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2022年8月の記事一覧

8月29日 フィールドワーク 江戸川河川敷で昆虫採集等

先に8月26日 正顧問松本出張につき自主活動

 副顧問のI先生に監督をお願いしてありました。

採集班の成果です。右から数えても左から数えても4匹目になる個体だけがメダカで、あとはカダヤシです…。 

 

8月29日 フィールドワーク 江戸川河川敷で昆虫採集等

  この夏休み、当初は生物部で遠出を複数回したいなと考えていましたが、すっかり忘れてしまって気がついたら夏休みのも間もなく終わり。8月26日は顧問が人文科サマースクールの視察で出張。もう29日しかチャンスはありません。26日に見てもらえるようあらかじめ掲示物にて指示出しをし、29日に希望者をつのって行くことに。答えにくくない雰囲気を作ってから、生物室に残って室内作業をしたい人も募りましたが全員外出を希望。いいノリです!場所は、江戸川河川敷、「首都圏外郭放水路地底探検ミュージアム「龍Q館」のすぐ脇です。「龍Q館」のグラウンドは、本校のマラソン大会「耐久レース」の集合/準備体操の場所ですので、本行事がコロナ禍から復活した場合の予習にもなります。

 

 まずは堤防の上から。埼玉県側の堤防から俯瞰。

 

 手前に広がる土手を下ったところの砂利道の向こうには河川敷の草原が広がり、その中に点在する樹木はほとんどが柳と胡桃です。例の樹液食昆虫の最後の砦?ですね。写真中央の柳の木とすぐ右側の胡桃の木で、顧問は昨年実際にノコギリクワガタを捕りました(今回は、残念ながら獲物無しでした)。

 

 いよいよ降りていきます。この日は晴れている間もあまり高温にならず助かりました。

 

 

 はじめに紹介したヤナギとクルミまで歩きます。この写真の奥で砂利道脇に並ぶ低木は、ヤナギとニセアカシア?の若木です。

 

ニセアカシアは問題になっている外来種の樹木ですが、それ以上の話題がここではありませんでした。ヤナギのほうですが、立ち並ぶこの若木はほとんどがカミキリムシの幼虫に材を食い荒らされており、そこから染み出る樹液が樹液食昆虫の貴重な食餌となっています。とは言え、昨晩の天候不順のせいか、時期のせいか、今回、樹液食昆虫にはスズメバチ以外出会えませんでした。ポイントの大きなヤナギとクルミでも何も取れませんでしたので、砂利道の土手側に移動して戻ります。

 

 道端に大きな芋虫が。嫌いな方の悲鳴が聞こえる…

よく路上に出てきてしまっているのを見かけるスズメガの幼虫です。セスジスズメ、でしょうか。「擬態」の話をしました。目玉模様、それもヘビへの擬態と言われています。

 

 バッタ類探しを推奨。

 

 釣り人が川べりまでつけた??横道があったので、行きたい人はどうぞ、と許可すると、2年生のI君以外、みな入っていってしまいました。好奇心旺盛ですが、なかなかチャレンジャー。ジャージ等を推奨していますが、制服ですし。何かあったらまずいので、残ったI君に留守番を頼み、後を追いました。

 

江戸川の手前に池がありました。

 

ついに終点の川べりまで到着。

 

全部で片道50m以上あったやに思います。戻る途中で、キジのメスが2羽、前方を走って逃げていきました。

 

 張り合いを出そうと、帰りに課題とご褒美を設定。「アカツメクサの四葉を見つけた人、先着1名には飲み物をあげるよ!」皆色めき立って一斉に探し始めましたが、1分と待たずに1年生女子Kさんが発見。

 

 ではと、もう一つ。「トノサマバッタ(の成虫)を捕った人、先着1名に飲み物」と設定すると、また全員わっと動き始めました。たまたま、このおかげで非常に絵になる写真?が何枚も撮れました!次年度向け広報に使えそう!

