2025年3月の記事一覧
【生物部】3月17日 「苗作り」
【生物部】3月17日 「苗作り」
3年生も卒業してしまい、学校自体も午後に通常の部活ができる日程になってきました。今回は久しぶりに生物部も普通の全体活動をしました。冬休み前半にに顧問の私がかぜ?(肺炎ではないと言われましたが肺炎かコレ?のような症状)でお休みして、その後も優先度的にシワが寄ってやれなかった「苗の更新」です。私が顧問になった2019年当初にA君と作った苗すら、まだ残っているのでは?という状況でしたので、ここらで現部員が植え付けた苗を増やすことで、現部員が愛着を持って水やりをし、文化祭や学校説明会で販売配布できるようにしたいと考えました。
ただ…植え付け対象の苗木等は、ぱっと見しょぼいものではあります。今回、私がひっくり返る前に持ち込んでから、部員が給水だけして、あとは放置状態だった「シダ数種」の苗と、やはり私が3学期半ばにいったん苗作りをやれないかと持ち込んで、またほぼ放置してしまった、自宅の庭に生えてきた各種樹木の苗木が対象です。
1.ポット準備
今回の手順1。対象が衰退枯死したポットの再利用です。新しく新品ポットにネットと赤玉土と植え付け土を入れたりしません。主にアカシソ、コミカンソウ(雑草ですが)が植わっていたがそれらが枯れて「空いた」中古ポットを使います。こうした「始めから土が入っている」空きポットが、苗トレー3つ分ありましたので、可能な限り再利用します。
部員たちに、ひとまず好きなポットを1つ選んで机に戻るよういいました。
2.枯死体および雑草抜き
各自持ち帰ったポットの、元々植わっていて枯れてしまった株や、勝手に生えてきた雑草を、丁寧に抜いてもらいました。
その間、2年生のSさんには、シダの苗をほぐしてもらいました。小さなパックにかなりの数の苗を一応丁寧に並べて置いておいたのですが、なにしろ私がそうしてから今日までにかなりの時間が経ってしまい、苗同士で根を伸ばして絡まり合ってしまっていましたので。
3.苗の植え付け
今回は中古ポットを再利用するので、新品から苗作りするのとは少々様子が変わります。手元のポットには土がいっぱいに入っていますので、これから配布される苗の状態を見て、必要なだけ土を掻き出さねばなりません。その際、植物にとってポット内のどの層にどう根を張れるといいのか、板書して説明しました。
樹木の苗は1ローテーション目でだいたい売りきれました。1つ完成させれば、以降同じ手順ですので、どんどんやります。
この写真なら何とか中身が分かります。せっかくですので、苗の内訳を紹介します。
7
456
123
の順で、1がケヤキ、2がシュロ、3がビワ、4がシマトネリコ、5がハナモモ(切れてますね!)、6がシマトネリコ、7がノウゼンカズラです。
シダの整理が終わりました。…もとい、この写真はすでに多くの苗が持っていかれていますね。この3倍くらいはありましたので。Sさんありがとう。写真ではゴミにしか見えませんね!
ほとんどが「ヤブソテツ(オニがつくやつかつかないやつかはこれでは判別不能)」、2株ほど「イノモトソウ」、そして一番大きいのが、我が家(特に温室内)に勝手に生えてくる、かなり大きくなるシダです。以前、一度「これか?」という名前にたどり着いたことがあるのですが、覚えられず、その後色々と検索等するも、はっきり名称がわかりません。見た目は、スレンダーな女優さんのような草姿になります。
写真では、いちばん手前の角がイノモトソウで、あとはヤブソテツです。
2ローテー目以降に入り、シダの苗もだんだん売り切れに近づき、最後のオリヅルランの苗が並び始めます。
オリヅルランは、ハンギングが好まれる昔から超ポピュラーな観葉植物ですが、多分名前の由来は、イチゴのようにランナー(地上茎)を出しまくり、ランナーの先に子株ができまくる様子が「折り鶴」のようだからでしょう。
実は本校の2階の水道上の窓辺に、私が赴任した時にはすでに、オリヅルランの鉢がずーーーっと放置されていました。私もですが、恐らく水やりをしたくなるタイプの職員が、手洗いや清掃監督時に細々と給水をしていたのでしょう。枯れず育たずで生き永らえていたものを、昨年度いらした教頭先生が1年かけて職員室にて可愛がり、ご転出の際に「生物部/松本さん」に託されていかれたものです。今年度は、教頭先生程ではありませんが、生物室にて面倒をみてきました、担当部員が。
先にポット苗になったものは、年度途中で落下してしまった子株を私が水栽培的に保管していたものです。それ以外に、親株2鉢から、もう切除して独立させてもよかろうという状態の子株を剪定してポット植え付け対象にしました。そもそも学校ではハンギングにはしにくく、棚等に鉢を置くことになりますので、オリヅルをいつまでもぶら下げさせておくのもかわいそうなのです。
オリヅルランのランナー由来の子株は、植え付けるのにちょっとクセがあります。ランナーが地面方向に伸び、その先や途中に芽がでますので、葉がとりあえずいったん下に向かって伸び、間もなく重力に逆らって曲がって上を向きます。一方、根は、葉の付け根辺りからランダムに出て下に伸びます。言い換えますと、株の腰が天地逆に向くくらい曲がってしまうのです。
そんな不格好の株を、どう植えればいいか。1つ1つの形状をよく見て、葉はなるべく土中に潜らぬよう、根の向きは原則そのまま下方に向け、株元部分は土中になるように、と指示しました。
植え付け作業が終わりました!
