人文科ブログ

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4月24日(水)海外研修事前学習⑤

4月24日(水)海外研修事前学習⑤

 前回の学習が終わった後、急遽決まった「訪問先のシドニー大学とリモートでセッション」。

 前回ご紹介しました通り、実は状況は大ピンチ。担当する私(人文科主任)はこの日の前日の、人文科1年生対象の「スプリングセミナー」の準備と実施をはじめ(すみません、ブログは次に挙げます)、諸々ありすぎまして、このところまったく首が回らない状態。加えて、通信アプリはZOOMというものを使うとの事ですが、お恥ずかしながら私は使ったことがありませんでした。18日以降も、いえこのところもうずっと、放課後も帰宅後も土日もみっちり、何かしらの準備に追われPCを打っているか、力尽きて休憩か…そのような中でギリギリ、リモート冒頭でこちらサイドを先方へ紹介するための「紙芝居」だけ作り上げておきました。また生徒には各自SDGsの「水」」関連で先方に尋ねたい質問を3つ程度用意しておくように、先週のうちに指示をしておきましたが、確かめたり指導したりする機会はありません。…あとはALTのIvy先生に、会話が始まったら助けて、とすがっておきました。

 アクセス先の情報が前日に判明。研修の取り扱い業者JTBさんも心配して、当日のお昼になんとかご都合をつけて「ZOOMの操作方法のご教授」のためだけに!ご来校くださいました。教わった操作方法に一部不安を残すも、午後はワタシ2コマとも授業ですし、もうあとはぶっつけ本番で、なるようになるさ!?お昼の段階では、生徒は各自のiPadで各々先方と繋がって、話す番と待つ番の切り替えはマメにマイクをon/offしてハウリングを防ぎながら進めるのがよかろう、それならば各自が席にいるままやれるし世話がなかろう…と話しておりましたが、いざ直前に「よし、みんなZOOMを立ち上げて、この番号を打って!」と言うも、なんのことはない、生徒のiPadにはZOOMが入っていない!結局、私の業務タブレットのみが頼みの綱、これをプロジェクターについないで、先方の様子を全員で見られるようにして、繋がるのを5分くらい待ちました。

 

 先方がホスト?で、こちらを承認してくだされば、繋がる形だそう。…突然、繋がりました!まずは、お互いの声が相互に届くか確認。OK!いよいよ開始ですちょっとなし崩し的に!勝手な予定通り、私の方で紙芝居形式でこちらサイドの紹介を済ませ、本番開始。Ivy先生に仲介補助をお願いし、脇へ付いていただきました。

 この日、たまたま事情により欠席者が複数いたので、班は解体し、2、3人ずつマイク(私のタブレット)まで来ては先方に質問し、やり取りをする、と言う形式。

こういうところも指導する点ですが、写真で待ちの生徒たちが、前方スクリーンでなく手元のiPadを見ています。自分たちのする質問文が大丈夫か気にしているよう。「英語の正確さはいいから、仲間のやりとりを聞いていないともったいないゾ」

 

 良い質問もたくさん出ました。先方もある程度下調べをしてくださっていて、会話が途切れることも無く、あっという間にお時間が。初めてでわたしも要領を得ませんが、ご挨拶をして、生徒全員が手を振る様子をカメラに移して、ZOOM退室。

 想像より地味な感じでしたが、アナログの私がコメントしてもなんですね。今回、Ivy先生の仲介がとても上手で、加えてある程度ZOOMも分っていらして、本当に助かりました。個人的には、無事に済んでホッとしました!

 生徒たちは「思ったより話せない」「もっとまともな質問がしたかった」といった気持ちを持てた様子でした。これは育てるべきことですね。次回があったら嬉しい悲鳴ですが、次は現地でのプレゼンという目標設定で、「水問題」についてしっかり調べてプレゼンできるようにしていきたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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4月17日(水)海外研修事前学習④

4月17日(水)海外研修事前学習④

 いよいよ、オーストラリアへ行く学年、行く年度になりました。新学期初回、通しで4回目となる「毎週水曜日放課後」の事前学習。

 実は3学期に3回お世話になったALTのJ先生ですが、何とご都合により契約満了。本校は4月から新しい方をお願いすることになりました。今日はその方の初レッスンになります。

