人文科ブログ
5月1日(水)海外研修事前学習⑥
5月1日(水)海外研修事前学習⑥
先週、危ぶまれたオーストラリアとのリモートセッションもなんとか無事に終わり、本番直前までの事前学習を再度計画しなおしました。基本、4本立てでいきたいのです。英会話以外は班活動になります。
❶英会話特訓 … 現地での期間中の英語によるコミュニケーションへのモチベーションを維持するため
❷オーストラリアに関する基礎知識 … 文化、歴史、先住民、地理、自然と、訪問するにあたり失礼のない程度に知っておきたい → 班毎に1テーマ引き受けて調べ学習、プレゼンで共有
❸SDGsの水問題、日本とオーストラリア … 研修中日にお邪魔するシドニー大学でWASABIの皆さんと対面セッションがある予定 → 班毎に疑問点と現状をまとめて、現地でプレゼン
❹日本の文化の紹介 … 主にお邪魔するシャイヤークリスチャンスクールにて、最終日にプレゼンテーションさせていただく予定 → 班毎にテーマを考えて、発表できるように準備
結果的に盛沢山で予定日数では不足が予想されますが、学期内の事前学習時は毎回20分~25分は英会話、残りの時間で、中間考査までで「オーストラリア基礎知識」、三者面談期間くらいまでで「SDGs水問題」、夏休みを含めた残りの期間で「日本の文化」と2つのプレゼンの練習やり込み、というおおまかな予定です。
今回、前半はまたIvy先生に英会話をお願いしましたが、時間配分と要領にまだ改善の余地あり、でした。班ごとに「空港の入国審査」におけるやり取りを試したのですが、前々回の、活動が10分で終わってしまって急遽の「1人ずつ自己紹介」よりはいいものの、どうしても1人対1班になってしまうので、他の班は待つことになります。生徒にとりましても、実はまだこのシーンで答えるべき情報が半分ほどしか伝わっておらず、英会話をする気はあっても、なかなか回答に要領を得ません。無理もないことです。しかも40分以上かかってしまいました。生徒にとりましては、こちらサイドはひとまとめですから、私のIvy先生との打ち合わせ不足を誤りつつ、この状況は今回までにしたいものです。
ただし、せっかくの機会ですから、転んでもただでは起きません。生徒たちは恐らく、なんとなくずっと受け身でいても無事に出国~帰国できると思ってしまっている節がありますので、「実際にいざ税関を通過する際は、英語のやり取りにいちいち補助はつかないし、そのような場で高校生気分で適当な応答をすると、トラブルの元」という現実は示しておきました。モチベーション維持ないしアップに使えるなら、もうなんでも使います。
残り10分無い?今後の予定もありますので、時間オーバー覚悟で、各班で調べ学習を始めるにあたり前述の3分野の話し合いまでは終わらせました。と言いましても、「基礎知識」「水」「日本の文化」のうち後ろの2つは意識付けをした程度です。とりあえず、「調べ学習 → 発表して共有」の練習として、オーストラリアの基礎知識について各班内でどれをやりたいか希望を立て、その後5班の班長に集まってもらい、話し合ってどこの班が何を調べるかまでは決定してもらいました。
4月30日(火)人文科探究③ 1年生「図書館ガイダンス」 2年生「ポスター作製②&個別指導担当へ挨拶の準備」
4月30日(火)人文科探究③
1年生「図書館ガイダンス」
1年生の3回目は、これも例年通り、図書館ガイダンスです。ただし、通常の図書館利用ガイダンスは、1組から9組まで1学年全体で国語の時間を使って実施済み。人文科の場合はここで再度、「人文科探究」に合わせたバージョンでやっていただいております。
いただいたレジュメの内容をほぼそのまま掲載する形で、この場の流れをご紹介します。司書のS先生には、人文科探究の活動をよくご理解いただいており、これから始まる生徒たちの探究活動に直結するようなお話をいただけます。なおかつテキストの関連章をまるまる「活きた授業」で取り扱っていただいた形になります。
1. はじめに (割愛)
2. なぜ図書館を利用するの?