この経験がいい経験になってくれればと思います。小さいころ、どのくらい虫捕り網で虫捕りをしたことがあるか、経験の差が出ている気がしました。何人か、副産物でターゲットより小さなバッタが捕れた者たちが、獲物が何なのか聞きに来ます。

 …トノサマ捕獲の方法は、大きく2つかなと思います。まずは、草っ原をガサガサ歩いて、逃げようと飛び去った個体が着地する地点を見定めて、ゆっくり接近し、ここ!というポイントまでじりじりと体勢を作り、最後はワンアクションで網を下す!…または、トノサマバッタの仲間はよく砂利道やアスファルト道、あるいは草がまばらで地面がむき出しの開けたところにじっとしていますので、先にこちらの視力で彼らを補足し、あとは同様にじりじり接近しワンアクション。

 

 副産物?の中から、画像で残せた話題性の大きな2種類です。まずはショウリョウバッタモドキ。これはレアです!タマムシ同様、いるにはいるはずですが、「捕ってこい」と言われて捕れるものではありません。オスですね。部長のD君が。

 

 次に、ギンヤンマ。これはそういえば2年生のDEH君の誰が捕ったか聞きそびれましたが、呼ばれていくと網の中に見事な個体が!これを網に入れるとは、高等技術!素晴らしい!

 

 

 ということで、夏休み部活動最終日、なかなか楽しい時間を作れたと思います。

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8月22日 文化祭に向け採取と準備 + 校内清掃当番

8月22日 文化祭に向け採取と準備 + 校内清掃当番

  本校では、夏休みに部活をやる部は、夏休み期間中の最低1日、校内清掃をやることになっています。部長と相談し、午前中はしっかり活動し、昼食後原則13:00に再集合して、顧問の指示のもと、学校全体のゴミ集めをすることにしました。

 

地図班、ひとまず完成です。保管が大変。

おっと、撮影前に片づけられてしまいました!

 

シロツメクサポップ、いくつか完成しています。

 

 

採集班、今回は大変です。数十匹の獲物の半数がカダヤシです。灰色っぽいものがカダヤシ、背中に黒っぽいラインがすっと入るのがメダカ。まあ、ゆっくり判別して選り分けてもらいましょう。

 

 

競虫コースも完成に近づいてきました。ゴキブリかあ~っ????

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8月19日 文化祭に向け採集と準備

高ーっ、高校教育課!

そーっ、そこどけよ!ほーっ、ほっとけよ!

高ーっ、高校教育課!

みみみみみみ、みっちょっぱ、みっちょっぱ、みっちょっぱ、みっちょっぱ、みっ…ちょっ…ぱ、みっ…ちょっ…ぱ、みっ…ちょっ、みっ…、ちょっ……。

法、法華経!……法、法華経!

ちょびっと、ちょびっと、ちょびっと、ちょびっと、ちょびっと、ちょびっと、ちょびっ…

 …ある日、荒川の河川敷の公園で聞こえてきた鳥の囀りでした( ´艸`)!関係ありませんが、職場の印刷機の稼働音は「御朱印、御朱印、御朱印、…」と聞こえますし、通勤路のとある踏切は「困難困難困難困難困難」と聞こえて、朝から落ち込みます。

 

おぼん休み中は、生物部の飼育栽培生物の世話は顧問の私が代行しました。

この間、実はけっこう色々ありました。

さあ、お盆明け1回目、文化祭準備の続きです。

 

8月19日 文化祭に向け採集と準備

 「シロツメクサ」コーナーのポップ、大分できあがってきました。

肝心の、皆で植え付けた苗箱のシロツメクサマットですが、衰退が進んでいて、まずいです。文化祭前にもう一度見つけてこねばならないかもしれません。

 

地図作りも中盤~後半にさしかかりました。大元のカラー地図を見ながら、必要な用水や道路にマジックで色を付けていきます。

 

 

競虫のコース作りも中盤~後半にさしかかりました。虫が決まりません。明るいところが嫌いで、よく走る虫がいいのですが…本当にゴキブリになったりして…(* ´艸`)

 

 

採集班の成果、今回は2パック分。多い方は、右端と中央の2匹以外はちゃんとメダカ。少ない方は2匹ともメダカですね。今日で4か所目のサンプルができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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8月8日 文化祭に向け採取と準備

8月8日 文化祭に向け採取と準備

採集班、本日の成果です。

 写真で最も右上の1匹と、蛍光灯の光が2本写り込んでいるうち右の光に頭が接している1匹、合わせて2匹だけがメダカで、あとはカダヤシです。カダヤシは例のショブンで。

 