4.土かさ増し
最後に、新しく勝ってきた園芸土で、土を増やします。特に木の苗は、株元部分が空中に出てしまっているものが多いので、なるべく株元まで土で隠してやりたい。
皆で同時にできるだけの準備も無いので、ここは1人2,3ポット処理したら交代、という形で全員で体験してもらいました。その間、ただ見て待っていてもヒマですので、1人にはiPadを出してもらい、苗の多くについて検索して画像を出してもらいながら、ゆっくりうんちくを説明しました。
みんなお疲れ様! オリヅルランは日本の冬(春ですがまだかなり寒い)では屋外管理は無理ですので、仕方なくひとまず卒業した先輩が家庭の事情で熱帯魚を持ち込んで飼育していた空き水槽の上にセット。
残りはいつもどおり中庭に。
と言いましても、近々中庭に校舎外壁改修工事が入りますので、かなり間もなく全部を移動することになりますが。
これで、夏休みに植え付けたシマトネリコやゼフィランサスと合わせて、現部員由来の苗がだいぶ多くなりました! 売れ行きで考えますとシダはあまり人気が無いでしょうが、格好いいし、水槽レイアウトなどにも使えますし、ビオトープに移植するのもいいでしょう。うまく育つよう願います。
【生物部】3月12日(水)3年生を送る会
3月12日(水)3年生を送る会
予定通り、実施できました! 100%部員任せです。
3年生の都合も確認しつつ、日程時程的に卒業式前日の12日がほぼ一択です。11日は学校全体で予餞会があり、全体の放課はゆっくりパーティー的な時を過ごすには遅めの時間になってしまいますし、13日の卒業式当日ですと、3年生の放課時間自体がバラバラ(クラスにより様々なもよおし?をしますし)でしょうし、様々な仲間とのお別れの時間に縛りを設けることになってしまいます。
場所も生物室ではありません。生物室は飲食禁止ですので、1つ上の階、3階の空き教室を予約しておきました。
12日、後輩はまず放課後になりましたらすぐに生物室に集合して通常の世話をしました。ただし、指定の3クラスは卒業式の会場準備に駆り出されますので、生物部員も何人かはそこに含まれ、こちら不在となります。全体として、各自で昼食も済ませた後、14:00に305号室に集合して30分間で準備をして、卒業生は14:30に集合です。
顧問の私も顔は出すのですが、実は放課後以降、ここまで同時に4件くらい別分野の仕事が重なっており、その1つの「会議」が14:00予定のところ15:00に変更となり…
結局、顧問の都合ですが、14:30の開始早々、卒業生からのお話と、部員からのプレゼント贈呈、全体の集合写真撮影をさせてもらい、最後に顧問からの言葉とプレゼント贈呈。なんとか14:50すぎにこれらを終えられて、私は会議に行きました。
開始時の様子。現部長から開始の発声。
卒業生4人のうち、唯一の女子部員、3年生のKさんだけ、どうしても別用があり出席できませんでしたが、Kさんには卒業式当日の午後、顧問の方で個別に対応しました。3人からは貴重なお話をきけました。前副部長のMさん、元会計のLさん、前部長のJさんの順番に、後輩に向け最後のお話。
3人、いえ4人とも、引退するはるか以前から部活だけでなく進路に向けた学習や活動を頑張っていて、最終的に進学する先も相当にいいところ。
お話の後、まずは現部長・副部長・会計から、みんなで書いた色紙の贈呈。
ここで全体の集合写真撮影を。
その後、顧問から話と餞別の贈呈。見た目が悪いのは半分意図的。その場で開けるか、楽しみにするか、現場で3人に気持ちを確認し、「今見たい」となりましたのでオープン!
ユリ(カサブランカ)の球根をあげました! 球根は薄いビニールに入っており、それをA3版栽培マニュアルプリントでやさしくくるみ、さらにそれを英字新聞でキャンディー包みして、それをレジ袋に入れて渡したのです。見た目と中身のギャップと意外性を楽しんでもらえたらいいのですが…
会議後、もう17:00まで15分無いくらいという時間に、再度様子を見に行きましたら、ほぼ全体がまだまだ楽しんでおりました。どうもトランプないしウノ等のカードゲームで盛り上がっていたようですね。17:00くらいで切り上げるよう指示して終わりました。みんないい時間が過ごせたようで、ヨカッタ。
私が顧問に就任して、すっかり細くなってしまっていた部活をだんだん復活させ、1つ上の代の時にいかにも「通常の部活」というところまできました。今回卒業する4人は、その時代に入部して、「部活らしい部活」をしっかり継続して盛り上げてくれました。感謝とさみしい気持ちでいっぱいです。
卒業生の未来に幸あれ! お元気で!
