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2024年8月の記事一覧

2024年度オーストラリア海外研修報告⑤ 8月11日(日)12日

⑤ 8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで

 

 

ブログ掲載予定

①    8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで

②    8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半 

③    8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議 

④    8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン 

⑤    8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで    ← 今回はここ★

⑥    引率弥次喜多ヤママツ珍道中

⑦    英語について

 

8月10日(土)

 土曜日は、生徒達は終日ホストファミリーと水いらずで過ごしましたので、生徒達の様子を撮影した画像はありません。ただ、その後の様子から、この日を含めホームステイ経験全体が、とても貴重でキラキラした思い出になったようです。これ以上は、引率の勝手な視点で侵食しないでおきます。

 

8月11日(日)

 全行程10日間のオーストラリア海外研修、特別で濃密な時間も、長かったようであっという間に、実質の最終日です。12日は日本に帰るためだけの1日になります。

 

 引率の都合ですが、この日は日曜日なので、集合場所のシャイヤークリスチャンスクールに行けるバス:バーデンリッジ961便は、都合の良い時間にありません。さらに、引率がずっと泊まっていたサザランドモーテルをチェックアウトしますので、スーツケースも自力で運ばねば! 4日の夕方に来るときには、生徒と乗っていた借上げバスで、モーテルまで私達と一緒にスーツケースも運んでいただきましたが、この日は重くなったスーツケースを自分達でずっと運んでのシャイヤー集合となります。正直、それはキツイ…恥ずかしながら2人ともスーツケースのキャスターが少々傷んでおり、平らで滑らかなところを転がすにも具合が悪いのです。それを、ただでさえ20分くらいかけて坂道を下ったり上がったりしてたどり着いていたサザランド駅(正確には反対口のバス停)までの道をガラガラキュルキュル転がしていかねばならない…しかもあの凄まじい運転※のバス(珍道中の回で紹介できれば…)に一緒に乗せて、乗車中に安全確保もせねばならない…色々と非現実的です。

 ここでまたY教諭に助けられます。7日(水)の帰りにコーディネーターSさんが利用した「ウーバー」を利用しようかと!それも大荷物が乗るような車種を指定する形で、前日のうちに手配してくださいました!有難うございます!本当に助かります!うれし泣き

  7:30くらいに、無事モーテル前から出発でき、ものの15分くらいでシャイヤークリスチャンスクールに到着しました。

早朝の一仕事を終えて走り去っていくウーバーさん。便利で多分安全で、良い移動手段かもしれません。有難うございました!

かなり余裕をもって到着できましたので、1時間くらい待つことになりますが、おしゃべりしたり風景を楽しんだりして、生徒たちとホストファミリー達を待ちました。ほどなく、初日にお世話になった旅行取扱業者シドニー支店のガイドのMさんがバスに乗って再登場。再びお世話になります。打ち合わせ後、寒いのでバス内で待機をと勧めていただきましたが、私は敢えて現地の空気や風景をエンジョイすることにしました。

この日は、学校前の坂道を下った先に広がる谷間に霧?靄(もや)?がかかり、最終日と相俟って幻想的でした。

正門前のゴールデンワトル。オーストラリアのシンボル的な樹木です。

ゴシキセイガいいインコたちとも、間もなくお別れですね。

 ★8:45 ホストファミリー送迎にて現地校到着

  だんだんと、ホストファミリーと生徒が集まり始めます。

 最初に来た3人、ホストファミリーの男の子が別れたくなくて?この後もずっと下を向いて泣きそうです。印象的でした。

 集合が集中する時間帯は、失礼の無い程度に短く会話をして、撮影してお礼を述べてから、次、まだのご家庭はどこ?という感じで慌ただしくて、最終的に全家庭とはお話しできませんでしたが、できるだけ多くのご家庭にご挨拶がてら話しかけ、写真を撮らせていただきました。

多くのステイ組みで、生徒たちはホストファミリーのfather, mother, sons and daugters それぞれと別れを惜しみ、特に女子達は、涙、涙の特別な時間となりましたねうれし泣き。心をたくさん通わせて、たくさん笑って、たくさん泣いて…まさに海外研修の醍醐味ここにあり!

★9:00 現地校出発

 心もたくさん働かせますが、現実の方もあります。ガイドのMさんが「パスポートありますか(紛失していないか)?パスポートを私に見せてください」と指示して回ります。見せられた生徒からスーツケースをバスのお腹に入れてもらえます。当然と言えば当然なのですが、不安をよそに全員無くさず所持していました。

 お別れの時が来ました。状況的に、コーディネーターSさんにしっかり最後のお礼をできなかったのが心残りです。生徒も全員バスに乗り、残るのは引率2名。ここでも、こちらサイドからホストファミリー団になにか挨拶等あるのか現場まで分かりませんでしたが、初日にはできませんでしたし、しますよね!当然!「場」は自分で作らねば、用意はされません。乗り込む寸前に、ご挨拶申し上げる雰囲気をぱっと作ってファミリー団皆様を見渡し、咄嗟に思いついた感謝の挨拶を述べました。Y教諭は便乗して軽くジョークをとばしてくださいました。サスガ。

 我々も乗り込み、車窓から別れを惜しみます。皆、ファミリーが見える側はさかんに手を振ります。

↑ホスト兼シャイヤー事務職員で4日間全員がお世話になったDさんのご夫妻(左端2名)、有難うございました!

コーディネーターSさん(中央)、本当に大変お世話になりました!感謝します!忘れません!

 さようならうれし泣き

 

 バスは一路シドニー市街へ。疲れているというより、なんとなく物思いにふける感じの生徒が多い気がします。

 

★シドニー市内ホテル到着後、班別行動へ

※大きい荷物はホテルに預ける

 シドニー中心地のメトロホテル/・マーロウ・シドニーに到着。時間的にチェックインはまだなのですが、先に場所をお借りして荷物だけ置いたら、市内の班別自主研修です。といっても、出かけて良い範囲はかなり狭いので、ちょっと安心です。

 日中使う物品をしっかり手荷物に入れ、全員スーツケース保管場所を出て集合できたら、ガイドのMさんから諸注意と配布物です。

 ①オパールカード

  スイカのようなカードで、公共交通機関限定。業者からのレンタルです。日曜日は乗り放題サービルがあり、それに間に合う金額分が入れてあるカードです。

 ②旅行前に予め班ごとに見学したいと決めた施設のチケット旅行取扱業者さんで代行入手)

  ・シドニータワーアイ

  ・シーライフ(水族館)

 ③観光範囲となるエリアの地図

  業者さんとして、提携しているので案内したい、免税店が作ったマップです。難しい内容ですが免税店や免税品を購入する要領についても説明がありました。

 

 引率のほうからは、再度心構えの諸注意をしました。ここまでの日程で、皆特段大きな失敗も無く、どちらかというと想定以上にいい感じで過ごしてきて、自信×安心感×油断?からか、少々ふわふわしていましたので。「班の解体不可」とか「マナーを守る」とか、研修としてのルール順守も当然ですが、安全確保の面でも油断は禁物です。

「事前に聞かされてきたような危機感は感じなかったことでしょう。むしろ、安全じゃないかと言う印象を持ったのでは?ここまで出会ってきたオーストラリアの人たちは、みんないい人ばかりだった。でもね、そりゃあ周囲の人々が皆スリ、というわけではない。しかし、スリは居る!そして油断しているカモを狙っている!」

 

 各班、気を引き締め直したところで、いざ出発。

 今回、班別自主研修で行ってよい範囲を事前にある程度限定して、全班無理なくその範囲内を見学して回るのですが、そもそもこのホテルの位置がいいのです! このホテルから真っすぐ北、ベネロングポイント(岬)にオペラハウスがあり、その右に初日に最初にバスを降りたミセスマッコーリーズポイント、オペラハウスを挟んで反対側の少し離れた左にミラーズポイントがあります。これらを全て含んだ半島のような地理の、根元の中央にホテルがあるのです。ホテルから最も遠い許可範囲まで、徒歩でも2時間かからないくらいの距離です。そして、この範囲に見どころが十分すぎるほどありますので、生徒や班が個々に、範囲外のあっちに行きたい、こっちに行きたいとはなりません。電車の路線も路面電車(トラム)毛も十分に張り巡らされており、事前リサーチ不足の集団であっても安全に小規模に活動させるにはもってこいの土地でした。

「あまり早く戻ってきても、ホテルには入れないので、16:30より前には戻らないように。かといって絶対17:00より遅くならないように!」

さあ、いってらっしゃい、いってらっしゃい。夕方の再集合まで、生徒の画像はありません。

 

 

 我々引率は、とりあえずこちらの名物の1つ、ミートパイを食べに出かけました。ホテルから歩いてほんの5分かそこらです。Y教諭が旅行情報誌?で見たり、派遣講師Aさんたちとも話題にしていたお店です。少し早いですが、お昼扱いの軽食を済ませようと。ところが、お店が変わってしまっていて、パイは売っているのですが、はじめ分からなくて通り過ぎてしまいました。店舗名が変わったのか、店舗が引っ越して別のパイ店が入ったのか分かりませんが、場所自体は目的地で合っていました。とにかくパイを食べようじゃないかと。私はベジタブルパイにしました。値段のわりに小さかったのですが、おいしかったです。

 この後は、文化的なY教諭と、自然が好きなワタシ(なおかつ疲労困憊)とで、互いに縛り会うことなく自由に過ごしましょう、としました。我々がこうして出かけた後、ホテルのロビーにて待機してくださっているガイドのMさんは、今日は15:00までの契約です。私はホテルに14:30くらいに戻って、ロビーにMさんがいらっしゃるうちに生徒宿泊ルーム全室のカードキーを預かって、細かな確認事などしておこうと考え、特段大きな見学はせずにのんびり過ごして早めにホテルに戻ることにしました。

 

 とりあえずパイ屋さんから最も近い「ベルモア公園」へ。なんとここもホテルから徒歩5分程度でした。都会のビルの谷間の、異次元のような公園で、ゴムの木が多かったのですが、いちいち樹木が巨大で…ここで、ベンチでぐったりしたり、鳥や植物などを撮影して回ったりしました。

ホテルに戻る前に、公園と対角線のブロックにある、感じのいい喫茶店に入ってみました。なんと、何を飲んだかもう忘れてしまいましたが、確かチャイかカプチーノのようなものだったかと。

 

 ホテルに戻ると、ガイドのMさんがチェックインを済ませてくださっていました。ほどなくY教諭も戻り、Mさんのご助言通り、先に2人で自分の部屋の様子とエレベーターの様子を確認しましょう、となりました。「西洋のホテルのマナー」以外に、セキュリティの関係で、この後生徒達に色々と施設利用について説明する必要がありそうです。

 

 私はロビーへ戻り、Mさんと15:00まで打ち合わせして、また明日の朝から空港までよろしくお願いします、とお別れをしました。

 

