2022年12月の記事一覧
12月27日(火) フィールドワーク「博物館見学会」
12月27日(火) フィールドワーク「ミュージアムパーク茨城県自然博物館見学会」
自由参加です。本当は昨日26日(月)に実施したかったのです。そうすれば本来の部活動日なので、恐らく全員参加できたはずです。でも、HPで調べたら、この時期27日だけが開館で、その前後は閉館ばかりでしたので、仕方なく火曜日に。そうしましたら女子が2人とも都合がつかなくなり、8人と私で行ってまいりました。
集合は朝9:20。しかし、バスが1時間1本なので、自動的に8:40くらいに現地入りすることになります。私が8:45くらいに現地入りした時は、8人全員ちゃんと集合できていました。予め館の方から団体待ち合わせは蜜を避けるよう一般論でご指示がありました。事前の指示は、8人だし貸し切りバスがあるわけでもないので、正面玄関手前の屋上に向かう階段の辺りで待つようしてありましたので、みんなちゃんとそのあたりで、日陰で単語帳を見たりおしゃべりしたりしていました。
9:30の開館まで40分ほど。実は私も過去の訪問時には気付かなかったのですが、屋上へは開館前からフリーで出入りできるので、「日向へいこう」とみんなを誘って屋上へ。なかなかナイスな場所でした!
2年生が春日部方面に「春日部のビルが見える」と主張。その白いマンション?を入れて撮影したはずですが写りませんでした。
ひとしきりめいめいに屋上中を探検したら、ベンチに落ちついて開館を待ちます。暇な感じではない、なかなかいい時間でした。
せっかくですので、屋上から菅生沼の南半分を撮影。あと、富士山もよく撮れました。
いよいよ開館、入場。
入場したとたん、みんな1つ目の展示のマンモス骨格を素通りしてその先のトイレへ。
これはもったいないので何人か呼び戻しました。
このコーナーで毎回思うのが、マンモスは頭が重そう!でも哺乳類共通で首の骨は7つ。この頭をこの首で水平に支えていたなんて、首の筋肉は尋常ではなかっただろうな・・・
お次はカミナリ竜の化石。この博物館は空間の使い方がとても巧みで、同じ標本を立体積層型の順路の中で異なる角度から複数回見ることができるのです。
ちなみに下の写真で恐竜の左にある樹木は本物の生きたメタセコイアで、記憶では昔はてっぺんが屋根から突き出していたと思います。今回は天井手前で切られていて、完全に屋内に取り込まれていました。枯れてしまったのかと思ったら(冬に落葉するのですがそれではなく)、まだ生きていました。
あまり細かい話を記載すると本当にキリがないので、このへんから駆け足でいきます。
私、パンフレットを取りませんでしたので、記憶で。カミナリ竜のすぐ脇、まずは宇宙の成り立ちのコーナー。
その後、地球の成り立ちと生物の歴史のコーナー。だんだんと実際の鉱物や化石の標本展示が増えていきます。
最も盛り上がるのはやはり恐竜を中心とした化石のコーナーでしたね。
ちなみにロボットに皮をかぶせた恐竜の大型模型が動いたり吠えたりしているのですが、表面のデザインがアップデートされていました。この数十年で恐竜に関する研究は飛躍的に進み、化石から生体を再現する技術も進みました。もっぱら、多くが冷血動物でなく恒温動物であり、「鳥」に進化する前段階として「飛翔」目的ではなくとも「羽毛」や「毛」を生やしたものが多かった・・・といったことが新常識になりつつあるようですが、下の右のトリケラトプスを狙う肉食竜2体(大きい方の頭しか写っていませんが)には、昔は羽毛や毛が無かったのですが、今回はばっちり「今風」になっていました。
左下、博物館ならではのアングル。「ティラノサウルスの喉奥から口の外を覗く」。
右下、お茶目な2年生のH君、ちょっと修学旅行ノリです。
コーナーは変わり、茨城県の自然を様々な角度から魅せるエリアへ。
生物部のプライドをもってクイズにも挑戦。40点。あれ?
