人文科ブログ

4月23日(火) スプリングセミナー! その4

4月23日(火)スプリングセミナー! その4

7時間目 OBOG講演会

 

 スプリングセミナー最後の時間には、人文科を卒業して2年目、大学2年生の先輩たちをお招きして、新入生にアドバイスをいただいています。今年は4名の先輩たちが都合を付けてはせ参じてくださいました。本当に感謝しています。

 この先輩たちの代はコロナ禍の影響を最も受けた代です。本格的に登校が始まったのが6月、以降人文科の独自行事もことごとく中止を余儀なくされました。それでも、どうにかして設けた代替行事や、3年間の間にだんだんと縮小版から復活していった学校行事の際は、高校生本来のしたたかさをもって、精一杯楽しんでいました。

 1年生は高校生になったばかりな上、「普通科に極めて近い学科」とは言え、「人文科」という学科に入って不安もあることでしょう。先輩たちからは、「春日部東高校の人文科でどんなふうに過ごしていけばいいのか」を、ざっくばらんにお話しいただきたいと思います。

 

 この時間は主任の私が司会を務めます。じゃあどうぞ、と丸投げしても、先輩たちも噺家ではありませんし、こちらからの質問に対して思うところを順番にお答えいただく形で進めました。途中、後半で質疑応答時間も設けましたが、私から投げかけた質問は以下の通りです。

 

❶勉強の仕方

❷部活と勉強の両立のコツ

❸探究へのアドバイス

❹人文科でよかったこと

~1年生から質問タイム(複数ありましたが、1つ選びました、「大学ってどんな場所、なぜ行く?」)~

❺1年生のうちにやっておいたほうがいいこと

❻人文科あるある

 

 先輩たちからどんなお話があったかは、生徒たちが記入して提出し、担任と副担任のお2人に選んでいただいた11人分のノート冊子から、総合して紹介します。

 

T先輩 女子 獨協大学 法学部 法律学科 2年生

 

❶勉強の仕方

・通学中にやる。電車の中など。スマホにいってしまうともったいない。

・英単語、読書など←活字に触れるのはいい

・長文で分からない単語は大きめの付箋にメモし、それをノートに貼った

 

❷部活と勉強の両立のコツ(吹奏楽部、平日も休日もみっちり活動)

・部活は全力でやる、引退までやると勉強へのけじめになる

・平日部活 → 休み時間に単語帳

・休日部活 → 朝、30分でもやる。特に夏は涼しくてやりやすい。

 

❸探究へのアドバイス

・情報収集が大事。これをサボると後々苦労する

 

❹人文科でよかったこと

・クラスが3年間替わらない → 友達がずっといる

・3年間同じ仲間で団結力があがる

・大学でのイベントは参加が非強制、高校での体育祭、文化祭などの同じクラスでの活動は良い思い出

・探究活動は文章力や忍耐力が向上する、大学でもレポートなどで活かせる

 

~1年生から質問タイム(大学ってどんな場所、なぜ行く?)~

・自分が勉強したいことを専門的にできる

 

❺1年生のうちにやっておいたほうがいいこと

・英語をやっておくといい → 単語をしっかり覚える (関連して)英検2級は早いうちにとっておくといい、受験で英語が免除になる場合アリ

 

❻人文科あるある

 ・校章が普通科と違う(えっそうなの!?と横の先輩)

 

T先輩 男子 國學院大學 経済学部 経営学科 2年生

 

❶勉強の仕方

・放課後残って19:00くらいまで勉強

・1年生のうちはテスト勉強に重点をおいた

・(お勧めはしないが、こなさねばならない)本を割いて薄くして、やる気を維持した

 

❷部活と勉強の両立のコツ

・両立できないパターンもある、自分は失敗例、学んだことは↓

・「無理を続けても続かない、休むべき時は休む、睡眠とメリハリが大事、部活等で遅くなったら無理せず寝る」

・自学よりも学校の課題をきちんとこなす

 