★16:30 生徒が班別行動から戻り始める

 ある意味最も心配なアクテビティで、何か起こるとしたらここだろうとまで考えて覚悟をしておりましたが、全員時間内に無事に戻ってきました。晴れやかな表情が多かったです。

全班から、戻ると同時に貸し出されていたオパールカードを回収。これに私達引率が動物園の時点でお借りして1週間公務に使用したカード2枚を合わせて、明日返却です。

 

 ★17:00 全員集合 → スーツケースをもって部屋へ

 この時の話の順番です。

 ①部屋の鍵を配布(カードキーでエレベーターや室外トイレの使用にも必要)

  ・エレベーター使用注意(「階」表現が英国式/カードキーを使う件)

  ・「鍵の室内置き忘れセルフ締め出し」に注意

  ・入室後にすること(宿泊人数分あるか備品数確認)

 ②西洋ホテルのマナーや利用法

  ・廊下は公道、服装や履物に注意

  ・大声、振動等

  ・ベッド、シャワーカーテン、石鹸(置かれ方にホテル側の意図が見えたので)

 ③夕食は18:00

  ・早すぎるとエレベーターが階で止まらない(セキュリティの都合)

  ・夕食に持参するもの

    【 筆記用具、しおり、Eチケット、物品持ち込み申告書、名札(回収)、貴重品 】

 ④一時保管部屋からスーツケースを出す→解散

 ⑤エレベーターに乗る前に、ロビーのスーツケース重量測定用の計りでスーツケースの重さを計る

  ※飛行機に預けられる重量制限を超えていないか確認する…任意

 

 ★18:00 夕食

 ・貸し出していた人文科備品のネームタグを回収

 ・団長の掛け声※で「いただきます」 ※会場貸し切りでしたので

 

 

 ★最終ミーティング(食事会場にて)

 ①引率の宿泊部屋の連絡

 ②ホテルから外に出る外出はこれ以降もう無しで

 ③Eチケット(航空券発行証明予備)確認、パスポート確認

  物品持ち込み申告書下書き用紙に記入を済ませておく

  (この後部屋に持ち帰る翌朝の朝食セットとの兼ね合いが関係してくる)

 ④しおり

  ・訂正

  ・翌日に向けた注意点/備忘録の記載があるページの確認

  ・空港に向かう前日の荷造りについてのページの確認

  ・記載はないが、羽田で散る前に一応全員いったんまとまっての解散になる旨

 ⑤今夜、今から20:30まで、しおりの「日記」書き込みチェック

  ・ロビーにいるので、各部屋、記入を終えて持参すること

  ・その際、前日に指示した通り、iPadに配信してある事後意識調査の回答を用意するつもりで記入しておくと後々やりやすい

  ・事後学習につながる旨(解団式、報告集編集、後輩への授業内での報告/説明会、次年度分公募前の説明会 など

  ⑥日記が終わったら、必ず今夜中に荷造り98%済ませるように

  モーニングコールに完全に頼らず目覚ましセット

 ⑦10:00消灯

  ・引率が階別に各部屋に点呼を取りに行くので全員顔を見せること

  ・ 「過ごし方」としてスマホはもったいないよ

  ・朝が早いからといって、寝ないのは無し(ガイドさんも強く推奨)

 ⑧明日は

   4:30モーニングコール、起床、荷造り残り2%、部屋の整頓等

   5:20ロビー集合

   5:30バス乗車

 ⑨解散時に明日の朝食セットを配布

 

★20:30までに日記記入を終えて部屋ごとにロビー集合

男子を中心に?書き込みの甘い者がけっこういます。この場の指導に限界はあれど、この手の行為はここでやらねばもう気分が向かなくなるでしょうから、ここで1行でも書き残してほしいものです。

 

★22:00点呼・消灯

   

 

 8月12日(月)

  日程最終日。帰るのみの日です。

★4:30 モーニングコール 起床、食べられる者は朝食、チェックアウト準備

 早朝、ガイドのMさんがバスに乗っていらっしゃいました。

★5:20 ロビー集合

 なんとなんと!最後の最後、ここへ来て、半数以上がロビー集合に遅れるという大失敗!

 実はこれ、けっこう落とし穴だと思います。普段、ある程度以上ちゃんと行動できてしまうタイプの人は、たまにやらかしてしまった時に、その事実の受け止め方や外に出す態度などがかえって鍛えられておらず、行為がうやむやになってしまいがちだと近年感じてきました。

 ここは大切な機会、出発後のバスの中で、全体へ向けてしっかりと説諭をしました。

 

乗る前に、全員再度パスポート所持の確認。よかった、全員無くさず持っていました。

 

★5:30ホテル出発、空港へ

 降りた後の流れの説明、免税品の説明、引率からのお説教。さらばシドニー。

 

★シドニー空港着、出国手続き

 なんだか簡単に、スーツケースを預け、搭乗券ももらえました。全員の搭乗券を確認して、引率用の座席表に書き込んで配置を確認しました。

Mさんとお別れした後、私達引率が自力で生徒たちを正しいルートで目的地まで先導せねばなりません。

かなり長い距離を歩きました。その間の、これ見よがしの免税店群。私は個人的に興味はありませんでしたが、目を引かれる生徒もいました。「この辺りは搭乗口からかなり離れているのでは…わずかな自由時間にここまで来られるのも面倒だな…」

ようやく搭乗ゲート前に着きました。まだ早朝でしたので、待合の座席には人はまばら。とりあえず再集合の時間を決めたら、いったん解散。大多数がなにやら買い物にでかけました。

戻る頃には、同じ飛行機に乗る人々がかなり集合していました。私物を置きっぱなしにしてでかけてしまった生徒が複数。私の方で小さく固めておき直しておきました。

搭乗です。やっぱり少しだけ遅れました。乗ってみると、行き以上に飛行機の最後部。体調不良者用?空席以外は、東高で最後部を占めました。

 

★8:15 +ちょっと シドニー空港発

 乗り込むと、まだ飛行機が動き出す前に、CAさんが引率にご挨拶にいらっしゃいました。複数の未成年の引率だとわざわざご挨拶があるのでしょうか。恐縮です。

ほとんどの者にとりましてまだ2回目の搭乗ですが、すっかり慣れた様子。エコノミーで快適とは言えませんが、それぞれ長時間の過ごし方に要領を得てきたようでした。

 

 嗚呼、嗚呼…。機内食がとても美味しいうれし泣き…機内食なのに…

 

 途中、CAさんが入国カードを配って歩いたのですが、見ると東高生は多くがもらい損ねています。CAさんを改めて呼んで、未入手の者に配っていただきました。まったく。

 行きほどではありませんでしたが、やはりかなりbumpyなフライトでした。狭い座席に長時間はまっていると尻がいたくなるので、ベルトを緩めて腰を浮かせてひねります。…私だけかな?  そういえば、搭乗が飛行機の首1か所のみでしたので、最後尾まで延々と機内を歩く際に、搭乗口近くに「ファーストクラス」が広がっていました。昔のイメージと大きく異なり、ネットカフェの個室の小さい版がたくさん並んでいる感じでした。1席いくらするのでしょう…。

 

17:05 羽田空港到着、入国審査

 日本に、帰ってきました!

「また東高で最後にかたまって降りるから」とアナウンスするも、「体調不良席」を利用していたどこかの高校の先生から頼まれて、その学校より先に出ることになりました。

これは、第3ターミナルから隣のターミナルまで移動しているのでしょうか????飛行機から凄い距離移動しました。その大部分は「動く歩道」でしたが。

きりのいいところまできたら、全員集合を待ちながらいったんトイレタイム。

さあ、入国。行きと同じく 、同じ男子が顔認証されず連れていかれました。

スーツケースのターンテーブル。迷わず該当テーブルに来れました。まだこの場に来れていない人のものが、はっきり分かる状態で回ってきたら、助けて降ろしてあげましょう。

全員スーツケースを手にできたら、揃って最後のゲートへ。

 

★到着ロビーにて解散

帰りもやはり待ち人の人だかり。ちょっと気恥ずかしいですね。保護者の皆様も大勢いらっしゃる模様。とりあえず人々の動線を邪魔しないところへ集合し、手短に最後の挨拶。この研修を実現すべく面倒をみていただいた保護者の皆様へ感謝を忘れるべからず。

最後は、団長さんに「解散!」のかけ声をお願いしました。

 

 小さなことは当然散在しましたが、引率の評価は

令和6年度オーストラリア海外研修、大成功!

みんな、本当によく頑張りました!

お疲れ様!家に帰るまでが海外研修だよ!

 

  恐らく全ご家庭がお迎えにいらしていました。解散後、その半数くらいの保護者の皆様から、引率へご挨拶があり、お子様の旅の様子などお伝えしました。保護者の皆様、大変お世話になりました。

 生徒と保護者の皆様がこの場から解散した後は、取扱業者様と簡単な研修直後の総括。今回の経験を次年度以降も様々に活かしたいと思います。

  そして棒のような脚を引きずって、2人で大宮まで一緒に帰り、そこからロンリーに自宅まで頑張って帰りました。私は妻に駅まできてもらいました~。都合により明日から金曜AMまで出勤。早く寝るべし。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2024年度オーストラリア海外研修報告④  8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半

④ 8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 

  日本の文化についてプレゼン(金)

 

ブログ掲載予定

①    8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで

②    8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半 

③    8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議 

④    8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン     ← 今回はここ★

⑤    8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで

⑥    引率弥次喜多ヤママツ珍道中

⑦    英語について

 

8月7日(木) 

 現地5日目、となります。この日が最も予定通りに進みました。

★8:00 ホストファミリー送迎にて現地校到着

 

★8:20 英語研修プログラム

 Shireで派遣講師Aさんの授業を受けるのも今日が3日目ですが、この現地校午前中プログラムにて、英語教員である私は、かなり突きつけられるものがありました。多くの生徒に見受けられることなのですが、「簡単な音が聞き取れない」「簡単な作文ができない」のです。日本の学校に戻り、授業を受ければ、それなりなものが、なぜ?…この辺りは「英語」の回にて詳しく述べたいと思います。

 

テキストp21 Australian Slang Exercise

    p29 Conversation Questions

    p31 Foods you might have tasted in Australia, what are they?

    p32 Choose any 2 meals and create two sentences using 2 of the words listed below.

★10:50 バディ達とモーニングティータイム

★11:10 英語研修プログラム

テキストp10 What do you know about Sydney?

    p12 What do you know about Australia?

    p13 Capital Cities of Australian States & Territories.