この博物館には「ナマモノ」も展示されており、ここだけ水族館のようです。ドーナツ状に連なった大水槽の最上流は渓流の魚などから。だんだんと中流、下流へと展示生体も変わり、最後はなんと海水魚コーナーも。管理が良いようで、水槽内はピカピカで、かつ魚たちも元気にちょうどよく太っています。
その後、各種生物の模型や骨格標本のコーナーを経て(結構ボリュームはありました)、最後は一般閲覧可の標本ルーム。写真右下です。この博物館はここもすごい。鉱物、動物、植物と県内で確認できるものをショーケースにも展示してありますが、引き出しの中も標本でいっぱい。さすが、博物館です。標本の管理は博物館存在意義の1つですから。
館内のレストランで昼食を済ませた後は、時間差でお土産コーナーをエンジョイしてから、屋外に出て敷地内を散策。季節的にネタにできるのはほとんど植物ですが。
写真がありませんが、まずトンボ池に行き、そこから菅生沼方面へ。
左下はトンボ池の帰り、右下は菅生沼へのルート途中にある丘の森の中。
菅生沼は博物館の敷地外ですので、沼への出入り専用の入退場ゲートがあります。帰りは「再入場」なのでチケットを見せなきゃ。
下の写真の奥を右へ降りるとゲートがあります。
菅生沼まで降りてきました。この木道を往復したら今日のメニューは終了です。
冬なので、昆虫や水生生物はあまり期待できませんが、「カマキリの卵くらいは見つけてみなよ」というと、1分と経たずに2年生N君が第1号。残念ながら写真はピンボケでした。オオカマキリまたはチョウセンカマキリの卵塊でしょう。そして同じものを直後に2年生I君が発見。その後もポツポツと見つけて、全部で5~6個あったでしょうか。
木道の反対側の端、つまり対岸まできました。
写真左下、ここで私こと顧問が「コカマキリ」の卵塊を発見!コカマキリは昔は昆虫採集の脇役で、見つけても舌打ちものだったのですが、このところめっきり見かけなくなりました。なんとなく近いうちに「絶滅危惧種」になってしまう気がします。
さあ、ここから博物館の出口まで戻ったら、今日のフィールドワークは終わりです。
ちょうど、カメラのバッテリーも切れました。少し経つと数枚分撮影できるように復活することが多いのですが、まあ、キリもいいでしょう。写真はここまでです。
今回、私が顧問になって初めて「博物館見学」を実施してみました。生徒たちは入場からずっとテンションが高くて、連れてきた甲斐がありました!言葉で「やべぇ、博物館おもしれぇ」を終始連呼している部員もいれば、ずっと黙っていましたがかなり1つ1つじっくり見て進みが遅い部員も。あるいはコーナーごとに知っている知識を話題にしたりと、とても楽しい、有意義な1日になりました。来てよかったです!
おまけ。
私は解散後、通勤用スクーターで学校に出勤しました。茨城県坂東市から利根川を渡り、千葉県のツノの野田市を横切り、江戸川を渡り、宝珠花から一路春日部市中心地へ。その途中、といってもまだ坂東市、利根川を渡る手前ですが、見慣れない猛禽類を見つけて撮影。案の定、バッテリーがちょっとだけ復活したのでラッキーです。
ご覧ください、トンビにしては茶色みが低く、全体が白っぽくないですか?
うーん、ノスリ??ネットで検索してみましたが、個人的に鳥は見分けが苦手です。わかりません!
この近辺は利根川の河川敷にトビはふんだんにいて、それらは私も見慣れています。さすがにトビならいつものように「トビだ」と自分は思うと思うのですが・・・自信ありません。トビではないと思うのですが。
カラスに邪魔されて、カラスが手前に被った写真が2枚ほど。アップでまともに撮れたのは下の1枚のみです。
詳しい方、コレ、なんでしょうか???
