人文科ブログ

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5月15日(水)海外研修事前学習⑧

5月15日(水)海外研修事前学習⑧

 数回前に調べ学習の分野、分担、日程等を決めて、もう1回目の発表の日です。予定通り、前半は英会話です。

 

 今回も英会話はI先生が質問シートを用意してくださいましたので、早速それを使って25分程度英会話を…の前に。I先生が全問順番に解説をしたのですが、不明点があるのにスルーしている様子を見受けましたので、始める前にストップ。まさに「そういうところ」というやつです!本番、現地でのことを想定して一言注意して、あらためて1問ずつ私の方から確認すると、不明点が続足と出てきます。分からないことを本当にない状態にしてから、英会話開始!

 

 

 

 後半は発表の本番①。

 今回の発表は「オーストラリア基礎知識」「SDGs水問題」「日本の文化紹介」のうち、「オーストラリアの基礎知識」です。目的は、訪問先の国について非常識にならない程度の情報を、各分野ごとに調べ学習して資料化して相互に発表することで共有することです。

  準備時間がなかったのに、多くの生徒がしっかりと調べて準備してきて、元々の予定は1人1分~2分だったのですが、今回はうるさいことを言わず、発表したいことはしっかり話してもらうことにしました。多忙な中、縁の下で面倒をみてくださった担任・副担任M先生とY先生にも感謝です!

 

1班【オーストラリアの歴史】 

●白人が入り込む前(=アボリジナルの歴史ということで、入り込んだところの話に変更)
●白人が入り込んでから第2次大戦まで
●第2次大戦から現在まで
●イギリスとの関り(イギリス連邦とか通貨の女王とか)

 

2班【アボリジナル】

●アボリジナルの歴史
●アボリジナルの文化
●アボリジナルの差別
●アボリジナルの現在

 

3班【オーストラリアの文化】

●一般的な生活の様子(含水)
●食文化
●教育の仕組み
●産業、海外との関係等

 

4班【オーストラリアの自然】

●有袋類と、なぜ有袋類が多いのか(最後の超大陸パンゲア以降の大陸移動の様子から)※欠席につき後で主任がフォロー
●G.B.R.及び大陸全周に見られる海の生き物
●気候区分ごとの特徴ある植物
●山火事

 

5班【オーストラリアの地理】

●大陸の「州」の配置、州ごとの主要都市等
●地域ごとの気候
●地域ごとの産業
●他では見られない地形、風景等

 

課題もたくさんありますが、初めてですし、全体としては大変良くできていたと思います!お疲れ様でした!

 

 次回は、中間考査が終わってからです。ひとまず定期考査に集中を!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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5月14日(火) 人文科探究⑤ 1年生プチ探究

5月14日(火) 人文科探究⑤ 1年生プチ探究

 おおまかな予定で、今回までがとりあえず主任主導でする授業です。

 今回、撮影担当のI先生が出張ということで、私が自分で撮影すればいいやと思っていたのですが、すっかり忘れてしまいました。今回の画像は時間の後半で思い出して撮影した、ワンシーンの数枚です。

 

 昨年度まで数年間、1年生の1学期は研究テーマの「ネタ探し」に終始していました。実施した感想としまして、2年間の探究授業の中で、各自が自分の研究を深める時間がもっとあれば、ということがありました。また、「ネタ探し」期間も、授業で扱うネタ探し方法論が生徒各自の実際のネタ探し活動に結びつかないケースも散見されました。そこで、検討の結果、今年度は可能な生徒はこの時期から各自の研究に入ってもらうことにしました。同時に担任や副担任が研究展開にアドバイスを出すことも早められます。

 その最初の動きということで、今日はごく簡単な「探究めいた活動」の体験と、本校人文科で推奨している論展開の図の紹介です。

 

 今回のプチ探究はしかし、各自のやるものとは条件が違います。「班」と、それから「与えられた課題」です。

 

❶場所は図書室。始めから5人の班で着席(席が班、来たら好きな指定席に座ることで班形成)。

❷私の方で、得意分野である自然関係の「たいていの人はなんだかわからないであろう」画像を全員に示し、「もしも知っている人がいたら、黙っていて」と指示し、各班班長に1枚選んで取ってもらう。班員は、班長が選んで持ち帰った画像が何か知っている場合は班を移動してもらう(該当なし!)。

