人文科ブログ
6月12日(水)海外研修事前学習⑪
6月12日(水)海外研修事前学習⑪
今回の英会話は、レストラン版でした。ペアでウェイターと客をやり、終わったら逆を。
Ivy先生の説明で、やれそうでしたのでGO!
途中で余りのプリントをいただいて、よく見ると、んん?私にもわからないメニュー表示があるではないですか!?生徒たちは「会話はできてしまう」ところで、細かい不明点はスルーしてしまったようですので、アクテビティが終わった後で私から1つずつIvy先生に質問する形で確認しました。
レストラン1つでも文化の違いは出るものですので、このアクテビティもやれてよかったです。
後半の「発表関係」アワーですが、今回はもう、海外研修本番中日でお邪魔するシドニー大学の国際交流サークル「WASABI」さんたち相手に発表する予定の「SDGsの水問題」関連の、本番に準ずる発表の場です!先週から1週間しかないところで、各班、どこまで調べものをしてどこまで英語に直して発表できるか、見てみましょう。
一班ずつの内容紹介は割愛させていただきますが、時間がなかったことを考えれば、数回前の「オーストラリアに関する基礎知識の調べ学習発表」と同様、よくここまでに作り上げたものです。多忙の私にかわり、裏でご指導いただいている担任のM教諭と副担任のY教諭に感謝です!
ただ、下を見て満足しても仕方がありませんので、時間の関係で短時間ずつですが、講評をいれました。担副のお二人も同じ感想でしたが、全体的には、英語の正確さ(というより重大なミスが散見されること)と、資料に関する不備や不足と、あと「発表になっていない」ことを指摘しました。つまり、まだまだ「発表の時間があって、自分には役割があって、だから順番が来て、読み上げることを読み上げたら終わり」のレベルである事。伝えるつもりで読み上げていないので、かなり聞き取れなかったり意味不明だったりする状態。目指すべきはそうではなく、「伝えたい情報があり、伝える相手がいるのだから、一言一言、自分でまずしっかり理解した上で、意図して聴衆に伝わるように発話するべき。」
十分とは言えませんが、まだ時間はあります。みんなで頑張って、いい研修にしましょうね!
6月11日(火)人文科3年生キャリアガイダンス「卒業生の話を聞く会」
6月11日(火)人文科3年生キャリアガイダンス「卒業生の話を聞く会」
本校人文科の、3年生オンリーの独自行事としてはこれが最後です。キャリアガイダンス、つまり進路に向けて進む際の案内になり得る情報共有の場です。例年、3月に卒業したばかりの先輩をお呼びして、勧めることや後悔ごとなどを話してもらっています。
心構えとして、各自の進路実現活動に役立てるのは当然ですが、ほかに2点、注意をしています。
「来年度は、みんなのなかの誰かが、こうして前に座ることになる。後輩あるいは人文科への貢献という事で、時期が来て推薦を受けたなら、よろこんで協力して欲しい」
「たまたま授業がない場合もあるが、先輩は基本的に大学の講義を休んで来ていただいている。真剣にこの時間を役立てるように」
今回、担任の先生から事前に「だいたいこういった内容で話してもらえれば」とでていた項目は次の通りです。
1.各自の受験の流れ → 受験をした大学の
・「出願・筆記試験・合格発表」の流れ
・出願方法や時期
・受験会場の雰囲気
・受験科目
・合格発表の仕方
・その他、何かためになる話があれば
2.受験プランについて →滑り止め、挑戦校等を含めいくつぐらいの大学を受験したか(できれば費用はどのくらいかかったか)
3.その他、生徒のためになると思う話は積極的にお願いします
4.現在の大学の生活はどんなものか簡単に話をしてください
卒業生からも、重要なアドバイスは、普段「進路だより」や進路関係の学習等で言われることと同じことが出ますが、その中に、「生の体験談として聞くと新たに新鮮な印象を持てる」情報、あるいは「おおやけのアドバイスにはなかなかならない個人的な体験や工夫など」がたくさん含まれます。おもなものを紹介します。
1.各自の受験の流れ関連 2.受験プランについて
・出願も合格発表も、(昔と違って)WEB出願やWEB発表が多い
・出願の時期は受験方式によるが、一般受験は1月くらいからが多い
・第1志望を早めに決める( → そうすると基準ができる。理由をつけて決めない人はいつまでも定まらない…by主任談含)
・(プランにも関わるが)受験する複数の大学の合格発表と入学金入金期限をしっかり調べて把握しておくべき