❸探究へのアドバイス

・具体的な案を決めたら、2年生になったら1人につき1人付く個別指導担当を「利用」しよう、大人の意見は参考になる

 

❹人文科でよかったこと

・縦のつながりが強い → 社会経験になる

・クラス3年間同じ → 仲の良い友達とずっとつながる、クラスの結束力が強くなる

 

~1年生から質問タイム(大学ってどんな場所、なぜ行く?)~

・将来の選択肢が広がる

・夢を見つけるため

 

❺1年生のうちにやっておいたほうがいいこと

・学校生活を楽しむ

・恋愛をしよう(笑)受験期になるときつい

 

❻人文科あるある

・普通科に対抗心抱きがちだよね

  

M先輩 女子 日本大学 文理学部 史学科 2年生

 

❶勉強の仕方

・テスト勉強は2週間前から始めた、苦手な科目は3週間前から

・中学よりも科目が多い → 計画をしっかり立てる、自分なりの勉強法を確立する

・古典や英語、音読は大事

・単語帳を作り、ペラペラみて覚えた

 

❷部活と勉強の両立のコツ(女子ハンドボール部)

・週6部活、土日も部活

・平日は次の日の小テストの勉強や、予習をする

・(当時あった)朝勉などの時間で課題や暗記系のものをやる

・与えられた課題はしっかり

・無理はしない、自分に必要なものを決める

 

❸探究へのアドバイス

・論文の書き方…資料や自分の言葉が大事

・自分のものにする

・大学のレポートなどに役立つ

 

❹人文科でよかったこと

・論文や人文科独自のイベントがある

・大学でも留学プログラムなどは自分で申し込む

・他のところではできないから主体的に参加しよう

・主体性を養える

 

~1年生から質問タイム(大学ってどんな場所、なぜ行く?)~

・自分のためになることがたくさんある

・組織に所属することの大変さと大切さを知れる

 

❺1年生のうちにやっておいたほうがいいこと

・英語、特に単語をやっておくと2、3年で苦労しない

 

❻人文科あるある

・社会科が得意な人が多い

  

Y先輩 女子 明治大学 政治経済学部 政治学科 2年生

 

❶勉強の仕方

・テスト勉強はやっておいたほうがいい → 大学の幅が広がる/習慣が身に付く

・大学に入るため

・自分の勉強法

・リスニング聞き流し

・英語の音楽をアプリに入れる

 

❷部活と勉強の両立のコツ

・(この状況自体)高校でしかできない、全力で(両立を)

 

❸探究へのアドバイス

・自分の興味のあるもので探究するべき

・2年間やることになる、先生などの前で発表もある

 

❹人文科でよかったこと

・探究でパソコン操作に慣れた → レポートやプレゼン作成に

・各種英語研修役立つ、ディスカッションなど

 

~1年生から質問タイム(大学ってどんな場所、なぜ行く?)~

・自分に合ったものがみつかる

 

❺1年生のうちにやっておいたほうがいいこと

・1,2年生は高校生活を楽しむ

・検定は重要

 

❻人文科あるある

・数学が苦手な人が多い、でも数学も大事です

 

 

 この後、1年生からお礼の言葉を述べ、先輩はいったん退場してとなりの準備室へ。

 

 退場後は、この場で担任のT先生が帰りのSHR。椅子の向きを基に戻し(前回ブログご参照)、1年生の長くて短いスプリングセミナーも終了です。

 放課後まだ卒業生と話したい生徒がいるかもしれないので、先輩たちには残って頂きました。例年、3年生でやはり卒業生を招いて行うキャリアガイダンスにおいては、放課後継続して話を聞きたい生徒が出がちですが、スプリングセミナーの場合はなかなかいませんでした(まだ1年生ですから)。ところが、今年は希望する生徒が出ましたので、先輩たちには再度会場にお戻り願い、しばしご歓談。

 

最後に、「11人分のノート冊子」から3枚ほど選んで、全体の感想頁を画像でご紹介します。

 

 

 連続7時間、お疲れ様でした!さあこれで、生徒たちもいっきに人文科探究に入り込んでいきます。