人文科ブログ

9月6日(火)1年生「ネタ帳の整理→自分の興味の分類」 2年生「論文構造の再確認」

2学期が始まりました。

日程上、幸運なことに?文化祭関係にはじかれることなく学期当初の授業を実施できました。

 

1年生 「ネタ帳の整理→自分の興味の分類」

 1年生の2学期中間考査までの大まかな目標は、ゆくゆくは論文作成のためにどんな研究をしたいのか、自分の興味関心分野とそこでいだく疑問点の確認、ということになります。興味関心対象の情報、つまり「ネタ」がたくさん欲しい時期です。

 夏休みの課題が「ネタ帳作成」でした。これは、何しろ自分がふと興味を持った事柄について、書籍でも新聞記事でもネット上の上方でも、はたまたチラシや雑誌や商品パッケージまでなんでもいいので集めてファイリングしましょう、というものでした。書籍等をそのままファイリングはできませんので、原則、教室に常備してあるファイリング専用紙に必要な情報を記入してこれを綴じ込む、という形式です。

 例年、どうしても書籍が少なくなり、ネットからの情報が多くなってしまうのですが、今回は担任のT教諭の指導あってか、ほとんどが書籍情報でした。最終的に論文に記載する引用参考文献はやはり書籍が複数ほしいものですから、これは良いことですが、自ずとネタ数は少なめになってしまいます。そこで今回は入学前課題の「ネタ」や、担任オリジナル「ゴールデンウィーク課題」の「ネタ」も合わせての活動ということにして、授業は担任主導でお願いしました。

 

 まずは、各自集めたネタに「何のネタか」小分野名を付箋にメモしていきます。

 

その後、ネタをグループ分けしていきます。色々考えながら、これらは同じ分野かも、と思うものをまとめていきます。

 

 

  次に、まとまった付箋に、大グループ名をつけていきます。必要に応じ、iPadも使用しながらまとめていきます。 

 

こちら、活動内容が最も分かりやすい例。

 

 こうして、1年生は2学期中間考査までに、自分の興味や疑問を整理したり追加したりして、論文のために研究することを見出していきます。次回はグループ分けして整理のついたネタ帳を班内で発表し合います。

 

2年生 「論文構造の再確認」

 2年生はいよいよ論文の原稿入力が始まります。夏休みの課題でポスター発表までの研究内容を文章化はしてありますので、これをPC入力します…と言うと、入力だけが作業内容のように聞こえるでしょう。しかし、例年、授業は週1回ペースとは言え、各自がPC内で論文原稿を完成させるのに、11月いっぱいくらいまではかかるのです。

 一応、学術論文の書式で統一したいので、全体の章立ての約束事や、部分ごとの文字の大きさや字体も統一となります。さらに、参考文献から引用した文章をどのように表示するかについても約束事があります。

 こういった見た目の約束事の前に、そもそも生徒たちが書いてきた論文の手書き原稿自体が、今更「論文の構造」になっているか。これが重要です。実は、生徒たちはポスター発表まで「個別指導担当」に指導をうけながら自分の主張をまとめてきたわけですが、ポスター発表用パワーポイント原稿作り、および夏休み中の自力での論文原稿化の作業の中で、「論がねじれる」ことがわりとあるのです。

 簡単に述べますと「自ら立てた疑問」に、「自ら考えた仮説」があり、この仮説が正しいと証明するための「自ら考えた根拠」が最低2つはあり、よって「自分の仮説は正しい=結論」という構造になっているか。もちろん、根拠のところでは、自分が勝手に述べているだけにならないように、かつ剽窃(人が世に出した文章などの情報を自分が出したかのように盗む罪)にならないように約束事を守りながら、参考文献からの引用等をふんだんに入れねばなりません。

 このような、論文の基本構造を見直しながらの入力になりますので、意外と時間がかかるものなのです。さらにここに字数の問題も加わります。一応「2000字以上」という条件がありますが、多くの場合、夏休みの課題で書いてきた論文の手書き原稿を入力してみると、全然2000字に足りず驚くものです。かといって、論文の性質上、「無駄な文/表現」つまり「疑問→仮説→根拠に関係のない情報」「文学的効果」「蛇足」は一切不要ですから、字数が不足しすぎる場合、根拠の肉付けを補強していくしかありません。

 

 今回は、私こと人文科主任が初めて2年生の授業を主導でやらせていただきました。なかなか前任のようにバランスよくやれませんで、1学期の間は1度も2年生の探究授業に顔を出せませんでした…さすがに、2年間の探究の仕上げである論文の入力が始まるここで、しっかり論文構造を再確認したいと考えました。

単純に論文の構造について「これこれこうなっているのだ」と説明するだけでは大変つまらない時間になりかねませんので、私の独自ネタであり、スプリングセミナーや中学校での体験授業でも使った「幽霊」を用いて、楽しく?やりました。

●疑問「幽霊は実在するのだろうか」

●仮説「幽霊は実在しない」 ※「幽霊」の定義、「実在」の定義

●根拠1「幽霊の見た目」から実在性を崩す

●根拠2「幽霊の出現条件」から実在性を崩す

●根拠3「その他:幽霊の行動や目撃が極めて人によること等」から実在性を崩す

●結論「よって、幽霊は実在しない」

…専用の論文構造ワークシートを模造紙大に拡大して用い(記入した部分だけ剥がして移動して貼り直せるよう仕込んである)、根拠123では2年生の意見も聞きながら(笑いもとりつつ)、論文の構造を作っていき、その内容を論文の書式で並べてみせる、というやり方をしました。またこの後生徒たちには、担任から各自に返却された課題の論文手書き原稿を見ながら、改めて論文構造ワークシートに内容を箇条書きでメモしてもらい、構造に異常がないか、確認してもらいました。

 

 

★今年度記事一覧

 4月19日投稿 「人文科新主任挨拶」

 4月19日投稿 「4月8日(金)入学式!」

 4月22日投稿 「4月15日(金)スプリングセミナー!(前半)」※お勧め

 4月22日投稿 「4月15日(金)スプリングセミナー!(後半)」※お勧め

 4月26日投稿 「4月19日(火)人文科対面式」

 4月26日投稿 「4月26日(火)1年生 図書館ガイダンス」

 4月26日投稿 「4月26日(火)2年生 人文科探究個別指導担当者にご挨拶」

 5月19日投稿 「5月10日(火)1年生 多面的思考トレーニング①」

 5月20日投稿 「5月17日(火)1年生 ネタ帳を作ろう① + 2年生の活動も少し紹介

 5月31日投稿 「5月31日(火)1年生 多面的思考トレーニング②マンダラート」

 5月31日投稿 「5月31日(火)2年生 ポスター発表準備③

 6月9日投稿 「6月2日(木)3日(金) 体育祭予行・本番(人文科にフォーカス)」

 6月10日投稿 「6月7日(火) 3年生 キャリアガイダンス卒業生の話を聞く」

 6月16日投稿 「6月14日(火) 2年生 ポスター発表プレ発表会」

 6月16日投稿 「6月14日(火) 1年生 論文の型を学ぶ・論文完成までの道のり」

 6月29日投稿 「6月28日(火) 2年生 ポスター発表本番!」

 8月30日投稿 「8月26日(金) 1年生 サマースクール