 フィリピンからいらして、J先生と同じくJETプログラムではなく一般の会社からの派遣のI先生。

 一応、事前に打ち合わせをして、彼女の自己紹介を素材に質問など準備して答えさせる形でアクティビティを考えていただきました。その際、あまり強く50分もたせるようにとは言いませんでしたが…

始まってすぐ、私がブログ用撮影にカメラを持ってくるのを忘れて、ダッシュで職員室に行き、戻って数枚撮影すると、あら、なんと終わってしまいました。I先生も笑っていましたが、生徒たちが思いのほかよく反応して、どのQuestionにも、誰かしら…いえ、ほとんどみんなですぐに正答を声に出してしまうものですから、引き伸ばせなかったのですね。それにしましても、今どきの方は短時間でサクサクッとPCでいい感じのプレゼンポスターを作ってしまうのですね。時代を感じます・・・

 

 こんな時は臨機応変に代案…と申しましても私も要領がいいほうではなく、思いついたのが「この時間を利用して、一人ずつI先生に自己紹介しなさい」でした。

 

 最初はただ1人ずつ自己紹介しに来させ始めましたが、いつまでもしゃべっているので、間もなく1人1分とタイマーで切ることに。また待っている者が暇そうになってきたので、1回切ってお話。

「ちゃんと人の自己紹介を観察してみよう。人によって「その場が来たからやっているだけ」の人もいれば、「本気で自分をしってもらおう」と心を込めて紹介している人もいるよ」「本番で、みんなが現地でステイ先のホストに初めて会いました、自己紹介しました、それで終わらないからね!ある意味エンドレスで、その後も会話が続くんだよ、そこまで想定して過ごしましょう。あんな話題もありか。自分はあと何を話そうか、とかね。」

 

 最後は、前回決まった発表班に分かれて、日本語を解禁し、SDGsの「水」関連で話題作りの時間を短時間設けました。実は急すぎるのですが、次回24日にシドニー大学の国際交流サークルWASABIの皆さんとリモートでセッションすることになりました。

 

 本研修を実施するにあたり、コロナ禍以前と同様、県の募集する国際交流事業推進校に応募する必要があります。審査の結果、無事推進校に指定されましたが、コロナ禍明けの新しい条件としまして、訪問前に現地と最低1回リモートで交流する必要があります。

 取扱業者さんが仲介してくださって見つけたお相手が前述のサークルの皆さんというわけです。大学生のサークルなので、あまり先の日程の調整は難しいらしく、こちらが大分前に提示していた候補日の「初日」をギリギリで指定してきた形です、いやぁ~、準備の時間がぁ~・・・

 業者さんの取り計らいで、なんとか50分間の内訳と、やりとりのイニシアチブを先方にお願いし、双方予め話題だけは共通して多少用意しておくという形で、来週ほぼぶっつけ本番です~。

 

 

 

 

 

 

 

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4月16日(火)人文科交流会

4月16日(火)人文科交流会

 今年度も主任を仰せつかりました、英語科の松本と申します。今年度もよろしくお願いします。

 さて、人文科恒例の年度当初「人文科対面式」ですが、私が転入して以来6年間、「対面式」という感じではなく今回のタイトルのような雰囲気でやってまいりましたので、このほどネーミングを変えてみました。

 

 先輩達には休み時間中に急いで入場して所定の班の席で待機していてもらい、私の合図で1年生が入場、拍手で迎えました。1年生も予め決まっている席に向かいます。

 運営は生徒主体です。左の女子から、3年生司会、3年生代表、2年生代表です。

運営は生徒主体、3年司会・3年代表・2年代表

 まずは私から手短に挨拶。(早く本題にまいりましょう。)

 次に本命?3年生代表挨拶。えっ英語!?前日の昼に打ち合わせで集まってもらった時は、「よろしくね」しかいっておりません。ほか何の指示もしていませんでしたが、直すところのほぼない英文で、しっかりした内容で挨拶!後半で日本語版もやってくれました。カッコイイ!彼は昨年度夏の「国内語学研修」でもいい感じで、その直後の第1回学校説明会でも自ら英語の挨拶を考えてきてくれましたね。あの時よりもグンとグレードアップしていました!

