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人文科 オーストラリア海外研修事前学習②③

人文科 オーストラリア海外研修事前学習②③

 コロナ禍で何度も中止を余儀なくされた、目玉行事「オーストラリア海外研修」。1年生のうちに参加者を公募し、2年生の夏に行きます。定員に空きがあれば、普通科にも声をかけます。今年度実施しました復活第一弾「国内語学研修」の回や、第1回事前学習のブログでも少し紹介をしましたが、このままいけば、今から半年後、来年度8月にはかつてのようにオーストラリアに行ってこれそうです!

 空港で飛行機に乗り降りする日も入れて、10日間の旅になります。旅の始めと終わりに少しだけ観光を入れて、メインは日中は現地の学校にお邪魔して午前中は英会話レッスン、午後は現地校生徒と交流ないし授業体験、そして夜と休日はホームステイ、というイメージです。

 この旅に向けて、そしてこの旅を精一杯有意義に、コストパフォーマンスよく体験してもらうために、早くから準備を始めます。現在の参加予定者は20名、普通科の生徒も数名います。学科に関係なく、一緒に行くメンバーとして、一律に指導してまいります。ブログ本題の「事前学習」に先立ちまして、11月には「参加者顔合わせ」、2学期終業式の日の午後には「パスポート説明会」を済ませております。パスポート説明会では、本件取扱業者(もちろん入札により決定した)のJTBさんからエージェントがいらして、パスポートの取得の仕方をはじめ、準備に必要な事務作業を細かく教えていただきました。前回の1月24日海外研修事前学習1回目には、冬休み前に宿題としてあった、業者さんを通じてホームステイ先に届くであろう「アプリケーションフォーム」という書類の下書きを、清書に向けて見直す活動がメインでした。

 

2月7日(水) 海外研修事前学習 2回目

 この日、元々の予定ではまず名札を作って、次に10分程度の英会話アクテビティをしたら、班決め、班長決め、全体のリーダー決め、各班でオーストラリアの現地校でやるであろう日本の文化等を紹介するプレゼンのネタ検討、と盛りだくさんになるはずでした。しかし!ちょっとしたハプニングから、内容としましては英会話アクテビティのみになってしまいましたが、非常に大切なことを学ぶ機会になりました!

 全員、名札を作って首に下げられました。表記は、近年はその国の氏名紹介音の語順というのがはやりですが、それならば漢字やかなで表記すれば、と思いますので、昔ながらのファーストネームが上段、ファミリーネームが下段で作ってもらいました。

 

 さて、問題の時間です。

予め、10分程度で済む英会話ゲーム的なものを頼んでありましたので、ジョッシュ先生から説明がありました。そうすると、あら?以外にもまるで理解できない? …本校の現ALTのジョッシュ先生、英語は極めて分かりやすいです。私も英語教員ですので、この30年間ほどで実に様々なALTの先生方にお世話になってきましたが、恐らく英語発音の聞きとりやすさと、説明に使う文や表現の分かりやすさは、もしかして1番ではないかな、と。そのジョッシュ先生が繰り返し説明することが、なかなか理解できない様子…

写真で、いち早く求められていることを理解した前方の女子3人が、何やら始めておりますが、他をご覧ください。

 各デスク3人ずつ座っていますが、教室の真ん中で分けて、左右で3対3でやるはずだった活動も、生徒の理解に合わせて多少イレギュラーになりました。

その後の様子をアニメーション的にご覧ください。

実は、この騒ぎ?が始まって早々に男子が1人私のところに来て、半分英語…いや一部英語で「分からないので助けて」と、ジョッシュ先生の指示の内容を尋ねてきました。2回も来たのですが、ここが大事な一瞬です、2回とも突っぱねました。英語で「オーストラリアで過ごしている時に、俺は一緒にはいない!自分で聞きなさい!」と。

 初めてですし、当然でもあり仕方がないのですが、簡単に言ってしまえば「なめていた」のでしょう。生徒たちの個々の性格の違いや資質がどんどん有体にさらけ出される場面ですが、大変そうな生徒ほど、ここは乗り越えてもらわねばなりません!だんだんと理解できて活動を始める生徒が増える中、いつまでも何をするべきか分からず、軽くパニックに陥ったとしても、本番中はそれでも「自分で」「英語で」なんとかするしかありません。何しろ「ホスピタリティー」が当たり前ではない外国に行こうとしているのですから。(大事大事!)

 

 それにしましても、ジョッシュ先生には少しご面倒をおかけしました。こうなることを見越して打ち合わせをしておいてあげられたらよかったのですが…。結局40分近くかかって、ずっと説明、ずっとやれている部分を褒め、ずっと理解につながる例を示し続け…本当にお疲れ様と有難うございました、です。どうにか最後までやりきりました。まあしかし、流石でもありました!「松本(私)は、あえて介入して説明補助をしたりしないんだな」と早々に彼が気が付いたのは、恐らく1秒以下の出来事、アクテビティが始まってすぐ私が部屋の端の机に座るその瞬間を見ただけで、だったと思います。今回の状況で日本人教員JTに助けを求めるALTの先生は存外多いのでは、と思いますが、彼は私の意図を酌んで(あとで確認できました)、その後1度も私には助けを求めず、慌てず取り乱さず「君たちが私の英語を聞いて、理解するんだよ」というスタンスでやり切ってくれました。(この人も大した方だなぁ!)

