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2022年4月の記事一覧

4月25日 新年度初のフィールドワーク「限定区間で何種類の植物を見つけられるか競争」

間が空いてしましましたので、ちょっとだけその間の報告です。

冬季は活動的にはどうしても地味になってしまいますし、入試もあって回数も伸びません。

それでもちょこちょこありました。

 

まず、自由研究を3月末までかけて、実質いったん保留に。

難しいもので、部員たちもそれぞれ自ら立てた課題にまだ向かっていくほど気持ちが作れていなかったようです。

こういう状況で顧問が主導でそれぞれの研究を「やらせ」ても、本来ではありません。

それは彼らが悪いのではなく、今の時代、子どもたちそれぞれの生活スタイルの中で自然と触れ合う機会が物理的時間的条件を含め減っているため、と考えます。

 

カミキリムシをやりたかったG君は、冬休み前に「ダンゴムシに変えます」と。

タニシをやりたかったFさんは、野菜の苗を様々な水質の水で育て、果実の糖度が増すかどうか、に変えました。

宮代町との境目の河川に自生する、ある植物が「新種かどうか調べる」H君I君のうち、H君は「イグアナの研究がやりたいです」と離脱。

一番調査を進めていたドブガイ生息調査のD君E君ですら、そもそも冬季は平日放課後に調査に出かけるのは困難。

 

それぞれ、数か月、やれることをやれればと、強制にならないようアドバイスを続けましたが、前述のようなことで、このまま進めろ進めろではいい感じにはならないな、と判断しました。

3月最後の部活では「・・・というわけだから、もちろんやれるだけやってほしいけど、無理もしないことにしうよう。まだまだ、単純に自然に触れる体験、楽しむ体験が必要だね!」と締めくくりました。

 

さて!

新年度、はたして何名1年生が入部してくれますでしょうか!?

よかった!女子1名、男子3名が新しく入部してくれました!一安心です。

今年も毎週月曜日が全体活動。

初回と2回目は、「1年生入部期間」と「今年度の飼育栽培担当生物決め」。

3回目の25日に、やっとそれらしい活動ができました。

 

「限定区間で何種類の植物を見つけられるか競争」

動物より地味ですが、種の多様性や外来種問題を考えるにはうってつけです。

「これから行く先の農道の両側に生えている植物を、なるべく多くの種類、集めてきましょう。」

「被って採取してもかまいませんが、なるべく無駄が無いようチームで工夫しましょう。」

「その農道を往復しますが、行きは予習タイムです。2人でアタリをつけて、帰りに実際に取ってきましょう。」

「植物を切り取る際は、あまり大きくならぬよう、かつ種類がわかるように最低限の特徴を含めて切りましょう。」

「生物室に持ち帰ったら、チームごとに何種類あるか整理してみましょう。」

 

2人1組のチームになってゲーム感覚でやってもらいました。

さあ、グラウンド脇の今回のフィールドへ移動!

途中で、実際に顧問がいくつか植物片を切り取って見せて、要領を理解してもらいました。

ここがフィールドです。行きは「予習」です。2人で考えて、片側ずつ見たり、2人の目で片側だけしっかり見たり。

一番奥まで行ったら、じゃんけんで出発する順番を決めます。

理屈では先発は先人の様子を見られないので不利なはず。

後発は前のチームの様子で「あそこらへんに何かあるな」となれるはず。

・・・実際はあまり関係ありませんでしたニヒヒ

チームごとに性格が出ますね。ずんずん進んで先に帰る(かといっていい加減ではない)チームもあれば、じっくり話し合いながら採取するチームも。

スタートを「ガードレールからだよ!」と強調したのは、この1株しか区間に無いヘラオオバコを入れてほしかったためですが、残念!多くのチームが先入観で目に入らず、惜しいチームも目の前に見ながら選ばず。

ヘラオオバコは、昔は山の上の方でよく見た気がします。

近年は高速道路や国道など大きな道路沿いに増えているように思います。

逆に普通のオオバコを見かける機会が減りました。

陽もだんだん傾いてきました。急がせませんでしたが、最後のチームまで見守って、生物室へ帰還。

「枯草はナシ」「コケはナシ」と先に言わなかったので、厳密には微妙な勝負になりましたが、全チーム20種越え。一番多いところで24種だったでしょうか。

1年生はiPadを持っていますので、数種類うんちくを話すのに検索してもらいました。

・ユウゲショウ ・・・ 外来種が爆発的に増えてもそのまま定着するとは限らない「マツヨイグサ」系の話に。

・キュウリグサ ・・・ 目立たない地味な草も拡大すると綺麗でかわいいかもしれない例。

・ホトケノザ ・・・ 農薬に弱い?