 2年生代表から時間の過ごし方の説明があり、本番へ。形式はこの6年間とほぼ同じです。各班6名、各学年ができるだけ均等に混ざるようにしまして、班内で交流してもらいます。この交流の時間、「トークリンク」という従来やっていたカードゲーム形式の交流をやめて、今年は始めからおしゃべりで交流する形にしてみました。

 もちろんただ「おしゃべりをどうぞ」ではありません。班内で3年生から順に全員自己紹介を済ませた後、まずは新2,3年生から後輩へ、アドバイスをしてもらいました。その際、必ず先輩が正しいことを言うとは限りませんので、賛成や反対を先輩同士でも言い合ってもらいました。2,3年生は年度末に「人文科生として後輩に伝えたいこと、~しておけばよかった/~しておいてよかった」というカードを書いてもらっています。それらは3学期内で集計して一度生徒たちへ還元しておりますが、今回、交流会に先立ちましてそれらカードを返却し、この交流会の場でその中から1つ2つ選んで、発表してもらいました。

 先輩から一通り言いたいことを言ってもらった後は、1年生から先輩へ質問です。

 それも済んだら、おしゃべりタイムです。

 最後は1年生の代表から挨拶です。まぁ~始めからしっかりして!立派でした!!

そして2年生代表の方から閉会のことば。先輩もとてもよい閉会のことばでした!

司会の3年生も、スムーズな全体進行、お疲れ様!助かりましたよ!

 

 おかげさまで、今年度も、人文科がとりあえず好調にスタートできました。

 1年生は来週は7時間連続で「スプリングセミナー」です。お楽しみに!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2月6日(火)人文科探究㉔  2月13日(火)人文科探究㉕

 業界ネタですが、高校受検、卒業、学年末考査、年間の成績処理、あらゆる分野の仕事の年度末処理、そしてじわじわ増える新年度に向けた準備と、「3学期中下旬」は公立高校にとりましては超繁忙期!ブログの更新も、最優先・・・というわけにはいきませぬ。

 日程的には多少の前後がありますがこの間にさせていただいた「エンパワーメントプログラム」「海外研修事前学習」の報告は、内容も動きもネタが豊富でしたが、この時期の人文科探究の授業は見た目の派手さも新しいネタも少ないですし、今回は人文科1年生2年生2クラスの「人文科探究授業」最後の2回分をいっきにご紹介します。

 

2月6日(火)人文科探究㉔  

 1年生 もくじ点検

 2年生 探究論文最最終稿提出及び評価依頼 予備日

 

 

 まず2月6日の2年生の様子。

 前の週の火曜日7時間目が「探究論文最最終稿提出/個別指導担当へ評価の依頼」の基準日で、この日はその予備日・・・であるのにやはり!まだ半分以上の2年生が、直したい部分を抱えています。

 なにしろ予備日です。こうしてPC室に全員で入るのも今日が最後です!できればこの時間中に、あるいは7時間目が終わってすぐ、あるいはどんなに遅くても明日・明後日には、個別指導担当のもとにうかがいなさい、としっかり伝えました。

(本ブログ来訪歴がまだ少ない方へ:個別指導担当とは、人文科2年生1人につき1人割り振られている、3年生の担任と各部署の主任を除く一般の職員のことで、ほぼ1年間、原稿の確認や研究の相談などを受けていただく先生たちのことです。年度末に、6項目に渡り、ABC評価をいただくことになっております。)

 

 同じ日の1年生の様子。

 年末から今シーズンの様子、また上級生の様子も考えて、今シーズンは担任副担任が個別に全員の研究テーマの様子を見て、事の運び方が適切かどうかを把握しアドバイスすることに重きをおくことにしました。その続きが行われています。

ここで楽しく研究を始められると、このあとの1年間が楽しくスムーズに流れます。今が肝心、生徒諸君はもちろんですが、1年生の先生方、あと一回の個別面談、お世話になります!よろしくお願いします!

