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2024年度オーストラリア海外研修報告⑥ 【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❷】
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥
【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❷】
ブログ掲載予定
① 8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで (済)
② 8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半 (済)
③ 8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議 (済)
④ 8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン (済)
⑤ 8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで (済)
⑥ 引率弥次喜多ヤママツ珍道中 ← 今回はここの2回目。
❶食事 (済)
❷モーテル・ホテル ← 2回目はここから❸のバス事情の途中まで★
❸通勤道中
1)バス事情 ← ここの途中まで★
2)ゴミ関連
3)新聞配達
4)交通関係
❹スーツケースパッキング
❺現金
❻土曜日
⑦ 英語について
さあ、珍道中レポート2回目です!
タボウにつき過去はどんどん過去に押し流されていきますが、海外研修につきましては(いざ自分が主任と言う立場で携わってみますと)まあエンドレスな業務です。すでに次年度に向けた動きは始まっていますし(厳密には海外研修に行く前から)、その動きと完全に重なる状態で、2学期は夏に終わった令和6年度分の事後指導や事後処理がずーっとあるのです。予定では2学期末まで!それで、ただの思い出ではなく仕事の必要にかられて、あの海外研修期間中のことを時々思い出すことになるのですが、思い出せば出すほど「よくぞ問題なく終了できたな」と思うくらいの珍道中でした!(もちろん珍道中にしてしまった責任は、前回の食事事情のように、自分にもたくさんあるのですが)
❷モーテル・ホテル
まず、次の地図をご覧ください。
①右上の円「シドニー中心地」
●現地初日:オペラハウス周辺観光、シドニー動物園観光
●現地4日目:シドニー大学
●現地8日目:シドニー市内班別行動&全員ホテル宿泊
②下方の左の円「バーデンリッジ」
●現地2日目~6日目:シャイヤークリスチャンスクール登下校
③下方の右の円「サザランド」
●現地初日~7日目:引率「ヤママツ」モーテル宿泊
ということで、「モーテル」の舞台は「サザランド」という街です。
次の詳細地図の記号Pがモーテル所在地です。航空写真も一緒にご覧ください。
★「Sutherland Motel サザランドモーテル」
大きな道路「プリンセスハイウェイ」沿いにある、わりとひっそりしたモーテルです。
敷地は∠90∠60∠30の直角三角形を2つ並べたような、隙間利用したような敷地で、ハイウェイの勾配に合わせて入り口から宿泊棟に向かってわりと勾配があります。スーツケースは、えっちらおっちら。
閑静な住宅地で、周囲(徒歩10分圏内くらい)には、お店は分野に関わらず全くありません。自動販売機すらありません。モーテル内の自販が神の箱!?
オーナーさん?はインド人と思しき、とっても親切な方でした。お子様と奥様もいらっしゃるよう。
旅行取扱業者さんが全て手配してくだすっておりますので、私たちが宿泊するのに特段込み入った手続きはありません。宿泊初日夕方にちょろっとチェックインして、チェックアウトは「鍵を開けて、鍵は中に置いておいて」くらい。“Yeahp, make it simple!”ですって!
グーグ〇マップ上には「三ツ星ホテル」と出ますが、確かに、物凄く高級/快適/贅沢などというものではないにしても、小奇麗でなかなかに快適で好印象でした。
ただ、モーテルのそもののことではないのですが、ここは毎日の出勤先(シャイヤークリスチャンスクール)から遠い!その件は「バス」のコーナーで。
まず、施設入り口正面から。ハイウェイ側でなく、横道に入ってすぐです。写真の左はハイウェイ、電柱の右は民家です。ヤシの木の下に看板があるのですが、正面道路に対して直角を向いていますので、「ここがモーテルだ」という主張はとっても弱いです
入ってみましょう。左側の1階建ての建物がフロントです。宿泊棟は坂をくだった右奥。
オーナーさんの?ペット?
イヌノヨウナイキモノ。カワイイ。
敷地のくびれ部分。と、そこから振り返って。ずっと坂です。
宿泊棟正面右わきにあるプール。冬でも、言えば利用できそうでした。出国前にサイトでこちらの施設を調べた時は、「どうせ期間中には疲労困憊するだろうから、現地7日目の土曜日、引率も実質フリーの日は、ここで水着で終日日光浴でもしていようかな、と考えていましたが、実際に見てみると、サマーベッドもないし、ワタシがここで寝そべっていたら完全に動物園や水族館のオットセイ…いやセイウチのおりじゃないか…ということで、やめておきました。
プール前から、さらに奥、細長い宿泊棟の正面中央あたりまできました。
やっと宿泊棟画像。左半分と右半分。
左の外階段を上がって、2階の奥まった2室のうち右が「マツ」の部屋、黒いドアが中央に見えている部屋が「ヤマさん」の部屋。
我々の泊まった部屋のちょうど正面下方にある素敵なスペース。初日はここで2人で夕方ゆっくりするイメージもあったのですが、ここは喫煙所でした。翌日以降、宿泊者とおぼしきオジサマたちがとっかえひっかえ、たいてい単独でおタバコを吸われていたものですから、遠慮して結局1度も利用しませんでした。
室内紹介。ベッドは2人用ダブルベッド。いわゆる「部屋」は1つしかない間取り。
奥に、キッチンではないですがキッチン関連の設備備品があるスペースがありました。
上の写真の右上の白い戸棚を開けると、コーヒー、紅茶、砂糖、クッキー(ショートブレッド)、カトラリーが。毎日、帰ってくると補充されていました。
パン焼き機と電気ポット(お世話になった!)と、その下の冷蔵庫。
奥のコンセント自体のスイッチをonにしないと通電しません。ポット達の陰に隠れて奥まっていて、それに気が付くまでは両方とも壊れているのかと思いました。オーストラリアに対して勝手にアメリカンなイメージをもっていたのですが、宿内のこうした作りが意外とちまっとしていて、私の「腹」でもこれらを利用するのにかがむのがおっくうでしたので、これけっこう白人のおっきな方にはしんどいのでは??
冷蔵庫には牛乳などがいくつか入っていました。写真では自分で入れた翌日の朝食なども入っていますが。もともと入っていた飲み物を飲んでしまっても、追加料金はありませんでした。
バスルームです。ユニットバスではありませんが、典型的な「シャワールーム」です。左半分が2面ガラス仕切りのシャワースペースです。透明過ぎて分かりにくいですが、大きな一枚ガラスの仕切りです。
シャワーヘッドはホースなしのほぼ固定式で、浴びるには直立でヘッドの下に立つしかありません。使用後には壁に飛んだ泡を流したくて、洗面所のコップにお湯をついでパシャ―とやりました。
便器。小さいです! 意外! あと、蓋を開けると、便座も小さく平ら! これもイメージですが白人のおっきい人たちにとっては小さいのでは??