→ 約30万円の入学金を払わないと合格をつなぎとめておけないが、その大学は第一志望ではないかもしれないし、その大学への入金後に発表がある「より行きたい」大学に、受かるかもしれない。そのように、「合格を押さえておくためだけに、かえってこない30万円をただ払う、というのはよくあること」
・受験日が近いと、精神的に大変なので、その面でも計画を立てたい
・英検等が受験に使える場合があるので、そういった検定受験も計画的に
・受験料は、1回の受験で35000円くらい
・同じ大学を複数学部や複数方式で受験する場合、割引がある場合もあるが、思ったほど安くはならなかった
・大学の数は4校くらいに抑えて、複数学部を受検するかたちでやったが、受験だけで結局10個くらいは受けることになり、受験料だけで30万円くらいになるもの
・公募推薦で受け、それで受からず一般受験に切り替えて、最低限の受験回数でやっても15万くらいかかった
・立教や法政は4次合格発表(補欠合格発表)まであり、全部待つと3月末までかかり、他大学へ払う押さえの入学金が80万円くらいになってしまうパターンもあるので注意
3.その他、生徒のためになると思う話
・自分に合う勉強場所は、はっきり作った方が良い(朝早く来て学校で/放課後残って学校で/塾や予備校の自習室/図書館等)
・(自分の場合)家の自室で10時間くらい歴史とかを学習していると、頭がおかしくなりそうになる
・誰かと一緒に勉強するのはやめたほうがいい、そうしている人達を見ていると、結局しゃべってしまう
・誰かと一緒に勉強するのもいい、友達と苦手を共有したり、話ながら確認して定着させられる
・受験プランをちゃんと作るべき…公募推薦で絶対受かるつもりでその準備(小論文や面接)に集中していたら、いざ受からなかったらやってきたことが一般受験の対策に役に立たず、一般受験への対策が遅れた
・言葉は悪いが、学校の先生を「使いつぶす」くらいに利用しよう、この学校の先生は答えてくれるので、みんなが色々と質問等しに行く時期になる前に、アタリをつけて沢山質問するようにしておくと、あとあと頼れる
・(自分の場合)夏の学習時間の配分は英語7:国語1:社会2だった
・英語は「音読」を勧める、自然と暗記できるし、速読にもつながるし、うまくやれば手がふさがっている状態でも進められる
・歴史などで苦手なところは、おもいきってYouTubeの学習動画を見るのもよい
法政大学に進学した先輩が、すさまじい受験勉強跡を示してくれました!数年前にもありましたが、こうした実物のパワーはスゴイです!写真はちょうど「やった英語長文を縮小コピーして整理して貼ってあるページ」ですが、思わず司会の役得でちょっと借りて、パラパラ見せてもらい、生徒たちにも近くで披露させてもらいました!色々工夫してやってあること!まるで私がやったものであるかのように( ´艸`)「これが受験勉強だよ!」
4.現在の大学の生活はどんなものか
・とにかく広い!
・色々な人がいて、留学生もいて、留学生と話せる部屋もある
・刺激を受ける
・「旅ラン」というサークルに入っていて、小旅行を楽しんでいるし、先輩とも知り合える
・(自分の大学は)1コマ100分で、日に4時間あると7:00くらいまで授業があって、大変
・「パンサークル」に入って、メロンパンなどを自分達で作って食べて楽しんでいる
・たまたま同じ高校の先輩につかまって(サークルではなく)バレーボール部に入部することになってしまい、正直生活リズムは大変だが、友人はできる
・なにしろ大学生は「何でも自分でできないと」…授業をとるのも自分で選んで登録するし、提出物を出すことを助けてもらえるわけではい(高校ではアレを出せ、コレがまだ出ていない、と指導してもらえること)…ただ、しっかりと自己管理すれば、ものすごく自由で楽しい!
今年も、貴重な話をたくさん聞けました!3年生、いざ夏です。進路実現に向けて、スパートレベルを上げましょう!
語学研修や学校説明会、さきの交流会でも活躍したホームルーム委員のHさんに、お礼の言葉を述べてもらい、終了です。
この卒業生たちの担任の先生ですが、実は人事交流で中学校からいらした方でした。卒業生を出して、4月から中学校に戻られたのですが、今回、卒業生の活躍を見に久しぶりに来校されました!許可をいただいて、集合写真を掲載します!卒業生の皆さん、本当にありがとうございました!元担任のG先生も、ご転出前に素晴らしい面子を推薦していただき、ありがとうございました!
