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2024年5月の記事一覧

【生物部】5月27日(月) イグアナ引っ越し等

5月27日(月) イグアナ引っ越し等

 月曜日が荒天、祝日、また中間考査期間等ありまして、前回から1か月近く経ってしまいました。実は、前回からあと間もなく、春日部東高校では生物室がある校舎の位置が改修工事になりまして、この「光庭方式」の4つあるでっぱり部分の1つが1階保健室から5階PC室まで足場ですっぽり覆われ、それだけならまだしも、足場自体が遮光の膜で覆われてしまいました!改修が必要な個所に改修が入るのは絶対的に良いことなのですが、近視眼的にみれば困ったこともあります…この位置の5室、部屋を使用していない時は「洞窟」のような暗さになるのです。

 生物室は、「生物室でやる生物の授業」がない限り、あとは放課後の掃除の時間と部活がある月水金の放課後以外、洞窟状態です。当初、さすがに2週間程度か、と高を括っていたのですが、事務室にうかがうと8月末までとのこと…えっ!?はっ8月!?末!?こりゃいかん!と、実は中間考査前に先に魚以外の水槽飼育生物達と植物を、室外へ出しておきました。もう夜間の気温低下も問題ない季節ですので、植物はほとんどを光庭へ。カエリウムは2階ベランダへ。ゲンゴロウとイモリとザリガニは水槽から虫かごに移し替えて、前回ブログの鉢植えを展示していた廊下のBBQテーブルへ。その数日後になってしまいましたが、魚関係とメキシコサンショウウオ(ウーパールーパー)には、タイマーとLED照明を購入してどうにか光を提供開始。

 こうした生物の移動ですが、実は単純ではありません。けっこう考えます。日照時間(直射と間接それぞれ)、通気性、温度の上下、また生徒職員の動線や見た目の問題等…理想の場所などありませんが、全て合わせて判断してココ!と。

 

 中間考査明けのこの日、天気予報ではいつ雨が降ってもおかしくない状況でしたが、なんとかもちそうでした。大人数につき班分けしてフィールドワークに行きたいのはやまやまですが、冷静に判断して、3班に分けての活動としました。

 ① 外の活動スペースの土木工事を進める班

 ② イグアナケージを生物室から光庭へ移動し、再セッティングする班

 ③ そして生物室の生物置き場を大掃除する班。

土木作業に向けてスコップを持参するよう以前指示し、すでに持参してあった1年生3人がまず①班。次に3年生は2・1・1に分かれてもらい、各班の監督へ。その後、残りの1、2年生に、全体が均等になるように各班に散ってもらい、作業開始!

 

 

②班 イグアナ班

 顧問のワタシは一番危ないイグアナ運搬に付きました。写真は動きがあって面白い「ケージ移動の一部始終」ばかりになってしまいましたが、実は移動前が一番大変。

 そのままでは重いし汚いので、まずは覆っていた養生ビニールシートを外し、次に中の電気器具を全て取り出し、そして衣装ケースの水入れからブロックやレンガを取り出し、水とともに小魚等もバケツ4つへ出し分け、ヤシの鉢植えも出して、少しだけ掃除をしてから、移動です。この一連の作業1つ1つに結構手間がかかりましたので、イグアナ班が結局一番時間がかかってしまいました。

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床に固定式の机やら教室出入り口やらの関門を超えて、難所の階段へ。

イグアナは始めから入れっぱなしで移動する計画でした。

 我が校我が部自慢の「アスパラちゃん」、前回4年前の校舎改修工事で生物室内をまるまる引っ越した時期には、一度死にかけました。太陽光不足=必要な紫外線不足による?栄養失調で恐らくクル病になり、背中の中央が陥没してしまったのです。ペットのトカゲに時折ある症状ですが、どう見ても背骨が一定範囲でどうにかなってしまっている…あれでよく下半身が普通に動くものです。当時は引っ越しが幸いして、ひと夏陽光をたっぷり浴びて、餌も見直して、冬過ぎくらいには健康体に戻っていました。

 そう言えば、あの年に赴任していらしたS前校長が、実は35年くらい前に私がこの学校の生徒だった時の担任だったので、「そういうことなら俺がイグアナを買ってやるぞ」などとお話いただいたのですが、「いえまだ生きていますので」と、同じイグアナを買っていただくのは見送らせていただきました。