洗面関係。シャンプー2種類、リンス、ボディーソープ、そしてなんと。最後の夜に気が付いたのですが「食器洗い洗剤」が!
実は宿泊2日目くらいに、購入したパスタを盛ったお皿を洗いたくて、気は引けたのですが1つしかないシャワールームの洗面台で皿洗いを(普通の石鹸で)してしまったのですが、ここに始めからDISHWASH LIQUIDがあるということは、ここで炊事OKということじゃん
ちなみに、事前学習等で、「オーストラリアでは水が大変貴重で、ホームステイ先でもシャワールームに4分の砂時計が置いてあって、4分くらいでシャワーを済ませることもよくある」と聞いていたのですが、実際には、確かに無駄にはしないもののそこまで水の使用量に厳しくは無さそうでした。
最もよく見かけたスイッチとコンセント。スイッチは「onを表す表示(赤いマーク)」のある側の感覚が日本と逆かなと思いました。写真の状態でonなのです。いかがですか? 「O形」コンセントは、ㇵの字が通電用で、下の縦向きの穴はアース??必ず使うわけではありません。
コンセント自体のスイッチがある場合、それをonにしてから利用。分かるまでちょっと戸惑いました。写真の右側に刺さっているのは、黒いのが私が持参した「穴の形状を日本のモノに変換するアダプター」で、それに刺さっている白い箱は私の持参したクロムブックの充電器です。
最後に、お世話になったエアコン。ちょっち破損気味。コンセント板のスイッチにはクラックが。
日中は正直、事前の知識よりだいぶ寒くなかった(むしろ暖かかった)のですが、夜は凍らない程度に冷え込みましたし、恐らく建物自体の断熱もそこまで優れてはいないようで、確か毎日利用しました。
食事専用施設がないのですが、勝手なイメージの部分を割り切れば、いいところでした。ランドリーはあり、ヤマさんは利用していました。全体的にほぼ文句はありませんが、1点だけ、セキュリティ面で気になるところはありました。それにつきましては、世の中何があるか分かりませんので、詳細はここで申し上げません。
「METRO HOTEL MARLOW SYDNEY メトロホテル マーロウ シドニー」
ここも、グー〇ルマップには「三ツ星ホテル」と出ます。やっぱり、いいホテルでした。
支配人さん?従業員の方々?は、確かアジア系の方ばかりだった気がします。あちらのその辺の事情、国民のうちどういった人々がどういった業種に就くのか、というお話もどこかで伺いましたが、実際に街の店舗等で白人の方たちに対応していただく率が思いのほか高くなくて、興味深いです。
切れていますが、次の地図の上部、記号Aがメトロホテルです。
ホテルから上(北)へまっすぐ数キロいくとオペラハウスがあります。そういう立地です。
次の航空写真で、Aがホテル、BCの周囲を黄色くマーカーしてありますが、私「マツ」が現地最終日(日曜日)に移動した範囲。EFGHのある公園はうろうろしましたが、それ以外はなんと1ブロックぐるっと回っただけなのでした。Bの左の大通りには路面電車トラム、また右方向に1ブロック離れたところには電車の駅もあったのに…疲れ切っていましたので、電車やトラムの時刻や路線を調べて利用することはしませんでした。
ホテルマーロウの外観は、写真を撮り損ねました! 次の写真で黄色い矢印が指しているところに、わずかに覗いています。この画像は地図のD地点、ベルモア公園の角、ホテルから1ブロック離れた交差点から。
ホテル内の画像は、再掲ですが、帰国直前、生徒たちのいるもので。
フロントはカメラに収め損ねましたが、ロビーの様子です。3枚目をご覧ください。やっぱり坂道に建っている建物ですので、大地の勾配に合わせて、ロビー奥には階段があり、ちょっと高い1階?が奥へ続いています。
↑3枚目の写真の奥の階段を上がると、
「座れるところ」↓がありました。その奥には出入り口として今は使われていない小さな玄関がありますし、ここは簡易フロント的に使えなくもないスペースです。我々はこの場所を、到着時の待合、班別行動後の再集合点呼、夕食後の日誌確認に利用しました。
セキュリティの関係で、トイレを利用するにも、エレベーターを利用するにも、宿泊者がもつ部屋のカードキーが必用でした。カードキー自体は修学旅行先のホテル等で慣れていましたが、まさかエレベーターやトイレまでとは…ここでの状況は新鮮でした。
部屋に入ってみましょう。業者さんを通じたホテルの部屋の予約は、必要な部屋数の予約はできるのですが、誰が何号室、というのはその場にならないと分からないとのことで、当日分かったのですが全体が2つの階に分かれました。我々引率の部屋も、生徒のいる階に1室ずつ指定されました。
部屋の内側からドア付近をみて。
かつて修学旅行先で、生徒がカードキーを室内に忘れてうっかり廊下に出て、ドアが閉まって締め出されることを「インナーキー」といって、そうならないようにと注意をしたものですが、いつも自分がやりそうで
↑カードキーは入室したらまずカードポケットへ差し込みます。すると、ライトが赤く点灯し、これで室内に通電が。
部屋は基本的に2人部屋で、生徒も原則2人で宿泊します。我々の部屋も、シングルベッドが2つ。
生徒には、洋式ホテルで生徒がやりがちな「ベッドのどの層に体をいれればいいか分からず変な層に入って寝てしまう」ことがないように事前に説明しました。正解は「交換できるシーツの間」!
帰国日の朝、全部屋早朝4:30のモーニングコールを、旅行取扱業者現地支社のガイドMさんが申し込んでおいてくれました。
スイッチとコンセント盤はサザランドモーテルやシャイヤーと同じようなもの。
中央に刺さっているコードは、コンセント穴形状変換アダプター付き「レンタルWi-Fi」充電器です。
右端の黒いのが私持参のアダプター、白いキューブは私のスマホ用の充電器です。上からの黒いコードは壁のテレビ。
洗面所…いやバスルームです。ここはやはり典型的な感じでした。ドライヤーは据え付けがありました(私は生まれてこの方、ドライヤーなる道具を自分で使用したことがありませんので、いじらず仕舞いでしたが。)
洗面台脇のコンセント盤。今更、穴の形状をよく見ると、日本やアメリカと同じ型でも豪州の基本のO型(ㇵの字)でも刺せそうです。
この写真はまた、便座が薄いのが分かりやすい! 蓋の方が便座より小さく、またその下の便座の平ら感、伝わりますでしょうか?
