日誌

生物部

9月13日フィールドワークについて

文化祭も終わりホッとしているところですが、学校は分散登校が続いています。

出席番号偶数の生徒か奇数の生徒か、どちらかしか来ません。

この日も、せっかくの部活の日ですが、5人しか来れない・・・あれ?

2人欠席で3人しかいない!

それでも出席者のためにいい時間にしなくては。

とりあえず生物室で「フィールドワークいく?」「行きます!」

「何か捕まえたい?」「・・・・・」

「分かった、捕まえたい人だけ網を持っていきな」

ということで、男子H君だけ網を持ち、BさんとFさんは手ぶらで出かけました。

 

まずはライギョ・モクズガニ・オイカワ・カワセミと色々みかけられる

学校敷地脇の用水から探索。

小魚やザリガニは常にいるので、H君、いいスポットまで移動しきるまえに

我慢できず網を入れ始めます。

ちょっと水深や濁りの関係で、網1本では捕まえやすくはない状況です。

3人とも結構気をひかれていましたが、いったん切り上げて移動しようと持ち掛けました。

1学期に2回目の魚取りをしたスポットまで移動しました。

この用水は常に100mくらいの間にミシシッピアカミミガメが10匹は見られる川です。

亀捕りにいい季節はまだ少し先ですが、勧めたところ、

H君はおおいにやる気を出したので、期待できる猟場を半分以上任せました。

任せたエリアは結果としては亀を見つけることはできませんでした。

申し訳ない、H君。時刻が遅すぎたかも。

一方、顧問と女子2名は反対方向を観察して歩きました。すると、

用水が交差するところに大きな魚が!

コイかとも思いましたが、静かに近づいてよく見るとなんと!

ライギョではないですか!おそらく文化祭前に見かけた個体です。

移動したのですね。やっぱりでかい!

3人で、目で楽しんでから、H君と合流するために元来た道を引き返しました。

合流して状況を話すと、ぜひ見たいとのこと。

今度は4人でまたライギョに向かって歩き始めました。

途中、もともとのターゲットのミシシッピアカミミガメがいました!

H君、運動部ばりの俊敏さで捕獲を試みます。

しかしいかんせん水深がまだあり、濁りも強く、網には入れられませんでした。

この後ライギョスポットまで2回チャンスがありました。おそらく同じ個体です。

3回ともいい動きでしたが、今回は環境が困難でした。

さてライギョスポットまで行くと、まだいました。

写真では見にくくなっています。

H君、聞いてみるとライギョが暴れてシャツが汚れるのもいとわないと!

ライギョが半分しか入らないサイズの網で戦いたいと!

ここで顧問が痛恨のミス?(ミスしなければ保護者の方に苦情いただいていたかも?)

こちら岸からだと届かないだろうから反対側へ跳んで挑めば、と助言してしまったのです。

H君がジャンプして反対側に着地した瞬間、その振動を感じたか、

ライギョは「ものすごい勢いで水面をうねらせてギュン!!」と逃げ去りました。

H君、シャツを汚さずに済みましたが・・・

 

ちなみにBさんとFさんはずっといつもより楽しんでいました。

いつものように有無を言わさず網を持たせるのではなく、

観察のみをOKするのもいいかもと思った日でした。

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9月2日(木)3日(金)文化祭(校内公開のみ)

 「今年度の文化祭について」

一般公開中止により外部の皆様に見ていただくことができなくなりましたので、

なるべくイメージが湧きますように、写真多め、文少な目??で頑張ります。

写真は、当日の画像だけでなく後日撮影のものも、説明の都合で混ぜました。

とは言え、記事としては長くなりますので、本当に細かいところは諦めます…。

 

当日までのドラマを箇条書きで紹介します。

 

 ①     当初のテーマ:「生物室全体を巨大な進化の系統樹に見立て、

   部で飼育管理している動植物を、枝に合わせて配置して展示する」

    ※その中に、いくつか小さなテーマを設けてコーナーを設置するイメージ

 ② 1学期後半に「一般公開中止、内容は基本『各団体作成の動画視聴※』」が決定

    ※展示部門は文化部の展示のみ残留、生物部は動画は作りませんでした

 ③ 校舎の夏季改修工事の影響で、展示準備に不安(準備直前に引っ越し戻り※)

 ④ コロナ禍の悪化により、夏休み後半は部活を休みにすることに

 ⑤ 2学期当初は本校では分散登校に(出席番号偶数・奇数の入れ替え制)

 ⑥ 文化部の事前準備は9月1日の午後のみに(人員は半分!)