【生物部】シドニー自然紀行⑨ シドニー近辺の「日本で見かけるものと似ている植物」(シリーズ最終回)
シドニー自然紀行⑨ シドニー近辺の「日本で見かけるものと似ている植物」
よろしければ、済んだ回もご覧ください。
「シドニー自然紀行」
掲載予告
①シドニー近辺の地理的条件と気候、環境 済
②シドニー近辺の「鳥類」 済
③シドニー近辺の「トカゲ」 済
④シドニー近辺の「虫など」 済
⑤シドニー近辺の「海岸砂丘植生」 済
⑥シドニー近辺の「樹木」 済
⑦シドニー近辺の「草本」 済
⑧シドニー近辺の「植栽/園芸」 済
⑨シドニー近辺の「日本で見かけるものと似ている植物」 ← 今回はここ!
紹介の基本となる地図です(毎回掲載します)。下方の2つの円のうち、右が引率2名の宿泊したモーテルがある場所(サザランド)、左が平日毎日お邪魔したシャイヤークリスチャンスクールのある場所(バーデンリッジ)です。
今回も、植栽も含みますし、自生地そのものの情報はそれほど重要視しませんので、これ以上の地図や航空写真は原則使いません。
1.イギリスオオバコに似ているもの
似ている、ではなくイギリスオオバコと言い切ってよさそうです。別名ヘラオオバコ。
通常のオオバコは、周囲の草の丈があまり高くならないような環境、例えば砂利道の縁とか、公園の芝生ではない土の通路とかによく生えています。一方、このイギリスオオバコは、葉の形はスプーン状ではなく細長いヘラ状で、花穂も柄が高く、花部分は短いです。見た目の「形のカテゴリー」は同じでも、まとう雰囲気はまるで異なりますね。自然分布はヨーロッパと北アフリカとのことで、外来種としても含めればほとんどの大陸に見られるらしいです。やはりシドニー近郊のこれらも、同じものでしょう。なんだか非常に繁殖⼒が強く、環境省の定める外来要注意⽣物リストに載っているそうです。日本では、少し前、10年とか20年前は、山地に多かった気がしますが、いまではここ埼玉でもそこらじゅうの大きな道路の縁石沿いや歩道沿いなどで普通に見られます。私はよく、季節になると通勤路のある場所で(帰り)、信号待ちの際に自分の左わきにあるイギリスオオバコの1株から何本の花穂が出ているかを数えて遊びます。
2.コセンダングサ?
1番と同じく、日本では外来種です。確か、北アメリカ原産(ある程度の情報が記憶にあると、あらためて調べずにブログにコメントしてしまう傾向を今更自覚しました!)で、そこらへんでもっとも一般的な「くっつき虫」です。先にくっつき虫系の話をするなら、現代日本の(関東は平野部の?)3大くっつき虫は、オナモミ、イノコヅチ、そしてセンダングサでしょうね。センダングサの種は、平らで細長く、2本のトゲが出ているアレです。子どもたちは、ばらばらにしないで花穂(というより実の穂?)のまま、つまり球状のまま摘んで、友達に投げて遊びますね。
センダングサ系の特徴だと思いますが、いわゆる「花びら」が無い種類が多い?…ことです。キク科の集合花なので、正確には小さな小さな花がぎっしり集まった花穂なのですが。センダングサは多分コスモスと近い仲間だと思いますが、コスモスの「花びら」を全てむしったところをご想像ください。中心の黄色い部分が残りますよね。センダングサの花穂は、それだけになった状態の花、とお考え下さい。
ヒマワリだのマーガレットだのデイジーだのガーベラだの、キク科の「花がきれいな」植物は、各「花穂=集合花」にぎっしりある数百もの小さな花のうち、穂の外周に位置する花だけ、花弁の1か所だけが巨大化するのです。単体で見たら実にアンバランスなこの形の花が、ぐるっと穂の外周につくので、多くのキク科植物の花は、全体的にはマーガレットのような見た目の花になるわけです。
外来種の隆盛も、興味深いトピックです。例えば、秋に一面黄色の野原をつくる「セイタカアワダチソウ」。北アメリカ原産のゴールデンロッド。あれ、今から20年くらいまでがピークだった気がします。ここ20年くらいで、明らかに草丈が低くなった気がしますし、繁茂している総面積も縮小した気がします。もちろん生育途中で草刈りをされたから、という状況ではなく、です。根に毒があるとも聞いたことがあります。よって、藪になると他の植物を締め出せるようですが、もしかして侵入から時間が経って、在来種たちに耐性がついた? また、オオマツヨイグサの仲間も、ユウゲショウはじめ同じアカネ科の新しい外来種が色々と目立ってくるのと反比例して、40年くらい前よりだいぶ少なくなりました。
