6月20日 文化祭に向けてミーティング
「広報」ということで、ブログ更新を頑張りながら、「いったいどなたか、コレ見ている人はいるのだろうか」という思いも持っておりましたが、ひょんなことから「在校生の保護者の方で楽しみにしている方がいらっしゃる」ことが分かり、大変嬉しく思いました!有難いことです。何人いらっしゃるか分からず大変申し訳ありませんが、読者の皆様、今後とも、よろしくお願いします!
さて、私が生物部の顧問になって、3年が過ぎ、4年目が始まっています。
1年目:部員数2名・・・3年生1名(5月くらいに希望して引退)、1年生1名(A君!)
※文化祭:展示・ふれあい体験・餌やり体験・販売・我が家のペット写真コンテスト
2年目:部員数3名・・・2年生1名、2学期後半から1年生女子2名兼部で入部(BさんCさん)
※2月末からコロナ禍、6月まで休校
※文化祭:中止
3年目:上記部員+1年生6名入部(1名3月で退部)
※文化祭:(コロナ禍継続、クラスは全て事前に動画を作成、本番は教室にてこれの視聴、文化部のみ展示あり。出席番号奇数偶数分けによるAMPM分散登校での文化祭運営/参加…という条件でしたので、→)展示のみ ー 生物室内を巨大な進化の系統樹にみたて、飼育栽培動植物を系統樹の先端に配置
…今年、新生生物部としまして初めて、本来あるべき「生徒が自分で考えて作る文化祭」に挑戦します。
文化祭に向けて話し合い
いつも、部員たちは来るとかなり広めに机を使います。今回は活発な意見交換を狙って、一通り世話の作業が終わった後、教室前方中央に寄って2人組で着席してもらいました。文化祭といっても現部員は従来の形を一度も見たことがありません。気を付けて進めたいところです。
★運営面:委員会、部活、クラスと3つの所属団体の責任の兼ね合いについても未体験です。やりたいことと部員数、バランスよく設定しなければなりません。
★準備:やりたいことを考えたら、それを実現するための材料、道具、作り方や手間、購入先や購入方法等も具体的に考えねばなりません。
★展示:考えようですが本来中心にあるべき???個人研究は、結局本格的に始められていません。かといって普段展示されている動植物をそのまま見せても、文化祭の展示というには弱いです。過去2回の文化祭での様子をプロジェクターで投映して、生物室の使い方についてイメージを沸かせてもらいました。
一通り条件等を説明したら、時間を取り、2人組で話し合ってもらいました。かなり活発に案を出し合い始めて、いい雰囲気でした。
部長さんに話し合いにて部長らしい動きをしてもらうのも、実は現生物部にとりまして初めてです。前に出てもらい、皆の意見をまとめてもらいました。
今年度、県内で出ました「文化祭を一般公開に戻してほしい」議論ですが、恐らく各校でどうするか判断の最中ではないかと思います。本校も、元々今年度は校内公開で決まっており、まだ一般公開に踏み切るという判断には至っておりません。どちらになりましても一職員としましては前向きに受け止めていくべきですが、文化祭の出展の方向性を左右する条件ですので、どうなるかやきもきしています。部員たちから出た次のアイディアですが、どちらの公開形式になろうとも、彼らがやりがいと達成感を味わえるよう考えていければと思います。
★学校を中心とした大きな地図に用水路などを示し、各ポイントで採集できた魚などを地図上のポイント付近に展示し、そのまま販売もする
★魚すくい・・・採集した淡水魚で金魚すくい的なゲームをお客様に楽しんでいただく
★四つ葉探し・・・前回の活動からのアイディアですね。四葉の出る株を栽培し、お客様に株の中から四つ葉をみつけていただく
★競虫・・・何か一方向に短時間である程度走るタイプの虫を選び、コースを作って、お客様に自分の持ち虫を選んでいただいて競争させる(現段階では冗談半分????でゴキブリという案がby顧問)
これらイベントを開催しつつ、部屋いっぱいに生物を展示するイメージです。さあ、この部活も新しいフェーズに入れるでしょうか、お楽しみに!です。
今回はミーティングのレポートで写真がありませんので、ついでに、3項目つけ足します。
●オオハンゲ展示
前回のムサシアブミに続き第2弾、サトイモ科の面白い植物の展示です。
無事花が咲いたので、展示開始です。といってもサトイモ科あるあるで、花が咲いたと言っても花は見えず、「仏炎苞」と「付属体」しか見えませんが。
葉が破れているのは、あの雹の被害です。
花穂の拡大↓。棒のような「付属体」の下の方を「苞」が筒のように包んでいます。
この筒部分の中で、外から見えない範囲でですが、隠れた付属体の上半分に雄花、下半分に雌花が密集してついています。
●アマガエルオタマジャクシのカエル化 途中経過
全体で2~3匹亡くなりましたが、全体的には順調に管理できています。不思議なことに成体にかわる順番は大きさ順とは限らないようです。前回の「形がちがうオタマが混ざっている」件は、残念ながらどういうことか分かりません。
カップに担当生徒名が書いてありますので、自分の担任する生徒のカエルが成長するのを楽しみにここを通りかかる先生もでてきて、有難く思います。
まだ尾が半分残っている個体。口の形はだいぶ成体に近づいています。
尾が1/3残る個体と、形は完全に成体になった個体。
当初危ぶんだ「登れるところがなくて溺れる」という状況は、今のところ起こっていません。
幼体は体が小さいから水分による吸着力も高くてプラスチック壁に取り付きやすいのかもしれません。これがヌマガエルか何かだと、指に吸盤は無いし、体は大きくて丸いし、頭部の形状もよりとんがった感じで、水中から垂直ですべすべな壁にとりつくのは困難でしょう。大きなアマガエルの場合も、吸盤があったとしても、危ないと思います。
●カブトエビ!
本校近くの「牛島球場」の裏手、幸松公民館の先の田んぼに、カブトエビが発生しているのをみつけました。
前回、オタマジャクシの時に生徒が大きなカブトエビを捕まえた田んぼは、その後なんども見つけにでかけましたが、次の個体が見つかりませんでした。もしかしたら、あの雹の影響でもあったのでしょうか・・・
本日、たまたま用があって通りかかった田んぼで、かなりの数のカブトエビが活発に活動しているのを発見。案の定ですが、次の写真でいうと最も下段の田と、中段の田にしか発生していません。一番奥の田にはいませんでした。
カブトガニはクモに近い系統、このカブトエビはミジンコに近い系統の生き物です。
カブトエビは田んぼの水底をかき回し、水を濁らせるので、余計な水草の成長を抑え、農家の方にはありがたい生き物のようです。
水中で背面泳ぎで水面下の餌を食べるようです。キモチワルイかもしれませんが。
機動力もなく、田の縁にもふんだんにいるので、ものの数分で十数匹取れました。もういいか。
4匹をアマガエルの横に展示。残りは「エビ水槽」に入れました。
ここで驚きの誤算!前回の大きなカブトエビはここでかなり長い時間、元気に動き回って生きましたが、今回、小さいカブトエビがなんとスジエビの餌食に!えええ、スジエビの分際で?いえ、確かに肉食ですし、小さなはさみ脚で捕まえられる範囲の稚魚などは食べてしまうことは知っていますが、スジエビにとってカブトエビは固そうで食べそうに思えませんでしたので・・・一番大きなスジエビ2~3匹に、カブトエビ2~3匹が食べられてしまいました。