日誌

【生物部】8月7日(月)フィールドワーク「魚捕り」学校周辺ポイント4か所

★報告1.7月31日(月)・・・部活による夏季休業中の学校清掃 当番日

 本校では、上記の通り、原則各部活ごとに1日決めて、夏休み中に学校全体の掃除をします。と言いましても、毎日の放課後に学校全体で大々的に行っている清掃を1部活で再現はできません。部員数に応じ、やれる範囲で頑張ります。生物部は3年生の引退後8名、この日は1人休みで7人でしたから、「夏季進学補習で使用している教室(全HR)のゴミ箱」「廊下のゴミ箱」「中に誰かいる準備室や特別教室のゴミ箱」「全男女トイレのゴミ箱」「職員室の儀身箱」のゴミ収集を頑張りました。皆有機的に動いてくれましたので、スムーズに大量のごみを集め、分別し、かつゴミ袋の再利用もできました。

 この活動でだいたい1時間半くらい使って、その前の生物の世話も合わせて2時間くらい、みな疲れていましたので、普通の活動はなしになりました。自分たちで考えて、帰りがけに「四つ葉のクローバー」がよく出る株をなるべく探しながら帰る、ということで。

★報告2.ジャイアントアミーバ死亡

 昨年度2学期に購入し、半年以上「ベストコンディション」で飼育していた南米原産のトカゲ、ジャイアントアミーバが亡くなってしまいました。以前のアズマヒキガエルと違い、原因は曖昧です。

 ・31日以前・・・餌食い量低下、ただし元気/プリプリ、暑さのせいか

 ・31日(月)・・・餌食べない(ただしケージに放しておいた餌は減っている) 

       ・・・尾に怪我、傷が腫れていて、尾先が5cmほど壊死      

       ・・・体格はまだプリプリ

 ・4日(金)・・・餌食べない

       ・・・痩せ始めていた

        ・・・オプションで広めで浅い水場を設置

 ・7日(月)・・・死後1日?くらいの状態で発見

         (この第1発見だけ早く入室した私、あとは飼育担当Mさんのレポートを受けて確認)

 私は過去に個人的に何匹か同じものを飼育したことがありましたが、今回が最もうまくいっていました。なにより生体の様子が健康そのもの、また本来の性質通り、地中にトンネル巣穴を掘って利用できる状態も与えられていましたので、非常に残念な結果です。

 原因は、尾の怪我から細菌が入り込んだのではないか、とは考えています。その怪我の原因は、冬季用のミニファンヒーターが木の板に乗っていましたが、本人(本トカゲ)がその板ごとヒーターをひっくり返した際に自分の尾の上にそれらを落下させてしまって、傷ついたかも…31日には長い尾の中ほどに血が滲んでおり、その部分がポッコリ丸く腫れていました。尾の先の壊死はおそらくこの怪我が原因で、尾の先端まで十分に血液が循環しなくなってしまい壊死したものと思われます。尾の先の壊死というのは、飼育下のトカゲにたまに見られます。「尾の自切」をするタイプのトカゲは、尾の構造の中に、もしもの時はここで筋肉や骨を切り離す、というための層がたくさん隠れています。「先端から壊死して壊死部分が体に向けて上がってくるくらいなら、自切すればいいのに」と思うのは人間の頭脳。敵に襲われて命からがら逃げなきゃ、という場合でないと、彼らは自切しないんですね。かといって、本来切れる位置と違うところで、切れる準備も整わない状態で人為的に切除すると、恐らく過剰な痛みとストレスを与え、かつ再生もうまくいかないと思われます(経験上)。31日にはMさんと様子をみることにしました。4日には痩せ始めており、つまり見た目の体格でも「あっ」という様子で、Mさんもとても心配していました。

 

 8月7日(月)フィールドワーク「魚捕り」学校周辺ポイント4か所

  各自、担当生物の世話を終え、この日の活動をどうするか話し合いました。実際はこちらで選択肢を提示。大きな分野は①「文化祭準備」②「魚捕り」③「昆虫採集」の3択。それぞれ、②の魚捕りは「前回と同じ場所で同じような魚捕り」「場所を変えて魚捕り」「捕り方を変えて魚捕り」、③の昆虫採集は「庄和公園」「旧倉松公園」「川久保公園」。本日出席の6人で投票の結果、「場所を変えて魚捕り」となりました。

 部員たちにアミーバの埋葬と持ち物の準備をしてもらっている間に、私こと顧問はスクーターでサクッと学校周辺を回り、ふさわしポイントを見定めてきました。

 

1か所目:「クボタ」裏 ・・・かつてAさんと着た場所です。この日、水量があり水は緑色で濁っていますが、魚はたくさんいましたので。

まずは「荒らす」前に観察から。

新部長のJさん、私が示した範囲の一番端で、さっそくトライ。いいですね!

