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生物部

1月23日(月) 「ヤマノイモ苗の芋確認」

 前回に引き続き、苗関係の作業です。今回の対象は、実は顧問のなかではずっと懸案でもありました。

 

1月23日(月) 「ヤマノイモ苗の芋確認と再植え込み作業」

  今回の苗の出所は、現在卒業をひかえている引退した3年生のBさんCさんが1年生の秋頃、あのA君と私と4人で「ムカゴ」を植え付けた苗です。ちなみにそのムカゴはやはり顧問宅で拾い集めたものでした。現2年生は入学して間もなくの頃、ポットトレーにて芽から伸びたツルが互いに絡まってきたのをほぐしてもらう作業をしています。

 この、割と大量にある苗ですが、過去2年間で確か1個も売れたりもらわれたりしなかったものです。お客様側が知ってか知らずか、食べる前提なら畑なり大きな深鉢なりに植え付けるべきですし、グリーンカーテンに仕立てるならばスズメガ系の幼虫の芋虫がよ~く発生しますしで、内心は勝手に納得できるのですが……。

 その後、これまで水やり係に世話だけはしてもらってきたのですが、半年前くらいにたまたま、縦横列をそろえて詰めて置いてある中で浮いているポットがありまして、押し戻せないのでポットをつまみ上げて下側を見ますと、芋がはみ出ていたのです。この時の私の勝手な印象は「結構育っているかも」でした。そこから、透明で縦長で前後に平たい鉢を作って、普段は周りを板で囲って、芋の成長を観察したいときは前だけパカッと外して見られるような仕掛けを作れたら楽しいな、と考えていました。

 今回は「芋を掘り起こして確認したらまた埋め戻すだけ」の作業にしましたが、結果的には「ヤマノイモ」に関してかなりザックリとしか知らなかったことを再認識しました。

●単子葉植物で、確か大きくくくるとユリの仲間(昔の図鑑ではユリ科のページに載っていたような記憶)

●ムカゴがよくなる(ムカゴとは芋状の無性芽のこと。豆状と表現しないのは、豆は原則、双子葉類の双葉が、肥大して左右セットで粒状になったもののことなので。)

●白い粒状の花が穂咲きに咲いて、実がなると、種には翼が3枚つくので、昔は子供が鼻に付けて遊んだ

●とろろにしてご飯にのせ醤油でいただくのもおいしいですが、個人的大ヒットは昔小料理屋でいただいた「ステーキ」です。鉄板上でちょうどよく焼いていただくのも絶品です。

…くらいの予備知識でした。

 今回皆で掘り出して分かったのは、少なくとも私たちの管理では、芋の成長は非常に遅い、ということです。鉢に深さが無いのはやはりよくないのかもしれません。畑栽培の場合は年1回収穫するようですが、元々は栽培困難だったようでして、近年はパイプ栽培で真っすぐな芋を育てられるようになったとかどうとか…。 

 また、昨年度の文化祭展示のために調べた最新の植物の系統図で見直すと、ユリの仲間と言ってしまうのはいささかいい加減でした。単子葉類で、かつてサトイモ科に含められていたショウブ目(ハナショウブではなく)とそれ以外をまず分けて、次に残りをサトイモやクワイ、ドクダミ等を含むオモダカ目とそれ以外を分けると、残りが3グループに分けられて、「ヤマノイモ目&タコノキ目」「ユリ目」「旧ユリ科に含まれていたキジカクシ目とツユクサ類」となるようです。あらためて、沖縄にたくさん生えているあの刃物というかノコギリのようによく切れる葉のタコノキとセットとは…。

 

 さて、作業の様子ですが、記録に関しては前回より失念度が大きく、始めはカメラさえ持って行っておりませんでした。

 

 まずは「当たり」ポットの芋から。

とは言え、これでも大きい方で、全体的に「小っさ!!」2年間くらいあったのに!芋状どころか、3~4cmの太めの根の切れ端といった表現がしっくりくるようなものが多かったです。

 底網の下側、ないし底網を腰に巻く形で芋が形成されているものが多いのを見ると、どうもムカゴがそのまま肥大していくのではなく、ムカゴより成長が始まった新苗が地中に地下茎を伸ばしていき、その地下茎がだんだん肥大して芋になるようです。部位としては「根」そのものが肥大するサツマイモと異なり、地下茎つまり「くき」自体が肥大するパターンで、ムカゴは「種」の役割なのか…そうだったのか~う~む。むかごの形状がまさにミニチュアジャガイモですので、てっきりムカゴがそのまま芋に成長するのだと思っていました。何十年も。

 今回は2人お休みでしたので、作業はこじんまりと教卓を囲って。

  あらためて植えなおしたポットを見ると、これでは可哀そうですね。

 

 春の芽だしの前に、せめて深めの鉢に植えてアサガオのような支柱を立てての栽培にするべきでしょう。来週はしかし少し分野を変えた活動にしたいと今は思っています。

 

 

 

 

 

 

 

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