6月5日(水) 海外研修事前学習⑩
6月5日(水) 海外研修事前学習⑩
無常ともいうべき速度で時間が過ぎてゆきます。夏休みも含めて、全15回の予定の事前学習がもう10回目。英会話部分は、とにかく英語での発話と英語に対する反応に慣れるべく、毎回賑やかに英語を話せれば、ある程度の目標は達成できるでしょうが、問題は現地での「発表」の準備ですね。
仕方がないのですが、「埼玉と世界をつなぐハイブリッド型国際交流事業」派遣指定校に申請して指定されたことで、事前にリモートで現地とやり取りをする必要が生じ、それはSDGs関連でなければならない。本研修取扱業者さんが調整してくだすったリモート相手は、平日訪問校ではなく中日に1日だけお邪魔するシドニー大学の国際交流サークル「WASABI」さん。結果として彼らと事前のリモートはもちろん短時間でも現地でセッションすることになります。これが丸々「新しく加わった都合」。
ならば事前準備で発表ネタを作る対象は、今回はコレか、と一瞬思いきや、平日にずっとお邪魔するシャイヤークリスチャンスクールにおいても、最終日あたりになんのアウトプットもしないわけにはいきません。結局、コロナ禍前にずっとやっていたように、シャイヤー最終日は日本の文化についてプレゼンしてくる予定に。
2つの発表を班ごとに準備させねばなりません。前回、班ごとにSDGs「水問題」関連のネタを分け合いましたが、今回はさらに中で各班4人のうちだれが何を調べてくるか話し合い、なんとなんと来週までに調べた内容を英語で発表するまでにせねばなりません。
まずはIvy先生のネタで英会話。今回は、片方がツアコン役で、日本に来た団体観光客に、日本の景色がいいスポットを紹介して、彼らがそこに訪れることを納得させるという課題。もう片方が、日本から例えばシドニーに帰国した立場で、自国の友人等に日本での体験を紹介する、という課題。これを2人で相互にやり取りし合って、時間がありましたので1回だけローテーションしてペアを変えて再度やってもらいました。
英会話が終わったら、今回はここで先に連絡関係を済ませました。実は翌日が体育祭予行で、担任のM教諭も副担任のY教諭も放課後すぐは準備関係で忙しいのです。少し間をもたせました。
お2人がいらしたので、バトンタッチ。各班に座り直し、班内で調べものの役割小分担を進めました。
時間が絶対的に足りない中、次週のこの時間までに、自分たちで都合をつけて集まって発表練習までする予定をこの場で立てるよう指示がありました。今回はオーストラリアに関する調べ学習相互発表の時と違い、先生方の方にも班別に呼び出して指導する余裕がありません。さあ、自分たちでどこまで動けますでしょうか…。
せめて、少しでも手間が減るように、最後に私からアドバイス。
1つ目は「調べたこと、発表する言葉を、英語に直す際は、アプリを使ってもいいです」と。今どきはネットで翻訳まで手軽にできてしまいますから、多少の訳のおかしさはのちに直すとして、まずは発表の体をなさねばと。
2つ目は、英語の文を作る時の、日本人の発想と本来の英語の文の大きな差について。
※もし高校受検をひかえている中学生の皆様がこのブログをみていただいているなら、お役に立てれば幸いです!
★なにしろ、どの文も、IまたはWe(自班のこと)で始めなさい。2語目に動詞を書きなさい。
★どうしても自分や自班を主語にできない場合に、違う語で文を始めなさい。それでも2語目は動詞を書きなさい。
…私は英語教諭ですが、ここまでに仕入れた知識の1つで、「世界の言語は主語が必要な言語となくてもいい言語に真っ二つに分けられる。英語は主語がなくてはならない言語。日本語は主語がなくてもいい言語」というものがあります。なるほど、と思いました。
日本語の会話においては、自分を含めて、動作主を表現しない場面が多々あります。そうするとどうなるか。会話が目的語(動作の対象物、「私はリンゴを食べる」の「リンゴ」)や補語(主語と=で釣り合う語、「私は医者だ」の「医者」)で始まったりします。もっと言うと目的語や補語すら言わない場面も結構あります。これはきっと、日本語には助詞があり、言葉の尻に1文字2文字つけてあれば、語順をどう入れ替えてもほぼ同じ情報が伝わるようになっているから、ではないでしょうか。これでは、言語に興味のない者が主語も目的語も補語もそれ以外も区別がつかない、「リンゴは/リンゴが/リンゴを/リンゴに/リンゴの/リンゴだ/リンゴへ」…それぞれ違いは助詞の字面だけ、となってしまっても無理はありません。
そんな調子ですから、いざ英語で会話や作文をしようとなった時も、いきなり目的語から出してしまうケースをしょっちゅうみかけます。例えば、「水は日本においても貴重であることが分かった。」などと言いたいとき、ついWater is…と書き出してしまう。もちろん、それならそれで表現の仕様はあるのですが、本人が最初に作りたかった文とは変わってしまうでしょう。「分かった」は、誰が分かったのか。調べものをした結果、「自分や自分たちの班」が、「水が貴重であること」が、「分かった」わけです。英語なら、それをこそ始めに言う。
→ We found that water is precious in Japan, too.