 

シロツメクサ班、ポップ作りが進んでいます。 

 

競虫班、紙を挟まずマシンに通したラミネートシートをプラ板にみたてて、これを切ったり折ったりして貼り合わせ、コース作りを進めています。

  

 

地図班は、「拡大コピーを繰り返し、画像劣化及び白黒化は後でアナログ対応する」方法を選びました。最終的な地図の大きさをよく考えて、実際に仮置きもしてみます。

 

 

ここからおまけネタです。

「クワズイモ」

 この生物部ブログを時折見ていただいている方なら「ああ、あの続きね」と思っていただけますでしょうか。「ムサシアブミ」「オオハンゲ」に続く3つ目の「サトイモ科」ネタです。今回は私が失念しておりまして、せっかく花を付けたのに、気が付いたのは種が熟しかけている段階でした。

 株の全体像です。と言いましても、1日2日倒れていたようで、葉が変な方を向いてしまっています。 

この株、昨年度の文化祭展示のためにサトイモ科ネタを集めている時期に、「巨大になるタイプのサトイモ科」が小さく手頃なサイズで鉢植えになっていてちょうどいい!と思って購入したものです。

 クワズイモは、古株になると高さも数メートル、葉も家の窓サイズ、地をうねって這う茎も太さは子供の一抱えくらいで長さも数メートルにもなろうかという化け物級の「草」なのです。本来、かなり株が充実しないと花穂をつけないはずですが、この株はそもそも購入の決め手として、かわいいくらい小さいのに「花穂」をつけていて「おおっ」と思いました。1年経って、まだまだ小さいのにまた花穂!忘れていました!実はそういうものなのか、個体の個性なのか、はたまた「品種」なのかは不明です。

 次の写真でかろうじて花穂の左方向にくっついて残っているのが仏炎苞の残骸です。オレンジ色の粒は花穂の基部で受粉できた雌花が実を結んだもの。雌花の付く範囲の上、写真では右方向に少し伸びて残っている黒くシワシワの角が「雄花」のつく部分です。 

 仏炎苞は、もともと花穂全体を包んでいたカバーなわけですが、はがれてしまっていますので、知らない方にとってはどこがどうだったのやら、でしょうね。花が咲いているころは、花穂全体が「とんがった緑のバナナ」のようなイメージです(よろしければ「クワズイモの花」等でネット検索してみてください)。写真で、枯れている仏炎苞の、先端から1つ目のくびれをご覧ください。今より数週間前は、全体が緑色で、このくびれより上方の裂け目(写真では水平方向にギザギザに裂けています)から、中の花穂の上半分…つまり「雄花」部分が覗けたことでしょう。花穂の上半分が雄花、下半分が雌花、という形態はムサシアブミやオオハンゲとも同じですね!

 

最後におまけのおまけ。

例の「花が薄紫色の」ツユクサです。

 

 

さて、この後しばらくお盆休みになります。

顧問は月水金と世話だけは代行しますが。

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8月5日 文化祭に向け採集と準備

8月5日 文化祭に向け採集と準備

 画像はあまりありませんが、この回から原則完全に4班に分かれての活動になっていきます。「採集班」「地図作成班」「シロツメクサ班」「競虫班」。

 「地図班」は、学校周辺のフィールドワークで採集に出かける範囲の地図を大きく大きく拡大します。本番ではこの拡大地図上のポイントごとに採集生物を展示するということで、そのための下準備です。元となるインターネットから打ち出した地図を拡大する方法を2案ほど示して、それぞれのメリットデメリットも説明した上で、選んでもらいました。いよいよ本格的に作業開始。「採集班」は、できるだけ異なるポイントで主に水生生物を採集し、文化祭当日の「地図上の生物展示」を充実させます。「シロツメクサ班」は前に植え込んだ四葉株を展示してお客様に遊んでいただくための準備。「競虫班」は、まだ走らせる虫は決まらないものの、コースだけは作り上げねばと工作開始。

 写真は「採集班」の成果です。

…って、えっ??前回と同じ場所で採集したの???場所変えようよ!…うちわけは…亀もいますね!魚の匹数はまあまあですので、新しくタライを出しました。

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