 そのアスパラちゃんも、もはや当時のアスパラちゃんではありません!年数的には大型化が遅いものの、かなり大きく丈夫に成長しましたので、今のアスパラちゃんを暴れさせずかつこちらの小さな怪我もなしに「出して」扱うことは面倒です。ですので「入れたまま運搬」になります。

 突然のこの騒ぎで、中で逃げ回って暴れるかもしれないと思っていましたが、なんのなんの、落ち着いたものでした。まあ、警戒はしていたでしょうが…まるで御神輿状態で、ゆらゆらと揺れながら、同じ位置にとまったままゴール。

 今のアスパラちゃんの何が見事かといって、全身の皮膚の状態が良いことです。動物の背中線に発達する棘状ないしひれ状の飾りやでっぱりを英語でクレストと言いまして、少なくとも爬虫類のトカゲに関しては日本でもカタカナで「クレスト」と表現するのがすでに普通になりましたが、アスパラちゃんのクレストは、うなじから尻尾まで、ほとんど欠けずに見事に櫛状に続いています。イグアナを飼育していても意外とそうならないもので、脱皮時にちょっとでも条件が狂うと、クレストの棘状の鱗の脱皮がうまくスポッと抜けずに残ってしまうのです。残ると、中の新しい鱗の成長を妨げて、その鱗は折れたり取れたりしてしまいます。過去に1回でもそれがあると、その部分のクレストが長期間歯抜けになります。クレストは簡単に再生しないのです。

 皮肉なものですが、一度死にかけたアスパラちゃんより、我が家の長期間ずっと健康な個体の方がクレストは乱れています。

最後は、ケージから出したものをあらかた入れ直します。ただ、ヤシの鉢植えは秋まで出しておきます。

戻ったら、ケージがあった場所の掃除と整理整頓です。

 

 

③班:室内清掃班

 さて、室内の③班、清掃班の様子です。

 清掃につきましては、生徒たちが年々要領を得なくなってきております。生物部でもそれは感じてきました。ここは大切な機会ですので、全員共通で、今後を含め「清掃と整理整頓、原状復帰」等についてしっかり意識し直してもらいたい旨、ある程度具体的な指示も併せて伝えました。

よく「掃除しておいて」と指示しても、窓際や水槽周りがあからさまに汚くて、「掃除して、と言われたら普通見逃さないでしょう」という汚れが元のままになっています。

今回は物理的目的が「掃除」ですので、この班にきてくれた皆も普段と意識が違います。あまり手を入れなかった範囲まで手を入れてくれれば、今度はその体験が普段にも活かされることに期待します。

 イグアナエリアはイグアナ班にもやってもらうつもりでしたが、かなり綺麗になっていました!

 

 

①班:外の活動場所土木作業班

 予想される事態を予め伝えておきましたが、まんまとそうなりました。「撮影に行けたらいくけど、来なくても、17:30くらいにはあがってきて!」

 この班に依頼する作業も、「地中まで含めた囲いの構造」に関わる作業になりますので、地中を含めた断面図を板書して説明しました。「この位置に、こういう目的で、この規模の溝を掘って欲しい」。

イグアナをまだごたごたやっているところで外班が上がってきました。もうそんな時間か!

 後で、作業の様子を1人で見に行くと、バッチリ!事前に目的を図解しておきましたが、作業中にもしっかりそれを意識してくれたようです。

 角材に外側から防風ネットをタッカー(大きなホチキス)で打ち付け、ネットの下部は地中に埋めてしまうつもりです。

 

ということで、みんな大変お疲れ様でした!

