日誌

生物部

1月23日(月) 「ヤマノイモ苗の芋確認」

 前回に引き続き、苗関係の作業です。今回の対象は、実は顧問のなかではずっと懸案でもありました。

 

1月23日(月) 「ヤマノイモ苗の芋確認と再植え込み作業」

  今回の苗の出所は、現在卒業をひかえている引退した3年生のBさんCさんが1年生の秋頃、あのA君と私と4人で「ムカゴ」を植え付けた苗です。ちなみにそのムカゴはやはり顧問宅で拾い集めたものでした。現2年生は入学して間もなくの頃、ポットトレーにて芽から伸びたツルが互いに絡まってきたのをほぐしてもらう作業をしています。

 この、割と大量にある苗ですが、過去2年間で確か1個も売れたりもらわれたりしなかったものです。お客様側が知ってか知らずか、食べる前提なら畑なり大きな深鉢なりに植え付けるべきですし、グリーンカーテンに仕立てるならばスズメガ系の幼虫の芋虫がよ~く発生しますしで、内心は勝手に納得できるのですが……。

 その後、これまで水やり係に世話だけはしてもらってきたのですが、半年前くらいにたまたま、縦横列をそろえて詰めて置いてある中で浮いているポットがありまして、押し戻せないのでポットをつまみ上げて下側を見ますと、芋がはみ出ていたのです。この時の私の勝手な印象は「結構育っているかも」でした。そこから、透明で縦長で前後に平たい鉢を作って、普段は周りを板で囲って、芋の成長を観察したいときは前だけパカッと外して見られるような仕掛けを作れたら楽しいな、と考えていました。

 今回は「芋を掘り起こして確認したらまた埋め戻すだけ」の作業にしましたが、結果的には「ヤマノイモ」に関してかなりザックリとしか知らなかったことを再認識しました。

●単子葉植物で、確か大きくくくるとユリの仲間(昔の図鑑ではユリ科のページに載っていたような記憶)

●ムカゴがよくなる(ムカゴとは芋状の無性芽のこと。豆状と表現しないのは、豆は原則、双子葉類の双葉が、肥大して左右セットで粒状になったもののことなので。)

●白い粒状の花が穂咲きに咲いて、実がなると、種には翼が3枚つくので、昔は子供が鼻に付けて遊んだ

●とろろにしてご飯にのせ醤油でいただくのもおいしいですが、個人的大ヒットは昔小料理屋でいただいた「ステーキ」です。鉄板上でちょうどよく焼いていただくのも絶品です。

…くらいの予備知識でした。

 今回皆で掘り出して分かったのは、少なくとも私たちの管理では、芋の成長は非常に遅い、ということです。鉢に深さが無いのはやはりよくないのかもしれません。畑栽培の場合は年1回収穫するようですが、元々は栽培困難だったようでして、近年はパイプ栽培で真っすぐな芋を育てられるようになったとかどうとか…。 

 また、昨年度の文化祭展示のために調べた最新の植物の系統図で見直すと、ユリの仲間と言ってしまうのはいささかいい加減でした。単子葉類で、かつてサトイモ科に含められていたショウブ目(ハナショウブではなく)とそれ以外をまず分けて、次に残りをサトイモやクワイ、ドクダミ等を含むオモダカ目とそれ以外を分けると、残りが3グループに分けられて、「ヤマノイモ目&タコノキ目」「ユリ目」「旧ユリ科に含まれていたキジカクシ目とツユクサ類」となるようです。あらためて、沖縄にたくさん生えているあの刃物というかノコギリのようによく切れる葉のタコノキとセットとは…。

 

 さて、作業の様子ですが、記録に関しては前回より失念度が大きく、始めはカメラさえ持って行っておりませんでした。

 

 まずは「当たり」ポットの芋から。

とは言え、これでも大きい方で、全体的に「小っさ!!」2年間くらいあったのに!芋状どころか、3~4cmの太めの根の切れ端といった表現がしっくりくるようなものが多かったです。

 底網の下側、ないし底網を腰に巻く形で芋が形成されているものが多いのを見ると、どうもムカゴがそのまま肥大していくのではなく、ムカゴより成長が始まった新苗が地中に地下茎を伸ばしていき、その地下茎がだんだん肥大して芋になるようです。部位としては「根」そのものが肥大するサツマイモと異なり、地下茎つまり「くき」自体が肥大するパターンで、ムカゴは「種」の役割なのか…そうだったのか~う~む。むかごの形状がまさにミニチュアジャガイモですので、てっきりムカゴがそのまま芋に成長するのだと思っていました。何十年も。

 今回は2人お休みでしたので、作業はこじんまりと教卓を囲って。

  あらためて植えなおしたポットを見ると、これでは可哀そうですね。

 

 春の芽だしの前に、せめて深めの鉢に植えてアサガオのような支柱を立てての栽培にするべきでしょう。来週はしかし少し分野を変えた活動にしたいと今は思っています。

 

 

 

 

 

 

 

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1月16日(月) 「苗の植え込み作業 スズランとブルーサルビア」

1月16日(月) 「苗の植え込み作業 スズランとブルーサルビア」

 3学期1回目の全体活動です。フィールドワークに行くにはあまりにも暗くなるまでの時間がなさすぎる時期です。こんな時は植物寄りに活動内容を決めたいものです。

 折しも顧問宅の駐車場周りのレイアウト変更の都合で、大量のスズランとブルーサルビアの地下茎が不要となりました。そこで、部活に寄付です。実はこれまでも「コダカラベンケイ」と「シロツメクサ」以外、すべて出所は顧問宅でした。

 今回は写真撮影が甘かったです。ブログ用に分かりやすい撮影をしておきたかった…文面で説明します。

 スズランの苗の状態は、分かりやすい「芽つき」で、白っぽく細麺うどんくらいの太さの地下茎の、各20cmくらいの切れ端です。芽があるので、植え込む際に先々の想像がしやすいですが、サルビアの方は(写真が1枚しかない!)、芽はまだ一切でていません。出所をしらなければただの木の根っこゴミのようですが、特徴は、所々にサツマイモのようなつき方で小さな芋ができることです。用意したものには、芋だけになってしまったものもあります。活着後は力強く土中で横に広がっていくシソ科の多年草ですので、本来は最低でもプランターが必要になります。今の状態は、可愛そうなくらいバラバラのものが多いので、小規模の園芸活動に最適です。ちなみに凄い生命力ですので、自宅ではちょこっとの地下茎の切れ端から株が復活する様子を何度もみています。恐らくほとんどの苗が目を出せるはずです。

 

 まずは前日に校舎脇までもってきてあった苗トレーと園芸用土土嚢を全員で運んでもらいました。次に、スペースなど状況的に同じ作業を全員ではできないので、数人ずつ分担してもらいました。「用土をこねる人」「ポットに底網をセットする人」「苗をほぐして並べる人」。

 スズランの苗をほぐして並べる作業の様子です。

流れ作業時に各自が取りやすいように、ほぐして新聞紙の上に並べてもらいました。と言いましても写真だとこの男子2人でやったようですが、本当は女子2名が左側でやって、分担作業時間の後半にこの男子が加わったのですが、とたんに土を新聞紙外にばらまきまくりです~。

 

 それぞれある程度すすんだら、あらためて個人で流れ作業できるようにしました。

1.ポットをとる

2.ポットに用土を入れる

 ①底に赤玉土のみの層

 ②その上にミックス用土を適量

3.苗をとる

4.苗をポットにセットする

5.苗の上から用土を入れる

6.完成ポットを新聞紙の上に並べる

 

↓ 流れ作業の全体像です。

ポットをとり、底網を確認し、

↓ 赤玉土を適量入れ(中央の白いプラ箱から)、

↓ コンクリ船のMIX用土を適量入れ、

苗をとり(おっと写真がない)、

うまくポットに入れて(おっと写真がない)、

↓ 上から用土をうまくかぶせ(左の、J君)、

 

 ↓ 新聞紙の上に並べます(個数的にスズランの部の後半です)

・・・やはり性格が出ます。これでもヒドイのは直してもらいましたが、白くぴんぴん出ているモノは地下茎についている根です。全て土中に収めて欲しい。根の前に地下茎自体が出ているケースも。細長い物をうまく丸く曲げて納めねばならないとは言え、も~~~

 

 ブルーサルビアの部です。

そういえばサルビア自体を知らない生徒が多くて(はじめ全員だったかも)、「小学校の花壇にあって、赤い花がこうなって(図を板書する)、抜いて蜜を吸う子もいて」…やっと「あ~」という者が1人?2人?知らないんだ~ほとんどが~!ちょっと意外でした。今回のものは花の形態以外は印象が大分違いますし、赤い方は1年草で1本株ですがこちらは多年草で大きな藪を形成できる等、多様性を感じて欲しかったのに…

 1枚だけあった、苗を選んでいる写真です。

 どちらも、根付いて芽が出たら、タイミングを見て放出しましょう。

 

翌日撮影、中庭に整理した今回の苗ポットです。

↓ スズランです。根の飛び出しが。

↓ ブルーサルビアです。こちらの飛び出しはほとんどが枯れた茎ですのでOK。でも根もけっこう出てますね。

 

 

 

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新規飼育生物紹介

新規飼育生物紹介

 

 今年度は何かと「別れの多い」年度でした(まだ3ヶ月ありますが)。まさか、ポリプテルスまで逝ってしまうとは…色々分かったようなことを述べても所詮は人のいう事、悲しもうが反省しようが正当化しようが全てエゴ。そして顧問のエゴイズムを部員へ示す際は、一応教育の現場ということを忘れず…。

 本来は、生きとし生けるもの全て自然界にいるべき(これもエゴ、人間と自然を切り離すのも同様)。それを、食うための家畜や農作物を含めて、ペットにしても、園芸にしても、研究対象にしても、目的は何であれ一番悪い表現を使えば「拉致監禁」しているわけですから、手元で管理する以上はその生命や健康状態に責任を負います(それもエゴ)。すでに、品種改良などで人間の管理下でないと生きていけない生物も多数存在します。

 死なせてしまった原因が全く分からない場合、特に老衰と区別ができない場合は、まだ諦めがつきます(それも勝手ですが)。しかし、死因がこちらの不手際や力不足に思い当たる…ましてや事故やミスであれば、やはりやるせない気持ちになります(勝手ですよね)。

 では、他者の生命にかかわる重たい責任を負わなくてもいいように、生物部としても手元には生きたままの生物はおかず、学習はすべて実地フィールドワークか画像や口頭解説で済ませればよいのか。そこはそれこそ、実際は顧問のエゴイズムで決まるという事になりますか。正当化もせず、私はこの部の顧問である間は今後も生徒にナマの生き物に触れてほしいし、それぞれの生物が健康に生きていける環境の整備がある程度自分にかかっているという思いもしながら継続的に接して色々気付いたり考えたりしてほしいので、現在飼育管理している生物たちを放棄しませんし、今後も時折は新しい生物を導入します。

 

12月下旬に導入し、状態がだいぶ落ち着いてきましたので、紹介したいと思います。

 

コモンアミーバ

 一応、飼育技術カテゴリーとしては初めてのタイプです。外国産の肉食トカゲ…肉食と言っても体はそれほど大きくありませんので、昆虫等を捕食して暮らしているものです。行きつけのペット店で、少々可哀そうな状態で、価格は通常の半分ないし三分の一くらいで売られていました。一方、生物室で以前リクガメを飼育してた空間に入れたい新規飼育対象を長い間考えあぐねていました。状況が合い、行けると判断して飼育に踏み切りました。賭けの部分もありますが、先に迎え入れ環境を整備してから、店舗に再度行きました。元々2匹いて、両方とも購入する考えでしたが、すでに1匹は売れていましたので、残りをお迎えです。

 犬猫や鳥を飼う場合は、極端に暑い季節や寒い季節に気温くらいは気にするかもしれませんが、餌以外はあまり考えずに済む場合も多いでしょうか。屋内飼育で比較した場合、犬猫の居場所の気温・湿度、鳥かご内の気温・湿度、ウサギやハムスターのケージ内、そして我々人間がいる場所の気温・湿度は、だいたい同じになるでしょう。特殊なものをのぞき、さほど気を遣わずに済みます。

 魚類は当然、生息環境としての「水」が必要です。加えて熱帯魚であればヒーターによる加温は必要ですし、細かくは水温だけでなく水質が酸性寄りかアルカリ性寄りか…等、気を遣うポイントはあるにはあります。水質悪化や溶残酸素量も考えれば、フィルターやエアレーション、生きた水草やバクテリアの投入も必要かもしれません。それでもまあ、通常は飼育環境バリエーションはそれほど多くはありません。

 これが爬虫類のうちトカゲになりますと、ご存じない方からすれば意外なほど色々求めてきます。

●温度:理想は季節ごとに生息地の年間の温度を再現する…しかも1日で見た上下もあわせて。ケージ内の場所による変化や夜間の気温にも注意。気温の変化が繁殖行動のスイッチになるケースは珍しくありません。最低限、準備するセッティングを飼育対象が死ぬまで理想のように微調節はできないとしても、最低~最高温度の両限界内をキープする必要があります。

●湿度:理想は生息地の湿度に合わせる…ケージ内での場所による差もあわせて。湿気を求めるトカゲを乾燥させると脱皮不全を起こすでしょうし、乾燥地帯のトカゲを蒸れさせると容易に死にます。好みの湿度を求めてケージ内を移動できるようにできればまずまずです。

●ケージの3D条件と、ケージ内に再現する環境バリエーション:熱帯魚のベタの如く、狭い環境でペットシートなど人工的な素材で一応飼育できるような、同じペットでも愛玩動物系のイメージで技術が確立されているものも今では数種類存在します。あるいはイグアナやテグーのように、飼い主側の都合さえ許せば人間と同じ室内で犬猫のように飼育できるものもわずかにいます。しかしほとんどはその真逆で、気温や湿度を単独で取り上げるというより、「生息環境そのもの」をどこまで再現できるか、ということになってきます。数十年前は、小型(鑑賞型)ペットの入れ物といえば60cm水槽か鳥かごしかありませんでしたが、今では既製品でもかなりバリエーションが増えてきましたし、自作するケースもわりとあろうかと思います。

 前置きが長くなりましたが、飼育対象が「樹上性」「地表性」「地中性」「半水生」あるいはこれらの「中間型」なのか…それぞれ、どの気候でのハナシなのか。ライフサイクルの中で、それぞれ「よくやること(=再現優先度高い)」は何か?「あまりやらないこと(=再現優先度低い)」は何か?樹上性ならば、ケージの高さは必要ですし、木の枝等も必要ですし、枝の太さや角度も考えて、後述のホットスポットとの位置関係なども考えたいです。生きた植物も(できれば消耗品扱いでなく)入れたいし、その際は園芸品種なら葉面に残る農薬にも気を付けたいです。キリがないのでコモンアミーバの「地表性」でほとんど木登りしないタイプで言えば、高さより床面積が欲しいです。できるだけ様々な条件を兼ねそろえてかつ走り回れる広さ…これは既製品では難しい条件ですね。

●ホットスポット:現生爬虫類は変温動物で、そのうちトカゲの多くは「日向ぼっこ」をして体温を活動に適した「好適温度」まで上げてから活動し、逆に上がりすぎると日陰でクールダウンします。ケージ内で日向ぼっこするための熱を照射するライトの下、「熱くなる場所」がホットスポットです。目的を考えれば、ケージ全体をホットにしてはいけません。

●紫外線:トカゲは紫外線を浴びないと、一部のビタミンが作れません。野生であれば日向ぼっこすることで同時に得られる恩恵ですが、飼育下では意外と太陽光を直接当てられない場合が多いです。ガラス等の透明素材はUVカットでなくてもかなり必要な波長のUVを弱めてしまいます。自宅勤務でもなければ、直射日光を当てるべく鳥かごのようなケージに生体を一時入れて日向に出し、適切な時間で引っ込める、なんてできませんから。そこで、専用の照射ライトを必要とします。当然、ホットスポットと併せてon/offのタイマーも必要になります。

●水:小川であったり、毎日スコールが降ったりと、「水が動いていればこそ」「水だ!」と分かる生き物は多いです。飼育下で再現した環境で、飼育個体にとって「水」が分かりにくい状態だと水を与えていることになりません。人間が「そこにあるじゃん!バカなの?!」とイラついたところで、野生ではそんな状況はないわけですので、どうしようもありません。水入れ1つ置くにも相当色々なことを考えます。場合によりエアレーションやドリップシステムで「水を動かして」認識率を上げることもあります。

 ●餌:近年でこそペット屋で様々な生餌を売るようになりましたが、それでもトカゲに与えられる餌は通常最大で8種類、種類により魚類用を合わせても14種類、専門店を合わせてもせいぜいプラス5種類くらいです。

 ★普通のお店で売られている生餌

 ・ミルワーム、ジャイアントミルワーム(ゴミムシダマシという甲虫の養殖幼虫)

 ・クロコオロギ、フタホシコオロギ、ヨーロッパイエコオロギ(外国産の養殖コオロギ)

 ・レッドローチ、デュビア(外国産養殖ゴキブリ)

 ・餌金魚、餌メダカ、餌ドジョウ、餌雑魚、餌ザリガニ(販売中止か?)、餌エビ、イトミミズ

 ・ハツカネズミ(各成長段階)

 ★専門店

 ・シルクワーム(カイコ幼虫)、ショウジョウバエ、ワラジムシ、ウキガエル、活ヤモリ

 リストアップすれば数だけ揃っているようでも、1つの種が何でも食べられるわけでもなく(サイズや本来の嗜好)、結局のところ実質は3~4種類しか入手できません。それでも、ドッグ/キャットフードや魚類の餌の多様化を追いかけるイメージですが、このところ様々な爬虫類用の人工飼料や冷凍餌、乾燥餌も出回るようになりました。

 何を申し上げたいかといいますと、トカゲたちは想像以上に偏食に弱いのです。例えば昆虫食の種は、野生化では恐らく3桁に近づくくらい多様な餌を食べているでしょう。また、多くの種は100%肉食/草食なのではなく、いずれも時折主食分野でない餌を摂取します。長年「動く虫しか食べない」と思われていたカメレオンでさえ、たまに現地で野草を食べているという目撃談から、研究熱心な専門店で代替品として小松菜がいいと分かり与えている、などという事もあるのです。せめて、餌の種類を増やせなくても、栄養素だけは、カルシウムパウダーやビタミンパウダーを餌にまぶしてでもバランスを取りたいところです。

 ●床材(ケージの底に敷く土や砂等のこと):前述のペットシート等で何とかなってしまう例外を除き、ほぼすべてのトカゲ飼育で、床材の選択は重要になってきます。湿度調整用という用途もありますし、飼育対象が「潜る」習性があるかどうか。野生でよく潜るなら、潜らせた方がストレスが減るでしょう。かといって地中性の種であっても本来より細かすぎる床材は目や鼻孔に入り込みやすく、事故や病気の原因に。糞尿や餌のあまりと混ざって腐りやすいものもよくはありません。床材も昔は専用品は少なかったのですが、今ではかなりのバリエーションが店舗で購入可能です。注意したいのはケージ内全域で地面の状態が均一でよいとは限らないことでしょうか。同じ床材で1つのケージ内に乾燥地帯と湿り気地帯を再現してよい場合もありますが、何しろ飼育対象の野生での生活を考えると、床材にも、「気を遣う」…と言うより「考え」ますね。

 

 この子の飼育・観察を通じて、部員達にはこの地球の環境の奇跡と脆弱さを伝えていきたいと思います。現生の人間程度になると、奇跡の蓄積で生まれた地球の環境すら容易に変えたり壊したりし得るのです。また、ペットトレードの問題からも逃げずに話題にします。ペット自体が悪とは考えません。手元に他生物を置くことで自然への理解や興味、愛着が湧くのも紛れもない事実です。しかし、行き過ぎは深刻な問題を引き起こします。コモンアミーバはたまたま生息地ではありふれた生物ですが、希少種でなければなんでもよい、というわけでもありません。ほとんどのケースでちゃんと飼育されていないであろう、と容易に予想できます。ましてや希少種あるいは絶滅危惧種も無数にペットトレードに乗っているのが現状です。こうして輸入された数多の外国産生物たちが、それぞれどのくらいその命を我々に「浪費」されいるか…購入者はどこまでの環境を準備して迎え入れているのか…取り合えず今回のこのコモンアミーバにつきましては、現実的に学校の講義室で飼育するならば、ですが、かなり理想に近い環境を用意しました。

 

●一般名:呼称にバリエーション多し

 コモンアミーバ

 ジャイアントアミーバ

 グリーンアミーバ

 アマゾンレースランナー

 ジャングルランナー

●分類

界:動物界 Animalia

門:脊索動物門 Chordata

亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata

綱:爬虫綱 Reptilia

目:有鱗目 Squamata

亜目:トカゲ亜目 Sauria

科:テグートカゲ科 Teiidae

属:アミーバトカゲ属 Amieva

種:コモンアミーバAmeiva ameiva

●分布:中央~南アメリカ 

●分布詳細:パナマ、ブラジル、コロンビア、スリナム、フランス領ギニア、ガイアナ、ベネズエラ、ボリビア、エクアドル、ペルー、アルゼンチン、パラグアイ、カリブ諸島のトリニダード・トバゴ、グレナダ、バルバドス、他

●習性:昼行性、単独行動、肉食、活動エリアはあるが「縄張り争い」はしない、穴掘りが好き、日中は林床を走り回りながら採餌してすごす

●等部活での飼育上の諸注意:

 ①水切れ:水入れは毎回掃除、落ちた餌が溺れにくいようにレンガを島にすること

 ②低温:

  ・黄緑色のドームの地下に板ヒーターを仕掛けてあるが、これが故障するとアウト(温度計にて毎回確認)

  ・冬季は、夕方、底にヒーターがないところ(つまり緑ドーム外)で落ち着いてしまうと夜間に死亡する可能性あり

  (防止策としてミニファンヒーターを設置。接続してる別売サーモスタットはセンサーをケージ内の最も寒い所に置き、そこが摂氏23℃を下回るとヒーターは自動的にONになり、センサーが23℃を計測するまで作動し続けるようにしてある。)

  ・余計なところを掘るようなら、そこを掘りにくくする必要あり(鉢植え上部に石やレンガを設置)

  ・ビニールのめくれにも注意(せっかく温まった空気が隙間からどんどん抜けてしまわぬように)

 ③湿気:乾燥はよくないので、週1~2回、小ジョウロにて腐葉土を湿らし、植物にも給水すること

 ④餌:なるべく雑多に。カルシウム粉とビタミン粉添加。時折、バナナ等(無ければ昆虫ゼリー)も。

 

 

★オマケ

◆旧世界(ヨーロッパ、アフリカ、アジア)+ 豪州と、新世界(南北アメリカ)における主なトカゲ科の住み分け

  かなりマニアックなお話です。読んでいただける場合、お手元に世界地図があると少しいいかもしれません。

①アガマ科とイグアナ科

・アガマ科分布:南北アメリカ以外のほぼ全域

・イグアナ科分布:例外のぞき南北アメリカのみ

 アガマ科という名称はご存じない方が多いでしょう。実はイグアナ科とともに、世界5大トカゲファミリーといえる仲間です。日本には残念ながら2種類しかいません(キノボリトカゲ)(2種といっても亜種レベルの差異だという説も)。イグアナ科とアガマ科は形態的にもサイズ的にも極めて雑多で、そういう意味で旧世界∔豪州に生息するアガマ科と新世界に生息するイグアナ科とで、完全にカウンターパートとなります。両科とも、一部は大型化し、ニッチ(生態系ピラミッドでの位置)はオオトカゲと重なります。

②カナヘビ科とテグー(テユートカゲ)科

・カナヘビ科分布:南北アメリカと豪州以外のほぼ全域

・テグー(テユートカゲ)科分布:南北アメリカのみ

 5大ファミリーの1つ、カナヘビ科は、種数の割に、サイズも形態もイグアナやアガマほどのバリエーションはありません。例えば背中線の「背ビレ」あるいは「キール(主に背中線上の鱗の列だけとがって立ち、飾りのようになっているもの)」、首周りの飾り鱗等の発達はほとんど見られません。ただし、ほんの数種は大型化し、涼しい地域でのオオトカゲのニッチを担います。このカナヘビ科に対する新世界(豪州含めず)のカウンターパートがアミーバの所属する「テユートカゲ」または「テグートカゲ」科となります。形態的バリエーションはちょうどカナヘビと同様で、やはりテグーやカイマントカゲなど一部は大型化し、オオトカゲのニッチを占めます。ただし、カナヘビ科やテグー科とそれぞれ同じ地域で大型化する新世界のイグアナ科や旧世界の大型アガマ科は、オオトカゲと重なる部分はあれど、やはりちょっと色々異なります。

③その他、5大ファミリー以外の細かい話も

 イグアナ科はほんの一部が飛び地でフィジー諸島とマダガスカルにも分布します。オオトカゲ科は、数十センチの小型種も含まれますが、全体的に捕食者としてニッチでは頂点に近い位置にいる大型トカゲのグループです。形態的バリエーションは低いと言えるでしょう。南北アメリカと、寒い地域にはいません。アンギストカゲ科はなぜか北半球に分布が限られるグループで、スキンク科と重なる形態のものも多いですが、大きな特徴としては「アシナシトカゲ」系のメジャーであることです。スキンク科やカナヘビ科にも足の退化した仲間は多くいますが、その多くは暑い地域産で、たいがい小型ですが、アンギストカゲの仲間は巨大なものも多いです。ヨーロッパアシナシトカゲは全長が優に1mを超えます。カメレオンの仲間は、いわゆるカメレオン体形は共通するものの、そこに追加される形態的バリエーションは意外にも多様です。角あり、ヒレあり、その他の飾りあり…。地域名で言えばヨーロッパとアジアにもの生息するものの、これら地域のカメレオン種数は極端に少なく、ほとんどがアフリカとマダガスカルに限定されます。

④スキンク科とヤモリ科

・スキンク科分布:全世界

・ヤモリ科分布:全世界

 そして、地球における分布域が最も広いスキンク科とヤモリ科。どちらも形態的バリエーションは少ないです。双方、足が無い、あるいは鱗の様子が多数派と違う…等の例外を除き、世界中でパッと見て、だいたいスキンクはスキンク、ヤモリはヤモリの見た目です。スキンク科は大概、全身の鱗がすべすべで、凹凸が少なく、ヘビに脚がついたような見た目です。みなさんも近所や旅行先の山の中や田舎のテーマパークの植栽まわりで、尻尾が青いトカゲを見たことがあるでしょう。あれは日本のスキンク代表「ニホントカゲ」の幼体です。

 ヤモリは一部の例外を除き、瞼に透明な鱗がはまり込んでいるので瞬きできない(する必要がない)ことが共通で、あとは四肢の指に趾下薄板が発達してガラス面でも登れるようになったグループと、通常のトカゲ種同様の指をもつグループに分かれます。どちらのグループも大多数は夜行性ですが、一部昼行性のグループも存在します。

 そういえば最近SNSの記事で「ニホンヤモリは固有種でなく大陸のものと同種」というのがありました。2022年12月1日に報道機関に発表されたばかりの東北大学の研究の成果で、簡単に申し上げると3000年前に中国から渡来し人の移動や物流とともに国内に広まった、ということが遺伝子の変異の解析と古文書の記録から分かった、というものでした。生き物そのものだけでなく、古文書と大和の国の歴史上のイベントも併せて調べるなんて、すごい話です!今風に言えば外来種、ということになりますが、人類により環境が大きく変えられてしまうずっと前にきて数千年も反映している種を今更外来種などと言っても、テーマが違う気がしますので、まずは分かった事実がなんともロマンチックで興味深い話だと、また研究した東北大学の皆様はすごいな、関われた方々に少しばかり嫉妬します、とお茶を濁しておきます。

 

◆名称の発音等

 英語でAmeivaと綴ります。eiは伸ばす「イィ」と発音する場合が多いですね。なので「アミィバ」からの「アミーバ」。ちなみにアメーバはamoebaと綴りますが、こちらの英語発音も「アミーバ」なので、ややこしいですね。

 ちなみに、北斗の拳の極悪キャラ「アミバ」というのもいましたね

 

 

 

 

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12月27日(火) フィールドワーク「博物館見学会」

12月27日(火) フィールドワーク「ミュージアムパーク茨城県自然博物館見学会」

 自由参加です。本当は昨日26日(月)に実施したかったのです。そうすれば本来の部活動日なので、恐らく全員参加できたはずです。でも、HPで調べたら、この時期27日だけが開館で、その前後は閉館ばかりでしたので、仕方なく火曜日に。そうしましたら女子が2人とも都合がつかなくなり、8人と私で行ってまいりました。

 集合は朝9:20。しかし、バスが1時間1本なので、自動的に8:40くらいに現地入りすることになります。私が8:45くらいに現地入りした時は、8人全員ちゃんと集合できていました。予め館の方から団体待ち合わせは蜜を避けるよう一般論でご指示がありました。事前の指示は、8人だし貸し切りバスがあるわけでもないので、正面玄関手前の屋上に向かう階段の辺りで待つようしてありましたので、みんなちゃんとそのあたりで、日陰で単語帳を見たりおしゃべりしたりしていました。

 9:30の開館まで40分ほど。実は私も過去の訪問時には気付かなかったのですが、屋上へは開館前からフリーで出入りできるので、「日向へいこう」とみんなを誘って屋上へ。なかなかナイスな場所でした!

2年生が春日部方面に「春日部のビルが見える」と主張。その白いマンション?を入れて撮影したはずですが写りませんでした。

ひとしきりめいめいに屋上中を探検したら、ベンチに落ちついて開館を待ちます。暇な感じではない、なかなかいい時間でした。

せっかくですので、屋上から菅生沼の南半分を撮影。あと、富士山もよく撮れました。

いよいよ開館、入場。

入場したとたん、みんな1つ目の展示のマンモス骨格を素通りしてその先のトイレへ。

これはもったいないので何人か呼び戻しました。

このコーナーで毎回思うのが、マンモスは頭が重そう!でも哺乳類共通で首の骨は7つ。この頭をこの首で水平に支えていたなんて、首の筋肉は尋常ではなかっただろうな・・・

お次はカミナリ竜の化石。この博物館は空間の使い方がとても巧みで、同じ標本を立体積層型の順路の中で異なる角度から複数回見ることができるのです。

ちなみに下の写真で恐竜の左にある樹木は本物の生きたメタセコイアで、記憶では昔はてっぺんが屋根から突き出していたと思います。今回は天井手前で切られていて、完全に屋内に取り込まれていました。枯れてしまったのかと思ったら(冬に落葉するのですがそれではなく)、まだ生きていました。

あまり細かい話を記載すると本当にキリがないので、このへんから駆け足でいきます。

 私、パンフレットを取りませんでしたので、記憶で。カミナリ竜のすぐ脇、まずは宇宙の成り立ちのコーナー。

その後、地球の成り立ちと生物の歴史のコーナー。だんだんと実際の鉱物や化石の標本展示が増えていきます。

 

最も盛り上がるのはやはり恐竜を中心とした化石のコーナーでしたね。

ちなみにロボットに皮をかぶせた恐竜の大型模型が動いたり吠えたりしているのですが、表面のデザインがアップデートされていました。この数十年で恐竜に関する研究は飛躍的に進み、化石から生体を再現する技術も進みました。もっぱら、多くが冷血動物でなく恒温動物であり、「鳥」に進化する前段階として「飛翔」目的ではなくとも「羽毛」や「毛」を生やしたものが多かった・・・といったことが新常識になりつつあるようですが、下の右のトリケラトプスを狙う肉食竜2体(大きい方の頭しか写っていませんが)には、昔は羽毛や毛が無かったのですが、今回はばっちり「今風」になっていました。

左下、博物館ならではのアングル。「ティラノサウルスの喉奥から口の外を覗く」。

右下、お茶目な2年生のH君、ちょっと修学旅行ノリです。

 コーナーは変わり、茨城県の自然を様々な角度から魅せるエリアへ。

生物部のプライドをもってクイズにも挑戦。40点。あれ?