〇 テーマをたてるためのネタ帳作り
●広く様々な情報収集が必要
●図書館はあらゆる情報の宝庫
〇 情報源の種類と特性・探し方
●速報性・信頼性・情報量
●それぞれの長所と短所を理解して適切な情報収集を
3.図書館資料の探し方
〇 日本十進分類法(NDC)について
→ ワークシート1で体験
〇 資料の検索方法
●図書館の検索システムは漢字の間違いや誤字にメチャクチャ厳しい
※ 探したい書籍等と少しでも異なる表現で検索するとヒットしない件
●検索のためのキーワード(を考えるコツ)
●検索は文章でなく「単語」で
●(各自の探究の)テーマが絞れたら蔵書の検索はNDC・件名も活用
→ ワークシート2で体験
「検索機や(直接)本棚にいって、興味のある分野の本を1冊見つけよう」
(→ ワーク3に繋がります、新書だとそれがやりやすいとのこと)
4.(探究活動における)図書館資料の使い方
〇 小説のようには読まない
●ブラウジング
・タイトル ・表紙/裏表紙/帯 ・折り返し ・目次 ・前書き/後書き
●スキミングとスキャニング
〇 必ず記録を取るクセをつけよう
※ 自分の探究に必要な情報源を、全て購入/貸出していつも手元に置いておくわけにはいきませんので、その情報源に「早く・確実に」再アクセスするための要領を学ばねばなりません。
〇 奥付は「出典の明記」に必須!
① 責任表示(著者) ②書名 ③出版社 ④出版年
●版と刷について → アプリのアップデートに似ている
●図書以外の出典の書き方
→ ワーク3 … 先ほど見つけてきた書籍について記録をとりました
5.さいごに(探究に入るにあたり)
● まずは百科事典などの参考図書を! 何事も基礎知識を手に入れてから!
●「精読」よりも「多読」。とにかく情報を集めることが大切。
● 情報集め・資料探しは司書に相談しましょう。
● クラスルーム・検索サイトからも質問・相談受け付けています。
● 学校図書館を活用しよう。リクエストは必須です。
● 先ほどの本を「正確に元の場所に」戻しましょう。正確な場所が分からない場合は「元の場所がわからなくなった本」の棚へ…図書館の本の場所は1冊レベルで位置が決まっている件
2年生「ポスター作製②&個別指導担当へ挨拶の準備」
2年生は、先週の1年生スプリングセミナー7時間目の裏で、PC室探究初日を経ています。親PCから配信されたパワーポイントポスター枠にて、春休み中の課題をもとに作成に入っております。一方、2年生1人につき職員が1名「探究個別指導担当」としてつくのですが、その調整が終わり、組み合わせが決定しましたので、この日はその紹介とその先生方のもとへ挨拶回りする準備の時間にもなります。
途中、必要な資料を順番に取りに並ぶシーンもありました。1枚ずつ取りそろえると、1枚1枚への意識も強まるかもしれません。
昔(旧教育課程、3月に卒業した代まで)は学校全体で人文科1年生と2年生の「人文科探究」だけが飛び出しで水曜7限でしたので、つまり人文科探究の授業担当以外は「放課後」になっていましたので、この7時間目に一斉に各自の担当の先生に会いにでかけていたのですが、現在は全学年が火曜7時間目に授業をやっております。よって、挨拶回りは早くてもこの日の放課後。実際、この日以降、昼休みや放課後に職員室に次々と生徒たちが訪れて、時期だなあ、と思うこの頃です。
2年生!自分の研究が形になるステップも、楽しんで!
4月23日(火) スプリングセミナー! その4
4月23日(火)スプリングセミナー! その4
7時間目 OBOG講演会
スプリングセミナー最後の時間には、人文科を卒業して2年目、大学2年生の先輩たちをお招きして、新入生にアドバイスをいただいています。今年は4名の先輩たちが都合を付けてはせ参じてくださいました。本当に感謝しています。
この先輩たちの代はコロナ禍の影響を最も受けた代です。本格的に登校が始まったのが6月、以降人文科の独自行事もことごとく中止を余儀なくされました。それでも、どうにかして設けた代替行事や、3年間の間にだんだんと縮小版から復活していった学校行事の際は、高校生本来のしたたかさをもって、精一杯楽しんでいました。
1年生は高校生になったばかりな上、「普通科に極めて近い学科」とは言え、「人文科」という学科に入って不安もあることでしょう。先輩たちからは、「春日部東高校の人文科でどんなふうに過ごしていけばいいのか」を、ざっくばらんにお話しいただきたいと思います。