★13:05 ホスト校生徒とランチタイム

★13:45 総合プログラム

  午後、生徒がバディとともにそれぞれの教室で授業を受けている時、少し早めに下校生徒を見送るべく校舎入り口にきて談笑していると、シャイヤーの校長先生がいらっしゃいました。明日は法事があり、東高生のプレゼンをみたり最後の挨拶の場にいたりできないとのことで、お別れのご挨拶がてらいらっしゃったのです。しばらく、体感時間で15分程でしたでしょうか、色々な分野のお話を伺えて、良い時間でした。

 

★14:35 ホストファミリーお迎え

さあ、私たちも帰ります。火曜日に利用した丘の上のバス停から10m?20mくらいのところの、学校のロータリーのバス停の方がよい(正しい?)とのことで、この日はそちらへ。学校前で、当然その学校の生徒たちが乗ってくるのですが、やっぱりなんとなくシャイヤーの生徒たちの方が雰囲気が良さげです…。

 

 サザランド駅で、Sさんにお礼を述べて、解散です。歩いてモーテルへ向かいました。

 

8月8日(金)現地校最終日

衝撃・ガーンこの日だけで、朝言われた日程から五転六転しました! コーディネーターSさんすら知らされていなかったのですが、金曜日だけ少々時程が異なるらしいです。そこに、この日はホームステイ斡旋業者さんの計らいで昼食はピザを宅配していただくことになっていたのですが、そのピザの到着遅れの連絡が2回?入り、また午前中の授業の進み具合の微調整も入り、と、異なる方面の都合が集中してしまいました。

 

★8:00 ホストファミリー送迎にて現地校到着

 

★8:20 英語研修プログラム

p22 Australian Animals

p23 Animal Exercise

  

★10:50 バディ達とモーニングティータイム(リセス)

衝撃・ガーン金曜日だけ月~木の時間割と多少異なるようで、午前中のティーブレイク(リセス)が早まり、こちらの授業中に(上記最後3枚の写真の瞬間に)バディが迎えにきました。しかもバディの学年はこの後何かの行事で校外へ出かけるらしく、ということは「ランチタイムや午後の授業や放課後」でなく、この「リセス」がバディとのお別れの時間になるということ。ちなみにSさんの渡されていたスケジュール表にはこのへんの事情が反映されていませんでした。おおざっぱですなぁ。

 最後ですし、多めに撮影しましょうか。

  

★11:10 英語研修プログラム

p38 Holiday / Vacations

p39 My Postcard

 うれし泣き戻ってきた生徒の何人かは、別れを惜しんで泣いておりました。短期間でそこまで感じられるのは、社交性の高さの賜物では?よきかなよきかな…

 

さあぼちぼち、午前後半の授業ですよ。先ほどの続きから。

この日は派遣講師A先生のサプライズも入り、授業は少し短めに終了。A先生が持ってきてくだすったケーキを皆でいただきます。皆で協力して切ったり配ったり。

 

★13:05 バディ達と →自分達で ランチタイム

 ステイ斡旋業者さん(Sさんたちの派遣もと)の計らいで来る生徒用宅配ピザの到着遅れ連絡が何度か入り、時間調整に次ぐ調整。ピザの到着を待たずに私達皆でとりあえず教室を出ることに。昼食を摂る場所は構内どこでもフリーと言われ、だからといって非常識になり得ぬように、無難に芝生のグラウンドの端っこへ。

 ランチはこの学校で初めて我々だけで集まって食べました。ちなみに引率やA先生、Sさんの分は含まれておりません泣く

 通常の現地校の昼休みとも重なっております。ピザを待つ間、遊び始めてしまう生徒も。

そうこうしているうちにようやくピザが届きました!「とどいたぞう!集合ぅ!」

 

 全員がピザと飲み物を手にしたら、いただきますの前にここで生徒たちからサプライズ。「あっちょっとこちらへお2人でお並びください。」

今週いっぱいお世話になりました、ステイ斡旋業者さん派遣のコーディネーターSさんと英語講師Aさんに、生徒からお礼とメッセージ贈呈です。

 実は、「やりたかったのに勝手がわからず機会を逃す」ということだけないようにと、木曜日に団長さんにごく簡単に耳打ちしておいたのです(もし皆でお2人にお礼とか言うなら、少なくともA先生は金曜のお昼がラストチャンスだよ、程度)。あとは、何もなしでも、何かやるでも、彼らの自由意思です。どうやらちゃんと何か考えたようです。私達引率からしても内容はサプライズです。

 団長さんが代表で自分で考えた英文にてお礼のご挨拶。立派なものです。

何かを贈呈しました。どうやら、全員で頑張ってメッセージを書き記したようです。そういえば昨日も今日も休み時間にコソコソ何かやっていたかもしれません。

 

 ここで、お二人についてあらためて紹介させていただきます。

Sさん」実はオーストラリア在住2か月というフレッシュな方です。日本の大手旅行会社(今回の取扱業者さんのライバル社にあたります)へのご勤務経験もおありとのことで、ご退職後ここオーストラリアで就職が決まり、今回のお仕事はその前に単発で申し込んだボランティアとのこと。斡旋業者さんもコロナ禍後、人手不足にあえいでいる模様。…こうした状況を考えますと、彼女の仕事っぷりは実に素晴らしく、本当に感謝します。生徒たちの事後意識調査でも、彼女の評価は満点でした!

「A先生」教員志望の学生さんで、過去にはシェフとバリスタのご経験がおありとのこと。教員になるため経験を積むべく、やはり今回のボランティアに応募されたとのこと。私たちの他にも生徒を抱えているようでした。お若いのに、1つ1つのアクティビティへの生徒の動機付けや、会話において相手の理解度を見ながら瞬時に微調整する力に長けており、安心して4日間生徒を預けられました。ちなみにこの日、この時間までいらっしゃるのはたまたまで、本来はAMで業務終了で退勤される予定を曲げて、この日は限界の1:45まで付き合ってくださいました。

 

  さあ、お昼です!(と言いましても我々大人は自力確保ですから、私は前日に購入したお菓子とも総菜ともつかないパンらしきものを食べましたよ心配・うーん

 昼休み中にバディの一部が帰校したらしく、該当生徒が再度お別れしに走り寄る場面もありました。

 集合写真も撮影。

 

★13:45 日本の文化プレゼンテーション

 ああ、いよいよこの学校でやる最後の学習活動です。プレゼン会場として案内された図書室に入ります。

この写真…ここで日本とオーストラリアの環境の違いを紹介します。

 今回、ブログ掲載の生徒たちの写真に、サングラスをかけた者が何度かいたかと思います。ここオーストラリアは紫外線が非常に強く、今回は現地が冬ではありますが一応海外研修のしおりの持ち物欄にサングラスを含めました。目の強くない人は目を守る必要があります。また、オーストラリアは国民が皮膚がんに罹患する率がとても高いのです。国としては国民を皮膚癌から守るため各種政策を設け、学校ではそのための方策を厳しく実施させている、といった記事をどこかで読みました。写真のタープのようなものも、恐らく児童がリセス中に日陰で過ごせるようにと設置されたもののはずです。

 

 図書室に入りました。A先生が退勤する限度、およびプレゼン開始時刻の13:45まで、30分程度ありました。この貴重な機会に、可能な班だけA先生に最後の練習プレゼンを見ていただき、他班は班毎にそれぞれ準備。また、機材の接続はY教諭のお陰でとてもスムーズに済みました。なんだか日本で使っていたiPadを現地に持ち込んでそのまま現地で使えるなんて、時代ですね。昭和生まれのアナログおじさんからしますと、しみじみします。

A先生、ありがとうございました!頑張ります!

 

 会場について新たに設定の要望がきました。人数的に、図書室の机の並びそのままだと座り切れないので、机はプレゼン用の1脚のみ残し畳んで寄せて、聴衆となる児童は半分は床に体育座り、残りは椅子だけ半円形にならべた後列に座る、とのことでした。ばたばたとセッティングします。また、児童の帰りのピックアップの関係で、終わりは時間厳守とのこと。いっきにプレッシャーが高まりました。

 

 小学校3,4年生くらいに見える生徒さんたちが、大勢入ってきてそれぞれ座るところが決まって着席しました。さあ、貴重な時間、1秒も無駄にできません。…ん?とは言え、突然生徒が自分たちの班の準備した内容を発表し始めたら、子どもたちも困惑することでしょう。後方には幼年部担任?本来の授業担当?と思しき先生方もいらっしゃいます。「春日部東高校」「これから何を紹介するか」について、一言いれるべきでしょう!恥ずかしながら、色々なことを想定しつつも、現場にならないと分からないことが多く、ここでも急遽予定に入れ損ねていたことをすることに!衝撃・ガーン

 こんな時のために団長さんに「全体の自己紹介をする場面があったら、使って」と、「日本~春日部東高校まで」をごく簡単に紹介できる紙芝居を渡してありました。スムーズにしゃべれれば1分程度です。あのWASABIさんたちとオンラインでやり取りした際に私が使用したものの抜粋です。団長のAさんに「自己紹介の紙芝居、持ってる?」

「持ってます」…さすが!ステイ先のスーツケースの中ではなくここにあると。

「悪いんだけど、始めに自己紹介して!?」

「えっ…………わっ……かりました…」

「ごめんごめん!時間やばいもんね!自分の発表もあるし、俺がやる!貸して!」…ですよね。

 躊躇する時間はありません。ブログで珍しく私の登場です。前に出て紙芝居開始!

Hello, everyone!

We are from Kasukabe East High School.

So, this is Japan. It is like boomerang. 

On the center of the boomerang, there is Tokyo.

Right north to Tokyo, there is Saitama prefecture.

On the eastern edge of Saitama prefectrue, there is Kasukabe City.

So, our School is here.

It's a public highschool, and there are only high school students from 15-years old to 18-years old.

We are going to introduce Japanese culture!

生徒の1人が、「お疲れ様/大丈夫でした」(?)のエールを手振りでくれました。ありがとう!

さあ、みんなの出番だ、頑張れ!

1班:日本の祭りについて

2班:折り紙について

3班:茶道について

4班:知育菓子について

5班:寿司について

順番が後になればなるほど、時間厳守の縛りが効いてきます。各班少々急ぎ気味、しかして「伝えるべき情報が聴衆に伝わるか(それが肝心)」を忘れず、しっかり発表してくれました。全体の協力で、なんとか時間前に全班発表できました。よかった~!!!うれし泣きみんな、本当にお疲れ様でした!ありがとう!