 ⑦ 文化祭2日間とも午前と午後で生徒入れ替えという形態に

 ⑧ 生徒が文化部の見学をできるのは

   午前出席組の放課後45分間と午後出席組の放課後10分間のみ

 

このような逆境でしたが、顧問としましてはまず部員に「進化の系統樹」や、

これまで世話をしてきた生物についての別角度の興味を持ってほしいので、

展示は皆で頑張って完成させました。

 

●スタート

 

入ってすぐの黒板に「地球で初めて生命と呼べるものが生まれた時の様子」と、

「地球の歴史を365日とした場合、何月何日に何が起こったか」の表を掲示し、

そこから室内に生体または資料がある生物に向かってヒモを引っ張りました。

 

●ドメイン

 

まずは真核生物か原核生物か(細胞核がちゃんとしている生物かどうか…?)。

まあ、取り扱う生体は全て真核生物です。

 

●原核生物コーナー

 

普通の高校では手に負えないグループです。ヒモは1本もありません。

門の札も、アーキアとバクテリアを混ぜられても自分では元に戻せません(笑)

 

●真核生物から各「界」へ

 

この写真では見にくいですが、逆さにおいてある椅子が「界」の入り口です。

入口から見えるように、サイドにロゴが貼ってあります。

ここではヒモの色で見てください。

  ・右端の黄色が「菌界」。

  ・青と緑が「植物界」。青は、ヒモが足りないので被子植物をまとめました。

  ・中央のヒモ無し界が「原生生物界」。

   椅子の背後の門札は、緑が植物寄りの各門、ピンクが動物寄りの各門です。

   ここもアーキアやバクテリア同様、飼育栽培生物はいませんのでヒモがありません。

  ・白が「動物界」。

 

まずは動物界 

 

●どうしても飼育対象が多くなる「脊索動物門」

 

大雑把に「背骨に沿って神経節」がある生き物をまとめる門です。

このコーナーでの展示生物は全て「脊椎動物亜門」そして「顎口上網」を通ります。

「(上下に開く)アゴがある動物」ということですね。

その先は魚の網が3つと両生、爬虫、鳥、哺乳の7鋼に分かれます。

馴染みが出るように「鋼」を「類」に置き換えますが、

【魚類、魚類、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類】と並べてみると不思議ですね。

 

※これ以降、紹介対象のない「鋼」は省略します。

 

★「条鰭鋼(ジョウキコウ)」・・・飼育魚類は古代魚のポリプテルスも含めて全てここです。

 鰭「ヒレ」にスジスジの骨が入っている仲間、ということでしょうか。

 ▶ライギョ(カムルチー)

 

 写真のプリントアウトを展示しました。

 文化祭の数日前に、学校敷地脇の用水で見つけました。

 外来種なのですが、目撃頻度は極めて低く、これは記録に残し展示もしたい、と考えました。

 どのみち40cm以上のサイズで捕獲はもちろん飼育は困難です。いけすでもないと・・・

 ▶ポリプテルス・オルナティピンニス

 私が顧問に就任する前からいたこです。大きくなりました。

 いつまでも臆病です。

 ▶ランチュウ(キンギョ)

 これも就任前からいたこたちです。

 品種改良された生物は、学名は原種になります。

 Carassius auratus。中国のフナの仲間です。

 ▶オイカワ、モツゴ(関東名クチボソ)、キンブナ?(何フナか自信なし)

 オイカワは8月に敷地脇用水で、他は一昨年に現3年生のA君と採取したものです。

 ▶アフリカン・ランプアイ

 一昨年購入の飼い込み個体たちです。

 ペットショップで見る姿とはだいぶ変わっています!

 この仲間はカダヤシ目で、昔はカダヤシはメダカ目に含まれていましたが、

 メダカがダツ目へ移動したためカダヤシ目が設けられた、という経緯があります。

 ▶グッピー

 これもカダヤシ目です。

 昔の部員のヒーター入れ忘れで、

 私の顧問就任直後に数匹になってしまったのですが、すぐ復活。

 それ以降ずっと飽和状態をキープして繁殖を繰り返しています。

 品種は交じりに交じってもう血統はありません。

 

・・・条鰭鋼(さかな)はまだいるのですが、このへんで。

 

★「両性鋼」

 ▶アカハライモリ

 文化祭では3匹中1匹だけパックで机の上に出てもらいました。

 後日談ですが9月25日の学校説明会にいらした中学3年生の中に、なんとなんと、

 このイモリを自分で繁殖させて、今自宅にすごい数飼育しているというコアな方がいらしゃいました!