センダンクサの仲間は、私が幼少の折に親しんだ、(私の中で)最初のタイプ(葉や茎に赤みが入ることがある、中くらいの丈のもの)の次に、花穂が上下に少し細長く、草全体が黄緑色に近い色合いのものが多くなり、次に見かけだしたのは、白い小さな「花びら」が申し訳程度につくタイプ。これを初めて見かけた時は、この雑草を栽培しようか少し迷いました! その後、しばらく新しいタイプは見かけず、上記3タイプが入り乱れていましたが、一昨年くらいに突然「物凄く巨大化するタイプ」がぶわっと広がりました。そのタイプはまだしばらく出現が続くでしょうが、前々回の夏と比べて早くも前回の夏は減少傾向が見られました。
シドニーでも、多分何タイプかあるのでは、と思います。そして恐らく「アメリカ原産」でしょう。
3.ノゲシ系
1枚目はクロヌラ海岸の海岸植生(砂丘の植生)にて。白い綿毛がでているものです。背景はゴールデンワトルの低木です。2枚目は、オペラハウスに向かう途中の、歩道脇で敷地境界が岩壁になっているところ。3枚目はモーテルの裏庭です。
ノゲシ系も世界中に分布するようで、日本では在来種も外来種もあるようです。在来と言っても正確には普通のノゲシが人類の歴史の前に入り込んできたらしい。基本的に葉の鋸歯がトゲトゲになる植物ですが、普通のノゲシはまだ全体が柔らかい感じ。手でつかむと痛いくらいのものが欧州原産のオニノゲシ。3枚目はオニっぽいです。多分、ほとんどの人が嫌っている雑草です。
基本的に花は黄色いのですが、たしか昨年度の生物部ブログにて、花が白い変種「ウスジロノゲシ」についてここ生物部ブログに記事をアップしました。
飛行機で赤道も超えて「ものすごく長時間に感じた」フライトのすえに降り立った南半球のある国で、地元で身近な雑草とうり二つの雑草をみかけると、不思議な気分です。
4.イヌホウズキに近いナス科植物
ここからは画像データのナンバリングのまま、ランダムに紹介していきます。この植物は、ナス科であることには確信がもてますが、細かくは不明です。ただ、見覚えがあるので「オヤ?」とおもい記録に残しました。ちなみに大きめの白いフサフサが3つほど見えますが、それは別の草です。
5.ヤドリギ(再)
シドニー近辺の樹木の回でも紹介しました。シドニー中心地、ベルモア公園のスズカケノキの梢に。望遠でもっと接写状態でも撮影してくればよかった。枝が密に枝分かれして異常な密度の茂みを形成する病気、みたいなのは確かに存在します。左の小さな「ムラ」は、病気だと言われても「ああそうかも」と思えますが、右の大きな「ムラ」は、ヤドリギで間違いないでしょう。ヤドリギは常緑で冬に落葉したりしませんし、このムラの色合いには緑色が感じられますので。
要は、日本のヤドリギに「似てる!」ということです。
6.ツユクサ系
まだ若い苗なのでしょうか。日本の普通のツユクサと比べると、この段階でも葉と葉の間の茎部分が見えないので、似て非なるものかもしれませんが。
こういったモノたちの判別は、ある程度長く現地に暮らして、その間に図鑑や博物系のテーマパークなども体験して、自信がもてるようになるのでしょうか。
7.ウラジロチチコグサモドキ?
そっくりです。皆様も、これまで公園や道端で何気なく視野に入れているはずの植物です。少なくともチチコグサモドキ系であることに間違いありません。日本には在来のハハコグサもあり(草本の回でちょこっと紹介)、そちらはかわいいのですが、こちらはどうも…。かわいくもきれいでもない…。キク科で、やはりいわゆる「花」1つ1つは本当は集合花です。これもなにしろ「似てる!いや、同じ!」
8.不明
ピンボケで2枚しか撮れず、名前もまったく不明なのに載せました。パセリのような細かく切れ込みがたくさん入った葉の雑草がターゲットです。実は、生物部が中庭で管理してきた「四葉のクローバー株マット」の苗トレーに、勝手に生えてきている草と同じです。そうすると、マットの出どころが河川敷ですので、河川敷の牧草地にような環境に生える雑草でしょうか。ここはモーテルの芝生だったので、草丈の低い草原的な環境に生える植物なのかもしれません。
9.タネツケバナ
これも似てる! タネツケバナですぜったい! 日本でもそこらじゅうに生えているアブラナ科の雑草です。同じものなのか、近い仲間なのか。日本のものが外来種なのか、両方とも外来種なのか。調べていないことがバレましたね。そういえば、同じ外来種でも「オーストラリア原産」の外来種って記憶にはありません。きっととても少ない…。草丈が小さいので、よく見かけるのは田んぼのへりや休耕田、歩道の街路樹の下や放置気味の花壇などです。勝手なイメージですが、写真くらいの成長度のものを食べたら多分おいしい。クレソンに近い仲間だと思います。