 とにかく、生徒たちにとりましてはまたとない大切な機会です、私も予定していた内容は早々に諦め(延期を決め)、このチャンスを最大限活かすことにシフトして、最後のまとめのところで、全体にフィードバックしました。「自分たちのホームグラウンドにいて、周り中同じ学校、同じクラスの生徒ばかりの中で、授業でも知っているジョッシュ先生1人とコミュニケーションをやりきらないで、オーストラリアに行って何をするのだ」と。(頑張れよ~~~!)

 

2月14日(水) 海外研修事前学習 3回目

 今年度はこれで最後、3回目の事前学習です。前回延期した決めごとをまずは済ませます。

①グループ決め

 …今回についてはまだ決定ではないものの、コロナ禍以前と同じように研修してこようと考えておりますので、恐らく現地校で日程の後半で「日本について」何かしらを紹介プレゼンする時間が設けられると考えております。それに向けて、まずは班決め。旅の目的を考えると、どんな人が自班にいようとも、積極的に交流し、意見交換し、うまくやってもらうのがいいでしょう。決め方は阿弥陀くじです。

白板にマグネットで貼ってあるアミダくじに生徒が記名する瞬間や、1人ずつ何班になったか確認するシーン、その後の各班に分かれて座るまでの撮影は、失念してしまいました…

②班長決め

 各自、所属班が決まったら、今度は座席を班ごとにして座り直し、各班でリーダーを選出してもらいました。ここで、あえて日本語で「欠席裁判」のお話を。体調の関係で欠席しているメンバーが数人いますが、リーダーのような責任あるポジションを、決定の場にいない人に押し付けてもいいことはない、メンバーがたとえ少なくても、いる人の中で班長を決めなさい、と。

③団長決め

 各班、班長が決まったら、1班ずつ確認。その後、班長5名は前に来てもらいました。

「この中から、全体のリーダーをやる人を選出しなさい。また、各班で待っている班員は、先にプレゼンネタを話し合い始めていなさい」in English.

 ここでうれしいハプニングが!ある班の女子が、全体のリーダーをやりたいので、班の班長も替わってもらっていいですか」と!これですよ、この積極性!素晴らしい!その班の班長も特段納得がいかない様子もなく、班長を交代した上で、その女子(次年度以降、Aさんと呼びましょうか)が無事に全体のリーダーに就任しました!

④プレゼンネタ検討・・・の前にヒント活動

 班長達は自班に戻り、ここから各班でプレゼンネタを話し合い始めるのですが、ヒント出しという事で、やはりまず先にジョッシュ先生に1つお願いしました。どういった目線でどういった話題を扱うと、研修当日の現地にてこのプレゼンでいい感じになるか、のヒントです。ジョッシュ先生ご自身を現地の子どもに見立て(昔の訪問校は幼稚園児から高校生までいる総合学校で、プレゼン相手は小学生だったので)、ランダムに思いついたことを一言でいいので発言してもらおうと。

 これ、「ブレインストーミング」の1つですが、人文科ではある程度やってきました。でも恐らく普通科では(いや国内全体で平均的に予測しても)、色々な授業を総合してもまだあまりやっていない活動なのでは、と思います。日本の教育が合アイディア出しや発表/発信技術に重きを置き始めたのは、まだ最近ですものね。「脳嵐ること」、つまりお題について思いつくことをとにかくぶわーっと挙げ出して並べ、そこから分野分けしたり方向性を見出したりするための活動で、思い出してみれば35年以上前、私が中学生の時、家庭の都合でアメリカのロサンゼルスに3年半ほど住んでいた時に、現地校でやっていたものです。当時は何の事やらでしたが。

 それで、ポンポンと生徒からアイディアが出るか…出ない!?また!?うーむ、先は長いですね。やっと一部男子たちからラーメンの話が出て、ジョッシュ先生が上手にそれを膨らませて、知っている人間には身近なはずの文化を知らない人にうまく興味を持ってもらえるような肉付けの例を示してくれました。(一所懸命やり取りして。)

 

今日は今日で、また貴重な時間でしたね。まあ、この後はあまり毎回「貴重な時間」が繰り返されても、だんだんもったいなくなりますが…とにかく積極的に!正確な英語とかじゃなく、コミュニケーションしようという気持ちが大切です!みんなお疲れ様でした。4月までに、各自で自班で扱いたい文化ネタを考えておきましょう。

 

 次年度、4月からは、原則毎週水曜日放課後に事前学習をやっていく予定です。英会話レッスンと班活動のほぼ2本立てで考えていますが、生徒の言語活動をもっともっと増やすには、多少力業が必要かもしれません。昔、私のクラスがコロナ勃発で確か第3回の事前学習を待たずに中止になる、その年度の上半期。私が前の年に転勤してきて副担任に入った1コ上のクラスが2年生になって、1学期間ずっと海外研修の事前学習をやっていた時は、座席を向かい合わせて2列置き、メンバーが時計回りに席を移動しながら、時間を切ってテーマに関する英会話を目の前に来た人とやり続ける(その中にALTもいる)、という英会話特訓をしておりました。あんな感じのも必要かな、と思います。それでは、顛末をお楽しみに!