 ▶アズマヒキガエル

 

 円らな瞳の正面ではなく、たいていの方が不快がられる背中の画像ですみません。

 文化祭中は、草の茂った水槽ではなくパックに入ってもらいました。

 学校説明会で保護者の方と盛り上がった話(後日談)ですが、

 茨城県のとある山でガマの油をやってらっしゃるところがありまして、

 その店頭で飼育しているヒキガエルのポップに「世界でここだけ!指が4本!」

 というような売り込み文句があったのですが(今はわかりません)、

 残念ながら世界中のほとんどの両生類は原則前足は4本指でございます(笑)。

 ▶ニホンアマガエル

 1学期に部員が採取したこです。これまで順調に飼育できています。

 

★「爬虫綱」

 ▶ニホンヤモリ

 

 文化祭期間中は3匹のうち1匹にパックに入って机に出てもらいました。

 隠れるところがなくてかわいそうでした。

 後日談ですが、7月下旬に生まれた卵は、9月9日~10日の夜間に2つとも孵化しました。

 今のところ、順調です。

 ▶グリーンイグアナ

 クル病の経過ですが、夏休みの直射日光浴が効いたのか、食欲はいい感じです。

 へこんだ背中や、やせてしまった四肢が早くぷりぷりに戻ってほしいです。

 アゴ下のできものもだいぶ縮小しましたが、波がありそうで心配です。

 ▶ハルマヘラアオジタトカゲ

  生体ではなく、今回の文化祭展示の小テーマのひとつ「我が家のペット自慢写真コンテスト」に

  応募してくださった3作品のうちの1枚を、このコーナーに出させていただきました!

  なかなかいいペットを飼ってらっしゃる!

 ▶ミシシッピアカミミガメ

 文化祭で机に置いたのはコガメサイズの3匹。

 他に、引退した現3年生A君が一昨年捕獲した中サイズのオスと、

 顧問が捕獲した大サイズのメスが2匹います。

 亀捕りは楽しい実習ですが、いずれ「特定」に格上げされる

 「要注意外来生物」をむやみに増やすのも後が大変そうです。

 

★「鳥鋼」

 生徒にアレルギーが出ると怖いので鳥類は飼育していません。

 もしするならヒメウズラでしょうか・・・

 展示で鳥類コーナーが(メジャーな「鳥類」なのに!)何もないと寂しいので、

 カワセミとシラサギ(チュウサギ)の写真を出展しました。

  ▶カワセミ

 

 本校周辺にもいるんですねぇ。

 文化祭の数日前に、ライギョと同じく敷地脇の用水で発見。

 カメラをとって戻って、1枚撮影したところで逃げました。

 上の写真は文化祭当日に展示した1枚目とは別の写真で(3枚目くらい)、

 逃げた後に第2グラウンド脇に舞い降りたので望遠で撮った1枚です。

 

★「哺乳鋼」

 部活で哺乳類を飼育管理するならネズミ系でしょうが、しておりません。

 哺乳類はどうしても毎日掃除しないと臭くなりますし・・・

 よって写真はありませんが、やはり展示においてこのコーナーにも何か欲しいので

  ・一昨年展示した「アブラコウモリ」の標本

  ・部員の集合写真(ホモ・サピエンスとして分類カードも添えました(笑))

  ・文化祭展示の小テーマのひとつ「我が家のペット自慢写真コンテスト」に

   応募してくださった3作品のうち「シベリアンハスキー」と「イエネコ」

 ・・・を展示して、ちゃんとヒモを引っ張りました。

 

●やはり飼育対象になりやすい「節足動物門」

 

