ下に見えています。現地の電車の駅の改札にあるものと似ています。
さてこのバスですが、ドライバーさんたちの運転は、ナカナカのジェットコースターっぷりです。ちょっとちょっと、未成年の命を大勢のっけているのに、とも思いますが、まるで「事故ってもヤラれるのは、車だろうが木だろうが、相手!」と言わんばかりにゴーッと突っ込んでいきます。漫画などで車両のエンジンが激しく回転している様を表す擬音に「ガオオオ」というものがありますが、正にあれです! 軍用の装甲車かい!? あとに紹介します交差点中央のラウンドアバウトなんか乗り上げちゃって、カーブ時には乗客が右に左にぎゅーんんと揺さぶられて、凄いのなんの!
「夕方乗るバスが決まるまで」
引率としましては、路線バス通勤は本当にリスキーで大変だったのですが、なんだかわがままな感じでバスを悪く言ってしまっていますでしょうか? 住めば都で、我々はこの状況からも学んだことや気が付いたことがたくさんあり、また置かれた状況は、こと現場に至ってはポジティブに受け止めて、楽しみもしました。
現地校2日目の夕方は、前日の反省から、ちゃんとコーディネーターSさんとともに引率生徒全員が無事に下校するのを見届けました。ただ、そうしますと、初日に乗った、学校のロータリーを出発する「ベストバス」961便には、乗れません!
前日乗ったこのバスには我々の生徒の「団長」さんが乗っていて、立場が逆ですがなんとなく心強かったです。また、団長さんの様子から、ホームステイ生徒の登下校は必ずしもホスト自家用車による送迎だけでなく、同じ学校に通うホストファミリーの子どもたちと一緒に路線バスを利用する場合もあるのだな、というホームステイ型研修のマイナー事情にも気が付けました。引率生徒が帰りに同じバスに乗る……1回だけの思い出です。
それはそれとして、我々はさてどうやって帰るか…ここは、もたもたググらず、素直にせっかく一緒にいるSさんに頼ります! たまたま彼女の帰宅経路もサザランド駅を利用する都合があり、ラッキー! 彼女、調べるのも早くて、パッと答えを見つけてくださいました~。ついていきまっす!!
ちょっと知図の縮尺が大きいですが、地図AのBで囲った範囲がシャイヤークリスチャンスクールの敷地で、火曜以降の退勤パターンですと、100m?200m?…ちょっと離れた坂の上のA地点のバス停まで移動する必要があります。確実に帰れること自体はありがたいのですが、えぇ~…行き先の坂の上を見上げて内心茫然。オジサンはもう、普段ならそこまでではないのですが、脚が棒のようで…歩き始めますが、Sさんもヤマさんもお若くてらっしゃる! 待って。
【地図A】再
これが↓、シャイヤークリスチャンスクールから坂を100m?200m?上がった丘の上にあるバス停です。(ヤマさんの後ろ、屋根の下にSさんが寄りかかっています。喧嘩中のカップルみたいですが、仲が悪いわけでは全然ありません。)
ここのバス停は、時刻表はありませんが、まだバス停っぽく、屋根はある、と。
しかしなんとこのバス停も、厳密には1回しか利用しませんでした。ここからほんの10m?20m?位のところに別のバス停があり、そちらは隣接する別の学校のロータリー内でもありました。次回以降、Sさん曰くそちらの方がよいということになりましたので…。
ついでに再掲しますが、水曜日の帰りはシドニー大学からの帰りが遅れて大変なことに(海外研修報告③ご参照)。かなり遅くなり、もはや利用できるバスは無く、Sさんが呼んだウーバー(個人タクシー的なもの)に便乗しました。まとめますと、我々のシャイヤーからの帰りは、同じバスに乗れたのは木曜金曜の2回だけなのでした。ま、引率としては全体解散後の自分達はある程度どうとでも…(無事に帰れりゃぁねぇ)