 この博物館には「ナマモノ」も展示されており、ここだけ水族館のようです。ドーナツ状に連なった大水槽の最上流は渓流の魚などから。だんだんと中流、下流へと展示生体も変わり、最後はなんと海水魚コーナーも。管理が良いようで、水槽内はピカピカで、かつ魚たちも元気にちょうどよく太っています。

その後、各種生物の模型や骨格標本のコーナーを経て(結構ボリュームはありました)、最後は一般閲覧可の標本ルーム。写真右下です。この博物館はここもすごい。鉱物、動物、植物と県内で確認できるものをショーケースにも展示してありますが、引き出しの中も標本でいっぱい。さすが、博物館です。標本の管理は博物館存在意義の1つですから。

 

館内のレストランで昼食を済ませた後は、時間差でお土産コーナーをエンジョイしてから、屋外に出て敷地内を散策。季節的にネタにできるのはほとんど植物ですが。

写真がありませんが、まずトンボ池に行き、そこから菅生沼方面へ。

左下はトンボ池の帰り、右下は菅生沼へのルート途中にある丘の森の中。

 菅生沼は博物館の敷地外ですので、沼への出入り専用の入退場ゲートがあります。帰りは「再入場」なのでチケットを見せなきゃ。

下の写真の奥を右へ降りるとゲートがあります。

 

菅生沼まで降りてきました。この木道を往復したら今日のメニューは終了です。

冬なので、昆虫や水生生物はあまり期待できませんが、「カマキリの卵くらいは見つけてみなよ」というと、1分と経たずに2年生N君が第1号。残念ながら写真はピンボケでした。オオカマキリまたはチョウセンカマキリの卵塊でしょう。そして同じものを直後に2年生I君が発見。その後もポツポツと見つけて、全部で5~6個あったでしょうか。

木道の反対側の端、つまり対岸まできました。

写真左下、ここで私こと顧問が「コカマキリ」の卵塊を発見!コカマキリは昔は昆虫採集の脇役で、見つけても舌打ちものだったのですが、このところめっきり見かけなくなりました。なんとなく近いうちに「絶滅危惧種」になってしまう気がします。

さあ、ここから博物館の出口まで戻ったら、今日のフィールドワークは終わりです。

ちょうど、カメラのバッテリーも切れました。少し経つと数枚分撮影できるように復活することが多いのですが、まあ、キリもいいでしょう。写真はここまでです。

 

 今回、私が顧問になって初めて「博物館見学」を実施してみました。生徒たちは入場からずっとテンションが高くて、連れてきた甲斐がありました!言葉で「やべぇ、博物館おもしれぇ」を終始連呼している部員もいれば、ずっと黙っていましたがかなり1つ1つじっくり見て進みが遅い部員も。あるいはコーナーごとに知っている知識を話題にしたりと、とても楽しい、有意義な1日になりました。来てよかったです!

 

 おまけ。

 私は解散後、通勤用スクーターで学校に出勤しました。茨城県坂東市から利根川を渡り、千葉県のツノの野田市を横切り、江戸川を渡り、宝珠花から一路春日部市中心地へ。その途中、といってもまだ坂東市、利根川を渡る手前ですが、見慣れない猛禽類を見つけて撮影。案の定、バッテリーがちょっとだけ復活したのでラッキーです。

ご覧ください、トンビにしては茶色みが低く、全体が白っぽくないですか?

 うーん、ノスリ??ネットで検索してみましたが、個人的に鳥は見分けが苦手です。わかりません!

この近辺は利根川の河川敷にトビはふんだんにいて、それらは私も見慣れています。さすがにトビならいつものように「トビだ」と自分は思うと思うのですが・・・自信ありません。トビではないと思うのですが。

カラスに邪魔されて、カラスが手前に被った写真が2枚ほど。アップでまともに撮れたのは下の1枚のみです。

詳しい方、コレ、なんでしょうか???

ぎりぎり数枚撮れた後、カラスに追われるように数回飛び立っては離れて着地を繰り返し、遠くへ行ってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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12月26日 恒例!?カブトムシ幼虫床材交換

12月26日 恒例!?カブトムシ幼虫床材交換

 冬休み1回目です。

 通常の世話を終わらせ、ほかにいくつか片付け~雑用的な小仕事も終えて、今日のメインは「カブトムシ幼虫床材交換」です。だいぶフンの割合が増えていて、しばらく気になってはいました。

 まずは、古い土を袋へ入れつつ、出てきた幼虫は洗面器へ。

今回の幼虫たちはいわくつきのこたちです。あの、夏前に羽化後初上陸?のタイミングが分からず、掘り出したらあろうことか「成虫として何も餌を食べずに」交尾し産卵までしていた、あの卵たちのその後です。以前のブログを見れば、その時卵がいくつだったか、1回目の床材交換の時に幼虫が何匹だったか記載があると思いますが、生徒が言うには「前回43匹だったかと」とのこと。

今回、最終的には37匹確認できました。たまに、幼虫が土の上に出て死んでいる、というケースがありましたので、だいたいあっています。割合的には順調ともいえます。ただ、きちんと計測しているわけではないのですが、全体的に小ぶりな気がします。匹数が多いためか、床材が古いためか、それとも・・・

最後、古い床材は全てザーッと。

こんな感じで成長していました。キモチワルイ??

そしてまた新しい床材の上に等間隔で幼虫を置いていきます。ショートケーキのイチゴのよう。

このあとフリーであれば、今回も幼虫が潜るのをいつまでも眺めていたい部員もいたかもしれません。

実は明日は校外で特別な部活動を行う予定。その事前指導がありますので、きりあげてもらいました。

冬の間、おそらく自然の土中より低温なため、思うように太れないかもしれませんが、あたらしい腐葉土を頑張って食べてもらって、なるべくたくさんのなるべく大きい成虫になってもらえれば幸いですね。

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12月19日 ヒキガエル冬眠等

12月19日 恒例!ヒキガエル冬眠

 

 そういえば「名前」をつけていませんが、我々がずっと飼育しているアズマヒキガエルの♀。今年もいよいよ冬眠する時期がきました。さして気を使っているでもなし、よく考えるとよくちゃんと冬眠してくれるものです。

 

 まず、専用の冬眠箱を準備します。ずっと生物室の棚の上に置いていましたので、流石に中の腐葉土はカラカラ。ジョウロで水を注ぎ、よく混ぜて全体を均一に湿らせるよう指示しました。

 ちょっと水が多すぎて、底の方に「水深」ができてしまいましたが、まあ、いいでしょう。ヒキガエルの冬眠は自然界でも位置が浅いのです。うちのこもいつも地表ギリギリまでしか潜りませんので。

水槽から連れてくるよう言うと、

「先生、すでにしてます。」

「あ、ホント?でもいいの。室内は補習等でストーブをたいたり、冬眠にふさわしくない温度になるので、連れてきて。」

1年生J君が代表して連れてきました。

太り具合はよし。恐らく内臓に食物も残ってはいないでしょう。予定通り強制冬眠へ。

元々クヌギの落ち葉を敷き詰めてあったのですが、1年経って「無くなって」います。落ち葉布団は後日私が追加しましょう。とりあえず、くぼんでいるところに置き、手足を縮めさせて、体の後半だけ薄く腐葉土をかけてやりました。

その後、箱はいつもの「校舎影」に移動。

思い出せばこの子、顧問宅の庭で繁殖した1cmくらいのミニガエルを確保し、500円玉サイズまで育ててから、それこそ4年前、あのA君時代に、3匹選んで持参して飼育を始めた生き残りです。3月?まで無事眠ることを祈ります。おやすみなさい…。

 

PS.悲しいお知らせです。

私が顧問になった時すでに生物室にいた古代魚「ポリプテルス・オルナティピンニス」が、亡くなってしまいました!

原因は分かりませんが、低温の可能性があります。実はヒーターが調子悪かったので、急場しのぎで金魚用の18℃固定ヒーターを追加で入れておいたのですが、その後諸般の事情で3週間近くそこの改善ができなかったのです。かなりのサイズに成長していましたし、そう弱いはずもなく、水温も急変したわけではないですし、またその少し前にはコケ取り用のプレコも不審死していましたので、低温が原因と断定はできません。もしかすると質の悪いウイルス等のせいかもしれませんが、いずれにしましても一同ショックを受けております。油断はあったので、反省するばかりです。

 

 

 

 

 

 

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11月28日 授業みたいな部活

11月28日 授業みたいな部活(何回目?)

※もうしわけありません、今回、活動写真がありません!

 2学期期末考査期間直前の部活日。部員たちは担当生物の世話が終わると、全体活動が始まるまでのスキマ時間を活用して、即自習を始めます。…って、当たり前のようにスルーしてしまいそうですが、とりあえず良い傾向でしょうか。特に2年生でそのような習慣が見られ始めて少し経ちます。たしか前回、全体に連絡ができた時に、そのような2年生の様子をプラスで1年生に紹介したくて、本校の先輩から毎年聞かれる「暗記物は3年生になるまで残すな」というアドバイスを説明しました。それに反応してかどうか、今日はもう部活やるのどうしようかと思うくらい、全員やること(学習対象)が決まっていて、私が顧問になってからここまでというのは初めて、という状態です。

 まあ、部活は部活で意味のある時間にします。 

 

 たまたま、顧問の私は三十数年前、この母校で2年生の頃に、とあるきっかけから環境問題に興味を持ちました。その後、大学は学部こそ英語ですがゼミは「英語で自然について考える」ゼミをとり、環境問題への関心を深めました(余談ですが部活は高校大学と美術部でした)。就職活動で教員を目指したのも「生徒たちに環境について伝えたい」と考えたからでした。そのあたりはカミングアウト的な話がまだあるのですが、ここでは割愛します。

 さて環境問題と一口に言ってしまうと分野が大きすぎて、まとめる際の立ち位置もしっかりせねばなりませんが、今回、部活用に、人文科の授業で使ったネタを流用することにしました(私は今年度人文科の主任でもあります)。環境問題のどれかに特化して話してもいいのですが、やはりここは生物部といえどまだまだ基礎部分を確認したいです。2年生相手には似たような時間を経た記憶もありますが、それでも、再度「問題」以前の「本来」を再認識してほしいと考えました。普段何気ない瞬間に本来の環境そのものの「偉大さ」「存在自体の奇跡さ加減」「脆弱さ」に思いを馳せるための下地作りは、まだまだ必要です。

  

 「地球は、太陽系の中で、どのように惑星になったのか」

 「地球の地殻は、大気は、海は、いつ頃どうできたのか」

 「最初の生命の誕生する条件はいつ頃どう整ったのか」

 「酸素は何者がどう生み出してくれたのか」

 「オゾン層はいつ頃どういう経緯でできたのか」

 「私達生物はどういう経緯で進化し今こうしているのか」

 

 …つまりは我々が今現在、生命としてこの惑星に存在できる根本的な条件は、何のお陰でどのように整ったのか。そして私たちはどこから来たのか。こういった、ある意味「環境の下地に関する一般常識」とも呼べる知識を再確認します。

 そこで、同じ目的で今年度初めてワークシート化したネタが「地球カレンダー」です。ご興味のある方は是非検索してみてください。これは、地球の誕生から現在までの歴史・・・46億年と言われていますが、この46億年の間に起こった出来事を、1年間365日のカレンダーに換算して当てはめると、何月何日にそれが起こったかが分かる。つまり、長すぎて見当もつかない46億年そのままで理解するのではなく、長さの検討がつく12か月365日に直して出来事の間隔やタイミングを把握できる、そういうカレンダーです。

 実は昨年度の文化祭展示用に、A3判の紙2枚に365日を入れ込んだプリントは作ってありました(ブログの昨年度文化祭参照、ちらっと写っていたかと…)。これを、10月に人文科のSDGs関連授業用に、A4判1枚に1か月、全部で12枚、プラス12月31日のみを24時間に直したら何時何分に何があったのかで1枚、計13ページ∔表紙(両面印刷で枚数は半分)のワークシート束に仕立てました。カレンダーの中の出来事をある程度選択して、全消しか空欄を設けました。元旦から順番に、時折手描きで図を板書したり関連エピソードを挿入しながら話しました。ここでカレンダーを全て紹介するのもやりすぎですので、1件だけ取り上げます。

 ★マツバラン

 ご想像通り、11月から急に出来事が増えますが、6月まででも極めて重大な出来事はいくつもあります。ただ、変化の少ない時代で、出来事の間隔が実際の時間で言うと数億年単位なのです。

 1枚だけ画像を。 人文科授業に借りた「マツバラン」という植物です。

●11月27日!海の中ではすでに魚類までが進化し繁栄していましたが、この日より2億年ほど前…もとい、2週間ちかく前の11月144日からオゾン層が形成されはじめ、UV対策など色々と準備が整い、27日にようやく植物が上陸に向けて動き出します。まずは浅い海や河口に藻類が、そして次に湿地帯にコケ植物がじわじわと上陸!といっても、まだ湿った環境までです。もちろん動物はまだです!

●11月28日!植物が(はっきり)初上陸!

 この、今より4億年ちょっと前…もとい、「大晦日の現在から1か月と3日前」に初めて上陸した頃と、ほとんど姿を変えずに現在まで生き残っている「生きた化石」が「マツバラン」の仲間です。江戸時代には園芸品種もたくさんつくられましたので、入手もできます。一応、広義にシダ植物と分類されていますが、これはかなり大雑把な分け方です。動物でいいますと、「魚から私達哺乳までまとめた脊椎動物」と「エビ等の節足動物」だの「貝等の軟体動物」だのまで、ほとんどの動物をいっしょくたにしてしまうくらい適当な分け方です。記事内容がすでに活動報告を超えて「ブログネタレベル」になっていますが、あと少しだけ!古い植物の分類の入り口だけ!ちゃんとすると「古マツバラン門」「ヒカゲノカズラ門」「トクサ門(ツクシの本体のスギナがいるグループ)」「ハナヤスリ門」「シダ植物門」etc…となっております。このリストはだいたい歴史上も上陸した順、ないし進化してきたグループ順、ですので、一番に記載のマツバランは「コケより進化しているけど、コケを超える植物群全体の中では一番原始的な植物」であり体の構造もかなり変。土中部分を掘り出しても、まともなシダのようにはっきり根と呼べそうなものはなく、ウネウネと茎らしき構造が這いまわっているだけなのです。葉っぱもないし。11月28日の陸にはこんなヘンテコな草ばかりが繁茂し、12月3日に大森林が陸に発達するころの植物もまだほとんど「シダ植物門」まで。現在の森や草原とは、ぱっと見の印象もまったく異なる事でしょう。ツクシの化け物の大木が林立していたりとか、想像するとロマン以外のなにものでもありませんね!

 

 生物部のブログで、私のとりとめもない文章しかないのも寂しいと、唯一の実例を取り上げましたが、最後に今回の内容のしめくくり部分を記載して閉じます。

 12月31日午後11時37分・・・現生人類ホモ・サピエンス登場

 12月31日午後11時58分52秒・・・農耕牧畜開始(1万年前)

 12月31日午後11時59分46秒・・・キリスト降誕

 12月31日午後11時59分56秒・・・ルネッサンス

 12月31日午後11時59分58秒・・・産業革命

 12月31日午後11時59分59秒・・・20世紀が始まり終わる

 

…私達人類は今、地球の歴史上何度もあった寒冷化と温暖化の繰り返しとも違う、生物の歴史だけで考えてもかつて何度となくあった大絶滅のどれとも違う形で、「秒」で地球を暖め、最速で種の絶滅を進めて、破壊しているというわけです(白亜紀後期恐竜大絶滅すら、1種の減少開始から絶滅までの所要時間は、平均で1000年かかった、という説もあります)。46億年かけて整ったものを、です!生物として言えば39億年かけて、複数回の巨大隕石激突すら乗り越えて、白亜紀終焉とその後の氷河期から今に至る安定期だけで言っても1億年近くかけて整った生態系を、です!!SDGs!待ったなしです!本当は世界のすべての国と地域で一丸となって取り組むべきです。争っている場合ではないはず!

 

 それでも、こんな状況でも、人間は人間でしかありません。強制では、すぐにひずみが蔓延することでしょう。データ的な知識や理論だけで運動を起こそうとしても同じだと思います。長良川の河口堰のエピソード等は本当にまざまざと色々なことを教えてくれますね。現物を知りもしない人は平気で自然を破壊しますが、また逆にそういう人が自然を守ろうとしても、説得力に欠けることでしょう。正しいはずの方向性でも、うまく進めない。だからこそ、身の回りの動植物やそれらが生きる自然、環境に興味を持ち、興味が愛着へと変わったならば、自分のこととして動けるはず…これが実は生物部の活動目的の根本です。

 

 

 

 

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11月21日(月) 雑多な時間

11月21日(月) 雑多な時間

 今回は、本来はミーティングになるはずでした。少々サプライズ的要素があるものですから、ここでは議題は明かしませんが、これが物凄く短時間で話し合いが終わってしまいましたので、

「単語テストでミスったとかなんとか言っていると、寒い時期は部活の時間に英語の授業をやるぞ!」

「やったぁ」

「いやいや、やったぁじゃなくて」

などと冗談を交わしながら、雑用的なメニューとなりました。全員でなく分散して、

①(部長)生徒会への提出ものの処理

②(自由研究で水草「コウホネ」をやることに決まっている部員)4階ベランダに1年程置いていたセメント船の撤去…栽培していたコウホネがあろうことか枯れてしまい、さらにこのベランダは今年度から学校説明会の校舎内案内ツアーでお客様間が通ることになり、どのみち次回説明会の前にまた移動することになるので、現在置き続けるメリットがなくなりましたので…。

③(残りの部員)数週間前に作り始めた「飼育動物のラベル:世話担当名入り」が、なんだかんだ未完成なのでその完成と設置

④(主に女子)このあと紹介します新規飼育対象生物と既存の大き目な生物の、名前をしめすポップ作り

ということでして、ばらばらっと取り掛かり。

 

 まずは飼育動物ラベルを完成させると、部長は部長の仕事へ。

 コウホネの入れ物(セメント船と表現しましたが、本来は土木工事用品で、プラスチック製で長方形の武骨なタライです。セメントの粉と砂と水を合わせてこねてモルタルをつくったり、砂利を混ぜてこねてコンクリートを作るためのものです)は、撤去するにまず水を除去する必要があり、(申し訳ない、担当部員たち!今思えば、水槽掃除用のサイフォンで排水溝に水だけ流すという手があった!!)3人でバケツをもって行きました。残りの2年生男子は結局それを手伝いに行きました。大変だったようです。水もわざわざバケツで生物室まで運んで、魚捕り網で濾して捨てていました(エラい!)。

 1年生は、絵心があるので結局みんなポップ作りへ。そこに作業を終えた2年生も加わって、なんだか当初のイメージと違ったのですが、「今日の部活はポップ作り」みたいなことになってしまいました。

 

 今日たまたま事情があって2年生女子のFさんが先に帰ったので、1人になったハイセンスの1年生Kさんのところに2年生男子数人が合流。イグアナのポップを担当するKさんの考えを邪魔しないか見ていたら、なんだかちゃんと交流しているので、安心しました。

 

 1年生プラス2年生1人チーム。文化祭で入り口の白板装飾を手掛けた絵がうまい2人が、これはポップと言うより絵画!を描き始めました。先ほどのイグアナのポップはA4版サイズでも困りませんが、「アズマヒキガエル」は水槽に貼りたい感じですから、「大きくてもA5版くらいがいいんだけど…」もうかなり描き込んでいるので仕方なし、貼るのは壁?窓?グッピーはポップ要る?小さいよ?まさか全ての飼育動物のポップを作る気になっていたりして。

美術部出身の顧問です。ポップと絵画の違いをちょこっとアドバイスしました。

アズマヒキガエルはデッサン調から和風のポップに変身することでしょう。

 

6時で解散しますので、未完成ですが、一部披露します。

グリーンイグアナの「アスパラちゃん」は、おお!?黒板をモチーフにしたのか!流石!

まずはiPadでデザインし、紙へ。1年生男子L君による…コレは??この後、初紹介します!

 

新規飼育生物紹介!

① メキシコサンショウウオ

 そうです、いわゆる「ウーパールーパー」です!文化祭明けからさんざん話し合って、やっとコレに決まりました!ブログをご覧いただいている皆様、大変おまたせしました!その割には普通!とはおっしゃらないでください。

 まず、実はこれ、本校校長の厚意にて導入となりました。昨年の夏前後、あの校舎改修工事の折、中庭に一時的に設置していたイグアナが当時栄養の偏りでクル病になっていて、それを知った校長が「もしもの時は、(代わりの生体を)買うぞ!」と。しかしその後、アスパラちゃんはもち直しました。その後も校長から「何か残せたら」と複数回厚意の声掛けをいただいておりましたので、有難く部員たちとキチンと検討を重ねて、このほど導入となりました。

 飼育を初めてしばらくは、新しい環境でちゃんと生きていきそうか様子を見ておりましたが、始めから元気いっぱいで餌食いも大変良く、いまや完全に安定してすでに成長も始まっていますので、こうしてお披露目する次第です!

 肝心のポップに載る「名前」は校長の名前がつく予定でしたが、生徒はひねりたいようで、まだ未定?

【豆知識】この手の生物に詳しい方には旧知の事実ですが、ごく簡単に紹介します。

・「ウーパールーパー」は商品名のようなもので、生物名ではない

・生物種としての名称は、和名「メキシコサンショウウオ」

・最大の特徴は見た目の原因「幼形成熟=ネオテニー」

 ※カエルで言うとオタマジャクシの形のまま成熟して繁殖を始めるような事態のこと

・「アホロートル」という呼称もあるが、これは実はメキシコサンショウウオだけでなく南北アメリカ大陸に生息する同属のサンショウウオたちのネオテニー個体を指す呼称

・「アホロートル」はアステカ語でwaterdogの意味だが、別属でネオテニーではないが成体でも外エラが残るサンショウウオの〇×Waterdogや「泥犬」〇×mudpuppyが数種類いたり、ネオテニーではなくただ単に変態していないだけの同属の幼生をwaterdogと言ったり、ぱっと見が似ていたらなんでもいいのか、もうこれら生物の一般での呼称はカオス状態?

・メキシコサンショウウオも、ホルモンをいじったり、何かの拍子にスイッチが入ると変態して通常のサンショウウオの姿になり、半陸生になる

・もともと両生類は再生能力が強く、イモリも腕くらいならちぎれても再生するが、ネオテニーであるメキシコサンショウウオはこの力が強く、なんと心臓を損傷しても再生できるそう(絶対指一本実験しませんよ!)

・今回導入した個体は、ボディがアルビノ(色素欠乏による白化)で、眼球だけ色素が残って赤くならず黒目の、一番かわいい?色のもの(本来、自然の状態はくすんだ灰色+褐色の地味なカラーリング)

 

②ジムナルカス(ジムナーカス)

 メキシコサンショウウオに決定するまでの話し合いの中で、大変に人気の高かった「ピラニア」と「ウナギ」。種類にもよりますが、ピラニアは大きなもので50cmにもなります。あの体形で50cmというと、ふろおけのような水槽に泳がせてあげたいですし、生餌を与えた場合の食べ方が、「かじり散らかす」感じになりますので、地獄絵図具合がかなりえぐいことに…。ウナギは、極めて丈夫で飼育自体は簡単なのですが、やはり1mくらいになるのと、以前のブログで書きもらした悪癖として「脱走癖」があります。水槽の上部をガチンガチンに閉じられるようにしないと、なのです。

 そこで!なんだかほとんどの部員がどうしても肉食魚を飼育したいようなので、代案としてこの「ジムナルカス」。実は最終的にはサイズも凶暴性も怪物クラス(一説には飼育可能淡水魚で最強)ですが、ピラニアやウナギよりは水槽飼育しやすい(経験済み)ことと、あとはこの姿・顔が!

 かなりの臆病者でもありますので、今回まだ全身の写真は撮れていません。

 ここに居ついてくれれば、と一緒に購入した焼き物の土管にまんまと入って休憩中、尾だけ出ているところを撮影。

 この魚、いずれ全身や顔も紹介したいと思いますが、言葉で説明しますと、

・ヒレが背ビレと小さめの胸ビレしかない/尾もヒレでなく本当に尾状

・主に背ビレをなみなみ動かして泳ぐ/この泳法で、振り返らずスイッと長距離バックできる!

・顔はもう、ムーミンと言いますか、ジュゴンと言いますか、完全にキャラ顔です

・歯も見えず、かわいい顔して、自分より小さな生き物をバクバクと…

 

 尾を下げ気味のところをほぼ真後ろから撮影。なみなみした背ビレと、ムーミン顔の斜め後ろからの丸みが見えます。

 今後のこの魚の話題をお楽しみに!

名前は当然「ジミー」…?

 

 

 

 

 

 

 

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10月31日 ミニ盆栽作り

あっと言う間でございます。

年齢も50を過ぎると、毎日短い針が動くのが見える思いでございます。

本ブログをご覧の皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

10月8日(土)「新規飼育対象生物」購入(週末に生物室に導入)

       ※導入して1か月経ちますが、ぼやぼやしているうちに水槽が汚れてしまいましたので、いい画像がまだ撮れていません。変な話ですが正体は画像とともに明かします!お楽しみに!

10月10日(月):スポーツの日(翌火曜日も中間考査1週間前で部活動停止だが生物世話のみ各自実施)

10月17日(月):中間考査当日で部活動全面停止(生物世話は顧問で)

10月24日(月):2年生修学旅行中につき、1年生だけで活動(昼食後、PM)

        ※天候がよくはなく、室内活動に

         ①2年生分の生物世話を手分けして実施

         ②中庭にある苗のうち冬に室内管理が必要なものの生物室への搬入

         ③「新規飼育対象生物」の世話の体験

         ④飼育生物カードの新作(1年生分の記名まで終了)

10月31日(月):ミニ盆栽作り

11月4日(金):学校説明会に向け部活公開準備(顧問は人文科主任につき人文科フェアの準備で顔を出せず)

11月5日(土):学校説明会にて部活公開(生徒は終日平常授業、5,6限授業公開、その後部活)

       (顧問は放課後人文科フェアがあり顔を出せず!お客様はゼロだったらしい)

11月7日(月):代休

 

という、このところの状況です。それでは貴重な??10月ネタです。

 

10月31日(月)ミニ盆栽作り

 実は「コケに興味がある、コケ関係をやりたい」という2年生が以前からいました(E君)。週末の学校説明会に出品するネタにもちょうどいい、とミニ盆栽作りをやることにしました。まずは通常通りの世話を終え、ひと段落したあと。

 

・鉢代わりに餌用コオロギのプラパック

・赤玉土を底から深さ2cm程度敷く

・植え付け用土は前回の苗作成時の余り用土+新規黒土と赤玉のmix

・これまで管理してきた山野草苗から好きなものを選んでよし

・植え付けた後の用土表面装飾に、

 ①爬虫類飼育用で昔購入したバークの余り

 ②レイアウト用プラスチックアイス

 ③オカヤドカリ水槽のレイアウト用(目的の詳細は割愛)に昔購入した川砂利

 ④「自分でみつけてきた苔」

という指示を出しました。

 

 盆栽と言いましても、顧問に盆栽の専門知識があるわけではなく、数だけは無数に植物を鉢にも庭にも植え付けてきた経験値だけで、鉢植えが成立する最低限を応用しての実施です。芸術的な部分はキリがありませんので、生物部としましては、小さく小さく見た場合の地下世界、そこに広がるであろう根、給水で沁みる水、通気性、微生物などに気をやってほしいものです。

 そして苔です。すでに一作業以上終えた時間。

「これから各自で苔をとってきましょう。タイムリミットは暗くなる前。すぐそこの保健室前の庭、あるいは美術室前の庭。校外に出る場合は道路の両脇でギンゴケを狙いましょう。気を付けていってらっしゃい。」

 皆、植え付け用のパックをもって自分だけのコケを探しに行きました。その間、私は言いますと、良く思い出せません…確か3年生に受験の英語を聞かれて、部員が帰ってくるのを待ちながら補習していた気がします…。

 

 戻ってきて植え付け作業が始まると、我が可愛い生物部員たちですが今どきの高校生、あっちでこっちで珍道中な感じで容易ではありませんな。

「あーほら、なんで直接机の上に土を落とすの!新聞かなんか敷きなさい!」

「またこんなに下にまで土を落として!踏んで広げるからいったん中断して掃き掃除しなさい!」

「始めっからこんなに土を目いっぱい入れたら、苗にくっついてくる分の土が入らないよ!」

「赤玉を湿らせずに底に敷いてしまって。植木鉢じゃないからね!上から給水するのに、底に水がたまらないように赤玉が全てぴったり湿るだけの水やりをせねばならないよ?」

  なんのかんのと盛り上がって作業しています。ミニ盆栽は箱庭的な要素もあり、想像力を掻き立てられるものですね。

 

1年生三羽烏。

左からビワ、ビワ、シマトネリコ。コケやバーク、砂利にアイスと、レイアウトにそれぞれこだわりをもって作ってきました。

 2年生のまず2人。

 

レイアウトはかなり意図的に、色々考えて配置しています。いいですねぇ。 

左から、シマトネリコと、おっと!ムサシアブミで来ました!H君、一応確認の質問。

「先生コレ、このあとどうなりますか。」

「冬は地上部が枯れるけど、球根が生きていればまた来春芽を出すよ。」

「おっ。そうですか。」

「(週末の)学校説明会で(お客さまに)あげないの?」

「あげません!」…それもよし、是非球根植物の長きにわたる休眠中の管理と春の芽出しの喜びを体験してもらいましょう。顧問まで楽しみです。

2年生、次の3人。やっぱりそれぞれのこだわりが。

背景として学ランの人と代わってもらいました。

左からクヌギ、ナンテン、シマトネリコ。写真は小さく見にくいですが、これらも相当こだわって考えてレイアウトしています。甲乙つけがたいですが、個人的には右端のFさん作がいがいと好きです。

 ラスト1名、I君。個性が光ります。

選んだ苗はヤブソテツ。かなり大きくなるシダです。あと、本人に自覚なしでしたが、株のわきっちょにホトトギスも一緒に生えていました。

 欲を言えば、どうしても使いたいバークが横長過ぎて、レイアウトの実質半分を占めているので、コケが大人しくなりました。

このあと、いつものようにBBQテーブルに一定期間展示します。

 

 この数週間、忙殺されておりまして、ブログアップが滞っておりました。

 すでに学校説明会も終わっています。説明会の日の夕方の報告によれば

「生物部に見学に来た中学生/保護者の方はいなかった」

「となりの地学部には1組きた(おっ今までと逆!)」

「生徒会が6限後に学校中をまわったが、(申込時に4択であった全体会後の行き先…①人文科フェア②個別相談③部活見学④帰宅…で、結局は校舎内で活動している部活の見学を選んだ人がいなかったのか)校舎内には中学生や保護者は全然いなかったらしい」

とのことでした。

 確かに、高校選びを突き詰めていくなかで、部活を大きな要素にする時期は過ぎているのかもしれませんね。部員たちにはせっかくの準備が甲斐が小さくなって気の毒でしたが…

 

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文化祭後の様子

 お久しぶりでございます。文化祭が終わって4週間ほどたち、フル活動をする月曜日も3回あり、実はいつもと違い生物の世話のみの水曜日・金曜日も何回か部活をやっておりました。しかし、その間の写真がありません。「決めごと」「相談事」が多かったのです。

 ちなみに毎年これからどんどん暗くなるのが早くなり、放課後はフィールドワークに出かけにくくなってまいります。本ブログももしかしますと回数が減ってしまうかもしれません…室内で「写真の取れ高」が高い活動を考えねば…!?

 

1.世話する生物の担当替え

 夏前に入部してくれた2年生N君の正規担当生物をどうするかもありますし、ここで全体を入れ替えます。今回は「強制はしないが、積極的にまだ世話したことのない生物を担当してみよう」「前担当はサブに入りなさい」「そうすることで、新しい担当が前任に質問したり、前任であるサブが、不備に気がついたりアドバイスを思いついたりして、部内の交流が生まれることを期待します」と言いました。

 かくして、かなり入れ替わって、新鮮な気持ちで2学期本番です。ただ…なんとなんと、イグアナのアスパラちゃんを世話したい、という部員が出てきませんで、当面の間、顧問の私が世話をすることにしました…誰か出てこないかな…

 

2.自由研究

 この数年、この時期に声がけをすることですが、何か研究しないか?と。すると、懸案の「新種の可能性がある?水草について、その正体をつめる研究を、部全体でやるのはどうか」という意見がでました。うれしい提案でしたが、現実的に考えて「じゃあそうするか」と思いきるのは勇気がいります。不安材料は以下の通りです。

 ・これまで、個人個人の興味を尊重してきたこと

 ・個別の「個人研究の芽」が出る可能性への圧

 ・ターゲットの水草が生えている場所まで、自転車で片道20分以上(自転車のない部員もいます)

 ・ターゲットの「花」を通常種のものと比較したいが、花期と水深の関係で採取機会は少ない

 ・先行研究を通読し理解するのにはどうしても「興味」が必要

ということを考えまして、少し時間をとり、部員たちに考えてもらいました。その後、全体にあらためて意見を求めました。その際は「1人だけ違うことをやりたい、とか、それはやりたくない、という意見は尊重するから心配しないように。その旨、始めから全体に確認しておきます。」とフォローしました。いざ、決を採ってみますと、2年生のD君、I君、N君が名乗りをあげました。I君は1年前に別のH君と2人でこの研究を始めたものの、ほとんど進められなかったのですが持ち帰った苗の世話だけは続けた、という古株ですが、さて、どうなるでしょう。これから中間考査の試験期間にはいってしまいますが、とりあえず3人にはできることとして先行研究の方が運営しているサイトで予備知識を身につけておくようにいいました。

 

3.新しい飼育生物の導入

 実は少々伝手がありまして、何かを導入することになりそうです。では何がいいか、これは部員たちに聞かない手はありません!ざっくばらんに意見を募集しました。そこから何度も話し合い、調べ、決を採り、やっと決まりそうです。

①初期段階で出た希望

   ・ハムスター

   ・ウサギ

   ・ウズラ

   ・トカゲ系

   ・メキシコサンショウウオ(ウーパールーパー)

   ・アリゲーターガー

   ・ウナギ

   ・ピラニア

   ・コーカサスオオカブト

…どれも魅力的であり、メリットもデメリットもあります。デメリットと言いますか、不安材料を紹介しますと、哺乳類は可能な限り毎日世話をしないと匂うであろう事、ということは当番制似なるであろう事。鳥類は校舎内に置く場合、「鳥アレルギー」を持っている生徒がもしもいて反応を引き起こしてしまったら…という不安。ガーはもう特定外来生物ですし、化け物魚でプールのような水槽が必要、ピラニアは種類によりサイズや餌、何より生餌の場合、地獄絵図になるであろうこと。カブトムシは寿命が短く、累代飼育を目指したいこと、また糞を宙にスプレーするので飼育箱の中や周囲を汚すこと。トカゲ系につきましては、他意はありませんが、ペットで飼育しうる定番種を何種類か紹介しました。共通するのは「温度、湿度、紫外線」を種ごとに調節する必要がある事。

②次の段階の絞込

    ・ウナギ/ピラニア

    ・トカゲ系

    ・メキシコサンショウウオ

…肉食魚系はみんな欲しそうですので、何かしらを新規で導入する方向で話をしました。ただ、「ピラニアなら小型種がいいのでは」「人気のウナギは頑強で飼育そのものは非常に簡単だが水槽に一定以上の底面積を求めて来る事(生物室には90cm~120cm水槽を置く場所を設定するのは困難)」から、ある別種の熱帯魚を検討中です。お楽しみに!