シャワールームについても、やはり事前に生徒に、「浴びるときにシャワーカーテンをどうすればいいか」の説明をしておきました。正解は「湯船の内側に垂らす」! カーテンは目隠しだけではなく湯船の外のタイルが水浸しにならないように、シャワーからの水流を外へ出さず湯船内に流す用途もあるのです。
我々が実際にお世話になった宿泊施設の紹介は、以上です。
今回、とにかく引率が物理的に大変だったのが現地校までの毎朝毎夕の移動です。サザランドモーテルもメトロホテルも、そこ自体に大きな問題はありませんでした。メトロホテルは日程上も何の問題も無い立地でしたが、サザランドモーテルはシャイヤークリスチャンスクールまで、遠いのです。徒歩も含めるとグ〇グル先生が言うにも50分ちかくかかるのです。所要時間だけでなく「脚」のリスキーさから、せめてバス停にもっと近い所は無いのかと思いました。すると、サザランド駅周辺に、あるじゃないですか!
これは↓毎朝利用したサザランド駅西口バス停の道路を挟んで反対側にあった「ホテル」。いいじゃん、なぜコレにならなかった? バス停に近いだけでだいぶ楽になるぞ?? ちっこいけど。
もう1軒、こっちは東口ですが、よりいい感じのホテルが!ここでもいいじゃん!サザランドモーテルよりはだいぶ楽になるぞ!
…ここで、物知り「ヤマ」さん曰く、「これらは、1階部分を見てください、こちらによくある1階部分がバーになっている、ひと昔まえまで流行っていた場末の安い宿なのでは。今でも宿泊施設としても機能はしてるかもしれませんが、もしかすると治安面に問題があるとか、夜まで飲んでいる人達がにぎやかだとか、飲み潰れて泊まりたい人用とか、そんな事情があるかもしれませんよ!」だって!
むむー、よく見ると確かに1階はバーです。泊まれればなんでもいい、とまでは言えませんな。そうかー、じゃあやっぱり「三ツ星ホテル」レベル?の、我々の用途に合った宿泊場所を、となると、生徒の訪問校がシャイヤークリスチャンスクールになるならば、引率の宿泊はやっぱりサザランドモーテルになるのか…確かに、コロナ禍前の2020年に最後に当時の引率が泊ったのもサザランドモーテル(生徒の訪問校もシャイヤー)でした。シドニー近郊とは言え、けっこう田舎な感じですし、そもそも商売になる程度に宿泊したい人間がいない地域にそんな都合よく立派なホテル等は、ないんだろうなぁ~……。
❸通勤道中
1)バス事情
バス!バスバスバス!聞いてください皆様~!今回の海外研修、珍道中具合は全分野に渡りますが、引率がバスで現地校に毎朝毎夕赴かねばならなかったのが、最もリスキーで、実際にピンチもあった要素なのです!
まず先に、一般の皆様と我々教育公務員(公立高校の職員)の感覚に違いがあるかもしれない点について、先にご紹介しますね。
我々の業務の1つに、修学旅行の生徒引率があります。 修学旅行では、学年全員が全行程同じ動きでも、クラス別の移動が入っても、はたまた生徒が「民泊」になろうとも、我々引率が「脚」に困るシーンはまずありません。この辺り、もしかしますと「甘ったれるな」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、引率者の責任として、特に場面により生徒の安否に関わる場面もあり得る際に、責任者がその場に確実に想定時間内に集えることは重要です。ビジネスアポイントではなく、他人のご家庭からお預かりした未成年の集団の監督者として、合理的に、いなければならない場所に、確実にいられることを問われるのです。そりゃあ旅行業者さんも入札で契約を勝ち取るために企画案作成の段階で学校側が「ここどうなるの?」という部分がないように色々設定してくださることになります。
そのような、大きく見て公立高校教員として「通常の」感覚を、勝手にこの「海外研修」にも当てはめてしまっていました。5月、6月と、研修期間中の生徒の動き詳細が見えて来る中、引率の動きもはっきりしてきました。そこで、
「えっ?引率って宿泊先から毎日、現地校まで自力で移動なの?送迎は無いの?マジ?」
「えっ?引率の移動手段って、路線バスなの?マジ?」
そして、不安になって取扱業者さんに詳細情報を求めて、いただいた〇ーグル先生による経路情報を見て、
「えっ?所用時間、50分!?マジで?」
日本でならいざ知らず、こんな南半球の異国の土地で………。昔の経験ですが、アメリカではバスは絶対そもそも時間通りには来ない、正確さを当てにできる余地のない手段でした。大丈夫なのか…。
更に、経路情報の地図が縮尺が大きい状態では利用予定のバスのルートは1本に見えたのですが、ある時に地図を拡大してみると、あっげっ! 乗り換えあるじゃん! なに~~~、これ、本当に大丈夫なのか…
「初日のトラブル」
【地図A】サザランドモーテルからシャイヤークリスチャンスクールまで
まずは、移動経路全体について。地図AのM地点が、我らがサザランドモーテルです。(モーテル宿泊なのに車が無いという…くっ) そこから、ウ冠を逆にたどる形で、CやAを経由してB地点のシャイヤークリスチャンスクールまでバスで移動します。DE間がサザランド駅で、ここでバスを乗り換えねばならないことが出国前の段階で分かった形です。
【地図B】サザランドモーテルからサザランド駅まで
地図Bで、宿からまずはサザランド駅までのルートです。元々、宿があるP地点から、グーグ〇先生の言う通りに最寄りのバス停Lまで徒歩で移動し、そこからBC間にあるサザランド駅まで移動し、乗り換えるという予定でした。
現地入り初日(日)の夕方、シャイヤークリスチャンスクール前で生徒がホストファミリーに引き取られたあと、乗ってきた借上げバスでサザランドモーテルまで送っていただき、チェックインを済ませた後、夕食を食べに外出する際にまず翌日からの自力移動手段の確認におもむきました。とにもかくにもL地点のバス停に行ってみようと。
で、次の写真をご覧ください。えっバス停がないぞ!? 1枚目の茶色いカッコイイモニュメントは、バス停かと思いきや、ここがサザランドだというもの。そもそも、ヤママツ2人してスマホでグーグル〇ップを見ているのですが、ピンポイントでバス停を示す地点に立っても、そこには何もないのです。2枚目の写真の奥で、少し斜めになっている電柱の付近です。
電柱の付近をしばらく2人してああでもないこうでもないとうろついていると、バス関連の文字情報や絵情報をいくつか発見。電柱の高い所には青地に黄色でバスっぽいシンボルが。その下をよく見ると、バスゾーン、停まるな、と。さらに下方には、日に焼けて?消えかかったBUSの金属製標識?が。しかも標識の下の方は補強か何かで覆われているし。これは、分かりませんよ、知らない者には!
