人文科ブログ

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11月15日(火) 1年生「個人テーマ検討2」2年生「続・論文修正」 

予告2(お待たせしております)

 11月5日(土)人文科フェア にていただいた中学生と保護者の皆様のアンケートにありました質問/疑問への回答を、このブログの手前、人文科の説明ページと同列のところに、近々アップする予定です。本校人文科を考えている皆様、特に11月5日にフェアにいらした方々は、そのころぜひまたブログをご覧ください。

 

 1年生「個人テーマ検討2」

 1年生はいよいよ論文のテーマをはっきり決める時期が迫ってきました。皆、実に興味深い着眼点で問いを立て、仮説を考えています。しかし、論文作りはここが肝心。といいますより、論文そのもが目的なのではなく、「問い」「仮説」「根拠」「結論」の流れと、これを支える参考文献の発掘。そのステップこそが目的です。じっくりやってもらいましょう!

 進んできた者もいますので、今回は担任が判断して図書室で授業。iPad内の「問いを小さく(=約半年で完結できる規模の研究になるように)するためのワークシートを元に各自のテーマを砕いていきます。見当が付いた者は論文の基礎構造を図式化したワークシートへ移行。

 担任の先生は前回も、あと隙間時間も、ずっと生徒の考えたテーマについて個人面談をしています。必要に応じ副担任の先生も私もヘルプに入ります。

ある意味、人文科探究で最も興味深い、最も楽しい部分でもあります。

ちょうど、絵画を習いたてで色々描けるようになってきた人が、新しい絵を描き始めているような…。

 そしていつものKさん!ワークシートを見せてくれました。

常にベストショットを撮らせてくれます!もはやご本人も「コレってシリーズですよね」レベルで対応してくれるので、ブログ用に授業の様子を撮りに行くのが楽しみです~!

 

2年生「続・論文修正」

  さあ、2年生もいよいよ大詰め!と言いましてもまだ数回は見た目同じような光景が続きます多分。

 研究してきた内容が、6月のポスター発表を経て、相互の回し読みや個別指導担当のご指摘も経て、こうして完成品に近づいていくのも、オツなものです!みんな楽しんでください!

 担任の先生はやっぱり大忙し。後から後から「見てください」で、引っ張りだこ状態ですね。

 

 

★今年度記事一覧

 4月19日投稿 「人文科新主任挨拶」

 4月19日投稿 「4月8日(金)入学式!」

 4月22日投稿 「4月15日(金)スプリングセミナー!(前半)」※お勧め

 4月22日投稿 「4月15日(金)スプリングセミナー!(後半)」※お勧め

 4月26日投稿 「4月19日(火)人文科対面式」

 4月26日投稿 「4月26日(火)1年生 図書館ガイダンス」

 4月26日投稿 「4月26日(火)2年生 人文科探究個別指導担当者にご挨拶」

 5月19日投稿 「5月10日(火)1年生 多面的思考トレーニング①」

 5月20日投稿 「5月17日(火)1年生 ネタ帳を作ろう① + 2年生の活動も少し紹介

 5月31日投稿 「5月31日(火)1年生 多面的思考トレーニング②マンダラート」

 5月31日投稿 「5月31日(火)2年生 ポスター発表準備③

 6月9日投稿 「6月2日(木)3日(金) 体育祭予行・本番(人文科にフォーカス)」

 6月10日投稿 「6月7日(火) 3年生 キャリアガイダンス卒業生の話を聞く」

 6月16日投稿 「6月14日(火) 2年生 ポスター発表プレ発表会」

 6月16日投稿 「6月14日(火) 1年生 論文の型を学ぶ・論文完成までの道のり」

 6月29日投稿 「6月28日(火) 2年生 ポスター発表本番!」

 8月30日投稿 「8月26日(金) 1年生 サマースクール」

 9月7日投稿 「9月6日(火)1年生「ネタ帳の整理→自分の興味の分類」2年生「論文構造の再確認」

 9月20日投稿 「9月9日(金)10日(土)「文化祭」

 9月20日投稿 「9月13日(火) 人文科講演会」

 9月22日投稿 「9月20日(火)2年生「論文入力開始」1年生「ネタ帳分類2」

 9月28日投稿 「9月27日(火)1年生「ネタからのマンダラート」2年生「論文打ち込み2日目」

 10月7日投稿 「10月4日(火)1年生「参考文献追加」2年生「論文打ち込み3日目」

 10月12日投稿 「10月11日(火)1年生「SDGs関係(地球カレンダー)」2年生「論文査読会」

 10月31日投稿 「11月5日(土)人文科フェアへのお誘い」

 11月11日投稿 「11月1日(火)1年生「SDGs関係②」2年生「論文修正」

 11月11日投稿 「11月8日(火)1年生「個人テーマ検討」2年生「続・論文修正」

 

