2023年2月の記事一覧
2月16日(木)1学年クラスレク 人文科は「ドッジボールとバスケットボール」
前回、今年度のブログ更新の終わりをにおわせておいての、もう更新です!もちろん、「人文科探究の授業」の様子ではありません。
春日部東高校は、球技大会とは別で、年に2回ほど学年単位で「クラスレク」があります。あらかじめ室内とグラウンドで場所取りがあり、その後取れた場所で何をするかクラスごとに決めて、当日は球技なり何なりと楽しみます。
2月16日(木)1学年クラスレク 人文科は「ドッジボールとバスケットボール」
コロナ禍以降、様々なイベントが中止や縮小、形態変更を余儀なくされてきましたが、世間の状況に合わせて、今年度はだいぶ従来に近い形でやれるようになってはきました。それでも、なんとなく、どことなく、「やれるはずのことがやれない」という感覚はそこはかとなくあります。今日は、人文科の1年生も普通科の1年生も、楽しい時間を過ごしてほしいですね。
まず前半はドッジボール。始め、借りた敷地めいっぱいでやりそうな雰囲気で、担任の先生も「だいぶでかいコートでやるんだな」とにやにやしていましたが、間もなく半分の面積に再配置?クラスレクは、担任はほぼノータッチです。まあ、ほかの委員会関係も大概、生徒主導ですが。何気ないところにも学びの機会はあるのです。係がうまく仕切って、動き出しましたね。
始めのボール取りはトスアップでした。
みんな、体が温まるまで?は少々大人し目でしたが、女子がきゃあきゃあ逃げまどうころには動きも活発に。
遠巻きで見ている分には、勝ち負けがあまり分からない感じで、前半終了。でも、楽しそうで良かったです。
次に、バスケットボール。こちらは男女別で行われました。先に動き始めたのは人数が少ない女子。いきなりハイテンションで、ずーっと「きゃあー」「ぎゃー」と叫び続けながら、相当活発に動き続けていました。
「青春の1ページ!」的なショットが撮れました!
男子も始まりました。人数の問題でちょっと賑やかな感じですが、動きをリードできる数人がゲームメイクをしていました。
終始、楽しそうで、今回だけで急に友情が深まるのでは、と思うくらいいい雰囲気でやっていました。
ちなみに、これは5時間目で、6時間目は教室で球技大会の準備とビデオ視聴をするそうです(担任談)。
2月14日 1年生2年生合同「1年生もくじ査読会」
2月14日 1年生2年生合同「1年生もくじ査読会」
いよいよ!今年度最後の「人文科探究」の授業です。ということは2年生にとりましては人文科生として受ける2年間の人文科探究の最終回です。
「1年生もくじ査読会」ということですが、「もくじ」につきましては、1月31日のブログをご参照ください。
今回は2学年合同ですが、1年生が発表者。とは言え、聴衆の2年生も主人公レベルでやることはあります。実際、班別で、各班3人または2人の1年生が自分の考えた研究テーマの骨組みを発表しますが、聴衆の方が大変です。1年生担任から課された、項目が多数ある評価票に、聞きながらまずは〇✖で評価をして、最後には感想も記入します。記入よりも、タイミングが来たら発表者の発表内容について気が付いたことを順番に伝えねばなりません。ぼーっと聞いていると後で具合の悪いことになります。実際は、こういう時に皆しっかりやってくれるので、助かります。各班、活発に意見が出ていました。
休み時間のうちに2部屋に分かれて、指示通りに机を寄せて班を作り、チャイム後に1年生の担任と副担任の先生がそれぞれの部屋で時間の進め方を説明し、今回はタイムキーパーも請け負います。
↓こちらは、各班1年生の人数が少ない方の部屋のスケジュール。
これを2回繰り返します。各班の1年生人数の多いもう片方の部屋では、少し短めの時間で3回繰り返します。
↓また例のKさん!たまたま、同じ部活の先輩と同じ班で向かい合わせに!2人して構えるものですから、いざ査読が始まる数秒前、ケジメがなくなる前にクイックショット!そして全体のスタート合図と同時に、「ハイ始め!」を手振りで指示しました。
いざ2年生の前で発表となると、1年生も初めてで緊張気味です。手元の発表資料が「もくじ」ですと、研究内容の骨組みしか書いてありませんので、読み上げるだけでは足りません。自分の言葉で、頑張って論の展開の説明をしましょう!
各発表の後、時間内に感想まで記入を済ませたいところ。皆、停滞する暇はありません、真剣にコメントを記入しています。先輩も先輩のプライドがあるのか、しっかりとしたコメントを記入したいようです。
両部屋、予定の内容をこなして、2年生には2年間お疲れ様の声を主任の私の方からかけさせてもらいました。本当にお疲れ様です!2年生はHRへ。1年生は部屋を原状復帰して、HRへ。そこへ私もお邪魔して、1年間の区切りの労いと、今回の査読会を経ての注意点、そして原点に立ち返って「探究とは何か、今やっていることは何か、次にどうつなげるか」手短に話す機会をもらいました。
今年度の人文科のブログは、「人文科探究の授業をテーマにしたもの」は一応これで終了です。授業外で、何か関連して広報したい材料があれば、もう1回2回更新するかもしれませんが、これまで少しでもブログをご覧いただいた皆様、誠に有難うございました。今後とも、春日部東高校人文科のことを、よろしくお願いいたします!