これでバス停なのか…確かに、旅行取扱業者さん曰く、タクシーを呼び止める感覚で利用するとのこと。時刻表もありません。時刻表がないと「時間通りには来ぬぞぃ」「そもそも来ないかもしれぬぞぃ」と言われているようで、不安しかありません。しかも、私のミスなのか、スマホのメール情報の中に、事前にいただいていた経路案内情報が見つからず、あらためて現場でグー〇ル先生に色々スベスベお尋ねすると、どうしても見覚えのある経路情報を再現できません。
できることは、不測の事態を想定して早く出発し、このバス停でバスを待ってみること。と言ってももともとかなり朝早いスケジュールでしたので、スマホで得られるバスの運行状況を見ても、早めるには限界があります。せいぜい1本。
翌日の朝。2でバス停で待っていると、おお!時間通りに来るではないですか! よかった! 当然乗ります。現地入り初日に現地ガイドMさんからいただいた、引率用の貸し出しオパールカードを使って、現地初めての路線バス乗車! 順調に動き出したかに見えました。
サザランド駅東口付近でドライバーさんにサンキュゥを言って降車し、徒歩で地図BのCの駅前交差点から駅を超える道を反対側に渡りました。ちなみにシドニーは中心地も校外も延々に続く丘陵地帯という感じで、平野っぽい土地が続くところがほとんどありません。このサザランド駅周辺も、線路は地面を少し掘ったところにあり、駅を横切って超える道路は周囲の地面より少し高い程度。西口に、ちゃんとしたバス用のロータリーとバス停があります。
西口バス停から駅舎方面を振り返って。自動車は我々と同じく駅を超える道路を渡ってきたものです。この画像ですと駅舎の左奥を右に回り込む形で橋が架かっていました。
バス停です。バス停はこうでなくっちゃ! しかし、後でよく見れば、Stand A、行き先にバーデンリッジと表示もありますが、初日の朝は、このバス停からうまくベストのバスに乗れませんでした。
狙ったつもりのバスに乗り、シャイヤークリスチャンスクールまで行きたいのだとドライバーさんに伝えたのですが、このバスだと途中でもう1回乗り換えることになると。おっ…不安要素が…
【地図A】再
地図AのC地点に「メナイショッピングセンター」というところがあります。ここで乗り換えろと。もう完全に予定外です。しかし言われた通りにするしかなく、いざ動き始めると、ドライバーさんが「メナイショッピングセンターのバス停は、センターの外と、中のロータリーと、両方あるんだけど、どっち?」と。いや、知らんて!やばいこのパターン! ドライバーさんが「シャイヤーにいくやつは、確か…中のバス停発だったと思う」と言うので、素直にセンターの駐車場奥のロータリーまでいったところで降りました。ちなみにバス停の名前は中も外も同じなの?? 運行の違い、あるんでしょ? テキトーだなぁ!?
降りたバス停で、かなり待ちました。ここのバス停では、完全に2人とも「見失って静かなパニック」でした。シャイヤーまで行きそうなバスは時刻表通りに来ず。しかも何本も。グーグ〇先生もなんだか良く分からず。勇気あるヤマさんが、乗る対象ではないバスが来た時に出口からちょっと乗り込んで、ドライバーさんに聞くも、要領を得ず。この現地校初日に向け、我々はさんざん調べものをした結果、生徒集合時間の10分前にあたる7:50にシャイヤー入りをする予定でしたが、時刻は7:50をとっくにまわっています。緊急連絡という事で、羽田空港でいただいた現地書式の日程表プリントに記載のあった現地コーディネーターのSさんにヤマさんが電話するも、なんと出ず!? いよいよ状況は最悪です。ヤマさんに言いました。
「こう何本も時間通りにバスが来ないなら、もうここからシャイヤーまで歩きましょう!」グ〇グル先生が言うにも、ここから徒歩で45分とでます。もともと、この急場で新たに乗ろうとしていたバスはシャイヤーの前まではいかず、少し離れたバス停から歩く設定でしたし。
「バスに確実性がないなら、今日のところはバスを諦めて今出れば、最初の授業が8:30からだから(初日なので本当はオリエンテーション等あるだろうけど、)15分くらいのヒガイで済ませられますよ! 8:00! 8:00にバスが来なければ、出発しましょう!」と。2人で覚悟を決めて、ほんの数分後にむかえたリミット。実際に8:00にもバスは来ず。
「くそっ! 歩き歩き! 行きましょう!」
こうして覚悟を決めて歩き始めて、メナイショッピングセンターの駐車場奥から道路まで出ようという時になんと! 乗りたいバスが来ました! なんんだヨオイ! 慌ててバス停まで走って戻ります! 50mくらい? でも乗り遅れると45分の競歩、なんとしても乗りたい! いや、オジサンもう走れないって!しぬー!
こうして、初日はなんとか8:30少し前に、しかもシャイヤー前まで来れました。当然、生徒は全員ステイ先ホストに送り届けられて全員集合済み、コーディネーターSさんは連絡が届いておらず困っていました。とりあえず挨拶もそこそこに、「海外研修報告②」の一日が始まりました。まったく、引率が初日にこちらで設定した集合時間に集合できないなんて、Shareにnanneizei!
この日の夕方は、朝の件があり、帰りのバスに不安を感じていましたので、うっかり「生徒が全員ホストファミリーに迎えに来てもらって無事下校したか」を見届けずに(Sさんにそのへんを結果的にお任せしてしまい)、学校ロータリーから出発する「ベストバス」に乗ってしまいました。それは結局この日だけしか乗れなかったのですが、帰りの道筋からヒントを得て、翌日から朝は確実に出勤できるようになりました!
「朝使うバス停と、朝乗るバス確定」
火曜日からは、モーテル近くのバス停からバスに乗ることをやめました。もう、宿からサザランド駅まで歩きます! 地図では近そうですが、坂道ですし、急がず風景を楽しみながら歩くと20分近くはかかりました。それでもいい、もう! 余裕をもって、6:50に宿を出ます。
↓もう分かりました。我らが乗るべき「バーデンリッジ961便」号!
分かってしまえば、よく見ればこのバス停には「シャイヤークリスチャンスクールの制服を着て、あるいは指定カバンを持った生徒」が山ほど集まてくるではないですか。これほどの安心要素がありますでしょうか! この生徒たちといるだけで、もう無事に出勤できた気分! 同じバスに乗ればOKっしょ!
それにしても、列にならないなぁ。本当に砂時計の砂のように乗り込んでいきます。そういう文化?