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11月8日(火)1年生「個人テーマ検討」2年生「論文修正」

予告:11月5日(土)人文科フェア

 ・生徒スタッフの活躍(ブログ)

 ・中学生と保護者のアンケート集計結果と質問/疑問への回答(何かの形でこのHP内に)

…を、近々アップする予定です。本校人文科を考えている皆様、特に11月5日にフェアにいらした方々は、そのころぜひまたブログをご覧ください。

 

1年生「個人テーマ検討」

 1年生もいよいよ論文作成の直前まできました。できればこれまで集めたネタの中から問いが立ち、自分なりの仮説が思いつけばいいのですが。参考文献も使えるモノがすでにネタに含まれているといいのですが。

 ここでもiPadが活用されています。担任から配信されたワークシートを元に、各自研究テーマを考えます。

独創的なテーマがたくさん生み出されつつあります。

廊下では担任が1人ずつ面談し、問いが大きすぎないか、あるいは仮説を考えにくいテーマになっていないか、アドバイスを与えていました。

 

 2年生「論文修正」

 こちらはまさに「続き」でしょうか。中間考査前後の各種セッションで仲間にもらった改善案や、個別指導担当の教員たちにいただいた意見等をもとに、論文を修正していきます。ちゃんと推敲になっているといいですね。

 

 

 ついでに、この日にあった天変地異の写真です。ブログのほとんどの写真と同じで、私のオートフォーカスにて最大望遠で撮りました。私、天王星の話は実は後で聞きました。

  

いかがでしょうか。

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11月1日(火)1年生「SDGs関係②」2年生「論文修正」

11月1日(火)1年生「SDGs関係②」2年生「論文修正」

 

 この日の写真データはありません、すみません…

 2年生はまさに「続き」でパソコン室です。

 1年生は、前の「地球カレンダー」からのセット内容で「不都合な真実」の視聴です。

 

 ご存じの方も多いと思いますが、「不都合な真実」とは、元アメリカ副大統領のアル・ゴア氏による同名の書籍及びドキュメンタリー映画です。2006年の段階で、政治家としてここまで地球温暖化問題に向き合い、世界に投げかけていたのかと驚きましたし、また当時「嘘だ」「プロパガンダだ」とライバルたちに揶揄されていた主張内容のうち最も過激なもののいくつかは、この数年、それを上回る状況を伝えるニュースが当たり前のように報道されていて、ゾッとしますし、その後のアメリカや世界の状況を考えると、本当にアル・ゴア氏には大統領になってほしかった、と今更思います。

 構成は彼の環境活動の1つ「講演会」での様子をメインに、講演会外の各種エピソードを所々に挿入する形です。生徒たちが映画として視聴を楽しむにはいささか向かなかったようです。内容が極めて分かりやすく地球温暖化のあらましと行く末を伝えているだけに、また、たまたま彼らがサマースクールへ向かう途中のバス内で見たビデオ「Day after Tomorrow」の内容や使われている各種科学的情報が、姉妹作品かと思うくらいリンクしていたので、予想より生徒の食いつきが良くなかったのは悔しかったです。私は事前に視聴した際は、開始から終了テロップまで高い集中度で食い入るように見ました。これは力がある映画だ!と思ったのですが、まあ、教員側も色々と勉強になりました。

 時間の都合で全編は見せられていないのですが、どこかでまたリベンジ出来たら、と思います。ブログをご覧の皆様も、まだ見たことがなければ、是非ご覧になってください。

 

 

 

 

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11月5日(土)人文科フェアへのお誘い

 ブログを見ていただいている皆様、肌に感じる季節もだいぶ冬に近づいてまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

 さて、現在中学3年生の皆様と保護者の皆様で、今週末の春日部東高校第3回学校説明会への参加をお考えの方々へ。よろしければ是非、説明会後の「人文科フェア」へいらしてください!