 そうしますと、トカゲ系かメキシコサンショウウオなのですが、トカゲ系になった場合はヒョウモントカゲモドキかテグーが残りました。この3択で再度考えてもらいました。

③最終段階

 ヒョウモントカゲモドキは、価格はまあOKですが、夜行性であることと、ブリードものにつき温度と湿度を年間通じて管理することの大変さを考え、またテグーは逆に価格が少々高価になることを考え、旧選択肢「インドシナウォータードラゴン」を復活させました。これならば今のイグアナと同じケージで買い始められますので。

 以上のことをふくめ、1人足りない状態で採決すると、なんと同数で真っ二つに!仕方がないので、また週末をはさんで、採決時不在部員に同じように情報を伝えて意見を求めた結果!!メキシコサンショウウオを購入することになりそうです!!後追い報告をお楽しみに!

 

4.おまけ よくわからない魚が!

 9月28日(水)のことでした。朝の出勤時に、私は(4輪の免許も持っていますが)スクーター通勤をしておりますが、学校近くの信号待ちで違和感を感じました。すぐ脇に用水があるのですが、その水面がざわついている。柵や雑草の隙間からよく見てみると、多数の魚が鼻上げをしています。酸欠時に水面で口をパクパクすることです。その魚の姿に、違和感を覚えました。 

 「知らない魚?!」思わずスクーターのスタンドを立てて、一瞬数歩歩いてよく見に行ってしまいました。やはり「知らない魚!?」…この信号は実は国道16号線と細い農道との交差点にありまして、用水自体は16号をくぐり、反対側に10mほどの長さで突き出て池状になって終わります。同じ魚がいるであろうと、信号を渡って、今度はきちんと安全な場所にスクーターを駐輪して、しっかり様子を観察しました。同じ魚がたくさんいるのですが、やはり違和感は強まるばかり!

 これはキリがない、と、とりあえず出勤し、午前中の授業が開いている時間に写真撮影および採集しに来ました(学校からバイクで2分くらい?)。

 

  写真も撮り、またゆっくり観察して、この魚はなんだ、と言われればフナなのです。しかし違和感がぬぐえません。最初に見た時は「まさか巨大なタナゴか?」とも思いました。妙に体高があり、横から見た形が菱形をしているように見え、なおかつ何匹か鼻先から背中にかけて赤かったのです。しかし、見ればタナゴではありません。頭の形や体の横幅など、明らかにフナなのです。これまで、子どもの頃からさんざん見て来たのに…ある日突然、見慣れたはずのものが今更違って見えるヤツか…?

 

 魚に詳しい方々、いかがでしょうか?ヘラブナですか??

 

 職場に帰り、画像をよく見て、またネットでフナの画像を開いて横に並べて、違和感の正体が分かりました。「ヒレの面積が明らかに見慣れたフナより大きい!背びれと尾びれが通常のフナと違う気がする」

 

鼻が赤い個体がいるのも気になります。1枚だけ証拠写真。分かりにくいですが、中心のすぐ右上の個体がそのうちの1匹です。

 

 

 こちらはいかがでしょうか?意図せずコイの小さいのが1匹「しれっと」群れに混ざっているのが写り込みましたが。2次元ですと体高は分かりにくいですが、体高が高いヘラブナだとしても、ヒレ、長くありませんか??

 

このような感じでみんな鼻上げをしています。苦しそう。逆に、網で捕るのは簡単そう、と思って持参したのですが、無理でした。危険を察知すると一斉に「ちゃっ」と水中に退避しますので、網を水に入れる前から「こりゃあ無理だわ」と独り言。

 

んー、捕りたい!1匹でいいから!

 

…この日の夕方、画像を部員たちに見せて、「もし捕りに行くなら行ってもいいよ」と伝えてみましたが、前述の話し合いもしていますし、いい時間。普段生物の世話のみの曜日ですし、この日は誰も行きませんでした。

 

 その後なんと!翌日は同じようにいるのを朝見て出勤しましたが、2日後にぷっつり姿を消してしまいました。この場所ですが、用水のどんつきで、流れ込んでくる直線の護岸済の用水は長距離に水深が浅くなっており、移動した可能性は低いと思います。また、同じ場所に大量のアダルトサイズのコイとミシシッピアカミミガメもいるのですが、該当の魚たちは15cm前後で16号の両側合わせて百数十匹といったところ。サイズと匹数を考えると、それらに食われた可能性も低いかと。まさか、誰か魚に詳しい人が見つけて変わった種だと気が付いて、1匹残らず採集して持ち去った???そのレベルで、あれ以来いないのです。コイばかりになっています。鼻上げも激しくなっていて、いるなら水中にとどまり続けるはずもなく、少数なりとも鼻上げするのを見かけられるはずだし、うむむ。

おまけ。プールをエンジョイしているかのような亀2匹。気持ち良さそうです。

 浜辺で日光浴しているような亀3匹。気持ちよさそうです2。

 コイに交じってライギョもいました。去年見かけたあの個体か?迫力。

 

 

 

 

 

 

 

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9月9日(金)10日(土)文化祭

 いよいよ文化祭!久しぶりに本来の形に近い文化祭です。初日は在校生の保護者の方々、2日目は中学生とその保護者の方々、および3年生からチケットをもらえた人達が、外部からのお客様ということでいらっしゃいます。午前中だけの開催になりますので、初日の公開時間ピッタリに準備万端で始めたいものです。

 

9月9日(金)10日(土)文化祭

 

結果から申し上げますと、大盛況の大成功でした!!

 

(写真だけご覧になりたい方は、ちゃんとありますので、下方へとんでください!)

 

★まずは、部員たちの頑張りから喜びたいと思います。

 (ちょっとカタい話)本来、文化祭という特別活動は、授業や部活、その他の行事などの教育活動では学べないことがたくさん学べる貴重な機会です。ホームルームにおきましては、それこそ企画/準備段階から当日までどう指導するかは、かなり人によりますが、根底には自主性や協調性、調整力、リーダーシップなどを学んでほしい、ということがあるはずです。それを、自立感を重視して意図的に放任気味に見守るか、3年間3回という機会を計画的にとらえ、1年次はある程度手本を示すか…見た目の指導の形にはかなりバリエーションがあります。

 部活動の出展の場合は、生徒主体という原則は同じでも、HRと多少異なり、毎年連続して続いていく同じ集団としての伝統やら方法論やらがあるはずです。それこそ先輩が指導者となって後輩を導く…その背後には、数年~十数年と継続して見守る顧問の存在があります。また生徒募集の観点、そして新入部員確保につなげたい、という目的も同時に発生します。

 (つい思い出話)ここ春日部東高校の生物部におきましては、なかなかつらい時期がありました。以前も申し上げましたが、私が顧問になった令和元年度は3年生が1名、新入部員が1名(伝説のA君)でスタートしました。まもなく3年生が引退したいというので、それ以来、1年半はA君と2人きりでした。A君が入学/入部して半年後(コロナ禍の半年前)、従来通りの文化祭がありましたが、部員が1年生1名で部費も雀の涙だからといって「できることをやろう」程度の出展では、次年度の新入部員は望めないでしょう。生徒主体も何もありません、私が出展内容を全て決めて、直前の準備期間だけ引退した3年生も手伝いに来てくれて、かなり大々的な出展をしました。

 この時は、実際に聞こえてはきませんでしたが、「顧問が好きにやっている」「生徒主体でない出展を評価すべきではない」といった教職員たちの心の声が聞こえるような気がしていました。もちろん、単純に見物に来ては内容に喜んでくれる教職員も大勢いましたが、疑心暗鬼か…自分の中でも色々と整理がつかない部分があったのかもしれません。

  この年度の2月末にコロナ禍が勃発し、令和2年度は5月末まで休校、新入部員数はゼロ、そして文化祭は単純に中止。その後、2学期中間考査の後から、当時の1年生女子2名(BさんCさん)が茶道部と掛け持ちで入部してくれましたが、ろくな活動もできぬまま冬休みも3学期も春休みも部活動に活動制限が入り(でも今年度出展した苗はコダカラベンケイソウ以外ほとんどがこの時期に植え付けたものです…懐かしい!)、令和3年度へ。

 令和3年度は、新入部員が6名も入部してくれました。うち1名は演劇部と兼部、1名は生徒会本部と掛け持ちでしたが、本格的な部活動に向けては、上級生と併せて9名!十分です!実際、フィールドワークはじめ生物部らしい活動を再開したのですが、第4波だか5波だかで、文化祭は一般公開無し、HRの発表内容は事前作成の動画のみ、文化部は展示をごく短時間公開、生徒は出席番号奇数偶数で午前と午後に分かれての登校。こうなることは段階的に事前にきまりましたので、見越して出展内容は私が全て決めました(ご興味に応じ過去のブログをご参照ください)。

 さて今年度ですが、1年生新入部員は4名。3月末で前年度1年生が1名退部し、代わりに夏前に2年生が1名加わり、±0で2年生は6人。3年生のBさんCさんは6月まで活動して引退。個人研究こそなかなか始まらないものの、活動そのものはかなり軌道に乗ってきました。そして文化祭。個人研究でコンクール等に出場していない以上、文化祭が最大かつ最重要の発信機会となります。運動部でいうところの選手権大会くらい?…これを、本来の形である「生徒主体」でやれるだろうか。学校広報的な側面を考えても、公開に耐える…否、「広報レベル」で、やれるだろうか。今のこの部員たちであればきっとやれるだろう、と判断しまして、企画段階から任せてみました。もちろん、実情として許されること許されないことの見極め、時間がない中で不要な「無駄な失敗」に向かう落とし穴の見極め等、顧問の出番はありますので、タイミングを見て寄り添いました。

 企画段階から皆活発に意見を出し合い、検討の結果残ったアイディアが、「学校周辺で捕獲した魚の魚すくい」「競虫」「四葉のクローバー探し」「学校中心の巨大地図上に、フィールドワークポイントを示し、そこで捕獲した生物も展示する」の4つでした。これに、常設展として飼育栽培生物の展示と、毎年やることにしている(??)ペット&苗販売、を加え6分野で出展しました。この後、出展分野ごとに、彼らの事後の反省つきで、写真で成果を紹介しますので、是非ごらんください。夏前から文化祭までのほんの2か月程度で、1年生も2年生も急成長しました。自分たちで考え、判断し、試してみる。出展現場に臨んでも、より良い状態を考えて即時対応する。顧問のちょっとした指示やアドバイスの意図を酌んで行動に反映する。生徒が成長することは何より喜ばしく、私も非常に嬉しい限りでした。みんな、お疲れ様!!

 

 ★お客様としていらした在校生の保護者の皆様、中学生とその保護者様、その他、外からのお客様、生徒諸君、職員の皆様に、感謝します!

  これまで(コロナ禍以前)全く意識も期待もしたことがありませんでしたが、13日の閉会行事におきまして寝耳に水?の部活動賞2位をいただきました。今回、嬉しいことに、投票は100%外からのご来場者によるweb投票でしたので、外向けの評判が良かったのだとまっすぐ受け止められます。確かに、顧問の私は現場常駐ではありませんでしたが、生物室にいる間だけでも想像を超える人数のお客様がいらしており、その多くが外からご来校いただいた方々でした。

  なんでも同じだと思いますが、努力やその成果に対して、目的に応じた反応があれば嬉しい。また努力の結果や過程を褒められれば嬉しい。単純によそ様からポジティブな反応があれば嬉しい。そういうものかなと思います。…文化祭で出展する。「お客様なんて来なくていい。」というケースは、実際には部員の性格により確かにあり得ることではあるのですが、通常は部活の参加は自由なところをわざわざ出展するくらいですし、お客様は多ければ多いほど嬉しいものです。今回、お客様の皆様方に、生物部一同、大きな歓びをいただきました。同時に、お客様対応や交流の中で貴重な体験をできたはずです。本当に感謝の気持ちでいっぱいです!ありがとうございました!

 また、顧問個人的には、在校生や中学生を併せましてその保護者の方々とたくさんお話ができて嬉しかったです。この業界にもほかの業種同様いろいろなキャラクターがおりまして、中には保護者の方対応は正直苦手、という人もいます。たまたま私は、この業界で働き始めて分かったのですが、保護者の方々とお話しするのは基本的に好きなタイプであるようです。出展会場におきましては、当然お客様方もそれぞれ様々なテイストをお持ちでしょうから、お店同様、誰かれ構わずしつこく話かけるわけには参りません。大人同士ですから、まずはご挨拶+一言…くらいで感触を得て、ご様子を見て話しかけさせていただきました。皆さま、温かい反応ばかりで、有難かったです!お相手くださり、ありがとうございました!また、「内心うっとうしかった」「続けて話しかけてもらえず客として寂しかった」という方がいらっしゃいましたら、この場をお借りしましてお詫び申し上げます。精進します。

 

 ★会場装飾

 白板の中段のデザインとイラストは1年生がやってくれました!妙に絵のうまい部員がいるゾ!?

  会場内に動線(順路)を作りたい、と、これも部員が考えました。入口出口の仕切りに虫網を立てるセンスの良さ!

入口から中の様子です。

呼び込みも、自主的に、かつお客様に圧を与えないように、また室内が人手不足にならないように、やってくれました。

 ●反省点

 お客様たちは必ずしもこちらで考えた順路では動いてくださらない、ということです。設定自体から再考すべきかもしれませんね。

 

★魚すくい

 

 最も盛り上がったコーナーでした。金魚すくいとは違います。魚はフィールドワークにて捕獲してきた学校周辺の淡水魚で、主にフナとモツゴ(関東名クチボソ)です。基本的に極めて敏捷ですので、和紙のP-ポイは使わず、観賞魚飼育用具の網を使って魚をすくいます。これが意外と困難!制限時間内にすくえた魚の種類と数でポイントを競います。すくった魚がもらえるわけでもないのですが、たいがいのお客様は、あまりの魚のすばしこさに半分むきになったり翻弄されたりして楽しまれました。

 

おっ!主担当部員N君の担任の先生も登場!

先生方、独り言状態で盛り上がったり、リベンジで2日間とも来たり、「ごめんねごめんね」と魚に謝りながら追い回したり。

いつの間にか自分たちで考えて、点数ひかえ表兼ランキング表も作って活用していました。

 動物虐待ではないかというお声も聞こえてきそうです。正直、それは否定できません。反省にもあがりました。ちなみに、初日は途中で1時間ほど魚を休ませ、2日目は魚を2グループに分け、ローテーションさせていました。

●反省点

・予想より大勢お客様がきた

・もっと早くから十分な数の魚を捕獲しておくべきだった

・店舗で購入した魚でもよいのでは(餌金魚等のこと)

・得点に応じ、何か景品があってもよかったのでは?

 

★競虫

何の虫で競争するかは、結局ギリギリになってしまいました。餌用で購入してあった「フタホシコオロギ」「ヨーロッパイエコオロギ」のうち、動きがより敏捷で多いヨーロッパイエコオロギと、顧問がよく行く店舗で売り切れていたのでたまたま自宅で管理していたものから持参した餌用外国産ゴキブリ「デュビア」。2日目にはほぼデュビアでレースしていたようです。

明るいところを嫌い、暗い所へ行きたがる習性を利用して走らせます。お客様には、ABCDEとコースがある中で、どのコースの虫がいち早くゴールラインを超えるか予想をしてもらいます。スタートまではパドック部分を箱で覆っておき、スタートと同時に箱をゴール側に移動します。

それにしても、よく工作しました。アドバイスとしまして、100円ショップ等で既存の細長く透明な、または断面がコの字型の長い物を何か買ってきてつなげるか、またはプラバンを切り貼りしてコースを作るか。プラバンの代替品として、ラミネートシートに何も挟まずラミネートすると切ったり折ったりできる薄さのプラバンになるよ、とは言いましたが、このパドック部分の作り(写真では分かりません、すみません)!!ここにも妙に立体工作が得意な部員がいるゾ!?

●反省点

・「虫」ということでかどうか、なかなかお客様がレースをしに来なかった。

・「虫」の決定と確保が遅かった。

・「虫」でなく、カナヘビなどのトカゲやカエルでもレースをしてみたかった。

・点数に応じ景品があってもよかったかもしれない

 

 ★四つ葉のクローバー探し

 多くのお客様は、「変異はよく出る株にはよく出るし、そうではない株にはほとんど一切出ない」といったことはご存じないので、こうしてよく出る株を準備してお待ちしていますと、皆さま「探しゲーム」を始める前に驚かれます。

 

コーナー全体の様子。ペアでここまで頑張った2年生のFお姉様は生徒会本部役員で2日間ともほとんどこちらへ来られず。Fさんが準備段階で注いできた労力を考えると、ここでの2日間の盛り上がりをゆっくり見せてあげたかった…生徒会本部役員と部活掛け持ちの辛いところです。お疲れ様…!その分、1年生Kさんがほぼ1人で頑張ってまわしました。

お客様は始めは少なかったものの、だんだん増えました。こちらも随時改良され、制限時間内に見つけた四葉、五つ葉の数を競いながら、得点を争う形に。

ランキング表も作られました。リベンジというケースがあったか分かりませんが、先人の点数を見て頑張る、というお客様はかなりいらしたようですね。

変異葉の出やすいシロツメクサ株の確保は、顧問が一肌脱ぎました。実は少々ピンチでもありました。前回とってきた苗トレー4枚分の苗は、中庭植物担当のFさんが指示通りきっちり世話をしたのですが、原因不明のままほぼ全滅。1か月以上世話をしたのですが、枯れてしまったのです。そこで文化祭開催数日前に再び原産地に赴きますと、なんとなんと!ほとんど草刈りをされて、変異株どころかシロツメクサ自体が激減!それでもギリギリトレー3枚分の株を発見しました。

幸い、以前紹介した「小葉の柄の間隔があく」タイプと同じくらい珍しい?「4枚目の小葉が逆向きにつく」タイプの株を発見できました。この株の四葉はとても目立つので、「四葉探しゲーム」となると少々簡単になってしましますが。

●反省点

・四葉の株は、あまり早く取ってこないで出展ギリギリに取ってくるべきだった

・得点に応じて景品を設ければよかった

・(四葉をラミネートしてしおりにして、1枚10円で苗コーナーで売ることを思いついてやった部員が)もっと早くから準備して、押し花を完成させてからラミネートすべきだった

 

★地図

 これが出展実現まで最も大変だったコーナーです。しかし、学ぶことの多かった、失敗を含んだコーナーともなりました。

実は本来はこの地図の上、具体的にはフィールドワークポイントの上に捕獲生物を置く予定でした。ところが本番が迫る中、ポイントごとに生き物を小分けにして正確に配置することが困難と判断した様でした。何かの足しにと、フィールドワーク中や個人で撮影してあった生物の画像を数枚渡してあったのですが、追加でこれまでの活動中の写真を求められたので急遽プリントアウトして与えると、写真を地図周辺に配置して、ポイントから写真までひもを引っ張る、という形に変更となりました。つまり、捕れた生物自体の展示から、これまでフィールドワークした場所とその時の様子、捕れた生物の画像の展示に変わった形です。

それはそれでよいアイディアだとは思いましたが…そうこうしている間に、夏休み中はポイント/日付ごとに分けて管理していた魚たちも「魚すくい用」「販売用」「展示用」と分けられていく中でごちゃごちゃになり、否応なく地図上への配置は無しとなりました。

●反省点

・苦労のわりに、ゆっくり見てくださるお客様は少なかった

・それはやはり地図上に生き物がおらず、地味になってしまったからだろう

・どんなに細い水路でも一律で青マジック2本線で表したので、水路の太細が分からず、また道路のようにも見えてしまった

 

★展示

 形を変えた「常設展」です。机を横1列使って、普段部活で飼育管理している生物たちの一部を、窓際や中庭から移動して展示しました。これも部員のアイディアです。部員たちが班別の準備で余裕が無かったので、移動作業と配置だけ顧問で手伝いました。

本部活で定番の?アズマヒキガエルの展示。

普段いる窓際の水槽は、中でアイビーが繁茂してカエルが見にくくなっていますので、容器にカエルだけ入れてポンと展示。お客様の反応とご希望に応じ、おさわりアリです。詳しい方のために一応確認ですが、ヒキガエルには、粘膜につくとしみたり炎症をおこしたりする毒を滲ませる「耳腺」がありますが、通常よほど身の危険を感じさせるほどいじめなければ毒液は出しません。実際、私はこれまで捕獲時から世話までさんざん彼らをあつかってきましたが、この話は本当だろうかと思うくらい耳腺から毒の乳液がにじむのを見たことがありません。さらに触っていただく際は過ちが無いようによく見ておりました。私服でいらした中学生??の方が1人、「触っていいのコレ」「いいですよ」というやり取りが済むかどうかの瞬間にいきなりこのこをわしづかみにして友人に見せに4~5歩も移動した時にはちょっと焦りました!毒液はそのくらいではやはり出ませんが、生体へのストレスが…

●反省点

・部員からはとくにありませんでした。

・顧問としてはイレギュラー反応のお客様もいるんだなと認識を改めさせられました

 

★苗と生体の販売コーナー

 

ここも、セッティングで顧問が大きく助けたコーナーです。場所は部員が教卓と決めたので、ビニールシート敷き、販売苗の配置、掲示物の用意は私が代行しました。まあ、それくらいはよろしいでしょう…

売る生き物(魚やエビ、虫)の準備や配置、また苗やパックのラベル書きは部員が頑張りました。

当たり前??ですが、大人に人気のコーナーとなりました。苗はほとんどが1つ10円。2種類の植物(コダカラベンケイソウとシマトネリコ)については10円で最大4ポット買えます。動物もエビ20円、虫50円、ペア販売80円。今回、2日間で過去最高に売れました。お買い上げいただいた皆様、ありがとうございました!

激レア「花の色変わり」ツユクサ。これだけ例年通り売れません…時期的には種を取る段階ですので、売り方は40cmくらいの花付き枝を3束で10円、もし枝分かれが微妙な位置ならサービスして実質4~5枝になっても構わない、としておりましたが…まあ、色が違うだけの雑草と言えば雑草です。次年度は種からポットで育てて、時折トリミングして小ぶりにもっさりさせてみましょうか…

今シーズン、成長度NO.1かと思われる副部長E君。もともと賢い人でしたが、明らかに一皮剥けました。2日間、販売作業はほぼやってくれました。

 

 ●反省点

・メダカのオスメス判別を求められた。販売前にやっておけたらよかった。

・苗のラベルがお客様向きで、店員側から見えず、どの苗を所望されているのかわかりにくかった

・複数の苗を1袋に入れてお渡しする場合、ビニール袋の中でポットが安定するよう段ボール片を用意しておくべき

・苗について質問が出て、自分の知識と掲示物だけでは答えきれない場合があった

 

●その他、全体的な反省点

・お客様にもっと生き物について説明できるようになっておきたかった  等

 

 ということでして、全体的に大変実りの多い文化祭でした。

 代休明けの学校全体の動き(HRの片付け)と重ならないよう、文化祭2日目の午後にみんなで片付けをしましたが、そこでの様子も、代休明けの反省会でも、部員たちにも達成感や次年度へつなげたい感じが見て取れました。また顧問にとりましても、そういった部員の様子を始め、内外の保護者の方々に大変よくしていただいたこと、生き物に限らず、学校全体や人文科についてご質問いただいたこと、このブログを楽しみにされているというお話…本当に励みになりました!

 またこの1週間後に学校説明会にてミニ文化祭的な状況を作って中学生と保護者の皆様をお迎えした際にも、再度同じようなご対応をいただきまして(中には文化祭からつながったお話までいただいた方までいらして)、誠に有難うございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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8月29日 フィールドワーク 江戸川河川敷で昆虫採集等

先に8月26日 正顧問松本出張につき自主活動

 副顧問のI先生に監督をお願いしてありました。

採集班の成果です。右から数えても左から数えても4匹目になる個体だけがメダカで、あとはカダヤシです…。 

 

8月29日 フィールドワーク 江戸川河川敷で昆虫採集等

  この夏休み、当初は生物部で遠出を複数回したいなと考えていましたが、すっかり忘れてしまって気がついたら夏休みのも間もなく終わり。8月26日は顧問が人文科サマースクールの視察で出張。もう29日しかチャンスはありません。26日に見てもらえるようあらかじめ掲示物にて指示出しをし、29日に希望者をつのって行くことに。答えにくくない雰囲気を作ってから、生物室に残って室内作業をしたい人も募りましたが全員外出を希望。いいノリです!場所は、江戸川河川敷、「首都圏外郭放水路地底探検ミュージアム「龍Q館」のすぐ脇です。「龍Q館」のグラウンドは、本校のマラソン大会「耐久レース」の集合/準備体操の場所ですので、本行事がコロナ禍から復活した場合の予習にもなります。

 

 まずは堤防の上から。埼玉県側の堤防から俯瞰。

 

 手前に広がる土手を下ったところの砂利道の向こうには河川敷の草原が広がり、その中に点在する樹木はほとんどが柳と胡桃です。例の樹液食昆虫の最後の砦?ですね。写真中央の柳の木とすぐ右側の胡桃の木で、顧問は昨年実際にノコギリクワガタを捕りました(今回は、残念ながら獲物無しでした)。

 

 いよいよ降りていきます。この日は晴れている間もあまり高温にならず助かりました。

 

 

 はじめに紹介したヤナギとクルミまで歩きます。この写真の奥で砂利道脇に並ぶ低木は、ヤナギとニセアカシア?の若木です。

 

ニセアカシアは問題になっている外来種の樹木ですが、それ以上の話題がここではありませんでした。ヤナギのほうですが、立ち並ぶこの若木はほとんどがカミキリムシの幼虫に材を食い荒らされており、そこから染み出る樹液が樹液食昆虫の貴重な食餌となっています。とは言え、昨晩の天候不順のせいか、時期のせいか、今回、樹液食昆虫にはスズメバチ以外出会えませんでした。ポイントの大きなヤナギとクルミでも何も取れませんでしたので、砂利道の土手側に移動して戻ります。

 

 道端に大きな芋虫が。嫌いな方の悲鳴が聞こえる…

よく路上に出てきてしまっているのを見かけるスズメガの幼虫です。セスジスズメ、でしょうか。「擬態」の話をしました。目玉模様、それもヘビへの擬態と言われています。

 

 バッタ類探しを推奨。

 

 釣り人が川べりまでつけた??横道があったので、行きたい人はどうぞ、と許可すると、2年生のI君以外、みな入っていってしまいました。好奇心旺盛ですが、なかなかチャレンジャー。ジャージ等を推奨していますが、制服ですし。何かあったらまずいので、残ったI君に留守番を頼み、後を追いました。

 

江戸川の手前に池がありました。

 

ついに終点の川べりまで到着。

 

全部で片道50m以上あったやに思います。戻る途中で、キジのメスが2羽、前方を走って逃げていきました。

 

 張り合いを出そうと、帰りに課題とご褒美を設定。「アカツメクサの四葉を見つけた人、先着1名には飲み物をあげるよ!」皆色めき立って一斉に探し始めましたが、1分と待たずに1年生女子Kさんが発見。

 

 ではと、もう一つ。「トノサマバッタ(の成虫)を捕った人、先着1名に飲み物」と設定すると、また全員わっと動き始めました。たまたま、このおかげで非常に絵になる写真?が何枚も撮れました!次年度向け広報に使えそう!

この経験がいい経験になってくれればと思います。小さいころ、どのくらい虫捕り網で虫捕りをしたことがあるか、経験の差が出ている気がしました。何人か、副産物でターゲットより小さなバッタが捕れた者たちが、獲物が何なのか聞きに来ます。

 …トノサマ捕獲の方法は、大きく2つかなと思います。まずは、草っ原をガサガサ歩いて、逃げようと飛び去った個体が着地する地点を見定めて、ゆっくり接近し、ここ!というポイントまでじりじりと体勢を作り、最後はワンアクションで網を下す!…または、トノサマバッタの仲間はよく砂利道やアスファルト道、あるいは草がまばらで地面がむき出しの開けたところにじっとしていますので、先にこちらの視力で彼らを補足し、あとは同様にじりじり接近しワンアクション。

 

 副産物?の中から、画像で残せた話題性の大きな2種類です。まずはショウリョウバッタモドキ。これはレアです!タマムシ同様、いるにはいるはずですが、「捕ってこい」と言われて捕れるものではありません。オスですね。部長のD君が。

 

 次に、ギンヤンマ。これはそういえば2年生のDEH君の誰が捕ったか聞きそびれましたが、呼ばれていくと網の中に見事な個体が!これを網に入れるとは、高等技術!素晴らしい!

 

 

 ということで、夏休み部活動最終日、なかなか楽しい時間を作れたと思います。

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8月22日 文化祭に向け採取と準備 + 校内清掃当番

8月22日 文化祭に向け採取と準備 + 校内清掃当番

  本校では、夏休みに部活をやる部は、夏休み期間中の最低1日、校内清掃をやることになっています。部長と相談し、午前中はしっかり活動し、昼食後原則13:00に再集合して、顧問の指示のもと、学校全体のゴミ集めをすることにしました。

 

地図班、ひとまず完成です。保管が大変。

おっと、撮影前に片づけられてしまいました!

 

シロツメクサポップ、いくつか完成しています。

 

 

採集班、今回は大変です。数十匹の獲物の半数がカダヤシです。灰色っぽいものがカダヤシ、背中に黒っぽいラインがすっと入るのがメダカ。まあ、ゆっくり判別して選り分けてもらいましょう。

 

 

競虫コースも完成に近づいてきました。ゴキブリかあ~っ????

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8月19日 文化祭に向け採集と準備

高ーっ、高校教育課!

そーっ、そこどけよ!ほーっ、ほっとけよ!

高ーっ、高校教育課!

みみみみみみ、みっちょっぱ、みっちょっぱ、みっちょっぱ、みっちょっぱ、みっ…ちょっ…ぱ、みっ…ちょっ…ぱ、みっ…ちょっ、みっ…、ちょっ……。

法、法華経!……法、法華経!