もう、この写真だけ見ていると、日本の屋外環境です。
10.オランダミミナグサ
これはヨーロッパ原産で世界中に広まっているポピュラーな雑草です。興味の有無に関係なく、ぜったいみなさんどこかで視野に入れているはずです。そのくらい、空気のように普通の雑草です。
次に紹介する同じナデシコ科のハコベ同様、ナデシコ科の特徴である「生長点が花で終わる」特徴がしっかり出ている植物です。つまり、枝分かれが左右に均等に、ほぼ必ず2股に分かれていくのですが、ほぼすべての股の間に「花」が1つ残るのです。
モーテルの芝生か、シャイヤークリスチャンスクールの芝生か…芝生を見る限り「オーストラリアやー」という雰囲気は皆無でした。
11.ハコベでしょう
いやもう、これは絶対ハコベ! ハコベも色々な種類があるようで、近年、何タイプも外来種と思われるものも見かけますが、写真の者は日本で最もふつうのハコベとうり二つです。オーストラリアでホームシックになったら、ちょこっと外出すれば、こういった「そこだけ見ていれば日本!」というシーンが無限にありますよ。
12.セイヨウタンポポ
これももう、それしかありませんね。やっぱり世界中にでていっているのでしょう。花序(花穂)の特徴も「セイヨウ」タンポポです。動物で言うとゴキブリくらいの「成功者」でしょうね。はびこる戦略のお手本みたいな生物。
13.トウダイグサ
トウダイグサも色々ありますので、細かいことは不明です。
この仲間は、マダガスカルやアフリカに行くと、新大陸(南北アメリカ)のサボテンの仲間と同じように収斂進化した多肉植物がめちゃくちゃたくさんあります。ショップでも、正確にはサボテンではないのですが、「サボテン」として売られています。あまりにも変わった雰囲気で、それらはそれらで横で「多分トウダイグサ科だろう」とくくることもできるのですが、和名の基本種になっている「トウダイグサ」とは、共通項がみつからないくらい異なります。
14.イヌノフグリ系
現在3月上旬、異常なくらい暖かい日々が続いたと思ったら急に真冬に戻り積雪が。しかし、田んぼのへりでは春の花がすでに活動を再開しています。イヌノフグリも咲き始めていますね。小さな青い花がかわいいこと! 日本では、たしか全て外来種ですが、イヌノフグリ、オオイヌノフグリ、タチイイヌノフグリと3種類が帰化植物になっていると思います。写真のものは、オオイヌノフグリに似ていますが、なんとなく少しだけ違うような気もします。少なくともタチイヌノフグリ(あまり横に這わず、花もしっかり開かず、つぼみが青いトゲ状のままおわってしまうタイプ)ではありませんが。
ちなみに、フグリとは「き〇た〇」のことで、名称の由来は、実の形が膨らんだハート型の上半分のようで、それを「犬の〇ん〇まのようだ」としてつけられたものです。あしからず。
15.コバンソウ
モーテルの敷地外で撮影。実が風に揺れ続け、かなりの枚数撮ったのですが、すべてピントが合わずです。イネ科の雑草で、私は好きですが、妻は実がキモチワルイと。我が家では、いつか道すがら歩道の植え込みあたりに見つけた株から穂だけいくつか摘んで持ち帰り、庭にまいたところ、毎年咲いてくれます。普通のイネ科植物と比較すると、「麦」の穂は上を向きますね。「稲」の穂は、たわわに実れば、しなって下方を向きかけます。「コバンソウ」の場合、枝分かれした穂の先の花序の塊が、まるで小判のように寸詰まりで立体的にかたまって、それが細い柄の先につくので、全て下を向く、というよりぶら下がります。風にゆれてコロコロと小判が動くのが、かわいいです。ヨーロッパ原産で、世界中に広まっているらしい。
16.シマトネリコ
「おお!シマトネリコじゃん!」シャイヤークリスチャンスクールの植え込みにて。生物部でも、たくさん苗をつくって、文化祭で販売したり学校説明会で無料配布したりしています。さすがにコレはここで1回きりの目撃でした。ほんのわずかな違和感は、この写真の株のほうが、日本で見慣れている人気園芸アイテムシマトネリコより、「複葉の1枚1枚の自己主張が強い気がする」ことですが…。
17.ナズナ?
いわゆるペンペングサです。アブラナ科のポピュラーな雑草。さきのタネツケバナと近い仲間ということになります。この仲間もとても多くの種類がありそうで、「〇〇ナズナ」とか「ナズナに近い仲間」をはっきりさせろとなりますと、どうしようもありません。本当に世界中どこに行っても、アブラナ科の花序はこうなんですねぇ。
18.オオアレチノギク?