 今回の説明会後のメニューは3択で、人文科フェア、個別相談、部活見学、となっております。そして人文科が人文科として大々的にオープンスクール的なことをやれるのは、今回だけなのです。ちなみに、個別相談でしたら人文科フェアの後にも同会場で準備がありまして、そこで普通科関連の質問をしてはいけないということは一切ございません。

 

 今年度より主任を仰せつかっております私ですが、実は長女はすでに大学生なのですが、次女が今まさに「高校受験」を控えております。つまりここ5,6年の間に、皆さまと同様「子どもが高校受験/大学受験をする」と言う家庭的状況を過ごしてまいりました。そして夫婦ともども、つくずく感じるのは、「生徒本人が納得する受験」の大切さです。

 長女の時も、当初親が考えていた高校とは違うところへ進学しました。春先からは、(次女も付き合わせて家族で)車で候補の高校を「偵察?」しに行ったり、学校説明会や文化祭にも参加したりと、イメージ作りから受験校選定までと、様々な情報を得ては、日夜考えておりました。私は少々「仕事寄り」でして、家のことは妻にかなり頼っておりまして(感謝しかありません!)、子どもに対する働きかけの形は、主には妻の主義なり感覚によるのですが、判断材料は共有するものの、決定に強制や強い誘導はしませんでした。まだまだ、判断力も不完全な子どもですし、場面に応じレールを敷く必要性もあるとは思いますが、我が家としましては結果的にうまくいったかと思います。(コロナ禍以前でしたので)さいたまスーパーアリーナにおける高校進学フェアあたりで、長女の中に具体的なものが見え始め、そこからは、複数校を比較検討しつつ、本人的に第一志望をしっかり確かめていく作業になっていったように思います。

 現在進行中の次女につきましても、今のところ長女と同じような感じで順調に検討を進めているようです。ちなみに誤解のなきよう、春日部東の人文科につきましては、「親父が務めている」「親父の授業を受けるかも」というのは結構なハードルですし、我が家からは通学の距離も順路も時間も費用もなかなか難しいものがあり、残念ながら断念…?

 

 さて、春日部東高校と、その中の人文科についてです。

 我々「県立高校職員」は、恐らく一般の方々が思うよりさらに「転勤族」です。各校の職員は毎年何人かずつ入れ替わります(新聞発表の通り)。10年も経てば大多数が入れ替わっておりますので、「〇〇高の教員は××だ」的なコメントは、我々からすればナンセンスです(勿論、対外的印象というものはその場にいる者が作るわけで責任は永遠に重大なままですが)。また言うまでもなく、生徒は毎年1/3ずつ入れ替わります。不思議なもので、高校の雰囲気は「高校そのもの」が連綿と受け継ぐもののようです。「毎年どういったタイプの生徒たちが入学してくるのか」と、「内部で受け継ぐ独自の教育理念や具体的な方法論」…この2つが有機的な作用を及ぼし合っているのかな、と。

 あと何年後か、いずれはここを出てゆく私ですが、毎日勤めていて本心から春日部東高校は「いい高校だな」と思います。一言でズバリ申し上げれば、「生徒がいい!」

 そして、人文科ですが、東部地区で中学生激減の折、倍率こそ出ませんでしたが、「教育環境が恵まれすぎ!」公平に見てずるいな~と思うくらい恵まれております。

 そんな人文科ですが、恐らく名称が分かりにくいためか、あるいは少数派になることが気になるのか、残念ながら生徒募集ではここ数年苦労しております。少しでも興味のある方々は、ここは是非フェアにいらしていただいて、疑問点など解消していただければ幸いです!中学3年生ご本人の納得できる受験、保護者の皆様の納得できるお子様の受験、のために!

 

 ★概要

 ・所要時間:説明会後の約1時間

 ・前半30分:現役生徒による説明(探究学習、2年生の研究内容の発表、独自行事紹介、各10分程度)

 ・後半20分:中学生は現役生と交流会(班に分かれての自由な質問タイム)

       保護者は別室で主任から追加説明

 ・最後の10分:アンケート記入、終わった方から解散

 ・終了後、希望者対象に個別相談

 

多くの皆様のご参加をお待ち申しております。

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10月11日(火) 1年生「SDGs関係(地球カレンダー)」 2年生「論文査読会」

10月11日(火)。 特に2年生では似たような見た目の授業が多くなる2学期ですが、今日の探究授業は1年生・2年生とも、少し内容的に動きがありました。

 

1年生「SDGs関係(地球カレンダー)」

 久しぶりに主任の私が主導でやる授業です。

 SDGsにつきましては、数年前に「視点を取り入れる」という表現で学習機会を設け始めました。生徒にとりまして、探究論文作成に向けたテーマの設定時にあまりSDGsにこだわりすぎますと、自由な発想が制限される恐れがあります。人文科としまして、まずは単純に「疑問→仮説→論証→結論」の流れを自ら設定すること、それについて手順を踏んで研究し論文にすること、この流れをスムーズに体験することを優先しまして、実情は「後付けで」自分の研究はSDGs17項目のどれに貢献できるか考える…くらいの強さでやっております。

