1月31日(火) 1年生「もくじ査読会①」2年生「論文最終訂正作業」
前回、1月24日(火)は、ご存じ埼玉県や大阪府の学校への不審FAXのせいで、人文科探究の授業も休講になってしまいました。1単位(週1回)の授業、今学期全部で5回しかない予定でしたのに、4回になってしまいました。2年生は前回の査読会の後半を諦め(もともと2回で全員をやる予定でした)、1年生は査読会1回目を諦めることに。まったく…
1月31日(火) 1年生「もくじ査読会①」2年生「論文最終訂正作業」
★2年生「論文訂正作業」
2年生が年末に提出した探究論文完成版ですが、これをもとに担任、副担任、そして私こと人文科主任とで、主に冬休みの間に全員分を読み、評価を出しました。その際、赤ペンでたくさん添削の書き込みをしました。生徒個人個人の最終的な評価は論文だけでなく年間総合の取り組みでつけられますし、校内に人文科生徒1人につき1人いる個別指導担当からも得ます。評価自体は項目とレベルがはっきり言葉で決められておりますので、評価者各自でその通りにくだすのみですが、評価に表れない不備や気になる点もあります。探究を理解してもらう最後の機会です。すべてスルーせず添削しました。
本来は24日の査読会が終わったところで我々が赤を入れた作品を生徒に返却するはずでしたので、担任の方で26日のLHRの終わりに返却となりました。そのタイミングで、私もクラスにお邪魔し、まずは2年間の労いと、厳しく添削した目的と、「今から研究し直すわけではないので、直せないものは直さない」ということをアドバイスしました。
論文はいったん「完成」しております。本来は誤字脱字や表記上のミス等を修正するための期間です。前回、1回目の査読会では(半数ですが)後輩も交えた査読も済んでおります。しかし今回、やはり実際に複数の教員に添削を受けたものを見直すと、担任の先生も含め、少し突っ込んで修正したい(させたい)部分も多く見受けられるようで、予定を1週間程度ずらすことになりました。何しろこの後は、論文データは業者発注で冊子になるのみ、ですから。
今日は、修正項目が少ない人もいますが、全体でパソコン室を使用できる最後の日、多くが気合を入れて自分の作品を見直しています。
★1年生「もくじ査読会①」
確認ですが、ここで言う「もくじ」とは、厚めの書籍の頭にある、何章が何ページというもののことではありません。各自の論文の「タイトルから、展開上置いていくサブタイトル」と、それぞれに少しだけ内容を示唆する文面を書き記したもののことです。冬休みに課題として出されて、全員が四苦八苦しながら提出しました。ご参考までに、具体的な枠だけご紹介します。
テーマ「 」 ← 分野の紹介
課題設定( ) ← 論文のタイトル
1はじめに
1-1 問題の所在 ← 自分の研究をすることになったきっかけ
1-2 課題設定 ← 自分の抱いた疑問(問い)を簡潔な言葉で(タイトルとほぼ同じ)
1-3 仮説の提示 ← 自分で考えた問いに対する答え
1-4 検討の対象、方法・視点 ← 用語の定義や、調べる範囲、条件など
2(論証1) ← 仮説が正しいというための理由や根拠をサブタイトル化
← 具体的に1つ目の根拠の中身を簡潔に記す
(自分の意見∔参考文献の引用)
3(論証2) ← 同上、2つ目(別視点から)
4(論証3) ← 同上(思いつかなければ無しでも可)
5考察 ← 結論で自分の仮説は正しいと言い切る前に何か考え等を述べたければ
6結論 ← 1-3の仮説が正しいと再度確認するところ
7今後の課題 ← 研究しながら新たに湧いた疑問や調べきれなかったことなど
引用参考文献 ← 論証を支えるために借りてきた情報の出所を所定の書式でリストアップ
実は、2年生の論文を添削して実感したことがあります。1年生のこの時期、もくじの段階で、主任が担任と一緒に全員分の冬課題…つまり目次に添削レベルで目を通しておいた方が、1年後の状況がよりよくなるのではないかと、新たに考えました。これまでは、担任が随時面談をし、また主任もなるべく授業に顔を出し、生徒が質問等あれば主任もアドバイスする、という対応でした。正直、自分が担任の時は、当時の主任にも頼りましたが、もくじというキリのところで全員に一気にフォローを入れる、ということはできておりませんでした。仕事は増えますが、今日の段階で1年生のもくじのほとんどに添削作業を入れられておりますので、今後に向けていい感触を得ています。