★今年度記事一覧
4月19日投稿 「人文科新主任挨拶」
4月19日投稿 「4月8日(金)入学式!」
4月22日投稿 「4月15日(金)スプリングセミナー!(前半)」※お勧め
4月22日投稿 「4月15日(金)スプリングセミナー!(後半)」※お勧め
4月26日投稿 「4月19日(火)人文科対面式」
4月26日投稿 「4月26日(火)1年生 図書館ガイダンス」
4月26日投稿 「4月26日(火)2年生 人文科探究個別指導担当者にご挨拶」
5月19日投稿 「5月10日(火)1年生 多面的思考トレーニング①」
5月20日投稿 「5月17日(火)1年生 ネタ帳を作ろう① + 2年生の活動も少し紹介
5月31日投稿 「5月31日(火)1年生 多面的思考トレーニング②マンダラート」
5月31日投稿 「5月31日(火)2年生 ポスター発表準備③
6月9日投稿 「6月2日(木)3日(金) 体育祭予行・本番(人文科にフォーカス)」
6月10日投稿 「6月7日(火) 3年生 キャリアガイダンス卒業生の話を聞く」
6月16日投稿 「6月14日(火) 2年生 ポスター発表プレ発表会」
6月16日投稿 「6月14日(火) 1年生 論文の型を学ぶ・論文完成までの道のり」
6月29日投稿 「6月28日(火) 2年生 ポスター発表本番!」
8月30日投稿 「8月26日(金) 1年生 サマースクール」
9月7日投稿 「9月6日(火)1年生「ネタ帳の整理→自分の興味の分類」2年生「論文構造の再確認」
9月20日投稿 「9月9日(金)10日(土)「文化祭」
9月20日投稿 「9月13日(火) 人文科講演会」
9月22日投稿 「9月20日(火)2年生「論文入力開始」1年生「ネタ帳分類2」
9月28日投稿 「9月27日(火)1年生「ネタからのマンダラート」2年生「論文打ち込み2日目」
10月7日投稿 「10月4日(火)1年生「参考文献追加」2年生「論文打ち込み3日目」
10月12日投稿 「10月11日(火)1年生「SDGs関係(地球カレンダー)」2年生「論文査読会」
10月31日投稿 「11月5日(土)人文科フェアへのお誘い」
11月11日投稿 「11月1日(火)1年生「SDGs関係②」2年生「論文修正」
11月11日投稿 「11月8日(火)1年生「個人テーマ検討」2年生「続・論文修正」
11月17日投稿 「11月15日(火)1年生「個人テーマ検討2」2年生「続・論文修正」
11月22日投稿 「11月22日(火)1年生「個人テーマ検討3」2年生「続・論文修正」
※ 11月22日投稿 人文科フェアご来場者アンケートにあった疑問点・不安点についての回答・コメント(ブログではなく、1つ前の層です)
11月29日投稿 「11月29日(火)1年生「個人テーマ検討4」2年生「論文完成・提出」
12月20日投稿 「12月6日(火)1年生「個人テーマ検討5」2年生「論文完成・提出2」
1月18日投稿 「1月17日(火)「探究論文 2年生1年生合同査読会」
1月31日投稿 「1月31日(火) 1年生「もくじ査読会①」2年生「論文最終訂正作業」
2月7日投稿 「2月7日(火) 2年生「論文最終稿打ち出し・個別担当用評価表の準備」1年生「もくじ完成へ」
2月7日(火) 2年生「論文最終稿打ち出し・個別担当用評価表の準備」1年生「もくじ完成へ」
2月7日(火)
2年生 論文最終稿打ち出し・個別担当用評価表の準備
いよいよ、2年間の人文科探究授業が終わりになります。来週のこの時間はもう、後輩の1年生が作った「もくじ」の査読会になりますので、実質今回が自分の学習としては最終回!2年間の探究学習、お疲れ様でした!また来週も労うことになりますので、ここはこの辺で。
先週、私が添削したものと担任が添削したものが全員に返却されています。当然ですが、赤が入った箇所が気になるようですね。単純なミスは直すだけですが、中にはどうしようもないケースも含まれていますから、現実をみて、無理しないといいのですが。皆さん真面目で一生懸命なので…
2年生はこの後、明日・明後日のうちに個別指導担当の元へ出向き、論文最終稿の提出、1年間のお礼、そして評価のお願いにあがります。
1年生 もくじ完成へ
短期目標としては、来週の合同査読会で先輩にもくじをみていただくことがありますが、もっと大きな視野で見れば、春休みの課題は「ポスター発表原稿の下書き」です。ポスター発表会では、自分の研究の内容、論の展開を、パワーポイントで作った資料を提示しながらプレゼンテーションすることになります。つまりその段階では自分の論の展開は確定していて欲しいわけです。そう考えれば、まさに今!この「もくじ」こそが、論文の骨組みになるわけですから、ここで頑張ってほしい!