とすべきでしょう。
英語は「語順で」情報を正確に伝える言語です。よって、文には動詞が作る「型」があり、「型」のパーツ…つまり文の主要素【主語S(subject)、動詞V(verb)、目的語O(object)や補語C(complement)】は、型毎に「なくてはならい」のです。命令文など見た目主語がない文があったとしても、それは「無い」のではなく「理由があって言わない」のです。また、修飾語の入れ方もかなり制約があります。たいていの文は「同じ情報が伝わるように」を条件とするなら、場所を変更してもいい単語なんて、ほとんどないのです。
英語で作文をするなら、とりあえず主語は自分。次にどうする。自分でなくても、「誰が」「どうする」。これです。日本語との差も理解できてきて、使いこなすことに快感を覚えてきたら、いろいろ試せばいいでしょう。英語力がまだまだあいまいならば、英作文は「誰が」「どうする」から始めましょう!
(つぶやき)
私は父親の仕事の都合で回数で2回、両方合わせて4年半分の海外(アメリカ)在住経験がありますが、アメリカ人の意見がはっきりしていること!そして人と同じであろうとも、あえて自分の意見を表明するような、とにかく自分の人格の存在をコミュニケ―ションの嵐の中できちんと際立たせるような感じ。日本人ならば「そんな意見ならあえて時間を使うなよ」とか「わざわざ全体に知らしめるような内容かよ」とか思ってしまうようなところ、彼らは自分の意見をとにかく表明します。
今こそ思えば、英語話者たちは幼少の折から、言葉を発すれば「私は/誰は」「どうする/どうだ」「誰を/何を」と言い続けているわけです。良くも悪くも「責任の所在」やら「立場」やらにうるさくなるわけですね。当然、コミュニケーション中に「自分は…」という情報もしっかり出すことになります。一方我々日本人は、同じく幼少の折から、言葉の尻の助詞でもって、口数少なく会話を進めてきました。あるいは、単語数だけ多くても、いちいち「誰」の話かはっきり表現しないでコミュニケーションしてきました。なんならはっきり言うと「ハッキリ言うね」とすら言われてしまうような…。民族性に現れると思いませんか?英語がなかなか身につかないのは、学校の英語教育のせいばかりではありませんよアクマデマイオピニオン。
5月29日(水)海外研修事前学習⑨
5月29日(水)海外研修事前学習⑨
中間考査も終わり、研修本番までの事前学習全体をおおまかに3部に分けますと、第2部の開始です。英会話は時期での分野分けなく一本通して行う予定ですが、班別の発表準備は、海外研修のちょうど中日で訪問するシドニー大学の国際交流サークル「WASABI」さん相手にSDGs水問題について意見交換するための発表資料作成に入ります。
今回の事前学習前半の英会話部分につきましては、私の方で、コロナ禍以前にみたことがある前任者の工夫を試してみました。「英会話重ローテーション」とでも言いましょうか、生徒全員に向き合った2列で座ってもらい、制限時間で横にずれながら、英会話を一定時間し続ける、という形式です。
ネイティブとの会話が望ましいと言っても、そもそもALTの先生が学校に1人しかおりませんし、多少やれる英語教員を引っ張ってこようとしても、校内の仕事分担が人文科運営部でない人にはなかなか頼めません。短時間で発話量を稼ぐには、どうしても互いに英会話をしてもらうしかありません。しかし、普段の授業やるようなアクテビティ形式(狭い教室に40人で全員分の机もあり、恥ずかしさを優先してしまっても、日本語を使ってしまっても時間をやり過ごせてしまえがちな状況)では、なかなかターボをかけるようなマネはできません。今回の形式をこころおきなくやれるのは、この現場ならではかもしれません。
ここでは、前回の質問シートを使って、制限時間3分で互いにまず1問ずつ質問と回答をし合う。時間内は、2問目を相互に、3問目を相互に、と繰り返す。時間でローテーションの声をかけ、時計回りに座り直して、新しい相手と、今度は各自が先ほどできなかった質問から、また相互に質問をし合う。この形式ならば、相手に飽きることも無く、ローテーション回数が片側1列の人数ー1くらいは毎回違う相手と会話することができます。時間制限があるので、会話をきちんと終えよう、という気持ちも働きます。過去にみておいて良かったです。手ごたえあり、でした!
