人文科ブログ
1月28日(火)人文科探究㉒
1月28日(火)人文科探究㉒
1年生「もくじセッション」
2年生「探究論文訂正等最終期限」
次回は、1年生の考えた各自の研究内容を、論展開だけ分かる「目次」の状態で、上級生に見てもらいます。その手前。次回が下級生のための時間になりますので、2年生にとりましてはここが2年間の「人文科探究」の実質最後の時間となります。
全員?でしょうか、最後の最後まで、少しでも良くしようと頑張ります。まあ、先々週から手元に我々(担任・副担任・人文科主任)が赤ペンを入れたものがありますので、最低限「単純に直せる件」は直したいでしょうし、人によっては深い突っ込みをいれた場合もありますのでね。頑張れ!もう終了寸前です!そして、ベスト版を、1年間お世話になった「個別指導担当」の先生のもとに届けて、最終評価をいただきます!
1年生は1年生で、次週に向けて、いい感じに仕上がってきています多分。担任・副担任でいつも活動を活性化させて、生徒たちも、ややもすると抽象的で分かりにくくなってしまいがちな「セッション」活動において、目的を意識して積極的に取り組んでいるように見えます。
どうしても絵ずらが地味になりがちな活動ですが、おっ、ちょっと華が!
「つまらなそう」と思われないよう願います。写真から雰囲気が伝わるかと思いますが、本当につまらないことをやっていたら、こういう雰囲気にはならない、と思いませんか? ここでは毎回、豊かな精神世界の活動があるのだと思います。
図書室にも、人文科の生徒たちの研究に必要な書籍を(とりあえず上限を気にせず)購入していただけます。また、研究内容により、互いにアンケートなどとっていくのも良い活動となります。どんどん進めましょう。必要なこともどんどん求めましょう。
1月22日(水) R7海外研修事前学習 1回目
1月22日(水) R7海外研修事前学習 1回目
コロナ禍があけて、戻せるものはコロナ前に戻す中、人文科主催オーストラリア海外研修も完全復活第2弾の実現に向けて動き出しております。
通常通り、夏に各業者に企画案作成を依頼し、9月に入札、その後取り扱い業者決定、そして10月下旬あたりで参加者募集。令和7年度は、人文科15名、普通科7名の22名が申し込んでくれました。参加内定者が決まったところで生徒の顔合わせ会をもち、全員に自己紹介を(日本語で)してもらいました。2学期末には「パスポート取得説明会」も済ませました。名称通り、パスポートの新規取得方法をはじめ、初期の旅行手続きについて、可能な限り保護者の方々にもおいでいただき、業者さんから説明を受けました。
さて本日のメニューですが、まずは、名札づくり。新学期には英会話レッスンも始まりますので、名前の記載はローマ字です。この名札は事前学習中はもちろん、海外研修時にはIDがわりに着用してもらうものです。
いい機会ですので、①苗字と名前の順番についてと、②ローマ字と英語の違いについて...も説明しました。この場で紹介します。中学生の皆様は、特に②はすぐにでも役に立つかとも思いますよ!
