人文科ブログ

9月17日(火)人文科探究⑩ 1年生「夏課題の相互プレゼン」2年生「探究論文のPC入力始め」

9月17日(火)人文科探究⑩ 

1年生「夏課題の相互プレゼン」

2年生「探究論文のPC入力始め」

 相変わらず動きが重く、申し訳ありません。海外研修の詳細報告(速報を修正した形ですので日付は8月上~中旬)も大事な部分はようやく終わりましたが、お楽しみ?の付録回や自然特集(部活から)はまだです。隙を見て上げていきたいと思います。

 さて、夏休みが終わり、文化祭も人文科講演会も終わり、ようやく通常の授業の日々が始まりました。人文科探究の年間継続メニューの再開です。主任である私は、今回はまず1年生の教室に始めからお邪魔し、次に2年生の教室にお邪魔して、だいたい同じような内容の話をさせていただきました。

 今年の1年生は試験的に例年より早く「個人の研究対象」を見定め始めてもらっています。よって、夏課題は「自分の研究対象に関連したネタの蓄積」でした。2年生はと言うと、例年通り順調に、これまで研究してきた内容を正式に論文の形にし始めます。実のところ、夏課題はiPadにて1学期にポスター発表した研究内容を論文の構成で文書化する内容でしたので、作業としましてはすでにいったん入力してあるデータをGoogleからウィンドウズのワードへ変換して、学校のPC室で編集できるようにして、まずはフォントや書式等を整える、というところから始まります。

 

 それぞれ、時期としては本校人文科にて推奨している論文の型について、再度触れておくのによい時期です。次のような話をしました。

① 毎年、人文科の卒業生が「探究をやっていてよかった」と言うが、理由は大学での同級生に先んじて論文やレポート作成の指示を理解し動き始められるから

② 日本では残念ながら各種作文において「型」をあまりやり込まないので、作文の添削は点数化しにくいが、アメリカなどは型をしっかりやりこむので、採点も点数化しやすい。せっかくなので、学会に発表する際の学術論文のような型を体験してほしい

③ 人文科で推奨している型は、

 ❶自分で疑問に思ったことを言葉にする→「課題」

 ❷「課題」の答えを1つ、自分で考えてみる→「仮説」

 ❸「仮説」が正しいと主張できるよう、根拠をできれば3つ考える→「論証①②③」

 ❹「論証①②③」は、同じようなことを3つ※論ずるのではなく、視点を変える

  (例:「人」について論ずるなら、「年齢から」「性別から」「居住地から」のように)

   ※論証が1つだと反論1つで折れる。2つなら少し強い。3つあるとかなり強い。

 ❺「論証①②③」が「自分で言っているだけ」にならぬよう、高校生としてできる主な事として「引用」する。つまり、すでに世の中に出ている書籍等のメディアから、自分の主張を支えられる材料を借りて根拠にする。借りた情報については、「剽窃」という犯罪にならぬよう、書式に従い明記すること。 

 ❻最後に「ということで自分の「仮説:~~~」は正しい、と結ぶ→「結論」

…ということで、今日活動する際にちょっと念頭に置いておきましょう、と話しました。

 

2年生の様子

 先に1年生にお邪魔したので、2年生はちょうどデータ変換が終わるところで、書式の指示が始まったくらいでした。

担副のお2人で全体を指導します。

 

1年生の様子

 今回、担任のT教諭が出張のため、副担任のI教諭が手動で授業をされました。サマースクールに引き続き、このブログの1年生部分もI教諭にお願いしてみます。

 

任されました!
今回の人文科探求は夏休み課題のプレゼンを行いました。

少し嫌そうな表情をしている生徒も…(頑張ろう!)

3-5人班でチームを組み時間を計りながら行いました。3分で行いましたが話し始めると…“調べたまんま発表しても相手にはわからないだろうし”,“どう伝えたらわかりやすいかな”と色んなことを考えながらわかりやすく伝えようとするといくら時間があっても足りませんね!短い時間で簡潔にわかりやすく伝えるのって難しい!

そんな中で多くの生徒がプレゼンを聞いて質問をしていました。中には鋭い質問も。

こうやって話してみると充分だと思っていた内容ももっと掘り下げられることがわかり、論証の根拠もまだまだ穴があることに気づけましたね!

誰かに伝えてみると気づくことって意外とたくさん!(教員になってよりそれを感じるようになりましたね〜)

発表まで時間はまだまだあるので計画的に情報収集を行おう!