 

 まずは、帰りのピックアップがより遅れられない幼年部児童生徒さんたちが速やかに退場。東高生がチャンスを見て折り紙作品をあげていました。

 最後にシャイヤー側から、ここでおいとまする私たちにご挨拶がありました。校長先生は前述のように法事とのことでご不在ですので、この日は幼年部校長?のようなお立場の女性からお褒めとお別れのご挨拶をいただきました。また、全員分のお土産の手提げ袋(校章入りペン/USB/アロマキャンドル、お菓子)をいただきました。

さて、こちらも図書室を原状復帰しつつ、ピックアップの時間や路線バスの時間がまずい生徒から解散です。

 

★14:35 ホストファミリーお迎え

  この日は、Sさんと引率で図書室を最後まで原状復帰し、レセプションで退校の手続きを終えて校舎を出ると、もう生徒たちの姿はロータリーにありませんでした(記録画像1枚もなし)。

 

 明日の土曜日は、生徒たちは終日ホストファミリーと過ごします。私たちも移動本部の性質/責任は付いて回りますが、しばし休憩できそうです。さあ、宿へ帰りましょう。Sさんとともに、例の丘の上のバス停へ。スムーズにサザランド駅まで帰れました。

 日曜日の朝、Sさんにはもう1度お会いできますが、サザランド駅あたりでもう少しちゃんとお礼のご挨拶をしておくべきでした。日曜日の朝は結果的にバタついてしまう事になります。

 Sさん、ご恩は忘れません。ありがとうございました…うれし泣き

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2024年度オーストラリア海外研修報告③ 8月7日(水)シドニー大学訪問

③ 8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議

 

ブログ掲載予定

①    8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで

②    8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半 

③    8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議      ← 今回はここ★

④    8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン

⑤    8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで

⑥    引率弥次喜多ヤママツ珍道中

⑦    英語について

 

8月7日(水) 

 現地4日目、となります。今日は、シャイヤークリスチャンスクールには朝夕の集合だけお邪魔して、終日シドニー大学の方にお邪魔します。

  4月くらいでしたかと思いますが、事前学習にて紹介させていただきました都合の再掲です。

★春日部東高校は、令和6年度ハイブリッド型国際交流事業推進校に指定されました

→ ハイブリッドという名称は、「オンライン交流」+「海外現地での対面での交流」を意味します

→ 交流の中身は、SDGs関連の研究協議(豪州の場合、水問題やゴミ問題が推奨されている)限定

→ 取扱業者さんのご調整により、本校の交流相手は「シドニー大学日本文化交流サークルWASABIの学生さん」と決定

 

 一度だけでしたが、ZOOMにて4月下旬に実際にWASABIさんとオンラインでつながり、日本やオーストラリアについて、簡単な質問と回答のやり取りをしました。

再掲:下段左側が代表?のヘンリーさん。

 

そのWASABIさんたちに、会いに行くのです。

 

★08:00  ホストファミリー送迎にて現地校到着

にっこり引率は例のバス961便にて無事到着。コーディネーターSさん含め、だいたい5,6位くらいで集合できます。

★08:15 出発

 ちょっと小さめのバスにて出発。

移動もただの移動にしてしまうともったいありません。シャイヤーあたりは近くに自然林もある郊外ですから、私は個人的にユーカリの森の様子をみたり、道路や民家の植栽を見たり、「シドニー周辺は延々に続く広大な丘陵地帯」説を裏付けるべく道中ずっと繰り返す高低差を実感したりして楽しんでおりましたが、生徒たちもそれぞれ楽しんでいたようです。特に市街地に入ってくると「あっ〇〇だっこっちにもあるんだぁ」と盛り上がっていました。

ほくそ笑む・ニヤリこの塾さんは、実は私が1983~1986までアメリカのロダンゼルスに親の仕事の都合で滞在した時にも、やっていましたよ。世界規模ですね。 

 

★9:00 シドニー大学に到着

       日本文化サークルWasabiメンバーと対面

 Google Mapsで見ると、シドニー大学敷地の脇に到着した模様。コーディネーターSさんがテキパキと連絡を取り合っております。バスを降りて、WASABIさん6名と合流。バスは大学構内までは入れないのか、入らないのか。大学の正面まで徒歩で移動していきます。シドニーは、ここに限らず、歩けば歩くだけ見るものいっぱいで楽しいです脚は辛いですが。

眼鏡見えてまいりました~!

「おおお、すげぇ!」「は〇ー・ポッ〇ー!」

 

★キャンパスツアー・アクティビティ

 集合写真を撮影した後、3班に分かれ、キャンパスツアーへ。WASABIさんは2名ずつ各班について案内。こちらは引率2名とコーディネーターとでそれぞれの班に1名ずつ付きました。

驚く・ビックリシドニー大学についても事前のリサーチがとても少なくて、勝手にこのハリ〇タ感満載の校舎がメインだと思い込んでいたのですが、どうやらこれは羅生門のような、正面玄関のシンボルビルディング的な印象に変わりました。ど真ん中から中に入ると、建物はロの字型のようで、中にも大きな芝生の広場がありました。この建造物自体、シドニー市街でもかなり歴史のあるものの1つらしいです。

 私はHさんとBさんの率いる班にお邪魔することにしました。

いざ、構内へ。

中もこのような感じに芝生の広場が。

ロの字?構造を抜けます。これ以降は今となりましてはどこをどう通り抜けた時の画像か正確には記せませんので、Hさん班のたどったコースメインで順番に載せます。

驚く・ビックリこの正面の建物の向こうには、学園都市が広がっておりました。近代的なデザインのビルとハリポ〇感のビルが混在していましたが、とにかく広大!郵便局等の公共施設や店舗も散在。しかも観光地化しているようで、明らかに大学生でも職員でもないような人々がかなり歩いていました。

HB班は、途中「誰でも自由に落書きをしてよい地下道」を通りました。Hさんが筆記用具も貸してくださり、生徒たちは遠慮気味に参上した証をちいさぁ~く記しておりました。

 

Y教諭のついた班の画像も。

 キャンパスツアーのゴールは、市場?でした。広大な大学の目抜き通りとおぼしき広場に、水曜日だけ店が立つそうで、衣類からお土産からアクセサリーから書籍まで、様々なものが売られており、生徒たちもテンションが上がります!ここで3班が集合はしませんでしたがそれぞれ時間を調整して、研究協議をやる部屋に入れる時間を待ったかたちです。 

ラーメンの屋台までありました。引率Y教諭が聞いてきたらしいのですが、お店のどなたかは川越出身だそうで。

興奮・ヤッター!このダンディーなオジサマは、小動物の写真の絵葉書を売っておりました。私も何枚か購入。明るくソフトで気さくなご紳士で、少し会話できましたが、ご自分で撮影した小動物の写真とお子様が撮影した小動物の写真を自作で絵葉書に仕立てて売られているとのこと。「素早く動く動物は、ワタシはもう撮影が追いつけないので、コレとコレ、あとはコレ!コレらは息子が撮影したんだよ~」

 

にっこりキャンパスツアー自体に、校舎内の「予約すれば自由に使える部屋」の使用開始時間まで時間をつぶす意味もあったかもしれませんが、観光地にもなりうる広大で美しい構内で、それもよし。実に楽しい時間でした。

 

 さあ、いよいよ事前学習で準備したプレゼンをする部屋へ向かいます。

 個人的にはまた途中の植栽を「おおお、コレは!」「おおお、なんじゃこりゃ!?」と楽しみつつ、嬉しい発見もありましたが、その辺りは前回予告した通り、生物部のブログでご紹介します。

 さあ、見えてきました。奥のビルが目的地でした。

どうやら医学部ないし医学系のビルのようです。 

 

★SDGs水問題研究協議

戸惑う・えっ部屋に入ったあとは、先方WASABIさんたちに特に時間の使い方に計画があるわけではなかった感じでした。同時に入ったのが2つの班でしたので、最後の班が来るまでしばし待ち時間が。この研究協議…という表現も実際には少々大袈裟なのですが、「交流」自体、あくまでサークルの学生がメインで、大学側の職員の立ち合いはありませんでした。この隙に私の方から、この時間の下準備(全員にお菓子を配ったり、こちらの発表用の機器の調整)に忙しそうにしているHさんをつかまえて、手土産を贈呈しました。シャイヤーの管理職に贈呈したものと同じです。彼らは日本文化交流サークルですから、案の定とても喜んでくださいました。良かった!期待・ワクワク

見学を済ませた3班が揃い、プレゼンする準備ができたら、本番です。プレゼンの下準備には、実はかなり苦労がありました。そのあたりデジタルに強いY教諭がいてくださり、本当に助かったのですが、こちらで持ち込んだiPadを現地のプロジェクターに繋ぐための接続具が無かったのです。急遽、Hさんのメールアドレスに各班のポスターデータを送信し、HさんのPCを経由しての投映となりました衝撃・ガーン

 

 

 発表順番は、取り扱う問題の大きさで大→小としてみました。いざ、プレゼン本番! 

1番目:日本の水事情について

2番目:日本の水関連の環境問題について

3番目:関東地方~埼玉の水事情

4番目:春日部市の水事情

5番目:春日部東高校の水事情

各班、それぞれクイズを設けたり、大学生の質問の対応をしたりと、席に戻るまで緊張は解けませんが、準備してきたことを精一杯アウトプットしてきました。大学生たちもいかにも大学生らしく、つたないクイズの解答を考えるときも、6人で意見を出し合って、根拠や計算方法を確認し合って、1つの答えを代表が発表する等、質問した側の高校生にとりましても勉強になる時間でした。

 生徒たちの研修中の大仕事が1つ、無事に終わりました。お疲れ様!

ビルを出て、トイレ組を待ちながら、WASABIさんと交流したり雰囲気を楽しんだり。

 

 ★大学内でWasabiメンバーとランチタイム

 プレゼン後の昼食は、どこで食べるのでしょう。コーディネーターSさんによれば、「公園に移動するみたいです」とのこと。なんでも楽しみです、ついていきます興奮・ヤッター!

朝、バスを降りて正面まで歩いてきたところをだいたい逆にたどり、…どうやらこの辺りから大学の敷地は出るような感じです。階段を下りて…

大きな公園に入ってきたようです。池を渡って中央へ。どこまでが大学だったのか、境目が分かりませんでしたが、後でここはビクトリア公園という公園だと分かりました。ここでWASABIさんたちとピクニックになりました。

昼食を楽しんだ後、あっという間に楽しいひとときも過ぎて、バスに戻る時間に。

戸惑う・えっここでこの日初めてのハプニング。この、バスへの移動時間ギリギリに女子がトイレに行きたくなり、WASABIメンバーが1人トイレに連れて行ってくれたのですが、この2名がうまく合流できず、出発がかなり遅れてしまいました。これは、この日、後で響いてきます。

 難しいもので、指示連絡系統について研究の余地あり、というところです。該当生徒は勝手に行動したわけではありませんし。今回の現場の状態を整理しますと、

 我々引率 

  →(取扱業者)

  →(ホームステイ等斡旋業者)

  → コーディネーターSさん 

  → WASABIのHさん 

  → トイレ引率したWASABIの女性

  → トイレに行きたかった生徒

…となります。まあ、引率の方で途中の人々を信頼し過ぎず「トイレの場所と距離と所要時間」「バスの出発時間とホストファミリーピックアップ或いは下校時の路線バスの関係で時間厳守な旨」「トイレ引率WASABIメンバー女子がバスの位置を分かっているか」等を積極的に確認すべきだった、ということになりましょうか困る

 大学にいる間のメニューはわりと大雑把なことも分かりましたので、帰国後に旅行取扱業者さんと総括した際には、相手が学生なこともあり、こちらで気を使い過ぎず時間設定やメニューについてコミットしてもよいのかもしれない、となりました。

 

★13:30× シドニー大学出発

バスに乗る際、なんとなく全員があちらお三方と握手する運びとなりました。

あれ、最後はY教諭も握手していますね。あちらさんとのお別れご挨拶、ありがとうございます。

トイレにいった女子組がなかなかもどらないので、間に合ううちにもう一度バスを降りてWASABIさんとお別れのハグなど。

よかった!無事にもどってきました!