 

 

2月13日(火)人文科探究㉕

 1年生 もくじ点検

 2年生 2年間の人文科探究授業の最終日 進路の話by主任

  この日、いよいよ年度内最後の人文科探究授業です。

 

 まず1年生。もう、画像もこの1枚しかありません。これはいつもの撮影係の1年生副担任M教諭にも、ブログ用に授業の様子を撮影する余裕も無かったということ。アンケート作成等に時間は回せませんでしたが、逆にしっかりと全員との個別面談を終え、いま出せるアドバイスを出しきっていただきました。担任のY先生によると、かなり良い感じで進めている生徒も見られるとの事。次に現1年生達がやりたいことを全体的に形で見るのは6月になります。楽しみです。

 

 

 

 次に2年生。画像はありません。教室にて、私が前から全体へ話した形になりますので。

 2年間で内容が完結する授業が完結した、これは大きなことです。生徒たちの様子は私たち教員団の指導結果を映す鏡である部分もあります。私も、もっとあそこでここで、あの時この時、こうした工夫ができなかったものか、と反省する部分もあります。通常と異なる授業に、生徒たちは頑張って向き合い、最後までやりきってくれました。本当にお疲れ様でした!

  2年生にはこの日、思いを込めて、進路全般に関するとっておきのアドバイスをしました。と申しましても個人の経験で少しずつ設けた小さな引き出しを開けてのこと、特段ひとより優れた話をできるつもりもありませんので、話した分野だけご紹介します。

 ① 就職とは

   ・大学が無理なら働けばいいや、は大いなる勘違い

   ・就職希望者が多い学校と少ない学校との指導の違い

   ・公務員試験

 ② 専門学校とは

   ・進路として選択する場合のメリットとデメリット

   ・専門学校に行く意味

   ・問題のある専門学校

 ③ 大学進学とは

   ・短期計画と長期計画

   ・まず第一志望を定めてみる意味、逆残

   ・様々な方式(総合型、学校推薦、一般各種)

   ・模試

   ・学習メソッドの使い分け

   ・それぞれのレベルから始めるべき学習

・・・という感じで、分かりやすさにこだわりつつ、いっきに話しきりました。

 聞いている生徒たちが、自分が今考えるべきこととして感じられないと意味がありません。

 夢中で話しているように見えつつ、話しながらいつも自分を客観視し、生徒の様子も観察し、よしと思えるタイミングでよしと思える例え話や現実味を増す例などを咄嗟に盛り込む小技。もうすぐ採用されて30年が終わるところで、やれて当たり前なのですが、少しは使えているのかな・・・M-1グ〇ンプリやキ〇グオブコ〇トのような番組で、芸をやっているご本人たちや審査員の様子など見ていますと、どことなく共通するものも感じて興味深いです。

  効果のほどは分かりませんが、人文科主任として、また下半期の2年生人文科クラスの探究授業担当者として、彼らの役に立つ話ができたなら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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人文科 オーストラリア海外研修事前学習②③

人文科 オーストラリア海外研修事前学習②③

 コロナ禍で何度も中止を余儀なくされた、目玉行事「オーストラリア海外研修」。1年生のうちに参加者を公募し、2年生の夏に行きます。定員に空きがあれば、普通科にも声をかけます。今年度実施しました復活第一弾「国内語学研修」の回や、第1回事前学習のブログでも少し紹介をしましたが、このままいけば、今から半年後、来年度8月にはかつてのようにオーストラリアに行ってこれそうです!

 空港で飛行機に乗り降りする日も入れて、10日間の旅になります。旅の始めと終わりに少しだけ観光を入れて、メインは日中は現地の学校にお邪魔して午前中は英会話レッスン、午後は現地校生徒と交流ないし授業体験、そして夜と休日はホームステイ、というイメージです。

 この旅に向けて、そしてこの旅を精一杯有意義に、コストパフォーマンスよく体験してもらうために、早くから準備を始めます。現在の参加予定者は20名、普通科の生徒も数名います。学科に関係なく、一緒に行くメンバーとして、一律に指導してまいります。ブログ本題の「事前学習」に先立ちまして、11月には「参加者顔合わせ」、2学期終業式の日の午後には「パスポート説明会」を済ませております。パスポート説明会では、本件取扱業者(もちろん入札により決定した)のJTBさんからエージェントがいらして、パスポートの取得の仕方をはじめ、準備に必要な事務作業を細かく教えていただきました。前回の1月24日海外研修事前学習1回目には、冬休み前に宿題としてあった、業者さんを通じてホームステイ先に届くであろう「アプリケーションフォーム」という書類の下書きを、清書に向けて見直す活動がメインでした。

 

2月7日(水) 海外研修事前学習 2回目

 この日、元々の予定ではまず名札を作って、次に10分程度の英会話アクテビティをしたら、班決め、班長決め、全体のリーダー決め、各班でオーストラリアの現地校でやるであろう日本の文化等を紹介するプレゼンのネタ検討、と盛りだくさんになるはずでした。しかし!ちょっとしたハプニングから、内容としましては英会話アクテビティのみになってしまいましたが、非常に大切なことを学ぶ機会になりました!

