9月12日(火)人文科講演会
9月12日(火)人文科講演会
コロナ禍にて1回は中止(講師の方は翌年へ延期)、2回は校内開催となりました、人文科全体行事の「人文科講演会」。今年は、校外会場によい場所を担当のH教諭にみつけていただき、完全復活第一弾としましてとてもよい形で終えられました。
コロナ前は春日部イオンのイオンホールを2年(2回)ほど借りて実施しました。今後しばらくはここで…と考えていたところのコロナ禍。3年間、まさかのワクチン接種会場!とてもいい会場でしたし、学校から近いですし、この先会場予約をとれるようであれば戻ってもいいのですが、イオンホールはステージが無く、椅子はすべて自分たちで出し入れせねばなりません。一方、校内実施では人数と場所の関係でどうしてもリモートという形になってしまいます。移動が無いのは楽ですが、やはり「講演」という感じが弱まってしまいます。
新会場は、「春日部中央公民館」。久しぶりでしたが、校外のちゃんとした講演会用の会場は、やはりいいものです。H教諭が部活動で体育館として時折借りていた場所で、壁面収納式観客席をコートに出せば、立派な会場に早変わり。いかにも「講演会」という雰囲気でやれます。会場準備も、客席に関してはフロア保護シートをL字に敷くだけでよく、大変使い勝手の良い会場でした!
この日、1,2,3時間目は学校全体で「文化祭の片付け、閉祭行事、表彰」でした。4時間目から人文科生徒だけ動きが異なります。もっともそういう活動は年に何回も無いのですが…人文科生徒たちは現地集合で、多くの者が自転車。時間内に全員揃いました! 中には春日部駅から1駅だけ乗って八木崎駅で降りてきた生徒もいました。
校長先生から、講師の紹介です。
国境なき医師団から、助産師の髙橋先生がいらっしゃいました。
国境なき医師団は、その大きな主義としまして、一切どこの国や団体とも特別な関係を待たず、全て平等、全てフラットな相互関係の中で活動をされています。そのことを尊重させていただき、肖像を始め、あまり事細かに画像を掲載しないこととします。ただせっかくですので、髙橋先生(ご自分では先生ではない、とおっしゃりますが、圧倒的な経験値をお持ちの講演者ですから、「先生」で通させていただきます)の活動された国と、サブタイトルのあるポスターだけざっと紹介します。
スーダン
イエメン
パキスタン
ラオス
ナイジェリア
ヨルダン
レバノン
ケニア
シリア
…なんだか、政治経済や人権等に疎くても、いかにも大変そうな国々に思えますが、この後、ご講演の中で凄まじい体験談をたっぷりご紹介いただきました!すごい方から、お話をうかがえたものです!職員は正に「役得」!
主な活動は「緊急医療援助」、そして意外と恐らく一般に認知されていない「証言活動」。なるほど!団体の活動として医療面で助けるのは当たり前でしょうが、世界各地のシビアな現場で、何が起きているのか、どんな状態なのか、それを知らなかった人々に知ってもらうこと。問題の解決に向かって、大きく2つの異なる側面から取り組んでいるのですね。
その上での「独立性、中立性、公平性」。
髙橋先生のお話のされようは、資料画像を操りながら心地よい声で聴きやすい発音で小気味よく進められます。
しかしてその内容の凄まじさ!すごい熱意で上記各国での体験をどんどん紹介されました。証言活動の一環でもあるのでしょう。
紛争地、被災地、難民キャンプ、医療の届かぬへき地…困難というものや、それに直面した人の気持ちなどは、比較してどちらがより大変かとか、上下とかを考えるものでは無いとは思いますが、それでも、たとえ社会の影や裏で多様な困難を抱えていても、この日本は恵まれているのだな、と感じました。
質疑応答では、3年生男子から「高校生の立場でも、こういった世界の状況に貢献できることはありますか?」という趣旨の質問がありました。
的確なご回答をいただきました。まずは知ること。その上で可能であれば、募金やボランティア。なにしろまず知ることですね。確かに!
3年生の代表からお礼の言葉をお伝えし、拍手でお送りしました。
髙橋先生!有難うございました!
おまけ。
全て解散/撤収後、職場に帰るべく駐輪所へ向かうと、敷地内の公園にまだ人文科の生徒が数人残っていました。
3年生の女子が、ジャングルジムにたかって??いました( ´艸`) 一緒に歩いていた担任のG教諭が早速おもむいて、放課後のひと時を過ごしていました。いいですね、こういう時間も!
ちなみに、私は敢えて近づかず、遠くから撮影したのですが、1人私に気が付いてピースしてしています!
お疲れ様でした!