 これで、一日お相手していただいたシドニー大学日本文化交流サークルWASABIさんたちとお別れです。 

 このハプニングに重なり、帰りが渋滞で、各ホストが迎えに来る時間に大幅に遅れてシャイヤーに到着。

 

★14:35× ホストファミリーお迎え

戸惑う・えっ帰宅や迎えとの合流に手間取る生徒が半数近く。迎えが見つからない、と自分で電話連絡をしたり、Sさんがホストに連絡を取ったり、おおわらわ。ホスト家庭により自家用車でピックアップではなく子どもと一緒にバス利用、という生徒もいました。

し、最後に残った男子4名のホスト2家庭は知り合いらしく、片方のホストがあらためてピックアップしに来てまとめて乗せていきました。

最後の4人、行っちゃった…Sさん、ありがとうございました!

 

泣くそして残された我々3人。まるで映画やドラマのラストシーンの後を継続させられている感じですね。もはや、一昨日乗った新しい帰りバスすらない状況。ここで頼れるコーディネーターSさん!ウーバーなるサービスを利用して、3人無事にサザランド駅まで帰れました! ウーバーイーツと関連があるのかどうか知りませんが、予めインターネットで支払いもクレジットカードで登録しておき、あらためてピックアップ場所と時間と行き先を入れると、最寄りの個人タクシー的な一般人に連絡が行く模様。実はこの日のこの経験も、現地最終日、日曜日の朝に活きることになります。

 

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2024年度オーストラリア海外研修報告② 8月5日(月)6日(火) 現地校体験 前半

② 8月5日(月)6日(火) 現地校体験 前半

 

ブログ掲載予定

①    8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで

②    8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半   ← 今回はここ★

③    8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議

④    8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン

⑤    8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで

⑥    引率弥次喜多ヤママツ珍道中

⑦    英語について

 

8月5日(月) 

 現地2日目、となります。

 

★08:00  ホストファミリー送迎にて現地校到着

困る引率、自力の移動にしくじり

 まず引率がバスに乗るのに大変な苦労をして、生徒の朝の集合の様子をカメラに収められませんでした!バス関係はもはやネタですので、弥次喜多もとい「ヤママツ珍道中の回」にてご紹介させていただきます。

 我々引率は6:30にモーテルを出発し、7:50ほどにシャイヤー入りする予定でしたが、前日に2人で移動手段について色々研究するも残った不安が、想定外の形で的中。危うい綱を渡り、なんとか8:15分過ぎに現地校到着。現地のバス事情や、「とりあえず朝は体験校の生徒が多く乗るバス(忘れもしないBurdenridge961便)に乗ればいい」といった要領を事前に知っておけなかったのが痛かったです。東高生徒たちはまだギリギリ校舎入り口に集合していました。ホームステイ・現地学習活動斡旋業者さん派遣のコーディネーターSさんと、同じく授業担当講師のA先生のもと、全員無事に集合完了済。ばつが悪いこと!

 戸惑う・えっ受付!

 受付作業や挨拶があるとは聞かされておりませんでしたが、訪問側責任者としてこれらが無いはずはないので覚悟はしておりました。が、やはりちょっと緊張します。案内人は、この段階では気がつきませんでしたが、昨日解散時に最後まで残っておられたホストのDさん。まず我々引率2名はDさんに連れられてレセプションへ。日本の学校の事務室にあたるところですね。そこで、ID発行マシンに氏名やtel.no等を入力すると、IDシールが発行され、口から出てきます。

これを服へ貼り付けて、構内を歩けることになります。その後、校長室へ移動し(ですよね)、私がメインで挨拶を申し上げ、手土産(春日部東口駅前の「ぷらっと春日部」さんで購入した地元特産の羽子板と、無料でいただいた春日部の観光パンフレット3種類)を、説明の上贈呈しました。校長先生のご年齢等存じ上げませんが、私も52ですからそんなにかわらないのではと思うのですが、あちらおそらく180cmを超える紳士につき、物腰は極めて丁寧なのですが物理的に見下ろされまして、つい大人と子供で会話しているかのようなビビリが芽生えますね。

戸惑う・えっ生徒が主に過ごす場所

 生徒は一足先に今週月火木金の午前中を過ごす、校舎2階にある教室へ案内されていました。私は個人的に親の仕事の都合でアメリカ在住経験がありますので、懐かしい雰囲気の教室です。職員室があると思われる棟の隣の校舎の2階。2階と言いましてもアメリカ西部の田舎と同様、「3階」はどこにもありませんが。この教室がある棟では、この週は何やら考査が行われており、一応気を付けて欲しいと言われました。授業中も休み時間も少し気を使いました。

眼鏡引率が昼食を摂れる場所

 引率2人とSさん(Aさんは基本AMのみ勤務になるのでノーカウント)が昼食を摂れる場所として、職員用のティールームを紹介されました。自由に使ってもよいカップやカトラリーと、フリーで飲めるミルク等を案内されました。食堂や購買はありませんでした。残念!昼食も自力調達確定です。

 

★08:20 英語研修プログラム

 大人のほうのご対応を色々いただいた後、引率が教室へ合流すると、ひとまず派遣講師Aさんによる授業前のアイスブレイキングを受けておりました。

ほどなく先ほどの案内役で事務職かつホストの1人のDさんが来室、授業本番前にいったん全員連れて校内案内をしていただきました。

Shire Christian Schoolは、幼稚園生から高校生までが通う私立校です。主に幼年部ですが、教室によっては中まで入り、現地校生徒に軽く紹介され、手を振られたり振ったり、授業の成果をちょこっと披露してもらったりと、ここにいることの異邦人感をかなり小さくしていただきました。

 

 戻ってきたら、授業本番です。

 テキストp2 Greetings & Introductions

 テキストp3 Introduce these people and their occupations      Who am I?  What is my occupation?

 

 

★10:50 モーニングティータイム 

 この学校では、午前中に授業を2コマほどやった後、モーニングティータイムという少し長めの休み時間があります。シンプルには「リセス=授業間の休憩時間」というそうです。生徒は全員教室外に出て、車座になってお菓子を食べたり、ボール遊びをしたりします。

 私達にとりまして初めてのモーニングティータイム。授業が終わるとちゃんと外から声掛けがあり、生徒が教室を出ると、校舎階段下で現地校の職員が大勢の現地校生徒と我々を待ち構えており、バディと生徒の組み合わせを1組ずつ発表して初対面させました。組めたペアから交流しに解散です。

引率2名とコーディネーターの3人は、こちらの生徒とバディとの交流の様子を見て回り撮影タイム。黙って撮るのも時代柄まずいでしょうから、ガラでもなくニコニコ英語で皆に話しかけて、許可を得てから撮影しました。

 

★11:10 英語研修プログラム

衝撃・ガーン朝の挨拶後に案内役のDさんに「今日はAMのティータイムの後に『集会』があるので、皆さんもそこに参加します」と言われ、てっきり自分たちを紹介する集会かと思い、引率として英語で自己紹介する心積もりを急遽しましたが、実際はキリスト教関連の説法集会でした。

 ティータイムの終わりごろ、バディについていきそびれている生徒に「集会らしいからジムに急ぎなさい」と指示していったん教室に戻り、施錠して4人でジムに行きますと、生徒は全員着席済み。席は、アリーナ等の施設にあるような、普段は収納されて壁と化していますが引き出すとフロアを埋めながら斜面となる壁面収納型観客席(でかい!構内案内の写真でジムつまり体育館の写真に、収納状態が写っていますね!)。私達4人がまだその観客席の階段を上がっている最中に、校長先生から春日部東の紹介があり(春日部高校の校長になっていました心配・うーん)、軽く拍手もありましたが、この後正式に挨拶するかもしれないとも思いましたし、手など振ってよいものか、どう反応すればいいか分からず仕舞いでした。

 車椅子に乗られたご年配のご婦人が「講師」のようで、まもなく講話が始まり、30分も経った頃に「ああ、これは我々は特段出番はないな」とホッとしつつ拍子抜け。講話は恥ずかしながら半分程度しか分かりませんでしたが、ご婦人のご両親がアボリジナル系で色々と大変な思いをされつつどのように考えて過ごしてこられたのか、というところからキリスト教の教義に結びつけるような内容であったかと思います。ここでも事前学習の不足を悔やみつつ、せめて事前に集会の講話のテーマでも教えていただいていれば、少しは生徒に集会中の時間の意義を増すよう還元できただろうに、と思いながらこの時間を終えました。

 戻ったらまた授業です。

テキストp4 Feelings/accidents/illness

テキストp5 Host Family

 

★13:05 ホスト校生徒とランチタイム

 昼休みです。生徒たちはまた階段下で先ほど初対面だったバディたちと2回目の合流をしてハッピーランチタイムへ!コーディネーターSさんと我々引率は、講師のAさんと軽く授業の反省等を打ち合わせして、Aさんは退勤。その後、朝教えていただいた職員用ティールームにて、(個人的には実に寂しいメニューの)昼食を摂りました。

 実はこの日はまだ細かい連絡事項が相互に確認しきれておらず、お借りした教室は本当は午前中だけいられるはずだったようで、生徒は荷物をおいてランチにでかけてしまったので、急遽この日だけは帰りまで借りられることになりました。生徒の私物はこのままここで管理して、生徒は午後の現地校授業をバディと一緒に受けた後でここに荷物を取りに戻ってから下校になります。一通り過ごしてみて分かりましたが、生徒たちはそれぞれホストファミリーにピックアップの時間等お願いしてあり、初日のこの予定外パターンはかなり慌ただしいことになります。

 ということは、明日以降、引率から生徒全体に統一で口頭で指示連絡をするならば、午前中の授業が終わった瞬間が毎日最後のチャンス、というこになります。それも初日にこの段階まできて分かりました。

 昼食後、Sさんは午後いっぱいこの部屋で荷物番をしてくださるとのことで(事務処理等もあることでしょう)、お言葉に甘えて引率2名で生徒の様子を撮影して回りました…と言いたいところですが、東高生徒がなかなかみあたりません。皆、何処へ行った!?

 

この日、2人とも昼の生徒の様子をうまく確保できませんでしたので、かわりに?かわいい鳥たち。

 

【予告】引率の私が人文科主任かつ部活動顧問は生物部顧問ですので、海外研修中の自然関係ネタは、生物部のブログにて順次挙げていきます。そちらもお楽しみあれ!