 全員、名札を作って首に下げられました。表記は、近年はその国の氏名紹介音の語順というのがはやりですが、それならば漢字やかなで表記すれば、と思いますので、昔ながらのファーストネームが上段、ファミリーネームが下段で作ってもらいました。

 

 さて、問題の時間です。

予め、10分程度で済む英会話ゲーム的なものを頼んでありましたので、ジョッシュ先生から説明がありました。そうすると、あら?以外にもまるで理解できない? …本校の現ALTのジョッシュ先生、英語は極めて分かりやすいです。私も英語教員ですので、この30年間ほどで実に様々なALTの先生方にお世話になってきましたが、恐らく英語発音の聞きとりやすさと、説明に使う文や表現の分かりやすさは、もしかして1番ではないかな、と。そのジョッシュ先生が繰り返し説明することが、なかなか理解できない様子…

写真で、いち早く求められていることを理解した前方の女子3人が、何やら始めておりますが、他をご覧ください。

 各デスク3人ずつ座っていますが、教室の真ん中で分けて、左右で3対3でやるはずだった活動も、生徒の理解に合わせて多少イレギュラーになりました。

その後の様子をアニメーション的にご覧ください。

実は、この騒ぎ?が始まって早々に男子が1人私のところに来て、半分英語…いや一部英語で「分からないので助けて」と、ジョッシュ先生の指示の内容を尋ねてきました。2回も来たのですが、ここが大事な一瞬です、2回とも突っぱねました。英語で「オーストラリアで過ごしている時に、俺は一緒にはいない!自分で聞きなさい!」と。

 初めてですし、当然でもあり仕方がないのですが、簡単に言ってしまえば「なめていた」のでしょう。生徒たちの個々の性格の違いや資質がどんどん有体にさらけ出される場面ですが、大変そうな生徒ほど、ここは乗り越えてもらわねばなりません!だんだんと理解できて活動を始める生徒が増える中、いつまでも何をするべきか分からず、軽くパニックに陥ったとしても、本番中はそれでも「自分で」「英語で」なんとかするしかありません。何しろ「ホスピタリティー」が当たり前ではない外国に行こうとしているのですから。(大事大事!)

 

 それにしましても、ジョッシュ先生には少しご面倒をおかけしました。こうなることを見越して打ち合わせをしておいてあげられたらよかったのですが…。結局40分近くかかって、ずっと説明、ずっとやれている部分を褒め、ずっと理解につながる例を示し続け…本当にお疲れ様と有難うございました、です。どうにか最後までやりきりました。まあしかし、流石でもありました!「松本(私)は、あえて介入して説明補助をしたりしないんだな」と早々に彼が気が付いたのは、恐らく1秒以下の出来事、アクテビティが始まってすぐ私が部屋の端の机に座るその瞬間を見ただけで、だったと思います。今回の状況で日本人教員JTに助けを求めるALTの先生は存外多いのでは、と思いますが、彼は私の意図を酌んで(あとで確認できました)、その後1度も私には助けを求めず、慌てず取り乱さず「君たちが私の英語を聞いて、理解するんだよ」というスタンスでやり切ってくれました。(この人も大した方だなぁ!)

 とにかく、生徒たちにとりましてはまたとない大切な機会です、私も予定していた内容は早々に諦め(延期を決め)、このチャンスを最大限活かすことにシフトして、最後のまとめのところで、全体にフィードバックしました。「自分たちのホームグラウンドにいて、周り中同じ学校、同じクラスの生徒ばかりの中で、授業でも知っているジョッシュ先生1人とコミュニケーションをやりきらないで、オーストラリアに行って何をするのだ」と。(頑張れよ~~~!)