①苗字と名前の順番
ご存じの通り、英語では、レオナルド・ディカプリオさんでしたら、レオナルドが下の「名前」、ディカプリオがファミリーネーム=苗字、つまり「姓」ですよね。これに合わせて昔は日本の英語教育シーンでも「Hanako・Yamada」としていました。それがいつの頃か...たしか、敬称や、職業名等で同じ仕事をしているのに男女で表現が違うものなどで、表現を統一しようとなって、「ミセス」や「ウェイトレスやスチュワーデス」が無しになったのと似たような時期に、「日本人の名前も日本で呼ばれている順番でそのまま表現すればいいのだ」という風潮がおこり、教科書などでも「Yamada Hanako」と表記されるようになりました。
正直、今の現場では曖昧になってしまっています。今回の名札は、どうするべきか。そもそも海外でも、身分証明等が目的で署名する場合などは、「姓→名」順に欄が指定されています。今回のアプリケーションフォームもそうです。しかし名札は、日中活動していて周囲の人に名前を知らせるため、かつ「呼んでもらう名前を知らせる」ためにさげるのです。
これで、生徒Aはコッチ、生徒Bはドッチとなっても混乱のもとですから、現地で普通であろう「下の名前を先に書く」かたちで統一しました。
②ローマ字と英語の違いについて
A:hotと見て、日本人は「ホット」と読みますが、実際の発音に近づければ「ハッt」です。
B:ふざけていなければ、homeと書いてホメと読む人はいませんね。しかし、ローマ字であれば確実に「ホメ」です。
C:実話ですが、私が親の仕事の都合でアメリカに3年半ほど暮らした際、当然のように私の名前はローマ字で綴られて現地校に登録されました。Katsuhisa。これ、現地の方々は、ほとんどがまともに読めません。なぜでしょう?
そもそも、
★ローマ字は、「英語で使用している文字を使って、日本語の音をあらわす」ためのものです。見た目に英語の文字を使っているだけで、いっこも英語ではありません! 日本語の「あいうえお」にローマ字の「a・i・u・e・o」を「あてた」だけです。だいたい英語の母音は、母音を作る文字でなく「音のバリエーション」で数えたら、20以上もありますからね。それに、motherやbrotherは皆さん「モザー」「ブロザー」ではなくちゃんと「マザー」「ブラザー」と言っていますしね。lookはローコじゃなくてルックと発音している時点で、ローマ字は英語じゃない、としっかり実感しましょう。
★「音節」について。音節とは、母音と子音がかたまって作るひとまとまりの音、です。ただ、日本語は「1文字1音節」が基本。「か」という平仮名は、文字の名称も「か」、作る音も「か」ですが、英語は違います。英語であればこの「か」という音は、綴れば「ka」または「ca」でしょう(caだとキャになりがちですが)。そう、2文字使うのです。ということは、kにはkの名称と音があり、aにも同様です。「k」という文字は、名称は「ケイ」。では「音」は? 「ケイ」ではありません。それどころか日本語の文字では再現できませんね。日本語の「か」という音から「あ」という母音を取り除いてみてください。できますか? これは日本語にはない、喉の奥の声帯が開いたまんまで口先だけでつくる「無声音」で、「クッ」みたいな音です。「舌打ち」は無声音でしょうかね。静かにしなさいの「しーっ」や「内緒話」はほぼ無声音となりますね。あれです。内緒話の「クッ」。
日本語は1文字1音節なので、普段「音節」という概念を取りざたする必要がありません。そのためか、多くの人が理解しないままとなります。少し関係してくるのは575や57577の俳句や短歌の場でしょうか。また、日本語の音節は、必ず母音終わりとなります。「か・き・く・け・こ」は、当然5音節となり、ローマ字にすれば「ka・ki・ku・ke・ko」ですね。「あいうえお」は母音ですし、「ん」だけちょっと特別ですが。
一方、英語は、必ずではありませんが母音の後ろにも子音が普通につきます。例えばJohnで1音節です。Georgeですら1音節です。beautifulは9文字ありますが、beau・ti・fulの3音節です。たまたまbeauもtiも母音終わりですが、この例はfulにご注目ください。
