2018年4月の記事一覧
強豪・春日部共栄撃破! 東高野球部
試合経過をお伝えします。
先攻の東高は初回、2番高野君が四球で出塁すると2盗を決め、いきなりチャンス。
ここで4番の木下君がレフト前タイムリーヒット。1点を先取します。
しかしその裏、春日部共栄はエラーにヒット2本をからめて1―2と逆転します。さすが、強豪校。
劇的シーンは3回の表に訪れます。3番の佐藤君がヒットで出塁。
続く4番の木下君が叩いた打球はぐんぐん伸びて、なんとバックスクリーン横のスタンドに入る逆転ホームラン!驚きました。
その後、こう着状態が続く中、ピンチは7回裏に来ます。デッドボール、バント、デッドボール、ヒットとつなげられて、春日部共栄は一死満塁。
しかしここでエースの白畑君は気迫の投球で後続二人をフライアウトにとり、1点を守り切りました。
試合はそのまますすんで、ついに3―2で東高の勝利!
春日部ダービーを制した東高の進撃は止まりません!
人文科スプリングセミナー、スタート!
一年生はこのセミナーから、人文科の「学び方」を身につけていきます。
さっそく、新聞を使っての学習。誰もみな、一生懸命でした。
びっしり詰まったスケジュールですが、最後までやりきってくださいね。
野球部 今季公式戦初勝利!
投げては、白畑君が6回1失点、吉田君が1回無失点、打っては11得点で、7回11‐1のコールドゲームで快勝しました!
その活躍の様子を少し紹介します。
次の試合も頑張ってください。
平成三十年度入学式 校長式辞
やわらかな風がそよぎ、草木の緑萌えいづるこの春のよき日、平成三十年度埼玉県立春日部東高等学校の入学式を挙行するにあたり、PTA会長 中村謙一様、後援会長 佐久間勝様、同窓会長 柳原智博様をはじめ、多数の御来賓、保護者の皆様に御臨席を賜り、新入生の皆さんをお祝いできますことは、私ども教職員、在校生にとりましても、この上ない慶びでございます。皆様に心より御礼申し上げます。
ただ今、入学を許可いたしました三百五十八名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。いよいよ春日部東高校での高校生活が始まります。そんな皆さんに一言、高校生としての心構えをお話しいたします。
現在、世の中では、AIに大きな注目が集まっています。やがてAIが人間の能力を超える、という意味であるシンギュラリティについてもまことしやかに語られています。このことについて、国立情報学研究所の新井紀子教授は、シンギュラリティはあり得ないと断言しています。AIは、確率・統計や情報検索は得意だが、言語の深い意味を理解したり、創造的な思考を行ったりすることはできない、というのがその根拠です。ただし、AI技術で置き換えることのできる職業も多数あることは事実です。
これからの時代を生き抜いていくために、皆さんは創造的な思考力を身につけなければなりません。そしてそのために、常に考える、ということを、高校生活で実践してください。
自分の目標は何なのか、目標を実現するためには何をすればいいのか、課題はどこにあるのか、解決のために何をすればいいのか、そういうことを常に考えるのです。そしてその積み重ねが、皆さんの思考力を高め、創造的に考えることができる人間へと皆さんを育ててくれるのです。
主体的に考え、判断し、行動する。そのことは皆さんの高校生活を必ず充実したものにしてくれます。また、将来への展望を開き、夢に向かって邁進する力となります。常に考える。このことを肝に銘じ、すばらしい高校生活を送ってください。
結びに、保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。皆様が大切に育ててこられたお子様を本日よりお預かりし、私ども教職員一同、様々な教育活動を通じて、逞しく成長するよう、指導に専念して参ります。本校の教育活動への御理解、御協力を心よりお願い申し上げます。
新入生の皆さんの本校での高校生活が充実したものとなりますことを祈念し、式辞といたします。
平成三十年四月九日
1学期始業式 校長講話
私の尊敬する人物に服部匡志(はっとりただし)さんという方がいます。眼科医なのですが、ちょっと変わったお医者さんです。普通、医者というと、どこかの病院に勤めているか、あるいは開業医としてクリニックなどを経営しているか、どちらかでしょう。しかし、服部先生は、何処の病院にも属さない、フリーのお医者さんなのです。
服部先生は、日本中、あちらこちらの病院で患者さんを診て、治療し、報酬をもらう。名医として有名なので、どこへ行っても患者さんはいっぱいです。そうやって半年は暮らす。では、残りの半年はどうしていると思いますか。実は、服部先生は、残りの半年、ベトナムにいるのです。そして無償で、ベトナムの患者さんを診療しているのです。ベトナムにはまだまだ貧しい人が多い。治療を受けられない人がたくさんいる。そういう人々を救っているのです。
どうして服部先生はこういうことをしているのでしょう。きっかけは、お父さんでした。服部先生のお父さんは、服部先生が高校2年生の時、癌で亡くなりました。そのお父さんの遺書には、こう書かれていました。
「お母ちゃんを大切にしろ。人に負けるな。努力しろ。人のために生きろ」
この「人のために生きろ」というお父さんの言葉をしっかりと受けとめ、服部先生は医者を目指したのです。
しかし、人生の目標へと向かう道のりは、決して楽なものではありませんでした。第一志望である大学の医学部に入るために、4年も浪人してしまいます。周りの人たちは妥協しろ、と言います。しかし、服部先生はあきらめません。お父さんの言葉を胸に努力を続け、ついに合格を勝ち取るのです。そしてその後も研鑽を続け、名医と呼ばれるまでになるのです。
ある日、そんな服部先生の耳に、ベトナムの人々の苦しい現状が届きます。そしてその時、再び、お父さんの言葉が甦るのです。「人のために生きろ」というあの言葉が。
今でも、服部先生は、半年は日本でフリーの医者として活躍し、そして半年はベトナムにいます。すばらしい方だと、私は心から尊敬しています。
さて、生徒の皆さんに、服部先生から学んで欲しいことが二つあります。
一つは、目標に向かって努力を続け、決して目標をあきらめない、ということです。目標に向かっていく日々のうちには、きっと辛いときもあるでしょう。しかし、服部先生はこう言っています。「苦難の日々が、私を成長させてくれた」と。苦難を乗り越えることで人は成長していくのです。
もう一つは、「苦しんでいる人、困っている人を助ける人になって欲しい」ということです。服部先生は本を書いているのですが、そのタイトルは、「人間は、人を助けるようにできている」です。本当にそう思いますし、皆さんにもそういう人として成長して欲しい。
さあ、今日から新しい年度が始まります。強い意志と優しい思いやりをもって、すばらしい一年にしていきましょう。
着任挨拶
本年度、春日部東高等学校は、「主体的・対話的で深い学び」を推進するとともに、部活動をいっそう活性化させ、「文武両道を具現化した進学校」として大いなる飛躍を遂げて参りますので、ご理解・ご協力・ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。