ちょびっと、ちょびっと、ちょびっと、ちょびっと、ちょびっと、ちょびっと、ちょびっ…

 …ある日、荒川の河川敷の公園で聞こえてきた鳥の囀りでした( ´艸`)!関係ありませんが、職場の印刷機の稼働音は「御朱印、御朱印、御朱印、…」と聞こえますし、通勤路のとある踏切は「困難困難困難困難困難」と聞こえて、朝から落ち込みます。

 

おぼん休み中は、生物部の飼育栽培生物の世話は顧問の私が代行しました。

この間、実はけっこう色々ありました。

さあ、お盆明け1回目、文化祭準備の続きです。

 

8月19日 文化祭に向け採集と準備

 「シロツメクサ」コーナーのポップ、大分できあがってきました。

肝心の、皆で植え付けた苗箱のシロツメクサマットですが、衰退が進んでいて、まずいです。文化祭前にもう一度見つけてこねばならないかもしれません。

 

地図作りも中盤~後半にさしかかりました。大元のカラー地図を見ながら、必要な用水や道路にマジックで色を付けていきます。

 

 

競虫のコース作りも中盤~後半にさしかかりました。虫が決まりません。明るいところが嫌いで、よく走る虫がいいのですが…本当にゴキブリになったりして…(* ´艸`)

 

 

採集班の成果、今回は2パック分。多い方は、右端と中央の2匹以外はちゃんとメダカ。少ない方は2匹ともメダカですね。今日で4か所目のサンプルができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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8月8日 文化祭に向け採取と準備

8月8日 文化祭に向け採取と準備

採集班、本日の成果です。

 写真で最も右上の1匹と、蛍光灯の光が2本写り込んでいるうち右の光に頭が接している1匹、合わせて2匹だけがメダカで、あとはカダヤシです。カダヤシは例のショブンで。

 

 

シロツメクサ班、ポップ作りが進んでいます。 

 

競虫班、紙を挟まずマシンに通したラミネートシートをプラ板にみたてて、これを切ったり折ったりして貼り合わせ、コース作りを進めています。

  

 

地図班は、「拡大コピーを繰り返し、画像劣化及び白黒化は後でアナログ対応する」方法を選びました。最終的な地図の大きさをよく考えて、実際に仮置きもしてみます。

 

 

ここからおまけネタです。

「クワズイモ」

 この生物部ブログを時折見ていただいている方なら「ああ、あの続きね」と思っていただけますでしょうか。「ムサシアブミ」「オオハンゲ」に続く3つ目の「サトイモ科」ネタです。今回は私が失念しておりまして、せっかく花を付けたのに、気が付いたのは種が熟しかけている段階でした。

 株の全体像です。と言いましても、1日2日倒れていたようで、葉が変な方を向いてしまっています。 

この株、昨年度の文化祭展示のためにサトイモ科ネタを集めている時期に、「巨大になるタイプのサトイモ科」が小さく手頃なサイズで鉢植えになっていてちょうどいい!と思って購入したものです。

 クワズイモは、古株になると高さも数メートル、葉も家の窓サイズ、地をうねって這う茎も太さは子供の一抱えくらいで長さも数メートルにもなろうかという化け物級の「草」なのです。本来、かなり株が充実しないと花穂をつけないはずですが、この株はそもそも購入の決め手として、かわいいくらい小さいのに「花穂」をつけていて「おおっ」と思いました。1年経って、まだまだ小さいのにまた花穂!忘れていました!実はそういうものなのか、個体の個性なのか、はたまた「品種」なのかは不明です。

 次の写真でかろうじて花穂の左方向にくっついて残っているのが仏炎苞の残骸です。オレンジ色の粒は花穂の基部で受粉できた雌花が実を結んだもの。雌花の付く範囲の上、写真では右方向に少し伸びて残っている黒くシワシワの角が「雄花」のつく部分です。 

 仏炎苞は、もともと花穂全体を包んでいたカバーなわけですが、はがれてしまっていますので、知らない方にとってはどこがどうだったのやら、でしょうね。花が咲いているころは、花穂全体が「とんがった緑のバナナ」のようなイメージです(よろしければ「クワズイモの花」等でネット検索してみてください)。写真で、枯れている仏炎苞の、先端から1つ目のくびれをご覧ください。今より数週間前は、全体が緑色で、このくびれより上方の裂け目(写真では水平方向にギザギザに裂けています)から、中の花穂の上半分…つまり「雄花」部分が覗けたことでしょう。花穂の上半分が雄花、下半分が雌花、という形態はムサシアブミやオオハンゲとも同じですね!

 

最後におまけのおまけ。

例の「花が薄紫色の」ツユクサです。

 

 

さて、この後しばらくお盆休みになります。

顧問は月水金と世話だけは代行しますが。

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8月5日 文化祭に向け採集と準備

8月5日 文化祭に向け採集と準備

 画像はあまりありませんが、この回から原則完全に4班に分かれての活動になっていきます。「採集班」「地図作成班」「シロツメクサ班」「競虫班」。

 「地図班」は、学校周辺のフィールドワークで採集に出かける範囲の地図を大きく大きく拡大します。本番ではこの拡大地図上のポイントごとに採集生物を展示するということで、そのための下準備です。元となるインターネットから打ち出した地図を拡大する方法を2案ほど示して、それぞれのメリットデメリットも説明した上で、選んでもらいました。いよいよ本格的に作業開始。「採集班」は、できるだけ異なるポイントで主に水生生物を採集し、文化祭当日の「地図上の生物展示」を充実させます。「シロツメクサ班」は前に植え込んだ四葉株を展示してお客様に遊んでいただくための準備。「競虫班」は、まだ走らせる虫は決まらないものの、コースだけは作り上げねばと工作開始。

 写真は「採集班」の成果です。

…って、えっ??前回と同じ場所で採集したの???場所変えようよ!…うちわけは…亀もいますね!魚の匹数はまあまあですので、新しくタライを出しました。

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8月1日 文化祭に向け採集と準備

 8月中の部活は、生徒が文化祭を意識し、自分で考えてやることを決めて班ごとに動く、というスタイルになります。記録画像は少ないので、ブログはあっさりでいきます。

 

8月1日 文化祭に向け採集と準備

  今回は全体を大きく2班に分けました。採集班+希望する者、で昆虫採集。残りは生物室で文化祭出展に向け班ごとに工作等を始めてもらいました。

 採集班は成果1匹!立派なカブトムシのオスです。

本当は全員でいつか行ってみたいと思っていた、とあるポイントを紹介し、6人程が出向きました。樹液に来ていたそうです。いつか書きましたが、近年はクヌギに樹液がでていることが少なくなりました。今回は昼間ですし、現地案内もなく初めて行くポイントでしたし、1匹でもたいしたものです。

 現在生物部で飼育しているカブトムシは、ほぼ、昨年度職員玄関の電灯にきた個体たちの子孫ですが、このカブトムシは、新しい血統になりますね。

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7月29日 フィールドワーク「亀・魚捕獲実習」

このところ、事前にフィールドの下調べをしておくとうまくいかない、という変なジンクスが…

7月29日 フィールドワーク「亀・魚捕獲実習」

 文化祭出展に向け、また1年生入学後初めての本格的な魚捕り、とうことで本校グラウンド脇の用水に行きます。その前に、迷わず亀捕りへ。ここ数日確認していてこの日の朝もちゃんと確認した、絶対誰でも捕れる、という状況でミシシッピアカミミガメが大小うようよいるところに行きます。

学校正門から自転車で7分?次の写真の用水です。

 

ほんの30mないくらいの範囲で、最も多い時で大小10匹以上いて、水深が浅く水もある程度透明で亀が逃げられない状況で、生まれて初めて野生のカメを捕る者には絶好のポイントです。…が。この日の朝の確認時にも4,5匹いたのです…が。あら??いませんね!なぜに?よ~く探すとやっと1匹。これでは生徒も盛り上がりません。適当に網を入れると、小魚は多少いるので入ります。亀の成果なし。30分程度ここで過ごした後、本番のポイントへ移動。

過去に何度か採集にきているところです。このところ終点の水質がよく、透明で水中に何がいるかよく見え、かつ水深が浅くなてきています。

 

終点(最上流)から下流10mほどのところを網で完全にふさいでいけす状態を作り、いざ皆で捕りまくり…といいたいところですが、たも網の径が小さく、網自体も深くないので、魚にとっては悪意のある障害物として認識しやすく、魚はなかなか網の中へは入りません。また水面の位置が、柵の内側でかつ地面からは1m程の深さにありますので、決して捕りやすくはないのです。

 

本日の成果。今回はなんだか記録してみました。

新入の2年生N君:フナ1

 

 

2年生H君:モツゴ(関東名クチボソ)8、ミシシッピアカミミガメ1

 

 

1年生女子Kさん:フナ1、モツゴ9

 

 

1年生M君:カダヤシ14(特定外来生物につき逃がさず殺さず生かさずのショブン) 

 

1年生L君:フナ1、モツゴ12

 

 

2年生D君、フナ3、コイ1、モツゴ6

 

 

メダカとカダヤシの区別を実物で学びました。左がカダヤシ(カダヤシ科)、右がメダカ(ダツ科)。

こうしてみると、異なることばかりで、同じだと言える部分の方がみつかりません。コレらを同じだと言ったら人間とゴリラも同じ。目があって鼻があって口があって…レベル。慣れない方は、例えばヒレ1つというように部分部分切り取って比べてみてください。

 

最後に、成果を全て1つのタライに入れました。採集日時と場所を記録して、文化祭まで生かしておきます。

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7月25日 前回心残りリベンジ(失敗)と初苗作り

7月25日 前回心残りリベンジ(失敗)と初苗作り

 

 正直、前回の古利根川でのボラクエスト諦めは、心残りでした。この日の朝も、ポイントは上流に数十メートル移動しますし、前回ほどではありませんでしたが、捕まえられそうな感じでしたし、何より校歌にも出てくる古利根川をフィールドにしないのももったいないですから、迷わず「行きましょう」と投げかけました。

 まだ文化祭までに各自がやっておくべきこと等も見えておらず、誰も嫌だとは言いませんので、いい時間にせねばという責任感は当然あります。

 考えていたポイントは2か所。春日部駅東口駅前通りが古利根川を越える「公園橋」の、1つ上流の橋のたもとに、いい感じに水草に囲まれた淀みがあります。実は前回も今回も、朝通りかかってみると、わくわくするほど大小雑多な魚や亀などがいました。ここは水面まで柵を超えてさらに2m近くありますので、観察のみです。ここで様々な魚などを観察した後、ボラポイントへ移動します。学校から最短距離で古利根川に出て、あとは岸辺の道路を伝って自転車で行きます。

 

 さあ、最初の、観察用ポイントです。自信をもってみんなにすすめながら覗くと、あら、なぜでしょう…?あんなにわんさかいた大小の魚たちが、ほとんどいません。よくみないと見つからないくらいに減っていました。

 内心腑に落ちない感じでしたが、みなそれぞれ頑張って色々見つけていましたので、まあいいか…?

 フナの群れです。7匹います。

ウシガエルのオタマジャクシです。特定外来生物として駆除が進んでいますが、人間の都合ですので可哀そうなものです。「まだいたんだな、頑張れよ」

 

 さあいよいよボラポイントですが…あら???こっちも???数があからさまに減っていました。大群でひしめいているからこそ色々と「つかまってくれるイレギュラー」を期待できるのに…これは今日は企画倒れだな… 

 ポイントの全景です。色々やりやすくはありますが…

 

 最初のハンターたちDEHN君たち。何しろ魚群が地上の人影に落ち着くまでは勝率はゼロに近いと思い、そう伝えましたので、みなじっ…………と。

 

 今日は本当は「苗」植え付けだし、時間もあるし、だめだこりゃあ、と諦めて、皆でいったん網を入れました。 

 ポイントのすぐ脇の、立入禁止でカメラ監視がある場所には、けっこういましたので、いるとどんな感じなのか、皆に生で見てもらいました。写真では中央と右端中央と2班、ボラが水面で採餌活動をしています。…今日のこの状況、くやしい~

 

 

 帰りがけ、もうほとんど帰校していますが、第2グラウンド脇の用水にて。ここは水域が袋小路になっていて(写真手前)、水路幅も1mなく、水深も行き止まりあたりが20cmくらいで、上流に行くにしたがってどんどん浅くなるので、網による魚捕りにはいいポイントです。みんな暑い中、自転車で遠くまで行って、フィールドワークの醍醐味を何も味わわず帰ってきましたので、ポイント紹介がてら短時間のつもりで寄りました。 

 ここではみなそれなりに楽しみましたが、ハプニングが。H君が、せっかくミシシッピアカミミガメを(多分初めて)網で捕まえたのですが、土管の上に網を乗せ、その結果亀は仰向けに土管に乗ったのですが、3人程で囲んでわいのわいのっといいかけた時に突然亀が暴れて水路にぼちゃん!亀が捕れたなら撮影しようと私がカメラを持った瞬間でした。その後、ほんの3m位の範囲ですが、物凄い再捕獲圧を逃れ、網に入りませんでした。いやあ、H君くやしかろう!今日はまた色々勉強になりました。

 

 さて、生物室に帰ってきて、涼しいところで、今日は全員で苗作りです。実は、現役部員にとっては初めての作業。これまで世話してきた「売れ残り」苗群は、卒業したA君と、引退して受験勉強を頑張っているであろう3年生BCさんが、植え付けたものなのです。

 今回植え付ける苗は、過去に人気の高かった「コダカラベンケイソウ」です。コロナ禍以降、子宝(無性芽)を付けまくり落としまくり、拾って一時退避と置いたところで成長しまくり、ですので、苗はタップリあります。

 昔購入した新品の小苗用プラポット全てと、あと中庭の苗コーナーでだんだん増えている「今何も生えていない」土入りポット全てを使います(シロバナタンポポが生えてきたらラッキー!)。文化祭用に購入したタライに、この日あらかじめ購入しておいた土をいれて、前回のように攪拌させました。2人ずつチームを組ませ、チームごとに作業場を決めて、植え付け開始。教卓から苗を、タライから適量の用土を持ち帰り、指示を参考に原則1ポット4苗で植え付けます。

 

みんな似たようなものかと思ったら、非常に丁寧な作業をした者も、不真面目ではないがテキトーな者もいて、やはりでるものだなと( ´艸`)。

 無事植え付け作業が終了したら、苗トレーに乗せ、中庭に設置。いやあー今日はおつかれ様!

 

  

 おまけです。前々回、「成虫になって一度も食事をしていないカブトムシから生まれた卵」をケースに入れましたが、なんと孵化しておりました。ちゃんと、部活の冒頭で担当のJ君が真っ先にみつけ、「先生、孵っています!」と報告してくれました。

となればこのケースはすぐ手狭になります。もとの幼虫飼育タライに移すことにしました。この時は数えなかったのですが、写真も併せて判断すると30匹以上はいたかと思います。 70以上あった卵の半分くらいが孵ったでしょうか。

恒例の「幼虫がみな潜るまで皆で見る」やつです。 

こういうのはいつも担当者以外には何も指示していませんが、自発的にこうなります。部員が自分で興味を持って部活の中で生き物を観ることはいいことなので、せかさず付き合います。

 ほんとうは先に離脱したい部員とか、いるのかもしれませんが、まあ。

 

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7月22日 文化祭に向けた買い物&四葉の出やすいシロツメクサ株の植え込み

いよいよ夏休み!

7月中は、本校では夏季講習があるので、原則部活は午後からです。

夏季講習に出席する部員も思いのほか多く、昼食も考えて、全体集合は14:00としました。

 

7月22日 文化祭に向けた買い物と四葉の出やすいシロツメクサ株の植え込み

 実はこの日の朝、出勤時に、古利根川沿いでボラの稚魚とおもわれるものが大量に「捕まえやすそうな状況で」いるのを発見していた私は、生徒たちに予定外の誘いをしてみました。「予定は文化祭に向けた買い物だけど、かくかくしかじかで、先に魚を捕りに行くのもいいよ?後半でちゃんと買い物は済ませようと思うけど、どうする?」と。顧問としては無理に予定を変えようとまでは思いませんでしたが、いい機会だとも思ったので、スマホで撮影しておいた画像まで見せてしまいました。

 いかがでしょうか、ワルイ顧問ですね!魚好きはむずむずしてしまうやつです。両画像とも魚影そのものの確認はできませんが、上の画像では左下の水面の粒々は稚魚の鼻面ですし、中央の不規則で細かいさざ波の下には1波につき1匹くらいの数で稚魚がうごめいています。ボラはよく水面の油やゴミを食べるので、こういう活動をするのです。下の画像も、画面の正味半分は魚影(が作る波)です。岸辺から近く、捕まえ方を色々とシミュレーションしてしまいます。

 部員たちはしばし話し合った後、予定通り、買い物をしっかり済ませることになりました。

 エライ!ちょっと寂しい?でもエライ!

 

 生徒たちが分担して買い物をする間、私はというと、とある河川敷にでかけて「四葉の出やすいシロツメクサ」の株を掘ってくる役割です。実は、文化祭の出し物案の1つ「お客さんに四葉を見つけてもらう」は生徒から出たものですから、当初はそういう株も生徒に見つけてもらおうと考えておりました。私は私で、数回前の活動で、皆で倉松公園で四葉探しをして以来、いざ生徒が見つけられない場合を考えて、顧問としてバックアップを取っておこうと学校周辺をうろつくたびにシロツメクサの群落を見て回っているのですが、必要で探すとなかなか見つからないものです。倉松公園から掘ってくるのは色々と具合が悪いので、掘ってこれそうな環境が条件ですが。

 今回の採取場所は、個人的に出かけてたまたま見つけた場所で、生徒が自分で堀りに行くには遠すぎます。またこの日の前後、世の中は新型コロナ第7波で行動制限をどうするか、いまいち見えない時期でもありました。活動自体、ずっと正常にできるとも限りません。これも部員と話し合って、「本来、自分たちで見つけてほしいけど、確保しておいてほしいならそうするよ」と投げかけると、「是非そうしておいてください」とのことでした。

 部員たちと同時に出かけ、河川敷へ。目星を付けていた複数の株の1/3程度、株数でいうと2.5株ほっど掘ってまいりました。

 掘る前に撮影。よろしければ探してみてください。5つ葉と4つ葉が凄い数あります。

 マメ科なので、移植を嫌う印象がありますが、「クローバー」ですから、まあ大丈夫でしょう。株の中心や、よくイレギュラー葉がつくランナー(オリヅルランやイチゴによくある、地下でなく地上を這う地上茎)を見極めて、ピザのようにショベルで必要分だけカットを入れ、深く掘りすぎないように地面から引きはがしていきます。

 

 さて、学校へ帰ると部員たちもきちんと買いものを済ませて自習していました。(いつのころからか、待ち時間に自習をする雰囲気が…)買ってきてもらった「苗箱」に私が持ち帰った株を植え付けていきます。苗箱が4つで、持ち帰った株が箱より大きかったので、一つの株を半分にして、4つシロツメクサマットを作ろうと思います。

 まずは土作りから。園芸の体験も大事です。苗箱に赤玉土を深さ2cmほど敷き、その上に腐葉土と黒土と赤玉土を2:2:1くらいで配合したもの(クローバーなのでまあなんでもよろしかろう)を2cmほど敷きます。

 

下は、かわりばんこに2:2:1をバケツで一所懸命攪拌しているところです。

 

 

 苗床が出来上がりました。側溝の格子の上でやっているのは、下から極小の赤玉土の粒が落ちるからです。

 

持ち帰った状態です。奥の苗は、最奥の部分が少し独立気味なので数的には3分割、手前の苗は一番手前の部分を切り取りました。

 

 各苗とも、苗周囲の隙間をまず注意深く用土で埋めていきます。

イネ科の芝のような植物としっかり雑じり合っています。経験則上、こういった場合は無理に不要植物を取り去らず、まずは傷ついた地下部分の発根を促す方がいいと思いますので、迷わずそのまま植え付けます。

 

半分終わったところです。給水をたっぷり。

この中庭は、夏季には直射日光が床を広く焼きますので、元気が出るまで置き位置に気を付けましょう。

 

もう別日の話ですが、様子を見ながら、2回ほど移動しました。

また、下の画像で右下の株が、特に珍しい形質を備えていたのに、枯れ始めてしまいました。株の中央と思われるところがカビ初めて、それが広がっていきます。この現象は、採取した場所でも少数ですが見られました。実はこのブログを作成している段階では、ほとんどなくなってしまっていますが、悪い予感がしたので、初期の頃に撮影をしておきました。 

 

下の写真で分かりますでしょうか。奇数羽状複葉が原則のマメ科のイレギュラーを説明しやすい状態です。

藤の葉の先端の複葉5枚を想像してください。

通常のシロツメクサの4つ葉や5つ葉は、複葉自体の柄の長さはほとんど差が無く、複葉が増えるたびに輪のようになっていくのですが、この株の5つ葉の場合(この株のイレギュラーは4つ葉より5つ葉が多かったのですが、きちんと撮影できたのがこの4つ葉だけでした)、先端の奇数3複葉(写真では2枚)が長めの柄に先につき、そこから少し離れて4枚目と5枚目が左右に展開します。(その特徴は判別できませんが、写真の右中央でこちらを向いている葉はそういう5つ葉です)。これまで、七つ葉、六つ葉、3.5葉、4.5葉、アカツメクサの四葉が出る株や、クズの5つ葉など見て来た顧問ですが、この形質は初めてです!よりによって全滅したら前年無念!

文化祭までに、どうなっていることやら。ほかの3箱はまあまあ順調です。

具体的な出展の仕方やポップなどは、主担当を決めてやってもらいましょう。

 

 

 おまけ画像です。

 本部で数年間管理している、花の色変わりの苗「薄紫色のツユクサ」です。コロナ禍以前、なぜか、苗を安価で販売したり無料で配布したりする場面で、人気がありませんでした。

 花は午前中でしぼみますし、文化祭の時期は、確かに花もほぼ終わっており、種を取るだけの苗になってしまってはいますが。

 やはり画像では、紫色から赤みが抜けて「薄青」に見えますが、本物は青紫でも赤紫でもない、「紫」を薄くした色です。ツユクサの花の色変わりとして、水色や白はたまに見かけますが、これはかなりレアものです!

 

株自体は、ツユクサの頑強さを残していますので、一度植えてしまえば、かなりいじめても開花までいきます。変わった植物がお好きな方、今回の文化祭はまだ今のところ事前の申し込みで在校生の保護者の方と中学生と保護者の方は入れますので、よろしければGETしてください!

 

 

 

 

 

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7月11日 文化祭に向けて + カブトムシ確認

1学期の期末考査が終わり、部活再開ですが、また先に本題の前におまけ記事からいきます。

 

飼育生物で最近亡くなったものたち

 これまでなんとなくブログで「飼育生物が亡くなった」話はしてきませんでしたが、大きな件がありましたのでカミングアウト的に。命に大小はありませんが(こと仏教圏におきましては多分)、ワタクシはキタナイ人間ですので、正直、ものによりショックに強弱があるのも否定できません…

●ロシアリクガメ死去

  …実は少し前です。顧問が初任あけ間もなくの頃に当時の与野市のペット屋で購入し、初任校では準備室にて、2校目以降は基本的に教室で飼育してきたロシアリクガメの♂です。当時2匹購入し、たまたまペアだったのですが、♀は10年近く前に自宅の温室内で死亡。ペアで生きていた頃は、2校目の生徒には♂♀ともども区別なく「アツシとタカヒロ」と名付けられ、前任校ではやはり♂♀区別なく「カメチキ」と呼ばれていました。

  春日部東に来て、担任をもって、初めて「教室に飼育動物なし」で3年間を過ごしました。色々とありまして…。ここでは生物部で、この亀を3年間と数か月飼育してきました。少なくとも27年間は生きた個体です。今年度、世話担当になった1年生M君は、爬虫類飼育にも明るく、自宅でもリクガメを飼っており、顧問の指示以外に間違ったこともしていないし、私も世話のフォローはしていましたし、様子から死因は寿命?としました。リクガメですので本来はもう少し長生きするはずですが、決して最良の環境で27年間すごしたわけでもなかったので、個体のポテンシャルが落ちていたと考えれば…さすがに遺体は持ち帰って自宅の庭に土葬しました。

●ミシシッピアカミミガメ♂

  こちらが亡くなったのは4月か5月でした。あのA君が生涯で初めて自力で捕まえた野生のカメ、という個体です。1年生の飼育担当Kさんが気が付いて、職員室に知らせに来てくれました。ミシシッピアカミミガメは、飼育環境に間違いがまったく見られない状態で、突然不審死することが時折あります。原因は一番不明です。A君由来の個体ということもあり、さみしい出来事でした。

●ケラ

  前年度イグアナを担当した2年生のH君が今年度「オプション虫」担当ということで任せた、「ミミズだ~って、オケラだ~って♪」のケラです。夜、灯火に誘われて職員玄関の階段に時々飛んできます。この個体は顧問が帰宅時に寄ったガソリンスタンドで拾った子でした。ケラはモグラと同様、大食漢で、長く生かすにはエサと水分がカギとなります。雑食なので、水分がてら昆虫ゼリーと、毎回の床材(腐葉土)補水と、煮干し、野菜くず、時折顧問でミミズを与えてきましたが、先日、期末考査前?に死亡。乾燥気味の容器内にミミズもおらず、遺体も判別がつかなかったので、ケラがミミズを食べつくして、その後死亡して、遺体も腐敗分解したあとの確認になってしまったのかも知れません。通常、潜りっぱなしで見えないので、生死を確認せずに世話をしていたかもしれません。もっとマメに確認させる(する)べきでした。

●ナガヒョウタンゴミムシ

  好きな人は好きで、大切に飼育するレア昆虫です。職員玄関階段に飛来した個体でした。こちらの死因は恐らく乾燥。H君、ひいては監督不行き届きで私が、反省せねばなりませんね。

●コガネムシ

  6月13日にコガネムシについて記載してから意識がありましたので、期末考査期間中、退勤時に職員玄関に飛来したコガネムシ科を捕り揃えてみようと思っていました。写真を撮らなかったのが心残りですが、ある2日間でかなり充実したラインナップになりました。あの、コガネムシ(しかも2匹!)、近年激減したように感じるドウガネブイブイ(名前が凄いセンス!)、アオドウガネ、サクラコガネ系(マニアでないと?判別困難)、クロコガネ、クロコガネ系(マニアでないと判別困難)、ちょっと日をおいてコフキコガネ。これらはプラケースに入れて昆虫ゼリーと桜の生枝で飼育を試みましたが、以前に赤化個体のコガネムシを自宅で1匹で飼育した時と違い、ものの数日でコガネムシ2匹を含む半数以上が死んでしましました。もともと成虫個体の寿命は長い種族ではないものの、生徒の観察が済んだら逃がすべきだったかもしれません。

●カブトエビ

  オタマジャクシ採集の時に1年生J君が捕った個体が3週間くらい生きていたので、油断ないし勘違いをしました。実は小学生以来、カブトエビやホウネンエビを田んぼで見かけても捕らなかったのは、「すぐ死んでしまう」からだったことを思い出しました。先日連れ帰った十数匹は、まだまだ成長していくサイズではありましたが、やはりものの数日で全て死亡。原因ははっきりはわかりません。水も生息地の水を多く使用しましたし。ちなみに田んぼの方も先日見たら一切いませんでした。

●ヒヨドリ(ひな)

  これは飼育生物ではありません。ワタクシ図らずとも職場の生き物レスキューみたいになっていますが、期末考査期間の前のこと。校舎内の階段でとある女子生徒に呼び止められ、

「松本先生!部室棟の階段でヒナが落ちて死んでいるので助けてください。」

「エッ死んでるの?(死体をかたしてほしいのかな?)」

「ピーピー鳴いています。」

「あっ鳴いてるの?じゃあ生きているんだね?」

「分かりません!」

  ちょっと要領を得ないやり取りですが、見に行くと伝えてその場は別れました。本当に見に行ってみると、確かにいました。見た目、ぐったりと死んでいるようにしか見えませんが、雰囲気で「親がきたような刺激」を感じたのか、突然黄色い口を開けてピーピーと餌を求めてきます。上を見ると、巣らしき枯草が鉄骨の隙間からはみ出ています。本来、巣に戻すのが最良ですので、近くにあった箒で巣の近くを刺激してみましたが、うんともすんとも言いません。他のヒナがいるように思えませんでしたし、そもそも大きな脚立を借りてこないと届かない場所でしたので、いったん保護することにしました。インターネットで調べてみますと恐らくヒヨドリのヒナではないかなと。保護の仕方も検索しました。

  他の先生方は様々な件で忙しそうでしたので、私はこの件を誰にも言わず、こっそり更衣室に箱を置いて、とりあえず給水し、放課後に近隣のお店からすり餌と給餌器具を買ってきまして、退勤までの間、2時間は開けないように、数回給餌をしました。

  翌朝出勤した時には、すでに死んでいました。思いつく死因は2つです。1つは低温。本来、親鳥の保温があるわけですし、40度以上に保つべきだったようです。この日、夜も更衣室は30度以上あったと思いますし、朝も暖かかったのですが、40度以上からすれば10度以上低いので、意識になくはなかったのですが、この温度でダメなのか~と…もう一つは、最後の給餌が喉の奥まで器具を挿入できていなかったことです。つい喉の奥は「つかえてむせるのでは」と思ってしまいますが、ヒナは自ら喉の奥の方まで器具をくわえてきていましたし、唾液がしっかり出るわけでもないのかもしれません。だとすると最後の餌が喉の奥から内臓まで落ちていかず、口から喉にかけてとどまってしまったら、もしかしたらよくない状態になるのかも…とも考えました。

  仕方はありませんので、庭に埋葬してきました。当該生徒がその後を訊ねてきたので、状況を簡単に伝えました。ある日の出来事…でした。

 後日、とある体育の先生が教えてくれましたが、実は何人かで先にこの女子生徒の訴えを受けていたがどうしようもなく、そうこうしているうちに生徒の表情が可愛そうな感じになっていくので、「もう、これをなんとかできるのは、松本先生だ」と伝えたそうです。せっかくなのにとほほ。なんとかできませんでした………

 

ここからやっと本題です。

文化祭に向けて② + カブトムシ確認

 部員たちが通常の飼育栽培生物の世話を終えたら、まずミーティングを行いました。例年と違い、前回文化祭に向けて皆で考えたことを実現するために、夏の部活動の予定を考えました。おりしもこの日、文化祭に参加する全部活の部長の集まりがあり、特別予算の使い道や企画書等での要修正点をいくつか持ち帰りましたので、ここでしっかり話し合いました。内容は割愛します。その後、カブトムシの容器の確認作業をしました。思いのほかミーティングがまた長くなってしまったので、いったん全体は解散としました。残れる人だけ残って手伝って、という形にしましたところ、演劇部と兼部している2年生のI君だけがそちらへ行き、他はなんと全員残りました。

 カブトムシの確認ですが、手前に一連の流れがあります。

 過去に何度かブログに挙げました、昨年度のカブトムシが残した卵の顛末です。

 昨年度2学期前半、カブトムシのいなくなった水槽から小さな幼虫を取り出して、水槽に腐葉土を積め、幼虫を戻した時は、36匹いました。その後、冬に餌でもある床材の腐葉土を更新した時は、28匹確認できました。幼虫の総ボリュームに対して容器が小さすぎるので、ここからタライで飼育。その後、新入生のJ君が新担当として主に乾燥具合を確認し続けました。6月に入ってからは、いつ羽化してくるかと顧問もじりじりしていましたが、今年度はこの期末考査期間までほぼ何も起こりませんでした。それどころか、6月下旬から7月上旬に授業の関係で一時廊下に出されていた期間がありましたが、その間に「まだ幼虫のまま」土の表面に出ていた幼虫が2匹ほどいたことがありました。

 調べ直してはいませんが、記憶では、かれらは5月には土中の蛹室にて羽化を済ませて、地上デビューの日を1か月ほど待ち続けるもの、と覚えています。また例年、早い個体は6月下旬に見かけますし。それが、今年は7月上旬までで、変化と言えば上記の件のみ。一体、土中では何が起こっているのか?全部まだ幼虫などということが?それともほとんど死滅したのか?

 それがこの日、ミーティングの前に、担当のJ君が「先生!何匹か成虫になっています。」と。ようやくきたか、と思いました。急ですが、成虫は成虫として飼育しないといけません。とりあえず出ている成虫にはゼリーをあてがうよう指示をしておきました。また、この段階で容器を観察して気が付いたのが、土のかさが大分減っていたことと、タライの内壁がまんべんなく汚れていたことです。先週の金曜日までにはなかった状況だと思います。原因を考えてみますと、

 ●内壁の汚れ → たくさん羽化した成虫が、逃げようとして壁に立ち上がって暴れたのか?また中で飛び回って高い位置まで汚したのか?

 ●土が減った → 多くの幼虫が蛹室を作って、蛹でいる間に空間をかせぎ、それが羽化して出たり潜ったりを繰り返して、蛹室は潰れ、土も攪拌されてかさが減ったのか?