 

 自然が好きなワタシですが、今回、海外研修本番直前まで極めて余裕が無く、自分の興味本位のリサーチは一切なしでここシドニー近郊まできてしましました。後から色々分かったのですが、オーストラリアはオウムやインコの類をはじめ、鳥が豊富!昨日、オペラハウス周辺で見かけて動線的になかなか撮影できなかった鳥たちが、なんなら朝の駅までの道から、駅周辺から、誤って降り立ったバス停から、ここシャイヤーまで、ワンサといました!

 白いのはキバタンというオウムで、現地名はコッカトゥー。サイズはカラスかそれ以上。日本の鳩よりどこにでもいました。緑色のはゴシキセイガイインコ、現地名はレインボウ・ロリキート。こちらは鳩と雀の中間くらいのサイズ。この2種をはじめ、学校でも街でもどこでも、何しろ鳥が豊富でした。そして、個人的にちょっと寂しかったのですが、学校でも街でも生徒も大人も、この豊かな鳥たちに全く一切なんの関心もなさそうに見えました。自然に興味のある人は、周囲にありふれた当たり前の種に対しても、それなりの視線を向けると思うのですが、鳥たちにも分かるのか、この二足歩行の大型動物はどうやら自分たちの脅威にはならないようだ、と、踏まれなければそれでいいやというくらい接近を許していました。

 それにしましても、もし日本で誰かがスズメやハトやカラスに夢中でカメラを向けていたら、変ですよね!ワタシ、かなり変な東洋のオジサンだったかも…

 

 もう一つおやっと思ったのが、ゴミの多さです。

 シャイヤーでは、リセスとランチの後は、食材ゴミを狙って、多種多様な鳥たちが宴会状態に。しかし、生徒たちはそれを狙ってお弁当を捨てているわけではなさそうです。引率の宿からここまでの移動がバスであったことからおいおい見えてきたのですが、シャイヤーは私立のクリスチャンスクールであるからなのか、生徒の様子も学力も周辺の他校と比べてどうやらよさげなのですが、それでもゴミに関しては日本の学校の方が状況がいいように感じました。文化の違いで、マナー等でどこに重きを置くのかが異なるのか…これにつきましては、美しい街並みにも言えました。事前リサーチを否定すべきくらい街は安全で、人々は思いのほか親切で思いやりがあってホスピタリティーもあって(我々引率はバス内で何度か生徒に座席をゆずってもらいましたよ)、素晴らしい国にお邪魔したなと思うのですが、残念ながら、路上のゴミは少なくありませんでした。

 

★13:45 総合プログラム

 午後の授業時は、生徒はバディと現地の授業を受けにばらけました。生徒の様子は見られないので、我々引率は休憩がてら少し校内散策をして、Sさんの待つ教室に戻りました。

  

★14:35 ホストファミリーお迎え

 帰りにレセプションで、顔認証でビジターの訪問終了確認。IDシールは回収され、処分されます。事務のレイディたちににこやかに挨拶をして退校。翌日からは顔認証だけで受付もできました。

 

 生徒はそれぞれの都合で、授業が終わり次第、走って教室に荷物を取りに戻り、走ってロータリーへ向かう者も。私たちがロータリーの見える場所まで来る頃には、もうあらかた東高生の姿は見えません。我々引率の帰りのバスは、「これだ!これに乗れば大丈夫!」という行きと同じ便(忘れもしないSutherland961便)がロータリーに入ってきたので、必死感からうっかり引率2人で生徒の列の最後尾に並んで乗って帰ってしまったのですが、コーディネーターSさんは残って、ステイ先ホストが生徒全員をちゃんとピックアップするのを見送り切ってくださいました我慢。すみません、明日は私たちもそうしますね!

  同じバスに、海外研修団長のAさんが乗っています(なぜかちょっと心強い)。…ホームステイ先の様々な都合で、必ずしも自家用車でピックアップというわけではないようです。バディではなくてもシャイヤーに通うバス通学のホスト家族がいれば、一緒に行動するようですね。他のパターンでは2ファミリー間で助け合って、かわりばんこにまとめてピックアップしたり、はたまた徒歩で通うケースも。そいうったことも、来て、見て、分かりました。

 

Sさんが業者から渡されたタイムテーブル。撮らせていただきました。金曜日にはこれすらアテにならなくなりますが…

 

8月6日(火) 

 現地3日目、となります。

 

 昨日の昼解散前にギリギリ、「明日、万が一引率が朝の集合時間に来なければ、Sさんの点呼を受けたら、もう教室にきてしまいなさい。引率の責任でとる点呼は、教室で取ることにするから!」とホケンをかけておいたのですが、朝はもう大丈夫!サザランド駅までのバスは諦め、徒歩!サザランド駅からここまでは、バーデンリッジ961便!だってシャイヤーの校章をつけた様々な学年の生徒たちが大勢乗るバスですから!

 

★08:00 ホストファミリー送迎にて現地校到着

 今日こそは!あさイチの様子も確保!

Dさんも、ステイ生徒を連れてのご出勤!

 

★08:20 英語研修プログラム

 この辺りから火木金は画像上ワンパターンになりますので、特徴的なものを中心にピックアップしていきます。

 テキストp8 Australian Meals

         Breakfast, Morning tea, Lunch, Afternoon tea, Dinner, Supper

 

★10:50 モーニングティータイム 

 いた!あんなところに!

 

 午前中のティーブレイク(リセス)の後、残りの午前授業に生徒が1人しか戻らないハプニング。

生徒を待つ?(時間内に戻るかも不明!)あいだに、教室を出たところから見える景色を撮影。

こちらは教室の裏手、敷地の柵の向こうの民家を臨んで。

こちらは逆方向、敷地内を臨んで。大きな木の辺りまでがグラウンドです。

 ぽつりぽつりと生徒が帰ってきました。聞けばバディに誘われるまま、バディ各自の授業場所について行ってしまったそうで、20分くらいで全員戻りました。バディはそこまでしっかり「どう日本人訪問生を相手すればいいのか」指示を受けていない???私達日本人側は、せっかく朝一でSさんが板書してくだすったタイムテーブルを指して「時間でしっかり動くよう」再度指導しました。

 

★11:10 英語研修プログラム

テキストp19 Australian Slang words

    p20    Australian Slang Conversation

 

★13:05 ホスト校生徒とランチタイム

 

★13:45 総合プログラム

 ここでまたもやハプニング! 午後は、今度は男子2名ほどがバディに置いて行かれ、PMの授業体験に行き損ねました。コーディネーターSさんにもどうにもならず、校庭でSさんと会話しながら待機することに。まったく、バディぃ!あと、置いて行かれるなってぇ!

 

 始め、まだランチタイムの最後の瞬間くらいでしたので、「昨日と同じ教室じゃないの?早くいってごらん!」と行かせるも、ああ~、戻ってきちゃいました…「今日は違うみたいで、分かりません」と。

 こちらの学校は、HR単位ではなく、大学の様に生徒個人が毎時間教室を移動して授業を受けているはず。つまり何年何組にいけばいい、というものではありません。こちらにはバディの情報は無く、また、事務室や授業をやっていない先生方を巻き込んで大事にするわけにもいきません。Sさんにもどうにもなりませんので、

「もうじゃあ、一緒にいましょう! Sお姉さんとお話してもらっていなさい」

こういう経験もある意味貴重ですね。引率もいい勉強になりました。

 

★14:35 ホストファミリーお迎え

  (今日は、撮影しつつ、全員見送るぞ~)

  

 事務の方かつホストのDさんの連れて帰る女子2名は、Dさんが仕事がひけるまで、図書室利用を許されております。ほかは全員帰った模様。私たちも宿へ帰りましょう…といいましても、確か最後の写真↑に写っているバスが961便。写真でも分かりますが、バスの横に人垣が無いという事は、乗るべき生徒はもう乗ってしまっていると言う事。生徒を見送ると、時間的にこれにはもう乗れないのです。あ~あ…961便も見送ります。

 義務かと言われれば、海外研修引率業務にマニュアルも無く、どこまでが引率の業務なのかは私たちの認識次第。非常事態に責任だけ取れる(それでも最初にことに当たるのは斡旋業者さんと旅行取扱業者さんですが)ように、本部携帯電話で取るべき連絡を取りつつシャイヤーにある程度の時間内にかけつけられるようにしておけば、いたずらに日本語を使いうる日本人引率は体験校に来ない、というパターンもありかもしれません。でも、私たちは毎日同じ教室で過ごし、最後は生徒を見送ることにしました。業務さえきちっと終えられれば、その後の自分たちのことはどうとでも。どうにかすっぺ、という感じですね。

 

 ラッキーなのは、Sさんもここからはバスでのご退勤とのことで、しかもサザランド駅から電車に乗るとの事。我らがサザランド駅まで行けるバスが来る、学校前ではないが最寄りのバス停をGoogle先生に教えてもらい、案内してくださいました。よかったぁ…でも移動キツイ…シドニー周辺は延々に続く丘陵地帯で、シャイヤーは緩やかな斜面の中腹にあるにですが、棒のような足で斜面を丘の上までひいひい上がったところ(大袈裟に書きましたが実際は徒歩で5分かそこら)にあるバス停へ移動し、

どうにか宿の最寄のサザランド駅まで帰れました。Sさんとは駅でお別れ。ちなみに昨日判明しましたが、宿近くからサザランド駅まで行けるバスは「行きは時間が合わずetc」「帰りに関しては無い」のです。日本にいるうちに知らされていた移動の情報はシンプルに「モーテル最寄バス停からシャイヤーまでバスで50分くらい」だったのがリサーチの結果「サザランド駅バス停で乗り換えありで50分くらい」に変わり、結局、実際には毎日、朝も夕もサザランド駅からモーテルまでは片道徒歩20分くらいかけての往復です。

 

 この日の帰りに新たに乗ったバスは、その後もう2回乗ることになるのですが、乗客のガラがあまり良くないし(シャイヤーの子達はタチがよかったなぁ)、この日はバス内でちょっと怖かったハプニングがありました…が、それにつきましては「珍道中」の回に紹介させていただきます。

 

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2024年度オーストラリア海外研修報告①【8月3日(土)、8月4日(日)】

 

2024年度オーストラリア海外研修報告①

【8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで】

 

人文科主任の松本でございます。

本研修は、例年、人文科だけでなく普通科にも公募をかけます。

今回、普通科3名、人文科15名、計18名の生徒たちと行ってまいりました。

引率は、人文科2年生クラス(メンバー15人)の副担任かつ人文科副主任のY教諭と私とで、させていただきました。

 

僭越ながら、本研修は人文科主催でもありますので、引率の視点で私が代表してレポートさせていただきます。

 