時刻表も写真に撮りました。時刻表最下段を撮った画像は、バス停ごとの注なのですが、バーデンリッジ961便は記号aなので左半分の最初に記載があるのに、うっかり右半分しか撮影していませんでした。でも興味深いので掲載します。「車椅子利用可」という情報がメインなんですね。
こうして、2日目以降、引率ヤママツペアは、朝は無事に海外研修メンバー中、4位か5位で早めに集合できるようになりました! 早めに送られて来る生徒を出迎える。こうでなくっちゃ!
「ダブルデッカー」
おおお!ダブルデッカー(2階建てバス)じゃん! えっこれも路線バス? 現地で2階建てバスを何と言うのか分かりませんが、たしかイギリスでは「ダブルデッカー」だったかと。それならばこの国でも同じか?? 生まれて初めて本物を見た気がします。これもスクールバスよろしく、シャイヤーっ子ではない生徒が大勢乗っていきました。メナイ経由のバンクスタウン行き960便。へぇ~。
「バス内の様子」「運転の激しさ」
バス内の様子は、日本と大差ありません。
「ドライバーに合図を送って!」という指示書きポスターがありました。冒頭で紹介したような「バス停かどうか知らないと分からないバス停」が、ルート中に散見されましたが、そうしたところから狙ったバスに乗るには、それこそ「タクシーを呼び止める」感じで合図するのでしょう。日本でも、しますね。それから降りたい場合に知らせるボタン。こちらでは窓枠ではなく、つかむ用の柱についていました。ヤマさんの右手のすぐ下です↓。また、運賃支払いはタッチパネル式で、山さんの右腕のすぐ下に見えています。現地の電車の駅の改札にあるものと似ています。
さてこのバスですが、ドライバーさんたちの運転は、ナカナカのジェットコースターっぷりです。ちょっとちょっと、未成年の命を大勢のっけているのに、とも思いますが、まるで「事故ってもヤラれるのは、車だろうが木だろうが、相手!」と言わんばかりにゴーッと突っ込んでいきます。漫画などで車両のエンジンが激しく回転している様を表す擬音に「ガオオオ」というものがありますが、正にあれです! 軍用の装甲車かい!? あとに紹介します交差点中央のラウンドアバウトなんか乗り上げちゃって、カーブ時には乗客が右に左にぎゅーんんと揺さぶられて、凄いのなんの!
「夕方乗るバスが決まるまで」
引率としましては、路線バス通勤は本当にリスキーで大変だったのですが、なんだかわがままな感じでバスを悪く言ってしまっていますでしょうか? 住めば都で、我々はこの状況からも学んだことや気が付いたことがたくさんあり、また置かれた状況は、こと現場に至ってはポジティブに受け止めて、楽しみもしました。
現地校2日目の夕方は、前日の反省から、ちゃんとコーディネーターSさんとともに引率生徒全員が無事に下校するのを見届けました。ただ、そうしますと、初日に乗った、学校のロータリーを出発する「ベストバス」961便には、乗れません!
前日乗ったこのバスには我々の生徒の「団長」さんが乗っていて、立場が逆ですがなんとなく心強かったです。また、団長さんの様子から、ホームステイ生徒の登下校は必ずしもホスト自家用車による送迎だけでなく、同じ学校に通うホストファミリーの子どもたちと一緒に路線バスを利用する場合もあるのだな、というホームステイ型研修のマイナー事情にも気が付けました。引率生徒が帰りに同じバスに乗る……1回だけの思い出です。
それはそれとして、我々はさてどうやって帰るか…ここは、もたもたググらず、素直にせっかく一緒にいるSさんに頼ります! たまたま彼女の帰宅経路もサザランド駅を利用する都合があり、ラッキー! 彼女、調べるのも早くて、パッと答えを見つけてくださいました~。ついていきまっす!!
ちょっと知図の縮尺が大きいですが、地図AのBで囲った範囲がシャイヤークリスチャンスクールの敷地で、火曜以降の退勤パターンですと、100m?200m?…ちょっと離れた坂の上のA地点のバス停まで移動する必要があります。確実に帰れること自体はありがたいのですが、えぇ~…行き先の坂の上を見上げて内心茫然。オジサンはもう、普段ならそこまでではないのですが、脚が棒のようで…歩き始めますが、Sさんもヤマさんもお若くてらっしゃる! 待って。
【地図A】再
これが↓、シャイヤークリスチャンスクールから坂を100m?200m?上がった丘の上にあるバス停です。(ヤマさんの後ろ、屋根の下にSさんが寄りかかっています。喧嘩中のカップルみたいですが、仲が悪いわけでは全然ありません。)
ここのバス停は、時刻表はありませんが、まだバス停っぽく、屋根はある、と。
しかしなんとこのバス停も、厳密には1回しか利用しませんでした。ここからほんの10m?20m?位のところに別のバス停があり、そちらは隣接する別の学校のロータリー内でもありました。次回以降、Sさん曰くそちらの方がよいということになりましたので…。
ついでに再掲しますが、水曜日の帰りはシドニー大学からの帰りが遅れて大変なことに(海外研修報告③ご参照)。かなり遅くなり、もはや利用できるバスは無く、Sさんが呼んだウーバー(個人タクシー的なもの)に便乗しました。まとめますと、我々のシャイヤーからの帰りは、同じバスに乗れたのは木曜金曜の2回だけなのでした。ま、引率としては全体解散後の自分達はある程度どうとでも…(無事に帰れりゃぁねぇ)
10月1日(火) 人文科探究⑫ 1年生「個人研究テーマ面談・文献/資料収集」 2年生「原稿査読会/個人指導/論文入力」
10月1日(火) 人文科探究⑫
1年生「個人研究テーマ面談・文献/資料収集」
2年生「原稿査読会/個人指導/論文入力」
光陰矢の如しとはよく言ったものです。夏が終わったと思いましたら、2学期がぎゅんぎゅん深まっていきます。
今年度、1年生は、ここ数年と少し変えて1学期から個人研究テーマを形にし始めています。年間の授業計画にある今日の内容はタイトルの通りですが、常に現状に合わせてマイナーチェンジやメジャーチェンジをしております。覗きに行きましたら、担任のT教諭の監督のもと、なんだか全体的に集中して各自の夏課題などを手元に作業をしていました。
タイトルに「面談」とありますが、1学期から随時やっているようでしたし、必要に応じて。今回は、資料収集でもなく、各自の世界で「深めている」感じでした。
T教諭に「なんだかすごい真剣にやっていますね」とコメントすると、「やっているフウです」ですって!…まあ、中には見た目通りは進んでいない生徒もいることでしょう。でも、先が楽しみな雰囲気でした。
2年生は、これまた全体が二手にわかれているとのことで、とりあえず夏明けの論文下書きの入力が終わっている者と、まだPC入力をしたい者と。今日は、担任のM教諭がPC室監督で、内容入力や書式等の調整が終わっていない者達の作業を見守り、副担任のY教諭が教室にて「相互の査読会」を監督していました。
この後、各自の個別指導担当の先生たちにもひとまず原稿を読んでいただき、論の展開が理解可能か、追加しうる情報や意見等はあり得るか、誤字脱字は無いか、見ていただくことになります。
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❶】
2024年度オーストラリア海外研修報告⑥
【引率 弥次喜多もとい「ヤママツ」珍道中!❶】
ブログ掲載予定
① 8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで
② 8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半
③ 8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議
④ 8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン
⑤ 8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで
⑥ 引率弥次喜多ヤママツ珍道中 ← 今回はここ★…しかも長くなりそうですので、やっぱり分割します。
❶食事 ← ということでして、今回はここ★
❷モーテル・ホテル
❸通勤道中
1)バス事情
2)ゴミ関連
3)新聞配達
4)交通関係
❹スーツケースパッキング
❺現金
❻土曜日
⑦ 英語について
珍道中レポート!
