【生物部】シドニー自然紀行②の2
シドニー自然紀行②の2
よろしければ、前の2回分もご覧ください。
「シドニー自然紀行」
掲載予告
①シドニー近辺の地理的条件と気候、環境 済
②シドニー近辺の「鳥類」 ← 今回はここの2回目!
③シドニー近辺の「トカゲ」
④シドニー近辺の「虫など」
⑤シドニー近辺の「海岸砂丘植生」
⑥シドニー近辺の「樹木」
⑦シドニー近辺の「草本」
⑧シドニー近辺の「植栽/園芸」
⑨シドニー近辺の「日本で見かけるものと似ている植物」
紹介の基本となる地図です(毎回掲載します)。下方の2つの円のうち、右が引率2名の宿泊したモーテルがある場所(サザランド)、左が平日毎日お邪魔したシャイヤークリスチャンスクールのある場所(バーデンリッジ)です。
②シドニー近辺の「鳥類」2
3.ワライカワセミ(現地名Kookaburraクッカバラ)
名前の通り、カワセミの仲間です。東松山のこども自然動物園にもいますね。これがまたメジャーキャラクターでして、ぬいぐるみにもなっております。名前の由来は鳴き声(のはず)。今回の海外研修中、一度だけはっきりわかるかたちで聞きました(シャイヤークリスチャンスクール最終日のお昼休みに校庭のユーカリ高木の上の方から聞こえてきた声がそうだと、ボランティア講師A先生が教えてくれました。とても再現はできません! よく通る声で長めに色々言うのですが、笑っているように聞こえなくもないパートもあれば、ホエザルのようなわめきもあったような。奇声ですね。
別角度からの紹介は人文科ブログの「海外研修 弥次喜多ヤママツ珍道中」の「土曜日」の回でも詳しくしておりますので、ご参照いただければ嬉しいです。
①シャイヤークリスチャンスクールから坂を上がったバス停
A地点にて。この画像の撮影時は、何の鳥かまでは分かりませんでした。ただ、バスを待つ間に近くのユーカリの木を見上げると「トリ」がいたので望遠でなんとか撮影だけして終わりました。帰国後にPC画面で確認したら、おお! ワライカワセミ撮れてるじゃん!と。
② サザランドモーテル近く
BC間がサザランド駅、Pがサザランドモーテルで、Oが線路にかかった橋です。OからKにかけての撮影でした。
橋からの風景はこんな感じです(別のタイミングで撮影)。
この日、次の航空写真で右上方向(キラウィー駅方面)からモーテル(EFGHIJ)に帰る途中で、D地点にさしかかると、Cのあたり、遠路脇の電線に「オヤ?」と思う鳥を見つけました。
望遠MAX(140倍)で除くと、これは…ワライカワセミでは!?
このシルエットは、間違いない!
自覚的には1度も撮影できていなかったオオモノ! 日程的にもラストチャンス! 移動してもう少しだけ近くから撮影できないものか。
B地点まで行けばちょっといいかも、と移動開始。途中、執念で民家と民家の間からも撮影!
そしてK地点。一度飛ばれてしまいましたが、幸運なことにさらに撮影しやすいところにとまりなおしてくれて、心行くまで撮影できました!
いやあ~ラッキーでしたー! 恐らくペアでしょう。カワセミらしい嘴や体形がかわいい!
4.オーストラリアクロトキ(英語名Australian White Ibis)
トキです。これがNipponia nipponだったら大変なことですが、こっちは絶滅とは程遠く、ふんだんにいそうでした。英語ではホワイトアイビスなんですね。白黒のどっちをとるか。日本の(といっても中国大陸に分布するのが主個体群?)トキも、よく見ると顔に羽毛が無く肉むき出しで赤くて、かわいい感じではありませんが、こちらの肉むき出しが黒いのもまた、かわいくない! しかもキャラは完全にカラス! 人為的な環境に適応して、汚し散らかしている模様。
最初にみかけたのは現地入り初日にオペラハウスがのぞめるミセスマッコーリー岬にバスで行った時。美しい緑地にいるのをバス内から見かけて、撮影はできませんでした。2回目は期間中の水曜日にシドニー大学にお邪魔した際、お昼を隣のビクトリア公園にてピクニックでいただいた時に数羽いて、ゆっくり撮影できました。3度目は土曜日のフリータイムの時に、1泊だけしたメトロホテルマーロウシドニーの近くのベルモア公園にわんさかいました。
① シドニー大学
シドニー大学もベルモア公園もシドニー中心地またはすぐ近くですので、最初の地図のシドニー円の内側になります。
次の航空写真で、白熊の横顔のような敷地が大きくみてシドニー大学、その鼻先にあたる緑地がビクトリア公園、桃色のルートが当日生徒と歩いたルートです。
桃色の円Fのあたりから望遠で撮影しました。
うーん、妖怪ですね。
② ベルモア公園
AAがホテルです。ベルモア公園の入り口、おもにEEで撮影しました。
妖怪がワラワラ…それにしても、さんざん通りかかる人々は、ほんっとにだれっも彼らに関心を示しません。ただ、公園入口には彼ら用に置いたと思われる水入れと餌箱的なものがありましたので、誰かはいるのでしょう。ちょっとだけ興味がある人?が。
5.ギンカモメ(Silver Gull)
カモメです。もしかしますと、映画「〇モ」で、シドニーの湾内で「チョウダイ、チョウダイ」と言いながら何百羽も襲ってきてヨットの帆に突き刺さってきた鳥は、コレ? 脚と嘴が赤い個体とそうでない個体がいて、別種かと思って撮影してきましたが、赤くないのは幼鳥だったようです。たくさんいましたが、撮影はなんだか苦労しました。
見かけたのは土曜日のフリータイムに訪れたクロヌラ海岸。Aがサザランドモーテル。電車でBのキラウィー駅からDのクロヌラ駅まで移動して、そこから真東へ少し歩いて出たビーチ。
最初の航空写真の黄色い線が、線路も含めた移動ルート。次の拡大写真の、右の海が人の横顔の鼻みたいですが、鼻のあたまあたりが撮影ポイント。
下の航空写真の(黄色い円ではなくて)SDカードのような半自然プールの周辺の岩場です。
このこたちも、なかなか美しく、かわいかったです。
6.カツオドリの仲間?