≪この後、活動毎の時間はこちらでほぼタイマー管理≫

❸各自で自班の画像が何なのか考え、次にそれを班内で共有し、最も推せる説を班で決める。次に、調べる前に、「自班の画像」が「◎◎だろう」となって、あらためて画像を見た時に各自が思い浮かぶ「追加で感じる疑問」を出し合い、やはり最も推せる(つまり研究になりそうな)疑問を1つ決めてもらう。

❹「◎◎だろう」に基づいて、調べ開始。各班代表を1~2名ほど書棚へ送り、載っていそうな書籍を班まで持ち帰ってもらい、班員で本をめくって、できれば効率よく対象を探す。

❺「やっぱり◎◎だった!」「ええ、コレ◎◎なのか!」となったら、次にあらためて各自が感じる疑問を班内で共有する。

 

このような流れで楽しんでもらいました。本をのぞいて、対象を見つけて「名称」を知るところまでは、調べ学習ですね。あらかじめ挙げておいた「なぜ~?」等の疑問詞つき疑問について、答えを見いだせたら、少し「探究」になるかと思います。

 

  今回は内容の割に画像に乏しくて、私がこの場に持参した肝心のコアな画像をお示ししたいのですが、インターネットから勝手に利用したものですから、ブログに無断転載するのはやめておきます。ご興味を引けるようにコメントを試みますので、よろしければ是非画像検索してみてください!ちなみに、この授業をやる前に、9つの画像に関しては図書室でアナログで解答にたどり着けるか、途中から検索のプロである司書のS先生にもお願いして、試しました。結果、始めから無理との判断で1枚除き、8班用に残した8枚のうち、2枚が「はずれ」でした。はずれははずれで、「高校生が図書室書籍からの引用で論展開を進められそうなテーマかどうか」ということの学習になります。図書室に情報記載がある書籍がない対象は、調べる困難度ハードルが上がるわけです。

 

❶ fan-throated lizard

・トカゲ好きが長年ネットで色々と見てきた中でも、やっと英語の検索で近年になって見かけるようになったインドの乾燥地帯のトカゲで、和名も恐らくまだありません。ディスプレイ中の姿形は、動物に詳しくない人なら「トカゲ」かどうかも疑うかもしれません。ディスプレイで巨大な極彩色の咽頭垂(デュラップ)とクレストをめいっぱいに広げた姿はもはや「なんじゃこれ!?」

・これは、本校図書室であってもネットの画像検索であっても、最も困難そうでしたので、最初に活動の例として使いました。

 ・そこらへんの茶色い細長いトカゲ「カナヘビ」とのあまりの違いから、「なぜこの形?」「なぜこの色?」という疑問をもち、「それは多分~」と仮説を立て、仮説が正しいか本で調べましょう!という一連の活動が簡単には探究ですよと。

 

❷ southern flannel moth(サザンフランネルモス)1班

・アメリカ南部~メキシコにいる蛾の、幼虫の画像です。見た目は、全身を完全に柔らかそうでほぼ寝ている毛が覆っていて、そもそも虫に見えません。一見可愛いのですが、実は猛毒があり、触るだけで最悪救急搬送され3日間くらい苦しむそうです。「焼けた刃物が貫通しているようだった」。日本にもいるイラガの仲間で、イラガも「電気虫」等と言って園芸の大敵ですね。ほとんどは樹上で葉を食べていますが、たまに「なぜそこにいる!?」というところにいて、もうほんのちょっと!ほんのちょっと触れるか触れないかくらいでパパッと強烈で表面的な痛みが皮膚に走り、「あぁ~やっちまった」と。一週間は痛痒くて大変です。が、サザンに比べればかわいいものですね。幼虫の見た目からケムシはプスキャタピラ(プスが子猫、キャタピラが毛虫芋虫)と呼ばれるそうですが、危険すぎてニュースになりネットで見かけます。

・これはまだ和名がないそうです。「はずれ」です。始めからiPadでネット検索を指示しました。画像を決めるのに意外と時間がかかりました。なるべく特徴が出ていて、なるべく「虫っぽくない」画像にしました。さてどんな文言でヒットさせるでしょうか…お、意外に早かった。「モフモフ」でしょうか?

