人文科ブログ

2022年9月の記事一覧

9月27日(火) 人文科探究 1年生「ネタからのマンダラート」 2年生「論文打ち込み2日目」

9月27日(火) 1年生「ネタからのマンダラート」 

  今回も担任の先生主導で、ネタを掘り下げていきます。1学期にやったマンダラートをツールに使っていました。作業は今回全てiPad。これにより全員の作業を担任が手元で確認することもできます。

 マンダラートをご存じない場合、〇✖ゲームの枠、またはルービックキューブの1面を思い描いてください。中央のマスに、ネタ帳から割り出した各自の興味関心の用語を入れます。そこから派生する関連分野名を周囲の8マスに入れていきます。その後、その8マスの用語を更に同様に連想派生させていきます。この作業によって各自の興味関心は自ずと整理されて行きます。

 必ず8つずつ埋めねばならないものではありませんが、担任曰く「今回は終わりませんでした…」

でも、いいと思います。やはり画像は地味ですが、全員終始活発に脳を働かせていたと思います。

今回はあっさり目に覗きに行ったのですが、ほんの3枚撮影した画像のうち最後の1枚がコレ。

いつも取り組みのクオリティが高いうえに愛想のスバラシイKさん。iPadを撮ろうと思ったのに、突然そんなサービスされたら撮っちゃいますよ~ありがとう~

なるべく色々な生徒たちを掲載したく思っておりますが、もう割り切ってシリーズ化してしまいそうです~

 

 2年生「論文打ち込み2日目」

  例年通り、この時期の2年生の人文科探究授業は見た目変化の少ないものになります。一通り第一次入力作業が終わって、個別指導担当者のもとへまたアドバイスをもらいに行くまでは、毎回こんな感じになります。

 本当はと言いますか、内面では極めて活発な思考活動になっている生徒も多いのですが。

担任の先生もなにやら人文科探究の授業でテキストとして使っている通称「黄色い本」を真剣に見ています。きっと、各種書式について詳細確認しているのでしょう。

 2年間の探究授業のクライマックスに向けて、しばらく大変だと思いますが、よろしくお願いいたします…と心の中で思いながら、私はそっと出てきました。

 

 ★今年度記事一覧

 4月19日投稿 「人文科新主任挨拶」

 4月19日投稿 「4月8日(金)入学式!」

 4月22日投稿 「4月15日(金)スプリングセミナー!(前半)」※お勧め

 4月22日投稿 「4月15日(金)スプリングセミナー!(後半)」※お勧め

 4月26日投稿 「4月19日(火)人文科対面式」

 4月26日投稿 「4月26日(火)1年生 図書館ガイダンス」

 4月26日投稿 「4月26日(火)2年生 人文科探究個別指導担当者にご挨拶」

 5月19日投稿 「5月10日(火)1年生 多面的思考トレーニング①」

 5月20日投稿 「5月17日(火)1年生 ネタ帳を作ろう① + 2年生の活動も少し紹介

 5月31日投稿 「5月31日(火)1年生 多面的思考トレーニング②マンダラート」

 5月31日投稿 「5月31日(火)2年生 ポスター発表準備③

 6月9日投稿 「6月2日(木)3日(金) 体育祭予行・本番(人文科にフォーカス)」

 6月10日投稿 「6月7日(火) 3年生 キャリアガイダンス卒業生の話を聞く」

 6月16日投稿 「6月14日(火) 2年生 ポスター発表プレ発表会」

 6月16日投稿 「6月14日(火) 1年生 論文の型を学ぶ・論文完成までの道のり」

 6月29日投稿 「6月28日(火) 2年生 ポスター発表本番!」

 8月30日投稿 「8月26日(金) 1年生 サマースクール」

 9月13日投稿 「9月6日(火)1年生「ネタ帳の整理→自分の興味の分類」2年生「論文構造の再確認」

 9月20日投稿 「9月9日(金)10日(土)「文化祭」

 9月20日投稿 「9月13日(火) 人文科講演会」

 9月22日投稿 「9月20日(火)2年生「論文入力開始」1年生「ネタ帳分類2」

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9月20日(火) 2年生「論文入力開始」 1年生「ネタ帳分類2」

 文化祭や、一大イベント「人文科講演会」も終わり、2学期の探究学習も流れに乗って進んでいきます。

 

2年生「論文入力開始」

 前回、各自が研究してきたことを学術論文の形でデータ化する前に、論がねじれていないか確認する時間を取りました。今回は担任の先生主導で、いよいよ入力作業が始まります。まずはフォーマットが電子データで配布されます。その上で細かい書式について指示がありました。フォント(自体)やそのサイズ、改行の設定やサブタイトルの作り方等…。 