今年度、初めての試みで、担任の先生と主任の私とで、彼らの冬休み課題であった「もくじ」初稿を、約3週間ほどかけて添削してみました。iPadで電子提出されたデータを2人で同時に見ていき、主に課題→仮説→論証の流れにきちんと筋道があるか、また意外と肝心な「研究の視点等」も、研究を進めていく上で理にかなっているかどうか、チェックしました。結果は随時、担任からそれぞれへ還元されました。
生徒たちはその結果を受けて、今後自分の研究を進めていく上で必要な「もくじの修理」を、今日を含め約1週間で終えることになります。来週のこの時間の前には全員分をプリントアウトして配布物にする都合がありますので。この時間の最後に私から「提出までの時間の使い方、修理の進め方」を含めて励ましましたが、さてどうなりますか…
実際のところ、なかなか研究内容が定まらず、要提出課題として形にだけしてはみたものの、本気で研究を進めていく気になれない…といった心理も、実は普遍的にあるものです。そういったことは、かのスーパー探究学習プロ高校、京都のH高校ですらを含めて、大なり小なりあることでしょう。始めから、いえ入学する前から研究したいことがあるわけではなく、人文科に入学して授業に探究があることをきっかけに「研究することを促されている」場合があることは否めません。
だからこそ!今ここで!踏ん張ってほしいですね。
自分で思いついた疑問をブラッシュアップまたは小さく削っていき、高校生の力と時間で進められるように研ぎ澄ます。
この疑問(課題)に、自分なりに答えを出す(仮説)。そして自分の立てた仮説が正しいと支えてくれる情報を、書籍やメディアから探してくる。春日部東高校人文科の探究学習の神髄がここにある、とも言えます。
今回も元気にサービス満点のKさん、以前にかまわないと言っていたので紹介させていただきますが、とりあえずのところの「もくじ」段階では非常~~~に理想的な出来になっています!
まんま掲載ではなんですので、敢えて彼女の提出物を見ながらでなく、私の記憶を頼りに私の言葉で紹介しますが、だいたい以下の通りです。
課題(問い)「なぜ人は虫を気持ち悪く思うのか」
仮説「色・形や動きが不快な気持ちにさせるのではないか」
論証① 色や形が不快だから
論証② 動きが不快だから
論証③ 独特の色・形や動きを不快に思う原因はその人の育った環境にあるのではないか
串構造と言いまして、論証③が論証①と②も支えつつ新しい視点の内容になっています。理想的!
論証を支えてくれる引用元の書籍がうまく見つかるかにもよりますが、彼女には担任を通じてアンケート調査の実施も視野に入れては?とアドバイスしたいと思います。
内容に付随して、私も色々と思い浮かびます。逆に他の生物を「可愛い」と思う場合、その条件はどんなでしょうか。ここ10年くらいでモフモフという擬音が定着しましたが、毛が生えていればいいのか?モフモフの蛾は可愛いか?外骨格の節足動物的な動きが嫌なら、エビやカニはさほど「キモい」と言われないのはなぜか?ヤドカリが可愛いと言われるのはなぜか?生物学的には「虫」ではないかもしれませんが、ミミズが嫌いな人も多そうですね。それはなぜか?ニョロニョロ系の動きが気持ち悪いのか?細長くて手足が無いのが気持ち悪いか?ヘビは?手足があればいいなら、ムカデのように多数の脚があるのはどうか?自分の体と比べて本数が多い脚の数は、いったい何本目から気持ち悪く思う人が増えるのだろうか?唐傘お化けの一本足が2本になったら印象は変わるか?ちなみに千手観音(大変失礼します)が気持ち悪くないのはどうしてか?虫とはサイズがだいぶ違いますが、大型哺乳類の例。個人的に、別に嫌いではありませんが、象やイルカの顔を私は可愛いとは思いません、家族からは猛反発を受けますが、変ですあの顔!パグやブルドッグ、あとダマスカスヤギも!ゾウアザラシとか絶対可愛くない!しかしなぜ評価が分かれるのか??…芋虫毛虫は大概が攻撃を受けても抵抗手段がほぼないことから(毒のあるものは少数派)、あの見た目こそが、他生物に生理的に不快感をもよおすための、身を守る唯一の武器なのではないか、という説も聞いたことがあります。でも鳥には通じていませんね。なぜ?最後に大ヒント?私がありとあらゆる生物に対して、ものにより「可愛い」とは思わないまでも、ほぼ一切「不快感」をもよおさないのは、なぜでしょうKさん?
いやあ、なんとも色々話し合いたくなってしまうようなテーマです。
テーマ自体は、多くの者が実に興味深いバラエティーに富んだものを提示してきました。人文科29期生、今後が楽しみです!
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