 

ここでやっと、元の流れに戻ります。

 さて、まずは、何匹出てくるか分かりませんが、♂と♀は別の入れ物で飼育していこうと思いますので、J君には水槽を2つ準備してもらいました。急ですので、腐葉土と餌しかありませんが。その後、どけた土を一時入れておくバケツと、生体を乗せるトレーを用意しました。しばらく例によってお祭り状態ですね。男子はほぼ全員が、我も我もと掘りたがります。女子は、内心は分かりませんが、割って入らず、かつ至近距離でずっと成り行きを見ていました。

 

 始めに表面に出ていた成虫は全て♂で3匹。角だけ土中から突き出していたものが♂1匹。みな小さいです。餌に使用していた腐葉土が、東南アジア産の園芸用の安い品で、滅菌してるので菌類を中心とした栄養素は落ちていますし、狭いところで多頭飼いでしたから…。

 

 その後、土中にいるであろう個体を傷つけぬよう気を付けながら、土をどんどんどけていきます。♂が土中から3匹でてきましたが、なぜか最初は♂ばかりで、♀が出て来ません。なぜでしょう?別の動物の習性を当てはめてみたりと、色々と勘繰り始めましたが、後半にようやくメスも出てきました。

 

 ここで「口器」の話。カブトムシの口を見ると、オレンジ色の短いブラシが見た目1対?あるのが見えます。特に空腹の場合は伸ばしています。実は昆虫は原則すべてが口先にアゴに該当する口器を6個備えており、種によってこの6個の形状がそれぞれ異なるのです。原則、上唇、大あご1対、小あご1対、下唇からなり、あごには触覚のような(触覚とは別です)感覚器が付属している場合が多いです。カブトムシはあご2対ともブラシメインで、噛むことはできませんが、同じ樹液食でもクワガタムシの大あごは角か刃物のように大きく突出して物を挟めます。似たように大あごが目立つ昆虫は、カミキリムシ、アリ、ハチ。バッタは上唇をめくると想像を超える痛そうな大あごが…。ちなみに、蝶や蛾の渦巻き状に丸まったストローも、セミやカメムシのストローも、蚊の複雑なストローやハエの妖怪のような唇も、トンボの縦虎挟み状の口も、みんな6本の口器が形を変えて発達したものです。カブトムシに近い仲間のコガネムシは、樹液食ではなく植物食ですから、小さいながらブラシではなく刃物状の「噛める」アゴがあるのです。

 

 ♀は全部で3匹。なぜか、土の深さで半分より深いところでばかりみつかりました。

 

 誰かが「あっ卵だ。」…ええ!? 今回、私にとって初めて体験で、大きな誤算が、なんと卵が見つかり始めたことです。最初の♀が見つかったくらいの深さからでしょうか。羽化して、成虫として初めての食事もせず、交尾して卵を産む、などという事がこのカブトムシという種族で「ある」ことなのでしょうか。まあ、もし彼らが例年通り羽化していたならば、7月上旬までどうしようもなかったわけですし、卵は今回の新成虫が産んだとしか思えない状況なのですが、ではそんな親から生まれた卵は正常に発生して成長できるのでしょうか。私たちにとって新しい疑問です。

 通常、野生で交尾まで漕ぎつける成虫は、足の先の符節が取れてしまったり、前羽に傷や汚れがあったり、それなりの見た目であることも多いです。また、交尾が済んだ成虫はあっけなく寿命がくるものですが、その頃はかなりヨレヨレになっていることも多いです。ところが今回見つかった成虫は、全てピカピカの完品ばかり。メスにしても、産卵を終えた状態には思えませんでした。

にゅるにゅるネバネバ系は平気なのになぜか虫は甲虫も触れない2年生のE君が、自主的に卵を数えてくれました。なんと72個。私の経験では今あるべきでないものなので、少々驚きです。それにしましても、

 ●冬に幼虫28匹確認 

 ●どうみても新成虫が♂7匹と♀3匹(♀は後述のように+2匹で5匹になりました)

 ●タライ内には、蛹化できず死んだと思われる幼虫の死骸がバラバラのも併せて2~3匹分

 ●タライ内には成虫の死骸またはその一部と思われるものは一切なし

 ●2月~4月くらいに、蛹化の前に死んで、腐敗分解して死骸も残っていないものが何匹かいたかも

 ●餌の無い環境で、新成虫が産んだと思われる卵が72個

…感覚では、どうしてもつじつまが合いません!卵を産んでから逃げた♀も併せて、10匹くらいは逃げ出したのでは??部員たちで生物室内を捜索しました。案の定、まず私が元気に生きている♀を1匹みつけました。また部員がすぐに死んでいる♀を1匹見つけました。この死骸は特に軽かったので、産卵して逃げ出して飢え死にか??

 ちなみに、廊下に出されていた1週間ほどの間に、校内に逃げ出したとは考えにくいです。土の表面の様子や蓋代わりのビニールの様子も、成虫が盛んに活動した様子はなかったですし、校内にカブトムシがいるとなれば、話が届くとも思いますので。

 

 ♂と♀は、文化祭に出展したいので、寿命が来ないようそれまで交尾をさせないように(手遅れか??)それぞれ別の水槽に入れ、卵は孵化するかどうか観察しやすいように小さな容器に入れました。

  成虫にはあとで木の枝でも入れることにします。これが重要でして、このままでは壁際で立ち上がって仰向けにひっくり返ってしまった成虫が、体力を消耗し最悪死ぬまで起き上がれない可能性があるのです。自然界では、まず成虫がひっくり返る可能性が少ない。樹上から落下でもしなければ…そして、ひっくり返った成虫が、6本の足先それぞれの符節のかぎ爪を1か所でいいから何かに引っ掛けて体重を起こすことができる草なり枝なりが一切ない、という可能性はもっと少ないのです。そういったリスクが、飼育下ではありふれた状態に跳ね上がります。よくペット屋でパック売りされているカブトムシやクワガタムシが中でひっくりかえって起きられず、熊の曲芸の毬のように、体重より小さな小枝や床材を全ての足で抱えて揉み続けているのをみかけます。

 

ここで「自然界にない環境を与えるリスク」について。

 ●ガラスやプラスチック=透明なのに突き抜けて先に進めない、爪が立てられない

 ・認識できない動物は鼻面を中心に激突を続け、ひどいと頭部に大怪我、最悪死因にもなります。

 ・(アマガエルの回でも言及済)登れないので、水から上がる必要がある生物は、容器内に水のみだと溺れる可能性があります。意外なのはザリガニ。少ない水量で水自体が酸欠である場合、彼らは野外であればどうにかして水際に出て、エラに直接空気を取り込みますが、水槽等では水かさが体高の倍もあると空気に直接触れることができずに溺れます。

 ●網=反対側が見える/水や空気、光が通るのに、向こう側に移動できない状態が同じパターンで広範囲に続く環境

 ・ガラスと同じように怪我の原因になり得る。また、5面がガラスの入れ物で蓋だけ網なり格子なり、だと、飛んでふた裏にとりついた生体がいつまでもとっかかりがなくて壁を降りられず、餌なり休息場所がある下の世界に戻れないままになることも。

 ●鏡=かなり知能が高くない限り、水面以外で自分を映すものは自然界に無いので理解ができず、映った像をライバル個体だと思い込み、鏡相手に縄張り争い等を継続し、体力を消耗し、最悪怪我や衰弱を招く

 

 最後に、おまけのおまけで、「オオハンゲ」の1つ目の花穂について。

 こうなる前に確認してから、かなり短時間のあいだに種を落として枯れていました。毎日のように通りかかっている場所においてあるので、少しうっかり観があります。写真の、左右にビラっと開いているところの中央にオレンジ色の筋が見えますが、そこが鞭状に長く伸びる「付属体」の基部で、苞と合着してます。オレンジ色のラインの辺りに見た目ドリアンの実のように固まって雌花が付き、種が育ち、やがて苞が開いて種が落下します。雄花は雌花範囲の上(写真では下)、苞がめくれていないところに固まって咲いていたはずです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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6月20日 文化祭に向けてミーティング

うれし泣き「広報」ということで、ブログ更新を頑張りながら、「いったいどなたか、コレ見ている人はいるのだろうか」という思いも持っておりましたが、ひょんなことから「在校生の保護者の方で楽しみにしている方がいらっしゃる」ことが分かり、大変嬉しく思いました!有難いことです。何人いらっしゃるか分からず大変申し訳ありませんが、読者の皆様、今後とも、よろしくお願いします!

 

さて、私が生物部の顧問になって、3年が過ぎ、4年目が始まっています。

 1年目:部員数2名・・・3年生1名(5月くらいに希望して引退)、1年生1名(A君!)

  ※文化祭:展示・ふれあい体験・餌やり体験・販売・我が家のペット写真コンテスト

 2年目:部員数3名・・・2年生1名、2学期後半から1年生女子2名兼部で入部(BさんCさん)

  ※2月末からコロナ禍、6月まで休校

  ※文化祭:中止

 3年目:上記部員+1年生6名入部(1名3月で退部)

  ※文化祭:(コロナ禍継続、クラスは全て事前に動画を作成、本番は教室にてこれの視聴、文化部のみ展示あり。出席番号奇数偶数分けによるAMPM分散登校での文化祭運営/参加…という条件でしたので、→)展示のみ ー 生物室内を巨大な進化の系統樹にみたて、飼育栽培動植物を系統樹の先端に配置

  

…今年、新生生物部としまして初めて、本来あるべき「生徒が自分で考えて作る文化祭」に挑戦します。

 

文化祭に向けて話し合い

 いつも、部員たちは来るとかなり広めに机を使います。今回は活発な意見交換を狙って、一通り世話の作業が終わった後、教室前方中央に寄って2人組で着席してもらいました。文化祭といっても現部員は従来の形を一度も見たことがありません。気を付けて進めたいところです。

 ★運営面:委員会、部活、クラスと3つの所属団体の責任の兼ね合いについても未体験です。やりたいことと部員数、バランスよく設定しなければなりません。

 ★準備:やりたいことを考えたら、それを実現するための材料、道具、作り方や手間、購入先や購入方法等も具体的に考えねばなりません。

 ★展示:考えようですが本来中心にあるべき???個人研究は、結局本格的に始められていません。かといって普段展示されている動植物をそのまま見せても、文化祭の展示というには弱いです。過去2回の文化祭での様子をプロジェクターで投映して、生物室の使い方についてイメージを沸かせてもらいました。

 一通り条件等を説明したら、時間を取り、2人組で話し合ってもらいました。かなり活発に案を出し合い始めて、いい雰囲気でした。

 部長さんに話し合いにて部長らしい動きをしてもらうのも、実は現生物部にとりまして初めてです。前に出てもらい、皆の意見をまとめてもらいました。

 今年度、県内で出ました「文化祭を一般公開に戻してほしい」議論ですが、恐らく各校でどうするか判断の最中ではないかと思います。本校も、元々今年度は校内公開で決まっており、まだ一般公開に踏み切るという判断には至っておりません。どちらになりましても一職員としましては前向きに受け止めていくべきですが、文化祭の出展の方向性を左右する条件ですので、どうなるかやきもきしています。部員たちから出た次のアイディアですが、どちらの公開形式になろうとも、彼らがやりがいと達成感を味わえるよう考えていければと思います。

★学校を中心とした大きな地図に用水路などを示し、各ポイントで採集できた魚などを地図上のポイント付近に展示し、そのまま販売もする

★魚すくい・・・採集した淡水魚で金魚すくい的なゲームをお客様に楽しんでいただく

★四つ葉探し・・・前回の活動からのアイディアですね。四葉の出る株を栽培し、お客様に株の中から四つ葉をみつけていただく

★競虫・・・何か一方向に短時間である程度走るタイプの虫を選び、コースを作って、お客様に自分の持ち虫を選んでいただいて競争させる(現段階では冗談半分????でゴキブリという案がby顧問)

これらイベントを開催しつつ、部屋いっぱいに生物を展示するイメージです。さあ、この部活も新しいフェーズに入れるでしょうか、お楽しみに!です。

 

今回はミーティングのレポートで写真がありませんので、ついでに、3項目つけ足します。

●オオハンゲ展示

 前回のムサシアブミに続き第2弾、サトイモ科の面白い植物の展示です。

無事花が咲いたので、展示開始です。といってもサトイモ科あるあるで、花が咲いたと言っても花は見えず、「仏炎苞」と「付属体」しか見えませんが。

葉が破れているのは、あの雹の被害です。

花穂の拡大↓。棒のような「付属体」の下の方を「苞」が筒のように包んでいます。

この筒部分の中で、外から見えない範囲でですが、隠れた付属体の上半分に雄花、下半分に雌花が密集してついています。

 

●アマガエルオタマジャクシのカエル化 途中経過

全体で2~3匹亡くなりましたが、全体的には順調に管理できています。不思議なことに成体にかわる順番は大きさ順とは限らないようです。前回の「形がちがうオタマが混ざっている」件は、残念ながらどういうことか分かりません。

カップに担当生徒名が書いてありますので、自分の担任する生徒のカエルが成長するのを楽しみにここを通りかかる先生もでてきて、有難く思います。

まだ尾が半分残っている個体。口の形はだいぶ成体に近づいています。

尾が1/3残る個体と、形は完全に成体になった個体。

当初危ぶんだ「登れるところがなくて溺れる」という状況は、今のところ起こっていません。

幼体は体が小さいから水分による吸着力も高くてプラスチック壁に取り付きやすいのかもしれません。これがヌマガエルか何かだと、指に吸盤は無いし、体は大きくて丸いし、頭部の形状もよりとんがった感じで、水中から垂直ですべすべな壁にとりつくのは困難でしょう。大きなアマガエルの場合も、吸盤があったとしても、危ないと思います。

 

 ●カブトエビ!

本校近くの「牛島球場」の裏手、幸松公民館の先の田んぼに、カブトエビが発生しているのをみつけました。

前回、オタマジャクシの時に生徒が大きなカブトエビを捕まえた田んぼは、その後なんども見つけにでかけましたが、次の個体が見つかりませんでした。もしかしたら、あの雹の影響でもあったのでしょうか・・・

本日、たまたま用があって通りかかった田んぼで、かなりの数のカブトエビが活発に活動しているのを発見。案の定ですが、次の写真でいうと最も下段の田と、中段の田にしか発生していません。一番奥の田にはいませんでした。

 

カブトガニはクモに近い系統、このカブトエビはミジンコに近い系統の生き物です。

カブトエビは田んぼの水底をかき回し、水を濁らせるので、余計な水草の成長を抑え、農家の方にはありがたい生き物のようです。

水中で背面泳ぎで水面下の餌を食べるようです。キモチワルイかもしれませんが笑う

機動力もなく、田の縁にもふんだんにいるので、ものの数分で十数匹取れました。もういいか。

 4匹をアマガエルの横に展示。残りは「エビ水槽」に入れました。

ここで驚きの誤算!前回の大きなカブトエビはここでかなり長い時間、元気に動き回って生きましたが、今回、小さいカブトエビがなんとスジエビの餌食に!えええ、スジエビの分際で?いえ、確かに肉食ですし、小さなはさみ脚で捕まえられる範囲の稚魚などは食べてしまうことは知っていますが、スジエビにとってカブトエビは固そうで食べそうに思えませんでしたので・・・一番大きなスジエビ2~3匹に、カブトエビ2~3匹が食べられてしまいました衝撃・ガーン

 

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6月13日(月)フィールドワーク 「倉松公園散策」

 春日部東高校のすぐ周辺は、生態系の多様さは残念ながら高いとは感じられません。確かに古利根川や大きめの公園はありますが、ここで私がこう言う根拠は、単純にどんな地理的環境があるかではなく、これまで私が生きてきて常に身の回りの自然を観察し続けてきた上での感想です。

 初めて、私が「ここは自然が多様だ」と感じる条件を文面でまとめてみました。

 ①見つけられる動植物の顔ぶれ、特に「おおっ!コレがいたか!」という事があるか

 ②どれくらい生き物がしたたかに我々のインフラの隙間に入り込んでいるか

 ③同じ種でもどのくらい元気に繁栄しているか(在来種基準)

 ④人が手を付けた環境の中でどのくらい本来の野生と思われる様子が見られるか

・・・特ににおいて、勤務地だけで比較して面白いと思える事例※を挙げますと・・・

 ※ここで面白いに含めないのはどこでも共通して見られた魚類や昆虫類などです。それらが面白くないわけではないですよ。前回のオオミズアオは全てで見られましたので、含めません。

 ●私の初任校であるK市のとある工業高校の周辺は、完全な市街地、繁華街、あるいは工業地帯で、自然という概念で捉えられる環境は皆無に等しい所であるにもかかわらず、左右は全て道路等に囲われた3面張りの幅1mのとある用水で「ボラ稚魚、ウグイ、テナガエビ、スッポン」等が取れました。またグラウンドの端を手のひらサイズのモクズガニが歩いていた、という同僚の目撃談がありました。また近隣のとある元女子高前の護岸された川にはクロベンケイガニがたくさんいました。

 ●私の2校目の勤務校であるS市の田園と丘陵の境目にある普通高校では、近隣の田んぼ地帯にほんの30mくらいでしたがカワニナがいる用水路がありました。また近隣の公園では、時期さえ押さえればカブトムシの幼虫が「無限に」掘り出せました。駐車場でアカスジキンカメムシ(日本で3番目に美しい?カメムシ)も見られました。

 ●3校目の勤務校である、隣町のある普通高校では、周辺が田園地帯で、敷地内外で「この虫、生まれて初めて見た(希少種とは限りませんが)」というケースが目立ちました。ウバタマムシ、マイコアカネ、ハッカハムシ、キマダラミヤマカミキリ、トラハナムグリ、ウマノオバチ、セイボウ・・・また見たことがある回数が極端に少ないチョウトンボ、コカブトムシ、ベッコウガガンボ、習性上見かけにくいタマムシ、今どき多くはないクロカナブン、また鳥ですがカワセミ、オナガ、メジロが比較的よくみられ、ハイタカが不時着して町に保護を依頼したことも。植え込みにはマツバランが生えていて驚きました。グラウンド角あたりの用水にはイシガイ(淡水2枚貝)もいるようでした(殻はふんだんに見つかる)。あえて付け加えますが、このあたりの用水数本には、「物凄く大きなマッカチン(アメリカザリガニ)」も、よくいました。それこそ、通りかかるとどうしても捕まえたくなるくらいの、個人的過去最大級の個体たちです。

 ●そしてこの春日部東高校周辺では、4年間でライギョ、カワセミ、モクズガニ、「コガネムシ」。う~む、まだ少ない!

 ※コガネムシ:是非検索してみてください。「〇×コガネ」といったコガネムシ科の有象無象は平素より無数にいます。アオドウガネ、クロコガネ、セマダラコガネ、サクラコガネあたりを中心に。しかし、日本語の学名「コガネムシ」は実は近年はわりと希少種になります。ツヤツヤ度(金属光沢度)がすごい!春日部東では、3回ほど灯火に飛来しましたが、うち1匹はなんと赤化個体でした!そういえば、有象無象に入るべきヒメコガネとマメコガネ(海外で外来種Japanese Beetleとして猛威を振るっている)は、いつのまにか激減しましたね。大丈夫でしょうか。

 江戸川は生徒を連れて自転車で行くには少々遠すぎて、実現するなら夏休みになります。江戸川での経験を含めてよければ、この4年間で見ためぼしい動物はシロスジカミキリ、ニホントカゲ、ノウサギ、そしてなんとキツネ!しかし江戸川は職場から離れすぎていて、勤務地で比較するには条件外になりますね・・・ということで、この春日部東周辺はあまり多様とは思えないのです。 

 それはしかし、生徒にとってもそうかというと、まだまだそんなことはありませんね。「生徒にとっての新しい発見」に結びつくように顧問が場を設けられれば、それは嬉しいことですし。なにより、これまでの職場と違って、春日部東では「生物部」があり、「そこの顧問を私がやらせていただいている」ということが大きなこと!今日も、彼らにとっての「まだ見ぬ発見」を求めて、あわよくば自分にとっての新しい発見にも期待して、自然を見にでかけましょうか!

 

「倉松公園」

 学校から自転車で3分(by Google)の、ごく普通のいわゆる「公園」です。近いのですが、実は生物部としては初めて訪れます。「今回、下調べはしていないので、3チームくらいに分かれて、何かしら見つけてみましょう。発見したものがめぼしければ、皆で共有しましょう。」捕獲具は無理にもっていかないことにしました。

 

3年生で部長のCさんと副部長のBさんが引退し、新部長さんになったD君。D君だけ部活の部長として文化祭関係の集まりがあって、部活への出席が遅くなりそうでしたので、部員たちには先に指示だけ出して公園に向かってもらい、顧問が部長を待ちました。

↓待っている間に生物室から望遠で撮った部員たち。ちゃんと並走しないで公園に到着しましたね。

 

 まずは公園脇にある川?池?ここの水は汚いのですが、晴れの日は外来種のアカミミガメが多数、いつもうろこ状に連なって日光浴をしています。今日は夕方まで暑いと思ったら、この時間、曇って風も出てきました。部員が水中にカメを複数発見。写真は今年生まれた稚亀ですね。

 

池を離れて、木々に挟まれた遊歩道へ。動機付けでクワガタ解禁の話をしました。

「そういえば今日の朝、職員玄関で今年一番のコクワガタがカラスに食われていたよ。もう活動を始めている時期だね。」

「うおおお、じゃあつかまえよう」

「クヌギ等の木がないと。樹液が出ていないと。」

・・・からの、樹形や葉の感じから樹種を判別する話へ。

下の↓、「今年一番クワガタ」の証拠画像は、ブログのここに載せようと思いついて、フィールドワークから戻ってから撮影したものです。死骸は朝と同じ場所にまだありました。撮影のために脚は拾い集めました。

春日部東では職員玄関の灯火に飛来する大きめの虫はことごとくカラス?に食われてしまい、生きた状態でなかなか残りません。朝やる「灯火採集」も楽しい虫取り方法の1つなので、残念です。

私は、ちらばった食べ残しから、それが脚や翅の一部であってもだいたい 何の虫か分かりますので、いい虫の犠牲が分かってしまうとちょぴり悲しいです。

 

画像はありませんが、ツツジの植え込みにハバチ(幼虫が蛾の芋虫みたいに葉を食べる原始的なハチの仲間)の幼虫や、植え込みの上に棚状の不規則網を広げるタナアミグモの仲間などを見つけて観察しました。

 

公園の中央に水の枯れた人工池?がありました。見ると2か所だけ浅く水が残っています。

よ~く見ると、色々います。ホウネンエビ!他、アメンボ等の水面/水棲昆虫。

動き始めから合流できた新部長D君が、ガムシの仲間?も捕まえました。

 

 1年生女子Kさんが、ショウリョウバッタの幼虫を捕まえました。よくみるとたくさんいます。

新部長D君がクビキリギス♀を捕獲。1匹生物室で飼っていますが、餌やりを失念しがち。この個体は卵ももっていそうですので「逃がそうか。」

 

シロツメクサ(クローバー)の四葉について紹介しました。

「実は、四葉等の変わり葉の出やすさは、株によります。出ない株は出ない。出る株は高確率で複数出ます。」

例になる株をみつけました。この株から四つ葉が4~5本取れましたが、写真に写っているのはギリギリ2枚?

中央ちょい右の黄緑色のと、下辺ギリギリ、左角から1/4あたりのものと。

 

 2年E君が見つけるのがうまく、5つ葉もみつけました。

こうなると、宝探し状態で、本来興味もそれほどあったわけではない者もみんなはいつくばって探し始めます。人間観察も面白い?!

 

シロツメクサはマメ科の植物ですから「奇数羽状複葉」が基本です。本来、四葉はイレギュラー、5つ葉、7つ葉が「筋」です。何かで読んだことがありますが、世界記録は三十何枚?こうなると恐らくもう葉柄から複数合着した奇形でしょう。

 

 公園などで、株ごとに四葉があるかないかを調べ、「〇ふだ」「×ふだ」を立てていき、そのエリアで「〇ふだ」がいくつどのように存在するかを調べる調査、というメニューはずっと温めているのですが、ひょんなことからプレができました。

 昔、それこそ顧問が高校生のころ、家の隣の公園で3.5葉、四つ葉、4.5葉、五つ葉、六つ葉を大量に集めて窓辺で水に差しておいたところ、根がでたのを思い出しE君にいうと、やってみるというので、生物室に持ち帰らせました。

 四つ葉から生えたクローン株が全部四つ葉、とはならないはずです。株全体の細胞が全て同じ遺伝子のはずで、どの部位の遺伝子でみても四つ葉発現率はx%、と思いますので、もし今回の四つ葉から発根して大きな株になるまで栽培できたとして、もとの株と同じくらいの率での四つ葉発現になるかと思います。私、「遺伝」は苦手分野でして、当てずっぽうですが。その辺を確かめる栽培・観察も楽しいかもしれません。

 

さらに寒くなってきました。撤収することにしました。

 

画像はブレてしまったので載せませんが、戻り際に、途中の木の幹の地面から50cmくらいのところに交尾中の小さなカミキリムシをみつけました。レンズを近づけたら即落下。1匹つかんで幹にたけ直しましたが、やっぱりブレました。地面にうずくまった個体も撮影したらブレていました。幹にいても地面にいても、見事な保護色の例となるはずで、残念!

 

やっぱりフィールドワークは楽しいですね。戻って、振り返りと、文化祭の話を少しして、解散しました。

 

 

 

 

 

 

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生物部顧問=生物系「ちょっと困った場合」の御用達!?

部活動そのものではありませんが、生物系の面白い?出来事が私こと生物部顧問には時折起こります。

画像を入手しましたので、ブログに挙げてしまいます!

 

6月3日(金)体育祭の日 ヘビ対応

 体育科の見事な采配で、天候が危ぶまれた2日3日、両日に渡り手順変更等で予定されていたレースを1つも潰さず実施して、3日の午後は表彰のみ。これもリモートで無事に終了し、あの雹が降る前に学校は解散となりました。あの日のことです。

 午前中に全種目終了し、閉会式も終わり、昼食前。せめて微力ながらお役に立てればと、グラウンドに残り、一部の部活の生徒たちやボランティアで残った先生たちと、グラウンドの片付けを手伝っておりましたところ…

「松本先生、今、忙しいですか??」と家庭科のF先生。ちなみにF先生、前任校からほとんど一緒で、最も長い間同じ職場でお世話になっている方です。

「なんか、困ってますよ。」と、彼女が正門方面を指さして歩き始めます。

「え、なんですかなんですか」とついていくと、体育館の脇あたりに、さらに数名の先生たちが立ってこちらを見ています。お1人が虫網を持っています。

「あーきたきた」「松本さん、ヘビ!」「そこの植え込みの中に」「捕れる?」「網網!」と皆さん。

「捕れる?捕って!俺、だめなんだこういうの!」と、人対人で喧嘩したらぜったい誰にも負けないムキムキのとある先生。カワイイ・・・ムヒヒ・・・それにしても、なあんだあ、自分か生物部員か、誰かなんかやらかしたかと思いました。

「あはは、ヘビね。いーじゃないですか、いても(笑)」と私。・・・まあ、見たら生徒も騒ぐでしょうし、心無い者は危害を加えるかもしれませんし、このままでは皆さんお困りでしょうから、なんとかしましょう。

 ヘビは「アオダイショウ」です。もう10年以上前に、確か埼玉県では絶滅危惧でレッドデータブックに載せていたと思います。貴重な在来種です。みると全長1m未満くらいの、立派な成体です。青大将と言っても、この個体は少しブラウンとグリーンが混ざる渋いカラーリング!キレイ・・・無毒ですし、もし威嚇で噛みついてきても、正直クワガタに挟まれる方が痛いです。ホッケの骨を小さ~くしたような貧弱な歯がならんでいるだけですし、咬合力もたいしたことありません。歯は皮膚には刺さっていきませんので、かみついたところから引きはがすときに皮膚に白いひっかき傷が残るか残らないか、くらいです。相手は体が長いし、前から迫ってもよけるだけですので、網はいりません。

 ドウダンツツジの植え込みの間から覗くと、体育館の外通路(上履エリア)の端っこをゆっくり移動しています。腕を伸ばし、あえて胴体の中央をつかんで引っ張り出しました。さっきより数歩離れる皆さん。なんかさみしい。

 

※おっさん体形が嫌で画像は小さめに(笑)

 

「なんで頭あたりを掴まないんですか?」

「そうすると、余計に暴れてもがくんですよ。腕に巻き付いて来たり。そうすると余計なストレスも与えちゃうし。」

「飼えば!生物部で。」

「いや~・・・」餌が大変です。原則、「生餌」ですが、与えねばならない餌レベルの生き物たちを大切に飼育しているくらいですし、例え生物学上の資料と言い張っても「画像でいいじゃないか」「絶対無理!やめて!」という職員も多くいるでしょう。

一件落着、皆さんはそれぞれ校舎に戻り、私はこのこを掴んだまま正門へ。少なくとも敷地内に戻ってこないように逃がしてこよう。と、正門近くで女子生徒2名が突然通りかかりアッと小さく悲鳴をあげました。

「ああ、コレね。体育館脇にいたんで逃がしてくるところー。」・・・車も通りかかりますし、見られたら変!?結局、遠くまでいくのは面倒で、正門を出て右へ少し移動して、道路をはさんで反対側の畑に逃がしました。無事で生き延びなよ~。

 

6月8日(水)オオミズアオ

 今度は、トラブルというほどではありませんでしたが、対象が珍しいヤツでして。

 私はスクーターで通勤しているのですが、この朝、いつものように正門から敷地内に進入すると、奥に見える職員玄関へ上がる外階段に先生たちが数人かたまっています。珍しい。何事だろう。なにやらみなさん、こちらを見て「あー来た来た」っぽくなっています。

 駐輪して、荷物を持って階段に向かうと、また呼ばれます。今度は何だ、またヘビか!?

「コレー!」と皆さんが指す先を見ると、階段に大きな蛾が。見事、無傷の「オオミズアオ」です。

これはもう、百聞は一見に如かず、まずは写真をご覧ください(今度は大きめ)

 

※植え込みの上にいるのは、踏まれてはかわいそうなので、私が階段からここへ移動したからです。

 さらに職員室に戻ってカメラを持ってきてこの画像を撮影しました。

 

「オオミズアオ」

古典では「月虫」、英語名Luna Moth。沖縄は与那国島の県指定天然記念物、世界最大の蛾の1種である「ヨナグニサン」と同じヤママユガの仲間です。

ヤママユガの仲間で昔はこの辺りでもよく見かけられたのが「クスサン」と「ヤママユガ」ですが、私は両方とも平地では全く見かけなくなりました。オオミズアオは昔からあまりみかけない蛾でしたが、珍しさがそのまま横ばいで、逆に安定してほぼ毎年1~2回見かけています。

 

写真では再現できませんが、朝日に輝く緑がかった翅やもふもふの体、鳥の羽のような触覚など、まさにビューティフル!

昔、2校目の勤務校では教室の壁にこの蛾が出て、女子が職員室に私を呼びに来ました。

「センセセンセ、キャベツみたいな虫がいる!来て!」「はぁ????」

それを思い出してお話したら、N先生「確かに!キャベツだ、レタスじゃない!」ですって(笑)

その場にいた業務主事さん、「車に翅の形がカッコいい大きな蛾がとまっていてさあ・・・」

「スズメガですね!」

「そうそう!写真と動画撮っちゃったよ」・・・いいですねぇ、朝からこんな会話!職場の皆さんに感謝です。

 最後にその場の皆さんにマメ知識をご提供。実は、大きな蛾は、一度翅を休めて一定時間以上経つと、「アイドリング」しないと羽ばたけないのです。街灯近くの壁や植物などにたかっている大きな蛾をつつくと、そのまま落ちるか、ぱったんぱったんとゆっくり羽ばたいて落ちるか、あるいは落ちた地面で翅をブルブル震わせながらウロウロし始めるか、なのはそういうことなのです。このオオミズアオも、私が階段から前脚をとっかかりに指にたけた時も、1回も羽ばたかず大人しく指先にとまっていました。踏まれてはかわいそうと近くの植え込みにたけ直し、数分後に撮影しに戻ると、ボディを小刻みにブルブル始めていました。さらに数時間後に見たら、いなくなっていました。元気で!

 

 こういったことが時折ありまして、内心悪い気はしません!私みたいな者にはありがたいことなのです。

 スズメバチが教室に入ってきたので助けて!もあります。大概、生徒は半パニック、先生たちも網や殺虫剤を持ってオロオロする場合が多いです。一応生徒には伏せて動かないように言い、教室を暗くして、窓を一か所だけ開けて、閉まっている窓は全てカーテンで覆えば、たいてい唯一開いている窓から出ていきます。ハチが窓ガラスまできてトラップ状態になっている場合、光に囚われていて襲っても来ませんので近くを開けてちょこっと開口部に向けてたたいてやれば出ていきます。(ここまで、真似されて事故があっても責任はとれませんので、お含みおきください。決して推奨はしてはおりません。)

 過去もっともおかしかったのは、前任校でわざわざ校舎内から呼びだされて校門に行ったら先人たちがみんなして「松本さん、ホラ!困ってるよ!」と校門下の用水の中を指さしていて、覗いたら白いニワトリがいた件ですね。

 

 

 

 

 

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5月30日 フィールドワーク 「オタマジャクシ捕り → カエルになるまで飼育してみよう」

私がこの部活の主顧問になって4年目が始まりました。

自分でも意外でしたが、こんなにやりやすくてやっていないネタを残していました!ザリガニより短期間でメリハリがある飼育モノ!