ようやく!ようやくここまで来ました!怒涛のような通常業務に追われガス欠気味ですが、これ以上先延ばしにもできませぬ。
仕事とはいえ、我々引率も人間でゴザイマス。生きて、現場を過ごせば、1コマ1コマの時間を過ごせば、色々なことを思うのです!今回は、日程を追っての随筆のようなことをしてしまうと報告①~⑤をなぞってしまいそうですので、敢えてカテゴリー別に体験や感じたことなどを紹介させていただきます。
❶食事
食事!私としましては予想外に、これは苦しかった…!
一緒に引率したY教諭は、私よりだいぶ要領よく過ごしたようなのですが(ちなみに、現地では初日の夜以外はお互いに単独で過ごしました。若い方に、50代の動きの鈍いオジサンのお守りをさせてしまう事になりそうでしたので、私からなんとなくそうしましょうと。)、私は今回、要領が悪かった…!!
まずは、自力調達度と費用が高かったこと!
現地入り初日、動物園の観光中、昼食時に「手違いの判明」から始まりました。「朝食も自力調達です」…何ー!??出国前に、我々引率につきましては朝食だけモーテルで出て昼食と夕食は自力調達だと伺っていたのですが、その場で何度も書類を確認し、電話もした現地ガイドのMさん曰く「やっぱり素泊まりで契約されていますよ」と!
こうした手違いはアルアルなようにも聞いていましたので、驚きはしませんでしたが、ジワジワきました!なんんんだそうかぁぁ………しかしまだこの段階では「買い出しに行けばなんとかなるか」と考えていました。
夕方、この日の業務を終えて、期間中のほとんどをお世話になるサザランドモーテルに入り、部屋に荷物を置いて、早速2人で外食&買い出しにでかけました。モーテルは電車の2駅のちょうど中間地点で、どちらの駅に歩いてものんびり行けば20分近くかかりますが、モーテル所在地が住宅地で周囲に一切店舗がありませんでしたので、オーナーさんにも勧められたショッピングモールがある「キラウィー駅」周辺を目指して出かけました。
目指す現地スーパー大手「コールズ」に下調べで入り、なんとなく食材などの目星をつけてから、疲れましたしお腹もすきましたし、とりあえず食事を済ませよう、となりました。モール内にはレストランが多数あるはあるのですが、店舗前のメニューと費用と注文の煩雑そうな様子を見ると、「よしここで」とはなりません。とにかく高い!アメリカほどではないにしても、ごく普通の1人分の食事が日本円で2000円~3000円くらいします。その価値観で料理を見てしまうとなかなか手が出ません。結局、なんとお昼に動物園でいただいたハンバーガーセットとほとんど同じようなものをバーガーショップでいただく羽目に。お店の名誉のために、味とボリュームは満足!値段はまあまあOK、ちゃんと美味しかったです。このお店には、画像確保も兼ねて、後日1人で再度入りました。
ちなみにこれは動物園のバーガー(再掲)。
食事後にコールズに戻り、それぞれ思うところで食材を仕入れました。
私の場合、画像に残し損ねましたが「チーズ風味のパスタ(ペンネ)」の大パック(賞味期限近くの安売り)と、
ソフトクッキー得用パック(写真は日程後期、大分食べ進めた頃に撮影)
と、チョコパンのいっぱい入った袋と、翌日の昼食のサンドイッチパックを買いました。
ペンネは、これならハズレはあるまいと思って買ったのですが、いざいただいてみると、うーむ。好きなチーズ味なのに…いや、贅沢は言うまい!サイズのイメージは、バニラアイスクリームの家庭用大パックくらいです。朝夕に少しず…いえ、器にけっこう盛りつけて、つレンジで温めていただいて、月曜朝から確か水曜夕方くらいまでかかっていただきました。
クッキーはと言うと、妻にも驚かれたのですが、なんと食べ切れず日本に持ち帰りました。これはとても美味しくて喜んで食べ続けたのですが、1つが大きく厚いので、だんだんと重くなっていきまして…。そもそも「パン」のコーナーにありましたので、イギリス式にショートブレッドと呼ばれるものだったかもしれません。
私、実はかなり大食いで、しかも好き嫌いがなく、料理の様子が普段と変わってもまるで平気、楽しんで美味しくいただく感じで人生ここまできましたので、自分でもこの旅の食事の苦しさには驚きました。引率に向け、実は海外研修引率経験者の同僚の方から、2人ともインスタントの食材をいくつかいただいておりました。10日間のうち特にモーテル暮らしの7日間でうまく振り分けていただきましたが、美味しかった…有難かったです!
2人で歩いてモーテルに帰ると、オーナーさんに呼び止められ、「日本から指示があったので、朝食は出すよ」とのこと。2人とも、特にY教諭はかなりの量を購入した模様なのですが、まあ、ありがたいはありがたい。…ただ、モーテルには食堂はありません。また、はじめ、朝6:30頃には出発するような考えでいましたので、朝食をいただくならいただくで、どうなるのかなと。そのあたりをオーナーさんにお尋ねすると、「前日の夕方に、部屋に置いておくよ」とのこと。「明日の分は、もう置いてあるから。」部屋に戻り、置いてあったのがこちらです。
うーむ。
うーむ?
うーむ!
え?