 2学期いっぱいは、ほとんど入力作業になります。夏休みに生徒各自が課題として書いてきた手書き原稿が完璧であるケースはまずありません。入力しながら根拠の不足や論のねじれ等に気が付き、また周囲が効果的にグラフや画像を挿入し始めると自分もできないかと欲がでてくるものです。また、タイミングを計ってクラス内で回し読みする場面も設けられる予定ですし、個別指導担当の先生にも見ていただきます。そうしますと、指摘があった点について、考え直すことになります。それこそ「再肉付け」と「推敲」が繰り返されるはずです。

 

1年生「ネタ帳分類2」

 1年生は、中間考査前まで、各自の興味の分類・整理をして、その後の論文のための研究テーマ決定につなげていきます。今回は担任の先生主導で、「多角的視点」につながる整理・分類作業になりました。

 前回は自分のネタの分類・整理でしたが、今回は2人組になり、ペアの相手のネタ帳を分類・整理する、という活動でした(考えられているなぁ~)。ノーヒントでネタ帳を交換し合い、相手のネタに1つ1つ付箋でラベリングしていき、そのラベルを小分野から大分野へと整理分類していきます。プレゼンを経て、最後は、相手にしてもらった分類結果をiPadで撮影。前回撮影しておいた自分の分類・整理と見比べます。「そういう分け方、考え方もあるのか!」

 

 指示説明があり、作業開始。見た目は静かですが、脳内は活発なはずです。

 

ゆっくりと分かりやすい口調で、途中のアドバイスが入ります。

・2枚くらいずつで組んだものにまとめのタイトルをつけたあと、別の2枚とさらに大きなくくりでまとまると思ったら、それにも大きなタイトルを付けよう。

・そうすると最初の付箋のタイトルとまとめタイトルが同じ言葉になってしまうということが出てくるだろうから、その時はネタ帳に戻ってその付箋が何のことだったのか確認して情報を書き足しましょう。

 

分類作業が続きます。

 

分類の仕方に個性がでます。興味深いです。

いつも作業もしっかりしていて、カメラを向けるととっても愛想がいいKさん。ついつい選んでしまいます。

 

プレゼンタイム。自分と違う視点・考え方に触れる瞬間です。

相手がしてくれた分類結果を画像に収めて、終了。iPadの有効活用。

 

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 9月20日投稿 「9月13日(火) 人文科講演会」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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9月13日(火)人文科講演会

 例年、文化祭の片付けの日の午後に、人文科では「人文科講演会」を実施しております。本来であれば春日部イオンのホールを借りて、生徒は昼食後自転車やバスで移動しての一大イベントなのですが、コロナ禍によりホールはワクチン接種会場となり、昨年度に引き続き今年度も校内にてリモート開催となりました。ただ、昨年度は講師の先生は大学研究室からのリモートでしたが、今年は講師の先生に学校までご足労いただきました。

 

9月13日(火)人文科講演会2022

「青年期」とは
~自分を知るための青年心理学~

応義塾大学 准教授 金子 恵美子氏

 開催に先立ち、校長より講師紹介をお願いしてありますが、金子先生、実はとっても気さくでお話しやすい方でした!始まるまで、校長も、私も、ついついお話してしまいました!

 

 校長より、挨拶と講師紹介をいただきました。

 

 今回の講演の概要です。

「青年期とは」 ~自分を知るための青年心理学~

★青年心理学の位置づけ
 ●心理学の中の「発達心理学」
 ●発達心理学の中の「青年期」
 ●発達心理学の重要な視点
  ・生涯発達
  ・発達段階
  ・環境との相互作用
 ●青年心理学とはどのような学問か
  ・青年の定義
  ・青年期3区分
  ・始まりと終わり
★自己への関心の高まり
★アイデンティティ(自我同一性)
 ・子どもはいつから自分が分かるか
★人間関係

ワークショップ 1
 ●自分を知ろう~エゴグラムを活用して~
 (10問×5種類の質問に答えると自分のタイプが分かる)
  ・CP 批判的な親
  ・NP 養育的な親
  ・A  考える大人
  ・FC 自由な子ども
  ・AC あわせる子ども

ワークショップ 2
●よい話の聴き方とは?
 ①「嬉しかったこと/楽しかったこと/好きな食事メニュー」
 ②「最近の少しだけ怒ったこと/悲しかったこと」
 ※2~3人で班を組み、ローテ―ションしながら体験する
 ※まず、お互いにエラそうな聴き方をためす
 ※次に、少々無視気味な聴き方をためす
 ※最後に「よい聴き方」ポイントを意識して聴くことをためす