この時間は主任の私が司会を務めます。じゃあどうぞ、と丸投げしても、先輩たちも噺家ではありませんし、こちらからの質問に対して思うところを順番にお答えいただく形で進めました。途中、後半で質疑応答時間も設けましたが、私から投げかけた質問は以下の通りです。
❶勉強の仕方
❷部活と勉強の両立のコツ
❸探究へのアドバイス
❹人文科でよかったこと
~1年生から質問タイム(複数ありましたが、1つ選びました、「大学ってどんな場所、なぜ行く?」)~
❺1年生のうちにやっておいたほうがいいこと
❻人文科あるある
先輩たちからどんなお話があったかは、生徒たちが記入して提出し、担任と副担任のお2人に選んでいただいた11人分のノート冊子から、総合して紹介します。
T先輩 女子 獨協大学 法学部 法律学科 2年生
❶勉強の仕方
・通学中にやる。電車の中など。スマホにいってしまうともったいない。
・英単語、読書など←活字に触れるのはいい
・長文で分からない単語は大きめの付箋にメモし、それをノートに貼った
❷部活と勉強の両立のコツ(吹奏楽部、平日も休日もみっちり活動)
・部活は全力でやる、引退までやると勉強へのけじめになる
・平日部活 → 休み時間に単語帳
・休日部活 → 朝、30分でもやる。特に夏は涼しくてやりやすい。
❸探究へのアドバイス
・情報収集が大事。これをサボると後々苦労する
❹人文科でよかったこと
・クラスが3年間替わらない → 友達がずっといる
・3年間同じ仲間で団結力があがる
・大学でのイベントは参加が非強制、高校での体育祭、文化祭などの同じクラスでの活動は良い思い出
・探究活動は文章力や忍耐力が向上する、大学でもレポートなどで活かせる
~1年生から質問タイム(大学ってどんな場所、なぜ行く?)~
・自分が勉強したいことを専門的にできる
❺1年生のうちにやっておいたほうがいいこと
・英語をやっておくといい → 単語をしっかり覚える (関連して)英検2級は早いうちにとっておくといい、受験で英語が免除になる場合アリ
❻人文科あるある
・校章が普通科と違う(えっそうなの!?と横の先輩)
T先輩 男子 國學院大學 経済学部 経営学科 2年生
❶勉強の仕方
・放課後残って19:00くらいまで勉強
・1年生のうちはテスト勉強に重点をおいた
・(お勧めはしないが、こなさねばならない)本を割いて薄くして、やる気を維持した
❷部活と勉強の両立のコツ
・両立できないパターンもある、自分は失敗例、学んだことは↓
・「無理を続けても続かない、休むべき時は休む、睡眠とメリハリが大事、部活等で遅くなったら無理せず寝る」
・自学よりも学校の課題をきちんとこなす
❸探究へのアドバイス
・具体的な案を決めたら、2年生になったら1人につき1人付く個別指導担当を「利用」しよう、大人の意見は参考になる
❹人文科でよかったこと
・縦のつながりが強い → 社会経験になる
・クラス3年間同じ → 仲の良い友達とずっとつながる、クラスの結束力が強くなる
~1年生から質問タイム(大学ってどんな場所、なぜ行く?)~
・将来の選択肢が広がる
・夢を見つけるため
❺1年生のうちにやっておいたほうがいいこと
・学校生活を楽しむ
・恋愛をしよう(笑)受験期になるときつい
❻人文科あるある
・普通科に対抗心抱きがちだよね
M先輩 女子 日本大学 文理学部 史学科 2年生
❶勉強の仕方
・テスト勉強は2週間前から始めた、苦手な科目は3週間前から
・中学よりも科目が多い → 計画をしっかり立てる、自分なりの勉強法を確立する
・古典や英語、音読は大事
・単語帳を作り、ペラペラみて覚えた
❷部活と勉強の両立のコツ(女子ハンドボール部)
・週6部活、土日も部活
・平日は次の日の小テストの勉強や、予習をする
・(当時あった)朝勉などの時間で課題や暗記系のものをやる
・与えられた課題はしっかり
・無理はしない、自分に必要なものを決める
❸探究へのアドバイス
・論文の書き方…資料や自分の言葉が大事
・自分のものにする
・大学のレポートなどに役立つ
❹人文科でよかったこと
・論文や人文科独自のイベントがある
・大学でも留学プログラムなどは自分で申し込む
・他のところではできないから主体的に参加しよう
・主体性を養える
~1年生から質問タイム(大学ってどんな場所、なぜ行く?)~
・自分のためになることがたくさんある
・組織に所属することの大変さと大切さを知れる
❺1年生のうちにやっておいたほうがいいこと
・英語、特に単語をやっておくと2、3年で苦労しない
❻人文科あるある
・社会科が得意な人が多い
Y先輩 女子 明治大学 政治経済学部 政治学科 2年生
❶勉強の仕方
・テスト勉強はやっておいたほうがいい → 大学の幅が広がる/習慣が身に付く