ちなみにfulを「フル」とカタカナ表記して読んでしまっては、2音節になってしまいます。音のボリューム...いえ、「音量」の話ではないので、「音の質量?」で比べられるように、例をならべますので比べてください。
「フルフルフ」=「かきこけこ」=「ful・ful・ful・ful・ful」=「George・George・George・George・George」
ということです。
★英語は長いのがイヤです。主語が長く重たい文はイヤですし、単語レベルでも長いのはほんとはイヤ。音節を増やしたくない。例えば比較級を作る時。tallは1音節ですので、それを2音節にしてtall・erにするのは、アリ。beau・ti・fulは3音節なので、beau・ti・ful・erと4音節にするのは、ナシ。人名でもそうです。「か・つ・ひ・さ」などという4音節の下の名前は、ほとんどないのです。だいたい2音節どまり。たまにあっても、普段呼ばれる際は短くされるのです。E・li・za・bethなら尻をとってBet・ty(ベティ)とか。また多くの名前にセットものの短い略称が決まっています。Robertなんか2音節なのにBobにしてしまう。
★母音・子音・母音ルールというものがあります。Timという男子の名前は「ティム」と読みますね。ところが、timeとあれば皆さん「タイム」と読みますね。なぜか。timなら「子音・母音・子音」なのですが、timeにすれば「子音・母音・子音・母音」となりますね。英単語では綴りがこの配列になると、大概の傾向として「①母音②子音③母音」の①の音が膨らむのです。timでは短い「イ」の音だったのが、timeでは2重母音「アィ」となるのです。ちなみに、こうして単語の尻につける子音の後のeは、狙った文字の発音を「母音子音母音ルール」発音にするためだけのもので、e自体の発音はしていません。
以上のことを総合しますと、どうなるか。
Aについて
日本人にとって、未だにより親近感がある「アメリカ英語」においてですが、そもそもOという文字が作る音は「オ」ではなく「ア」です。じゃあhatはどうなるのかというと、母音のaの発音はアとエの中間のエァで、ヘァッtです。また、「ト」は、日本語であれば1文字で1音で「と」ですが、英語では「to」(ちなみにこれだと発音はトゥー)。「t」だけの発音はというと、上述のkと同じようなことになりますので、わざとカタカナに直さず、tとしました。
Bについて
homeの発音は、なるべくリアルに表記すると「ほぅm」ですね。「o」の発音について、「はm」にならないように「母音・子音・母音」ルールを適用するため、eがついている。
Cについて
もう、こうなりますと、katsuhisaなどという名前は、厄介極まりないです。いきなり音節の問題から始まります。英語の普通の感覚なら、katでまず切りたい。すると、次がsu?suh?「ケェァッ…ケェァッt・スゥィ?…イィサァ?」。英語話者たちは、人名なのでとりあえず失礼なくちゃんと読もうとするも、どう読んでいいかいいか分からず、しかも9文字くらいの綴りなのに、人名なのに、4音節! 読み始めて、綴りの中~後半の発音でパニックをおこし、たいがい「ケェァッチュウゥシャァ?」の始末。毎日そのたびに私が「No!カツヒサ!」と表明しても、綴りが直っていないのだから、定着しないわ、笑われるわ。ちなみに「かつひさ」を日本人の発音のまま英語で正しく読んでもらえるように表記してみますと、Kattsu-hissaあたりでしょうか。
やっと本題に戻りますが、上記のことをばーっと説明して、「名札に記載する自分の名前は、いわゆるローマ字表記だと誤読リスクが多々ある。Sato、KatoはSattow、Kattowくらいにしないと、サトウ、カトウにはならない。セイトウ、ケイトウと呼ばれる。ただ、パスポート記載のローマ字姓名と異なる綴りにするのは、別分野の問題を引き起こしかねません。結局はしかたがありませんので、こういう事情を分かったうえで、名札は通常どりローマ字で書き、自己紹介や自分の名前が話題になった場合には、この文化の違いをネタにしましょう。」と、決着をつけました。