・毛で覆われている理由は?通常の毛虫のようでは不都合があるのか?かえって触りたくなる衝動にかられたりしないのか?等に気持ちが行けば、探究できるかもしれません。

 

 ❸ アオミノウミウシ 2班

 ・初めて存在を知った時は「こんな姿の生き物が本当にいたのか」と感動しました。なぜって西洋版の竜(ドラゴン)としか思えない形!しかも、ウミウシと言えば大雑把には貝の仲間。ナメクジのように、貝部分が進化だか退化だかでなくなった(または縮小した/体内に取り込まれた)グループです。巻貝同様、あのぺっとりした足で「歩く」動物なのですが、アオミノウミウシは基本、水面に浮いています。なんと主食はカツオノエボシ(猛毒クラゲ)。クラゲの毒が平気なばかりか、体に取り込んで自分の武器として利用するスゴサ。

・これは私がやっと見つけた本が「青い生き物」という本で、生物分類から編集された書籍ではなかったので、「正攻法で行くと見つからないかも」とアドバイス。ところが2班、なんと自力でちゃんとした書籍からも見つけました!なにしろウミウシがまとまって載っている本が意外になかったので、レベルは高かったはずです。

・なぜこの形?なぜこの色?あたりから入り込むと、見つけた書籍でプチ探究なら完結できそうでした。

 

❹ オオバロニア 3班

・一応「海草」ですが、見た目はソフトボール大のツヤツヤの緑色のガラス玉です!そもそも生き物かどうかから。実は世界最大の単細胞生物で、細胞なんて植物のものでギリギリ高校の顕微鏡でみえるかどうか、動物の細胞なら多分見えませんよね。ソフトボール大って…中はどうなっているのか?生徒が調べた特徴では、破れるとそこからものすごく増えるとのこと。

・生徒はバニロアって言っていました!バロニアね!…実はこれも「はずれ」ですので、始めからiPad解禁の指示付き。ヒントで画像は2枚用意しました。人が手に乗せているものと、海中(に見える)中を漂う姿と。生き物と判断でき、緑色から植物と判断でき、水中だと判断できれば、いけるでしょう。思ったよりあっさりたどり着いていました。

・なぜこの形?なぜ単細胞?どちらもどんなメリットや都合があってこうなった?

 

❺ ニシキキンカメムシ 4班

・カメムシは昨年度は各地で大発生してニュースになりました。セミ/カメムシグループは大きくくくると巨大で、セミもアメンボもタガメもウンカもみんなカメムシのグループです。その中で、いわゆるカメムシにもグループが色々ありまして、この「キンカメムシ」のグループは、あまりくさくありません。だいたいみんな名前の通り、金属光沢があって綺麗です。そして、ニシキキンカメムシは、日本産昆虫でも最美麗種の誉れ高い、実に美しいお虫様でございます。生息条件が極端に狭く、食草は「ツゲ」なのですが、日本中に植栽されている生け垣のツゲではだめで、野生のツゲでしかも石灰岩土壌に生えるツゲを食べるそうです。そうしますと生息地は国内数か所、多摩と秩父と秋吉台と…。

・「あたり」のひとつです。提供した画像は、木の葉の裏に幼虫が5,6匹かたまって休んでいる様子を撮影したものですが、キンカメムシの仲間は幼虫の形が丸い!何しろ丸い!近い仲間でたまに埼玉の低地でも見られる「アカスジキンカメムシ」の幼虫は、ニシキにかなり似ていますが、こちらは銅虹色。渋い!ただニシキと違って水着のような白い筋が入るので、石神井公園の子どもたちは「パンツ虫」と呼んでいるそうです。ニシキに戻りますが、こちらはタマムシを超える虹色加減!国宝の玉虫の厨子をこの虫で錦金亀虫の厨子にしたら、豪華さがレベルアップするかもしれません。女子が1人、この丸くて金キラの物体を見て「カメムシでは?」と!おおすごい!