この日「もう1人」の2年生Mさんも参戦。

1年生もぼちぼちやってみます。

彼ら今どきの若者には、「半日たも網をもって野外をぶらついて、魚捕りやザリガニ捕りをやり倒した日々」といった経験があるわけではありません。

 ・水中の様子、水深と水底までの距離間

 ・網の形(三角網)と水底、コンクリート壁の関係

 ・魚の動き、魚に網がどううつるか、魚が網をどうよけて、どう逃げるか

 ・壁やゴミ、水草等をうまく利用して、どう魚を追い込み追い詰めるか

経験値から口頭でこういったことを言葉に直して聞かせてみても、実際に生徒本人が網を水中に入れて動かしながら色々とイメージするのは、簡単ではなさそうです。

 

 2か所目:16号線裏 ・・・ここもかつてAさんときた場所です。今日、ここは1か所目と違って、水は透明で浅く、魚は見えます。しかし、姿が見える魚が捕りやすいというわけではないのは、わかってきていることです。どう勘違いさせ、どうパニックにさせて、どう網に追い込むか。3人くらいでチームを組むか、網を借りて二刀流でやってみればいいのに…。

 

 とにかく経験を積みましょう!だんだんと網に魚が入り始めます。

 

皆をここへ案内して最初に私が覗いた時、ミシシッピアカミミガメがいましたので、是非捕まえてごらんなさいと勧めました。

メロンパンサイズの亀が2匹います。危険を感じた場合、水が濁っていれば意外なほどの速さで泳ぎ去ることが多いですが、透明な場合は、泥をかぶって水底にじっとします。次の写真では、拡大してもどこにいるか全く判別できませんでしたが、右の壁沿いに2匹並んでいるはずです。

遠慮しているのか、「俺が捕る!」的な様子がないので、近くの1年生PさんSさんを呼んで、1匹ずつ捕ってごらんなさいと。

 

 Pさんの網に1匹入りました!Sさんは…あれ?取り逃がしたようです。といっても泳いで逃げ出すなら分かりますし、上流下流には別の部員がいますので、分かります。まだここに潜んでいると睨んで、私が網を借りて水底を確かめると、やはりいました。ああ、これだこれだ、と網に入れましたが、生徒が自分で捕ることが肝要、ほら、捕ってごらんとリリース。ところが、Sさん、この後結局網に入れられませんでした。水も毎回濁りますし、見えて動かないものをゆっくり網に入れる、という状態ではありませんので、そういうものですね。単純ではありません。

Pさん、確認しましたところ、野生の亀を自力で捕るのは生まれて初めてとのこと。なんとか1名にそういう体験をさせられて、よかったです!

 

さて、条件付きですが特定外来生物。移動し、一度持ち帰るなら、2度と屋外に放てません。飼育するしかありません。「先生、これ、どうしたらいいですか?持ち帰りますか?」私としましては、可能であはるので、「どちらでもいいよ。ただし特定~なので、どうする?」と。部長も入れてちょこっと相談していました。迷うのは、このこの大きさ。メロンパンより少し大きいので、持ち帰ると亀タライが手狭になります。「また今度捕りにくれば。小さいのが捕れたら飼えば。」と私。とうことで、リリース!「え、オレ、逃げていいの????」さらば。元気で。外来だけど。

 

・・・さて、亀はよかったのですが、魚の方がいまいち。もうちょっと「捕れた!」経験をしてほしく、最後の手段1として・・・

3か所目:学校の格技場裏の民家の脇の用水 ・・・ここは毎年、しかもほぼ年間通じて、10mくらいの浅い水域の上流は行き止まり、下流は大変浅く、魚やザリガニがある程度見られます。でもここでも思ったほどではなさそうですので、ここから50mくらいの「本校第2グラウンド」前の用水も見に行きます。

 