名札づくりが終わったら、秋の「参加者顔合わせ」および年末の「パスポート説明会」で予告した通り、今日は「英語で自己紹介」。日本語の自己紹介はすでに終えていますので、今度はやっぱり英語でしょう。今日の座席は、初回につきクラス順・番号順に着席してもらっていますが、どの列から前に出るか、また各列の前から出るか後ろから出るか、じゃんけんで決めてもらいました。
名前だけでは自己紹介とは言いませんね。自分の人物像も簡単に添えてほしい。順番が早い生徒たちは、消極的には早く終えられる、と思うかもですが、実際は見本も追加アドバイスもなく、最も緊張する位置でしょう。案の定、自己紹介がカタイし、情報が少ないです。数人ずつで切って、アドバイスを少しずつ加えました。
●ホストと対面したときや、ステイ先でのやりとりを考えて。
●好きな事や、やりたいこと、見たいもの、行きたい場所。
●自分の名前を言う瞬間が、意外とだいたいもったいないことになっています。自己紹介のパターン的に「まず名前を言えばいいんでしょ」という意識だと、無意識にいい加減な音になってしまいます。実はここが大事。「呼んでほしい音」を分かりやすくしっかり伝えねば、結局名前を聞き返されることになります。
●実際は聴衆相手ではなく1対1や1対少数の対面状態にて自己紹介することになろうから、「話し相手」に語りかけるように話そう。
さて、事前学習の1回目の最重要メニューは、パスポート説明会でいただいた「アプリケーションフォーム」の下書き第1弾です。そう、一度に全部完成させません。
「アプリケーションフォーム」とは、斡旋業者を仲介してホームステイを実現するために作成する、最後はホストファミリーまで届く大切な自己紹介カードです。その性質を尊重し、記載時は見本から読み取れる意図通りに記入を済ませたいものです。その記入に関して、一応冬休み中にまずは自分の判断で鉛筆で下書きをしてくるよう指示を出してあります。
今日のこの場では、表面の「姓名・住所等・誕生日・性別・家族構成・学校名・学年・英語力自己評価」までを、清書できるようにもっていきたいのです。
異文化学習的なネタとして、住所表記の違いについてしっかり学んだあと、各自が下書きした自分の住所が正しいか見直してもらいました。予定ではこの場でぱっと全員確認してしまおうと考えていましたが、実際は提出してもらうことになりました。
こんな話です。下は、私が中学生の頃、親の仕事の都合でアメリカに住んでいた時の住所です。
30733 Rue Valois
Rancho Palos Verdes
Los Angeles CA
zip 90274
❶30733 家屋番号です。日本の「番地」以下にあたりますでしょうか。
❷Rue Valois 道路の名前です。アメリカでは(豪州でも)全ての道路に名前がついています。どんなに短くても、袋小路でも、です。日本での「丁目」くらいの感覚です。
❸Rancho Palos Verdes 市の名前です。
❹Los Angeles サバーブと言って、なくてもいいのですが、居住市が大都市の近くの場合、大雑把な地域分けのヒントとして書き添えます。ちなみに本当のLos Angeles市はダウンタウンにある小さな市です。内陸の山脈から海まで、ビバリーヒルズもハリウッドも含んだ広大なこの都市エリア全体を「グレーターロサンゼルス」と呼んでいることによります。
❺CA 州の記号です。カリフォルニア。表記上は日本の「都道府県」にあたります。
❻zip 90274 ズィップコードは郵便番号にあたります。
この英語式住居表記に、各自の日本の住所を当てはめて、正しく書いてほしいのです。
春日部東高校であれば、
363 Hirou
Kasukabe City, Saitama Prefecture
Japan 〒344-0002
という感じです。
記入例プリントです。こちらで記入するものは全て大文字になっています。その理由が「あなたが記入するのは大文字部分なんだよ」と言っている可能性もありますが、「受け手側が、記入者が記入した文言が各箇所ごとにどこからどこまでか一目で分かるように、大文字で書かせたい」可能性もありますので、見本通りに後者で考えます。