・やっぱりなぜ金属光沢なのか?が一番出やすい疑問ですね。もしかすると高校生の仮説でもあたるかもしれないです。

 

❻ カタカケフウチョウ 5班

 ・これは!知らない人が見たら、全く「鳥」とは思えませんね!もちろん鳥らしい普段の姿の画像ではなく、オスがめいっぱいディスプレイしている最中の画像。ちょっとずるい要素が、この鳥の黒さは生物中随一とのことで光をほとんど反射しないので、この「黒」で飾り羽を広げると黒い部分の立体は正面からほとんど見えてこず、代わりに鮮やかな水色の飾り羽と目玉模様が強烈に目立ちます。写真においてはこの効果が顕著で、「なんじゃこりゃ」でしかありません!その姿、両脚がはっきり写っていなければ、「鳥だ」と言える人はいないかもしれません。フウチョウは熱帯にいるグループで、飾り羽が恐らく全鳥類の中で最も多様に最も派手に進化したグループでしょう。それぞれの飾り羽の見た目に差がありすぎて、1つも同じ仲間だとは思えないような奇抜な鳥たちです。その中でも奇抜さ選手権大会優勝しそうなのがカタカケです。和名検索では画像にも限りがあって、今回用に選ぶのに苦労しました。

・これも、ちゃんと書籍がありました。ただし、アオミノウミウシ同様、正攻法で探すとなかなか載っていませんね。飛んでいる美しい鳥、といった写真集で「飛んでいない」姿で載っていました。S先生、事前によくみつけましたね!

・デザインの奇抜さ、黒さ、ディスプレイってこんなじゃなきゃいけないの?等が出るといいですね。

 

⑦ カマキリモドキ 6班

・カマキリの前脚の鎌がカマキリの専売特許なのではなく、あの形状が、昆虫が前脚で対象をつかまえるのに優れた脚の形状ということで、実際にカマキリ以外の色々な昆虫がカマキリのような前脚を持っています。セミの幼虫もそうですし、タガメやタイコウチ、ミズカマキリ等は同じ肉食昆虫として同じような前脚構造になっています。さて、カマキリモドキは、広くはウスバカゲロウ(アリ地獄の親)の仲間です。ほかにヘビトンボとか…近年、めっきり見かけなくなりました。

・これも、記載のある書籍があります。ただ、生物学関係の書棚でなく、ちょっと離れた図鑑コーナーに行くべき。見た目から、推し要素「カマキリ」は班員全員?が挙げていたかと…。でも「カマキリ」や「カマキリに近い仲間」ならば、問題に出しませんよね。調べ学習があっという間に終わってしまうので…。実はこの班が一番時間がかかってしまいました。そういう意味では、カマキリのような姿と「昆虫」であること以外に特筆すべき特徴がないかも…実は❶とどちらを「例」に使おうか、最初は迷っていたネタでした。図鑑に載っていたので、生徒用課題に採用したわけです。班の皆さん、お疲れ様でした!

・やはりカマキリと何の関係もないグループなのになぜこの形?から入ると、探究できる疑問が立つかもしれませんね。

 

⑧ ビスマスの結晶 7班

・今回、唯一生物ではないネタでした。鉱物です。むかしの予定では生物+鉱物どころか、もっと多岐にわたる、それこそ8分野からの出題にしようと思っていたのですが…。虹色(!)の金属光沢がある、極めて特徴的なパターンの金属結晶です。言葉では「お城みたい」程度にしか表現できませんので、是非画像検索を…。実はこれ人工の結晶なので、自然物しか記載がない本にはありません。きれいな石屋さんや博物館ショップ等でみかけるビスマスは、数cm~大きくて5、6cm四方のケースに収まるサイズの結晶ですが、画像は巨大な結晶で、よく見ると人がお腹の前で両手で大きく抱えているのが分かります。

・鉱物系の書籍は思いのほか豊富にあるのですが、人工物であるが故、見つかる書籍は恐らく1冊で、人工で様々な結晶を作ってみようといった内容の本でした。7班の生徒たちが推した説は「サンゴ」「真珠」等でしたので、自宅から持参した本物の標本を特別に見せてヘルプ。時間の関係で金属であることに誘導、書籍探索場所を変更させて、なんとかヒット。

