6月6日(火)3年生キャリアガイダンス「卒業生の話を聞く」
準備は大変ですが、人文科の行事は、どれも楽しみです。この日もまた1つ、楽しみな行事が無事に開催されました。
6月6日(火)3年生キャリアガイダンス「卒業生の話を聞く」
人文科と言えど、学校設定科目「人文科探究」の授業は2年生までで終了です。現3年生までが旧教育課程で、学年全体で7時間目はありません。人文科の生徒も、3年生になると「人文科探究」はもう終了しており、普段は7時間目はないのですが、年に数回だけ「キャリアガイダンス」という枠組みで7時間目の時間を設けておりまして、その中の目玉がこの「卒業生の話を聞く」会です。
今回は4名の大学1年生が依頼を快諾してくださり、この日揃って参上してくれました!
今年は、人文科3年生のクラスの担任のアイディアで、「会場はL.L.教室1つ」「始めから先輩の人数の班を作り、先輩が各回10分で、各班を巡りながら同じ話を4回する」という形式で実施してみました。
直前。皆さま、しっかり来てくれました。主任の私から挨拶をし、担任のG教諭が現3年生クラスの状況と、どういったお話をいただきたいかを伝えます。もちろん、事前に全員に話していただきたいことについては資料付きで伝達済みですが。今回の先輩たちは、何やらよくある「実物提示」以外に「配布用メモ書き」まで用意してくれている人もいるようです。
さあ、いよいよ始まります。先輩方には先にL.L.教室の上座に移動してもらいました。
しっかり号令をした後、主任の私から「先輩達は本行事への参加の大前提として大学の授業を休んできてくれている。そのことを忘れてはいけない」という趣旨の話をしました。実は現1年生担任のY教諭がスプリングセミナーでお話していたことでもあり、ここで使わせていただきました。そして「楽しく話をする雰囲気は大切。でも、時間を割いて共有する内容は、是非有意義なものに。先輩だからこそ聞ける話、先輩にしか聞けない話を是非。」と。
そして、G教諭からは、この後の先輩から話すことや質疑応答のヒントとなるような、是非確認しておきましょう、という点が何点か出ました。
先輩たちと、各班の様子です。16通りの組み合わせですが、1通りずつ掲載します。
今年いらした校長先生(黒いジャケットの先生)も、人文科の取り組みを見にいらっしゃいました。
先輩たちからは、単なる体験談にとどまらず、心構えや大学受験に関わる諸分野の実情、不測の事態の対処と気の持ちよう等、我々教員が通り一辺倒の進路アドバイスをしようと思ってもなかなか口をついて出てこない、独自で貴重な話が次々に語られ、本行事の価値を再確認する次第です。
配布用の資料を自分で全員分用意して持参してくれた先輩が使った資料です。
サブタイトルだけ掲載しますと…
1.受験の流れについて
2.受験プラン
3.勉強計画について(アドバイス8点)
4.志望校について(アドバイス3点)
5.モチベーションの保ち方(アドバイス2点)
6.大学生活について(3点)
となっておりました。特に3番の勉強計画につきましては、大変具体的で核心を突いたアドバイスが記載されていて、生徒たちにとりましてこの紙はしばらく重要な資料となるでしょう。
また、先輩の1人が、実は昨年度に私が生徒対応した際に伝えた話を覚えていてくれて、この場でアドバイスとして紹介してくれたシーンもありまして、内心とても嬉しかったです。
このクラスは「とても元気が良い」クラスで、中には普段落ち着かない感じ?の者もいるのですが、この場は思いのほか全員が集中して熱心に聞き入っていました。いい雰囲気です!よく撮れた真剣表情ショットをどうぞ。
このクラスの担任のG教諭も、1つの班に定位置を決めて(講師の真横)、回ってくる先輩全員の話を熱心に聞き、また質問もしていました。また、講師の先輩方の旧担任のK教諭(奥でiPadを構えている人)もかけつけ、一人ずつ近くで話を聞いては嬉しそうに目を細めていました。分かります!私も1年前と先日のスプリングセミナーで、同じような表情になりましたから!この仕事の醍醐味の1つですね!
最後は、予定外でしたがG教諭から旧担任K教諭へ「講師の先輩方について何か紹介コメントをいただけますか」といったお願いが。これはナイスなお願いでした。「うちのクラスの選りすぐりです」とあり、1人ずつ、在学中の過ごし方や進路に関する悩みなどを紐解いて、一通り話を聞いた3年生たちも最後に更に合点がいったようでした。
間もなく終了です。クラスの代表からお礼の言葉です。立派に感謝を伝えました。
主任からの終わりの挨拶ということで、私からは「良い雰囲気で話を聞けていた」旨、改めて「依頼を快諾し来て下さる先輩がいるからこそ開催できる行事」である旨、4名お願いして4名来てくださったわけではなく、背後にはもっと諸事情がある旨、そして「今は自分の進路にまっしぐらでいい。でも1年後に、誰かはこうして、後輩のために来て欲しい」旨。何も受かった大学の偏差値順という事ではなく、進路に向けた取り組み具合を中心に様々な条件で白羽の矢を立てる旨、この場を借りてまずは伝えさせていただきました。
終了後、原則3年生たちは机と椅子を向きだけ直したら放課ですが、追加で個別に話を聞きたい者は例年同様残って個別相談OKです。やっぱり一定の人数は聞きたいようです。部活の先輩後輩の場合もありますね。
さあ、最後まで粘った3年生も去ったら、お楽しみタイム!
まずは旧担任のK教諭を囲んで集合写真撮影!そうこなくっちゃ!
そしてその後はやっぱり5人で積もる話に花が咲きます。他の卒業生の様子や噂を含め、和やかに交流を楽しんでいました。さらにその後はL.L.教室を後にし、職員室へ赴き、所縁の先生と話をするのも、卒業生にとりましても教員側にとりましてもこの行事の醍醐味の1つですから。
卒業生の皆様、この度は誠に有難うございました!