おまけ1。第2グラウンドにスクーターで向かうと、道路の真ん中に「カラスではない鳥」がいるではないですか。キジは通勤の際、毎日のように見かけますが、皆警戒心があって、一定距離以上近づくと嫌がって距離を取ります。その雰囲気がないので、キジではないかと思ったのですが、キジでした!通り過ぎても逃げません。これは、今カメラを持っているし、せっかくだからと撮影に戻りました。さすがに追われる形になったのは嫌だったようで、脇の畑へゆっくり逃げていくところを何枚か撮影。

 

 

4か所目:第2グラウンド前の用水 

・・・ここは、道路側が行き止まりになっていて、魚を捕まえるのに実に都合のいいつくり。これで二刀流で何も捕れなかったらよっぽどです。1回くらいは本来どう網を使うとどうなるか見せたくて、例を見せました。

最初のトライで、普通にこんな感じに捕れます。カダヤシばかりですが、メスの腹が太陽光で虹色に光って美しい。さすがグッピーと同じ仲間。

まあ、暑いですし、なかなか思うようには捕れませんし、部員たちも疲れてきましたので、ここは早めに切り上げましょう。

この日の成果です。多様性は浅いものの、数はけっこう伸びました。

文化祭では展示する予定ですので、よろしければ見にいらしてください。

繰り返しますが、特定の場所で採集できた生物、ということで文化祭まで生かしておきますが、飼育してはならないカダヤシだけはその後、処分します。

 

おまけ2。成長しすぎたミズワラビ

生物室のグッピー水槽の状況が、かなり面白いことになっています。

 

 このありさまはいったい何かといいますと、ミズワラビというシダ植物の水草が成長しすぎた様子です。

 グッピーは卵でなく卵胎生で稚魚を産むのですが、水槽内には常時稚魚がたくさん泳いでおります。稚魚にとりまして、外付けフィルターから流れ落ちる水流は乱暴で激しいので、落下する水流を受けるように発泡スチロールの板を浮かべました。そうすることで水流は板の上を水平に四方に移動して、勢いを弱めて水槽に戻ります。さてこのスチロールの板に、別の水槽で増えたミズワラビの小さめの苗を並べておきました。根が出回れば、水流は更に弱まり、かつ生きたフィルターになりますので。春先まではその状態で上からガラス蓋も置けたのですが、だんだんガラス蓋の下でめいっぱいになり、水温上昇対策でガラス蓋を取り去るあたりから自由に繁茂を始めて、あれよあれよという間にジャックと豆の木のように。

 この植物は、4種類の葉を出すように思えます。まずは水底に根を張っている時に水中に漂わせる「水中葉」。次に、根が水底から離れてウキクサ状態で生活する際の、スイレンの様に葉の裏は水に濡れ、表は水を弾く「水面に浮く葉」。そして、株自体が水際になった時に空中に伸ばす通常の葉「水上葉」。さらに、シダ植物によくある、胞子を付けるための葉「胞子葉」。

 私もきちんと調べて分かっては言っておりませんので、空中に伸びあがった葉が明らかに2種類あるのですが、片方が胞子葉だと言い切れはしません。なぜかといいますと、見たところ胞子嚢を一切つけていないようですので。かわりに、この植物は水底に根を張っている完全な水草状態でも、株全体が空中にある状態でも、どのステージでもあのコダカラベンケイソウと同じように、葉に「無性芽」をたくさんつけます。わざわざ胞子で増えなくても、クローン増殖で無限に増えます。

 次の写真で、緑のホネホネの葉が「苞使葉」に思われる葉で、そこにも胞子嚢ではなく無性芽がたくさんついているのが分かります。

 それにしましても、こんなになってしまうまで、いやこんな状態を許す自分もつくづくしょうがないなと思います。だって面白いんですもの。

 

 ちなみに、いつか過去のブログで紹介した気がしますが、そっくりの水草は学校脇の田んぼにも生えます。その時の紹介は「20年くらい前までは一切見かけなかったので、幼少の頃より憧れの水草だったものが、この20年くらいで一気に増殖しているようだ/水田で見かけるものが在来か外来かは不明」的なことを書いたかと思います。逆に生物室のこのミズワラビは恐らく熱帯魚屋さんで購入してきた商品名「アメリカンスプライト」という外国産ミズワラビのはずです。5年前に熱帯魚水槽に植えたモノがいったん枯れて、しかし恐らく再生の元になる無性芽の株がわずかに残っていて、気が付くとウキクサ状態で増え始めていて、それ以来室内の色々な水槽で子々孫々命をつないでいるもの、です。