・大学に入るため
・自分の勉強法
・リスニング聞き流し
・英語の音楽をアプリに入れる
❷部活と勉強の両立のコツ
・(この状況自体)高校でしかできない、全力で(両立を)
❸探究へのアドバイス
・自分の興味のあるもので探究するべき
・2年間やることになる、先生などの前で発表もある
❹人文科でよかったこと
・探究でパソコン操作に慣れた → レポートやプレゼン作成に
・各種英語研修役立つ、ディスカッションなど
~1年生から質問タイム(大学ってどんな場所、なぜ行く?)~
・自分に合ったものがみつかる
❺1年生のうちにやっておいたほうがいいこと
・1,2年生は高校生活を楽しむ
・検定は重要
❻人文科あるある
・数学が苦手な人が多い、でも数学も大事です
この後、1年生からお礼の言葉を述べ、先輩はいったん退場してとなりの準備室へ。
退場後は、この場で担任のT先生が帰りのSHR。椅子の向きを基に戻し(前回ブログご参照)、1年生の長くて短いスプリングセミナーも終了です。
放課後まだ卒業生と話したい生徒がいるかもしれないので、先輩たちには残って頂きました。例年、3年生でやはり卒業生を招いて行うキャリアガイダンスにおいては、放課後継続して話を聞きたい生徒が出がちですが、スプリングセミナーの場合はなかなかいませんでした(まだ1年生ですから)。ところが、今年は希望する生徒が出ましたので、先輩たちには再度会場にお戻り願い、しばしご歓談。
最後に、「11人分のノート冊子」から3枚ほど選んで、全体の感想頁を画像でご紹介します。
連続7時間、お疲れ様でした!さあこれで、生徒たちもいっきに人文科探究に入り込んでいきます。
4月23日(火) 1年生スプリングセミナー! その3
4月23日(火) 1年生スプリングセミナー! その3
「5時間目・6時間目:SDGs 壁新聞作りと発表」
午後は、新しい担任のT先生にお願いして、「SDGs壁新聞作り」と「発表」の時間です。
実は、昨年度末に検討の結果、人文科探究の2年間の学習指導計画を見直しました。1年生がより各自の研究に入りやすいように、特に1年生1学期の内容を組みかえたのです。これにより、通常の火曜日7時間目の「人文科探究」授業で扱う内容をいくつかスプリングセミナーに組み込み、通常授業の方に工夫の余地を設けました。
しかし、実は逆に、この壁新聞作りの時間は1コマ分減らすことになりました。相当忙しい2コマになることは予想しておりましたが、経緯をご存じないT先生が、しかし強力に牽引して、また生徒たちもよくついてきて、過去の現場を知らない人が見れば「グダグダする時間も無く、きびきびとできたのでは」という感想を持ったことでしょう。
作業に使う新聞ですが、各班に4社ずつ欲しいので、単純計算で40束必要です。例年、予め予告とお願いの上、前日に1学年と2学年の全教室から新聞をいただいてくるべく1年9組から生徒を派遣します。春日部東高校では原則毎日全教室に4~5社の新聞が届きますので、前日4月22日発行分をいただいてくるわけです。
あらかじめ新聞を確認しましたところ、たまたまこの22日の記事のラインナップは、SDGs17項目のアレだ!と判断しやすいものが少なかったものですから、T先生と相談の上、無理にSDGsに拘らなくてもいいことにしました。
2時間の流れは例年通りです。
まずは各班4名で4社の新聞を分け合って(T先生の機転で、バラしてもよいことに)、自分の班の壁新聞に推薦したい「気になる記事」を見つけます。
推薦したい記事が見つかったら、次は班で自分の記事が採用されるように、見つけた記事のプレゼンを行います。編集会議ということになります。
各班、壁新聞に採用する記事が決まったら、台紙にレイアウトを始めます。壁新聞には独自の新聞名をつけて(なにも「SDGs壁新聞」でなければならないということはありません)、編集者名(班員名)を明記して、また各記事にはSDGs付箋をつけてコメントも書き込みます(分類できるならば)。
5時間目と6時間目の間の休み時間は、全員共通で設けませんでした。チャイム間に「トイレに行きたい人だけ、行ってきなさい」と。案の定、殆どの班で作業が続きました。
6時間目に入って、予定では少しだけ「編集作業が終わらない班が続けてやれる時間/完成した班は発表練習に入れる時間」を設けてありました。しかしその後は全班共通で「発表練習」に入らねばならない時間。後ろが決まっている場合の、逆算して「どうしてもこの限度はゆずれない」というポイントをしっかり守る、というのはなかなか難しいことだと思いますが、T先生、強力に進めてくれました。スゴイ!