左端の紙袋はカトラリー。手前中央の紙袋はラップされた生の食パン2枚。自分でパン焼き機で焼く用。右端の器にあるアンクルトビーズの紙袋は、初体験「オートミール」。考えたことがなかったのですが、オートってautoじゃなくてオーツ麦のオートだったんですね。砂糖が2パックとハチミツ1パックが添えられていました。後列は、左上がピーナツバター、普通のバター、ジャム。毎回少しずつ内訳を変えて4個~5個添えられていました。中央が牛乳パック。金属の蓋のビンはリンゴジュース。そしてバナナ。ちなみに冷やしておくべき牛乳やジュース等は、お盆ではなく冷蔵庫に入っていましたので、撮影用に置きました。
贅沢はモラルに反します。反しますが、毎日だいたいこんな感じ…?あくまで個人的な感じですが、少ない…あと、オートミールは牛乳でいただくわけですが、これならコーンフレークが…………
最終日まで並べてみます。
●2日目からホウレンソウとゆで卵2個と塩コショウのサラダが加わりました。
塩コショウはゆで卵をつんつんする用にしましたので、ほうれん草は1枚ずつ合間に口へ。味付け無しでも美味しかったです。
●この日だけコーンフレーク!よかった!リンゴは硬くて食べられませんでした(このオレが…くっ情けない!)
●この2枚は同じおぼん。オートミールに混ぜるレーズンがありましたgood。
●おっサラダにハムが!ハムがぁ!トマトも!ここまで来て今更、オートミールの紙袋に「一晩牛乳に漬けて冷やしておくと膨らんで美味しくなる、とありましたので試しました。うーん、少ーし粘り気が出た????
●最後。リンゴは…実はそのまま冷蔵庫に残してしまいました。
毎日妻に食事を出していただく有難さ。調理こそありませんが食べられるようにするところまで自力で全てやるわけですから、出発の1時間以上前に起床し、電気ポットでお湯を沸かしてコーヒーか紅茶をいれ、パンを焼き、ペンネがあるうちはペンネを温め、シリアル系の食材に牛乳をかけて、結局は1時間ちかくかけて毎朝朝食をいただきました。
サザランドモーテルにはありがたいことに!?自販機がありまして、そこにカップラーメンがありました。期間中、2個あったのですが私が1つ購入、もう1つはいつのまにか消えていました。
昼食については記録を残し損ねましたが、正直、ほとんどうまく対応できませんでした。サンドイッチならハズレはなかろうと2回?購入しましたが、どうしても日本のコンビニのサンドイッチが勝ってしまいます。予備的に買ったチョコパンのみで済ませたり、ほかに微妙なパンともお菓子ともつかないまあまあ美味しい「何か」のみで済ませたり。思い出すと辛くなります。
確か、木曜か金曜辺りにはもう思い切って外食に。「シャイヤークリスチャンスクールに出勤するためにバスに乗りに行くサザランド駅」周辺にもある程度食事をとれる環境はあったのですが、結局冒険せずキラウィー駅近くのモールにばかり行きました。
コールズのあるモールで、日本料理屋さんに入って、まさに牛丼的なメニューを見つけ、いただきました。美味しかった。ちょっと高かった。ついスキヤの牛丼と比べてしまう…
このお店ではなんと引率生徒がこちらを見つけて、挨拶に来てくれました。突然目の前に現れてちょっと驚きました。ホストファミリーと食事をした模様。
最終日(土曜日)だったか、同じモールの一角にあるタイ料理店にえーいと入っちゃいました。今日も?今日は?贅沢してやるぅ!
それでも、お店の前のメニューを見て、2000円台に収めようと考えてから入店。ところがいざ注文時に、狙った肉料理と飲み物以外に、ご飯も勧められ、ココナッツライスをつけたら、結局4000円近くに。美味しかった!美味しかったし、普通に満たされました。でもやっぱり高い~
ここからはもう残りの食事を時系列で。
8月11日(日)は現地の実質最終日、生徒はシドニー市内班別研修の日。朝、シャイヤークリスチャンスクール前でホストファミリーとお別れしてから、借上げバスに乗り、1時間足らずでメトロホテルマーロウシドニーに到着。チェックイン前にスーツケースだけ置かせていただいて、諸注意の後、生徒は出かけ、私たちも半分自由行動ということで外出。
Y教諭といただいた昼食のパイ。私は野菜パイ。美味しい!少ない!
ホテルに戻る前にちょっと寄った喫茶店といただいた飲み物。
ホテルの夕食。前半、パンと野菜スープ(薄味。素材の味)
山盛り肉ペンネ。見た目に反して薄味。あわや撮影前に食べきるところ。
残す生徒もいました。昼食を街で楽しんでこれた者も多かったようで…
夕食後にホテル側から配布された、翌日早朝の朝食または機内持ち込み用の、朝食ボックス。
朝4:30くらいに、うっかりマフィンを食べかけて、撮影したかったのを思い出しました。
マフィンとゆで卵とリンゴとジュース。リンゴは頑張ってかじりましたが、小さいのに硬くて、味も…なんと食べきれませんでした。(そんなこと、これまで本当に無かったのに…!!!!)
機内食(昼)。美味しい!美味しいって!!泣きそう~
機内食(夕方の軽食)。美味しい!美味しいって!!やっぱり美味しいいいい~
★まとめ★
…食事に関しては、本当に不本意ながら、大変に不満が残る旅にしてしまいました。引率の立場とは言え、異文化を体験しに行く覚悟が甘かったです。自分の「好き嫌いなく、何でもおいしく食べる」という性質も過信しました。疲れや自力調達や費用と言った別要素も絡むと、あっけなく本来と異なる自分が出て来るのか…また、生活上の要領というものも大切、もっとしっかりやれれば、もっと好印象にできただろうに…。
生徒たちは、全てのホストファミリーに同じレベルでホスピタリティーがあったはずはありませんが、話や感想をみるに、意外と多くの家庭でサービスよく美味しい食事をいただいてきた様子でした。その点は良かったです。
9月24日(火)人文科探究⑪ 1年生「SDGs関係」 2年生「探究論文入力作業2」
9月24日(火)人文科探究⑪
1年生「SDGs関係」
はっきりこう銘打った授業は、人文科探究授業が年間で全23回ある中、2回しかとれません。今回で終わりです。貴重な時間ですので、しっかりやりたい…と思ったところで、ちょっと機材トラブルでした。例年みせているビデオをPCとプロジェクターとで見せる際に、接続がうまくいかなくて、副担任のI教諭に助けていただきました。
SDGs関係の授業は、担任の先生に特に希望がなければ、主任の私がやらせてもらっています。1学期初回は「地球カレンダー」授業にて、この地球に生物が長期に安定して住める環境がどのようにして整ったのか、駆け足でさらいました。今回は、知る人ぞ知るアメリカのアル・ゴア元副大統領の映画「不都合な真実」を見せました。
