7月25日 前回心残りリベンジ(失敗)と初苗作り
7月25日 前回心残りリベンジ(失敗)と初苗作り
正直、前回の古利根川でのボラクエスト諦めは、心残りでした。この日の朝も、ポイントは上流に数十メートル移動しますし、前回ほどではありませんでしたが、捕まえられそうな感じでしたし、何より校歌にも出てくる古利根川をフィールドにしないのももったいないですから、迷わず「行きましょう」と投げかけました。
まだ文化祭までに各自がやっておくべきこと等も見えておらず、誰も嫌だとは言いませんので、いい時間にせねばという責任感は当然あります。
考えていたポイントは2か所。春日部駅東口駅前通りが古利根川を越える「公園橋」の、1つ上流の橋のたもとに、いい感じに水草に囲まれた淀みがあります。実は前回も今回も、朝通りかかってみると、わくわくするほど大小雑多な魚や亀などがいました。ここは水面まで柵を超えてさらに2m近くありますので、観察のみです。ここで様々な魚などを観察した後、ボラポイントへ移動します。学校から最短距離で古利根川に出て、あとは岸辺の道路を伝って自転車で行きます。
さあ、最初の、観察用ポイントです。自信をもってみんなにすすめながら覗くと、あら、なぜでしょう…?あんなにわんさかいた大小の魚たちが、ほとんどいません。よくみないと見つからないくらいに減っていました。
内心腑に落ちない感じでしたが、みなそれぞれ頑張って色々見つけていましたので、まあいいか…?
フナの群れです。7匹います。
ウシガエルのオタマジャクシです。特定外来生物として駆除が進んでいますが、人間の都合ですので可哀そうなものです。「まだいたんだな、頑張れよ」
さあいよいよボラポイントですが…あら???こっちも???数があからさまに減っていました。大群でひしめいているからこそ色々と「つかまってくれるイレギュラー」を期待できるのに…これは今日は企画倒れだな…
ポイントの全景です。色々やりやすくはありますが…
最初のハンターたちDEHN君たち。何しろ魚群が地上の人影に落ち着くまでは勝率はゼロに近いと思い、そう伝えましたので、みなじっ…………と。
今日は本当は「苗」植え付けだし、時間もあるし、だめだこりゃあ、と諦めて、皆でいったん網を入れました。
ポイントのすぐ脇の、立入禁止でカメラ監視がある場所には、けっこういましたので、いるとどんな感じなのか、皆に生で見てもらいました。写真では中央と右端中央と2班、ボラが水面で採餌活動をしています。…今日のこの状況、くやしい~
帰りがけ、もうほとんど帰校していますが、第2グラウンド脇の用水にて。ここは水域が袋小路になっていて(写真手前)、水路幅も1mなく、水深も行き止まりあたりが20cmくらいで、上流に行くにしたがってどんどん浅くなるので、網による魚捕りにはいいポイントです。みんな暑い中、自転車で遠くまで行って、フィールドワークの醍醐味を何も味わわず帰ってきましたので、ポイント紹介がてら短時間のつもりで寄りました。
ここではみなそれなりに楽しみましたが、ハプニングが。H君が、せっかくミシシッピアカミミガメを(多分初めて)網で捕まえたのですが、土管の上に網を乗せ、その結果亀は仰向けに土管に乗ったのですが、3人程で囲んでわいのわいのっといいかけた時に突然亀が暴れて水路にぼちゃん!亀が捕れたなら撮影しようと私がカメラを持った瞬間でした。その後、ほんの3m位の範囲ですが、物凄い再捕獲圧を逃れ、網に入りませんでした。いやあ、H君くやしかろう!今日はまた色々勉強になりました。
さて、生物室に帰ってきて、涼しいところで、今日は全員で苗作りです。実は、現役部員にとっては初めての作業。これまで世話してきた「売れ残り」苗群は、卒業したA君と、引退して受験勉強を頑張っているであろう3年生BCさんが、植え付けたものなのです。
今回植え付ける苗は、過去に人気の高かった「コダカラベンケイソウ」です。コロナ禍以降、子宝(無性芽)を付けまくり落としまくり、拾って一時退避と置いたところで成長しまくり、ですので、苗はタップリあります。
昔購入した新品の小苗用プラポット全てと、あと中庭の苗コーナーでだんだん増えている「今何も生えていない」土入りポット全てを使います(シロバナタンポポが生えてきたらラッキー!)。文化祭用に購入したタライに、この日あらかじめ購入しておいた土をいれて、前回のように攪拌させました。2人ずつチームを組ませ、チームごとに作業場を決めて、植え付け開始。教卓から苗を、タライから適量の用土を持ち帰り、指示を参考に原則1ポット4苗で植え付けます。
みんな似たようなものかと思ったら、非常に丁寧な作業をした者も、不真面目ではないがテキトーな者もいて、やはりでるものだなと( ´艸`)。
無事植え付け作業が終了したら、苗トレーに乗せ、中庭に設置。いやあー今日はおつかれ様!
おまけです。前々回、「成虫になって一度も食事をしていないカブトムシから生まれた卵」をケースに入れましたが、なんと孵化しておりました。ちゃんと、部活の冒頭で担当のJ君が真っ先にみつけ、「先生、孵っています!」と報告してくれました。
となればこのケースはすぐ手狭になります。もとの幼虫飼育タライに移すことにしました。この時は数えなかったのですが、写真も併せて判断すると30匹以上はいたかと思います。 70以上あった卵の半分くらいが孵ったでしょうか。
恒例の「幼虫がみな潜るまで皆で見る」やつです。
こういうのはいつも担当者以外には何も指示していませんが、自発的にこうなります。部員が自分で興味を持って部活の中で生き物を観ることはいいことなので、せかさず付き合います。
ほんとうは先に離脱したい部員とか、いるのかもしれませんが、まあ。