・何と言っても「色」「結晶パターン」が疑問点でしょう。そこから他の鉱物の結晶の色やパターンに気持ちが行けば、探究が始まるかもしれません。または人工ということから、作り方等へ…。

 

⑨ ニュウドウカジカ(ブロブフィッシュ)8班

・カジカ、ということで、魚です。もちろん普通のカジカなどではなく、様子のおかしい深海魚ですね。消費カロリーを抑えるため筋肉を減らし、ぶよぶよのゼリー状の体になったとのこと。しかしなぜ肌色??この色が不気味さを倍増させます。あまりの見た目にキャラクター化されているようで、人形だの縫い包みだのが売られている模様。

・よく「魚じゃないか」が出ました!見てすぐ「魚」と分かってしまうと勿体ありませんので、画像を選ぶ時は、なるべくヒレがヒレと分かる状態で見えていないものを選びましたので。およそ魚らしくない、いえもうただのバケモノ!世界で最も醜い魚とのこと。いくら深海魚でいくら珍しいものも載っている図鑑と言えども、限られた紙面を埋めるのにコレを選ぶケースはまだ珍しいようで、見つかったのはやはり図鑑ではなく「へんな生き物」系の写真集でした。

・今回のシリーズは画像ネタですから結局共通して見た目の特徴への疑問を期待することになりますね。この形!色!そして醜さ…は、人間の独自の美意識からくる感想でしょうが、こうなる理由を仮説に立て、検証すると探究っぽくなりそうですね。

 

最後の10分だけ触れた、本校人文科で推奨している論展開の型につきましては、割愛させていただきます。

 

 

 

 

 

 

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5月8日(水)海外研修事前学習⑦

5月8日(水)海外研修事前学習⑦

 

 今回の英会話レッスン部分は、だいぶよくなりました!

 I先生の用意してくださった「質問シート」にずらっと並んでいる質問を、ペアを組んで互いに聞き合い、答え合うパターン。I先生の感覚ではそれほど難しい質問はないとのことでしたが、人によりハード?な質問もあるよう。時間も機会ももったいないので、途中で1回切って、私から「意味の分からない疑問文はあるか」全体にたずね、フォローをいれておきました。約30分、活発に相互に英語で話せたかとおもいます。単純ですが、英語でしゃべり続けること、これは効くはずです。今後はペアの相手も時間内で複数回変わるといいなと思いました。

 

 

 後半は、本番まで3段階あるプレゼンの面倒をお願いしたM先生Y先生にご登場願い、具体的な指示出しをしていただきました。日程上、「①オーストラリアの基礎知識」「②SDGs水問題」「③日本の文化の紹介」のうち①は次回が発表本番です。目的地を訪問するにあたり失礼なない程度の一般常識を、相互の調べ学習と発表とで共有し、同時に②と③に向けた調べ学習/プレゼン資料作成/プレゼンの流れの練習を兼ねる目的もあります。

前回、大きく各班に分野を割り振りましたが、ここでは各班内で4つの小分野を分担し合いました。

指示としては、この後、お2人でも手分けして各班2回、次週の水曜の昼休みまでかけて呼び出し、作品と練習とリハーサルを見る旨、同時に各班で連絡を取り合って共通した時間で準備を進める旨、ありました。

 

 

 

 

 

 

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5月7日(火)人文科探究③ 1年生「地球カレンダー」 2年生「ポスター発表準備②」

5月7日(火)人文科探究④

1年生「地球カレンダー」 

 やらかしました疲れる・フラフラ

 この授業も主任の私がやらせてもらっております。3年目ですが、今回、大分前から次回はこうしようと考えていた改訂版を実施すべく、準備段階でそうとう追加資料を作りましたが、本番でやりすぎました。このブログや生物部のブログを連続または複数回お読みの方は、ははあ、と思われるかもしれませんが、私の悪い癖、伝えたいことがありすぎて盛り盛りに盛りすぎてしまう癖が出てしまいました。テンポは一見駆け足で、生徒側もある程度の量の記入を常にし続けておりましたが…。現役生がどのくらいこのブログを見ているか分かりませんが、授業を受けた生徒側から見た感想は、いかがでしたか?

