日誌

2019年9月の記事一覧

フィールドワーク② 7月25日 亀と魚捕り

春日部東高校の周辺には、主に国道16号方面に、
田園が広がっています。
近年、農業における農薬の事情が変化したためなのか、
田園に様々な動植物が復活しているのを見ます。

一方、彼らに罪は一切ないものの、外来種も猛威を振るっています。

今回のフィールドワークは、前半はミシシッピアカミミガメの捕獲、
後半は用水路にどんな魚類がいるかの調査が狙いです。

1)ミシシッピアカミミガメ(要注意外来生物)
ここは、春日部東高校から国道16号を超えて直線距離で800m。
道路の下を土管がくぐる形で用水路が合流するところです。

写真は合流直前の支流の方です。水深は土管直前で15cm程度、
3面張りの上に、上流に行くにしたがって浅くなっていきます。
ここがウキクサでおおわれているため、亀たちの休憩場に
なっています。常時5~6匹います。

作戦としましては、上からのぞいて怖がらせる前に土管の入り口を
ふさぎ、浅い上流に向けて逃げる亀をゆっくり捕獲する計画でした。

しかしなんと、彼らの方が上手でした。
「いる」ことをそっと確認し、土管をふさいで脅かす前にと
静かに写真を数枚撮影しただけで、少なくとも5匹、全て危険を察して
土管側に逃げてしまいました。
慌ててふさいでからウキクサの下を全てあさりましたが、収穫ゼロ。
唯一の1年生部員(以降A君)に「人生初野生亀捕獲」を体験させて
あげたかった・・・残念。


2)用水路の棲息魚類調査
ここは、前述の亀ポイントから移動数100m、
学校から直線距離で300mの用水路です。
下見にて常時水深が10cm程度で、複数種の淡水魚が多数みえるので
活動ポイントに選びました。

やはり道路の下を土管を経て本流へ合流する形です。作戦は・・・
その寸前を閉鎖し、そこから40mほど上流から閉鎖ポイントに向かって、
タモ網2本を小刻みに、交互に、バシャバシャと水中に出し入れながら、
なるべく魚たちを上流側に逃がさないよう強く脅かしながら猟場を狭め、
閉鎖ポイントから5mくらいのところをもう1カ所閉鎖しました。

これで、大量の魚が長さ5mくらいの閉じられた水路を逃げ惑う状態。
網での魚捕り初心者でも必ずたくさん捕れる環境の完成です。


この場で採取できた魚類は、
 モツゴ(関東名クチボソ)
 フナ(何フナか不明)
 コイ(1匹だけ)
 モロコ(1匹だけ・何モロコか不明)
 タナゴ(うれしい!多数!在来かバラタナゴか不明)
 ミナミメダカ
 カダヤシ(特定外来生物につき処分済み)
の7種類でした。

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