 自分で言っていて、つくずく思いますが、人類が家畜にしたり養殖したり

 ペットとして飼育したり愛玩したりする動物は、ほっとんど脊椎動物か

 節足動物なんですね・・・内訳です。亜門が4門あります。

  ・鋏角亜門・・・クモ、サソリ

  ・多足亜門・・・ムカデ、ヤスデ

  ・甲殻亜門・・・エビ、カニ、ヤドカリ

  ・六脚亜門・・・昆虫

 ここでは鋏角亜門だけ画像がありませんが、

 当日はクモを数種展示して、全門実物を展示できました。

 ちょっと 思いますが、「脊椎動物亜門」の「顎口上網」の中に、

 「条鰭鋼、他2鋼、両生鋼、爬虫鋼、鳥鋼、哺乳鋼」の7鋼があるのと比べると

  「節足動物の4門はけっこう谷間の深いグルーピングなんだ・・・」

  「サカナと人間はそれよりも谷間がだいぶ浅いグルーピングなんだ・・・」

  と不思議になります。

 

●多足亜門

★ムカデ鋼

 ▶トビズムカデ(多分)

 

 顧問宅の庭にいたのですが、

 サイズ的にカナヘビやカエルまで食べてしまいそうです。

 庭に雑多な小動物に住み着いてほしい私の都合で、

 捕獲して飼育していたものを、部活の教材として持参し、

 それ以来部員がずっと世話をしています。

 

●甲殻亜門

★軟甲鋼(普通に入手できる甲殻類はたいていこの鋼)

  ▶スジエビ

 見づらいですが、識別できるもので10匹は写っています。

 水槽内で繁殖もしているようで、現在かなりの数が安定して生きています。

 ヌマエビの仲間も少数ですが、混ざっています。

 ▶モクズガニ

 これも文化祭の数日前・・・いや前日!に、ライギョやオイカワやカワセミと同じく

 学校敷地脇の用水で捕獲しました。軟甲鋼の顔ぶれでどうしてもカニは欲しかったのです。

 本校教頭が生物に詳しいのですが、同じ場所で手のひらサイズのモクズガニを目撃しておりまして、

 自分も是非見たいと思っていましたが、別でこの個体を見つけました。

 甲長3cm程度のメスです。

 ▶オカヤドカリ

 きわめてシャイですので至近距離ではなかなかまともに撮影できません。

 離れたところからズームして撮影。

 この仲間は現地沖縄では天然記念物で、許可を得た業者しか捕獲販売できません。

 安価で売られていますが、本来ものすごい寿命で、かつ長期飼育が難しい生物です。

 実情、初めから長期飼育を見込まれておらず、最もかわいそうなペットかもしれません。

 カギは冬越しと健全な脱皮環境の確保です。

 ▶オカダンゴムシ、ワラジムシ

 およそどこにでもいる存在ですが、実は極めて珍しい点があります。

 卵から一生涯を完全に陸で過ごす甲殻類は、

 世界中でほぼこの2種類「ダンゴムシ」「ワラジムシ」だけなのです。

 もちろん〇〇ダンゴムシ、のようにいくつかの種に分かれますが・・・

  生物部では教材であると同時に生ごみ処理班でもあります。

 よく食べ、よく増えます。

 ▶アメリカザリガニ

 さんざん捕獲・飼育してきましたが今回画像がありません。

 2年生以下、原則1人1匹飼育管理しています。

 

●六脚亜門

★昆虫綱

 昆虫は標本も併せて色々いるのですが、割愛します。

 今回は1枚の写真のみ(もちろん文化祭当日に展示したもの)。

 ▶カブトムシ

 

 はっきりわかるだけで6匹写っています。

 写しきれない残りがさらに数匹いました。

 ここは庄和公園のさらに先、江戸川の河川敷です。

 中央の木はヤナギで、傷(茶色い木くずが束で飛び出している)は

 おそらくシロスジカミキリによるものと思われます。

 日本最大のカミキリムシで、目撃頻度が激減した昆虫ですが、

 顧問は何年かぶりにここで3匹つかまえました。

 7月26日フィールドワークの記事と併せてみてほしいことがあります。

 河川敷のヤナギは、一定以上の太さのものは全て

 カミキリムシ幼虫に食われていました。

 ボクトウガはいないので樹液は長続きしないでしょうが、

 樹数と傷数はふんだんにありますので、

 樹液食昆虫の新天地となっているかもしれません。

 道理で、昆虫採集動画で河川敷にクワガタを捕まえに行くものが近年多いはずです。

 実は利根川の河川敷で、2mもないクルミの若木にノコギリクワガタやハナムグリが

 群がっているのも見かけました。

 もしかするとシロスジカミキリも「栗畑→河川敷ヤナギ」、

 樹液食昆虫も「クヌギ林→河川敷ヤナギ」という変化の図式が

 大々的に進行中なのかもしれません。

 

