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2019年11月の記事一覧

新人戦結果報告

11月12日~14日に行われた新人戦県大会の結果を報告します。

 

1回戦  春日部東 10対0 川口市立

        (4回コールド)

2回戦  春日部東 10対0 狭山経済

        (5回コールド)

準々決勝 春日部東 10対0 松山女子

        (5回コールド)

準決勝  春日部東 0対1 埼玉栄

 

3位決定戦 春日部東 4対5 星野

        (7回サヨナラ)

 

以上の結果から、今大会は4位となりました。新チームになって5ヶ月、怪我人が出たり練習試合で負けが続くこともありましたが、何とか怪我人も復帰し、チームとしての戦術も試合で発揮できるようになってきました。優勝して全国選抜大会に出場することは叶いませんでしたが、3月に行われる東日本高等学校女子ソフトボール大会に6年連続で出場することになりました。6月のインターハイ予選を見据え、東日本大会でも力を発揮できるよう頑張ります。

 

保護者の方々をはじめ、応援に来て下さった皆様、ありがとうございました。

 

副顧問 山田

 

 

新人戦を終えての感想です。

今回のトーナメント表を見たとき「厳しい対戦相手が1回戦から続くなぁ」

と率直に思いました。

ただミーティングではいつも通り「良いくじかどうかは試合が終わってから分かること」と伝え、さらに今回の大会では「今年は強いとは言えないけど、春日部東には通用しないぞ」これを示し続けることができるか、これがポイントだよと言いました。

そして1回戦は市立川口でした。市立川口の仲西先生は、現在の日本代表の捕手を育てた指導力のある先生であり、県でもトップクラスの監督さんです。結果はコールドでしたが点差関係なく、ひたすらにトップを見据えた戦い方をしている市立川口に対し率直に「かっこいいな」と試合中に感じていました。

2回戦は狭山経済です。投手中心にまとまったチームでしたが序盤の流れを活かして勝つことができました。

次は準々決勝の松山女子でした。

松山女子の畝森先生とは心で話せる数少ない先生であり、大先輩の一人です。この夏新チームになってからの(6月~8月)練習試合ではほぼ全敗でした。そして極めつけに8月末に松山女子との練習試合で完敗をし、選手指導者ともに今置かれている厳しい現状を受け止めざるを得ない状況になりました。試合内容を見かねて、この日は畝森先生が春日部東の選手にミーティングをしてくれました。私も松山女子の生徒にミーティングをしたわけですが、「松山女子は今後もっともっと強くなる。今は松山女子のライバルなれるようにするね」としか私は言えませんでした。

 その後部員たちは、「ダメなものはダメ」という空気が生徒同士で作れるようになってきました。うまく言えませんが、解説者ではなく解決者になろうとしているようなそんな空気が漂っていました。また2年生が中心となって学校生活からソフトボール部としてどうあるべきかを自ら考え行動しようとする姿勢に、頼もしさみたいなものも出てきたように感じていました。

そして話は戻りますが、松山女子との試合の前日、バスの中で一言だけ「冷静に見て力は5分5分。ただ自分たちが勝っているものもあるからそれをかき集めていこう。1点差で勝った負けたは正直、後味悪いから個人的なこといって申し訳ないけどコールド勝ちにしてほしいなぁ」と伝えました。

 試合結果は100点満点のゲーム内容でした。いろんな意味で忘れられない試合です。

そして最終日。準決勝は埼玉栄との試合でした。埼玉栄は今年1番力があるチームです。結果は0-1ということでしたが、毎回この準決勝から感じる終盤の「覚悟の差」が出てしました。これは監督の差です。

この新人戦を終えて感じたことは「ホームベースを挟んで向かい合いって対戦することで、相手チームの努力や苦労がすごく伝わる」ということです。どのチームも選手と指導者が与えられた環境の中で可能性と解決策に集中されているんだと改めて感じました。   

また大会が近くなると、不安になったり、自分をコントロールできなくなる生徒もいます。この事象は相手チームにも見受けられましたし、当然自チームにも起こっていました。それはある意味仕方のないことです。理由としては、周囲がその生徒の能力(技術力や人間力)以上のものを求めてしまっているからです。(人数が少ない場合はなおさらです)だからこそ私は「大会っていうのは試合に出る時間の長い短いではなく一人ひとりが今の現状で活躍できる量・場面を把握し、そのできることをしっかりこだわってやっていく。そして少なくとも私たちはそのことを認め合う」このことを大会前にいつも確認してきました。

最後にチームは勿論のこと、一人ひとり生徒を取り巻く環境は違います。そして考え方や思いも違っていて当然です。現場では大会が近くづけば近づくほど、多くの情報や思いが交錯します。だからこそシンプルに「現場で生徒の頑張り近くで見てきたという思いを大切にし、解説者ではなく解決者にならなきゃならない」と改めて勉強させてもらった大会でした。

(文責 長野)

 

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