 

(おまけ画像)

先に現場を見に行った際、生えているのを見つけておいたので、外班に「踏まないで」と言ってあった植物です。

 カラーの仲間である以外(それは確実。だいぶ前に、保健室前の植栽が、それらを面倒みていた業務主事さんの転勤により見直されることになった際に、ほとんど抜かれてしまったなかで1株だけ遅れて芽出しし助かったものを持ち帰って育てたらカラーでした)不明ですが、サトイモ科ひいきの顧問ですので、この場所自体が不都合な場合は移植しようと思いました。特徴は、柄が黒っぽく、葉に白い斑(ふ)が入ることです。

 カラーはそういう扱いをしていく植物ですが、周囲に雑草が復活しはじめてよかったです。現業務主事さんも気を使ってくだすって、ありがたいことに2月以降このエリアには除草剤を撒いていないようです。

 早く使えるようにしたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【生物部】4月30日(火)新しい普段の様子+小ネタ

4月30日(火)新しい普段の様子+小ネタ

 生物部は、私が顧問になってからは、飼育栽培生物の世話は基本的に月水金、全体活動は月曜日、としております。生き物の世話ですから、本当の理想はつきっきり。そんなのは当然不可能ですので、せめて毎日。も、実際は色々と困難ですので、本生物部では原則は「長期休業中を含め、世話をしない日を最大3日、それ以上は空けない(生徒が休まざるをえない期間は顧問が代行する)」ことにしております。

 時折、月曜日が代休や祝日などになり全体活動ができないことがありまして、今年の1学期はこのパターンが結構あります。その場合は世話日を「火・金」のように始めから年間で調整をしております。それならば全体活動も移動先の曜日でやれば、と思われるかも知れませんが、それぞれの曜日の放課後には、私も生徒たちも部活とは違う都合が基本的に入っていますので、それほど簡単にはいきません。

 この日は、そういうことでしてカメラを持参しないパターンの通常世話日だったのですが、小ネタがありましたので急遽カメラを持ってきて、ついでに部員たちの様子と、併せネタとを紹介します。

 

 まず、今期たくさん新メンバーが入部した、世話タイムの様子。これでも数人、写真の枠から外れています。

 

 次に、3年生Lさんが知らせてくれたニュース。昨年度、いつでしたか秋に、自宅の柚の木を剪定した際にアゲハ蝶の幼虫がいたので枝ごと持参し、蛹になるまでは時折枝を更新して、1匹だけ蛹になれたものを、ずっと窓辺に放置しておいたものが、羽化している、とのこと。

セミの幼虫同様、羽化する瞬間を見せたいものですが、タイミングを合わせる方法も無く、成虫が怪我無く生きている状態でいただけでも運がよかったですね。我が家の柚を食べ荒らすのは困りますが、生きていて良かった…。撮影後はLさんに逃がしてもらいました。

 

 ついでに、例年廊下に展示している「ムサシアブミ」と、脇っちょに種から育ってしまったオオハンゲの鉢植えです。

例年、これがなんであるかの説明ポスターを一緒に掲示するのですが、今年はワタシ、本当に余裕がなくて、結局花期が終わるまでぽつねんと鉢を置いただけになってしまいました。 

 

 この場でも紹介は簡単に。

【ムサシアブミ】

サトイモ科※、テンナンショウ※属、日本固有種。

仏炎苞※の形状が、鐙(あぶみ)※に似ていて、昔、武蔵野にて良質の鐙が生産されていたことからの名

 ※サトイモ科:顧問が好きなグループ。世界中ほとんどの種類で、花びらの無い小さな花が茎に密集した花穂を、仏炎苞が覆っている。

 ※仏炎苞:葉とガクの中間となる部位を「苞(ほう)」と言う。サトイモ科の場合、この「苞」の形状が独特で、花穂を仏像に見立てた場合、苞がまるで仏の背後にある炎(オーラ?)のようであることから。ミズバショウの花の白い部分や、カラーの中央の黄色い棒を取り巻く襟のような部分のこと。

 ※鐙(あぶみ):馬具で、馬にまたがった時、足を乗せるフットレスト部分のこと。

 ※テンナンショウ属:アジアと、北アメリカにちょっとだけ分布するサトイモ科の一大グループ。日本はこの属の植物が極めて多い。他に有名なのは、ウラシマソウやマムシグサ。画像検索してみてください。ちなみにテンナンショウ属は、原則毎年最大2枚しか葉をつけません。球根から2枚立ち上げ、その中央に花穂を1本だけつけます。もし球根から上の部分が破損したら、その年はそれきりです。ですので、スズメガの幼虫のイモムシがよくつくのですが、親の蛾に葉の裏に産卵されて、イモムシが発生しているのに気が付くのが遅れて、なけなしの葉を総面積の3割、5割、8割、全部?と食べられてしまうと、「だぁ~っ、〇〇!」となります。