ぎりぎり数枚撮れた後、カラスに追われるように数回飛び立っては離れて着地を繰り返し、遠くへ行ってしまいました。
12月26日 恒例!?カブトムシ幼虫床材交換
12月26日 恒例!?カブトムシ幼虫床材交換
冬休み1回目です。
通常の世話を終わらせ、ほかにいくつか片付け~雑用的な小仕事も終えて、今日のメインは「カブトムシ幼虫床材交換」です。だいぶフンの割合が増えていて、しばらく気になってはいました。
まずは、古い土を袋へ入れつつ、出てきた幼虫は洗面器へ。
今回の幼虫たちはいわくつきのこたちです。あの、夏前に羽化後初上陸?のタイミングが分からず、掘り出したらあろうことか「成虫として何も餌を食べずに」交尾し産卵までしていた、あの卵たちのその後です。以前のブログを見れば、その時卵がいくつだったか、1回目の床材交換の時に幼虫が何匹だったか記載があると思いますが、生徒が言うには「前回43匹だったかと」とのこと。
今回、最終的には37匹確認できました。たまに、幼虫が土の上に出て死んでいる、というケースがありましたので、だいたいあっています。割合的には順調ともいえます。ただ、きちんと計測しているわけではないのですが、全体的に小ぶりな気がします。匹数が多いためか、床材が古いためか、それとも・・・
最後、古い床材は全てザーッと。
こんな感じで成長していました。キモチワルイ??
そしてまた新しい床材の上に等間隔で幼虫を置いていきます。ショートケーキのイチゴのよう。
このあとフリーであれば、今回も幼虫が潜るのをいつまでも眺めていたい部員もいたかもしれません。
実は明日は校外で特別な部活動を行う予定。その事前指導がありますので、きりあげてもらいました。
冬の間、おそらく自然の土中より低温なため、思うように太れないかもしれませんが、あたらしい腐葉土を頑張って食べてもらって、なるべくたくさんのなるべく大きい成虫になってもらえれば幸いですね。
12月19日 ヒキガエル冬眠等
12月19日 恒例!ヒキガエル冬眠
そういえば「名前」をつけていませんが、我々がずっと飼育しているアズマヒキガエルの♀。今年もいよいよ冬眠する時期がきました。さして気を使っているでもなし、よく考えるとよくちゃんと冬眠してくれるものです。
まず、専用の冬眠箱を準備します。ずっと生物室の棚の上に置いていましたので、流石に中の腐葉土はカラカラ。ジョウロで水を注ぎ、よく混ぜて全体を均一に湿らせるよう指示しました。
ちょっと水が多すぎて、底の方に「水深」ができてしまいましたが、まあ、いいでしょう。ヒキガエルの冬眠は自然界でも位置が浅いのです。うちのこもいつも地表ギリギリまでしか潜りませんので。
水槽から連れてくるよう言うと、
「先生、すでにしてます。」
「あ、ホント?でもいいの。室内は補習等でストーブをたいたり、冬眠にふさわしくない温度になるので、連れてきて。」
1年生J君が代表して連れてきました。
太り具合はよし。恐らく内臓に食物も残ってはいないでしょう。予定通り強制冬眠へ。
元々クヌギの落ち葉を敷き詰めてあったのですが、1年経って「無くなって」います。落ち葉布団は後日私が追加しましょう。とりあえず、くぼんでいるところに置き、手足を縮めさせて、体の後半だけ薄く腐葉土をかけてやりました。
その後、箱はいつもの「校舎影」に移動。
思い出せばこの子、顧問宅の庭で繁殖した1cmくらいのミニガエルを確保し、500円玉サイズまで育ててから、それこそ4年前、あのA君時代に、3匹選んで持参して飼育を始めた生き残りです。3月?まで無事眠ることを祈ります。おやすみなさい…。
PS.悲しいお知らせです。
私が顧問になった時すでに生物室にいた古代魚「ポリプテルス・オルナティピンニス」が、亡くなってしまいました!
原因は分かりませんが、低温の可能性があります。実はヒーターが調子悪かったので、急場しのぎで金魚用の18℃固定ヒーターを追加で入れておいたのですが、その後諸般の事情で3週間近くそこの改善ができなかったのです。かなりのサイズに成長していましたし、そう弱いはずもなく、水温も急変したわけではないですし、またその少し前にはコケ取り用のプレコも不審死していましたので、低温が原因と断定はできません。もしかすると質の悪いウイルス等のせいかもしれませんが、いずれにしましても一同ショックを受けております。油断はあったので、反省するばかりです。