校長だより

2019年4月の記事一覧

人文科スプリングセミナー開催

 4月17・18日の一泊二日の日程で、今年も人文科スプリングセミナーが開催され、人文科一年生が参加しました。


 学年主任の先生にエールをいただいた後、講義開始です。
最初は、進路のお話。
 


 そして、いよいよ、人文科の特長、「探究」がスタート。


 「AIで、これからどうなる?」というテーマで、全員で協議。そのあと、一人ひとり、意見を発表しました。


 まさしく「主体的・対話的で深い学び」です。
 これからしっかり「探究」活動を進めていってください。
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東高野球部、県大会出場決定!

 4月14日(日)、牛島球場で、東高野球部は草加西高校と対戦し、6対2で勝利、県大会出場を決めました。スコアは以下の通り。

 春日部東 1 3 2 0 0 0 0 0 0
 草加西   0 0 0 0 0 1 0 1 0

 草加西は強豪チームでしたが、序盤で6点差を付けると、その後は二人のピッチャーの継投で草加西打線を抑え、しっかりとした守備で守り勝ちました。
 県大会の抽選は、4月19日(金)、県大会でも東高魂で頑張ってください。
 それでは、試合の様子を少しご紹介。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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平成三十一年度入学式式辞

 桜の花々が美しく萌えいづるこのよき日、平成三十一年度埼玉県立春日部東高等学校の入学式を挙行するにあたり、PTA会長 濵口直人様、後援会長 中村謙一様、後援会相談役 佐久間勝様、同窓会長 柳原智博 様をはじめ、多数の御来賓、保護者の皆様に御臨席を賜り、新入生の皆さんをお祝いできますことは、この上ない慶びでございます。皆様に心より御礼申し上げます。

 ただ今、入学を許可いたしました三六三名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。今日から、皆さんの春日部東高校での高校生活がスタートします。そんな皆さんに次の言葉を贈ります。

 

 成功する秘訣は、成功するまでやるということです。

 

 この言葉は、植松努さんという方が、『思うは招く』という本に記している言葉です。植松さんは、北海道の赤平市にある、社員二十名ほどの小さな工場の社長さんです。この工場では、パワーショベルに取り付けるマグネットを製作しているのですが、もう一つ、取り組んでいることがあります。それは、宇宙開発です。

 宇宙開発は、植松さんの子供の頃からの夢でした。その夢をあきらめることなく、小さな工場で、真剣に取り組んでいるのです。しかし、簡単に成功できることではありません。ロケットエンジンの開発では、何度も失敗したそうです。エンジンが爆発してしまうのです。それが6回も続くと、実験するのもいやになってしまうということでした。

 そこで大切なのは、やり続けることだと、植松さんは言います。手を変え品を変え、よりよい方法を探し続ける、そうやって夢を追い続けると、夢はきっと叶います。植松さんの工場でも、高度三五○○mまで到達するロケットの開発に成功し、人工衛星の開発にも成功しました。今では、この小さな工場に、NASAやJAXAからも人が訪ねてきて職場を見学していくということです。

 成功する秘訣は、成功するまでやるということ。新入生の皆さんも、この言葉を胸に刻み、学業に、部活動に、全力で励んでください。そして、皆さんの夢に向かって、一歩一歩前進していってください。

 結びに、保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。私ども教職員一同、様々な教育活動を通じてお子様がたくましく成長するよう、指導に専念して参ります。本校の教育活動への御理解、御協力を心よりお願い申し上げます。

 新入生の皆さんの本校での高校生活が充実したものとなりますことを祈念し、式辞といたします。

 

平成三十一年四月八日

 埼玉県立春日部東高等学校長西浦大治郞

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1学期始業式・校長講話

 昨日、午後5時半から6時くらいまで、私は近くの公園の桜の木の下にいました。ちょうど夕暮れ時ですね。この時間、桜は夕日を浴びて、青白いオーラのような不思議な光を放つのです。夕日が赤いのは、波長の長い光線だけが地上に届くからなのですが、その光を浴びると、ソメイヨシノは不思議に光る。その光を眺めていました。年に一回、七日間ほどしか見ることのできない光景です。
 それにしても、あの桜の美しさというのは、どうして実現するのでしょうか。実は、その秘密を解き明かしてくれた方がいます。染織家の、志村ふくみさんです。
 志村さんは、あるとき桜色の染め物を作ろうと思い立って、桜の木を探してまわりました。そして、粉雪の舞うある日、京都の小倉山で、桜の木を切っている老人と出会い、その方から桜の枝をもらったそうです。その枝を煮つめて布を染めてみると、見事な桜色に染まったのでした。
 花びらではありません。真冬の、桜の枝が、布を桜色に染め上げたのです。そのことから、志村さんはこう考えました。春、絢爛たる花々を咲かせる桜の木は、冬、寒空のもと、じっと屹立している折に、外からは見ることはできないけれど、木全体が桜色に染まっていて、春に花を咲かせる準備をしていたのだ、と。そうやって全身全霊で、桜は花を咲かせているのだ、と。
 皆さん、冬の桜の木をイメージしてみてください。葉を全て落とし、冷たい風に枝を揺らしている桜の木。地味で、お世辞にも美しいとは言えません。しかし、その時の、全身全霊をかけての準備があるからこそ、春の絢爛たる桜の姿があるのです。
 そしてこのことは、人間も同じだと思うのです。生徒の皆さん、日々の、しっかりとした努力が、準備が、皆さんの夢をかなえます。ナンバー・ワンを目指すもよし、オンリー・ワンを実現するもよし、勉学でも部活動でも、自分自身にしっかり向き合い、やるべきことを一つ一つ果たしていってください。そして、皆さんの夢をかなえてください。今年一年が、皆さんにとって達成感のある一年になりますよう、私は心から祈念します。

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