 

 リモートですと、講師の姿も声も黒板にプロジェクター投映される形で視聴することになり、少し一方的な感じは否めません。聞いているだけではくるしいので、先生のお考えもあり、ところどころにワークショップが入りました。

 

 そういえば、文化祭の片付け後、全校的には7限まで4コマの授業がありました。人文科に関しては1時間だけ普通の科目の授業が。

 ここ1年9組の場合、それは「英文法」の授業。その後のこの時間ということで、さすがに1年生はまだ疲れが…?最初はしっとりしていました。

 

金子先生も、中継による教室の様子を見ながらすすめてくださいました。

 

「エゴグラム」ワークショップ!なにやら担任も悩んでいます。主任も本部でやってみました。

 

「話の聴き方」ワークショップ!

3年生の様子です。

2年生の様子です。

1年生です。

 

 最後は3年生のHR委員によるお礼の言葉です。…当たり前ですが、ちゃんと話を聴いていないと言えない内容構成で挨拶をしてくれました。さすがです3年生。

…さらに(蛇足ですねぇ)、講演会終了後、本行事企画担当のS教諭と私は、講師控室にてまた金子先生と世間話にたっぷりとお花を咲かせてしまいました。本当にお話していて楽しい!先生でした。

 

 ということで、今年度も無事に終えることができました。

 毎年、この会ならではのお話を聞けて、職員も役得です!確かに講師の先生方の(大学の教授である場合が多いので)研究内容のおすそ分けをいただく形ですので、大学の学生さんたちも同じような内容の話を学んでいることとは思いますが、この場は高等学校の1年生~3年生が相手ですので、講演内容はそれ専用バージョンになっております。恐らくオリジナルの授業より分かりやすくダイジェスト版になっており、1回で内容を紹介できる形にまとまってきますので、聞きやすいのです。

 次年度の講師はまだ未定ですが、次はどんな方のどんなお話が聞けるのか、楽しみにしています。人文科の1年生・2年生の生徒たちにも、楽しみにしていてほしいものです。

 

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9月9日(金)・10日(土) 文化祭

9月9日(金)・10日(土) 文化祭

  今回は、人文科独自の行事や探究授業ではなく学校全体行事ですが、「文化祭」における人文科クラスの様子をご覧ください。

 

 その前に、文化祭について少々。文化祭という「特別活動」を文科省が教育活動の中でどう位置付け、目的や目標をどう活字化しているかはさておき、実情としまして現場でどう指導するか、その方法論や価値観は、学校間、あるいは学年間、担任間で相当多様なバリエーションがあると感じます。

 

 私(人文科主任)の感覚は、主には過去に勤務した3校で培われたものです。ただでさえ、中学校では同様の体験をしている場合が少ないうえに、3校のうち2校での経験上、入学してくる生徒たちを見ていて、過去に集団で協議協力して作り上げていくタイプの行事で成功体験があまりないと思わせられるケースが多かったのです。すなわち、外枠の禁止事項だけ指導してあとは好きにやりなさいとすると、企画段階の話し合い時間も係だけが嫌な思いをするただの騒ぎになり、準備の時間もただふざけるだけの時間になり、本番は飾りつけも休憩所なのかどうかすら分からないレベルでただやる気のない生徒がたむろしているだけの空間になりかねません。そのままいくと、2年生でも3年生でもそうなりかねません。そしてさすがにその状況は教育の一環とは考えられませんでした。

 しかし、これは同僚に賛同を得たい持論ですが、文化祭という行事は授業とも部活とも異なる形で非常に多くのことを学ばせられる、またとない機会なのです。時間全体で「俺たちは今、意味のある時間を過ごしている!」そう思わせたい。

いつしか、「1年時の文化祭を指導する際は積極的にサポートして成功体験をさせる」…つまり、企画の話し合い段階における民主的な進め方に始まり、部屋の使い方、備品の使い方、レイアウトの考え方、工作材料の選定や購入場所・購入方法、工作そのもの、クラスTシャツやポスター等の在り方、生徒会や実行委員会の存在と意義、そして当日については生徒各自の「委員会・部活・クラスの係」と最大3つに渡る役割の兼ね合い、そして全員参加の原則、こういったことについて能動的に見守り観察し、必要に応じアドバイスをして、健全な達成感を味わってもらいたい…と考えるようになりました。当然、2年生や3年生になれば、本当に困った時に助けないはずはなし、過去の経験を活かし、まずは自分たちで考えて、失敗や試行錯誤も含めて楽しみなさい、というスタンスです。