恐らくビンゴ。南米原産の外来種です。写真はまだ若い苗で、最終的にはアスパラよろしく背が高くなり、草姿はとても「細かい」感じになります。この、株(成長すれば天に向かい直進する茎)より放射状につく葉の形も出方も、とても乱れてランダムで法則性にかける感じが逆にとくちょうです。
19.カラスノエンドウ
かっカラスノエンドウがあるっ! これもどう見てもカラスノエンドウです。日本の里山で、いやそこらじゅうの公園でも畑のヘリでも、短い最盛期にだけなら、もっともはびこっている雑草ですよね。これはどういうことか、ある程度きちんと知りたい!調べましたら、なんと正式な和名はヤハズエンドウ! 初めて知りました! そして固有種化と思ってきたのですが外来種でした! 地中海からアジアにかけての大陸産! ということは、写真の遠藤君もやはりカラスノエンドウつまりヤハズエンドウで、外来種なのでしょう。
20.スズメノカタビラ
イネ科の雑草や牧草って、本当に細かい正確な分類は、「マニア」でないと無理ですよね。似通ったものが多すぎで、特徴自体がすでに横で似通ったものばかりなので、素人には何がどう違う、と言葉で説明できません。
写真では、芝生の中央にこんもりと芝生とは別の植物の株があるのが分かりますでしょうか。よ~く見ると、中央の株の右後方にもばらばらと数株ありそうです。
日本には全土に分布するようですが、ヨーロッパ原産という説があるそうで、どうも本当のところは分かっていないようです。私の感覚で、日常生活範囲で最も普通のイネ科雑草が「メヒシバ」、次が「エノコログサ数種」、次に来そうなのがオヒシバはじめ数種類あります。が、これらはある程度背が高くなるもので、ちょっと視線をかえて丈が小さいものに目をやると、スズメノカタビラはけっこう普通種です。芝生に混在する場合も多いですが、草丈の低い植生、それこそオオバコと同じような場所によく生えます。我が家の庭でも、やはり何の恨みもないのですが、カタバミ同様まめに抜きます。それこそ出勤前でも、視野に若芽が入ってしまったら抜きます。
ニワゼキショウという外来のアヤメ科の雑草があるのですが、そちらはどこかの芝生からもらってきて、長年我が家で生やしてきました。ここ数年、家の都合でニワゼキショウを導入した側の庭の環境がかわり、一昨年くらいから見かけなくなってしまったのですが、このニワゼキショウとスズメノカタビラの若い苗が、かなり似ているのです。ニワゼキショウが生えていた時までは、個人的に、器用にそれらをちゃんと区別してスズメばかりを抜けることに快感を覚えて「これはなかなか分かるまい」と独り言を言いそうになりながら庭の手入れをしたものです。
★シドニー自然紀行最終回/海外研修ネタ最終回 をむかえ
まさか、全て読んでくださった方はいないはずですが、いかがでしたでしょうか!? 長く続けてしまった海外研修ネタも、これで本当に最後です。8月、人文科のブログのほうで海外研修自体のレポートに始まり、次に引率珍道中シリーズをアップし、そして場所をここ生物部ブログに移して、研修引率という業務のスキに個人的に撮りダメしてきた自然系情報を、環境→動物→植物と、惜しむことなく紹介させていただきました! もう満足です、思い残すことはありません! これまで少しでも楽しんでいただけた方々、本当にありがとうございました!
次回のアップは恐らく生物部の3年生を送る会、また「屋外活動スペース(という名称ではまどろっこしいのでビオトープにしました)」に関わる内容になるかと思います。生物部を今後ともよろしくお願いします。
【生物部】シドニー自然紀行⑧ シドニー近辺の「植栽/園芸」
今年度は、活動中の写真を紹介する機会がすくなくてすみません。 活動が弱っているのかといいますと、そのようなことはなく、1年生もさらに増えて、今、1,2年生だけで17人もいます! 2月中旬からずっと「学年末考査期間」「高校入試期間」ということで、かわりばえのない活動すらしばらく休止でしたが。今週から来週にかけては、生物部らしい活動というより、3年生を送る会の準備や本番という時間の使い方になります。
飼育栽培生物たちの世話を、私顧問が代理で何度かやった際は、イグアナのいい画像が撮れましたのでここで。
グリーンイグアナ「アスパラちゃん」
脚がかわいいですね! ここ1年半くらいで、急激に成長しました。半年前に自分でぶっちぎってしまった?尻尾も、再生部分がようやく2cmくらい?3cmくらい?になってきました。(遅!) 体色が白くくすんでいるのは、脱皮中だからです。この檻の中は、大きな水入れはあるのですが、イグアナの環境としては少々乾燥気味。脱皮不全は気を付けたいところ。それと別に、オレンジ色が目立ってきましたが、これは個体の形質。赤みが強い個体は「レッドイグアナ」という商品名で通常のものより高く売られていますが、アスパラちゃんのオレンジ色は全体の3割くらい? なかなかな色合いに成長中です。撮影時はポーズのかわいさで撮影したのですが、奇しくも「カメレオンや、脚が退化したタイプのトカゲ」以外のすべてのトカゲに共通する、特徴的な後ろ足の足の平から指先にかけての独特なフォルムが分かる画像でした。
アスパラちゃんにとっては、小さいころからずっとある木の枝なので慣れているのでしょうが、曲芸のように細い枝にうまくバランスを取ってもたれかかって休んでいますね。
シドニー自然紀行⑦の2 シドニー近辺の草本
よろしければ、済んだ回もご覧ください。
「シドニー自然紀行」
掲載予告
①シドニー近辺の地理的条件と気候、環境 済
②シドニー近辺の「鳥類」 済
③シドニー近辺の「トカゲ」 済
④シドニー近辺の「虫など」 済
⑤シドニー近辺の「海岸砂丘植生」 済
⑥シドニー近辺の「樹木」 済
⑦シドニー近辺の「草本」
⑧シドニー近辺の「植栽/園芸」 ← 今回はここ!