ここから植物界

 

昔から、生物を分類する際は、世界中の学者たちが頑張って

外見的物理的特徴をミクロの世界まで見極めて分類していました。

ここ数十年の「分子系統学」つまり遺伝子解析して進化の道筋を見極める方法により、

多くの「分類し直し」が進行中です。

植物はこの話題をするにうってつけです。

中に3つコーナーを設けました。

 ①海から陸上へ、植物の上陸と原始植物

  A:原始的な植物の各門

  B:裸子植物の各門

 ②サトイモ科にみる種の多様性

 ③部員が育てた苗

・・・①と②だけ記事にします。

 

①海から陸上へ、植物の上陸と原始植物

●コケ植物門

 ▶ゼニゴケ(細かい種類は不明)

 

 シダの鉢植えに勝手に生えてきました。そのまま教材。

 

●維管束植物亜界

●古マツバラン門 ●ヒカゲノカズラ門 ●トクサ門 ●シダ植物門、

●マオウ門 ●マツ門 ●ソテツ門 ●イチョウ門 ●被子植物門

 普段、我々が目にして「植物」と認識するものは、ほぼこの9門になります。

「亜界」が別ですが、門を横並びとこだわれば、

前述のコケ植物門とシャジクモ門、緑藻門が加わります。

脊椎動物と同じで、横並びと考えると不思議ですね。

物量的には、また種類数的にも、被子植物門、シダ植物門、マツ門が

3大グループになりますでしょうか。

 

 

A 原始的な植物の各門

古マツバラン門 ●ヒカゲノカズラ門 ●トクサ門 ●シダ植物門

 ▶マツバラン

 

 ▶ヒカゲノカズラ

この2つはトクサと併せて恐竜以前から形態がほとんど変わらない

「生きた化石」の年長組です。

 太古にはこれらの大木が森林を形成していたなんてロマンチックです。

 

B 裸子植物の各門

マツ門 ●ソテツ門 ●イチョウ門 ●マオウ門

 

 やはり生きた化石なわけですが、白亜紀後期くらいからのものです。

 ▶ソテツ

 顧問宅の大株の脇芽をもいできて植え付け、部員がここまで育てました。

 本来オスメス別株の植物ですが、そのことは無性生殖の教材にもなります。

 

 ②サトイモ科にみる種の多様性

●被子植物門

 特にここはきりがないので、サトイモ科の話題のみです。

 

 サトイモ科は植物は、根菜としてのみでなく、園芸植物として無数ともいえる種数が

 花屋はもちろんホームセンターの園芸コーナー、スーパーや100円ショップにまで

 出回っています。

 その形態もぱっと見は、球根、株立ち、地下茎、地上茎~つる、木立ち、また水草、浮草と

 とんでもない多様性を見せます。

 逆に共通点は花穂を覆う「苞(ほう)」と、花穂をつける生長点が先端から何番目かの法則、

 体に含むシュウ酸カルシウムと、単子葉植物に珍しい網状の葉脈です。

 さて、物理的外見的特徴を見極めて分類していた時代にはサトイモ科に含まれていた種、

 また逆にサトイモ科ではなかった種が、再整理されたドラマを紹介して終わりにします。

 ▶ミジンコウキクサ

 中央の大きなウキクサがオオウキクサ、周囲の緑のつぶつぶあわあわが

 ミジンコウキクサです。

 ここでの話題外ですがミジンコウキクサは世界最小の種子植物でもあります。

 さて昔の植物図鑑では、ウキクサは独立した「科」でした。

 「近縁だ」との判断でしょう、順番はたいがいサトイモ科のとなりでした。

 それが、実はサトイモ科に属することが判明したのです。しかも、

 サトイモ科内には120も属があるのですが、そのど真ん中に入ってきたのです。

 ▶セキショウ

 ショウブと同じ仲間です。ショウブより丈が低く細い水辺の植物です。

 といってもハナショウブではありません。あれはアヤメの仲間。

 剣のような葉がサトイモ科らしくありませんが、花の特徴などからか、

 長い間サトイモ科に分類されていました。

 これは現在、サトイモ科の外に移動されました。

 かなり初期に単子葉植物の中で枝分かれしたグループらしいです。

 

ここまで読んでくださった方々、誠にありがとうございます!

やはり長くなってしまいました!