 画像は本編とあまり関係なく配置します。

 

 もともとこの授業は「SDGs視点育成」の一環として考えたものです。SDGs17分野は人類の活動全域に関わりますが、その中の何割かを占める環境問題系の視点を育成したいと思いました。

 1年前と同じような説明になるかと思います。

 

 ちょっと本気で考えれば、今後まともに済みそうもない(!?)ここのところの異常気象の振り切れよう。特に温暖化に関しては、ほんの20年30年前に「最も悲観的なケース」との但し書きで脅しの様に紹介されていた数値を、とっくに超えてしまっているレベルで、待ったなし、我がまま無用の状況だと思います。極地方の様子が、大々的に報道されることが少なくて意図を感じてしまいますが、たまにニュースでサラッと紹介されることや、関連をちょっと調べると、「ちょ、ちょっと待って??」と背筋も凍りつくような状況です。負のスパイラル状態が怖いです。

 ですが、やっぱり、「地球の現在の環境(環境破壊以前)」はどういう経緯で出来上がったのか、そのメカニズムと奇跡っぷりをある程度知っておかねば、実感のこもった環境問題対策はできなかろうとも思います。

 日常生活上、温室効果ガス増加に歯止めをかけようと自然界の色々な成り立ちの経緯や因果関係を常に意識して活動している人など、恐らくほとんどいないでしょう。「地球にやさしい」活動を心がけている皆様も、恐らく、理屈や理念は知識の奥にしまってあって、最も末端の「これをやれば温暖化防止になるそうだ」という行為を、一日一善的な動機でやっていらっしゃることと思います。日常生活にある程度のゆとりがあれば、またそれほど無理なく個人でできることであれば、人間社会のマナーの範疇でやれなくもありませんが、今、この惑星に起こっていることの事実としましては、一個人ではどうするべきこうするべきと言えないほど、全世界的に極めて強力に無理をせねばどうにもならないレベルだとも思います。

  じゃあどうするんだと、これからの社会を生きていく上で、人文科らしく、「多角的な視点で」、しょせん人類のエゴだとしても、「カッコ悪いわがまま」を通すような形にならぬよう、こういった大問題にも向き合ってほしい…そのためにこのSDGs系の授業をやりたいのです(大口をたたいてしまいました~)。

 

 元ネタは皆さまご存じの「地球の歴史46億年を1年間365日に換算したら、何月何日ごろに何が起こったのか」です。実は生徒たちに最も理解してほしいことは、始めからいくつかに絞られています。それをしっかり伝えることに心血を注ぐはずが、視覚的に理解を助けようと自ら用意した投影資料についつい引きずられて、細かい話をしすぎて、本題がかすれてしまいました。

 ●太陽のような恒星は、誕生から寿命(超新星)まで少しずつ温度上昇と膨張を続けるものです。そうすると、太陽から地球までの距離は変わらないから、地球はとっくに激高温の世界になっているはずが、ここ数十億年も地球の平均気温が現代と似たような感じで推移してきたのはなぜか。

 ●地球の初期の地質活動が落ち着いて、地球に陸と海と大気が生まれた頃、大気成分の98%が二酸化炭素だった。それが、まるで太陽の温度上昇に合わせるかのように二酸化炭素を減らし、現在の1%未満にしてくれたのは何者か。

 ●大気中に酸素を生み出し、結果的にオゾン層が形成され、陸に生物が上陸できることになったのは、誰のおかげか。

…植物がこの授業のテーマと言ってもいいくらい。しかも今回は実物サンプルを過去で1番沢山用意しましたが、半分以上の実物にコメントをし損ねました。

 計算上、12月31日の夜23時59分58秒に産業革命が始まり、わずか2秒で人類はせっかくここ数千万年落ち着いていた地球環境を激変させてしまっているわけですが、そのあたりももっとしっかり意識させたかった…

 