ほか、細々した部分を注意ぶかく処理して、いったん鉛筆書きのまま提出。
後日、私の方で全員分チェックして、修正する必要があるところは指摘を入れて、担任の先生を通じて返却しました。
次回まで2週間空きますので、こんどは裏面の最後まで、下書きを完成させてこの場に来るよう指示しました。
1月21日(火)人文科探究㉑
1月21日(火)人文科探究㉑ 1年生「もくじセッション」2年生「探究論文再修正」
時間割の都合で追加になった2月17日(学年末考査前日)を除き、年度内の人文科探究授業も残り3回です。
1年生「もくじセッション」
冬休み中に頑張った、「もくじ」(一般的な本の目次のことでなく、研究したい内容を論文の記述順にそってサブタイトル化して記載してみたもの)を、仲間同士で見合って意見を言い合う活動を行いました。同時に、論展開について個別面談が済んでいない生徒は、担任・副担任の先生たちで対応しました。
相変わらず見た目は地味ですが、ここはセッションの場ですから、探究活動の本番は授業外の各自の時間にあります。学習活動を監修する立場としましては、楽しんでほしいのは「自分で考えた仮説が正しいと調べ学習等で根拠を積み上げて論証し、外界へ発信すること」です。読書にしましても友人等へのアンケートにしましても、そういった研究の本体を形成する楽しい活動の、まとめをする時間がこの「人文科探究」の授業時間ということになります。
もう一つ、つくずくいい学校だなと思うことに、こうして担任も副担任も廊下や隣の空き教室などに個別面談で出てしまっていても、そして私が撮影のために突然教室に入っても「あからさまに関係のないことをやっている」「何をやってよいかわからず止まっている」「教員の突然の登場にびくつく」といった様子がみられないということがあります。もちろん担任の先生はじめ普段の指導もあるかもしれませんが、こうした「普通」=「正しい」=「意外と達成が難しい」クラスの状態は、素晴らしいなと
。
2年生「探究論文再修正」
さあ、2年生も、本当に大詰めです。来週のこの時間には細かな修正も、「覚悟と見通しがあるならする大手術」も全て終えて、「もうこれ以上直すところがない」探究論文最終最終稿を、早急に個別指導担当の先生のもとにお届けし、評価をいただくことになります。
授業担当の副担任Y教諭も、担任のM教諭も、あっちにこっちに指導を仰がれて常に誰かにつきっきりです。私も、冬休み中に全員の論文に赤ペン青ペンを入れまくり、先に評価を出した3者(担任・副担任・人文科主任)中、最も細かく厳しく採点をした張本人として、現場にできるだけ長くいるようにして、生徒たちからの質問等に対応しました。
2年間の人文科探究が、あと少し!あと少しで完結するよ! あとひと踏ん張り、頑張れ!(心の声)
1月14日(火)人文科探究⑳
だいぶ間が空いてしまいました。
実は、年末の最後の人文科探究の日には、主任の私が中学校の出前授業にお呼ばれしておりまして、同時に活動中の画像確保手配を失念してしまいまして。
年末の活動内容を文字のみで簡単に紹介しますと、2年生は「論文作成」=「やってきた研究結果を文章化して、人文科で推奨している論展開の型通りに並べて「論文」の形にする」の完成版提出。提出先は授業担当のY先生と、個別指導担当の先生。1年生は、冬休みの課題である「論文目次作成」=「研究したい内容をサブタイトル化して、推奨する論展開の型通りに書いてみる+引用参考文献および引用したい部分のリストアップ」に向けて、やることの確認等...を済ませました。
2年生が提出した完成論文は、提出後どうなるのでしょうか。
学校設定科目「人文科探究」の項目別年間評価のうち、探究論文の評価は4人の教員が出すことになっています。最終的には4人分の評価を平均化して1つにして確定となるのですが、この4人は、当該クラスの担任、副担任、個別指導担当、そして主任。このうち、人文科に所属する担任・副担任と主任の私は、冬休み中に全員分の論文を読んで、先に論文の年間評価を出してしまいます。全員分のコピー原稿にも赤ペンを入れて、その3人分を3学期の最初の授業で返却します。生徒は、返却された3人分の原稿を見て、正味2回の残りの授業をメインに直せるところを直して、それこそ最もいい状態の本当の最終稿を、評価記入票とともに個別指導担当の先生に提出するのです。個別指導担当の先生方は、自分が1年間担当した担当生徒1名の「最も状態がよくなった」探究論文を、評価票にある基準を参考に評価するのです。