展示内容からすると2/3くらいですが、今回の文化祭を紹介しようとするなら

十分網羅しているかなと思います。

皆様にお見せしたかったです!

 

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7月12日~夏休みいっぱい 校舎改修工事に伴う飼育栽培生物引っ越し

この記事を入力しております10月4日から少しさかのぼりまして9月25日に、第2回学校説明会が開催されました。

生物部にも思いのほか大勢の見学者がいらっしゃいました。

なかなかコアな興味関心をもつ中学3年生も何人もいらして、来年度が楽しみです!!

さて、この日の反省ですが、「ホームページの部活のブログを見て来ました」という方が!

「しまった、7月26日についての記事以来、ホームページを更新していない!」

アナログなことを言い訳に、ずるずる時間がたってしまいました。

 

意を決して、今回、3つの記事をアップします。

 ●夏季校舎改修工事にともなう生物室の飼育栽培生物の引っ越し

 ●9月2日(木)3日(金)文化祭(校内公開のみ)

 ●9月13日(月)フィールドワーク

 

さて、本題です。ここからは、夏季改修工事前~工事末期の生物部の様子についてです。

 

本校校舎北側(特別教室棟)に、1階から5階までかなり本格的な改修工事が入りました。

その間、工事区画の教室や準備室には職員が許可をもらって忘れ物を取りに入れるかどうか、くらいになります。

ということは、飼育栽培している生物はもちろん、夏の部活動に使いそうな備品も室外に出さねばなりません。

ついでに、4月26日の記事の「庭」の最奥に苗もあるのですが、このエリアも足場を組まれるので、

苗もやはり移動せねばなりません。

●ちなみに工事期間中の室内はこんな感じ!

工事が決まった時から、これは厄介なことになるなと覚悟はしておりました。

部活としていつ部員を呼んで引っ越しをするか、室外のどこに何を置かせてもらえるか、

電源はとれるか、夏の活動に必要な備品は何か・・・

移動先に、生物室を出たところの渡り廊下と、中庭を借りられました。

 

事前にかなり綿密に計画を立て、決行は7月12日!

この日は期末考査の答案返却の日で、午前授業。部員たちはHRで昼食を済ませて集合!

状況的に仕方ないので、蜜だけは気を付けて、長いですが夕方まで頑張ってもらいました。

大変なのが水槽の移動!サイフォンでタライに水を移動し、軽くした水槽を移動・再設置、

水を戻し・・・色々あって、水槽1本移動に1時間ちかくかかります。

 

案の定、引っ越しは全然終わらず、夕方に部員を残せる限界と判断し帰宅させました。

そのあとは顧問で夜までひたすらもくもくと引っ越しを続け、その日のうちに無理やり終了。

多数の電気器具の配置配線が一番大変でした。

 

せっかくなので、逆境を逆用し、水槽は格好よく展示してPR/発信材料にしてしまおうともくろみました!

●水槽をかためたコーナー

評判は良かったです!

●オカヤドカリ水槽と生徒飼育ザリガニ2人分

●熱帯魚水槽

後ろの配線と荷物が丸見えでした~

●日本産淡水魚水槽

●古代魚ポリプテルス・オルナティピンニス

よく見ると、増えすぎたインドヒラマキガイ(レッドラムズホーン)がうじゃうじゃいます。

気が付くと気持ち悪いことでしょう。

●金魚の水槽

●グッピー水槽

●ニホンヤモリケージ

●ニホンヤモリが卵を産みました。7月21日発見、だったと思います。

アマガエルはおまけです。

夜行性のヤモリのために段ボールを折り曲げたシェルターをケージ内側に貼り付け、

外側から段ボール辺をめくれるようにはりつけて、外から観察できるようにしたのですが、

産卵はそのように仕掛けてほんの数日のことでした。

●中庭、大小ミシシッピアカミミガメとクサガメのコーナーです。

そういえば夏休み中にクサガメが金網の弱くなったところを破って脱走、中庭を反対側まで縦断し、

業者が校舎内へ台車なども上がれるようにと仕掛けたスロープを上がって美術室前まで逃げた、ということがありました。

●苗コーナー

プランターは、夏の活動で、イグアナと亀用の野菜(からし菜・かつお菜)を蒔いたものです。

●展示用教材植物退避コーナー

●イグアナケージ

イグアナは、昨年度1年間餌が偏ったせいでクル病になってしまいました。

工事期間の移動を利用し、直射日光を当て(トカゲは紫外線を浴びないとつくれないビタミンがあります)、

病状回復を目指します。

特にイグアナは、ひょんなことからかなりの広報になりました。

 