ギンカモメと同じ場所ですので、ここに並べます。これは撮影した鳥で唯一、きちんと種名まで突き止められませんでした。鵜のような、いややっぱりカツオドリ系?
目を開けてほしかった。こわい。
7.カササギフエガラス(現地名Magpieマグパイ)
これはけっこういたのに、油断して撮影がおろそかでした。見かけたのは主にシャイヤークリスチャンスクール構内と、モーテルからサザランド駅までの間でした。
① このブログ最初の地図の、下方の黒い円の、まずは左。シャイヤークリスチャンスクール構内。あちこちにいましたが、撮影できたのはFやCのあたり。
② サザランド駅~サザランドモーテル間
BC間がサザランド駅、Pがモーテル。確か、「あのシロクロのカラスみたいな鳥も、ちゃんと撮影しておきたい」と思い立って、DEF間でなんとか見つけて撮影した記憶です。
8.モモイロインコ(現地名Galahガラー)
これは、後になれば、ラッキーでした! 毎朝通りかかる、シャイヤークリスチャンスクールに出勤?するためにサザランド駅に向かう道中、ある朝、学校?のグラウンドに飛来したのに気が付いて、相方を待たせて撮影。キャラクターとしても割とメジャーなようでしたが、野生で見かけたのはこの1回きりでした!上の地図のE地点、あのキバタンがさんざんいたグラウンドです。インコらしいですが、キバタンと同じかそれより大きかったです。モモイロオウムでいいじゃん。
そういえば、ワシとタカの区別、オウムとインコの区別って、明確にあるのでしょうか。セイウチやオットセイ、アシカ、アザラシはけっこうちゃんと違いますよね。
9.ミナミワタリガラス
撮影は、少し前のカササギフエガラスコーナーのシャイヤークリスチャンスクール上空写真でいうBかCのあたりだったと思います。
この鳥も、キバタンやゴシキセイガイイインコの陰に隠れて、つい優先度が下がってしまい、まともな画像はこの1枚なのですが、目が!かわいい! しかも、同じカラスでも、実にやさしい、しっとりした声で鳴くのです。鳴き声を動画で保存したかった! 日本のカラスだと乾いた感じでカァとかアァとか鳴きますが、このこたちは「な~」とか「や~」とか、うまく表現できませんが、かわいかったです!
みかんの残骸は、現地校の生徒が捨てたゴミですね。
10.レンジャクバト(英名Crested Pigeonクレステッドピジョン)
動物の頭や背中に出るトサカやセビレのことを英語でクレストcrestといいます。crestedはその過去分詞ですね。現地の段階では「んーハト?ハトの仲間かな?」と思ってはいましたが、当たりました。クレストがかわいい!特に正面からみるとナイスキャラです! よく動くので、いい画像が少ないです。
シャイヤークリスチャンスクールでも見かけましたが、撮影はサザランド駅西口のバス乗り場。地図に記号を振っていませんが、最も左の黄色い円にて。
11.オーストラリアチョウショウバト(英名Peaceful Dove)?
たまたまです。土曜日にクロヌラビーチに向かうためにキラウィー駅を利用した際、ホームから線路の向こうの土手にある木の中に鳥がいたので望遠で撮影しておいて、あとで調べたら多分オーストラリアチョウショウバトだろう、と。
地図の左下、Aがサザランドモーテル、Cがキラウィー駅の駅舎、Dから下方向をみて撮影。
12.クロガオミツスイ
あちこちで見かけました。紛らわしい別種の鳥もいて、とにかく適当にみかけた鳥を撮影するだけ撮影して、帰国後にPC画面で拡大して調べもの。
まずは、地図が近くにあるので、11番のチョウショウバトコーナーの地図でいうF地点での画像。買出しにGサウスビレッジに向かう途中。グミをいただいているところ。
それから、レンジャクバトと同じ、サザランド駅西口バス停。
それから、オーストラリアクロトキと同じ、ベルモア公園(そこの地図で言う公園の南端H地点の、木の枝上)
ワライカワセミをそうと知らず撮影した木の中。
最後は、どこだか思い出せないポイントで。
ついで感が強いですね。
13.インドハッカ(英名Common Myna)
鳥そのものにはコメントがなくなってきました。
これも確か、11番のチョウショウバトコーナーの地図でいうF地点での画像。
そしてチョウショウバトがいた木の下方の土手法面。
14.カワラバト(英名ロックピジョンRock Pigeon)
これで鳥は終わりです! ふー! 最後のハトは、日本でも見かけるハトと変わりませんでした。同じ種でしょうか?同じようにどこにでもいました。
これはクロヌラビーチから北へ移動したグリーンヒルズビーチに隣接するドン・ルーカス保護区の芝生の広場。飛んでいるところを狙いましたが、無理でした。
次は、クロトキのいたベルモア公園。ギンカモメ幼鳥も混ざっているような。
ベルモア公園の巨大なゴムの木の上。
いかがでしたでしょうか? シドニーとその周辺は、鳥がめちゃめちゃ豊富でした! 鳥好きにはたまらない環境だと思います。バードウォッチングで訪れる価値は、十分にあるかと思います!