・ヘラオオバコ ・・・これだよ全員見逃したの!

うっかり全体の様子を画像に残す前に、活動をまとめて、講評して、片付けを始めさせてしまいました。

ギリギリで気が付いて、1チームに「片付け待った」をかけました。

全体にこのような感じ⇧で並べさせていたのでした。

 

今回、生徒たちが集めた植物を、できるだけ挙げてみます。

今、少々ワタクシ疲れ気味で、申し訳ありませんが図鑑等の確認はせず、記憶だけで述べますがアシカラズ。

写真も一応ほぼ撮りましたが、まあ、ナシで。

①キク科

 ・セイヨウタンポポ(外来種) ・オニノゲシ ・タビラコ ・ノボロギク ・ハハコグサ

 ・ハルジオン(外来種) ・アレチノギク(外来種) ・ジシバリ ・不明

②シソ科

 ・ヒメオドリコソウ ・ホトケノザ

③タデ科

 ・ギシギシ ・スイバ

④マメ科

 ・カラスノエンドウ

⑤ムラサキ科

 ・キュウリグサ

⑥ゴマノハグサ(・・・だったでしょうかうーん)

 ・サギゴケ

⑦ナデシコ科

 ・オランダミミナグサ(外来種)

⑧アブラナ科

 ・ナズナ(ペンペングサ)

 ・不明種(ど忘れ!大変繁茂している、ナズナより小ぶりで葉や茎が赤茶っぽい、黄色い花の草)

 ・不明種(初めて見る?やつ。アブラナ科なのは間違いなし)

⑨アカネ科(だったと思います・・・)

 ・ユウゲショウ(外来種)

⑩何科でしたっけ?

 ・オオイヌノフグリ

⑪何科でしたっけ?

 ・ヤエムグラ

⑫イネ科

 ・メヒシバ ・スズメノテッポウ ・不明 ・不明

 ⑬フウロソウ

 ・アメリカフウロ(外来種)(これだけ忘却がどうしても気になって調べました)

 ⑭シダ植物

 ・スギナ

⑮コケ植物

 ・ギンゴケ ・不明 ・不明

★他、生徒見落としや、近くですが範囲外の、めぼしい植物

 ・ヘラオオバコ(オオバコ科?) ・セイタカアワダチソウ(キク科) ・レンゲ(マメ科)

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1月17日 カブトムシ幼虫マット交換

時期的に放課後はすぐ暗くなてしまいます。

部員が集合するのが16:00くらい、担当生物の世話が全員終わるのが16:20くらい。

すでにうす暗くなりかけ。ちょっとしたミニフィールドワークすらままなりません。

自由研究もほとんど進みません。

 

この日、カブトムシの幼虫が36匹入っていた45cm水槽(小さい!)のマット(餌用の床材)が、

ほとんど糞になっていましたので、限界と判断し、急遽交換することにしました。

皆が担当生物の世話をしている間に、顧問で急いで近隣のホームセンターで園芸用腐葉土とペット昆虫用朽木マットを購入して帰りました。

 

チームを二手に分けます。

土作りチームは、昆虫マットと腐葉土をよ~く攪拌してもらいました。

同時にちょうどいい湿り気になるよう水も加えます。加減が難しいところ。

今度の入れ物は倍以上あるタライ。夏の工事期間は小さい水亀を飼っていましたが、2学期は空いていてよかった。

ホームセンターで売っている一番安いマットは朽木率が高く、本来カブトムシ向きではありません。かつ安い商品とはいえ、これのみでやろうとすると費用も上がります。ここはやはり、経験上も問題がない園芸用の一番安い腐葉土でかさを増したいところです。

もう片方のチームで、虫かごから幼虫を救出してもらいました。

上から、傷つけないよう注意深く1匹1匹掘り出します。

28匹でしょうか。記録からすると8匹亡くなったことに。

ちょっと対応が遅かったかもしれません。

自然界よりは生存率は高いと思いますが。

お楽しみ「もぐりんぐたいむ」!

互いに傷つけあわないよう、あらかじめ均等に指でマットに穴を軽く設け、1匹ずつセット。

気持ちがちゃんとしてきたコから潜っていきます。

生物室は冬季かなり冷えます。恐らく自然界で森の土中にいるより寒いでしょう。

それだけちょっと心配ですが、春先まで頑張って食べて成長してもらって、うまく蛹になってほしいです。

最後に乾燥防止でゴミ袋をビニールシート代わりにかぶせて終了。

トラブルがない限り、次に会う時はみんなオトナだね!

シュールな写真が撮れました。

 

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