この球根は、古くはワタクシ顧問が自宅からまだ花の咲かないサイズの小球を持参し、卒業したAさんとともに植え付けて以降、植物係に水やりをしてもらってきたものですが、ずっと同じ鉢植えで、追肥もしておらず、さらに脇にオオハンゲが生えてきてしまったためか、だんだんと「小さく」なっている気がします。余裕があったら今年の秋には植え替えてあげましょうか…。

 

【オオハンゲ】

 サトイモ科、ハンゲ(半夏)属※、日本固有種。

※半夏:後述のカラスビシャクの球根を婦人科の薬として漢方で利用したそうですが、その薬が「半夏」

 これも顧問宅でよく増えるので、昔何株か小球を持参して、ちょっとずつ大きくなりまた種から増殖もしている野草です。テンナンショウ属と違うのは、同じ球根から年間に葉も花も複数つくところです。こちらは国内で種類数は多くなく、南西諸島に少しありますが、本土だとこのオオハンゲと、あともう1種類だけ、「カラスビシャク」という雑草がありますが、実はこちらはそこら中に生えています。ニッチ的にはカラスビシャクの1種類勝ちです。サイズが違いますが、花穂の見た目は似ていますので、道を歩いていて「おや?」と思ったらきっと当たりです。

 

ムサシアブミとの、花穂の見た目の違いは、仏炎苞の内部に隠されている「花びらの無い小さな花がびっしりついている」肉穂花序(と言います)の先端部分が、鞭状に外まで長く飛び出している点です。この部分に、下方の花を助ける機能は見てとれませんので、なんとも不思議です。

 

 最後は、学校のすぐ脇の田んぼの畔から。

【ウスジロノゲシ】

キク科、そこら中に生えている雑草中の雑草「ノゲシ」の白変種。

これは、レアですよ!

 全く同じ様子で、花だけ黄色いものは、お庭があったり園芸を楽しまれたりしている方々は、おそらく目の敵と抜きまくっている、ありふれた雑草です。ノゲシの残念なところは、まず草姿や葉っぱに、まるで可愛げがないところ?見た目イガイガ、トゲトゲバサバサしていて、触る気が失せるのではないでしょうか。そして花!真上から小さく見れば、タンポポを小さくしたような、可愛い花に見えますが、真横から見ると、う~ん。花びらの下にある、ヒョウタンのような、しかもがさがさしたふくらみが、またなんとも可愛くない…?まあ、あらゆるものには、それなりの美しさがある、とも思いはしますが、皆様はいかがでしょうか?

 さてウスジロノゲシは、ノゲシの花が白くなったものですが、これはとなりますと、探してこいと言われても、まず見つかりません。それがこんな学校のすぐ脇で、しかもここの畔は農家の方がマメに除草剤をまくところですので、こんなにフレッシュな状態で見かけるのは極めて珍しいです!

 ちょっと変わったもの好きなワタシは、昔偶然に見つけた道端の株から種を持ち帰り(それもすぐ抜かれたり薬を撒かれたりでなかなかうまく行きません)、自宅で増やして、その一部を部活にも持ってきて、様々な苗に混ぜて生徒に世話をしてもらっていたりします。種から増やすのは意外に簡単ではなく、ちゃんと花をつける株が育つまでは少々かかりましたが、いったん「雑草定着?」してしまえば、なんとなくいつの間にか生えてきてくれます。

  実は今年はワタシ、ウスジロノゲシ当たり年でして、このすぐあとに、さらに4~5株も生えているところを見つけました。宮代町と春日部市の境目、古利根川沿いの、レ〇イ〇ム聖殿さんがある通りです。今なら道路の古利根川側に、飛び飛びで立派な株が見られます。もし探される場合は、綿毛が白い花に見えるので、通常のノゲシの綿毛かどうか、至近距離から確認しましょう。そこから数百メートル下った姫宮駅南の踏切の脇にも、例年1~2株出現しますが、今年はそこは今のところ衰退しています。そこ以外では、過去、宮代町内に2か所でしか見かけていません。

 

 

 

 

 

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