 一方、SDGsそのものは、現在の地球に生きる人類として、あらゆる場面で考えてゆくべきことのはずです。この世界の傷み具合は、学校の全科目で前面に押し出して扱ってもおかしくないレベルと言えます。できれば探究授業年間計画に定期的に入れたいくらいの内容ですが、実際の計画では(当然でもありますが)論文作成に向けた流れを最優先としています。とりあえず今年度は、授業スタイルで扱うチャンスは授業内容が予定より進んで空けられたところや、予定の内容を別物に変更をせねばならないところになります。今回は1年生の授業が進んだので空けられたコマというわけです。

 SDGsは国連の考える「持続可能な開発目標」ということで、その17項目は人間の開発分野全般にわたりますが、そのうちの半数近くが「環境問題」にかかわる分野です。

 たまたま、主任の私は三十数年前(人文科ができるずっと前)にこの母校で2年生の頃に、とあるきっかけから環境問題に興味を持ちました。その後、大学は学部こそ英語ですがゼミは「英語で自然について考える」ゼミをとり、環境問題への関心を深めました。就職活動で教員を目指したのも「生徒たちに環境について伝えたい」と考えたからでした。そのあたりはカミングアウト的な話がまだあるのですが、ここでは割愛します。

 さて環境問題と一口に言ってしまうと分野が大きすぎて、まとめる際の立ち位置もしっかりせねばなりませんが、今回ははっきり環境問題に特化して話す初回、と考えますと、私としましては「問題」以前の「本来」をまず知ってほしい、普段何気ない瞬間に本来の環境そのものの「偉大さ」「存在自体の奇跡さ加減」「脆弱さ」に思いを馳せてほしいと考えます。

 「地球は、太陽系の中で、どのように惑星になったのか」

 「地球の地殻は、大気は、海は、いつ頃どうできたのか」

 「最初の生命の誕生する条件はいつ頃どう整ったのか」

 「酸素は何者がどう生み出してくれたのか」

 「オゾン層はいつ頃どういう経緯でできたのか」

 「私達生物はどういう経緯で進化し今こうしているのか」

 ・・・つまりは我々が今現在、生命としてこの惑星に存在できる根本的な条件は、何のお陰でどのように整ったのか。そして私たちはどこから来たのか。こういった、ある意味「環境の下地に関する一般常識」とも呼べる知識をまずしっかり確認したいと思いました。

 そこで、このために自分でも初めてワークシート化したネタが「地球カレンダー」です。ご興味のある方は是非検索してみてください。これは、地球の誕生から現在までの歴史・・・46億年と言われていますが、この46億年の間に起こった出来事を、1年間365日のカレンダーに換算して当てはめると、何月何日にそれが起こったか分かる。つまり長すぎて見当もつかない46億年そのままで理解するのではなく、長さの検討がつく12か月365日に直して出来事の間隔やタイミングを把握できる、そういうカレンダーです。

 実はだいぶ前にすでに、A3判の紙2枚に365日を入れ込んだプリントは作ってありました。今回はこれをA4判1枚に1か月、全部で12枚、プラス12月31日のみを24時間に直したら何時何分に何があったのかで1枚、計13ページ(両面印刷で枚数は半分)のワークシート束に仕立てました。カレンダーの中の主だった出来事は、全消しか空欄を設けました。元旦から順番に、途方もない出来事については想像しやすいようにプロジェクターで例の画像を示しながら説明していく、という授業です。

 ご想像通り、11月から急に出来事が増えますが、6月まででも重要な出来事はあるにはあります。設けた空欄を全て埋めてもらいながら時間内に全て話せるか、ぶっつけ本番で時計を見ながら必死で、でもなるべく分かりやすく面白くトークしました!結果としましては少しだけ時間オーバーしましたが、なんとか伝わりましたでしょうか。

次の恐竜(厳密には恐竜と呼ばれる動物群の登場するずっと前の生物)のスライドを写した写真に、偶然いいものが写り込んでいました。

授業中に唯一「本物」の例として副担任の先生にお願いして見せて回ってもらった鉢植えです。

写真では黒いモシャモシャにしか見えませんが、実際は箒の先のような形態で鉢から立ち上がっています。

「マツバラン」という植物です。

ちなみに鉢の左わきに黄緑色のワサワサが見えますが、この部分は勝手に生えてきてそのままにしてあるシダ植物2種類、です。

 11月27日!海の中ではすでに魚類までが進化し繁栄していましたが、この日より2億年ほど前…もとい、2週間ちかく前の11月14日からオゾン層が形成されはじめ、UV対策など色々と準備が整い、27日にようやく植物が上陸に向けて動き出します。まずは浅い海や河口に藻類が、そして次に湿地帯にコケ植物がじわじわと上陸!といっても湿った環境までです。動物はまだです!