8月下旬、世の中はコロナ禍が最悪の状況で、もはや生徒を呼んで引っ越し戻しをやってもらう状況ではないと

判断し、結局顧問が一人ですべて戻しました・・・

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7月26日フィールドワーク「樹液食昆虫(ほかなんでも)観察/採集」

観察/採集といいながら、本当のテーマは「樹液食昆虫の受難」から環境問題を考えることにあります。

出発する前に、集合場所の教室でちゃんと前もってレクチャーしました。

内容に関しましては、実はこの生物部ホームページ上で一昨年、2019年8月1日付で100%述べてあります。

すぐにご覧になれますので、ぜひまずは該当部分をご一読ください。

 

(読者の皆様が前述の記事を読み終えた体で…)ということでして、おそらく樹液食昆虫には出会えないでしょう。運が良ければカナブンやシロテンハナムグリがいるかも…

ポイント① 校内ハンドボールコート奥

 ここには、近年大流行の庭木「シマトネリコ」が大きめに育った状態で数本あるのです。

少し前のニュースで、学会の学者たちにも絶賛された、埼玉県桶川市の小学6年生が発表した「カブトムシは夜行性ではないかも」という研究にでてきたあの木です。クヌギなどと違い、この木の場合、樹液は別昆虫の仕業によって出されるのではなく、カブトムシが自分で傷をつけて出すのです。樹皮は簡単に傷つき、簡単に樹液が出るようです。必ずどのシマトネリコにも来る、というわけではないのですが、当たるとそれこそ気持ち悪いくらいたくさんやってきて鈴なりになります。そういう状況を顧問も自宅近所で1度だけ見たことがあります。

 さて、数日前に本校業務主事さんがこの場所で保護したカブトムシ数匹を生物部にくださいました。ここの木は「カブトムシがつけた傷」が多数あることを一昨年確認済みです。ところが、「カブトムシがたくさんいる」と話題にはなりません。実はカラスが天敵で、見つかるとみな食べられてしまします。カブトムシもクワガタも、個体や種類によってレンガ色のものもいますが、たいていは黒~こげ茶です。暗い色は日中目立ちます。それがゆえ、「夜行性」が完全に否定されたわけではありませんが、要するにそこに餌があれば夜も昼も食べ続けている、ということです。結果として、本校のシマトネリコにくるカブトムシは、来店から朝までオールナイトして昼は迎えられず、100%近く食べられています。職員玄関の階段にも毎週数匹ずつ転がっていますが、やはりシマトネリコの下にも相当な数の食べかす(頭や脚や前羽や上半身)が散乱していました。

ついでに、「中身入り」のセミの幼虫です。7年間、土中で木の根の汁を吸い、いま、羽化せんと地上に出てきました…が、時間は15:00くらい。ちょっと早すぎましたね。「空蝉」ではない状態を見たことがある部員はほとんどいません。

アブラゼミのメス。貴重な学習素材でした。

 

ポイント② 中川沿い 

 さて、いよいよ自転車に乗って、校外へ移動します。かつて本校が持久走大会でコースとしていた中川沿いのクヌギを目指して出発。正門を出て10分ほどの地点です。

いましたカブトムシ!よかった!野生の本物を見せられます!

上の写真の、右端の太いクヌギの黒いしみの中央です!

じつはこの場所は、一昨年の8月1日の場所とは違います。あそこのクヌギは4本中3本切られてしまっていました。かわりに、ここは部員が短時間で学校から自転車移動できる範囲にやっと見つけたポイントなのです。

カブトムシの上のほうには、小さな樹液食昆虫「ヨツボシオオキスイ」も見えます。昔はこの虫が出ると「ああそろそろカブトクワガタの季節だなあ」と思ったものです。

このこは、結局ひきはがして一通り観察したあと、もとの樹液に戻しました。このままだとカラスのおやつかもしれませんし、どこかの少年が捕まえるかもしれませんが、なぜか顧問も部員もなんとなくリリースするモードになりまして。

このカブトムシは、自転車部隊を先導する顧問が到着寸前にすぐに見つけてしまったのですが、部員が自ら何でも見つけてほしいと思いますので、あらためてそのように指示しました。