実は、温暖化の研究、いえそれ以前の「大気中のCO2濃度と気温の関係」を調べるための観測や研究は、歴史が浅いのですが、ゴア氏は大学時代にそれを始めた教授に師事したことからこの問題に興味を持ちました。その後、政治家になってからも、8年間に及ぶアメリカ副大統領期間においても、大統領選にてブッシュ氏に極めて僅差で敗れ、政界の表舞台から退いた後も、自らも調査研究に携わり、地球温暖化の危機について国内外に精力的に、切実に訴え続けてきました。
一方、当時の人々の多くは、ブッシュ氏ご本人や陣営も、多くのメディアも、「地球温暖化など、ない!」「ゴアのプロパガンダだ!」「映画には根拠のない誇張が含まれる」という調子。イギリスでは教育関係者までもが「教育の場での『不都合な真実』の上映を禁止せよ!」と裁判を起こしたりしました。
はっきり申し上げて、この映画で予測されていた状況をはるかに超える状況を、今では普通にニュースで見かけます。ゲリラ豪雨や海水温の上昇による台風の凶暴化なども、とっくの昔に警告があったのです。ゴア氏は科学者の警告を真摯に受け止め、実に全うに世の中に訴えた稀有な政治家でした。当時の反対者たちは、今、世界各地で吹き荒れる異常気象を見て、どんなことを思うのでしょうか。「あの時はあの時で、行動は正しかった、仕方がなかった」などと臆面もなく述べるのでしょうか。SDGsが動き始めた時にも、過去を振り返ったでしょうか。その後、コロナ禍とロシア・ウクライナの戦争とで、SDGsが停滞を余儀なくされ、ホッとでもしているのでしょうか。
ここ数日、急に朝夕が涼しくなり、長期的に考えない人にとっては「通常に戻った」ように思えるかもしれませんが、一市民が肌に感じる天候とニュースで得る情報だけで考えても、ここ2年くらいで温暖化は急激に加速しているように思います。
この先が人生本番となる高校生には、その身のためにも、是非ともしっかり考えてほしいと願います。映画の中ではグリーンランドの惨状(当時でも十分に惨状)が出てきましたが、今はそこから20年くらい経ってしまっています。生徒には、グリーンランドが現在どんな感じになっているか各自で調べた上で、感想文を書いてもらうことにしました。
内容をどのくらい受け止めてもらえたか、どのくらい危機感や使命感を感じられたか、感想文を読むのが楽しみでもあります。
2年生「探究論文入力作業2」
画像がありませんが、後で様子はうかがいました。2学期は論文入力の日々になりますので、前回今回と皆苦労しつつワッと作業が始まった感じです。仕上げの季節。頑張ろう!
9月17日(火)人文科探究⑩ 1年生「夏課題の相互プレゼン」2年生「探究論文のPC入力始め」
9月17日(火)人文科探究⑩
1年生「夏課題の相互プレゼン」
2年生「探究論文のPC入力始め」
相変わらず動きが重く、申し訳ありません。海外研修の詳細報告(速報を修正した形ですので日付は8月上~中旬)も大事な部分はようやく終わりましたが、お楽しみ?の付録回や自然特集(部活から)はまだです。隙を見て上げていきたいと思います。
さて、夏休みが終わり、文化祭も人文科講演会も終わり、ようやく通常の授業の日々が始まりました。人文科探究の年間継続メニューの再開です。主任である私は、今回はまず1年生の教室に始めからお邪魔し、次に2年生の教室にお邪魔して、だいたい同じような内容の話をさせていただきました。
今年の1年生は試験的に例年より早く「個人の研究対象」を見定め始めてもらっています。よって、夏課題は「自分の研究対象に関連したネタの蓄積」でした。2年生はと言うと、例年通り順調に、これまで研究してきた内容を正式に論文の形にし始めます。実のところ、夏課題はiPadにて1学期にポスター発表した研究内容を論文の構成で文書化する内容でしたので、作業としましてはすでにいったん入力してあるデータをGoogleからウィンドウズのワードへ変換して、学校のPC室で編集できるようにして、まずはフォントや書式等を整える、というところから始まります。
それぞれ、時期としては本校人文科にて推奨している論文の型について、再度触れておくのによい時期です。次のような話をしました。
① 毎年、人文科の卒業生が「探究をやっていてよかった」と言うが、理由は大学での同級生に先んじて論文やレポート作成の指示を理解し動き始められるから
② 日本では残念ながら各種作文において「型」をあまりやり込まないので、作文の添削は点数化しにくいが、アメリカなどは型をしっかりやりこむので、採点も点数化しやすい。せっかくなので、学会に発表する際の学術論文のような型を体験してほしい
③ 人文科で推奨している型は、
❶自分で疑問に思ったことを言葉にする→「課題」
❷「課題」の答えを1つ、自分で考えてみる→「仮説」
❸「仮説」が正しいと主張できるよう、根拠をできれば3つ考える→「論証①②③」
❹「論証①②③」は、同じようなことを3つ※論ずるのではなく、視点を変える
(例:「人」について論ずるなら、「年齢から」「性別から」「居住地から」のように)
※論証が1つだと反論1つで折れる。2つなら少し強い。3つあるとかなり強い。
❺「論証①②③」が「自分で言っているだけ」にならぬよう、高校生としてできる主な事として「引用」する。つまり、すでに世の中に出ている書籍等のメディアから、自分の主張を支えられる材料を借りて根拠にする。借りた情報については、「剽窃」という犯罪にならぬよう、書式に従い明記すること。
❻最後に「ということで自分の「仮説:~~~」は正しい、と結ぶ→「結論」
…ということで、今日活動する際にちょっと念頭に置いておきましょう、と話しました。
2年生の様子
先に1年生にお邪魔したので、2年生はちょうどデータ変換が終わるところで、書式の指示が始まったくらいでした。
担副のお2人で全体を指導します。
1年生の様子
今回、担任のT教諭が出張のため、副担任のI教諭が手動で授業をされました。サマースクールに引き続き、このブログの1年生部分もI教諭にお願いしてみます。
任されました!
今回の人文科探求は夏休み課題のプレゼンを行いました。
少し嫌そうな表情をしている生徒も…(頑張ろう!)
3-5人班でチームを組み時間を計りながら行いました。3分で行いましたが話し始めると…“調べたまんま発表しても相手にはわからないだろうし”,“どう伝えたらわかりやすいかな”と色んなことを考えながらわかりやすく伝えようとするといくら時間があっても足りませんね!短い時間で簡潔にわかりやすく伝えるのって難しい!
そんな中で多くの生徒がプレゼンを聞いて質問をしていました。中には鋭い質問も。
こうやって話してみると充分だと思っていた内容ももっと掘り下げられることがわかり、論証の根拠もまだまだ穴があることに気づけましたね!
誰かに伝えてみると気づくことって意外とたくさん!(教員になってよりそれを感じるようになりましたね〜)
発表まで時間はまだまだあるので計画的に情報収集を行おう!