⑨シドニー近辺の「日本で見かけるものと似ている植物」
紹介の基本となる地図です(毎回掲載します)。下方の2つの円のうち、右が引率2名の宿泊したモーテルがある場所(サザランド)、左が平日毎日お邪魔したシャイヤークリスチャンスクールのある場所(バーデンリッジ)です。
今回は「植栽/園芸」ということで、現地のどこで見たかは私本人としましてもあまり重要ではないと考え、いちいち目撃ポイントの地図や航空写真などは添えず、単純な紹介にしたいと思います。
1.ロマンドラ・ロンギフォリア
これも植栽率が極めて高いものでした。イネ科のような見た目ですが、キジカクシ科(ガイミアリリーとも親戚、昔は大雑把にユリ科とされていた大所帯のグループ)です。写真の株は葉先を刈られていますが、本来は葉先が長く伸びます。ガイミアリリーの時に、「アガパンサスではない別の植物云々、別で紹介云々」のあれです。オーストラリア原産で、ここシドニーでは雑草レベルに見えますが、日本の園芸シーンでは「珍しい植物を育ててみませんか」という扱いです。
何が「ロマンドラ」なのか元から分かっていたわけではないので、今回は1つ1つの画像に関して、あまり自信がありません。最後の、緑色の実が株もとにバラバラ落ちている写真など、いかにも「キジカクシ科」ぽいのですが、これは思い出しました。この写真は、モーテルのヤシの木の根元でした。実は多分ヤシのものです。現場では最初「おっ実がなってる?」と思ったのですが、実がついていたはずの穂が見当たらず、上を見上げて「ああ」と納得した覚えがあります。
2.リュウゼツランの仲間?(ガイミアリリー以外)
① クロヌラ海岸近くの植栽にて
いわゆる「アガベ」でしょうかね。立った塔が寿命末期の枯死に向かって重さに耐えられず曲がって枯れるのか、もとから曲がって咲くのか。
②シドニー大学植栽
花の塔が立っているのに枯れないのは、アガベではなくユッカなのでしょうか。写真の株は、花柄も落ちて黒い棒状態になった古い花穂の脇から、新芽が出ているように見えます。本体とおぼしき長いバサバサが枯れて見えるのは、やはり花が咲くといったん株全体が(枯れずとも)リセットとなるのでしょうか。 左隣は枯れているように見えます。
アガベとユッカの違いも、ちゃんと調べていません。すみません。種類によっては日本の関東地方でも植栽されていますね。
3.パイナップル科
①シドニー大学植栽
このネオレゲリア?アナナス?の化け物のようなもの、テンションあがりました! いやデカイ!デカイって! 画像の株は塔が立っていますが、リュウゼツランの仲間かと思いました。スゲェ!
このバケモノ、大学に限らず、ショッピングセンターの玄関先など、ところどころに植えられていました。パイナップル科は南北アメリカが原産だと思いますので、園芸導入じゃないかと思うのですが、もしここオーストラリアにも分布があるなら興味深いです。
②サザランドモーテル植栽
ターゲットは、手前の黄緑色のものです。この植物もけっこう、あちこちにぞんざいに植えられていました。
パイナップル科の面白い所は、ネオレゲリアやアナナス、グズマニアなどの仲間は、ですが、株もとを葉同士が密にかこって、内側に水をためるんですね。樹上に着生するタイプも多く、その場合、根は乾いていても、ロゼット内部には常時水がたまった状態になります。雨が多い地域に自生していますので。この水にカエルが卵を産んでオタマジャクシクシ時代を過ごしたり、サンショウウウオが住んだりします。ロマンチック!
ついでに、左の葉が細い植物はオリヅルラン?ロマンドラではなさそう。現場でしっかり見て確認しませんでした。背景に広がる濃い緑の株たちはカンナだったと思います。右後方の塀際の少し背が高いものはドラセナですね。
③ウスネオイデス(サルオガセモドキ)
中学生の頃、ウスネオイデスが「パイナップル科」だと知った時は衝撃でした。パイナップル科にはティランジアというグループがありまして、園芸では「エアプランツ」として長いこと人気商品になっています。100円ショップにすらあります。その仲間のひとつ? 初めて見たのはアメリカでした。テキサス東部~ルイジアナ~フロリダの湿った地域の木に着生します。現地ではなぜか「スパニッシュモス(スペイン苔)」と呼ばれていました。シロツメクサじゃないですが、物品輸送時のクッションにも使われていました。
写真のものがウスネオイデスか、それともサルオガセ(地衣類:菌類と藻類の共生体)かは、上方が足りません。実はこの写真、モーテル近くの民家の植栽なのですが、あまりにオープンな庭先でカメラを構えるのにちょっと勇気がいりましたので、パッと撮影してパッと立ち去った感じです。今思えば、高倍率で接写と同じ効果を狙った画像を取っておけばよかったです。記憶では、肉眼でできるだけよく見て「ウスネオイデスだ」と判断しました。
日本ではこの状況は見たことがありません。樹木の枝先につけて、そこからどんどん増殖するようなさまは、自生地ではないところでは凄いことだと思います。
4.君子蘭
クンシラン! 日本では、園芸好きが「大切に大切に育てて」花を咲かせるやつ! う~んゾンザイ。公園に多かったですね。「ここいらは、クンシランでも植えておけ」みたいな感じで、地植えです。それで普通に花が咲くんですねぇ。左の写真の細い葉はロマンドラですね。
4.モンステラ
左はシドニー大学構内、右はキラウィー駅とサザランド駅の中間地点の高架線脇。関東地方では、モンステラはじめ熱帯産のサトイモ科植物は、冬には枯れてしまいます。大きな葉に穴があき、穴が葉のヘリまで到達して複葉に近い状態まで行くくらい株が大きくなるのに、日本では少々かかりますが、シドニーではこれ見よがしにどどどーんと。
5.カンナ
上記、サザランドモーテルの植栽にもありましたが、意外とあちこちに植わっていました。しかも、日本ではあまり見ないタイプが多かったです。つまり花穂がほっそりした、株全体も矮小種ではないであろうに小ぶりなものが、多かったです。
6.多肉植物(大雑把に)
青みがかったものが、個人的に園芸でもあまり見た覚えがなく、ひかれました。黄緑の鳥の羽のよう複葉は、多分ソテツの仲間のザミア。贅沢!