「オタマジャクシをカエルまで育ててみる!」

意外と生き物好きでもやったことがないことだと思います。部員たちに聞いてみたら、経験者ゼロでした。

理由もなんとなく分かります。

「オタマジャクシなんて珍しくもなんともない」

「育ったとして、カエルも珍しくもなんともいない」

「珍しくもなんともない生き物を幼生から成体にしたところで、面倒だし面白くない」ということなのではないでしょうか。

でも、けっこう見どころや関心すべき点があるものです。

★出発前の注意

 ① 農家の方の土地にお邪魔することになるので、田んぼの環境、特に稲の苗を荒らさぬよう固く注意(網をいれていいのは岸辺のみ)

 ② 水が入ったばかりの田んぼではなく、田植えが終わってしばらくたった田んぼを狙う

 ③ 1人最低1匹は頑張って捕るが、飼育ケースのサイズから、最大4匹までとする

 ④ ペアになり行動する

 ⑤ 採集の済んだペアから随時生物室に戻る

 

顧問のところには、ちょうど授業の質問で3年生が訪ねて来たので、部員たちには「さあ、でかけておいで」と先に出発してもらい、ちょこっと廊下で補習をしてから追いかけました。

ここのグループは3ペア一緒に行動。田んぼに水を入れるところ(何十年も、今更、名称がわかりません!)の半径1mほどが、ちょうど苗も無いので捕りやすかったようです。

けっこう大風が吹き始めてしまって、入れ物が飛ばないように重しを置いていました。

 1年生の男子は人数の関係で3人で組んで、少し離れたところにいました。

1人、なかなかオタマが捕れなかったのですが、先に代わりにイイモノを捕っていました。

なんと「カブトエビ!」

珍しいかと言われればそうでもないのですが、条件がそろわないと発生しませんし、いない田んぼには一切いません。一度発生すれば大発生しますが、要は捕りに行こうと思っても、「発生した田んぼ」を見つけないとどうしようもない、という意味で「イイモノ」です。

生きた化石、似た姿のカブトガニとはだいぶ離れた系統ですが、サイズは最大級、立派な個体です!素晴らしい!

カブトエビがいるなら、似たような存在のホウネンエビも見られるかもしれません。

 

みんなしっかり課題を?こなして帰還しました。

 

1人、いいことに気が付きました。2年生になったD君。

曰く「目の位置が違うのがいます」と。私も初めて気が付きました。

上の写真でいうと、右から2番目と4番目は、1番目と3番目に比べて、目の位置が体で最も幅広く、頭でっかちな印象です。空腹なだけ??口先のすぼまり方まで違って見えます。

時期的にどれもアマガエルだとは思うのですが・・・ダルマガエルはまだ夜のメイティングコールを聞いていませんし。

 

今日の成果と生体までの飼育場所は、広報を兼ねてムサシアブミと同じ場所で。

 

最後、生物室で、飼育観察の指標作りという事でちょっと学習。

★用語「幼生」・・・魚は「稚魚」、虫は「幼虫」、両生類や甲殻類などは「幼生」。国語的に、幼虫や幼生という言い方をするときは、成体との形態的な差が顕著な場合のようです。

★同じ両生類の有尾類(イモリやサンショウウオ)との差

 ・無尾類(カエル)幼生はエラが体内、体の片側にだけエラ穴があるが、有尾類幼生は外鰓※

  ※ブログネタ:ウーパールーパー=アホロートル、種名メキシコサンショウウオは、ネオテニー(幼形成熟)といって幼生の姿のまま成熟します。あのウーパールーパーの首周りの形態は、実はほぼすべての有尾類幼生に共通です。

  ・無尾類幼生は後ろ脚が先に成長しますが、有尾類は前脚が先で、早期から4つ脚になる

 ・無尾類幼生の前脚は、ある程度大きくなってからいきなり出てくるように見えます。エラ穴がある方が先に穴から出てきて、反対側は皮膚を突き破って出てきます。

 ・有尾類は原則生涯肉食ですが、無尾類は幼生から成体に変わる時に食性も大きく変わります。オタマジャクシは主に藻類等をたべていますので、口は岩の表面からコケなどをかじれるような、吸い付けるような形態ですが、成体は肉食になるので、捕食しやすいように大きく割けます。内臓も、草食のオタマジャクシ段階では腹に長い長い腸が渦を巻いているのが透けて見えます。目も、成体は目で見て焦点を合わせて虫などを捕食するので、大きくなり、飛び出します。両生類~哺乳類までの脊椎動物で考えると、ここまででじゅうぶん凄い体の変化です。また、有尾類は「エラ呼吸→エラ呼吸のまま」「エラ呼吸→皮膚呼吸」「エラ呼吸→肺呼吸」といくつかのグループに分かれますが、「無尾類はエラ呼吸→肺呼吸」と変化します。無かった肺が、できるって・・・凄い。

 ・さらに劇的なことが!当たり前!?とんでもない!体の何割かを占めていた「尾」が、なんと骨もろとも体に吸収されるのです。こんなに日本人にとってありふれたことですが、よくよく考えると、神秘以外のなにものでもありません!ちなみに尾はどうなると思うか部員に聞いたら「ちょん切れる」と答えた者が。いい笑いをとりましたね!

 ★飼育時の注意

 ・餌はコケ取り熱帯魚「プレコ」の餌が在庫のなかでは最適

 ・魚ほどではないが水質汚濁に注意(通りかかりに様子をマメにみる)

 ・四肢が確認できる頃から要注意、上陸できるような工夫をしないと、溺れる

 

さあ、これから短期間、大切に飼育してもらいますが、無事全員「カエル」にまで育てられるでしょうか・・・?

 

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校内不定期生物展示① 植物「ムサシアブミ」

以前より、生物部で管理している飼育栽培動植物を、ポップ付きで校内に期間限定で展示出来たらいいなと考えていました。ちょうど、華道部の生け花や美術部の絵画が校内に展示されるような感覚です。

生徒たちや教職員にどんなふうに受け止められるかな、まずはやってみよう、ということで、第一弾は植物で「ムサシアブミ」です。一般の認識では珍しかろうと思われます。キレイな花ではありませんので、いわゆる「お花」好きな園芸ファンの方々ですと見向きもしないかもしれないモノです。

昨年度の文化祭で行った展示のワンコーナーに「種の多様性を考える」コーナーがありました。そこでテーマにしたのが園芸業界に凄い割合で出回っており見た目の差も激しい「サトイモ科」の植物でした。今回のムサシアブミは、その名残です。当時は「葉っぱが1枚しかない」若い株でしたが、部員がしっかり管理してくれて、今年は「葉っぱが2枚+花」まで成長しました。ちなみにこの仲間は葉っぱは2枚でMAXですほくそ笑む・ニヤリ

なんとなくムサシアブミ以外の勝手に生えた雑草もそのままにして展示しましたので、上の写真でいうと鉢を埋め尽くすもしゃもしゃした葉と50cmほど高く伸びる黄色い花のある穂は、タビラコという雑草です。

この、クローバーのように三つ又に複葉が分かれる大きな葉がムサシアブミ。こちら側の3複葉で1枚目、奥の3複葉で2枚目、どれほど成長しても2枚しか葉を付けない仲間です。ちなみに球根植物です。

↑「花」と言いたいところですが、花を覆う「苞(ほう)」という部位です。苞の形状が、馬具の「鐙(あぶみ)(さかさですが)」に似ているので、昔の良質の武蔵野国の鐙になぞらえて「ムサシアブミ」。分かりやすい苞の例としまして、ブーゲンビリアの赤やピンクの部分をお考え下さい。同じサトイモ科では、例えばミズバショウの白い部分のことです。ミズバショウは黄緑色で棒状の「花穂」はむき出しですが、ムサシアブミの仲間ですと、花穂棒はしっかり苞に覆われていて外からはちょっとしか見えません。

ムサシアブミの苞がそもそもどういう形状なのか、写真でも分かりにくいでしょうが、言葉でわかるように説明するのはさらに大変です。家庭料理用の金属製トングのスプーン状の部分をクルっと巻いたような…で分かりますでしょうか?

 

先日、たまたま展示場所を通りかかりますと、職員が2人これを話題にしておりまして、私も加わりました。そこにさらに1人増えて、楽しく会話できました。職場内のことですが、こうして話題にしてもらえるのは、ありがたいことです。

 

5月13日現在、(株が小さいと雄花にしかならず、しかもすぐしおれるので)苞も中身も花穂全体が枯れてしまったので、タダの草となりました。撤去します。次は、同じ仲間の「オオハンゲ」を予定しております。また、動物シリーズもおいおい考えていきたいと思います。

 

 

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5月9日 苗の整理

毎年、年度当初に自己紹介カードを部員に書いてもらい、冊子にして部内に配布しております。

カードの中のアンケート項目で、動物・植物それぞれへの興味の強さを5段階で答えてもらうところがあります。

意外に思うのが、植物への興味もなかなか高い、ということです。MAXの5と答える部員もいますし、多くが4に〇をつけています。自然を対象にした子供の遊びをイメージしても、虫取りや魚取りに比べ花摘みやら草関係の遊びは地味に思えてしまいますので…興味があるのはいいことです!

 

今日は雨。校内で全体活動を行うならば、生物部管理の苗を整理しながら植物について学習しましょう。

 

生物部が屋外で植物関係を置かせてもらっている中庭の角には、大きな植木鉢から最小のビニールポットまで、形状も様々な入れ物に、多種多様な苗が植わっています。

ビニポット苗で埋め尽くされた苗トレーが6,7枚で、これが今回の活動対象。

10人が同時に作業できるよう、まずは雨の当たらない中庭ベランダ下に、間隔をあけてトレーを並べました。

去年の夏の校舎改修工事あたり以降、係が水やりだけはやり続けた以外は放置状態でしたので、不要な雑草が繁茂していたり、一部枯れていたり。

まずは「雑草除去」「枯れてしまった苗の除去」「何も植わっていない(ように見える)ポットを別に回収」です。

現存の苗の植え付けに関わったのはかろうじて3年生BさんCさんだけですので、雑草除去に関しましては顧問が個々に細かく指示をしました。でも各自である程度予測して「当たった~」「はずれた~」と言っているのは、いい傾向です。

水やり係以外は「親近感のない」苗ですが、みんな1つ1つ丁寧に作業してくれました。

苗の整理が終わったら、せっかくですので、各自1ポット、種を植え付けて半年ほど育ててもらいましょう。

ちょうど、教育公務員弘済会さんから配布された「アスター」の種がありますので。

こういう種って、植えない人はどうしているのでしょう?まさか捨てている?

そこらへんに蒔いてしまうと、それはそれで外来種問題にもなりかねませんし。

種をざっと数えたら、1人4粒はいけそうでした。まずは「何も植わっていないように見えるビニポット」を各自1つ選び、土の表面になるべく等間隔になるように軽く指で穴をあけて、あとは1人ずつ自分のポットに種を植え付けていきます。

(上の写真では分かりませんので)風が当たらない廊下側で、たまたま持っていた小さい書類入りのクリアファイルを床に置き、種が目立つよう書類の裏面の白い部分を利用して、種を並べました。

各自、種を穴に置き、上から厚さ1cmくらいの感覚で土をかけ、名札に(花名でなく)記名して差し込み、最後は水やりです。ジョーロから、そーっと注がないと種を含め土が攪拌されてせっかく並べて植え付けたのがわけがわからなくなるよ、と助言しましたが、まあ…半数は種が水面に浮いてきて「これ種?これ種??」状態に興奮・ヤッター!

 この「各自管理のポット」だけは、水やり係にも「自分のものだけ世話をするように」指示しました。

部員たちに、よその生命を手元で管理する責任も、植物バージョンで一緒に学んでもらいましょう。

 

今回の学習点を1つ挙げると、植物の大原則として、地上部と同じくらいのボリュームが地下にある、と考えるべきであることがあります。もちろん樹木と草、あるいは種類によって大小はありますが。小さなポットにどんと苗が植わっていれば、地上部は原則水分を一方的に蒸発させるだけですので、ポット内の非常に限られた土壌からぐんぐん水分を奪って、ポットはあっという間に乾燥してしまいます。これが、本来は自然界で無限に続く地面に生えている植物を、人工的に狭く閉じられたポットにて栽培することの実情です。週3回の水やりでも、実際すこし不足でした。

 

最後に、この機会に生物部が屋外で管理している植物をリストアップしてみます。 

※用語「実生苗」=「種を蒔いて発芽から育てた苗のこと」

 …種から育てたものと、実生苗でも苗状態で植え付けたものと区別します。

★ビニールポット苗

●樹木

 ・シマトネリコ(人気園芸種。顧問自宅から苗状態で持参、生徒植え付け)※苗多数

 ・ハナイカダ(オスメス別株。顧問自宅から苗状態で持参、生徒植え付け))※苗多数

 ・クヌギ(顧問自宅の庭の「虫寄せ」用かつシンボルツリーのクヌギから落ちたドングリからの実生苗)※苗多数

 ・ハナモモ(顧問自宅の庭にある、昔とある緑化体験研修で苗でいただいた木由来。勝手実生苗を顧問自宅から苗状態で持参、生徒植え付け)※苗数本

 ・(顧問自宅の庭に種が落ちて増えて/勝手に生えてきて、不要なので抜いて利用した)アオキ、ナンテン、ケヤキ、ビワ、イロハモミジ、ツゲ、ヤマボウシ、マンリョウ ※各1~数株程度

●草本

 ・シロバナタンポポ(顧問が昔通勤路途中から種を得て自宅で増やした株由来の実生苗)※苗残多数

 ・ヤマノイモ(顧問が自宅から持参したムカゴを利用した実生苗)※苗多数

 ・(複数生産ではない単発もの)ショカツソウ、オオハンゲ、ムサシアブミ、カンスゲ、シラン、オランダカイウ、ウスジロノゲシ(※激レア)、ノイチゴ、チドメグサ、オニヤブソテツ ※各1~数株程度

★植木鉢苗(ほぼ、鉢が大きい順)

 樹木:ナンテン、ヤマボウシ、カクレミノ、ハナモモ、スギ、イチョウ

 草本:アサガオ、トクサ、セキショウ、サトイモ、ムサシアブミ、オオハンゲ、ハンゲショウ

★かつて栽培しており、こぼれ種がプランターなどに生き残った苗

  ツユクサ変種(花の色変わり)、カラシナ、アマナ

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4月25日 新年度初のフィールドワーク「限定区間で何種類の植物を見つけられるか競争」

間が空いてしましましたので、ちょっとだけその間の報告です。

冬季は活動的にはどうしても地味になってしまいますし、入試もあって回数も伸びません。

それでもちょこちょこありました。

 

まず、自由研究を3月末までかけて、実質いったん保留に。

難しいもので、部員たちもそれぞれ自ら立てた課題にまだ向かっていくほど気持ちが作れていなかったようです。

こういう状況で顧問が主導でそれぞれの研究を「やらせ」ても、本来ではありません。

それは彼らが悪いのではなく、今の時代、子どもたちそれぞれの生活スタイルの中で自然と触れ合う機会が物理的時間的条件を含め減っているため、と考えます。

 

カミキリムシをやりたかったG君は、冬休み前に「ダンゴムシに変えます」と。

タニシをやりたかったFさんは、野菜の苗を様々な水質の水で育て、果実の糖度が増すかどうか、に変えました。

宮代町との境目の河川に自生する、ある植物が「新種かどうか調べる」H君I君のうち、H君は「イグアナの研究がやりたいです」と離脱。

一番調査を進めていたドブガイ生息調査のD君E君ですら、そもそも冬季は平日放課後に調査に出かけるのは困難。

 

それぞれ、数か月、やれることをやれればと、強制にならないようアドバイスを続けましたが、前述のようなことで、このまま進めろ進めろではいい感じにはならないな、と判断しました。

3月最後の部活では「・・・というわけだから、もちろんやれるだけやってほしいけど、無理もしないことにしうよう。まだまだ、単純に自然に触れる体験、楽しむ体験が必要だね!」と締めくくりました。

 

さて!

新年度、はたして何名1年生が入部してくれますでしょうか!?

よかった!女子1名、男子3名が新しく入部してくれました!一安心です。

今年も毎週月曜日が全体活動。

初回と2回目は、「1年生入部期間」と「今年度の飼育栽培担当生物決め」。

3回目の25日に、やっとそれらしい活動ができました。

 

「限定区間で何種類の植物を見つけられるか競争」

動物より地味ですが、種の多様性や外来種問題を考えるにはうってつけです。

「これから行く先の農道の両側に生えている植物を、なるべく多くの種類、集めてきましょう。」

「被って採取してもかまいませんが、なるべく無駄が無いようチームで工夫しましょう。」

「その農道を往復しますが、行きは予習タイムです。2人でアタリをつけて、帰りに実際に取ってきましょう。」

「植物を切り取る際は、あまり大きくならぬよう、かつ種類がわかるように最低限の特徴を含めて切りましょう。」

「生物室に持ち帰ったら、チームごとに何種類あるか整理してみましょう。」

 

2人1組のチームになってゲーム感覚でやってもらいました。

さあ、グラウンド脇の今回のフィールドへ移動!

途中で、実際に顧問がいくつか植物片を切り取って見せて、要領を理解してもらいました。

ここがフィールドです。行きは「予習」です。2人で考えて、片側ずつ見たり、2人の目で片側だけしっかり見たり。

一番奥まで行ったら、じゃんけんで出発する順番を決めます。

理屈では先発は先人の様子を見られないので不利なはず。

後発は前のチームの様子で「あそこらへんに何かあるな」となれるはず。

・・・実際はあまり関係ありませんでしたニヒヒ

チームごとに性格が出ますね。ずんずん進んで先に帰る(かといっていい加減ではない)チームもあれば、じっくり話し合いながら採取するチームも。

スタートを「ガードレールからだよ!」と強調したのは、この1株しか区間に無いヘラオオバコを入れてほしかったためですが、残念!多くのチームが先入観で目に入らず、惜しいチームも目の前に見ながら選ばず。

ヘラオオバコは、昔は山の上の方でよく見た気がします。

近年は高速道路や国道など大きな道路沿いに増えているように思います。

逆に普通のオオバコを見かける機会が減りました。

陽もだんだん傾いてきました。急がせませんでしたが、最後のチームまで見守って、生物室へ帰還。

「枯草はナシ」「コケはナシ」と先に言わなかったので、厳密には微妙な勝負になりましたが、全チーム20種越え。一番多いところで24種だったでしょうか。

1年生はiPadを持っていますので、数種類うんちくを話すのに検索してもらいました。

・ユウゲショウ ・・・ 外来種が爆発的に増えてもそのまま定着するとは限らない「マツヨイグサ」系の話に。

・キュウリグサ ・・・ 目立たない地味な草も拡大すると綺麗でかわいいかもしれない例。

・ホトケノザ ・・・ 農薬に弱い?

・ヘラオオバコ ・・・これだよ全員見逃したの!

うっかり全体の様子を画像に残す前に、活動をまとめて、講評して、片付けを始めさせてしまいました。

ギリギリで気が付いて、1チームに「片付け待った」をかけました。

全体にこのような感じ⇧で並べさせていたのでした。

 

今回、生徒たちが集めた植物を、できるだけ挙げてみます。

今、少々ワタクシ疲れ気味で、申し訳ありませんが図鑑等の確認はせず、記憶だけで述べますがアシカラズ。

写真も一応ほぼ撮りましたが、まあ、ナシで。

①キク科

 ・セイヨウタンポポ(外来種) ・オニノゲシ ・タビラコ ・ノボロギク ・ハハコグサ

 ・ハルジオン(外来種) ・アレチノギク(外来種) ・ジシバリ ・不明

②シソ科

 ・ヒメオドリコソウ ・ホトケノザ

③タデ科

 ・ギシギシ ・スイバ

④マメ科

 ・カラスノエンドウ

⑤ムラサキ科

 ・キュウリグサ

⑥ゴマノハグサ(・・・だったでしょうかうーん)

 ・サギゴケ

⑦ナデシコ科

 ・オランダミミナグサ(外来種)

⑧アブラナ科

 ・ナズナ(ペンペングサ)

 ・不明種(ど忘れ!大変繁茂している、ナズナより小ぶりで葉や茎が赤茶っぽい、黄色い花の草)

 ・不明種(初めて見る?やつ。アブラナ科なのは間違いなし)

⑨アカネ科(だったと思います・・・)

 ・ユウゲショウ(外来種)

⑩何科でしたっけ?

 ・オオイヌノフグリ

⑪何科でしたっけ?

 ・ヤエムグラ

⑫イネ科

 ・メヒシバ ・スズメノテッポウ ・不明 ・不明

 ⑬フウロソウ

 ・アメリカフウロ(外来種)(これだけ忘却がどうしても気になって調べました)

 ⑭シダ植物

 ・スギナ

⑮コケ植物

 ・ギンゴケ ・不明 ・不明

★他、生徒見落としや、近くですが範囲外の、めぼしい植物

 ・ヘラオオバコ(オオバコ科?) ・セイタカアワダチソウ(キク科) ・レンゲ(マメ科)

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1月17日 カブトムシ幼虫マット交換

時期的に放課後はすぐ暗くなてしまいます。

部員が集合するのが16:00くらい、担当生物の世話が全員終わるのが16:20くらい。

すでにうす暗くなりかけ。ちょっとしたミニフィールドワークすらままなりません。

自由研究もほとんど進みません。

 

この日、カブトムシの幼虫が36匹入っていた45cm水槽(小さい!)のマット(餌用の床材)が、

ほとんど糞になっていましたので、限界と判断し、急遽交換することにしました。

皆が担当生物の世話をしている間に、顧問で急いで近隣のホームセンターで園芸用腐葉土とペット昆虫用朽木マットを購入して帰りました。

 

チームを二手に分けます。

土作りチームは、昆虫マットと腐葉土をよ~く攪拌してもらいました。

同時にちょうどいい湿り気になるよう水も加えます。加減が難しいところ。

今度の入れ物は倍以上あるタライ。夏の工事期間は小さい水亀を飼っていましたが、2学期は空いていてよかった。

ホームセンターで売っている一番安いマットは朽木率が高く、本来カブトムシ向きではありません。かつ安い商品とはいえ、これのみでやろうとすると費用も上がります。ここはやはり、経験上も問題がない園芸用の一番安い腐葉土でかさを増したいところです。

もう片方のチームで、虫かごから幼虫を救出してもらいました。

上から、傷つけないよう注意深く1匹1匹掘り出します。

28匹でしょうか。記録からすると8匹亡くなったことに。

ちょっと対応が遅かったかもしれません。

自然界よりは生存率は高いと思いますが。

お楽しみ「もぐりんぐたいむ」!

互いに傷つけあわないよう、あらかじめ均等に指でマットに穴を軽く設け、1匹ずつセット。

気持ちがちゃんとしてきたコから潜っていきます。

生物室は冬季かなり冷えます。恐らく自然界で森の土中にいるより寒いでしょう。

それだけちょっと心配ですが、春先まで頑張って食べて成長してもらって、うまく蛹になってほしいです。

最後に乾燥防止でゴミ袋をビニールシート代わりにかぶせて終了。

トラブルがない限り、次に会う時はみんなオトナだね!

シュールな写真が撮れました。

 

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10月25日 個人研究テーマ検討と、たまたま生じた都合での観察

 中間考査前から投げかけていましたが、いよいよ個人研究を始めていければと考えています。

前々回から今回にかけて、次のようなステップで研究対象選びを進めました。

 

 ①研究テーマの例の一覧をプリントで配布、項目ごとにざっとイメージを説明

 ②興味の持てそうなものに複数〇をつける

 ③一度顧問で確認し、返却し、さらに1週間考える

 ④1つに絞る

 

 条件はほとんど付けず、かなり自由に受け止めさせました。

 

 ・単独が基本だが、誰かと組んでもよし、組むなら2人を推奨、3人が限度

 ・テーマに取り組み始めてピントこなければ変更可(もっとも調査や研究とはそれが普通と言いつつ)

 ・個人テーマ+誰かと別の研究をを共同でやるのも可

 

25日は2年生のBさんCさんがお休みでしたので、1年生6名で、次のように仮決めできました!

 

 ●D君E君:【ドブガイの生息状況調査】

  大きくなると大人の拳くらいになる淡水2枚貝です。10種類近くいる中の、最も普通の種です。

  「タナゴ」がこれらの貝の中に卵を産み付けます。

  本校の周辺の水路にはタナゴの稚魚~若魚もいますので、ドブガイの生息の可能性を物語っています。

  ちなみにこれらの貝の幼生(グロキジウム)は、ドジョウなどの淡水魚の体表に短期間寄生します。

  このサイクルがないと稚貝になれません。もちつもたれつ?

  ・・・さて、顧問はここ春日部市内で30年ほど前にドブガイをさんざん見つけました。

  2人にも是非生息場所を発見してほしいと思います!

 

 ●H君I君:(具体的には敢えて伏せます!内緒!)

 【市内に自生するとある水草が新種か変種か普通種の変異個体か調べる】

  ロマンを追いかけるテーマですね。

  顧問が数年前に「まさか!?」と思って、一時は筑波の研究時に連絡を取ったのですが、

  結局突き詰められずそれきりになっているヤツを、(自分個人では動けなそうなので)譲ります。

  高校生でどこまで追求できるか分かりませんが、限度までやってもらいたいと思います。

 

 ●Fさん:【タニシの生息状況や修正などの調査】

  身近な動物(鳥類のうち渡りをしないものを除く)の中で、最も目撃しやすい動物だと思います。

  活動する期間も昆虫より長いでしょう。水のある所ならかなりの範囲に生息しています。

  田んぼに水が入ると、カエルや魚より早く表れて、無限に増えて、

  冬に水が一気になくなる直前まで、いつでもどこでもたくさん見られる。

  でも、「そこにいる」以上のことをどれくらいの人が知っているでしょうか。

  きっと専門書を見ないとわからないレベルの発見があることでしょう。

 

 ●G君:【校内外のカミキリムシ生息調査】

  文化祭で紹介したシロスジカミキリのような大きな種類は実は少数派で、

  日本国内には1cm前後の小型種が無数にいます。美麗種も多いですが、大多数は地味です。

  イメージは本当に「無数」です(笑)が、実際は3桁でしょうか。ここは不確かなままスルーします。

  部活内でも、一昨年から昨年にかけて、イグアナのケージの止まり木に発生しました。

  まさかすべての種類の植物にそれを専食するカミキリムシがいるのでは!!??

  と思えるくらい、多種多様な植物の、たいていは茎や材の中に幼虫が巣食っています。

  G君、校内からどのくらい見つけらるでしょうか。

 

さて、テーマを仮決めした後、「初回」ということで次のことを指示しました。

暗くなるまでの30分ほどが時間的にリミットです。

 

「とりあえず、対象がみつかるかどうか、現地に行っておいで。その場に行くと、必要な道具などに気が付くから」

 

顧問が始めから全て指示してしまっては、個人研究の価値に響きます。

何が新たに必要か、どうしたいのか、各自、自発的に気づいて動いてほしい!

出かける前に、スマホの使用を許可し、短時間、対象物の画像や情報を調べてもらいました。

さあ、でかけましょう。

カミキリムシのG君には、独自の指示をしました。「植栽の樹木の下に落ちている木の枝を集めておいで。」

ロマンを追う研究希望のH君I君には、対象の植物の自生地までは少々遠いので、急遽別の指示をしました。

 

今回の画像はなんとほとんどこの「急遽別の指示」のものです!

 

実は夏前から飼育していたカブトムシが全て死んだ後の水槽ですが、成虫の飼育環境のままでした。

文化祭あたりでは卵がいくつかあったことは確認していました。

その後、少し育った幼虫1~2匹がガラス際にトンネルを掘って姿が見える状態が見えていました。

幼虫の食用の腐葉土の量が、幼虫の数が数匹だとしても、まるで足りないことは分かっていましたが、

少し前までなにも異常は感じなかったので、そのうちフォローしようとのんびり構えていたのですが、

この日の活動の冒頭、テーマ決めの前の「飼育栽培生物の世話の時間」に、一気にキマシタ!

 

I君が「先生、幼虫だけでもゼリーは与えた方がいいんですか?」

内心「何を言っているんだ」と思いながら見れば、初めて見る状況!

複数の幼虫が土中から表面に出てきてしまっていて、そのうち2匹は成虫用の「ゼリー」を食べていたのです。

用土をよく見れば、90%以上が「フン」!!数匹どころじゃない匹数いるはず!

これは今日、今すぐフォローするしかない状況!

 

ということでして、DEFG諸君が目的地に出かけて帰るまでの30分、H君I君お二人には、

「カブトムシの水槽を外の庭でひっくり返して、幼虫だけを回収する」よう頼みました。

私はその間、急遽近隣のホームセンターに出かけて、園芸用ですが腐葉土を購入してくることにしました。

 

↓ 傷つけあわぬよう、大小で分けさせました。なんと全部で36匹!元の環境では本当に限界でした!

↓ 水槽の側面に残る黒いこびりつきが、元の用土の深さ・・・浅い!ギリギリのタイミングでフォローできました。

↓ 木の枝を集めているG君です。イタズラしているわけではありません(笑)

↓ ドブガイ組とタニシのFさんも帰ってきました。E君はアマガエルを連れて帰ってきました→飼育個体に追加

↑ ちなみに、網でのドブガイ採取は、いるのが分かっていても面倒です。早く気が付いてほしいです~

↓ G君だけ木の枝で忙しいのですが、あとの5人は幼虫に興味津々!

 新品の腐葉土(外国産ですが)を、今度はたっぷり入れます。

(それでも足りないのでそう遠くないうちに再度入れ替えが必要でしょう)

↓ 直にさわれるD君と顧問で、全部表面に乗せました。

 36匹みんな、ちょっとの間静止したあと、一斉に潜り始めます。

 5人とも全部潜り終わるまで「飽きねえ~」と「見とれて」いました(笑)

↓ さてG君ですが、顧問がうっかりしていたら、とんでもない量の枯れ枝を集めてしまいました!

 写真は、残す枝を選ばせて、最後に残ったもので、はじめこの10倍くらいのボリュームがありました。

拾ってしまったら、元のところには戻しにくいし、

戻すところを見られたらごみを捨てているみたいだし、

まとめて置いておいてもイタズラにしか見えず、業務主事さんたちにご迷惑をおかけすることになるしで、

うっかりでした!

 

「小さな穴」が表面にあいている枝は、カミキリムシが卵を産んでいるかもしれません。

実例を示すとG君「おお!」と微笑みました。左の角の10本程度がそういう枝です。

たまに加湿して外気と同じくらいの温度で管理すれば、もしかすると成虫が羽化してくるかもしれません。

たくさん枝分かれしている大きなものは、実は木の枝ではなく、

「棕櫚(シュロ)の花穂」が枯れて落ちたものです。

カミキリムシがたかった形跡は見つかりませんでしたが、「ハラビロカミキリ」の卵が産み付けてあったので

(写真ではちょうど見えないところに)、他の皆に見せるために残しました。

 

次回以降、個人個人の動きが出て来そうで、とても楽しみです!

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9月13日フィールドワークについて

文化祭も終わりホッとしているところですが、学校は分散登校が続いています。

出席番号偶数の生徒か奇数の生徒か、どちらかしか来ません。

この日も、せっかくの部活の日ですが、5人しか来れない・・・あれ?

2人欠席で3人しかいない!

それでも出席者のためにいい時間にしなくては。

とりあえず生物室で「フィールドワークいく?」「行きます!」

「何か捕まえたい?」「・・・・・」

「分かった、捕まえたい人だけ網を持っていきな」

ということで、男子H君だけ網を持ち、BさんとFさんは手ぶらで出かけました。

 

まずはライギョ・モクズガニ・オイカワ・カワセミと色々みかけられる

学校敷地脇の用水から探索。

小魚やザリガニは常にいるので、H君、いいスポットまで移動しきるまえに

我慢できず網を入れ始めます。

ちょっと水深や濁りの関係で、網1本では捕まえやすくはない状況です。

3人とも結構気をひかれていましたが、いったん切り上げて移動しようと持ち掛けました。

1学期に2回目の魚取りをしたスポットまで移動しました。

この用水は常に100mくらいの間にミシシッピアカミミガメが10匹は見られる川です。

亀捕りにいい季節はまだ少し先ですが、勧めたところ、

H君はおおいにやる気を出したので、期待できる猟場を半分以上任せました。

任せたエリアは結果としては亀を見つけることはできませんでした。

申し訳ない、H君。時刻が遅すぎたかも。

一方、顧問と女子2名は反対方向を観察して歩きました。すると、

用水が交差するところに大きな魚が!

コイかとも思いましたが、静かに近づいてよく見るとなんと!

ライギョではないですか!おそらく文化祭前に見かけた個体です。

移動したのですね。やっぱりでかい!

3人で、目で楽しんでから、H君と合流するために元来た道を引き返しました。

合流して状況を話すと、ぜひ見たいとのこと。

今度は4人でまたライギョに向かって歩き始めました。

途中、もともとのターゲットのミシシッピアカミミガメがいました!

H君、運動部ばりの俊敏さで捕獲を試みます。

しかしいかんせん水深がまだあり、濁りも強く、網には入れられませんでした。

この後ライギョスポットまで2回チャンスがありました。おそらく同じ個体です。

3回ともいい動きでしたが、今回は環境が困難でした。

さてライギョスポットまで行くと、まだいました。

写真では見にくくなっています。

H君、聞いてみるとライギョが暴れてシャツが汚れるのもいとわないと!

ライギョが半分しか入らないサイズの網で戦いたいと!

ここで顧問が痛恨のミス?(ミスしなければ保護者の方に苦情いただいていたかも?)