 まあ、生徒達からすれば、主任がPCからプロジェクターで大白板に資料を大きく投影しつつ、ラミネート・マグネット付きの新作図資料を貼り付けまくり、口頭でその時何が起こったのかを話しまくり、同時に生徒がに書き込むべき回答も貼りまくりながら、右に左に忙しく動きまくるのを見ていますから(多分滑稽)、変な意味で楽しめたのでは、と思うことにしました。

 

  

2年生「ポスター発表準備③」

  今、2年生の方はすっかり担当のY先生M先生にお任せっきり…中間考査以降、様子をうかがいにお邪魔できる予定です。撮影担当のI先生に撮っていただいた画像をどうぞ。

画像で見る限り、順調そうに見えますが、肝心の研究はちゃんとすすんでいますでしょうか…。彼ら全員の、初期の研究の展望は冬にいったん見せてもらい、アドバイスしました。その後の発展が楽しみです。

 

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5月1日(水)海外研修事前学習⑥

5月1日(水)海外研修事前学習⑥

 

 先週、危ぶまれたオーストラリアとのリモートセッションもなんとか無事に終わり、本番直前までの事前学習を再度計画しなおしました。基本、4本立てでいきたいのです。英会話以外は班活動になります。

 ❶英会話特訓 … 現地での期間中の英語によるコミュニケーションへのモチベーションを維持するため

 ❷オーストラリアに関する基礎知識 … 文化、歴史、先住民、地理、自然と、訪問するにあたり失礼のない程度に知っておきたい → 班毎に1テーマ引き受けて調べ学習、プレゼンで共有

 ❸SDGsの水問題、日本とオーストラリア … 研修中日にお邪魔するシドニー大学でWASABIの皆さんと対面セッションがある予定 → 班毎に疑問点と現状をまとめて、現地でプレゼン

 ❹日本の文化の紹介 … 主にお邪魔するシャイヤークリスチャンスクールにて、最終日にプレゼンテーションさせていただく予定 → 班毎にテーマを考えて、発表できるように準備

 

 結果的に盛沢山で予定日数では不足が予想されますが、学期内の事前学習時は毎回20分~25分は英会話、残りの時間で、中間考査までで「オーストラリア基礎知識」、三者面談期間くらいまでで「SDGs水問題」、夏休みを含めた残りの期間で「日本の文化」と2つのプレゼンの練習やり込み、というおおまかな予定です。

 

 今回、前半はまたIvy先生に英会話をお願いしましたが、時間配分と要領にまだ改善の余地あり、でした。班ごとに「空港の入国審査」におけるやり取りを試したのですが、前々回の、活動が10分で終わってしまって急遽の「1人ずつ自己紹介」よりはいいものの、どうしても1人対1班になってしまうので、他の班は待つことになります。生徒にとりましても、実はまだこのシーンで答えるべき情報が半分ほどしか伝わっておらず、英会話をする気はあっても、なかなか回答に要領を得ません。無理もないことです。しかも40分以上かかってしまいました。生徒にとりましては、こちらサイドはひとまとめですから、私のIvy先生との打ち合わせ不足を誤りつつ、この状況は今回までにしたいものです。

 ただし、せっかくの機会ですから、転んでもただでは起きません。生徒たちは恐らく、なんとなくずっと受け身でいても無事に出国~帰国できると思ってしまっている節がありますので、「実際にいざ税関を通過する際は、英語のやり取りにいちいち補助はつかないし、そのような場で高校生気分で適当な応答をすると、トラブルの元」という現実は示しておきました。モチベーション維持ないしアップに使えるなら、もうなんでも使います。

 

 残り10分無い?今後の予定もありますので、時間オーバー覚悟で、各班で調べ学習を始めるにあたり前述の3分野の話し合いまでは終わらせました。と言いましても、「基礎知識」「水」「日本の文化」のうち後ろの2つは意識付けをした程度です。とりあえず、「調べ学習 → 発表して共有」の練習として、オーストラリアの基礎知識について各班内でどれをやりたいか希望を立て、その後5班の班長に集まってもらい、話し合ってどこの班が何を調べるかまでは決定してもらいました。

 

 

 

 

 

 

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