 

 さて、ここ春日部東では、行事は原則「生徒主体」です。そういう決まりがあるわけではありません(まさか認識不足?!)が、そうなっています。コロナ禍でこういった分野の経験値が失われていることもあり、私は、人文科のクラスにとっても全体にとっても、文化祭という行事が生徒にどう捉えられるものに終わるのか、心配しておりました。かと言って、準備時間に3階(人文科フロア)に足しげく通い、気付いたことにちょいちょいチャチャを入れるのも、担任の先生方にも失礼であろうと、本番まで意図的に探らないようにしておりました。

いざ、本番。恐る恐る3階に出向いてみますと…おおお!なんとなんと!!

 

まず1年生!

飾りつけも、まともだ!不思議の国のアリスをモチーフにした、脱出ゲームとのこと。トランプを始め、飾りつけがテーマに沿っています。

 

 

絵がうまい生徒って、何処のクラスにもいるものですね…黒板も無駄にすることなく目いっぱい使用。

 

受付と、その後の各関門の様子。とんちのきいた問題を出してきます!

 

 

 

例えばこんな問題。

 

お客さんが脱出目指して問題を解いているところです。

 

2年生!

人文科探究ならぬ、人文科探鉱!!でモグラたたき。うまいな~ 

 

初日、公開開始後間もなくでしたが、すでにランキングに担任の名が・・・

 

人間もぐらたたき!!実は私が長年やりたかったのですが自分の担任するクラスでは実現しなかったアイディア。形や規模は異なるものの、同じ方向性のアイディアで先を越されました…いいなぁ

ここが人間モグラたたきコーナー。

 

こちらはメイン?の普通のモグラたたき。壁の穴からモグラが突き出てきますのでぶつ!立体的で楽しそう!

 

景品は文房具!高確率で無駄になりません。素晴らしい。

 

 そして3年生!

メイド カジノということで。こちらはカジノなのでトランプ!1年生と飾りつけが共通していて面白いです。

 

 

 電気を付けると部屋がピンク色っぽい空間になります。飾りつけの規模、グレードともに流石3年生! 

 

 テーブルによりメイド姿の親がついて、カードゲーム!よく見ると男子が化けたメイドも数人いました。

 ・・・ということでして、コロナのせいで3学年ともにまともな文化祭は初めてだったのですが、いい形で出展できていました!お疲れ様!

 

ここからおまけデス

 

 そして、実はコロナのあおりで生徒会が人手不足の折、なんと卒業生に声がかかり、学校としてよいだろうとお墨付きを得たうえで、2日目に全部で5世代くらいから、総勢十数人がお手伝いにきてくれました。その中には我が愛すべき自分のクラス(当然人文科)の卒業生も!現生徒会長たちの1つ上の世代の生徒会長と本部役員だった3人です!懐かしい!立派になって! 

 次の写真は準備の日の夕方、「許可が出れば手伝いに来る」と内定した日です。生物室に会いに来てくれました。私、嬉しくて少々デレデレしていますかね…?

 

これは本番中に実際に裏方の仕事をこなしている元会長です。かっこいい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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9月6日(火)1年生「ネタ帳の整理→自分の興味の分類」 2年生「論文構造の再確認」

2学期が始まりました。

日程上、幸運なことに?文化祭関係にはじかれることなく学期当初の授業を実施できました。

 

1年生 「ネタ帳の整理→自分の興味の分類」

 1年生の2学期中間考査までの大まかな目標は、ゆくゆくは論文作成のためにどんな研究をしたいのか、自分の興味関心分野とそこでいだく疑問点の確認、ということになります。興味関心対象の情報、つまり「ネタ」がたくさん欲しい時期です。

 夏休みの課題が「ネタ帳作成」でした。これは、何しろ自分がふと興味を持った事柄について、書籍でも新聞記事でもネット上の上方でも、はたまたチラシや雑誌や商品パッケージまでなんでもいいので集めてファイリングしましょう、というものでした。書籍等をそのままファイリングはできませんので、原則、教室に常備してあるファイリング専用紙に必要な情報を記入してこれを綴じ込む、という形式です。