 

2月14日(水) 海外研修事前学習 3回目

 今年度はこれで最後、3回目の事前学習です。前回延期した決めごとをまずは済ませます。

①グループ決め

 …今回についてはまだ決定ではないものの、コロナ禍以前と同じように研修してこようと考えておりますので、恐らく現地校で日程の後半で「日本について」何かしらを紹介プレゼンする時間が設けられると考えております。それに向けて、まずは班決め。旅の目的を考えると、どんな人が自班にいようとも、積極的に交流し、意見交換し、うまくやってもらうのがいいでしょう。決め方は阿弥陀くじです。

白板にマグネットで貼ってあるアミダくじに生徒が記名する瞬間や、1人ずつ何班になったか確認するシーン、その後の各班に分かれて座るまでの撮影は、失念してしまいました…

②班長決め

 各自、所属班が決まったら、今度は座席を班ごとにして座り直し、各班でリーダーを選出してもらいました。ここで、あえて日本語で「欠席裁判」のお話を。体調の関係で欠席しているメンバーが数人いますが、リーダーのような責任あるポジションを、決定の場にいない人に押し付けてもいいことはない、メンバーがたとえ少なくても、いる人の中で班長を決めなさい、と。

③団長決め

 各班、班長が決まったら、1班ずつ確認。その後、班長5名は前に来てもらいました。

「この中から、全体のリーダーをやる人を選出しなさい。また、各班で待っている班員は、先にプレゼンネタを話し合い始めていなさい」in English.

 ここでうれしいハプニングが!ある班の女子が、全体のリーダーをやりたいので、班の班長も替わってもらっていいですか」と!これですよ、この積極性!素晴らしい!その班の班長も特段納得がいかない様子もなく、班長を交代した上で、その女子(次年度以降、Aさんと呼びましょうか)が無事に全体のリーダーに就任しました!

④プレゼンネタ検討・・・の前にヒント活動

 班長達は自班に戻り、ここから各班でプレゼンネタを話し合い始めるのですが、ヒント出しという事で、やはりまず先にジョッシュ先生に1つお願いしました。どういった目線でどういった話題を扱うと、研修当日の現地にてこのプレゼンでいい感じになるか、のヒントです。ジョッシュ先生ご自身を現地の子どもに見立て(昔の訪問校は幼稚園児から高校生までいる総合学校で、プレゼン相手は小学生だったので)、ランダムに思いついたことを一言でいいので発言してもらおうと。

 これ、「ブレインストーミング」の1つですが、人文科ではある程度やってきました。でも恐らく普通科では(いや国内全体で平均的に予測しても)、色々な授業を総合してもまだあまりやっていない活動なのでは、と思います。日本の教育が合アイディア出しや発表/発信技術に重きを置き始めたのは、まだ最近ですものね。「脳嵐ること」、つまりお題について思いつくことをとにかくぶわーっと挙げ出して並べ、そこから分野分けしたり方向性を見出したりするための活動で、思い出してみれば35年以上前、私が中学生の時、家庭の都合でアメリカのロサンゼルスに3年半ほど住んでいた時に、現地校でやっていたものです。当時は何の事やらでしたが。

 それで、ポンポンと生徒からアイディアが出るか…出ない!?また!?うーむ、先は長いですね。やっと一部男子たちからラーメンの話が出て、ジョッシュ先生が上手にそれを膨らませて、知っている人間には身近なはずの文化を知らない人にうまく興味を持ってもらえるような肉付けの例を示してくれました。(一所懸命やり取りして。)

 

今日は今日で、また貴重な時間でしたね。まあ、この後はあまり毎回「貴重な時間」が繰り返されても、だんだんもったいなくなりますが…とにかく積極的に!正確な英語とかじゃなく、コミュニケーションしようという気持ちが大切です!みんなお疲れ様でした。4月までに、各自で自班で扱いたい文化ネタを考えておきましょう。

 

 次年度、4月からは、原則毎週水曜日放課後に事前学習をやっていく予定です。英会話レッスンと班活動のほぼ2本立てで考えていますが、生徒の言語活動をもっともっと増やすには、多少力業が必要かもしれません。昔、私のクラスがコロナ勃発で確か第3回の事前学習を待たずに中止になる、その年度の上半期。私が前の年に転勤してきて副担任に入った1コ上のクラスが2年生になって、1学期間ずっと海外研修の事前学習をやっていた時は、座席を向かい合わせて2列置き、メンバーが時計回りに席を移動しながら、時間を切ってテーマに関する英会話を目の前に来た人とやり続ける(その中にALTもいる)、という英会話特訓をしておりました。あんな感じのも必要かな、と思います。それでは、顛末をお楽しみに!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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