こちら岸からだと届かないだろうから反対側へ跳んで挑めば、と助言してしまったのです。

H君がジャンプして反対側に着地した瞬間、その振動を感じたか、

ライギョは「ものすごい勢いで水面をうねらせてギュン!!」と逃げ去りました。

H君、シャツを汚さずに済みましたが・・・

 

ちなみにBさんとFさんはずっといつもより楽しんでいました。

いつものように有無を言わさず網を持たせるのではなく、

観察のみをOKするのもいいかもと思った日でした。

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9月2日(木)3日(金)文化祭(校内公開のみ)

 「今年度の文化祭について」

一般公開中止により外部の皆様に見ていただくことができなくなりましたので、

なるべくイメージが湧きますように、写真多め、文少な目??で頑張ります。

写真は、当日の画像だけでなく後日撮影のものも、説明の都合で混ぜました。

とは言え、記事としては長くなりますので、本当に細かいところは諦めます…。

 

当日までのドラマを箇条書きで紹介します。

 

 ①     当初のテーマ:「生物室全体を巨大な進化の系統樹に見立て、

   部で飼育管理している動植物を、枝に合わせて配置して展示する」

    ※その中に、いくつか小さなテーマを設けてコーナーを設置するイメージ

 ② 1学期後半に「一般公開中止、内容は基本『各団体作成の動画視聴※』」が決定

    ※展示部門は文化部の展示のみ残留、生物部は動画は作りませんでした

 ③ 校舎の夏季改修工事の影響で、展示準備に不安(準備直前に引っ越し戻り※)

 ④ コロナ禍の悪化により、夏休み後半は部活を休みにすることに

 ⑤ 2学期当初は本校では分散登校に(出席番号偶数・奇数の入れ替え制)

 ⑥ 文化部の事前準備は9月1日の午後のみに(人員は半分!)

 ⑦ 文化祭2日間とも午前と午後で生徒入れ替えという形態に

 ⑧ 生徒が文化部の見学をできるのは

   午前出席組の放課後45分間と午後出席組の放課後10分間のみ

 

このような逆境でしたが、顧問としましてはまず部員に「進化の系統樹」や、

これまで世話をしてきた生物についての別角度の興味を持ってほしいので、

展示は皆で頑張って完成させました。

 

●スタート

 

入ってすぐの黒板に「地球で初めて生命と呼べるものが生まれた時の様子」と、

「地球の歴史を365日とした場合、何月何日に何が起こったか」の表を掲示し、

そこから室内に生体または資料がある生物に向かってヒモを引っ張りました。

 

●ドメイン

 

まずは真核生物か原核生物か(細胞核がちゃんとしている生物かどうか…?)。

まあ、取り扱う生体は全て真核生物です。

 

●原核生物コーナー

 

普通の高校では手に負えないグループです。ヒモは1本もありません。

門の札も、アーキアとバクテリアを混ぜられても自分では元に戻せません(笑)

 

●真核生物から各「界」へ

 

この写真では見にくいですが、逆さにおいてある椅子が「界」の入り口です。

入口から見えるように、サイドにロゴが貼ってあります。

ここではヒモの色で見てください。

  ・右端の黄色が「菌界」。

  ・青と緑が「植物界」。青は、ヒモが足りないので被子植物をまとめました。

  ・中央のヒモ無し界が「原生生物界」。

   椅子の背後の門札は、緑が植物寄りの各門、ピンクが動物寄りの各門です。

   ここもアーキアやバクテリア同様、飼育栽培生物はいませんのでヒモがありません。

  ・白が「動物界」。

 

まずは動物界 

 

●どうしても飼育対象が多くなる「脊索動物門」

 

大雑把に「背骨に沿って神経節」がある生き物をまとめる門です。

このコーナーでの展示生物は全て「脊椎動物亜門」そして「顎口上網」を通ります。

「(上下に開く)アゴがある動物」ということですね。

その先は魚の網が3つと両生、爬虫、鳥、哺乳の7鋼に分かれます。

馴染みが出るように「鋼」を「類」に置き換えますが、

【魚類、魚類、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類】と並べてみると不思議ですね。

 

※これ以降、紹介対象のない「鋼」は省略します。

 

★「条鰭鋼(ジョウキコウ)」・・・飼育魚類は古代魚のポリプテルスも含めて全てここです。

 鰭「ヒレ」にスジスジの骨が入っている仲間、ということでしょうか。

 ▶ライギョ(カムルチー)

 

 写真のプリントアウトを展示しました。

 文化祭の数日前に、学校敷地脇の用水で見つけました。

 外来種なのですが、目撃頻度は極めて低く、これは記録に残し展示もしたい、と考えました。

 どのみち40cm以上のサイズで捕獲はもちろん飼育は困難です。いけすでもないと・・・

 ▶ポリプテルス・オルナティピンニス

 私が顧問に就任する前からいたこです。大きくなりました。

 いつまでも臆病です。

 ▶ランチュウ(キンギョ)

 これも就任前からいたこたちです。

 品種改良された生物は、学名は原種になります。

 Carassius auratus。中国のフナの仲間です。

 ▶オイカワ、モツゴ(関東名クチボソ)、キンブナ?(何フナか自信なし)

 オイカワは8月に敷地脇用水で、他は一昨年に現3年生のA君と採取したものです。

 ▶アフリカン・ランプアイ

 一昨年購入の飼い込み個体たちです。

 ペットショップで見る姿とはだいぶ変わっています!

 この仲間はカダヤシ目で、昔はカダヤシはメダカ目に含まれていましたが、

 メダカがダツ目へ移動したためカダヤシ目が設けられた、という経緯があります。

 ▶グッピー

 これもカダヤシ目です。

 昔の部員のヒーター入れ忘れで、

 私の顧問就任直後に数匹になってしまったのですが、すぐ復活。

 それ以降ずっと飽和状態をキープして繁殖を繰り返しています。

 品種は交じりに交じってもう血統はありません。

 

・・・条鰭鋼(さかな)はまだいるのですが、このへんで。

 

★「両性鋼」

 ▶アカハライモリ

 文化祭では3匹中1匹だけパックで机の上に出てもらいました。

 後日談ですが9月25日の学校説明会にいらした中学3年生の中に、なんとなんと、

 このイモリを自分で繁殖させて、今自宅にすごい数飼育しているというコアな方がいらしゃいました!

 ▶アズマヒキガエル

 

 円らな瞳の正面ではなく、たいていの方が不快がられる背中の画像ですみません。

 文化祭中は、草の茂った水槽ではなくパックに入ってもらいました。

 学校説明会で保護者の方と盛り上がった話(後日談)ですが、

 茨城県のとある山でガマの油をやってらっしゃるところがありまして、

 その店頭で飼育しているヒキガエルのポップに「世界でここだけ!指が4本!」

 というような売り込み文句があったのですが(今はわかりません)、

 残念ながら世界中のほとんどの両生類は原則前足は4本指でございます(笑)。

 ▶ニホンアマガエル

 1学期に部員が採取したこです。これまで順調に飼育できています。

 

★「爬虫綱」

 ▶ニホンヤモリ

 

 文化祭期間中は3匹のうち1匹にパックに入って机に出てもらいました。

 隠れるところがなくてかわいそうでした。

 後日談ですが、7月下旬に生まれた卵は、9月9日~10日の夜間に2つとも孵化しました。

 今のところ、順調です。

 ▶グリーンイグアナ

 クル病の経過ですが、夏休みの直射日光浴が効いたのか、食欲はいい感じです。

 へこんだ背中や、やせてしまった四肢が早くぷりぷりに戻ってほしいです。

 アゴ下のできものもだいぶ縮小しましたが、波がありそうで心配です。

 ▶ハルマヘラアオジタトカゲ

  生体ではなく、今回の文化祭展示の小テーマのひとつ「我が家のペット自慢写真コンテスト」に

  応募してくださった3作品のうちの1枚を、このコーナーに出させていただきました!

  なかなかいいペットを飼ってらっしゃる!

 ▶ミシシッピアカミミガメ

 文化祭で机に置いたのはコガメサイズの3匹。

 他に、引退した現3年生A君が一昨年捕獲した中サイズのオスと、

 顧問が捕獲した大サイズのメスが2匹います。

 亀捕りは楽しい実習ですが、いずれ「特定」に格上げされる

 「要注意外来生物」をむやみに増やすのも後が大変そうです。

 

★「鳥鋼」

 生徒にアレルギーが出ると怖いので鳥類は飼育していません。

 もしするならヒメウズラでしょうか・・・

 展示で鳥類コーナーが(メジャーな「鳥類」なのに!)何もないと寂しいので、

 カワセミとシラサギ(チュウサギ)の写真を出展しました。

  ▶カワセミ

 

 本校周辺にもいるんですねぇ。

 文化祭の数日前に、ライギョと同じく敷地脇の用水で発見。

 カメラをとって戻って、1枚撮影したところで逃げました。

 上の写真は文化祭当日に展示した1枚目とは別の写真で(3枚目くらい)、

 逃げた後に第2グラウンド脇に舞い降りたので望遠で撮った1枚です。

 

★「哺乳鋼」

 部活で哺乳類を飼育管理するならネズミ系でしょうが、しておりません。

 哺乳類はどうしても毎日掃除しないと臭くなりますし・・・

 よって写真はありませんが、やはり展示においてこのコーナーにも何か欲しいので

  ・一昨年展示した「アブラコウモリ」の標本

  ・部員の集合写真(ホモ・サピエンスとして分類カードも添えました(笑))

  ・文化祭展示の小テーマのひとつ「我が家のペット自慢写真コンテスト」に

   応募してくださった3作品のうち「シベリアンハスキー」と「イエネコ」

 ・・・を展示して、ちゃんとヒモを引っ張りました。

 

●やはり飼育対象になりやすい「節足動物門」

 

 自分で言っていて、つくずく思いますが、人類が家畜にしたり養殖したり

 ペットとして飼育したり愛玩したりする動物は、ほっとんど脊椎動物か

 節足動物なんですね・・・内訳です。亜門が4門あります。

  ・鋏角亜門・・・クモ、サソリ

  ・多足亜門・・・ムカデ、ヤスデ

  ・甲殻亜門・・・エビ、カニ、ヤドカリ

  ・六脚亜門・・・昆虫

 ここでは鋏角亜門だけ画像がありませんが、

 当日はクモを数種展示して、全門実物を展示できました。

 ちょっと 思いますが、「脊椎動物亜門」の「顎口上網」の中に、

 「条鰭鋼、他2鋼、両生鋼、爬虫鋼、鳥鋼、哺乳鋼」の7鋼があるのと比べると

  「節足動物の4門はけっこう谷間の深いグルーピングなんだ・・・」

  「サカナと人間はそれよりも谷間がだいぶ浅いグルーピングなんだ・・・」

  と不思議になります。

 

●多足亜門

★ムカデ鋼

 ▶トビズムカデ(多分)

 

 顧問宅の庭にいたのですが、

 サイズ的にカナヘビやカエルまで食べてしまいそうです。

 庭に雑多な小動物に住み着いてほしい私の都合で、

 捕獲して飼育していたものを、部活の教材として持参し、

 それ以来部員がずっと世話をしています。

 

●甲殻亜門

★軟甲鋼(普通に入手できる甲殻類はたいていこの鋼)

  ▶スジエビ

 見づらいですが、識別できるもので10匹は写っています。

 水槽内で繁殖もしているようで、現在かなりの数が安定して生きています。

 ヌマエビの仲間も少数ですが、混ざっています。

 ▶モクズガニ

 これも文化祭の数日前・・・いや前日!に、ライギョやオイカワやカワセミと同じく

 学校敷地脇の用水で捕獲しました。軟甲鋼の顔ぶれでどうしてもカニは欲しかったのです。

 本校教頭が生物に詳しいのですが、同じ場所で手のひらサイズのモクズガニを目撃しておりまして、

 自分も是非見たいと思っていましたが、別でこの個体を見つけました。

 甲長3cm程度のメスです。

 ▶オカヤドカリ

 きわめてシャイですので至近距離ではなかなかまともに撮影できません。

 離れたところからズームして撮影。

 この仲間は現地沖縄では天然記念物で、許可を得た業者しか捕獲販売できません。

 安価で売られていますが、本来ものすごい寿命で、かつ長期飼育が難しい生物です。

 実情、初めから長期飼育を見込まれておらず、最もかわいそうなペットかもしれません。

 カギは冬越しと健全な脱皮環境の確保です。

 ▶オカダンゴムシ、ワラジムシ

 およそどこにでもいる存在ですが、実は極めて珍しい点があります。

 卵から一生涯を完全に陸で過ごす甲殻類は、

 世界中でほぼこの2種類「ダンゴムシ」「ワラジムシ」だけなのです。

 もちろん〇〇ダンゴムシ、のようにいくつかの種に分かれますが・・・

  生物部では教材であると同時に生ごみ処理班でもあります。

 よく食べ、よく増えます。

 ▶アメリカザリガニ

 さんざん捕獲・飼育してきましたが今回画像がありません。

 2年生以下、原則1人1匹飼育管理しています。

 

●六脚亜門

★昆虫綱

 昆虫は標本も併せて色々いるのですが、割愛します。

 今回は1枚の写真のみ(もちろん文化祭当日に展示したもの)。

 ▶カブトムシ

 

 はっきりわかるだけで6匹写っています。

 写しきれない残りがさらに数匹いました。

 ここは庄和公園のさらに先、江戸川の河川敷です。

 中央の木はヤナギで、傷(茶色い木くずが束で飛び出している)は

 おそらくシロスジカミキリによるものと思われます。

 日本最大のカミキリムシで、目撃頻度が激減した昆虫ですが、

 顧問は何年かぶりにここで3匹つかまえました。

 7月26日フィールドワークの記事と併せてみてほしいことがあります。

 河川敷のヤナギは、一定以上の太さのものは全て

 カミキリムシ幼虫に食われていました。

 ボクトウガはいないので樹液は長続きしないでしょうが、

 樹数と傷数はふんだんにありますので、

 樹液食昆虫の新天地となっているかもしれません。

 道理で、昆虫採集動画で河川敷にクワガタを捕まえに行くものが近年多いはずです。

 実は利根川の河川敷で、2mもないクルミの若木にノコギリクワガタやハナムグリが

 群がっているのも見かけました。

 もしかするとシロスジカミキリも「栗畑→河川敷ヤナギ」、

 樹液食昆虫も「クヌギ林→河川敷ヤナギ」という変化の図式が

 大々的に進行中なのかもしれません。

 

ここから植物界

 

昔から、生物を分類する際は、世界中の学者たちが頑張って

外見的物理的特徴をミクロの世界まで見極めて分類していました。

ここ数十年の「分子系統学」つまり遺伝子解析して進化の道筋を見極める方法により、

多くの「分類し直し」が進行中です。

植物はこの話題をするにうってつけです。

中に3つコーナーを設けました。

 ①海から陸上へ、植物の上陸と原始植物

  A:原始的な植物の各門

  B:裸子植物の各門

 ②サトイモ科にみる種の多様性

 ③部員が育てた苗

・・・①と②だけ記事にします。

 

①海から陸上へ、植物の上陸と原始植物

●コケ植物門

 ▶ゼニゴケ(細かい種類は不明)

 

 シダの鉢植えに勝手に生えてきました。そのまま教材。

 

●維管束植物亜界

●古マツバラン門 ●ヒカゲノカズラ門 ●トクサ門 ●シダ植物門、

●マオウ門 ●マツ門 ●ソテツ門 ●イチョウ門 ●被子植物門

 普段、我々が目にして「植物」と認識するものは、ほぼこの9門になります。

「亜界」が別ですが、門を横並びとこだわれば、

前述のコケ植物門とシャジクモ門、緑藻門が加わります。

脊椎動物と同じで、横並びと考えると不思議ですね。

物量的には、また種類数的にも、被子植物門、シダ植物門、マツ門が

3大グループになりますでしょうか。

 

 

A 原始的な植物の各門

古マツバラン門 ●ヒカゲノカズラ門 ●トクサ門 ●シダ植物門

 ▶マツバラン

 

 ▶ヒカゲノカズラ

この2つはトクサと併せて恐竜以前から形態がほとんど変わらない

「生きた化石」の年長組です。

 太古にはこれらの大木が森林を形成していたなんてロマンチックです。

 

B 裸子植物の各門

マツ門 ●ソテツ門 ●イチョウ門 ●マオウ門

 

 やはり生きた化石なわけですが、白亜紀後期くらいからのものです。

 ▶ソテツ

 顧問宅の大株の脇芽をもいできて植え付け、部員がここまで育てました。

 本来オスメス別株の植物ですが、そのことは無性生殖の教材にもなります。

 

 ②サトイモ科にみる種の多様性

●被子植物門

 特にここはきりがないので、サトイモ科の話題のみです。

 

 サトイモ科は植物は、根菜としてのみでなく、園芸植物として無数ともいえる種数が

 花屋はもちろんホームセンターの園芸コーナー、スーパーや100円ショップにまで

 出回っています。

 その形態もぱっと見は、球根、株立ち、地下茎、地上茎~つる、木立ち、また水草、浮草と

 とんでもない多様性を見せます。

 逆に共通点は花穂を覆う「苞(ほう)」と、花穂をつける生長点が先端から何番目かの法則、

 体に含むシュウ酸カルシウムと、単子葉植物に珍しい網状の葉脈です。

 さて、物理的外見的特徴を見極めて分類していた時代にはサトイモ科に含まれていた種、

 また逆にサトイモ科ではなかった種が、再整理されたドラマを紹介して終わりにします。

 ▶ミジンコウキクサ

 中央の大きなウキクサがオオウキクサ、周囲の緑のつぶつぶあわあわが

 ミジンコウキクサです。

 ここでの話題外ですがミジンコウキクサは世界最小の種子植物でもあります。

 さて昔の植物図鑑では、ウキクサは独立した「科」でした。

 「近縁だ」との判断でしょう、順番はたいがいサトイモ科のとなりでした。

 それが、実はサトイモ科に属することが判明したのです。しかも、

 サトイモ科内には120も属があるのですが、そのど真ん中に入ってきたのです。

 ▶セキショウ

 ショウブと同じ仲間です。ショウブより丈が低く細い水辺の植物です。

 といってもハナショウブではありません。あれはアヤメの仲間。

 剣のような葉がサトイモ科らしくありませんが、花の特徴などからか、

 長い間サトイモ科に分類されていました。

 これは現在、サトイモ科の外に移動されました。

 かなり初期に単子葉植物の中で枝分かれしたグループらしいです。

 

ここまで読んでくださった方々、誠にありがとうございます!

やはり長くなってしまいました!

展示内容からすると2/3くらいですが、今回の文化祭を紹介しようとするなら

十分網羅しているかなと思います。

皆様にお見せしたかったです!

 

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7月12日~夏休みいっぱい 校舎改修工事に伴う飼育栽培生物引っ越し

この記事を入力しております10月4日から少しさかのぼりまして9月25日に、第2回学校説明会が開催されました。

生物部にも思いのほか大勢の見学者がいらっしゃいました。

なかなかコアな興味関心をもつ中学3年生も何人もいらして、来年度が楽しみです!!

さて、この日の反省ですが、「ホームページの部活のブログを見て来ました」という方が!

「しまった、7月26日についての記事以来、ホームページを更新していない!」

アナログなことを言い訳に、ずるずる時間がたってしまいました。

 

意を決して、今回、3つの記事をアップします。

 ●夏季校舎改修工事にともなう生物室の飼育栽培生物の引っ越し

 ●9月2日(木)3日(金)文化祭(校内公開のみ)

 ●9月13日(月)フィールドワーク

 

さて、本題です。ここからは、夏季改修工事前~工事末期の生物部の様子についてです。

 

本校校舎北側(特別教室棟)に、1階から5階までかなり本格的な改修工事が入りました。

その間、工事区画の教室や準備室には職員が許可をもらって忘れ物を取りに入れるかどうか、くらいになります。

ということは、飼育栽培している生物はもちろん、夏の部活動に使いそうな備品も室外に出さねばなりません。

ついでに、4月26日の記事の「庭」の最奥に苗もあるのですが、このエリアも足場を組まれるので、

苗もやはり移動せねばなりません。

●ちなみに工事期間中の室内はこんな感じ!

工事が決まった時から、これは厄介なことになるなと覚悟はしておりました。

部活としていつ部員を呼んで引っ越しをするか、室外のどこに何を置かせてもらえるか、

電源はとれるか、夏の活動に必要な備品は何か・・・

移動先に、生物室を出たところの渡り廊下と、中庭を借りられました。

 

事前にかなり綿密に計画を立て、決行は7月12日!

この日は期末考査の答案返却の日で、午前授業。部員たちはHRで昼食を済ませて集合!

状況的に仕方ないので、蜜だけは気を付けて、長いですが夕方まで頑張ってもらいました。

大変なのが水槽の移動!サイフォンでタライに水を移動し、軽くした水槽を移動・再設置、

水を戻し・・・色々あって、水槽1本移動に1時間ちかくかかります。

 

案の定、引っ越しは全然終わらず、夕方に部員を残せる限界と判断し帰宅させました。

そのあとは顧問で夜までひたすらもくもくと引っ越しを続け、その日のうちに無理やり終了。

多数の電気器具の配置配線が一番大変でした。

 

せっかくなので、逆境を逆用し、水槽は格好よく展示してPR/発信材料にしてしまおうともくろみました!

●水槽をかためたコーナー

評判は良かったです!

●オカヤドカリ水槽と生徒飼育ザリガニ2人分

●熱帯魚水槽

後ろの配線と荷物が丸見えでした~

●日本産淡水魚水槽

●古代魚ポリプテルス・オルナティピンニス

よく見ると、増えすぎたインドヒラマキガイ(レッドラムズホーン)がうじゃうじゃいます。

気が付くと気持ち悪いことでしょう。

●金魚の水槽

●グッピー水槽

●ニホンヤモリケージ

●ニホンヤモリが卵を産みました。7月21日発見、だったと思います。

アマガエルはおまけです。

夜行性のヤモリのために段ボールを折り曲げたシェルターをケージ内側に貼り付け、

外側から段ボール辺をめくれるようにはりつけて、外から観察できるようにしたのですが、

産卵はそのように仕掛けてほんの数日のことでした。

●中庭、大小ミシシッピアカミミガメとクサガメのコーナーです。

そういえば夏休み中にクサガメが金網の弱くなったところを破って脱走、中庭を反対側まで縦断し、

業者が校舎内へ台車なども上がれるようにと仕掛けたスロープを上がって美術室前まで逃げた、ということがありました。

●苗コーナー

プランターは、夏の活動で、イグアナと亀用の野菜(からし菜・かつお菜)を蒔いたものです。

●展示用教材植物退避コーナー

●イグアナケージ

イグアナは、昨年度1年間餌が偏ったせいでクル病になってしまいました。

工事期間の移動を利用し、直射日光を当て(トカゲは紫外線を浴びないとつくれないビタミンがあります)、

病状回復を目指します。

特にイグアナは、ひょんなことからかなりの広報になりました。

 

8月下旬、世の中はコロナ禍が最悪の状況で、もはや生徒を呼んで引っ越し戻しをやってもらう状況ではないと

判断し、結局顧問が一人ですべて戻しました・・・

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7月26日フィールドワーク「樹液食昆虫(ほかなんでも)観察/採集」

観察/採集といいながら、本当のテーマは「樹液食昆虫の受難」から環境問題を考えることにあります。

出発する前に、集合場所の教室でちゃんと前もってレクチャーしました。

内容に関しましては、実はこの生物部ホームページ上で一昨年、2019年8月1日付で100%述べてあります。

すぐにご覧になれますので、ぜひまずは該当部分をご一読ください。

 

(読者の皆様が前述の記事を読み終えた体で…)ということでして、おそらく樹液食昆虫には出会えないでしょう。運が良ければカナブンやシロテンハナムグリがいるかも…

ポイント① 校内ハンドボールコート奥

 ここには、近年大流行の庭木「シマトネリコ」が大きめに育った状態で数本あるのです。

少し前のニュースで、学会の学者たちにも絶賛された、埼玉県桶川市の小学6年生が発表した「カブトムシは夜行性ではないかも」という研究にでてきたあの木です。クヌギなどと違い、この木の場合、樹液は別昆虫の仕業によって出されるのではなく、カブトムシが自分で傷をつけて出すのです。樹皮は簡単に傷つき、簡単に樹液が出るようです。必ずどのシマトネリコにも来る、というわけではないのですが、当たるとそれこそ気持ち悪いくらいたくさんやってきて鈴なりになります。そういう状況を顧問も自宅近所で1度だけ見たことがあります。

 さて、数日前に本校業務主事さんがこの場所で保護したカブトムシ数匹を生物部にくださいました。ここの木は「カブトムシがつけた傷」が多数あることを一昨年確認済みです。ところが、「カブトムシがたくさんいる」と話題にはなりません。実はカラスが天敵で、見つかるとみな食べられてしまします。カブトムシもクワガタも、個体や種類によってレンガ色のものもいますが、たいていは黒~こげ茶です。暗い色は日中目立ちます。それがゆえ、「夜行性」が完全に否定されたわけではありませんが、要するにそこに餌があれば夜も昼も食べ続けている、ということです。結果として、本校のシマトネリコにくるカブトムシは、来店から朝までオールナイトして昼は迎えられず、100%近く食べられています。職員玄関の階段にも毎週数匹ずつ転がっていますが、やはりシマトネリコの下にも相当な数の食べかす(頭や脚や前羽や上半身)が散乱していました。

ついでに、「中身入り」のセミの幼虫です。7年間、土中で木の根の汁を吸い、いま、羽化せんと地上に出てきました…が、時間は15:00くらい。ちょっと早すぎましたね。「空蝉」ではない状態を見たことがある部員はほとんどいません。

アブラゼミのメス。貴重な学習素材でした。

 

ポイント② 中川沿い 

 さて、いよいよ自転車に乗って、校外へ移動します。かつて本校が持久走大会でコースとしていた中川沿いのクヌギを目指して出発。正門を出て10分ほどの地点です。

いましたカブトムシ!よかった!野生の本物を見せられます!

上の写真の、右端の太いクヌギの黒いしみの中央です!

じつはこの場所は、一昨年の8月1日の場所とは違います。あそこのクヌギは4本中3本切られてしまっていました。かわりに、ここは部員が短時間で学校から自転車移動できる範囲にやっと見つけたポイントなのです。

カブトムシの上のほうには、小さな樹液食昆虫「ヨツボシオオキスイ」も見えます。昔はこの虫が出ると「ああそろそろカブトクワガタの季節だなあ」と思ったものです。

このこは、結局ひきはがして一通り観察したあと、もとの樹液に戻しました。このままだとカラスのおやつかもしれませんし、どこかの少年が捕まえるかもしれませんが、なぜか顧問も部員もなんとなくリリースするモードになりまして。

このカブトムシは、自転車部隊を先導する顧問が到着寸前にすぐに見つけてしまったのですが、部員が自ら何でも見つけてほしいと思いますので、あらためてそのように指示しました。

樹液食昆虫に絞るなら、目視で樹液を探すのは基本ですが、チョウなどが目印になることも多いです。

部員たちがもう2か所、樹液の出ているポイントを見つけました。

まずはコクワガタのメス(のおしり)です。ヨツボシオオキスイも2匹写っています。

次は幹ではなく太い枝です。

ゴマダラチョウ4匹と、クロカナブンのおしりです。

カナブンは思いのほか敏感。ここは地上3m前後なのに、この直後クロカナブンは何かを察したか落ちるように離脱して飛び去ってしまいました。

ポイント③ 庄和公園

さて、 最後の目的地へ移動。学校からは自転車で15分の距離にある庄和公園です。自然の森ではないので、臨床は落ち葉が掃かれていますが、クヌギを含め樹木がふんだんにあります。まずは1か所目で各自採集活動。

C先輩がイトトンボ(詳細不明)、D君がアカトンボ系(詳細不明)とクロアゲハとショウリョウバッタのメスの幼虫を捕まえました。

G君かH君がニイニイゼミも捕まえました。

2か所目へ移動。樹液食昆虫狙い。

ひどい!立派なクヌギが20本くらいあるのに。樹液ゼロです!先ほどの中川沿いの樹液も入れて、この範囲で樹液が出ているクヌギが2本、樹液が合計3か所のみです。クヌギ自体も、中川沿いのもの含め、昔に比べて「きれいなもの」です。昔は、クヌギといえば生育段階初期から様々な昆虫がさんざん寄生して、幹は様々な形にボコボコ変形し、毎年のように大量の樹液をたらし、めくれなどの中にはクワガタがたくさん身を隠していたものです。

そして臨床は公園とは言えカラッカラ!落ち葉のマットをどけても乾燥しきっています。これでは生き物たちはたまりません。想像以上によくない状況でした。

 

薄曇りになっていましたが、大変暑く蒸す日でした。獲物は少なく、教室に戻った部員たちは少々疲れていましたが、直前レクチャー内容が納得できる貴重な観察はできたと思います。次はまた状況が変わったら来たいと思います。

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5月31日フィールドワーク「2回目の水生生物取り」

だんだんと用水路の中も「部活の学習材料にしやすい生物」が増えてきました。

本校は敷地の1/4に接する用水からして色々いますから、この環境を見逃す手はありません。

本校の敷地と国道16号線との間に広がる田園の用水で「ガサガサ」を実施しました。

いろいろいる…とはいえ、部員たちも時代柄ガサガサに慣れ親しんでいるわけではありません。

それぞれ苦労しながら、色々と捕まえました。

この用水には目視で本当に獲物にあふれており期待しましたが、1本網ではうまく網に魚などを追い込みにくい状況でした。顧問のほうで近くの別の猟場を案内します。

こちらは用水の幅も50cmくらい、水深も10cmないくらいで、さすがにみんなここでは次々に、おもにザリガニを捕まえていました。この「捕れた」という成功体験が大事です。

自分だけなら無視するアマガエルですが、部員が捕獲したなら話は別。このこはこの後飼育しはじめて、以後ずっと順調です。

トウキョウダルマガエル。

このこは飼育を始めたものの、顧問が間に合わせで作成した蓋の開口部分を跳ね飛ばして生物室内に出てしまい乾燥死してしまいました。飼育者側の手落ちです。部員たちにもそのまま伝えました。

ドジョウ。

一昨年同じ場所で捕まえたドジョウに違和感を覚え、調べた結果おそらくカラドジョウという外来種だろうと判断しHPにも掲載しました。今回のこのこ!そうそう、これこれ!むかしながらのなんの違和感もない普通のドジョウ!カラドジョウ?は当時の3匹が今でも生きていますが、比べるとやっぱり違う!

アメリカザリガニ。

このところニュースで騒がれている、いよいよ「特定」外来種に指定されるか、という生物です。追って出回ったニュースでは思いのほか柔軟な対応になりそうですね。数が多すぎ、環境に入り込みすぎ、あまりしゃくし定規な決まりにしても違反取締や罰則が追いつくはずもなし、飼育登録手続きを面倒に思う者の新たな違法放逐まで考慮しているとは…ちゃんと実情を考えた有効な制限になりそうですね。本部活でもその日がくれば決まりに従わねばなりませんが、早くても2023年とのこと、まずは一人一匹名前をつけて、飼育開始。

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5月12日フィールドワーク「初めての魚とり」

今回、1年生が入部して初の「魚とり実習」でした。正確には、秋に入部した2年生にとっても初めて。場所は、本当は田園の用水が、安全性も深さも生物量も都合がいいのですが、今はまだ水が入って間もなく生物量が少ないので、初めてですが本校校歌歌詞にも登場する古利根川の川岸にしました。出かける前に、初めての生徒が、水中での網と魚の様子がイメージできるように、黒板で図を描いてシミュレーション?もしてからでかけました。

3年生A君が事情により先に帰りましたが、参加人数が8人いて、今回のフィールドワーク場所が8人で自由に網を入れて何かを捕まえるには少々狭いので、最初に網を水中に入れて場を「荒らす」4人をジャンケンで決めました。

4人が順番に網を入れた後は、8人同時にやりたいだけやりました。ほとんどの生徒が、何かしらの獲物を網にいれることができました!

★獲物★
フナの稚魚と思われるもの、カワトンボと思われるヤゴ、アメリカザリガニの幼体、ヌマエビの仲間、アメンボ幼虫

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4月26日フィールドワーク「ニラムシ釣り」

新入部員が6人入部して、初めての「フィールドワーク」!

準備不足や時間の関係もあり、場所は生物室からほんの数mの距離にある、保健室脇の「庭」。

ターゲットは「ニラムシ」です。

ニラムシとは、ハンミョウの幼虫のことです。

ハンミョウ(英語でTiger Beetle)は肉食の小さな甲虫で、幼虫時代から肉食です。

幼虫は堅めの地面に丸い穴を深く掘って、普段は頭で穴にフタをしながら待ち伏せ、アリなどが通りかかると飛び出して噛みついて穴に引きずり込んで食べます。
田舎には「ニラムシ釣り」というものがあります。このハンミョウの幼虫の穴に、ニラの葉を差し込んで、穴の中の幼虫を「釣る」遊びです。今回は部員に「ニラムシ釣り」を体験してもらいました。

名前の通りの「ニラ」だと本当は葉が太すぎるので、とにかく細くてまっすぐな植物辺を見つけ、それを穴にそっと差し込んで、あとは辛抱するのみ。

時間帯のせいか、挿入されたゴミは時折動くものの、穴の外まで押し出す個体はいませんでした。あら?