多肉植物は、ベンケイソウやマツバボタン、ツルナ、キジカクシ、トウダイグサなどけっこう雑多な科がそうなりますので、ここは無理せず一緒くた。次の2枚はベンケイソウの仲間でしょう。これもあまり見たことがなく…ホームセンターに無数に置かれる苗は小さいので、花が咲くとかえって分かりません。
次のは、海岸にたくさん植わっていたもの。アメリカの西海岸にもこれでもかというくらい、荒れ地や砂漠状態の土地のグラウンドカバーとして植えられています。日本では珍しく、昔1回だけ園芸エリア東川口の花屋さんで「ジャンボマツバボタン」という商品名で売られていました。
現自宅まで生かして連れてきたのですが、最終的には枯らしてしまいました。
7.その他、雑多
シドニー中心地の大通りの、中央分離帯の植栽です。手前の葉がほそいものはロマンドラ?その後ろのメインが、アスプレニウムの大株です。和名「オオタニワタリ」、園芸でよく見かけるシダです。ここまで大株なのは、日本では沖縄あたいに行かないとみられません。サイズ的に1鉢1万円というところでしょうか。
プルメリアです。ハワイを代表する?」花。花の首飾りになる、あの花。関東では屋外では枯れます。地植えか。いいなぁ。サザランドモーテルの植栽にて。
ポインセチア。ツツジみたいなカット。これも関東では冬に枯れます。昔、アメリカのロサンゼルスで3年半過ごした家には地植えで植わっていましたが、ここシドニーでも平気なようで。有名な話ですが、赤いのは花びらではなく葉が変化したもの。花弁と葉の中間の部位を「苞」といいます。サトイモ科の、例えば水芭蕉の花の白いやつです。ブーゲンビリアの赤いのもそう。苞は、完全に葉でも花びらでもない形態になりますが、ポインセチアの場合、赤い部分は形だけは葉にしか見えません。「苞」を発達させた植物たちでいうと、原始的ということなのでしょうか?? サザランドモーテルの植栽より。
芝生にまざるオキザリス。調べ直していませんで、細かい名前までは分かりませんが、日本の園芸でもよく売られているものと同じです。
オキザリス、すなわち「カタバミ」。そこらへんに無限に生えるカタバミは、日本の園芸では完全に悪者で、駆除の困難なスーパー雑草ですね。私も何の恨みもないのですが、抜きまくります。1回だけ試しに自宅の庭で「黄色い花が沢山咲いたらかわいいかも」と野放しにしてみました。結果、はびこると以外にもきれいじゃなくて、やっぱりむしることに。うっかり花を見逃して実がなって、それがうれてはじけると、すごい数のミクロの種が四散して、ぜんぶ生えてきます。駆除するなら「芽」レベルで見かけ次第抜くべし。出勤前に自宅敷地で地面を見て、うっかり目に入ってしまっても、私は抜きます。
写真のものは、多分もともとは、わざと植えたものだったのでしょう。それが、種か球根か、飛んできたのか、芝生を植える前から土中にあったのか、それとも芝生に混入していたのか。いずれにしても、芝生に咲く園芸レベルのオキザリスは、かわいいですね! サザランドモーテルの外構の外より。キバタンがいっぱいいた、あの塀の下です。
アブラナ科。ハマダイコン的なもの? クロヌラ海岸の海岸沿いの遊歩道脇にきれいに咲いていました。「海岸植生」のところで砂丘の植物に、似たものがありましたね。同じかもしれませんが、ここは花畑のようになっていて、量も多かったので、植栽扱いで紹介します。
同じ場所で、ガザニア。ガザニアも世界中どこにでも持ち込まれているのでしょう。最後なので面倒がらずちょっと調べてみましたら、原種は15種類ほどあり、南アフリカ原産のタンポポの親戚とのことで、ここシドニーでは外来種なのでしょう。ということは、海岸砂丘に「自生している?」かのように生えていたものも、園芸由来で逃げ出したものなのでしょうね。晴れた日の海バックによく映える花です。
シドニー近辺の植栽/園芸に総じて言えること、それは、本当に贅沢なレベルで「熱帯産植物」がふんだんに植えられている、ということです。冬はけっこう寒いはずですが、零下になる日は少なく、今回の研修中も真冬前くらいでしたが昼は20℃に達する場合も多く、なるほど熱帯産植物もやっていけるかも、と思いました。
もう1つは、固有の自生植物もけっこう園芸に使われている、ということです。外国人の我々にとってはですが「貴重な」各種植物を、「てきとうに?」植えても枯れずに頑張れるようで、なんとも羨ましい限りです。
長かった!ここまできました。次回を持ちまして、「シドニー自然紀行」は最終回となります。