 例年、どうしても書籍が少なくなり、ネットからの情報が多くなってしまうのですが、今回は担任のT教諭の指導あってか、ほとんどが書籍情報でした。最終的に論文に記載する引用参考文献はやはり書籍が複数ほしいものですから、これは良いことですが、自ずとネタ数は少なめになってしまいます。そこで今回は入学前課題の「ネタ」や、担任オリジナル「ゴールデンウィーク課題」の「ネタ」も合わせての活動ということにして、授業は担任主導でお願いしました。

 

 まずは、各自集めたネタに「何のネタか」小分野名を付箋にメモしていきます。

 

その後、ネタをグループ分けしていきます。色々考えながら、これらは同じ分野かも、と思うものをまとめていきます。

 

 

  次に、まとまった付箋に、大グループ名をつけていきます。必要に応じ、iPadも使用しながらまとめていきます。 

 

こちら、活動内容が最も分かりやすい例。

 

 こうして、1年生は2学期中間考査までに、自分の興味や疑問を整理したり追加したりして、論文のために研究することを見出していきます。次回はグループ分けして整理のついたネタ帳を班内で発表し合います。

 

2年生 「論文構造の再確認」

 2年生はいよいよ論文の原稿入力が始まります。夏休みの課題でポスター発表までの研究内容を文章化はしてありますので、これをPC入力します…と言うと、入力だけが作業内容のように聞こえるでしょう。しかし、例年、授業は週1回ペースとは言え、各自がPC内で論文原稿を完成させるのに、11月いっぱいくらいまではかかるのです。

 一応、学術論文の書式で統一したいので、全体の章立ての約束事や、部分ごとの文字の大きさや字体も統一となります。さらに、参考文献から引用した文章をどのように表示するかについても約束事があります。

 こういった見た目の約束事の前に、そもそも生徒たちが書いてきた論文の手書き原稿自体が、今更「論文の構造」になっているか。これが重要です。実は、生徒たちはポスター発表まで「個別指導担当」に指導をうけながら自分の主張をまとめてきたわけですが、ポスター発表用パワーポイント原稿作り、および夏休み中の自力での論文原稿化の作業の中で、「論がねじれる」ことがわりとあるのです。

 簡単に述べますと「自ら立てた疑問」に、「自ら考えた仮説」があり、この仮説が正しいと証明するための「自ら考えた根拠」が最低2つはあり、よって「自分の仮説は正しい=結論」という構造になっているか。もちろん、根拠のところでは、自分が勝手に述べているだけにならないように、かつ剽窃(人が世に出した文章などの情報を自分が出したかのように盗む罪)にならないように約束事を守りながら、参考文献からの引用等をふんだんに入れねばなりません。

 このような、論文の基本構造を見直しながらの入力になりますので、意外と時間がかかるものなのです。さらにここに字数の問題も加わります。一応「2000字以上」という条件がありますが、多くの場合、夏休みの課題で書いてきた論文の手書き原稿を入力してみると、全然2000字に足りず驚くものです。かといって、論文の性質上、「無駄な文/表現」つまり「疑問→仮説→根拠に関係のない情報」「文学的効果」「蛇足」は一切不要ですから、字数が不足しすぎる場合、根拠の肉付けを補強していくしかありません。

 

 今回は、私こと人文科主任が初めて2年生の授業を主導でやらせていただきました。なかなか前任のようにバランスよくやれませんで、1学期の間は1度も2年生の探究授業に顔を出せませんでした…さすがに、2年間の探究の仕上げである論文の入力が始まるここで、しっかり論文構造を再確認したいと考えました。

単純に論文の構造について「これこれこうなっているのだ」と説明するだけでは大変つまらない時間になりかねませんので、私の独自ネタであり、スプリングセミナーや中学校での体験授業でも使った「幽霊」を用いて、楽しく?やりました。

●疑問「幽霊は実在するのだろうか」

●仮説「幽霊は実在しない」 ※「幽霊」の定義、「実在」の定義

●根拠1「幽霊の見た目」から実在性を崩す

●根拠2「幽霊の出現条件」から実在性を崩す

●根拠3「その他:幽霊の行動や目撃が極めて人によること等」から実在性を崩す

●結論「よって、幽霊は実在しない」

…専用の論文構造ワークシートを模造紙大に拡大して用い(記入した部分だけ剥がして移動して貼り直せるよう仕込んである)、根拠123では2年生の意見も聞きながら(笑いもとりつつ)、論文の構造を作っていき、その内容を論文の書式で並べてみせる、というやり方をしました。またこの後生徒たちには、担任から各自に返却された課題の論文手書き原稿を見ながら、改めて論文構造ワークシートに内容を箇条書きでメモしてもらい、構造に異常がないか、確認してもらいました。

 

 

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