上の写真では中央の2つの穴のうち左の穴が幼虫の顔でふさがれているのが見えます。こうやって待ち伏せて、近くをアリなどが通ると飛び出して来て捕まえ、穴に引きずり込んで食べるのです。

結局、うまく釣れた人はいませんでしたが、顧問がシャベルで一匹掘り出し(ズル)、見せることができました!

ちなみに、このハンミョウがずばり「ハンミョウ」なら、甲虫としては日本国内産甲虫として最美麗種なのですが、残念ながらそうではないはずです。恐らく、「トウキョウヒメハンミョウ」「エリザハンミョウ」「コハンミョウ」「コニワハンミョウ」「ニワハンミョウ」のどれかだと思われます。どれも、金属光沢はいぶし銀的にあれど、みなくすんだ茶色~茶緑色の、地味な虫です。

 

ついでに、ハンミョウ釣りをしばし体験した後、すぐそばにある職員玄関外の階段脇に、いい虫が2種類3匹いるので見つけてみよう、と指示すると、速攻でみんなでみつけてくれました。

1つは「クビキリギス」♀2匹、もう1つは「キイロトラカミキリ」です。

クビキリギスはバッタ目キリギリス科ササキリ亜科の、春先、夜に「ちぃーーーーー」と電線の放電かと
思うような音で鳴いている虫です。わざわざ秋に成虫になって、越冬して春から活動する、日本の昆虫にしては珍しいサイクルの虫。名前は、噛みついた対象物を引っ張ると簡単に首がもげてしまうためにつきました。もちろん、可愛そうですので試しません!今回2匹とも、多いパターンの緑の♀です。

キイロトラカミキリは、忘れもしない、コロナ禍の初期に生物室はイグアナのケージ内に大量発生(羽化)したかわいい甲虫です。今回は屋外、1匹だけ、階段の端で1日中同じ場所で同じポーズでたたずんでいました。

部員が大勢いると、捕まえるミッションも見つけるミッションも競争心が少し見えて楽しいです。

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令和3年度 初めての更新

 大変言い訳がましいですが、昨年度は臨時休校明けの6月に年度初めての更新をしましたが、新入部員が1人も入部せず、2年生になったA君一人で頑張るしかなく、その後もコロナで大した活動もできず、フィールドワークしにくい秋になってしまいました。待望の新入部員が女子2名、他部との兼部で入部してくれましたが、間もなくまたコロナにより活動しにくい状況になり、3月いっぱい、もどかしい日々を過ごしました。

 今年度、半分あきらめの境地でいたらなんと!6人も1年生が入部してくれました。これで総勢9人!部活動らしい活動ができそうです!プライバシーもありますので、便宜上、今年度もアルファベットで記事に登場してもらいます。

3年生→2年生→1年生の順でそれぞれ学籍番号順に、

 A君…3年生男子  Bさん…2年生女子  Cさん…2年生女子

 D君…1年生男子  Eさん...1年生女子  F君/G君/H君/I君…1年生男子

・・・となります。

 この人数ですので、早速、生物部で飼育管理している全動植物の担当を再分担しました。

 原則、主担当生物を1人2つ、補助担当を1人2つ決めました。

また、飼育管理つまり「世話」をする曜日を月水金の3日間にしました。

 

そして今、各自思いのほか精力的に世話をしてくれています。今後の活動が楽しみです。

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令和2年度 初めての更新

今年度も継続して生物部顧問を仰せつかることができました、松本です。

希望と裏腹に細々と活動を続けている生物部ですが、そこにきてコロナです。

 

2学期中盤から後半にかけて、唯一の部員のA君に「個人研究テーマ」を決めるよう働きかけ続けました。

なかなか決まらないので、顧問の方で一つ提案をして、それに向けて実験・観察を始めることになりました。

どんな研究かは、HP上ではナイショです!

冬休みは参考文献を読んでもらい、1月から本格的に開始!

と思ったら、何回もやれないうちにコロナです。

 

2月下旬以降、6月22日まで、顧問で中に3日空けないように生物室管理の生物たちに餌やり・水やりを続けました。

その間、ドラマもあったのです。

 

3匹いたランチュウが1匹亡くなりました。

冬眠させていたヒキガエルが暖冬で早めに目覚めてしまって、

大きくなった2匹を故郷である家の庭に持ち帰り、家から小さいものを1匹連れてきました。

イグアナのケージの木の枝から(案の定)大量のカミキリムシが羽化し、ほとんど捕獲し、

1か月くらいケース中で生きて、交尾して、みな寿命を終えました。

自宅勤務期間に当番で通常通勤した際、学校付近の路上を横切ろうとした、

500円玉くらいのサイズのクサガメの幼体を連れてきました。金魚と一緒にいます。

 

・・・さて、いよいよ新入部員が入部を決める時期です。

人数的には非常に苦しい状況です!1人でも多く新入部員が入ることを願っています。

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9月17日 フィールドワーク⑦ 亀取り

文化祭も終わり、「発信」を意識した活動もひと段落。

A君には、いよいよ「個人研究」に向けて題材を探し始めるよう伝えました。

 

フィールドワークは、目的を考えれば、確かに1年中やることはありますが、

高校生くらいの年齢ですと、やはりある程度華やかさが欲しいところです。

初秋は、まだまだ、いい季節!用水路が面白い状態になっています。

水深が浅く、かつ水の透明度が少し上がって、流れの中が大変見やすくなりました。

ミシシッピアカミミガメが、最も見つけやすく捕まえやすい時期!

ちなみに、この種はまだ「要注意外来生物」で、「特定外来生物」までいっていませんので、

捕まえられたらA君の成果ということで連れて帰るつもりです。

当然、万が一部として不要になっても、もとの環境に放出はしません!

 

 

 

 

 

 

 

 

学校のすぐ脇の田園、直線距離で100mもない地点。いました!

我々の影を見て、あわてて隠れたつもりのようです。

写真中央の、ツユクサが下がっている真下に、楕円形が見えますか?

ツユクサの枝の先端から2枚目の葉のすぐ上に頭が写っています。

さあ、夏休み前のリベンジです!A君に初体験してもらいましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは、捕獲対象が見易い対岸からアタック!ちょっと届きません。

何度か頑張りましたが、うまくいきません。

仕方がなく、対岸に渡ってもらいました。

目視が難しい角度でしたので、顧問が対岸から網の動きを指示。

 

なかなかうまく網に入りませんが、カメは水底にへばりついて動きません。

貴重かつ今年度はもうないであろうチャンスであることには変わりません。

何度か亀の甲羅や周辺をなでまわしたあと、ようやく入りました!

泥と一緒に網の中にはいりました。

ざるの要領で、泥を洗い流すように伝えました。すると…

見えました!甲長10cm程度の若亀、腹側の黄色い腹甲板が見えます。

(つまり上の写真では裏返っています)やりました!

とうとう、A君に、野生亀の網による捕獲の初体験をしてもらえました!

目的の達成感がとても大きい回でした。

 

余談ですが…

この雑草は、ミズワラビと言います。戻るときに撮影しました。

農薬等の影響で、絶滅したかと思うくらいずっと見かけなかった、シダの仲間の水草です。

基本は抽水性(水底に根を張り、水上まで葉を伸ばす)ですが、

小さいうちにホテイアオイのように水面に浮くこともあり、

また苗が若いうちは完全に水中で葉を広げます(水中葉)。

実は、幼少から40年以上身の回りの自然や田んぼを見てきた顧問の認識では、

今から15年ほど前に旧浦和と岩槻の境目、埼玉スタジアムの北2kmほどの休耕田で、

秋に沢山生えているのを発見したのが生まれて初めてでした。

水草もシダも小さいころから興味があったので、スルーはありません!

以来、探索を続け、少なくとも伊奈町と宮代町で年を追うごとにみられる区域が増えています。

これが在来種であれば、田んぼの環境が生物たちに優しくなったのかと喜ばしいことです。

ところがこのミズワラビ、外来種の可能性もなくはないようです。

熱帯魚用の水草にも、アメリカンスプライトというそっくりなものが売っていますし。

顧問には区別はつきません。在来であることを願います。

春日部東高校周辺では、自然環境の中に外来種が非常に多く入り込んでおり、

今後の活動上、一つのテーマとなりそうです。

 

 

 

 

 

 

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9月7日(土)文化祭一般公開

いよいよ文化祭一般公開です!

立て直し初年度、個人研究の成果をコンクール等に出せるでもなし、

わが部にとりましては年間で最大にして最重要のイベントになります!

なおかつ中学生やその保護者の方々も本校に大勢いらっしゃるはず。

次年度に向けた広報の意味でも、ここは頑張ってアピールせねばなりません!

受験勉強中の3年生先輩も、ここは助けに来てくれました。

 

前日、金曜日の校内公開も、当日も、予想に反して?大盛況で嬉しい悲鳴でした!

特に当日は、公開時間中ほぼひっきりなしに複数のお客様がいらっしゃり、

2名しかいない部員は対応しっぱなしとなりました。

来客数を記録したかったのですが、実際は無理なくらいでした。

いらしてくださった皆様、ありがとうございました!!

 

★出展名★

 アクアリウム Cochi 

 ……「こち」「東風」本校のテーマフレーズ?学校マスコットもコチです。

★出展内容★

 ① 常設飼育/展示生物の公開と飼育生物ラベルあてゲーム

  ●飼育生物一覧(文化祭当日時点)

    爬虫類:グリーンイグアナ、ニホンヤモリ

        ミシシッピアカミミガメ、ロシアリクガメ

    両生類:アカハライモリ、アズマヒキガエル

    熱帯魚:ポリプテルス、セイルフィンプレコ、グッピー

        ネオンテトラ、ブルーテトラ、アフリカンランプアイ

        ゼブラダニオ、ピグミーグラミー、ネオンドワーフレインボー

    国産/外来淡水魚:コイ、フナ、モツゴ、モロコ、タナゴ、カラドジョウ

        ミナミメダカ、らんちゅう(コイとモツゴ以外、詳細種不明)

    甲殻類:ミナミヌマエビ、アメリカザリガニ

    昆虫類:ノコギリクワガタ・コクワガタ

    軟体動物:タニシ、イシマキガイ

    栽培植物:シロバナタンポポ、ツユクサ(色変わり・薄紫)

         コダカラベンケイソウ

    …ゲームのほうは、1名様にお楽しみいただきました。企画に難?  

 ② 部活で栽培・採集した生物の販売 10円~100円

   ※ お持ち帰りが不便にならぬよう工夫しました!餌も添付しました!

  ●販売生物リスト

    シロバナタンポポ苗(ポット)、コダカラベンケイソウ苗(ミニ鉢)

    ツユクサ(苗束)、ハナイカダ苗(ポット)、シマトネリコ苗(ポット)

    ノコギリクワガタ、コクワガタ、グッピー、モツゴ、フナ

    タナゴ、アメリカザリガニ、スジエビ

    …たくさんご購入いただきありがとうございました!

     苗のあまりは、株を成長させて次年度また販売します…おそらく。

 ③ 小動物ふれあいコーナー

  ●ふれあい対象動物リスト

    ロシアリクガメ、ミシシッピアカミミガメ、アメリカザリガニ

 ④ 小動物餌やり体験 1円、5円、10円

  ●餌やり対象動物またはタンクリスト

    インドシナウォータードラゴン、ミシシッピアカミミガメ

    ロシアリクガメ、アズマヒキガエル、アメリカザリガニ

    スジエビ、グッピー水槽、小型熱帯魚水槽、メダカ水槽

    らんちゅう水槽、国産淡水魚水槽、タナゴ水槽

    …たくさんご体験いただきありがとうございました!

 ⑤ 特設「おもしろ生き物特別展示」

  ●展示生物(参考生体):インドシナウォータードラゴン(顧問ペット)

   ※鼻先から尾の先までで50cmくらいの慣れた成体ペアを展示しましたが、

    普段と違う環境におびえてしまって、お客様の前では微動だにしませんでした。

    次回似たようなことをする場合、反省を活かしたいと思います。

    興味深くみていただいたお客様、ありがとうございました!

 ⑥ 我が家のペット自慢写真コンテスト

  ※1学期末より校内公募、1名応募 

   …コンテストにはなりませんでしたが、お陰様でコーナーを設けられました!

 

写真コーナー

入り口から室内全体の様子を撮影した画像です。

 

入り口に近い左側からふれあいコーナー、奥が販売コーナー。

 

販売コーナー。緑のモサモサはツユクサ苗束。

白い皿からたくさん立っている白いラベルは苗ポットのラベル。

窓側のプリンカップは魚や甲殻類、クワガタの販売ケース。

 

最奥に「我が家のペット自慢写真コンテスト」応募作品(猫)と

卒業した先輩の研究成果の掲示。

 

プラスα展示物。トレーの木の枝の中にカミキリムシの幼虫がいて、

動かさずに放置しておくと、あちこちに砂時計の砂のように糞が下に積もります。

後で、その幼虫に寄生した寄生バチの成虫が窓辺にたくさん死んでいました。

英語の教科書本文に寄生バチが出てきたので、思い出して

持って行って授業で利用しました。

他に、極度に小さいカブトムシの死骸も考察つきで置きました。

また、図書室からでてきたコウモリの死骸も置きました。

 

当日の様子です。入室して右奥の餌やり体験コーナーから。

中央のリュックのお二人は、特設展示エリアの角で

じっとしているウォータードラゴンをご覧になっています。

 

今年度いらしていただいた方々、また頑張りますので、

よろしければまたのお越しをお待ちしております。

新規のお客様も、是非是非お越しください!

 

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8月22日 フィールドワーク⑥ エビ取り(文化祭向け)

20日にザリガニ取りをしたばかりですが、今日は「エビ」捕りです。

ここは学校敷地北側に沿って流れる3面張りの用水です。

普段、特に微生物の活動が低下するのか冬季は極めて汚い用水です。

見ると学校側からも排水が流れ込んでいます。流れもゆるく、道理で汚いわけです。

汚いは汚いのですが、これが意外と多くの生物が見られる場所です。

メダカかカダヤシか画像では判別できませんが、その類と、フナ系の小魚、

ザリガニなどが多数うごめいています。

さて、ある時期から、この用水の東端に、道路を挟んで反対側の田んぼから?

透明度の高いキレイな水が流れ込み続けています。自ずとそこから50mほどは

かなり浄化されて、覗いても生物たちも見やすく、いい感じになっています。

よくみると、水中の壁面に、エビが見られます。

 

 この近辺は、網を入れれば数種類の淡水エビが捕れるのですが、

水質変化にめっぽう弱いエビの中でも、ヌマエビ系よりは強いスジエビです。 

これは是非、前回のザリガニ同様、文化祭にご登場願いましょう。

餌やり体験か、パック販売か、お楽しみに。

早速、「エビをメインに」とA君に採集を促します。

フェンスが邪魔ですし、水中まで少し距離があり、

決して捕りやすくはありませんが、小一時間ほど頑張ってもらいました。 

一通り採集活動が終わり、帰りがけに、

学校の塀の壁面に存在感を感じ視線をやると、美しいクモが!

オニグモの仲間です!

A君も、今回同行していただいたI先生も、私がコレをつついて

動かすまでは、半信半疑でした。保護色のよい例です。 

 蛇足ですが、こちらは帰りがけに寄り道したスポットです。

上記用水の、道路を挟んで学校敷地と反対側にポツンとある民家の

すぐ脇の用水です。

民家の排水もあるのか、水質はやはり汚いのですが、

ここは昨年もカダヤシやドジョウやザリガニが多数みられた場所です。

たいてい、水がある範囲は10mないくらいで、水深も5cmあるかどうか。

前回の冬にここにカダヤシを見たときは生命力に感心しました。

A君に、何が捕れるかやってもらいましたが、

目新しいものは捕れませんでした。

 

この後、成果を生物室に持ち帰って、文化祭まで

活かしておけるようきちんと一時飼育容器をセットして、解散しました。

 

 

 

 

 

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8月20日 フィールドワーク⑤ ザリガニ取り

 私こと生物部顧問は、実は転勤2年目です。ここ4校目にして初めて自分の最得意分野の経験値を活かせる部活をもてることになりました。前述のとおり、活動案は大小様々、山ほど準備して就任しました。今年度、1学年で担任もしておりますので、新入生にも初期の学年集会の学年団挨拶の場を借りてアピールしましたが、やはりここは春日部東高校。運動部希望が多いのですね。それでも1人だけ入部してくれたA君を大事にしつつ、文化祭など次年度入学生への広報の機会は貴重です。

 前年度まで、文化祭の生物部の出展は、研究結果の展示と「金魚すくい」のみだったようです。もちろん、研究結果を展示できることこそが普段しっかり活動している証ですが、現状打破を考えると、例年通りではどうしてもパンチが弱いです。そもそもまだ研究はできていませんし。なにしろ今回の文化祭は相当目を引くアピールをしたい!
 8月下旬にさしかかり、そろそろ生徒会に提出した紙面上の計画を実行に移すべく、準備を始めます。

 その準備の一環で今回のフィールドワークは採集に特化した形で実施しました。
 始めから、メインを「小さめの」アメリカザリガニに絞りました。文化祭でどう出すかはお楽しみです。

●ここは本校敷地から直線で100mもない近隣の用水。水深は最大で10cm。
ターゲットはわんさかいます。捕ってもらいましょう!

●A君、初めは、バックでトトトトトと逃げていくザリガニを網に入れるのに苦労していましたが、要領を得てからはどんどん捕れるようになりました。今回の成果です!

●あまり重視していなかったドジョウも数匹捕れました。
このドジョウ、あとで水槽に泳がせたところ、あまりにも知っているドジョウの印象と異なるので調べましたところ、断定はできませんが外来種の「カラドジョウ」ではないかと思われます。また外来種!?いやはや…

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8月6日 フィールドワーク④ 草食性昆虫観察・採集

8月6日。夏休みも真っ盛り、春日部東高校は運動部の声や吹奏楽部の出す音でにぎやかです。

周辺のフィールドは、稲も穂を出し、バッタの類もあらかた成虫になっています。
虫取りなどほとんど経験のないいまどきの子どもたち。
部員のA君にも体験してもらいたいと思います。ただ、ちゃんとした捕虫網がない・・・

本校で8の字と呼んでいる、外周走で走るコースの内側の田んぼにあるあぜ道で、稲を中心に多様なイネ科の雑草とバッタの食痕を見ながら、採集を試みます。

始めてで、なかなか要領を得ませんが、頑張ります。
コツさえ覚えてしまえば、手で取れますが…経験が大事です。

今回のターゲットではありませんが、そんなことを言わず周辺の環境は観察しておきたいです。
ふと用水に目をやると、小魚が。

一番奥のかどでまっすぐこっちをむいているのが在来のミナミメダカ。頭から背中にかけて黒いスジが見えます。
あとは特定外来生物のカダヤシです。顧問は本校に転勤してきて初めてカダヤシを確認しました。
どこででも魚取りをしたい人間ですが、幸運にも??本校に転勤してくるまで、日本各地で在来メダカを絶滅に追いやるとまで言われ、猛威を振るっているカダヤシを、見たことはありませんでした。
困ったことに春日部東の周辺には、印象で1:1から3:1くらいの割合でいっぱいいいます。
網に入ってしまっても困る子たちですね。

こちらはトウキョウダルマガエル。水田の縁にたくさんいました。
カエルと言えば、かれこれ十数年前に世界中で多くの両生類を滅ぼした悪魔「カエルツボカビ」が日本にも侵入しただかで、公立高校にも不審な死に方をしたカエルを見かけたら一報を、というおふれもまわりました。
確かにダルマガエルを始め、カエルがめっきり減った時期でしたが、結局農薬?
今、アマガエルはもちろん、ダルマガエル、ヌマガエル(このへんは国内外来種?)、ツチガエルがふんだんに見られてうれしい限りです。
逆に、特定外来生物になってしまったウシガエルは、駆除されているのかどうか、めっきり見かけなくなりましたね。

さて、今回のテーマに戻りますが、イナゴ!蝗、稲子です!

ほかのバッタ類はさして変わらずだったのに、イナゴだけは一時激減しました。
今回、私が小学生の頃に戻ったかのような錯覚を覚えるほど大量にいました!
農家さんはたまらないでしょうが、これもうれしい!
昔・・・30年以上前、春日部市内でですが、背中がショッキングピンク色のイナゴがたくさん捕れたことがあります。
この色彩変異はバッタ類でまれに見かけられるものですが、これだけふんだんにいれば、望みをもてます。
あと、ピンクでなく、のっぺりとパステルグリーンになるものも当時多くいました。これもまた見たい。

A君、バッタには苦戦していましたが、なんと魚捕り網で、シオカラトンボの♂を捕獲!これは大快挙です。
赤とんぼのなかまと違って、かなり捕まえにくいはずですが!キレイでカッコイイ虫です。
飛ぶ虫として、このデザインの洗練され具合!

なんと、この後、シオカラの♀(ムギワラトンボという愛称)も捕まえました。いやはや!

さて、生物室に帰ってきて、成果の確認です。まずトンボから。

巨大な複眼ヘルメットや、蚊を捕まえるための前を向いたカゴ状の脚などを観察して、窓からリリース・・・と思いきや、部屋内に逃げてしまい、ひと手間増えました。

次に、オンブバッタの♀。子どもが初めて捕まえるバッタかもしれません。
名前の通り、かなりの確率でオスがメスの背中に乗った状態で発見されます。

こちらが♂。メスの半分以下のボリュームです。かわいい。


お次はショウリョウバッタの♂。キチキチ音を出しながら飛んで逃げる緑のバッタです。
草原で追い回して遊びませんでしたか??たまに薄茶色の個体もいますね。


そしてショウリョウバッタの♀。この虫は、今更しみじみと、でかい。

それにしても、バッタの体も、よくできています。
各パーツが見事に合わさり、ピッタリにしつらえたスーツのよう。
ちなみに大きめのバッタ類は、イネ科の葉をかじるくらいなので、おおあごは意外と大きく強靭。口をめくらないと見えませんが。もし本気で指をかまれたら、出血すると思います。でも、どんなに酷い対応をされても噛んではきません。

観察が終わったら、全てリリース。今回も周辺環境の様々なことを観察できました。

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フィールドワーク③ 8月1日 樹液食昆虫採集  顧問の顧問観を添えて

「虫捕り」と「環境保護」
 私が生物部の新顧問として、根底に持つ最終目標は、
 生徒に環境問題や生態系に関心を持ってもらうことです。

 私は31年ほど前、高校2年生の末頃に、
 初めて環境問題に興味を持ち始めました。
 その話はきりもなく、ここでは割愛しますが、
 かれこれ30年ほど、無力さを実感し続けています。

 環境保護も、開発も、全て人間が人間の尺度で考えてやること。
 人間が少なくとも社会通念上平等であると考えれば、
 お互いに納得できない状態では、どちらも進められません。
 現状、例えそれが世界の破滅につながるとしてもです。

 折しも、8月下旬にはグリーンランドから24時間で(!)
 125億トンもの氷が解けだしたと報道され、
 先月には、未来を憂えた北欧の少女が温暖化対策を
 世界的に訴えて大きなうねりを作っています。

 昨今、重大さと危急さが最大級の温暖化と、
 比較的認知の新しい海洋のマイクロプラスチックに話題が行きますが、
 それ以外にも様々ある環境問題のすべてで、解決に向けて動くべきは
 本当は政府より国連より、最大勢力の「一般市民」です。
 我々がこの地球で生きながらえていくには、どうするべきか。
 
 ★私見ですが、
  人は、愛着の無い対象を心から守りたいとは思えない!
  平素、自然には興味がない、という人は、おそらく
  自然環境の破壊や汚染に対する、訴えるような感情は持てない!

 ならば、身の回りの自然に関心を持ち、触れ、
 こだわる=愛することが、泥臭いですが、
 人が強制ではなく自ら環境に配慮していくための第一歩かと。
 食うため以外、つまり遊びで自然を使う行為が全て悪とは思いません。
 釣り、園芸、ペット、ハイキング・・・いえ、あらゆる文化の側面で、
 確かにマナー違反やローカルルール違反、法律違反など、
 様々なレベルの「やりすぎる方々」がいますが、
 一般論として、同じ川でしょっちゅう釣りをする人でなくば、
 その川の釣りで釣れる魚の減少、サイズダウン、奇形増加など
 「最新かつ本物の」情報は分からないでしょうし、
 現地で現物を前にして、自ら敏感に見て感じればこその
 「おかしい!」「このままではいけない!」「どうにかしたい!」
 ではないでしょうか。
 
 運動をおこすでもなく、ボランティアを継続するでもなく、
 一般市民とさして変わらぬ生活を続けつつ環境問題を口にして、
 責めは負うとしても、私は細々とでもやれることを続けます。
 生物部の顧問をし、活動を監督するのもその一環とも言えます。
 
 「虫捕り」は、恐らく世界中で子供たちが物心ついて初めて
 身近な自然と触れ合う行為なのではないでしょうか。
 どこにいて、どうすれば捕まえられるか。
 単純に、逃げる・隠れる相手の考えや能力を上回って
 捕まえることは楽しい!
 そうして楽しんだ、いえ親しんだ虫たちが、
 見かけなくなって寂しい、いた場所が開発されて悲しい、
 これが原点であり、今回の活動の真の目的でもあります。

樹液食昆虫の受難
 さて、日本で「虫捕り」と言えば、
 やはり「カブトムシ・クワガタムシ捕り」は、はずせません。
 もはやロマンですね!

 捕虫網を振り回しての、蝶、蝉、バッタ捕りは
 小さな子供たちの定番でしょう。
 皆様の、カブトムシ関係の思い出はいかがでしょうか。
 はじめは保護者に連れられて、またある時は自力で、
 カブトムシ捕りにでかけて実際「捕れた」「捕れない」という思い出は、
 この時代、意外と分かれるのではないでしょうか。
 顧問はもちろん「捕れた」サイドです!
 部員のA君はというと、なんと!
 野外でカブトムシは1回も捕ったことがない、と!
 これはやりがいがあります!

 しかし今、「取れた」「取れない」に大きく関わってくるのが、
 個人的な練習や経験やセンスよりも、環境の変化です。
 この40年ほどの間に、樹液を主食とした昆虫にとっては、
 すっかり「生きにくい」世界になってしまいました。
 そもそも樹液が出ていない!出てもすぐ乾く!
 ついでに幼虫の食べる腐葉土や朽ち木がふんだんにない!

 ★樹液に樹液食昆虫が集まるまでのステップ
  ・樹液=樹木の「体液」=樹木の「傷口」から出る
  ・樹木=生き物=傷口は治そうとする
  ①カミキリムシやタマムシ等の幼虫が樹に食い入る
  ②傷ができて樹液が出る
  ③樹液食小昆虫を狙う肉食イモムシ「ボクトウガ」が傷を保つ
  ④樹液流出が長期化する
  ⑤そういった木々が3か月ほど樹液食昆虫を養う

 このステップが見受けられない状況が長期間続いています。
 
 まずシーズン初頭に樹液自体、見かけない!
 そしてせっかく樹液が出ていても、ボクトウガの幼虫がいない!
 ものの1週間で干上がってしまう!
 夏から初秋にかけて暑すぎるためか、林床までカラカラのことも。

●ここは、春日部イオンから1km前後の、とある田園。
 現勤務校から自転車でフィールドワークにでかける想定で、
 この1年半、近隣をうろうろし続けて、
 ようやく見つけた樹液食昆虫観察・採集ポイントです。

 顧問はスクーター通勤なのですが、
 こういった新しい動植物観察ポイント(猟場?)を求めて、
 運転中も常に周辺の森、林、草原、田畑、用水路、植え込み等に
 目をやり、遠くからでもクヌギを見かけたら
 折を見て確認に行くことにしております。

1本目のクヌギ
 外来種のアカボシゴマダラと、シロテンハナムグリが見えました。
 幸先いい!よく見ると、お目当てのカブトムシ(地上2.5m)と、
 コクワガタの♀、ノコギリクワガタの♀が見えました。

 顧問が捕ってしまっては意味がありません。
 A君に譲ります。そうこうしているあいだに、
 ノコギリクワガタの♀はぽろっと落ちて草むらに退避!
 これは欲張ると二兎を追うことに…

 そういえば、意図的に捕虫網は持参していません。
 ターゲットをカブトムシにしぼり、
 近くの伐採枝を使ってカブトムシを落とすか動かすよう指示。
 しばらくワシャワシャと格闘して、カブトを下方に歩かせて、

 A君、生まれて初めて自然で野生のカブトムシをGET!
 やりました!

●2本目のクヌギ「幹を蹴って虫を捕るポイント」
 樹液食の「甲虫」の多くは、足に不自然な振動を感じると、
 ポロっと落下する性質があります。
 2本目では、この性質を利用した採集を体験してもらいたい。
 自然化では落下先はたいてい藪か、落ち葉豊かな林床です。
 落下先で高速で地中に潜り、夜まで出てこないわけです。
 現場では、落下先の1/3はアスファルト。
 残りは、用水までの斜面で草むらですが、丈が短く、
 2人で気を付けてみていればなんとかなるでしょう。

※すみません、色々試しましたが、
 写真をどうしても縦にできませんでした・・・

 見本を見せようと、軸足と幹の蹴る位置を示して、軽く蹴ると、
 もうパラパラと期待できる音が!ノコギリクワガタです!
 アスファルト範囲に2匹、草むらに1匹落ちました。

 結局ここでは、A君に交代して蹴り3回分~4回分まで
 クワガタが取れ続けました。
 毎回1匹ずつくらいでしたが、目的は達成できました。
 よかったです!

 今回の成果。最低限、文化祭まで生かすぞ!

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フィールドワーク② 7月25日 亀と魚捕り

春日部東高校の周辺には、主に国道16号方面に、
田園が広がっています。
近年、農業における農薬の事情が変化したためなのか、
田園に様々な動植物が復活しているのを見ます。

一方、彼らに罪は一切ないものの、外来種も猛威を振るっています。

今回のフィールドワークは、前半はミシシッピアカミミガメの捕獲、
後半は用水路にどんな魚類がいるかの調査が狙いです。

1)ミシシッピアカミミガメ(要注意外来生物)
ここは、春日部東高校から国道16号を超えて直線距離で800m。
道路の下を土管がくぐる形で用水路が合流するところです。

写真は合流直前の支流の方です。水深は土管直前で15cm程度、
3面張りの上に、上流に行くにしたがって浅くなっていきます。
ここがウキクサでおおわれているため、亀たちの休憩場に
なっています。常時5~6匹います。

作戦としましては、上からのぞいて怖がらせる前に土管の入り口を
ふさぎ、浅い上流に向けて逃げる亀をゆっくり捕獲する計画でした。

しかしなんと、彼らの方が上手でした。
「いる」ことをそっと確認し、土管をふさいで脅かす前にと
静かに写真を数枚撮影しただけで、少なくとも5匹、全て危険を察して
土管側に逃げてしまいました。
慌ててふさいでからウキクサの下を全てあさりましたが、収穫ゼロ。
唯一の1年生部員(以降A君)に「人生初野生亀捕獲」を体験させて
あげたかった・・・残念。


2)用水路の棲息魚類調査
ここは、前述の亀ポイントから移動数100m、
学校から直線距離で300mの用水路です。
下見にて常時水深が10cm程度で、複数種の淡水魚が多数みえるので
活動ポイントに選びました。

やはり道路の下を土管を経て本流へ合流する形です。作戦は・・・
その寸前を閉鎖し、そこから40mほど上流から閉鎖ポイントに向かって、
タモ網2本を小刻みに、交互に、バシャバシャと水中に出し入れながら、
なるべく魚たちを上流側に逃がさないよう強く脅かしながら猟場を狭め、
閉鎖ポイントから5mくらいのところをもう1カ所閉鎖しました。

これで、大量の魚が長さ5mくらいの閉じられた水路を逃げ惑う状態。
網での魚捕り初心者でも必ずたくさん捕れる環境の完成です。


この場で採取できた魚類は、
 モツゴ(関東名クチボソ)
 フナ(何フナか不明)
 コイ(1匹だけ)
 モロコ(1匹だけ・何モロコか不明)
 タナゴ(うれしい!多数!在来かバラタナゴか不明)
 ミナミメダカ
 カダヤシ(特定外来生物につき処分済み)
の7種類でした。

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活動状況報告 ①

令和元年度より顧問になりました、松本勝久と申します。
高校・大学と、部活は美術部でしたが、
自然と生物は幼少より大好きでした。
念願かない、4月から生物部の活動をみております。

就任するにあたり、様々な活動案を山ほど用意しましたが、
現実は厳しく、3年生1名に新入生が1名と、部員は2名。
夏休みからは、3年生は受験勉強に入ってしまい、実質1名。

それでも、自然の面白さ、物凄さ、大切さを伝えるべく、
活動しています。
アナログなもので、インターネット上での広報活動開始が
夏休み末になってしまいましたが、ネタはたくさんあります。
続きをお楽しみに!

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