~ちょっと思い出話を挿入~

  2019年夏、私が本校勤務2年目に人文科の1年生の担任をした年のことです。私が2018年に転勤してきて副担任をした学級の希望者達が、半年の事前学習を経て、海外研修に行ってきました。この時は普通科5人、人文科15人の計20人だったようです。現地訪問校はShire Christian Schoolで、今回と同じ。訪問大学は今回と異なるシドニー工科大学でしたが、引率の宿泊したモーテルもSutherland Motelで同じ、最終日の全員宿泊ホテルもMETRO HOTEL MARLOW SYDNEY CENTRALで同じだったようです。

  2019年の夏明けに、今度は私の担任するクラスの希望者が行く海外研修に向けた動きが、取り扱い業者入札から始まり、秋に公募、参加者内定。冬にはパスポート説明会があり、私も自分のパスポートを取得しました。1月中旬には事前学習が始まりました。普通科4名と人文科11名、バラエティーに富む?メンバーと、新しくいらした「極めて特徴的な?」ALTパ〇タ先生とで、不安と期待のうちに事前学習が始まりました。確か、3回目までやった気がします。

 同じころ、国内で初めて新型コロナ感染者が確認され、不穏な空気が漂いはじめました。2月上旬にはダイヤモンド・プリンセス号、そして2月下旬の高校入試休み以降、生徒は5月いっぱいまで臨時休業に。4月には緊急事態宣言がなされ、ここからの2年半ほどは、それこそコースの見えないジェットコースターに乗らされたような気分でしたね。

 海外研修は中止の判断がなされ、2020年4月13日付の文書にて参加予定家庭に周知されました。

 高校3年間と言う枠を基準に、コロナ禍の3年間がどう重なってきたか、どの学年の時にコロナ禍何年目だったか、どのパターンが一番大変か。失われた3年間は等しく全ての人から失われ、立ち行かなくなった会社や職を失った人々まで大勢いらっしゃいました。その時が人生のどの部分の3年間であったかで大変さを比較するのは罪でしょう。とにかく単純な事実として、私が担任するクラスのメンバーがメインである生徒集団を海外研修に引率することはなくなりました。

  その後、

 2021年度 - 私が担任したクラスが卒業

 2022年度 - 私は人文科の主任に - 外研修は中止

 2023年度 - 復活第一弾として「国内語学研修」を成田空港脇の「ホテル日航成田」にて3泊4日で実施、また2024年度は「オーストラリア海外研修」の形で復活させることに決定

 

 そして今年! ノウハウも多くが失われ、取り巻く状況も変化した中、暗中模索しつつ1月以降半年の事前学習を経て、満を持して、行ってまいりました!ネーミングそのままの「オーストラリア海外研修」!人文科最大の目玉行事でもある海外研修が、本来の形で復活しました!

 

ログ掲載予定

①    8月3日(土)羽田出発~8月4日(日)ホストファミリー対面まで 今回はここ★

②    8月5日(月)6日(火)現地校体験 前半

③    8月7日(水)シドニー大学訪問 学生とSDGs水問題協議

④    8月8日(木)9日(金)現地校体験 後半 日本の文化についてプレゼン

⑤    8月11日(日)ホストファミリーとお別れ~8月12日(月)帰国まで

⑥    引率弥次喜多ヤママツ珍道中

⑦    英語について

 

 

①    8月3日(土)羽田出発

  ~8月4日(日)ホストファミリー対面まで

  出入国の辺りは、問題があればすぐ法的な話になりかねず、引率としましても最も緊張するところです。そのせいというと言い訳ですが、画像が少なくて、文面ばかりになり、申し訳ありません!

 

8月3日(土)

 新橋から乗ったモノレールの第3ターミナル駅を降り、改札を出ると、そこはもう空港ロビーで集合場所のすぐ近く。集合は夕方ですが、松本は昼過ぎには空港入りしました。ばたばたしないように、落ち着いてゆっくり準備を進めます。

 まずは自分の都合ですが外貨両替専用ブースにて日本円を5万円分ほどオーストラリアドルに変換しました。並ぶし、少し時間がかかります。オーストラリアのお札は紙ではなくビニールポリマー製だと事前に知ったばかりでしたが、本当にビニールシートなんですね!いや面白い!

 モーテルのベッドの上で、小銭で押さえてしおりの上に置いてみました。私の名前が透けて見えます。

 

モーテルのベッドの上で、お札2種類を小銭で押さえてしおりの上に置いてみました。私の名前が透けて見えます!

 

 その後、軽食屋で昼食を済ませ、電話連絡を受けたり連絡したりしているうちに、本研修の取り扱い旅行業者さんご担当Iさんと合流。本部携帯電話兼レンタルWi-Fiを借り、出発までの直前の諸連絡を受けました。

 

 さあ、生徒が集まり始めます。空港での時間も、大切な経験で、潜在的な目的の一部でもあります。しっかり体験してもらいましょう!

 

★17:00 羽田空港第3ターミナル集合

 「集合に来ない」「パスポート忘れ」等、全日程フルコースで問題発生とそれに対応する覚悟でいましたが、全員時間内に集合!忘れものもなし、再先のいいスタートです。

 

 この後あったことの順番が曖昧ですが、全員集合後、お見送りにいらした校長先生からご挨拶をいただきました。

 搭乗手続きは、Iさんのお声がけでまず全員各自で発券機にならび、搭乗券発行を済ませました。そこでもらった手荷物の札をスーツケースにつけ、控えを搭乗券の裏に貼りました。同時にIさんで全員の搭乗券を見て座席の配置を確認してくださいました。

 

 次に、スーツケースを預け、集合写真撮影もしました。

 

 

 心細いですがIさんとも別れ、見送り人が入れないエリアへ移動、人も手荷物もセキュリティチェックを受けます。

 

 出国審査を経て、法的には日本ではない世界へ。搭乗口前まで皆で移動し、いったん解散。しばし休憩、この間引率2名はすぐそこのコーヒー店で小休止。搭乗開始予定の10分前くらいに再集合しましたが、搭乗開始が10~15分遅れとなり、しかも搭乗順番は最後(グループ4)でした。

乗ってみると、我々集団の座席は飛行機の最も後ろの辺りでした。

 

★19:20 羽田空港発 JL051便 出発

 そもそも飛行機に乗るのが初めて、という生徒が多く、それがしかも海外行き。

 修学旅行の引率でよくあるのですが、飛行機がまずゲートから離れて滑走路まで移動し、その後エンジンが轟音を立てて、急にGがかり、まもなく前輪が浮き、そして後輪が浮くのも尻に感じ、窓の外の景色が「空高くからの景色」にぐんぐん変わるあたりまで、放置すると高校生は大変に盛り上がって騒いで大変なのです。他のお客様もいらっしゃいますし、シートベルトサインが出ている間は大人しくしていなければ!

 ここは1つ、事前にひとこと入れておきましょう、「騒ぐと他の方にご迷惑&みっともないイナカモン&安全上も大人しくしている必要あり」と。適切に喜んで、適切に盛り上がりましょう!

 

1枚、いたずらで昨年度のサマースクールの様子も再掲しました。あれから1年、今、本当に空の上!

 

 私は、主に仕事でですがプライベートも合わせて、また国内海外合わせて、過去に12、3回ほど航空機で往復したことがあります。思えばそれらは全て地球の「横移動」でした。今回、初めて赤道を超えて「縦移動」しました。そのせいなのかどうか、オーストラリアへ向かうフライトは、過去一番bumpyでした。静かな時間がとても少なく、ほとんど常に激しくガタガタと揺れて、「怖かった」という生徒もいました。オーストラリアに持ち込む物品の申告書を仕上げたいのですが、揺れが激しく、夜は諦めました。エコノミーで狭いし、寝るべき時間も寝苦しかったです。生徒たちは映画などをみたり音楽を聴いたり、それぞれのフライトを体験しました。

 

8月4日(日)

 大変朝早く(深夜)ですが、機内食の朝食が出ました。

 目も覚めてしまい、時間を見計らって、入国カードを仕上げます。

 

★06:10  シドニー空港着(入国手続き)

 無事に着陸できました。荷物をまとめて、飛行機を降ります。私たちの座席が飛行機最後部でしたので、後ろの数名の一般客の皆様には先に出ていただいて、まとまって最後に出ました。

 

 本研修取扱旅行業者シドニー支店のガイドさんに会うまで、未知の世界で、私達引率が生徒たちを導かねばなりません。私が集団の先頭につきました。各種ゲートで列がばらけて多少私より先に通過する生徒がいても、これでだいたいゲート通過後に皆を集められるでしょう。Y教諭には最後尾についていただきました。

 

 シドニー空港の案内は少々微妙でした。口頭指示も標識も分かりやすくありません。また、他の便とも合わさっているのか、飛行機を出てまもなくからずっと、かなりの混雑でした。最初の関門まで移動する長い通路の途中でトイレがあったので、行きたい者は行くようにと言うと、ほとんど全員がトイレへ。ここで少し予定外の時間が。

 

 入国審査の列に並びましたが、インド系とおぼしき係員の女性が「Under fifteen?」と大声で列に沿って言って回ります。15歳以下は別で早く審査を受けられる?? 我々は、2人は大人で、生徒は15歳と16歳のmixですから、「おっ…えーと、どうしよう?」と迷ってしまいました。2回目に同じ方が回ってきた際にちょっとたずねると、引率も含めて別の列に案内されました。

 

 ここでもやはりまたデジタル化により英語のやり取りはありません。パスポートを開いて機械に押し当て、カメラに顔を見せるだけ。事前に生徒に色々含んできたのに、「Purpose of your visit?」「Sightseeing!」のようなやり取りをしない、というのもなんだか拍子抜けです。ここでミニハプニング!男子が1名、顔認証が通らず、別枠へ!Y教諭についていただきました。

 

 スーツケースが出て来る「荷物引き取りターンテーブル」が5列も6列もあり、面食らいました。ここで間違えるとまた余計な時間が。落ち着いて電光掲示板を見ると、ちゃんと便名とターンテーブルの組み合わせが表示されていました。私は全員が通るであろうポイントに立ち、社会勉強の一環で掲示板も確認させつつ、我々のターンテーブルに行けるよう個々に案内。

 

 顔認証モンダイ該当者+数名とY教諭が合流し、全員のスーツケースが手元にきたら、今度はセキュリティチェックの列に並びます。最後の関門です! 入国カードの持ち込み物品申告欄に申告すべきものがある人の列と無い人の列は別。

 オーストラリアは食品や生物系の物品の持ち込みに非常に厳しいです! それでも通常は大概持ち込めはしますが、ちゃんと申告しないと引っかかった場合に高額罰金など怖いことに! 私の場合の申告すべきものは、持参するインスタント食品、「木」を使った製品ということで手土産に持参した春日部特産羽子板の2種類です。また申告項目として「直前に淡水域に踏み込んだか」などと聞かれれば、部活は生物部顧問ですので渡航の少し前に用水路周辺をうろつきましたし、「直前に牧場などに行き動物に接触したか」というようなことを聞かれれば、牧場にこそ行っていませんが、毛の生えた動物だけでも我が家には犬2頭とウサギとヒメウズラ2羽がいます。生徒たちはステイ先等への手土産でお菓子を大量に買い込んでいますので、メンバーのほとんどが申告品有りの列に並びました。

 ここを通れば、いよいよ手続き的に完全にオーストラリア入国です。Y教諭は経験がおありですが、生徒のほとんども私も初めて来ました!