発表の時間は、いずれやることになる「ポスター発表」の簡易版になります。発表者も聴衆もローテーション。1回目の発表タイムで、各班のAが自分の班の壁新聞を発表している時に、BCDはそれぞれ別の班の発表を聞きに行く。2回目は各班のBが自分の班の壁新聞の場所に戻り、ACDが別の班の発表を聞きに行く。4回繰り返すと、全員1回は発表、3回は異なる発表を聞ける形です。
お陰様で、今年もまた、この時間も十分に目標を達成できたと思います。
振り返りが終わったら、7時間目の「OBOG講演会」の時間に向け、班を戻し、着席する向きを180度回転して、休み時間です。現在、壁一面が白板になっている方を見て普段授業を行っていますが、昔はそちらは教室後方の掲示板壁面でした。旧前方には教壇代わりのステージがあり、外部の講師の方にお座りいただくならそちらがいいのです。
すでに、となりの準備室には卒業した先輩方が来ております。
丸1日大変でしたでしょうが、生徒には最後の名物時間も楽しんでほしいと思います。
4月23日(火) 1年生スプリングセミナー! その2
4月23日(火) 1年生スプリングセミナー! その2
「4時間目:入学前課題の相互プレゼンテーション」
これは実は初の試みです。これまで、入学前課題は、授業中に少し触れたらそのまま各自の探究材料集「ネタ帳」に収めてきました。
今年はこの特別感あるセミナーの1コマを使って、「要約」「発信」の体験をしてもらいました。
肝心の「課題」の内容を簡単に紹介します。
・A3版両面1枚の宿題で
・条件は「最低3つ」「できれば8つ」、「私が気になること」を書いてきなさい。
・1つ目は「社会的ニュース」から
・2つ目は、1つ目と違う「社会的ニュース」から
・3つ目は、自由な分野から
・それぞれ、元ネタに応じて、記録をとり、コメントもする
宿題も、主任としてお借りしてやり具合を見せていただきいましたが、物凄くしっかりやってありました!
この時間から、班活動です。
まず、テキストの「発表の仕方」部分を簡単に読み合わせして、上手に発信するこつや聞くマナーを確認しました。
私も多少「吃音」気味ですが、そういった各自の特徴は、気にする必要はありません。今現在、生徒たちは芸能人等のごとく「発表」を仕事にしているわけではありませんから、言葉自体を閊えず滑らかにしゃべらねばならないということはありません。逆に、発表その物のクオリティを上げる方法はちゃんとあります。
高校生になったばかりですから、気にするべき点や見るべき点を間違えぬよう、しっかり確認。
本番に入ります。こちらでタイマーで時間管理をして、各班内で、各自が調べて書き込んできた「興味のあること」を1つないし2つ、プレゼンしてもらいます。発表3分、質疑応答5分。
様子を見た感想として、思いのほか活発にやってくれました!
次に、各班内で発表が「一番面白かった/上手だった」人を1人、代表として選んでもらいました。と言いましても、今回の様子を見ると、各班内で差がでないケースも多そう。その場合はじゃんけんで。
代表が決まったら、代表は前に出てもらって、今度は班内ではなくクラス全体へ発表をしてもらいました。全体へは、あらかじめ、「全10班代表10人の発表を聞いたら、その中で最も面白くて記憶に残った発表3つについて、ノートに書いてもらいます。または代表以外で各班内でとても気になる発表があった場合、それを含めても構いません。」
なんと、撮影は係の先生にお願いしてありましたが、代表1名撮影漏れが…ごめんなさい!
かくして、10人が発表をしていきましたが、上手な事!内容もそれぞれ独自で、またそれについての各自の考えも独自で、大変によい時間となりました!
以下に紹介するのは、ブログ用に、担任/副担任の先生たちに書き込み具合がよいノート冊子を選んでいただいて、私の手元にきた11冊…に載っていた記録の、上位3件です。
1位:【今までの地震、これからの地震】
プレートのずれによる以外の原因もあるのではないか。
人工で起こされた可能性はないか。ならば止められるかも。
★聞いた側の感想
・1つの題から、また1つの課題に話がいく展開が凄いと思った…等
2位:【地球温暖化】
温暖化の原因や、温室効果ガスの働きについて、初めて知った。
学校の授業で取り扱うべき。
1人1人が意識するべき。
★聞いた側の感想
・もっともっと、私達個人個人が地球温暖化について考えないといけないなと思いました。具体的に考えることを普段しないのは自然と遠い存在だと思い込んでいるからだと思います。もっと当事者意識を持っていきたいです…等。
3位:同率で4件
【LGBTQについて】
【夢のような感覚/個】
【市川猿之助氏の件】
【キューターアグレッシブについて】
これで昼休みです。新入生の皆さん、前半お疲れ様でした!