樹液食昆虫に絞るなら、目視で樹液を探すのは基本ですが、チョウなどが目印になることも多いです。

部員たちがもう2か所、樹液の出ているポイントを見つけました。

まずはコクワガタのメス(のおしり)です。ヨツボシオオキスイも2匹写っています。

次は幹ではなく太い枝です。

ゴマダラチョウ4匹と、クロカナブンのおしりです。

カナブンは思いのほか敏感。ここは地上3m前後なのに、この直後クロカナブンは何かを察したか落ちるように離脱して飛び去ってしまいました。

ポイント③ 庄和公園

さて、 最後の目的地へ移動。学校からは自転車で15分の距離にある庄和公園です。自然の森ではないので、臨床は落ち葉が掃かれていますが、クヌギを含め樹木がふんだんにあります。まずは1か所目で各自採集活動。

C先輩がイトトンボ(詳細不明)、D君がアカトンボ系(詳細不明)とクロアゲハとショウリョウバッタのメスの幼虫を捕まえました。

G君かH君がニイニイゼミも捕まえました。

2か所目へ移動。樹液食昆虫狙い。

ひどい!立派なクヌギが20本くらいあるのに。樹液ゼロです!先ほどの中川沿いの樹液も入れて、この範囲で樹液が出ているクヌギが2本、樹液が合計3か所のみです。クヌギ自体も、中川沿いのもの含め、昔に比べて「きれいなもの」です。昔は、クヌギといえば生育段階初期から様々な昆虫がさんざん寄生して、幹は様々な形にボコボコ変形し、毎年のように大量の樹液をたらし、めくれなどの中にはクワガタがたくさん身を隠していたものです。

そして臨床は公園とは言えカラッカラ!落ち葉のマットをどけても乾燥しきっています。これでは生き物たちはたまりません。想像以上によくない状況でした。

 

薄曇りになっていましたが、大変暑く蒸す日でした。獲物は少なく、教室に戻った部員たちは少々疲れていましたが、直前レクチャー内容が納得できる貴重な観察はできたと思います。次はまた状況が変わったら来たいと思います。

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5月31日フィールドワーク「2回目の水生生物取り」

だんだんと用水路の中も「部活の学習材料にしやすい生物」が増えてきました。

本校は敷地の1/4に接する用水からして色々いますから、この環境を見逃す手はありません。

本校の敷地と国道16号線との間に広がる田園の用水で「ガサガサ」を実施しました。

いろいろいる…とはいえ、部員たちも時代柄ガサガサに慣れ親しんでいるわけではありません。

それぞれ苦労しながら、色々と捕まえました。

この用水には目視で本当に獲物にあふれており期待しましたが、1本網ではうまく網に魚などを追い込みにくい状況でした。顧問のほうで近くの別の猟場を案内します。

こちらは用水の幅も50cmくらい、水深も10cmないくらいで、さすがにみんなここでは次々に、おもにザリガニを捕まえていました。この「捕れた」という成功体験が大事です。

自分だけなら無視するアマガエルですが、部員が捕獲したなら話は別。このこはこの後飼育しはじめて、以後ずっと順調です。

トウキョウダルマガエル。

このこは飼育を始めたものの、顧問が間に合わせで作成した蓋の開口部分を跳ね飛ばして生物室内に出てしまい乾燥死してしまいました。飼育者側の手落ちです。部員たちにもそのまま伝えました。

ドジョウ。

一昨年同じ場所で捕まえたドジョウに違和感を覚え、調べた結果おそらくカラドジョウという外来種だろうと判断しHPにも掲載しました。今回のこのこ!そうそう、これこれ!むかしながらのなんの違和感もない普通のドジョウ!カラドジョウ?は当時の3匹が今でも生きていますが、比べるとやっぱり違う!

アメリカザリガニ。

このところニュースで騒がれている、いよいよ「特定」外来種に指定されるか、という生物です。追って出回ったニュースでは思いのほか柔軟な対応になりそうですね。数が多すぎ、環境に入り込みすぎ、あまりしゃくし定規な決まりにしても違反取締や罰則が追いつくはずもなし、飼育登録手続きを面倒に思う者の新たな違法放逐まで考慮しているとは…ちゃんと実情を考えた有効な制限になりそうですね。本部活でもその日がくれば決まりに従わねばなりませんが、早くても2023年とのこと、まずは一人一匹名前をつけて、飼育開始。

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