2018年1月の記事一覧
3学期始業式あいさつ
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。例年と比べ冷え込みが和らいだ中で始業式を行いました。始業式では、以下の話をしました。
冬季休業中、多くの3年生は年末年始も関係なく、受験勉強に取り組んだのではないでしょうか。また、1、2年生は勉強や部活動に熱心に取り組んだことと思います。皆さんの取組がそれぞれの場面で花開くことを信じています。
さて、3学期始業式にあたり、知識と知恵について話をしたいと思います。
知識と知恵の違いをひと言で例えると、知識は一時的なもの、知恵は普遍的なものと表すことができると思います。
知識は、今この瞬間に私達が生活していく中で必要とされるもので、時や状況が変われば、不要になってしまうものかもしれません。これまで行われてきた入試等では、主に知識を問う出題が多かったと思います。
一方で知恵は、今は勿論のこと、数十年後も私達の生活の中で使われていくもので、これからの社会を生き抜くために不可欠なもの、いわゆる「生きる力」の一つとして捉えることができると思います。
では、知識を身に付けることに意味がないかと言えば、そうではありません。知識を身に付けるという過程を経て知恵が芽生え、身に付けた知識を活用することによって知恵は広がり蓄えられていきます。
小学校、中学校、高等学校、大学、専門学校などすべての学校の学びにおいて、知識を習得していくことは大切です。しかし、知識の習得が試験の対策だけを目的としたものであれば、知識は一過性のものとなり、知恵に発展していくことは望めません。
皆さんには、知識を身に付け、多くの知恵を蓄え、そして知性を高めてほしいと願っています。学ぶ目的をしっかりと捉え、努力を惜しまないでください。
新たな一年が、生徒の皆さん一人一人にとって、成長を実感できる日々になりますことを心より願っています。