 11月28日!植物が(はっきり)初上陸!

 この、今より4億年ちょっと前…もとい、「大晦日の現在から1か月と3日前」に初めて上陸した頃とほとんど姿を変えずに現在まで生き残っている「生きた化石」が「マツバラン」の仲間です。一応、広義にシダ植物と分類されていますが、これはかなり大雑把な分け方で、動物でいいますと魚から私達哺乳までまとめた「脊椎動物」と、「エビ」だの「貝」だのまで、ほとんどの動物をいっしょくたにしてしまうくらい適当な分け方です。もうすでに授業では全然そこまで話していない「ブログネタレベル」になっていますが、ここだけ!古い植物の分類の入り口だけ!ちゃんとすると「古マツバラン門」「ヒカゲノカズラ門」「トクサ門(ツクシの本体のスギナがいるグループ)」「ハナヤスリ門」「シダ植物門」etc…となっております。このリストはだいたい歴史上も上陸ないし進化してきたグループ順ですので、「コケより進化しているけど、コケを超える中では一番原始的な植物」であるマツバランは、体の構造もかなり変。土中部分を掘り出しても、まともなシダのようにはっきり根と呼べそうなものはなく、ウネウネと茎らしき構造が這いまわっているだけなのです。葉っぱもないし。11月28日の陸にはこんなヘンテコな草ばかりが繁茂し、12月3日に大森林が陸に発達するころの植物もまだほとんど「シダ植物門」まで。現在の森や草原とは、ぱっと見の印象もまったく異なる事でしょう。ツクシの化け物の大木が林立していたりとか、想像するとロマン以外のなにものでもありませんね!

 唯一の実例を取り上げましたらついつい述べすぎてしまいましたが、この授業のしめくくりを記載してむりやり閉じます。

12月31日午後11時37分・・・現生人類ホモ・サピエンス登場

12月31日午後11時58分52秒・・・農耕牧畜開始(1万年前)

12月31日午後11時59分46秒・・・キリスト降誕

12月31日午後11時59分56秒・・・ルネッサンス

12月31日午後11時59分58秒・・・産業革命

12月31日午後11時59分59秒・・・20世紀が始まり終わる

・・・私達人類は今、地球の歴史上何度もあった寒冷化と温暖化の繰り返し、生物の歴史だけで考えてもかつて何度となくあった大絶滅、そのどれとも違う形で、「秒」で地球を暖め、最速で種の絶滅を進めて、破壊しているというわけです(白亜紀後期恐竜大絶滅すら、1種の減少開始から絶滅までの所要時間は、平均で1000年かかった、という説もあります)。46億年かけて整ったものを、です。生物として言えば39億年かけて、複数回の巨大隕石激突すら乗り越えて、白亜紀終焉とその後の氷河期から今に至る安定期だけで言っても1億年近くかけて整った生態系を、です!!SDGs!待ったなしです!本当は世界のすべての国と地域で一丸となって取り組むべきです。争っている場合ではないはず!

 次回のSDGs関連授業では、かつてのアメリカ副大統領アル・ゴア氏による「不都合な真実」を使いたい(=DVD視聴)と考えています!

 

 2年生「論文査読会」

 とうとうここまで来ました!大きな段階です。1学期のポスター発表までの研究内容を、夏に苦労して文章化して、今ひとまず入力し終えました。この論文を一旦プリントアウトし、数人でグループを組んで回し読みします。誤字脱字や表現の間違い、文法の間違い、書式等の間違いはもちろんのこと、論の展開が今更ねじれていないか、論証部分はちゃんと仮説が正しいと読者を納得させられるか、あるいは追加しうる根拠やそのために調べうる新たな項目があるかどうか。文献からの引用や参考文献のリストアップは決まり通りにできているか。

 

  この後間もなく、2年生は久しぶりに「個別指導担当」の元へ、現在のベスト版論文をもってアドバイスを仰ぎに行くことになります。中間考査と修学旅行の後は、査読会と個別指導で挙がった改善点を削ったり追加したりと推敲していきます。2年生、あとひと踏ん張り!ガンバレ!

 

 

 

 

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