パターンとして主任が最も細かく厳しく評価し、次が授業担当のY教諭、次が担任のM教諭。個別指導の先生からは良い目の評価をいただいて、平均化するとちょうどよくなる仕組みです。
正直、担任、副担任と私は、冬休みは大変です。今回は私など年末は体調を崩してほとんど寝込んでいましたので、正月は家でずっとコレ。担任・副担任は1回きりですが、主任は毎年なんです~
さて、採点の結果ですが、やはり色々と課題はあります。…ただし。生徒の取り組みに不足を見るとき、すべからく指導する側にもそれは返ってきます。論文を採点しながら、不足のある作品には大変にヤキモキとしましたが、同時に「あああ、なんでもっとこの点、伝えられなかったかなぁ」「あの時!あのタイミングで!この言い方で/別の言い方で!」と、想いがいったりきたり。苛まれながらどうにか3連休中日に採点・評価を終えました。
毎年、この時期に思うことですが、このクラスももうあと数回で2年間頑張ってきた「人文科探究」の授業が全て終了してしまいます。せっかく人文科に入学してきた彼らに、我々は出会って、色々なことを伝えてきました。今!最後に!まだできることはある! ほんの少しでも多く得るものを得て、2年生は3年生になってほしい。そう願ってやみません。
返却時には、私が授業にお邪魔して、始めに全員共通で、プロジェクターで視覚的に必要なことを提示しながら、探究という行為と本校の人文科における探究について、まずはそもそものところから再理解を計り、次に具体的にまだ直せる項目を示しました。
極めて真剣に聞いていた彼らが印象的でした。この時間の後半、1年生のクラスにもお邪魔する予定でしたのに、時間のほとんどをここで使ってしまいました。できればこの時間の後半はPC室にて作業を始められればよかったのですが...ただ、余計なことは全くなかったどころか、伝えたりないことがあるくらいでした! 人文科の主任として、ここでお時間をもらえてよかったです。
画像はありませんが、1年生の教室にも5分ほどお邪魔して、1年後のこの時期を見据えて、最低限のコメントと連絡をしてきました。
11月19日(火)人文科探究⑰
11月19日(火)人文科探究⑰
今学期も、残すところ、この日を過ぎればあと2回!まさに大詰めです!
1年生 「個人研究テーマ面談・研究発展」
もう1回、同じように時間を使ったら、今学期最後は2回目のテーマセッションで終わりです。そこに向けて、各自活発に思考を深めていました。
広報する際の人文科探究の難点は、ぱっと見あまり楽しく見えないことでしょうか。実は、考えを深めるのって、強制されたりよっぽど疲れていたりでもない限り、楽しいものです。
担任、副担任、教育実習生で個人面談を進めていきます。いい感じです。
2年生 「論文執筆(一応)最終日」
泣いても笑っても、次回とその次の学期内最終回で、完成論文を担任に提出し、また個別指導担当の先生にも完成報告を終えることになっています。研究自体に厚みを持たせられなかった場合、紙面を埋めようとして関連情報をかき集める場合もあるのですが、本来の論展開にそぐうかどうかは大事ですし、また引用するならきちんとルールに乗っ取ってやらねばなりません。全体的になんとなくギュッとした雰囲気で取り組んでいました。
人文科探究は、うっかりすると「論文作成」が目的にみられてしまいますが、本来は、その過程自体が目的なのです。
「?」を「!」にする。そのために、「考える」「調べる」「情報と思考を組み立てて、発信する」。その結果を残すのに、形として論文という形態をとっているだけなのです。…が、そうはいっても、こうして最後を仕上げるのはカンタンというわけにはいきませんよね。みんな頑張って素敵な「思考の足跡」を残してください!