それはそれ、今日の査読会はいったん冬に提出したものを使っての、班別の活動となります。互いに発表し合う際、いい発表にするために、発表者だけでなく聴衆もそれぞれ何に留意すべきか、またきちんと「査読」になるように、人のもくじについて見るべき点など、これらを担任の先生が明示しました。極めてしっかり指導しております。
質疑応答、聴衆全員のコメントも含めて、1回10分で回していきます。
よいアドバイスが入りました。「発表者が聴衆に質問してもいい」と、具体例が。
これはナイスです!発表者側が、半信半疑な項目などに少し当たりをつけられるかもしれません。
ちなみに、iPad上の活動ですので、見た目は担任もiPadを操作しながらの指示で、生徒も同じです。生徒各自も担任も、全員のデータを確認できるように設定済みです。作業面積は小さいのですが、便利です。ペーパーレスですね。
下は、教員のiPadですが、このように全員のデータが一覧になっていて、選択するとそれを拡大でき、こちらからの書き込みも可能です。
1年生は、予定ではもう1度自分達だけで査読会を行い、最終回は2年生にもくじを見てもらう合同査読会、となっております。
★今年度記事一覧
4月19日投稿 「人文科新主任挨拶」
4月19日投稿 「4月8日(金)入学式!」
4月22日投稿 「4月15日(金)スプリングセミナー!(前半)」※お勧め
4月22日投稿 「4月15日(金)スプリングセミナー!(後半)」※お勧め
4月26日投稿 「4月19日(火)人文科対面式」
4月26日投稿 「4月26日(火)1年生 図書館ガイダンス」
4月26日投稿 「4月26日(火)2年生 人文科探究個別指導担当者にご挨拶」
5月19日投稿 「5月10日(火)1年生 多面的思考トレーニング①」
5月20日投稿 「5月17日(火)1年生 ネタ帳を作ろう① + 2年生の活動も少し紹介
5月31日投稿 「5月31日(火)1年生 多面的思考トレーニング②マンダラート」
5月31日投稿 「5月31日(火)2年生 ポスター発表準備③
6月9日投稿 「6月2日(木)3日(金) 体育祭予行・本番(人文科にフォーカス)」
6月10日投稿 「6月7日(火) 3年生 キャリアガイダンス卒業生の話を聞く」
6月16日投稿 「6月14日(火) 2年生 ポスター発表プレ発表会」
6月16日投稿 「6月14日(火) 1年生 論文の型を学ぶ・論文完成までの道のり」
6月29日投稿 「6月28日(火) 2年生 ポスター発表本番!」
8月30日投稿 「8月26日(金) 1年生 サマースクール」
9月7日投稿 「9月6日(火)1年生「ネタ帳の整理→自分の興味の分類」2年生「論文構造の再確認」
9月20日投稿 「9月9日(金)10日(土)「文化祭」
9月20日投稿 「9月13日(火) 人文科講演会」
9月22日投稿 「9月20日(火)2年生「論文入力開始」1年生「ネタ帳分類2」
9月28日投稿 「9月27日(火)1年生「ネタからのマンダラート」2年生「論文打ち込み2日目」
10月7日投稿 「10月4日(火)1年生「参考文献追加」2年生「論文打ち込み3日目」
10月12日投稿 「10月11日(火)1年生「SDGs関係(地球カレンダー)」2年生「論文査読会」
10月31日投稿 「11月5日(土)人文科フェアへのお誘い」
11月11日投稿 「11月1日(火)1年生「SDGs関係②」2年生「論文修正」
11月11日投稿 「11月8日(火)1年生「個人テーマ検討」2年生「続・論文修正」
11月17日投稿 「11月15日(火)1年生「個人テーマ検討2」2年生「続・論文修正」
11月22日投稿 「11月22日(火)1年生「個人テーマ検討3」2年生「続・論文修正」
※ 11月22日投稿 人文科フェアご来場者アンケートにあった疑問点・不安点についての回答・コメント(ブログではなく、1つ前の層です)
11月29日投稿 「11月29日(火)1年生「個人テーマ検討4」2年生「論文完成・提出」
12月20日投稿 「12月6日(火)1年生「個人テーマ検討5」2年生「論文完成・提出2」
1月18日投稿 「1月17日(火)「探究論文 2年生1年生合同査読会」