 

 最後のゲートを出ると、柵沿いに人々がぎっしり詰めかけて待ち人を探しています。これにも面食らいました。大衆の面前で動線を狭めてただ待つのも居辛いので、少し壁の陰に入り、ある程度メンバーが集まるのを待ちましたが、広さ的にも時間的にも全員は待てません。もう、外では取扱旅行業者さんシドニー支店の方が、かなりの時間我々を待っているはず。5、6人集まったところで人垣の視線の中を出口に向かって数十メートル移動すると、人垣の最も端っこに、いらっしゃいました! 内心ホッとして、手短に挨拶を済ませ、いったん集合する場所のご指示をいただいて、そこへ移動。ガイドさん「Mさん」は我々の顔を知りませんから、生徒を1人Mさんのもとへ派遣して、その生徒に後続を集合場所へ指差し案内してもらいました。最後のセキュリティチェックは意外と時間がかかり、飛行機到着から入国後の集合まで、全体でかなりMさんをお待たせしてしまいました。

 

 全員集合できたら、Mさんの引率でロビーの動線外へ移動し、スーツケースを開けます。そう、ここまでの我々のいでたちは異常気象も猛威を振るう「夏」の日本のもの。ここで、「冬」である南半球オーストラリア仕様になりませんと。

 

 

★08:10?  空港発

★09:00?  オペラハウス周辺散策

 全員でバスに乗り、まずは一路オペラハウス周辺へ。

 シドニーと申しましてもお広うござんすで、世界最大の天然の入江、ポート・ジャクソンの南岸に位置する大きな都市なのですね。皆様、是非是非Google Mapでご確認を!この地域全体が巨大なリアス式海岸の入江で、パラマッタ川とレーンコーブ川という河川が主に流れ込むのですが、どこまでが川でどこからが海なのか、地図で見るとオペラハウスの少し内湾あたりまでは「川」と表記されていますが、事実上海ですね!クジラも来るらしいです。オペラハウスはベネロングポイント(岬)の先端に位置し、我々がまず始めにご案内いただいたのはその隣の岬、オペラハウスとハーバーブリッジを格好良く臨めるミセスマッコーリーズポイントでした。

 

 ここからオペラハウスのすぐ脇までは、広大な緑地となっており、植物園がいくつかあり、これもまたどこからどこまでが植物園でどこからが公園なのか分かりません。とにかく素晴らしい環境、すばらしい眺め!生徒たちのテンションもどんどん上がります!時間の関係でゆっくりはできなかったのですが、まずは集合写真を数枚済ませ、短時間、各自で景色を楽しんだり写真を撮ったり、男子の何人かは波打ち際の岩場まで降りたりしました。

ハーバーブリッジの上に立つ旗は、片方はアボリジナルの旗との事。この旗まで歩いていくツアーがあるとかないとか。

(あっしのカメラでしたらこのとおり!)

チーム「青春」

チーム「ヒロウコンパイズ」

 バスに戻り、車窓から美しい風景や、「ん!?なんだあの鳥は?スゴイのがいるぞ!?オウム?あっちはトキ(もちろんNipponia nipponではない種ですが)?」などとワクワクしながら、こんどはいよいよオペラハウスへ。

 

 Mさんによると、オペラハウス周辺はツアーコンダクターがツアー行為を行ってはいけないそうで、説明はバスの中でざっと受けて、少し離れたところでバスを降り、徒歩でオペラハウスへ。

おおお~

 思ったよりずっと広大な敷地に、これまた想像をはるかに超える巨大な建造物でした!

 Mさんのお計らいで、広場の入り口で、注意を受ける前にサッと集合写真。

 その後、集合ポイントを確認して、小一時間ほど敷地内を散策しました。オペラハウスは、名前の通りオペラを上演する劇場なのですね。ハウスが開いていれば、観客席は無理ですがその手前までは無料で中に入れるとのことでしたが、この日は開いておりませんでしたので、希望する生徒は「貝みたいな外装を形成するタイルを触れるところ」まで行って、「オペラハウスを触って」きました。広場の地下は店舗やトイレ等になっているそうで、観光で訪れればここだけで半日は楽しめそうな場所でした。

先ほど「シドニーで最初に踏んだ土」ミセスマッコーリーズポイント。望遠で臨みましたら、先ほどよりかなり混んでいる?

 

 

★11:00  シドニー動物園(アボリジナル体験)

 オペラハウスを後にし、今度はシドニー動物園へ。

 実は、元々は本研修の目的の1つにアボリジナルの体験があります。人文科としましても大事にしたい分野ですが、日本で言えば、大和民族のルーツも色々とあるようですが、少なくとも蝦夷の方々(アイヌの皆様)は、昔は関東地方くらいまでいらしたわけですし、沖縄の「琉球」は大和とは別の王国でした。そうしたことをオーストラリアで考えれば、アボリジナルピープルが先住民の方々ですので、この旅で是非学べたら、という事です。ところが、業者さんで手配していただいていたシドニーの範囲でこれを体験できる施設が、都合により利用できないことに。これは1学期終了前に判明しており、その際の代替案としてこの動物園が選ばれたのです。

 

 シドニー動物園は、「大きな動物園云々」と説明を受けておりましたが、正直、印象は5段階で3?

 観光面で言えば、生徒には分かりやすく、コアラはじめオーストラリア固有の動物も見られ、お土産も豊富にあり、良い場所でしょう。ただ、まず全体的に、意外にも作りが狭いです。飼育エリアをつなぐ園内通路は、もう少し広くとっても良かったのでは? そして、通路がとても砂っぽいのです。そのせいか、全体に埃ならぬ砂っぽく、お土産も全体的に砂埃を被っていました。肝心の展示は?…なぜか園内全体に大きな恐竜の置物が散在しましたが、なぜと思いつつそれはいいとして、「大雑把」な感じでした。「レイアウトがちょっと雑かも…」比べてもなんですが、今の日本のメジャー動物園のほうが、印象がいい気がします。

 そして、残念ながらここでのアボリジナル体験は不発でした。コーナーで着席し、アボリジナルピープルの生活や道具、かつての無数の小部族の国内配置等について説明を受けましたが、説明者が白人の女性の方で、Mさんからゆっくり話してもらえるようお願いされるも、結局通常と変わらぬ速さでのトーク? しかもかなりな豪州なまりなので、聞きとりは困難。今日は担当が違うということで、楽器(ディジュリドゥ)体験すらなく、なにやら干し草で紐を編む体験と簡単な踊りをして終わりに。こうなりますと逆の意味で事前学習の不足が悔やまれます…

 

★12:30  昼食(ビーフバーガー)

 昼食は、ここでバーガーとポテトと飲み物のランチをいただきました。バーガーとポテトは、おいしかったです!

 事前にわざわざ確認があったアレルギー情報がMさんまで正しく伝わっておらず、2度手間をとらせてしまうシーンもありました。

  昼食後、生徒はしばし自由時間。再度園内を回りにでかけました。引率団も少し打ち合わせをしましたが、その中で、我々引率の毎日の食事について、朝食は出る、と言う認識で来たものの「素泊まりだ」とのことで、Mさんが再度確認もして、この時点で引率は3食自力調達ということに!

 打ち合わせ後は我々もそれぞれ見て回ったり、お土産を物色したりしました。

 

★14:00 シドニー動物園出発

 動物園を後にし、1時間はかかりませんが、ホストファミリーに会いにこの日最後の全員移動。期待と不安のバス移動だったことでしょう。

 

★15:00 Shire Christian School(現地校)到着

     ホストファミリーと対面

 明日から4日間お世話になるシャイヤークリスチャンスクール前に到着。シドニー中心地から電車なら1時間くらいの、バーデンリッジという街にある学校です。ホームステイや学習プログラムの業者さんから派遣された若い女性コーディネーターSさんが、ホストファミリー達とともに正門前でお待ちでした。学校は日曜日で門が閉まっており、生徒たちはスーツケースもバスのお腹から降ろさねばならぬこともあり、少し場所をずらして停車。ドライバーさんにお礼を述べ、全員降りて、スーツケースもおろせたら、ファミリー達のもとへ移動。

Sさんが中心に、1家庭ずつ生徒と引き合わせ、会えた家庭から随時解散。引率からホスト集団に何か挨拶があるかもしれないと覚悟はしていましたが、ここはそういった感じにはなりませんでした。

 

白いジャケットの方がSさんですが、すぐ脇でずっと引き合わせを見守って、最後に残った銀髪の方。翌日の事等をとても細かくSさんに確認しており、「細かい人なのかな、ステイ中、大丈夫かな」と思っておりましたら、なんとこの方、ホストでもあるのですが、このシャイヤークリスチャンスクールの事務の方でした(あとで生徒に知らされて分かりました)!我々引率もこの後金曜日まで、ちょいちょいお世話になることになります。

 

 さあ、生徒諸君、ホームステイです!頑張りたまえ!

 

 さて、引率の我々ですが、この日だけは宿泊モーテルまで生徒をおろしたバスで送ってもらえます。リサーチしてあった通りではありますが、かなり離れた場所へ。20分はかかった感覚です。サザランドという街なのですが、事前の調べではバス利用ですとシャイヤークリスチャンスクールまで乗り継ぎで総計50分ほど。

 Mさんのご案内でチェックインを済ませ、彼女とは次の日曜日までお別れです。我々は部屋に荷物を置いたら、早速徒歩で最寄りのキラウィーという駅周辺まででかけました。サウスビレッジという、マンションの1階部分がショッピングセンターになっている施設に、こちら豪州の三大スーパーマーケットの1つである「コールズ」があります。最低限、明日の朝食と昼食は入手せねば。疲れ切っていましたので、ついでに夕食も済ませることにしました。レストランないしファーストフード店はふんだんにあるのですが、今の日本人からするとやはり高価で、ここなら、という場所がなかなか決まりません。結局昼も食べたというのにバーガーショップへ。でもおいしかったです。

 

 モーテルにもどると、なんとオーナーが「(日本からの指示で)朝食も出せ、ということになったので、出すよ」とのこと。有難い!しかもこの段階で毎朝5:30起床、6:30出発という計画でしたので、小さいモーテルで施設内に食堂もありませんし、お出しいただく時間や方法を心配したのですが、毎日夕方にプレートで朝食セットを届けてくださるとのこと。食材も2人とも多少買い込んでしまいましたが、それはそれで1週間3食に適当に分散して食べましょう。明日から1週間の研修メニューに向けて、2人とも早く寝ました。 

   

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