数回ローテーションしてみて、2分過ぎ頃から活発さがいったん少しだけ収まり「まだ時間あるかな」という電波を感じましたので、途中からそれを伝えたうえで2分のローテーションにかえました。
1人ひとりの発話が正確かは確認しに接近しませんでしたが、発話の活発さ、全体の声量、なにより目の前の相手ときちんと向き合ってコミュニケーションしようとしているようにみえる度、これらは相当によい感じでした。また同じ形式でしばらく続けてみたいと思います。
後半は、担任のM先生、副担任のY先生から、SDGsのうちの水問題についての現地大学訪問時意見交換の準備について、初動のご指示をいただきました。例示する分野を参考に各班でどんな問題について調べて発表したいか、まず班で話し合い、その後班長が集って、自班でなにをやるかの調整、分野が決まったら、時間までiPadにて調べものをします。
分野例として挙がっていたのは、
①春日部東高校の「水」「排水」の様子
②春日部市の水事情
③関東地方の水事情
④日本の水事情
⑤日本の水の環境問題(地盤沈下、地下水、河川、湖沼の汚濁と保全の現状)
といった感じでした。
前回のオーストラリアに関する基礎知識の相互発表を思い出すと、各班の活躍が楽しみであるとともに、途中で調べた結果を英語に直す部分は私が指導せねば、ということで、構えている部分でもあります。
5月28日(火)人文科探究⑥
5月28日(火)人文科探究⑥
1年生「個人研究テーマ決め」
今年度は、このタイミングで、可能な生徒から個人研究テーマの検討に入ります。担任のT先生主導で、面倒を見ていただきます。
本校人文科で現在推奨している「論展開の型」ワークシートをとりあえず埋めてみる形で、各自興味の対象をあれやこれやと練りました。いい感じです。
一部、図書室に行く必要がある生徒たちが、T先生のご指示のもと、書籍をみに5階へ急行。
私も2年生の授業と行ったり来たりしながらちょっとお邪魔させていただき、生徒たちの取り組みを覗いてみました。探究の入り口らしい「試行錯誤」ならぬ「思考錯誤」?テーマが大きすぎると研究が手に負えなくなるので、問いを小さくしよう、と言われても、具体的にはなかなか何を言っているか分からないものです。それを担任、副担任、時に私、で展開の先を試しに読んで、破綻しそうかどうか、やりきれそうかどうか、かみ砕いて示して回ります。
探究活動で、楽しさもしんどさも波があって何度か繰り返すと思いますが、今は「入り込みかけ」の生徒にとりましては、思考を深める楽しいタイミング!思考をこねてこねてくださいな!
2年生「ポスター発表準備⑤」
2年生はいよいよ(開校記念日を挟んで)次回の授業が発表のリハーサルです。
今回は、PC室で生徒がウィンドウズのアプリ「パワーポイント」で作った研究内容のポスターデータを、発表時には各自のiPadから教室のプロジェクターにつなげる都合上、新たに「Googleスライド」がやりやすかろう、ということになり、そのためにデータをPC室から生徒各自のGoogleアカウントに移しておきたいので、その作業を授業担当Y先生がご指示…これがまた、すんなりいきません。普段しょっちゅう使うわけではありませんので、アカウントを思い出せない生徒や、作業自体がなかなか分からない生徒…。
こういう状況を見ると、本当にここ数年は「過渡期」なのだなあ、と思います。ほんの数年前、コロナ禍前までは、ポスター発表は本当のポスター発表でした。そこにIT関係のごちゃごちゃはありませんでした。すなわち、紙の資料を模造紙に張り付けて各ブースに掲示し、聴衆が時間ごとにローテーションして動いていく…会場内で同時に多数のアナログ小発表ブースが立ち上がるのが本当のポスター発表です。現在の発表形式は、厳密にはポスター発表ではなく、社会人が職場でやっているような、通常のプレゼンテーションです。
日程的にぎりぎり以下ですが、紙のポスターも作成しますので、そこにむけて準備もしなければなりません。
せっかくの機会ですので、主任の私もひとこと話させていただき、ポスター制作やポスター発表の、目的や位置づけ、また作品としてポスター資料をなるべく見やすいものにするべく、よくある勘違いや落とし穴について注意しました。通常の世の中のポスター発表は「完成した研究の発表」である場合が大多数。職場の新企画のプレゼンもそうですよね?一方、本校人文科のポスター発表は、研究半ばでいったんまとめて発表して、研究のスキや不備について聴衆からつっこみをもらって、活かす。そのための発表です。